JP2008179317A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シート本体を水平回転させて車室外側へ移動させることにより車両への乗降を楽に行えるようにした車両用シートにおいて、車両前方衝突等に付加される大きなシートベルト荷重がシート本体を通常動作時と同じ前方水平方向であった場合にも、当該シートベルト荷重を車両フロア側で確実に受けられるようにする。
【解決手段】シート本体10側の第1荷重伝達部材90に水平係合部90bを設け、規制状態ではこの水平係合部90bが第2荷重伝達部材95の第1係合部95aの後ろ側に突き出されて、シート本体の水平前方への移動に対して係合し得る状態とする。
【選択図】図6

Description

この発明は、例えば老人や身障者(以下、単に着座者と言う。)が車両への乗降を楽に行えるようにした主として福祉車両用のシートとして好適な車両用シートに関する。
従来、この種の車両用シートに関する技術が例えば下記の特許文献1に示されている。この従来の車両用シート100は、図11に示すように、シート本体110と、これを車両フロアFに対して車両前後方向に移動させる前後スライド機構120とを備えている。前後スライド機構120のスライドベース121上には、シート本体110を車両前向きの乗車位置(図11に示す位置)とドア開口部D側を向いた横向き位置との間で約90°水平回転させる回転機構130が設置されている。
また、この回転機構130とシート本体110との間であって回転ベース135上には、横向き位置にあるシート本体110をドア開口部Dを経て車室外側に前進させ、あるいは車室内側に後退させる第1スライド機構140と、第1スライド機構140によるシート本体110の前進、後退に伴いそのシート本体110を下降、上昇させる昇降機構150が載置されている。さらに、昇降機構150により昇降する昇降ベース155上には、シート本体110を上記第1スライド機構140とは独立して水平移動させる第2スライド機構160が設置されている。
上記前後スライド機構120及び第1スライド機構140は、それぞれいわゆる台形ねじを有するねじ軸とこれに噛み合うナットからなるねじ軸機構を主体とするもので、駆動モータによりねじ軸をその回りに回転させてナットをねじ軸方向に移動させることによりシート本体110を車両フロアFに対して前進、後退させ、また回転ベース135に対して車室内外間を前進、後退させることができる。このねじ軸機構は、ねじ軸が駆動モータにより積極回転されない限り、シート本体110を移動不能に保持する位置保持機能を有している。
このようにこの種の車両用シート100では、シート本体110を回転させ、あるいは車室内外間で移動させる必要上、シートベルトが通常のシート(車両正面向きに固定されたシート)とは異なってシート本体110側に装備されている。なお、図11では、シートベルト自体の図示は省略され、バックルBのみが示されている。このバックルBは、シート本体110の左側部に取り付けられている。
このようにシートベルトが車両ボディ側に支持されていない場合には、例えば車両前方衝突時等において着座者を通じてシートベルトに付加される大きなシートベルト荷重Wは直接シート本体110に付加されることとなり、その一部は各機構における駆動装置の位置保持力(例えば上記ねじ軸機構の位置保持機能)により受けられるもののこれでは不十分であるので、従来これを車両フロアF側で強固に受けるために、この種のシート100には上記回転機構等に加えてベルト荷重伝達機構Rが装備されている。
特許文献1に開示された従来のベルト荷重伝達機構Rは、シート本体110の後部に設けた第1荷重伝達部材190と、回転ベース135に設けた第2荷重伝達部材180と、車両フロアF上に設けた第3荷重伝達部材185を備えている。
第1荷重伝達部材190は、シート本体110が第2スライド機構160により後退位置まで戻される過程で第2荷重伝達部材180の上部に設けた係合部181に対して隙間Lをあけて前方から挿通された状態となる。このため、上記ねじ軸の積極回転による第2スライド機構160の動作によっては、第1荷重伝達部材190は係合部181に係合されず、従って第2スライド機構160によるシート本体110の水平移動動作が妨げられない状態に位置している(通常動作時)。
また、第2荷重伝達部材180の下部には、L字形に屈曲された引き掛け部182が設けられている。一方、車両フロアF上には第3荷重伝達部材185が車両前後方向に沿って固定されている。この第3荷重伝達部材185の上部には、L字形に屈曲されたフロア係合部185aが設けられている。シート本体110が車両正面向きの位置に戻されると、第2荷重伝達部材180の引き掛け部182が、第3荷重伝達部材185のフロア係合部185aの下側に一定の隙間をおいて進入した状態となる。シート本体110が車両正面向きの位置において当該シート本体110に大きなシートベルト荷重が付加されない状態では、引き掛け部182と第3荷重伝達部材185のフロア係合部185aとは隙間をおいて相互に干渉しない状態に維持される。このため、前後スライド機構120の作動による当該シート本体110の車両前後方向へのスライド動作及び回転機構130の作動による当該シート本体110のドア開口部D側への回転動作がそれぞれ許容される。
このベルト荷重伝達機構Rによれば、例えば車両前方衝突時等であってシート本体110に前方斜め上向き(図11中白抜きの矢印で示す方向)の大きなシートベルト荷重Wが付加された場合には、各機構のバックラッシュや部材の弾性変形の累積範囲内でシート本体110が斜め上方へ僅かに変位して第1荷重伝達部材190が係合部181に係合し、また第2荷重伝達部材180の引き掛け部182が第3荷重伝達部材185のフロア係合部185aに対して下側から係合され、これによりシート本体110が車両フロアFに対して係合されてシートベルト荷重Wが各機構を迂回して車両フロアF側で直接かつ強固に受けられる。
このように、第1荷重伝達部材190と第2荷重伝達部材180との間、及び第2荷重伝達部材180と第3荷重伝達部材185との間において、車両乗降時における通常の回転動作及び昇降動作(各機構の駆動装置による通常動作)では係合せず、車両前方衝突等によりシート本体110に衝撃的なシートベルト荷重Wが付加された結果当該シート本体110が各機構のバックラッシュや部材のたわみ(弾性変形)等の累積により通常動作時とは異なる方向(例えば前方斜め上方)へ隙間L分だけ変位した時に係合し、これにより当該シート本体110と車両フロアF間を係合してシートベルト荷重Wを車両フロアF側で直接受ける構成となっていた。このベルト荷重伝達機構Rによれば、着座者等が特別の操作をすることなく通常動作時にはシート本体110のスムーズな動作を確保するとともに、車両前方衝突時等においては当該ベルト荷重伝達機構Rを動作させて大きなシートベルト荷重Wを各機構ではなく車両フロアF側で直接受けることができる。
特開2005−14672号
