JP2006056425A - 車両の車室内用支持部材構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 座席の側方に位置する車室内側壁に設けられた支持部材を必要とするときにその車室内側への突出量を増大させて利便性を効果的に向上させる。
【解決手段】 車室内に乗員用の座席が移動可能に設置されるとともに、この座席の側方に位置する車室内側壁に、重量物の支持部材が車室内側に突出可能な状態で設置された車両において、上記座席の位置を検出する座席位置検出手段16と、この座席位置検出手段16により検出された座席の位置に基づいて上記支持部材の車室内側への突出量を調節する突出量調節手段13とを設けた。
【選択図】 図7
【解決手段】 車室内に乗員用の座席が移動可能に設置されるとともに、この座席の側方に位置する車室内側壁に、重量物の支持部材が車室内側に突出可能な状態で設置された車両において、上記座席の位置を検出する座席位置検出手段16と、この座席位置検出手段16により検出された座席の位置に基づいて上記支持部材の車室内側への突出量を調節する突出量調節手段13とを設けた。
【選択図】 図7
Description
車室内に乗員用の座席が移動可能に設置されるとともに、この座席の側方に位置する車室内側壁に、重量物の支持部材が車室内側に突出可能な状態で設置された車両の車室内用支持部材構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示すように、スライドドアを備えた車両において、スライドドアの側辺にて当該スライドドアから車室内側に向けて所定距離だけ突出せしめた突出状態と、突出長さの短い非突出状態とを選択可能に支持された台部と、上記スライドドアを閉じたときに上記台部を突出状態とすることを可能とするとともに、上記スライドドアを開いたときには強制的に上記台部を非突出状態とする格納機構とを具備する車両の置き台が知られている。
上記特許文献1に開示された車両の置き台は、台形状のプレート材からなるアームレスト(台部)の基端部に設けられた回転軸をスライドドアの内側面部に回動可能に支持し、スライドドアが閉止状態となったことが接点スイッチにより検出された場合に、駆動モータを作動させて上記アームレストを上方に回動変位させることにより、スライドドアの車室内側面に沿って格納されたアームレストを水平な使用位置に上昇させた後、係止フックによりアームレストを上記使用位置に係止するように構成されている。そして、上記接点スイッチによりスライドドアが開放操作されたことが検出された場合に、上記係止フックによるアームレストの係止状態を解除するとともに、上記回転軸に設けられたコイルスプリングの付勢力に応じてアームレストを下方に回動変位させることにより、スライドドアの車室内側面に沿った格納位置にアームレストを下降させるようになっている。
実開平05−082650号公報
上記特許文献1に開示されているように、スライドドアの車室内側壁に設けられた台形状のプレート材を、その基端部に設けられた回転軸を支点にして上下に回動変位させるように構成した場合には、必要時に上記プレート材を車室内側に突出させた状態でアームレストとして利用できるとともに、不必要時に上記プレート材からなるアームレストを下降させて格納状態とすることにより、車室内スペースの有効利用を図ることができるという利点がある。
しかし、上記のようにスライドドアが閉止状態となった時点で、台形状のプレート材からなる上記アームレストを下方の格納位置から上方の使用位置に回動変位させる際に、アームレストが乗員の肘等に当接し易く、乗員の肘等が押し上げられることにより、乗員が違和感を受けるという問題がある。特に、車室内に乗員用の座席が移動可能に設置された車両において、座席がサイドドアの車室内側面に近接した状態で上記アームレストを格納位置から使用位置に移動させた場合には、アームレストが乗員に当接し易いとともに、車室内の有効スペースが減少することにより却って利便性が低下するという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、座席の側方に位置する車室内側壁に設けられた支持部材を必要とするときにその車室内側への突出量を増大させて利便性を効果的に向上させることができる車両の車室内用支持部材構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車室内に乗員用の座席が移動可能に設置されるとともに、この座席の側方に位置する車室内側壁に、重量物の支持部材が車室内側に突出可能な状態で設置された車両において、上記座席の位置を検出する座席位置検出手段と、この座席位置検出手段により検出された座席の位置に基づいて上記支持部材の車室内側への突出量を調節する突出量調節手段とを備えたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両の車室内用支持部材構造において、座席位置検出手段により座席が支持部材の設置部に近接した位置にあることが検出された場合には、支持部材の車室内方向への突出を規制するように構成したものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両の車室内用支持部材構造において、車室内に配設された座席の側方に乗降用開口部が