しかしながら、上記した従来のベルト荷重伝達機構Rについてもさらに改良を加える必要があった。すなわち、上記従来のベルト荷重伝達機構Rでは、シート本体110の後退動作を利用して第1荷重伝達部材190を第2荷重伝達部材180の係合部181に対して水平移動させて、常時(車両走行時等の通常使用時)には両者間に僅かな隙間Lをあけた状態(シート本体110の水平移動について相互に干渉しない位置関係)としておくことにより、特別の操作をすることなくシート本体110の通常動作を許容する一方、シート本体110に大きなシートベルト荷重Wが付加された場合には当該シート本体110が通常動作とは異なる方向(例えば上方若しくは前方斜め上方)に隙間L分だけ変位した時に初めて第1荷重伝達部材190が係合部181に対して下方から係合して当該シート本体110が車両フロアF側に係合される構成となっていた。
このように、シートベルト荷重Wの付加時に、シート本体110が通常動作時とは異なる方向に僅かに変位することにより第1荷重伝達部材190を第2荷重伝達部材181に係合させてシートベルト荷重の一部を車両フロアF側に伝達する構成となっていたため、シート本体110がシートベルト荷重Wによって前方(通常動作と同じ方向)へ水平に移動した場合には、第1荷重伝達部材190が第2荷重伝達部材181に係合されず、その結果当該ベルト荷重伝達機構Rが十分に機能しないおそれがあった。
本発明はこの問題に鑑みてなされたものであり、従来の通常動作時の操作性を損なうことなく、シートベルト荷重付加時にシート本体が前方斜め上向き方向のみならず前方へ水平移動した場合にも当該ベルト荷重伝達機構を確実に機能させるようにすることを目的とする。
このため、本発明は特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の車両用シートとした。
請求項1記載の車両用シートによれば、シート本体が車室内に戻された状態であって第1及び第2スライド機構のスライド後退端位置に至った状態では、第1荷重伝達部材が規制位置に移動してその上方係合部が第2荷重伝達部材の第1係合部に対して下側から係合し得る状態とされ、かつその水平係合部がスライド方向後ろ側に突き出した状態とされる。このため、当該シート本体と第2荷重伝達部材との間がシートベルト荷重付加方向(シート本体を上方及び前方へ変位させる方向、以下同じ)に係合し得る状態とされ、また第2荷重伝達部材の第2係合部が第3荷重伝達部材のフロア係合部に対して下側に対峙されて当該第2荷重伝達部材が車両フロアに対してシートベルト荷重付加方向に係合され得る状態とされ、その結果シート本体が水平方向を含むシートベルト荷重の作用方向について車両フロア側に係合され得る状態となる。
このように、シート本体が第1及び第2スライド機構のスライド後退端位置に戻された状態では、第1荷重伝達部材の上方係合部が第2荷重伝達部材の第1係合部に対して下方から係合し得る状態であるとともに、その水平係合部が第2荷重伝達部材の第1係合部に対してスライド方向後ろ側に突き出された状態となるため、シートベルト荷重付加時にシート本体の上方若しくは前方斜め上向き方向のみならず前方へ水平移動した場合にも当該第1荷重伝達部材の水平係合部が第2荷重伝達部材の第1係合部に確実に係合され、これによりベルト荷重伝達機構を確実に機能させてシートベルト荷重の一部を直接車両フロアで受けることができる。
また、上記規制状態から、シート本体が第1スライド機構により一定距離前進して規制解除領域に対応する位置に至ると、規制解除機構が作動して第1荷重伝達部材が第2荷重伝達部材に対して係合しない規制解除位置に移動し、これにより当該シート本体の第2スライド機構による前方への水平移動が許容される状態となる。このため、通常の動作時において着座者等は規制状態解除のための特別の操作をすることなく、シート本体を車室外側へ移動させて車両への乗降を楽に行うことができるので、従来の良好な操作性が阻害されることはない。
請求項2記載の車両用シートによれば、シート本体が車両正面向きの乗車位置に位置する状態では、第1荷重伝達部材が規制位置に移動してその上方係合部が付勢部材の付勢力によって第2荷重伝達部材の第1係合部に対して下側から係合若しくは係合し得る位置に保持され、かつ水平係合部が第1係合部の後ろ側に突き出された状態とされて、シート本体が車両フロアに対してベルト荷重の作用方向(上方、前方斜め上方及び前方)について係合され得る状態となっている。
この乗車位置からシート本体を車室外側へ移動させる降車モード(シート本体を車室外へ移動させる一連の動作)の段階では、回転機構によりシート本体がドア開口部側に向けられた状態において、先ずシート本体が回転ベースに対するスライド後退端位置から第1スライド機構の規制解除領域に対応する位置まで前進すると、作動レバーがレバー案内部材により規制解除作動位置に移動し、これが動作伝達部材により第1荷重伝達部材に伝達されて当該第1荷重伝達部材が付勢部材に抗して規制解除位置に移動する。これによりシート本体の第2スライド機構による前進動作が許容される規制解除状態となる。
このように、規制解除機構によれば、降車モードにおいてシート本体の第1スライド機構による車室外側への前進動作(スライド範囲の後退端位置から規制解除領域に対応する位置までの移動動作)に基づいて第1荷重伝達部材が自動的に規制解除位置に移動されるので、着座者等が規制状態解除のための特別の操作を行うことなく、シート本体を車室外へ移動させて車両への乗降を楽に行うことができる。
なお、上記規制解除状態となった後、例えば第1スライド機構は一旦停止状態とする一方、第2スライド機構を作動させてシート本体を車室外側へ向けて水平に前進させる構成とすることができる。シート本体が第2スライド機構によるスライド前進端位置まで移動した段階で、第1スライド機構を再度前進側に作動させてシート本体を車室外側へさらに移動させつつ路面に近い高さまで下降した乗降補助位置に移動させることができる。
逆に、シート本体が車室内側に戻される乗車モード(シート本体を車室内へ戻す一連の動作)の段階では、例えば第2スライド機構についてはスライド前進端位置のまま、昇降機構の第1スライド機構を後退側に作動させてシート本体を車室内高さまで上昇させつつ室内側に戻す構成とすることができる。この場合、シート本体は、第1スライド機構のスライド後退端位置まで途中(規制解除領域に対応する位置)で停止することなく戻される構成とすることができる。これにより、第2荷重伝達部材が車室内側の移動端まで戻される。
その後、第2スライド機構が後退側に作動してシート本体が車室内側へ水平に戻される。シート本体が第2スライド機構によるスライド後退端位置に至る手前において、作動レバーがレバー案内部材により規制作動位置に移動し、これが動作伝達部材により第1荷重伝達部材に伝達されて当該第1荷重伝達部材が付勢部材の付勢力により規制位置に移動する。このため、その後第2スライド機構によりシート本体が後退することにより、第1荷重伝達部材の水平係合部が第2荷重伝達部材の第1係合部に対してスライド方向前側から当接する。ここで、水平係合部に案内傾斜面を設け、この案内傾斜面の第1係合部に対する摺接作用により、第1荷重伝達部材を一旦付勢部材の付勢力に抗して規制解除位置側に退避させることができる。このため、第1荷重伝達部材の水平係合部が第2荷重伝達部材の第1係合部に当接した状態のままシート本体がスライド後退端まで移動することにより、第1荷重伝達部材は付勢部材に抗して一旦規制解除位置に退避して水平係合部が第1係合部の下側を通過し、通過後付勢部材により当該第1荷重伝達部材が規制位置に戻されてその上方係合部が第1係合部に対して下側から係合し得る状態になる構成とすることができる。このことから、乗車モードにおいてシート本体の車室内側への移動時には、第1荷重伝達部材が第2荷重伝達部材の第1係合部に対して前側から当接するが第2スライド機構によるシート本体の後退動作により当該第1荷重伝達部材が付勢部材に抗して一旦規制解除位置に退避させる構成とすることができ、係る構成を採用することにより着座者等が何ら特別の操作を行うことなく、第1荷重伝達部材が第2荷重伝達部材の第1係合部に対してシートベルト荷重作用方向に係合し得る状態に復帰させることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1は、以下説明する車両用シートSを車両前列左側に助手席として備えた車両Mを示している。この車両用シートSは、シート本体10を車両前方に向けた車両正面向きの乗車位置(図中実線で示す位置)とドア開口部D側に向けられた横向き位置(図中二点鎖線で示す位置)との間で水平に約90°回転させ、ドア開口部D側に向けた横向き位置でさらに当該ドア開口部Dを経て車室内外間を移動させつつ車室内高さとより路面に近い高さの乗降補助位置との間で昇降させる機能を備えている。
この車両用シートSの詳細が図2に示されている。この車両シートSは、シート本体10と、シート本体10を車両前後方向にスライドさせる前後スライド機構20と、シート本体10を車両正面向きの乗車位置とドア開口部D側を向いた横向き位置との間の約90°の範囲で水平回転させる回転機構30と、シート本体10ドア開口部Dを経て車室外側に移動させつつ路面に近い高さまで下降させる昇降機構50と、昇降機構50とは独立してシート本体10を水平移動させる第2スライド機構70を備えている。
シート本体10は、シートクッション11とシートバック12を備えている。このシート本体10は、車両フロアF上に設置した前後スライド機構20により車両前後方向(図2において紙面に直交する方向)へ一定の範囲で移動可能となっている。この前後スライド機構20は、車両フロアFに固定したユニットベース23上に設置されている。
この前後スライド機構20は、ユニットベース23上に車両前後方向に沿って相互に平行に固定したスライドレール22,22と、このスライドレール22,22を介して車両前後方向に移動可能に支持された前後スライドベース21と、この前後スライドベース21とユニットベース23との間に介装された駆動機構24を備えている。駆動機構24は、前後スライドモータ24aとこれにより軸回りに回転するねじ軸24bとこれに噛み合わされたナット24cを備えている。前後スライドモータ24aはユニットベース23上に設置され、ねじ軸24bはユニットベース23上にその軸回りに回転可能に支持され、ナット24cは前後スライドベース21の下面に固定されている。このため、前後スライドモータ24aが起動するとねじ軸24bがその軸回りに回転し、これによりナット24cがねじ軸24bに沿って移動することにより前後スライドベース21が車両前後方向に一定の範囲で水平移動する。
前後スライドベース21上には回転機構30が設置されている。回転機構30は、回転ベース35と、この回転ベース35と前後スライドベース21との間に介装された回転盤31と、前後スライドベース21上に設置された駆動源としての回転モータ32を備えている。回転盤31は、相互に同心で回転可能に組み合わされた内輪31aと外輪31bを有している。前後スライドベース21の上面に内輪31aが固定され、外輪31bの上面に回転ベース35が固定されている。外輪31bの外周には扇形のギヤ部(セクタギヤ)が設けられており、このギヤ部に回転モータ32の出力軸に取り付けた回転ギヤ32aが噛み合わされている。このため、回転モータ32が起動すると外輪31bが回転し、これにより回転ベース35ひいてはシート本体10が車両正面向きの乗車位置とドア開口部D側を向いた横向き位置との間の約90°の範囲で水平回転する。
回転ベース35上には、昇降機構50が設置されている。この昇降機構50は、第1スライド機構40と、これにより水平方向に移動する昇降支持ベース44と、この昇降支持ベース44の左右両側部に、それぞれ傾動基端側が上下に傾動可能に支持された左右一対の外側昇降アーム51,51と内側昇降アーム52,52と、これら昇降アーム51,51,52,52の傾動先端部間に支持された昇降ベース55と、これら昇降アーム51,51,52,52を下方から受けて支持する傾動支持部材53を備えている。
第1スライド機構40は、左右一対の直動案内機構42,42と、第1スライドモータ45aとこれにより回転する歯の断面形状が台形のねじ軸45bとこれに噛み合わされたナット45cを有する駆動機構45を備えている。第1スライドモータ45aは回転ベース35上に設置され、ねじ軸45bは同じく回転ベース35上にその軸回りに回転可能に支持され、ナット45cは昇降支持ベース44側に固定されている。このため、第1スライドモータ45aが起動するとねじ軸45bがその軸回りに回転し、これによりナット45cがねじ軸45bに沿って移動して昇降支持ベース44が回転ベース35上を水平移動する。
この昇降支持ベース44と昇降ベース55と両ベース44,55を結合する左右一対の外側及び内側昇降アーム51,52により左右一対の四節平行リンク機構が構成されている。傾動支持部材53は回転ベース35の室外側端部に左右対をなして設けられている。この傾動支持部材53,53のそれぞれに外側昇降アーム51が載せ掛けられている。
このため、第1スライド機構40の動作により昇降支持ベース44が回転ベース35上を車室内側から車室外側に移動すると、上記傾動支持部材53と昇降支持ベース44間の距離が徐々に小さくなる。第1スライド機構40による昇降支持ベース44の全スライド範囲の中途位置には規制解除領域が設定されている。全スライド範囲のスライド後退端位置とこの規制解除領域との間では、左右の昇降アーム51,51,52,52は傾動せず、水平に移動するようにその下部と上記傾動支持部材53との位置関係が適切に設定されている。このため、第1スライド機構40のスライド後退端位置と規制解除領域との間におけるスライド動作によりシート本体10は水平方向にのみ移動し、高さ方向については一定高さ(この場合車室内高さ)に保持される。これによれば、後述するように降車モードにおいて第1荷重伝達部材90が第2荷重伝達部材95に対して規制解除位置に移動する段階では、シート本体10は車室外側へ水平方向にのみ移動し、高さ方向に変位しないようになっている。
第1スライド機構40による昇降支持ベース44の全スライド範囲における上記規制解除領域は、第1荷重伝達部材90を規制位置から規制解除位置へ移動させるために必要な時間及び距離等を考慮して適切に設定されている。
第1スライド機構40による昇降支持ベース44の前進動作において、そのスライド後退端位置から上記規制解除領域に至るまでの間、左右の昇降アーム51,51,52,52がその先端側を上下方向に変位させることなく水平に前進した後に、当該先端側を下方へ変位させる方向(下方)へ傾動し、これによりシート本体10が路面に近い乗降補助位置まで下降する。