形成されるとともに、この乗降用開口部を開閉するサイドドアが配設され、かつこのサイドドアの車室内側壁に支持部材が設置されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項3に記載の車両の車室内用支持部材構造において、サイドドアの開閉動作を検出する開閉検出手段を備え、この開閉検出手段により検出されたサイドドアの開閉動作に応じて支持部材の車室内側への突出量を調節するように構成したものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項4に記載の車両の車室内用支持部材構造において、車体の前後方向にスライドすることにより乗降用開口部を開閉するサイドドアの車室内側壁に、重量物の支持部材を設けたものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5項の何れか1項に記載の車両の車室内用支持部材構造において、支持部材の下辺部に設けられた支持軸を支点として支持部材を揺動変位させることにより、その車室内側への突出量を調節するように構成したものである。
請求項1に係る発明では、座席の側方に位置する車室内側壁に設けられた支持部材を利用する可能性があるか否かを、座席位置検出手段により検出された座席の位置との関係で判別し、この判別結果に基づいて上記支持部材の車室内側への突出量を調節することにより、支持部材を必要とするときにその車室内側への突出量を増大させて利便性を効果的に向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、座席が支持部材の設置部に近接した位置にあることが座席位置検出手段により検出された場合には、上記支持部材の車室内方向への突出が規制されるため、上記の位置にある座席に乗員が着座した状態で支持部材が車室内方向に突出するように駆動されて乗員に当接するという事態の発生を効果的に防止しつつ、支持部材を必要とするときにその車室内側への突出量を増大させて利便性を効果的に向上させることができる。
請求項3に係る発明では、座席側方のサイドドアに設けられた支持部材を利用する可能性があるか否かを、座席位置検出手段により検出された座席の位置との関係で判別し、この判別結果に基づいて上記支持部材の車室内側への突出量を調節することにより、支持部材を必要とするときにその車室内側への突出量を増大させて利便性を効果的に向上させることができる。
請求項4に係る発明では、開閉検出手段において検出されたサイドドアの開閉動作に応じ、支持部材の車室内側への突出量を突出量調節手段により調節するように構成したため、上記サイドドアの開閉動作との関係で、支持部材を必要とするときにその車室内側への突出量を増大させることにより、これを有効に利用できるとともに、上記支持部材を必要としないときにその車室内側への突出量を減少させることにより、車室内の有効スペースを拡大できるという利点がある。
請求項5に係る発明では、車体の前後方向にスライドすることにより乗降用開口部を開閉するサイドドアを備えた車両において、サイドドアの開放動作を行う際に、その車室内側面に設けられた支持部材の車室内側への突出量を減少させることにより、サイドドアを車体の外方側に大きく変位させる等の手段を講じることなく、上記支持部材が車両の側面部材等に干渉するのを防止できるという利点がある。
請求項6に係る発明では、支持部材の下辺部に設けられた支持軸を支点として支持部材を揺動変位させることにより、その車室内側への突出量を調節するように構成したため、上記支持部材の上端部に設けられた支持面を略水平状態に維持したまま、その車室内側への突出量を乗員の好みに応じた値に容易かつ正確に調節することができる。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る車両の車室内用支持部材構造を備えた車室の内部を示している。この車室の内部に配設された乗員用の座席1の側方には、乗降用開口部2が形成されるとともに、車体の外側面に沿って前後方向にスライド変位することにより上記乗降用開口部2を開閉するサイドドア3が配設されている。また、上記座席1は、車体の前後方向に伸びる左右一対の第1ガイドレール1aに沿って車体の前後方向にスライド変位可能に支持されるとともに、第1ガイドレール1aの上方に配設された前後一対の第2ガイドレール1bに沿って車幅方向にスライド変位可能に支持されている。
上記サイドドア3の車室内側面には、上端部に乗員の肘等が載置される上端支持面6が設けられたアームレストからなる重量物の支持部材4が設置されている。この支持部材4は、その下辺部に設けられた支持軸5を支点にして揺動自在に支持されるとともに、図4及び図5に示すように、上記サイドドア3内に配設された揺動駆動手段7により駆動されて上記支持軸5を支点に揺動変位し、これに応じて支持部材4の上端部に設けられた上端支持面6の車室内側への突出量が変化するように構成されている。