逆に、昇降支持ベース44が車室外側から車室内側へ移動すると、昇降支持ベース44と傾動支持部材53間の間隔が徐々に大きくなるため、昇降アーム51,51,52,52がその先端側を上方へ変位させる方向に傾動して昇降ベース55が車室内側へ移動しつつ上方へ平行移動する。昇降支持ベース44が全スライド範囲の前進端位置から規制解除領域に至るまでの間左右の昇降アーム51,51,52,52が上方へ傾動し、その後スライド後退端位置に至るまでの間はこれら昇降アーム51,51,52,52はその先端側を上下方向に変位させることなく水平移動することから、昇降ベース55は一定の高さで水平に移動する。
この昇降ベース55上に、第2スライド機構70を介してシート本体10が水平方向にスライド可能に支持されている。
シート本体10は、前記したように座面としてのシートクッション11と背もたれとしてのシートバック12とシートクッション11をその下面側から支持するシートホルダ75を備えている。
第2スライド機構70は、左右一対の直動案内機構74,74と、駆動機構76を備えている。直動案内機構74は、直動レール74aとこれに移動可能に組み合わされたスライドブロック74bを有するもので、直動レール74aがシートホルダ75の下面に固定され、スライドブロック74bが昇降ベース55の上面に固定されている。
駆動機構76は、昇降ベース55上に取り付けた第2スライドモータ71と、この第2スライドモータ71の出力軸に取り付けたピニオンギヤ72と、このピニオンギヤ72が噛み合わされたラック73を備えている。ラック73はシートホルダ75の下面に沿って取り付けられている。ラック73はその長手方向をシート本体10の前後方向に沿わせて固定されている。また、ラック73は、左右の直動案内機構74,74の直動レール74a,74aと平行に固定されている。
第2スライドモータ71が起動するとピニオンギヤ72が回転して、これが噛み合わされたラック73が昇降ベース55に対して移動し、従ってシート本体10がその前後方向に平行移動する。
以上の構成を備えた車両用シートSは以下のように動作して、車両Mへの乗降を楽に行うことができる。シート本体10を車室内から車室外へ移動させる場合(降車モード)には、図2に示す乗車位置(シート本体10が回転ベース35に対してスライド範囲の後退端位置に位置し、かつ車両正面に向いた位置)から、前後スライド機構20及び回転機構30の作動によりシート本体10が車両前方へ移動しつつドア開口部D側に向けて約90°水平回転される。こうしてシート本体10がドア開口部D側に向けられた状態(横向き位置)が図3に示されている。
次に、図4に示すようにシート本体10がドア開口部D側に向けられた横向き位置で、先ず後述するように一旦第1スライド機構40がそのスライド後退端位置から規制解除領域に対応する位置に至る間作動してベルト荷重伝達機構Rが規制解除側に作動(第1荷重伝達部材90を第2荷重伝達部材95の第1係合部95aに対して規制解除位置に移動させること)した後、第2スライド機構70の第2スライドモータ71が降車側に起動する。第2スライドモータ71が降車側に起動すると、ピニオンギヤ72が回転してラック73が車室外側へ移動し、これによりシート本体10が昇降ベース55に対して車室外側(ドア開口部D側)へ水平移動される。
然る後、図5に示すように昇降機構50において第1スライド機構40が規制解除領域から再び降車側に作動して昇降支持ベース44が回転ベース35上を車室外側(図5において左側)に移動する。昇降支持ベース44が車室外側に移動することにより、左右の外側昇降アーム51,51と内側昇降アーム52,52が車室外側へ移動しつつその先端側を下方へ変位させる方向に傾動し、これにより昇降ベース55が車室外側へ移動しつつ路面に近い高さまで下降して乗降補助位置に至る。こうして昇降ベース55が車室外側へ移動しつつ下降することにより、シート本体10がその着座姿勢を維持しつつ車室外側へ平行移動される。シート本体10が車室外側へ下降して乗降補助位置に取り出されることにより、着座者は車室外において当該シート本体10と例えば車椅子との間の乗り移り動作を楽に行うことができる。
車室外に取り出されたシート本体10に着座者が着座し、逆にシート本体10から着座者が立ち上がって空席になったシート本体10を車室内へ戻す場合(乗車モード)には、各機構を上記とは逆の順序で作動させる。すなわち、図5に示す状態で、先ず第1スライド機構40が乗車モード側に作動して昇降支持ベース44が車室内側へ移動し、これにより左右の外側昇降アーム51,51と内側昇降アーム52,52が上方へ傾動しつつ車室内側に戻されることにより、昇降ベース55及びシート本体10が着座姿勢を維持して上昇しつつ車室内側へ移動する。
ここで、乗車モードでは前記降車モードとは異なって、昇降支持ベース44が、規制解除領域で停止することなくそのまま通過して第1スライド機構40のスライド後退端位置まで戻される。これにより、シート本体10が図4に示す高さまで戻された後、第2スライド機構70が乗車モード側に作動して、シート本体10が車室内側に水平移動される。図3に示すようにシート本体10が第2スライド機構70のスライド後退端位置まで戻された後、前後スライド機構20及び回転機構30が乗車モード側に作動してシート本体10が後退しつつ車両正面向きの位置まで水平回転される。こうしてシート本体10が車両正面向きの乗車位置に戻されると、着座者の乗車が完了し、若しくは空席になった当該シート本体10の車室内への戻し動作が完了する。
次に、以上の乗車モード及び降車モードを基本動作とする本実施形態の車両用シートSは、シート本体10に大きなシートベルト荷重Wが付加された場合にその一部を車両フロアF側で強固に受けるためのベルト荷重伝達機構Rを備えている。本実施形態に係る車両用シートSは、このベルト荷重伝達機構Rについて従来にない特徴を有している。このベルト荷重伝達機構Rの詳細が図6〜図10に示されている。
本実施形態に係るベルト荷重伝達機構Rは、第1荷重伝達部材90と第2荷重伝達部材95と第3荷重伝達部材85と規制解除機構60を備えている。
先ず図6〜図9に示すように第1荷重伝達部材90は、シートホルダ75の右側面後部であってバックルBの近傍に支持ブラケット91を介して支持されている。この第1荷重伝達部材90は、支持ブラケット91に支軸92を介して上下に傾動可能に支持されている。この第1荷重伝達部材90は、後述するように上方へ傾動することによって第2荷重伝達部材95の第1係合部95aに対する規制位置に至り、下方へ傾動することによって第2荷重伝達部材95の第1係合部95aに対する規制解除位置に至る。
第1荷重伝達部材90の前部(図において右部)には、ばね引き掛け部90aが前方へ突き出す状態に設けられている。これに対して支持ブラケット91の下部には、同じく前方へ突き出す状態にばね引き掛け部91aが設けられている。第1荷重伝達部材90のばね引き掛け部90aと支持ブラケット91のばね引き掛け部91aとの間にはばね93が介装されている。このばね93によって第1荷重伝達部材90は支軸92を中心にして上記規制位置側(図において時計回り方向)に付勢されている。このばね93は本実施形態では引っ張りばねが用いられおり、これが特許請求の範囲に記載した付勢部材の一例に相当する。
支持ブラケット91の前部であってばね引き掛け部91aの上側にはストッパ部91bが前方へ突き出す状態に設けられている。このストッパ部91bにばね引き掛け部90aが上側から当接されることにより第1荷重伝達部材90の係合方向への傾動範囲が規制されている。ばね引き掛け部90aがストッパ部91bに当接すると当該第1荷重伝達部材90がその長手方向をほぼ水平に沿わせた位置(規制位置)に保持される。
第1荷重伝達部材90の後部側(図6〜図9において支軸92よりも左部)は後方へ突き出されて上方係合部90eが設けられている。この上方係合部90eの先端部に上方へ屈曲する鉤形状の水平係合部90bが形成されている。この水平係合部90bの先端側には先端側へ下る方向に傾斜する係合案内面90dが形成されている。また、第1荷重伝達部材90の下部であって、支軸92よりも後ろ側にはワイヤ引き掛け部90cが設けられている。このワイヤ引き掛け部90cには、動作伝達ワイヤ94の一端側が結合されている。この動作伝達ワイヤ94が特許請求の範囲に記載した動作伝達部材の一例に相当する。この動作伝達ワイヤ94の他端側は、後述する規制解除機構60に結合されている。
次に図2に示すように第2荷重伝達部材95は、前記昇降機構50の昇降支持ベース44の側部に支持されている。この昇降支持ベース44の外側面にはブラケット97(図2では省略)が取り付けられている。図7及び図8に示すように第2荷重伝達部材95は、このブラケット97に支軸96を介して前後(図7において左右方向)に傾動可能に支持されている。また、図示省略したストッパにより当該第2荷重伝達部材95の傾動範囲は、一定の角度範囲に規制されている。この第2荷重伝達部材95とブラケット97との間であって支軸96の周囲にはねじりばね98が介装されている。このねじりばね98によって、当該第2荷重伝達部材95は図7に示す通常位置側(図7及び図8において反時計回り方向、以下「通常位置」側という)に付勢されている。
この第2荷重伝達部材95の上部には、第1係合部95aが設けられている。この第1係合部95aの下方を第1荷重伝達部材90の上方係合部90e及び水平係合部90bが前後(図7及び図8において左右方向)に通過可能となっている。図7及び図8において実線で示すようにこの第1係合部95aは、当該第2荷重伝達部材95が通常位置にあるときは後部側へ下る方向に傾斜した状態となるようにその位置が設定されている。
このため、第2荷重伝達部材95が通常位置にある状態において、シート本体10と一体で第1荷重伝達部材90が後退してその係合案内面90dがこの第1係合部95aの下面側に当接すると、両者の傾斜作用により第1荷重伝達部材90がばね93に抗して一旦下方へ傾動し、また第1荷重伝達部材90がねじりばね98に抗して一旦荷重伝達位置(図8において実線で示す位置)側に傾動することにより当該第1荷重伝達部材90の上方係合部90e及び水平係合部90bが当該第1係合部95aの下側へ進入することが許容される。第1荷重伝達部材90の上方係合部90e及び水平係合部90bが第1係合部95aの下側に進入すると、当該第1荷重伝達部材90はばね93により規制位置側に戻され、また第2荷重伝達部材95はねじりばね98によって通常位置に戻され、これにより当該第1荷重伝達部材90の上方係合部90eが第1係合部95aに対して下側から当接するとともに、その水平係合部90bが第1係合部95aの後ろ側に突き出した状態となる。このように、第1荷重伝達部材90の第2荷重伝達部材95に対する後退動作は、シート本体10の第2スライド機構70による後退動作に伴って自動的になされ、着座者等が何ら操作することなく許容されるようになっている。
一方、この第2荷重伝達部材95の下部には、当該第2荷重伝達部材95が荷重伝達位置に傾動したとき又は上方へ変位したときに第3荷重伝達部材85に係合される第2係合部95cが設けられている。図2に示すように本実施形態では、第2荷重伝達部材95の下部がシート側方へL字形に屈曲されて第2係合部95cが設けられている。一方、第3荷重伝達部材85は、車両フロアFに前後方向に沿って固定されている。この第3荷重伝達部材85の上部に断面L字形に屈曲するフロア係合部85aが設けられている。このフロア係合部85aの下側に、第2荷重伝達部材95の第2係合部95cが進入している。
第3荷重伝達部材85のフロア係合部85aの下面には多数の係合爪85b〜85bが前後方向に一定間隔でそれぞれ下方へ突き出す状態に設けられている。この係合爪85b〜85bに対応して、第2荷重伝達部材95の第2係合部95cには、2つの係合孔95d,95dが設けられている。両係合孔95d,95dは、第3荷重伝達部材85の隣接する2つの係合爪85b,85bを同時に進入可能な間隔及び大きさで設けられている。
第2荷重伝達部材95のねじりばね98による通常位置は、その第2係合部95cを第3荷重伝達部材85のフロア係合部85aに対して僅かな間隔をおいて平行に沿わせた位置となるようストッパの位置が設定されている。このため、シート本体10が車両正面向きに位置する状態において、第2荷重伝達部材95が通常位置に位置する状態では、前後スライド機構20によるシート本体10の前後動作及び回転機構30によるシート本体10の回転動作が許容される。
第3荷重伝達部材85の車両前後方向の長さ及び取り付け範囲は、前後スライド機構20によるシート本体10の全スライド範囲についてそのフロア係合部85aの下方に第2係合部95cが進入した状態となるように設定されている。
シート本体10が図1において実線で示すように車両正面向きの乗車位置で回転ベース35に対するスライド範囲の後退端位置(昇降支持ベース44が第1スライド機構40により回転ベース35に対してスライド可能な範囲の後退端位置にあり、かつシート本体10が第2スライド機構70により昇降ベース55に対してスライド可能な範囲の後退端位置にある時のシート本体10の回転ベース35に対する位置)に位置する状態では、図6及び図7に示すようにベルト荷重伝達機構Rにおいて第1荷重伝達部材90の上方係合部90eが第2荷重伝達部材95の第1係合部95aの下側に進入し、かつばね93によって第2荷重伝達部材95の第1係合部95aに下側から当接した状態となっている。また、第1荷重伝達部材90の後端部に設けた水平係合部90bは、第1係合部95aの後方に突き出した状態となっている。これにより、シート本体10の昇降支持ベース44に対する上方及び前方への移動が規制された状態となっている。この規制状態は、規制解除機構60によって解除される。この規制解除機構60は、シート本体10の動作に連動して作動する。本実施形態ではシート本体10の第1スライド機構40の作動による移動動作を利用して上記規制状態を解除する側に作動する。
規制解除機構60の詳細が図10に示されている。この規制解除機構60は、シートホルダ75の下面にブラケット64を介して支持した作動レバー61と、前記動作伝達ワイヤ94と、回転ベース35上に固定して設けたレバー案内部材62を備えている。