上記揺動駆動手段7は、支持部材4の背面下部に突設された駆動レバー8と、この駆動レバー8の下面に当接するように配設された偏心カム9と、この偏心カム9を回転駆動するステッピングモータ10と、上記支持部材4をサイドドア3内に格納する方向に付勢する引張ばねからなる付勢手段11とを有している。そして、下記制御ユニット12に設けられた突出量調節手段13から上記ステッピングモータ10に出力される制御信号に応じ、上記偏心カム9の短径部が駆動レバー8の下面に当接した図4に示す非駆動位置から、偏心カム9の長径部が駆動レバー8の下面に当接した図5に示す押上位置に、偏心カム9を回転変位させることにより、上記支持部材4をサイドドア3内に格納した状態から車室内側に突出させた状態に移行させる制御が実行されるようになっている。
すなわち、偏心カム9が上記非駆動位置にある場合には、付勢手段11の付勢力に応じて支持部材4がサイドドア3内に引き込まれた状態に保持されている。この状態から偏心カム9を上記押上位置に回転変位させると、この偏心カム9によって駆動レバー8が押し上げられる方向に駆動されることにより、上記付勢手段11の付勢力に抗して支持部材4が揺動変位してサイドドア3内から車室内側に突出した状態となり、上記押上位置に偏心カム9を停止させると、支持部材4の上端支持面6が車室内に突出した状態に保持されるようになっている。
図6に示すように、制御ユニット12には、サイドドア3の開閉操作を検出する開閉検出手段15と、上記座席1の位置を検出する座席位置検出手段16と、支持部材4の車室内側への突出量を検出する突出量検出手段17と、これらの開閉検出手段15、座席位置検出手段16及び突出量検出手段17の検出信号に対応した制御信号を上記ステッピングモータ10に出力することにより支持部材4を揺動変位させてその突出量を調節する突出量調節手段13とが設けられている。
上記開閉検出手段15は、サイドドア3の前端面及びセンタピラー等の車体側部材に設けられた磁気センサ、光電管スイッチまたはリミットスイッチ等からなるドアセンサ18の出力信号に応じ、閉止状態にあるサイドドア3を開放状態に移行させるサイドドア3の開放操作が開始されたか否かを検出するとともに、開放状態にあるサイドドア3を閉止状態に移行させるサイドドア3の閉止操作が完了したか否かを検出し、これらの検出信号を上記突出量調節手段13に出力するように構成されている。なお、乗員のスイッチ操作に応じて上記サイドドア3を自動的にスライド変位させるドア開閉駆動手段を備えた車両では、このドア開閉駆動手段に出力される制御信号等に応じてサイドドア3の開閉操作を検出するように構成してもよい。
また、上記座席位置検出手段16は、第2スライドレール1bに設けられたポテンショメータ19等の検出信号に応じて、座席1が予め設定された基準位置よりも車室の側面に近接した側方位置、つまりサイドドア3の車室内側面に設けられた上記支持部材4の設置部に近接した位置にあるか否かを検出し、この検出信号を上記突出量調節手段13に出力するように構成されている。
さらに、上記突出量検出手段17は、ステッピングモータ10の回転角度を検出するロータリエンコーダ20等の出力信号に応じて上記支持部材4の車室内側への突出量を検出し、この検出信号を上記突出量調節手段13に出力するように構成されている。
上記突出量調節手段13は、開閉検出手段15においてサイドドア3の開放操作が開始されたことが検出された時点で、上記突出量検出手段17の検出信号に応じて支持部材4が車室内に突出した状態にあるか否かを判定し、突出した状態にあると判定された場合に、上記押上位置にある偏心カム9を非駆動位置に回転変位させる制御信号をステッピングモータ10に出力することにより、上記支持部材4の車室内方向への突出量を減少させてサイドドア3内に支持部材4を格納するように構成されている。
また、上記突出量調節手段13は、開閉検出手段15においてサイドドア3の閉止操作が完了したことが検出された場合に、この時点からタイマーにより予め設定された所定時間が経過したか否かを判別し、所定時間が経過したことが確認された時点で上記座席位置検出手段16の検出信号に応じて座席1が車室の側面に近接した側方位置にあるか否かを判別するように構成されている。そして、サイドドア3の閉止操作が完了し、かつその後に所定時間が経過した時点で座席1が車室の側面に近接した状態にないことが検出された場合には、上記非駆動位置にある偏心カム9を押上位置に回転変位させる制御信号がステッピングモータ10に出力されることにより、上記支持部材4の車室内側への突出量を増大させてこの支持部材4を使用可能な状態とする制御が実行されるようになっている。
上記支持部材4の車室内壁面等には、支持部材4の車室内側への突出量を入力するための操作スイッチ21が設けられ、この操作スイッチ21により入力された上記突出量の設定値を記憶する記憶手段が上記突出量調節手段13に設けられている。上記支持部材4の突出量は、図4に示すように、偏心カム9が非駆動位置にあって支持部材4がサイドドア3内に格納された状態、つまり突出量が0となった最小値から、図5に示すように、偏心カム9が押上位置に回転変位して支持部材4の上端部背面に突設された係止片13がサイドドア3に設けられた開口部の上端に当接した最大値の範囲内で、使用者の好みに応じた値に設定され、この値が上記記憶手段において記憶されるようになっている。