作動レバー61は図示するように概ねL字形に屈曲したレバーで、その中央付近において支軸63を介してブラケット64に上下に回動可能な状態で支持されている。この作動レバー61の図示上端部に動作伝達ワイヤ94の他端側が結合されている。動作伝達ワイヤ94の一端側は前記したように第1荷重伝達部材90のワイヤ引き掛け部90cに結合されている。このため、この動作伝達ワイヤ94を介して作動レバー61の動作が第1荷重伝達部材90に伝達される。
作動レバー61の図示下端部にはガイドローラ61aが回転可能に支持されている。このガイドローラ61aは、レバー案内部材62に対して転動される。
レバー案内部材62は、作動レバー61の規制作動位置への移動を許容するロック作動案内面62aと、作動レバー61を規制解除作動位置に保持する規制解除作動案内面62bと、シート本体10の後退動作時に作動レバー61を規制作動位置から規制解除作動位置に回動させるための傾斜案内面62cを備えている。レバー案内部材62の上面後部に規制作動案内面62aが設けられ、上面前部に傾斜案内面62cが設けられ、両案内面62a,62c間に規制解除作動案内面62bが連続して設けられている。規制解除作動案内面62bは水平に設けられている。規制作動案内面62aは、規制解除作動案内面62bの後端部から後方へ向かって下る方向に傾斜する状態に設けられている。傾斜案内面62cは、規制解除作動案内面62bの前端部から前方へ向かって下る方向に傾斜する状態に設けられている。
また、この作動レバー61は、動作伝達ワイヤ94を経て間接的に作用するばね93の付勢力により図10において反時計回り方向に付勢されている。このばね93の間接作用により作動レバー61のガイドローラ61aが、レバー案内部材62の規制作動案内面62a若しくは規制解除作動案内面62bまたは傾斜案内面62cに弾性的に押圧される。
図6に示すようにシート本体10が回転ベース35に対するスライド範囲の後退端位置に位置する状態では、作動レバー61のガイドローラ61aがレバー案内部材62の規制作動案内面62aに対して僅かに隙間をおいて離間した位置に位置する状態となっている。この状態では、動作伝達ワイヤ94が前側(図6において右側)に引かれない状態となることから、第1荷重伝達部材90の規制位置側への回動が許容された状態となり、従って当該第1荷重伝達部材90がばね93の付勢力によって規制位置に保持された状態となる。
作動レバー61のガイドローラ61aは、シート本体10の第1及び第2スライド機構40,70による回転ベース35に対する前進動作によりレバー案内部材62の規制作動案内面62a若しくは規制解除作動案内面62b又は傾斜案内面62cに沿って転動される。
降車モードにおいて、シート本体10が回転機構30により車両正面向きの位置から横向きに位置に水平回転し、その後シート本体10が回転ベース35に対するスライド範囲の後退端位置から第1スライド機構40の作動によりドア開口部D側に前進し始めると、作動レバー61がレバー案内部材62に対して前側(図10において右側)へ変位し、その結果ガイドローラ61aが規制作動案内面62aに当接した後当該規制作動案内面62aに沿って上昇する。このため、作動レバー61は支軸63を中心にして規制解除作動側(図10において時計回り方向)に回動し始める。作動レバー61が規制解除作動側に回動し始めると、動作伝達ワイヤ94が前側へ引っ張られて第1荷重伝達部材90がばね93に抗して規制解除位置(図9において二点鎖線で示す位置)側に回動し始める。
こうして第1スライド機構40の作動により作動レバー61が規制解除作動側に回動して第1荷重伝達部材90が規制解除位置に回動した後、ガイドローラ61aがレバー案内部材62のロック作動案内面62aからアンロック作動案内面62b上に乗り上がる。これにより当該作動レバー61は規制解除作動側に最も回動した状態となる。この状態が図10において二点鎖線で示されている。この状態では、動作伝達ワイヤ94が前側へ最も引っ張られた状態となるため、第1荷重伝達部材90がばね93に抗して反時計回り方向に最も傾動した規制解除位置(図9において二点鎖線で示す位置)に至った状態となる。第1荷重伝達部材90が規制解除位置に至った状態では、当該第1荷重伝達部材90の上方係合部90e及び水平係合部90bが第2荷重伝達部材95の第1係合部95aの下方を前側に通過可能な状態となる。この段階での昇降支持ベース44のスライド位置が規制解除領域に相当する。すなわち、第1スライド機構40の作動により昇降支持ベース44が回転ベース35に対して前進することにより、ガイドローラ61aがアンロック作動案内面62bに乗り上がって第1荷重伝達部材90を規制解除位置に移動させた状態に対応する当該昇降支持ベース44のスライド範囲としてその全スライド範囲の中途位置に規制解除領域が設定されている。
昇降支持ベース44が規制解除位置に至ると、第1スライド機構40の動作が一旦停止される。前記したようにこの間における第1スライド機構40の動作によっては、シート本体10は水平方向にのみ移動し、下降しない。
その後、第1スライド機構40に代わって第2スライド機構70が前進側に作動し、これによりシート本体10が昇降機構50に対して車室外側へ前進し始める。第2スライド機構70の動作によってシート本体10が前進し始めると、これと一体で第1荷重伝達部材90が第2荷重伝達部材95に対して前進し、従ってその第1係合部95aの下方を当該第1荷重伝達部材90の上方係合部90eと水平係合部90bが前側へ通過する。その後、第2スライド機構70の作動によりシート本体10が車室外側へさらに前進すると、これに伴って第1荷重伝達部材90は、第2荷重伝達部材95に対して前方へ大きく離間していく。シート本体10は、第2スライド機構70の作動により昇降ベース55に対するスライド範囲の前進端位置まで移動する。
シート本体10が昇降ベース55に対するスライド範囲の前進端位置まで移動した後、再度第1スライド機構40が前進側に作動し、昇降支持ベース44が回転ベース35に対するスライド範囲の前進端位置まで移動することにより、前記したように左右の外側昇降アーム51,51及び内側昇降アーム52,52が下方へ傾動し、これによりシート本体10がさらに車室外側へ移動しつつ路面に近い高さまで下降して乗降補助位置に至る。なお、この段階では、作動レバー61はレバー案内部材62から前側へ大きく離れた状態となっている。このため、第1荷重伝達部材90はばね93の付勢力によって規制位置に戻され、作動レバー61は規制作動位置に戻された状態となっている。
このように、降車モードでは、昇降機構50の第1スライド機構40によりシート本体10が回転ベース35に対するスライド範囲の後退端位置から一定距離だけ前進した規制解除領域に対応する位置まで前進する動作により、第1荷重伝達部材90の第2荷重伝達部材95に対する規制状態が自動的に解除される。このため、着座者等はそのための特別の操作をすることなくシート本体10を車室外側へ移動させて車両への乗降を行うことができる。
逆に、シート本体10を車室外から車室内へ戻す乗車モードでは、まず第1スライド機構40により昇降支持ベース44が回転ベース35に対するスライド範囲の後退端位置まで戻される。これによりシート本体10が第1荷重伝達部材90と一体に上昇しつつ所定量車室内側に後退する。
第1スライド機構40による車室内側への戻し動作が完了した後、第2スライド機構70が乗車側に作動し、これによりシート本体10がさらに車室内側へ水平に後退する。
シート本体10が第2スライド機構70により昇降ベース55に対するスライド範囲の後退端位置に至る手前において、第1荷重伝達部材90が通常位置に位置する第2荷重伝達部材95の第1係合部95aに当接する。しかしながら、前記したように第1荷重伝達部材90の係合案内面90dが傾斜状態の第1係合部95aの下面に当接し、そのまま当該第1荷重伝達部材90がシート本体10と一体で後退することにより第1荷重伝達部材90がばね93に抗して規制解除位置側に傾動しつつ後退することにより第1係合部95aの下側に進入し、従ってその水平係合部90bが当該第1係合部95aの下方を後ろ側に通過する。
シート本体10が昇降ベース55に対するスライド範囲の後退端位置に至ると、第1荷重伝達部材90がばね93によって規制位置に戻されてその上方係合部90eが第1係合部95aに対して下側から当接し、またその水平係合部90bが第1係合部95aの後ろ側に突き出した状態となり、当該荷重伝達機構Rが規制状態に復帰する。
なお、第2スライド機構70によるシート本体10の後退動作中、作動レバー61のガイドローラ61aがレバー案内部材62の規制解除作動案内面62b上を転動される間、作動レバー61は一旦規制解除作動位置に保持されて第1荷重伝達部材90がばね93に抗して規制解除位置に保持される。その後、シート本体10がさらに後退すると、ガイドローラ61aがレバー案内部材62の規制作動案内面62aに至ることにより作動レバー61がばね93の間接作用により規制作動位置側に回動し、これにより第1荷重伝達部材90が規制位置側に戻される。その後、上記したように第1荷重伝達部材90の上方係合部90eが第2荷重伝達部材95の第1係合部95aの下面に当接する。このように乗車モード時には、降車モード時とは異なって規制解除機構60は機能せず、この場合は上記したように第1荷重伝達部材90がシート本体10の後退動作により一旦規制解除位置側に傾動して第1係合部95aの下側に自動的に進入する。
このように構成した本実施形態に係る車両用シートSのベルト荷重伝達機構Rによれば、乗車モードが完了してシート本体10が車両正面向きの乗車位置に保持された状態(車両走行時等の状態)では、シート本体10に設けた第1荷重伝達部材90が昇降機構50に設けた第2荷重伝達部材95に対してシートベルト荷重作用方向に常時係合された状態若しくは係合し得る状態に保持される。しかも、第1荷重伝達部材90は水平係合部90bを備えており、この水平係合部90bは、第1係合部95aのスライド方向後ろ側に突き出されている。
このため、例えば車両前方衝突時等であってシート本体10に大きなシートベルト荷重WがバックルBを経て付加され、その結果シート本体10に前のめり方向(前方斜め上向き、図6において白抜きの矢印で示す方向)の大きな外力が作用すると、第1荷重伝達部材90の上方係合部90eが第2荷重伝達部材95の第1係合部95aに下側から係合され、これにより当該第2荷重伝達部材95がねじりばね98に抗して荷重伝達位置に傾動してその第2係合部95cが第3荷重伝達部材85のフロア係合部85aに対して下方から係合され、その結果シートベルト荷重の一部が車両フロアF側に伝達される。しかも、第1荷重伝達部材90の水平係合部90bが第1係合部95aの後ろ側に突き出された状態となっているため、当該シートベルト荷重がシート本体10を前方へ水平移動させる方向の外力として作用した場合であっても第1荷重伝達部材90の水平係合部90bが第2荷重伝達部材95に確実に係合され、従って当該シートベルト荷重の一部が確実に車両フロアF側で受けられる。
第2荷重伝達部材95の第2係合部95cが第3荷重伝達部材85のフロア係合部85aに対して下方から係合した状態では、当該フロア係合部85aに設けた多数の係合爪85b〜85bのうち少なくとも一つの係合爪部85bが第2荷重伝達部材95側のロック孔95dに嵌り込み、これによっても前方水平方向へのシートベルト荷重Wが車両フロアF側で確実に受けられる。
また、シート本体10の乗車モード時において、第1荷重伝達部材90の係合案内面90dが第2荷重伝達部材95の第1係合部95aに当接し、この当接状態のままシート本体10が後退することによりなされる両者の傾斜作用により自動的に第1係合部95aの下側に第1荷重伝達部材90の上方係合部90e及び水平係合部90bが進入し、その後ばね93によって規制位置に戻される。このため、シート本体10の最小限のスライド距離で第1荷重伝達部材90を第2荷重伝達部材95の第1係合部95aに対して規制位置に移動させることができる。これによれば、シートベルト荷重付加時における水平係合部90bの第1係合部95aに対する空走距離(図7に示す距離L)を最小限にすることができ、これによりシートベルト荷重Wをより短時間で車両フロアF側に伝達させることができる。
さらに、例示したベルト荷重伝達機構Rは、第1スライド機構40によるシート本体10の前進動作に連動して規制解除側に作動する規制解除機構60を備えている。このため、降車モード時には、当該ベルト荷重伝達機構Rが自動的に解除されることから、着座者等は従来と同様規制解除のための特別の操作をすることなくシート本体10を車室外側へ移動させることができる。また、乗車モード時には、シート本体10の後退動作に伴って第1荷重伝達部材90が第2荷重伝達部材95の第1係合部95aに対して係合し得る規制位置に自動的に移動するため、この場合も着座者等はそのための特別の操作をすることなく車両への乗車を楽に行うことができる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えて実施することができる。例えば、第1荷重伝達部材90を規制位置側に付勢する付勢部材として引っ張りばね93を例示したが、これに代えて例えば圧縮ばねあるいはダンパー等のその他の付勢部材を用いる構成としてもよい。
また、動作伝達部材として動作伝達ワイヤ94を例示したが、これに代えて伝達ロッドやリンクアーム等を用いることもできる。
さらに、第2荷重伝達部材95が支軸96を中心にして前後に傾動可能な構成を例示したが、外側昇降アーム51に対して傾動不能に固定された構成としてもよい。
また、車両用シートとして助手席を例示したが、運転席若しくは後部席等のその他の車両用シートにも同様に適用することができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートを助手席に備えた車両の平面図である。 本実施形態の車両用シートを図1中矢印(2)方向から見た図であって、車両用シートを後方から見た図である。 本実施形態の車両用シートの動作を示す図である。本図は、車両後方から見た図である。本図は、シート本体がドア開口部側に向けられた状態を示している。 本実施形態の車両用シートの動作を示す図である。本図は、車両後方から見た図である。本図は、ドア開口部側に向けられたシート本体が車室外側へ水平移動された状態を示している。 本実施形態の車両用シートの動作を示す図である。本図は、車両後方から見た図である。本図は、車室外側へ下降した状態を示している。 本実施形態の車両用シートを図2中矢印(6)方向から見た右側面図である。 本実施形態に係る車両用シートの右側面後部であって、ベルト荷重伝達機構の側面図である。本図は、シート本体にシートベルト荷重が付加されていない通常状態を示している。 本実施形態に係る車両用シートの右側面後部であって、ベルト荷重伝達機構の側面図である。本図は、シート本体にシートベルト荷重が付加されてシート本体と車両フロアとの間が結合された状態を示している。 ベルト荷重伝達機構の側面図であって、第2荷重伝達部材に対して第1荷重伝達部材が実線で示す規制位置と二点鎖線で示す規制解除位置との間を移動する状態を示す図である。 規制解除機構の側面図である。 従来のベルト荷重伝達機構を備えた車両用シート(運転席)の左側面図である。
符号の説明
S…車両用シート
B…シートベルトのバックル
10…シート本体
20…前後スライド機構
30…回転機構
40…第1スライド機構
44…昇降支持ベース
50…昇降機構
51…外側昇降アーム
52…内側昇降アーム
55…昇降ベース
60…規制解除機構
61…作動レバー、61a…ガイドローラ
62…レバー案内部材
62a…ロック作動案内面、62b…アンロック作動案内面、62c…傾斜案内面
70…第2スライド機構
75…シートホルダ
R…ベルト荷重伝達機構
85…第3荷重伝達部材、85a…フロア係合部、85b…係合爪
90…第1荷重伝達部材
90a…ばね引き掛け部、90b…水平係合部、90c…ワイヤ引き掛け部
90e…上方係合部
93…ばね(付勢部材)
94…動作伝達ワイヤ(動作伝達部材)
95…第2荷重伝達部材、95a…第1係合部、95c…第2係合部、95d…係合孔
98…ねじりばね
100…従来の車両用シート
110…シート本体
180…第2荷重伝達部材
181…係合部
182…引き掛け部
185…第3荷重伝達部材
190…第1荷重伝達部材

Claims (2)

  1. 車両フロア上に配置された回転ベースと、
    該回転ベースを車両フロアに対して水平回転させる回転盤とを有する回転機構と、
    前記回転ベース上に配置された昇降支持ベースと、該昇降支持ベースを前記回転ベースに対して前進後退させ、該前進後退範囲の中途位置に規制解除領域が設定された第1スライド機構と、前記昇降支持ベースに一端側が上下に傾動可能に支持された昇降アームと、前記回転ベース上に設けられ、前記昇降支持ベースがそのスライド後退端位置から早くとも前記規制解除領域に至るまでの間、前記昇降アームの他端側を水平に前進させた後に下降させ、前記昇降支持ベースが遅くとも前記規制解除領域から前記スライド後退端位置に至るまでの間、前記昇降アームの他端側を上昇させた後に水平に後退させるように前記昇降アームを支持する傾動支持部材と、前記昇降アームの他端側に支持された昇降ベースと、を有する昇降機構と、
    前記昇降ベース上に配置されシートベルトを装備したシート本体と、
    前記シート本体を前記昇降ベースに対して前記昇降支持ベースの移動方向と同じ方向で前進後退させる第2スライド機構と、
    前記シートベルトを経て前記シート本体に付加されるシートベルト荷重の一部を前記回転機構、昇降機構及び第2スライド機構を迂回して車両フロアに伝達し、前記シートベルト荷重による前記シート本体の車両フロアに対する上方及び前方への移動を規制するためのベルト荷重伝達機構とを備え、
    前記シート本体を、車室内で車両正面を向く着座位置から前記回転機構によって前記昇降機構及び前記第2スライド機構と一体にドア開口部側を向く横向き位置へ回転させた後、前記第2スライド機構及び前記昇降機構によりドア開口部側への前進と下降をさせて、車室外で車両フロアよりも低い乗降補助位置に移動させることができるように構成された車両用シートであって、
    前記ベルト荷重伝達機構は、
    前記シート本体に規制位置と規制解除位置との間を移動可能に設けられた第1荷重伝達部材と、
    該第1荷重伝達部材を前記規制位置側に付勢する付勢部材と、
    前記昇降支持ベースに設けられた第2荷重伝達部材と、
    車両フロアに設けられた第3荷重伝達部材と、
    前記シート本体の前記回転ベースに対する前進後退動作を前記第1荷重伝達部材に伝達し、前記シート本体が前記回転ベースに対するスライド範囲の後退端位置にあるときは前記第1荷重伝達部材の前記付勢部材による前記規制位置側への移動を許容する一方、前記シート本体が前記規制解除領域に対応する位置にあるときは前記第1荷重伝達部材を前記付勢部材に抗して前記規制解除位置に移動させる規制解除機構とを備え、
    前記第2荷重伝達部材は、第1係合部と第2係合部とを備え、
    前記第1荷重伝達部材は、前記シート本体が前記回転ベースに対するスライド範囲の後退端位置にある状態で前記規制位置にあるときに、前記第2荷重伝達部材の第1係合部の下方に位置して、前記シート本体の前記回転ベースに対する上方への移動を前記第1係合部との係合により規制する上方係合部と、同じく前記規制位置にあるときに、前記第2荷重伝達部材の第1係合部の後方に位置して、前記シート本体の前記回転ベースに対する前方への移動を前記第1係合部との係合により規制する水平係合部を備え、前記規制解除位置に位置するとき前記水平係合部を前記第1係合部の後方位置から退避させて前記シート本体の前記昇降支持ベースに対する前進時における前記第2荷重伝達部材の第1係合部との係合を回避する構成とされ、
    前記第3荷重伝達部材は、前記シート本体が車両正面を向いた位置にあるとき前記第2荷重伝達部材の第2係合部の上方に位置し、通常は前記シート本体の車両フロアに対する回転に対して前記第2係合部との係合を回避し、前記第2係合部が車両フロアに対して上方へ移動したときに該第2係合部が係合して前記第2荷重伝達部材が車両フロアに対して上方及び前方へ移動するのを規制するフロア係合部を備え、
    前記シート本体を前記横向き位置から前記乗降補助位置へ移動させる際、前記シート本体を、前記第1スライド機構の作動により前記規制解除領域に対応する位置まで前進させて前記第1荷重伝達部材を前記規制解除位置へ移動させた後、前記第2スライド機構により前記昇降ベースに対するスライド範囲の前進端位置まで前進させ、その後、前記昇降機構により下降させるように構成された車両用シート。
  2. 請求項1記載の車両用シートであって、
    前記規制解除機構は、規制作動位置と規制解除作動位置との間を移動可能に前記シート本体に設けた作動レバーと、
    該作動レバーの動作を前記第1荷重伝達部材に伝達し、前記作動レバーが前記規制作動位置へ移動したときは前記第1荷重伝達部材の前記付勢部材による前記規制位置への移動を許容し、前記作動レバーが前記規制解除作動位置へ移動したときは前記第1荷重伝達部材を前記付勢部材に抗して規制解除位置へ移動させる動作伝達部材と、
    前記回転ベースに設けられて、前記シート本体が前記回転ベースに対するスライド範囲の後退端位置に位置する状態では前記作動レバーを前記規制作動位置に移動させ、前記シート本体が前記後退端位置から前進して前記規制解除領域に対応する位置に位置する状態では前記作動レバーを前記規制解除作動位置に移動させるレバー案内部材を備えた車両用シート。
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