上記突出量調節手段13により支持部材4の車室内側への突出量を調節する場合の制御動作を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。この制御動作がスタートすると、まず、上記ドアセンサ18の出力信号に応じて閉止状態にあるサイドドア3の開放操作が開始されたか否かを判定し(ステップS1)、YESと判定された場合には、上記ロータリエンコーダ20の出力信号に応じて支持部材4が突出状態にあるか否かを判定する(ステップS2)。このステップS2でYESと判定されて上記支持部材4が車室内に突出した状態にあることが確認された場合には、図5に示す押上位置にある偏心カム9を図4に示す非駆動位置に回転変位させる制御信号をステッピングモータ10に出力することにより、上記支持部材4の突出量を減少させてサイドドア3内に格納する制御を実行する(ステップS3)。
次に、上記ドアセンサ18の出力信号に応じて開放状態にあるサイドドア3を閉止する操作が行われてこの閉止操作が完了したか否かを判定し(ステップS4)、YESと判定された場合には、この時点で計時を開始したタイマーのカウント値に基づき、サイドドア3が閉止状態となった後に予め1〜数秒程度に設定された所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS5)。
上記ステップS5でYESと判定されて上記サイドドア3が閉止状態となった後に所定時間が経過したことが確認された時点で、上記座席位置検出手段16において座席1が基準位置よりも車室の側面に近接した側方位置にあるか否かを判定し(ステップS6)、NOと判定された場合には、上記非駆動位置にある偏心カム9を押上位置に回転変位させる制御信号をステッピングモータ10に出力することにより、上記支持部材4の突出量を増大させる制御を実行する(ステップS7)。なお、上記ステップS6でYESと判定され、座席1が基準位置よりも車室の側面に近接した側方位置にあることが確認された場合には、上記支持部材4の突出量を増大させる制御を実行することなく、そのままリターンする。
上記のように車室内に配設された乗員用の座席1が第1,第2ガイドレール1a,1bに沿って移動可能に支持されるとともに、その側方に形成された乗降用開口部2を開閉するサイドドア3が配設され、このサイドドア3の車室内側面に、重量物の支持部材4が車室内側に突出可能な状態で設置された車両において、上記座席1の位置を検出する座席位置検出手段16と、この座席位置検出手段16により検出された座席位置に基づいて上記支持部材4の車室内側への突出量を調節する突出量調節手段13とを設けたため、上記アームレスト等からなる支持部材4を使用する可能性があるか否かを上記座席1の位置との関係で判別することにより、この支持部材4を必要とするときにその車室内側への突出量を増大させて利便性を効果的に向上させることができる。
例えば、上記実施形態では、ポテンショメータ19等の検出信号に応じて座席位置検出手段16により座席1が支持部材4の設置部に近接した位置にあることが検出された場合に、支持部材4を車室内方向に突出させる制御の実行を規制するように構成したため、上記座席1に着座した乗員が支持部材4の設置部に近接した状態で、この支持部材4が車室内側に突出するように駆動されて乗員に当接するという事態の発生を防止するとともに、車室内スペースを有効に利用できるという利点がある。そして、上記座席位置検出手段16により座席1が車室の側面に近接した位置にないことが検出された場合には、支持部材4の車室内方向への突出量を増大させる制御を実行することにより、支持部材4が乗員に当接するのを防止しつつ、その有効利用を図ることができる。
また、上記実施形態に示すように、車室内に配設された座席1の側方に乗降用開口部2が形成されるとともに、この乗降用開口部2を開閉するサイドドア3が配設された車両において、このサイドドア3の車室内側壁に支持部材4を設置した場合には、上記座席1とサイドドア3に設置されたアームレスト等からなる支持部材4との位置関係に基づいてこの支持部材4を使用する可能性があるか否かを判別することにより、この支持部材4を必要とするときにその車室内側への突出量を増大させて利便性を効果的に向上させることができるとともに、不必要時に上記支持部材4が車室内側に突出した状態となるのを防止して車室内スペースの有効利用を図ることができる。
すなわち、上記実施形態では、開閉検出手段15においてサイドドア3の開放操作が行われたことが検出された場合に、上記揺動駆動手段7により支持部材4を車室内側に突出させる方向に駆動して支持部材4をサイドドア3内に格納するように構成したため、支持部材4を使用する状態にないことが確認された場合に、サイドドア3の内方側における有効スペースを拡大することができるとともに、上記支持部材4に邪魔されることなくサイドドア3の開放操作を容易かつ適正に行うことができる。
特に、上記実施形態では、ドアセンサ18の出力信号に応じ、図8に示すように、サイドドア3の開放操作が開始されたことが開閉検出手段15により検出された時点t1で、支持部材4の車室内側への突出量を減少させる減少指令信号を突出量調節手段13からステッピングモータ10に出力するように構成したため、上記支持部材4をサイドドア3内に格納した状態で上記サイドドア3の開放操作を容易かつスムーズに行うことができるという利点がある。
また、上記実施形態では、サイドドア3の閉止操作が行われたことが開閉検出手段15において検出された場合に、揺動駆動手段7により支持部材4を駆動して上端支持面6の車室内側への突出量を増大させるように構成したため、上記開閉検出手段15の出力信号に応じて支持部材4を使用する可能性が生じたことが確認された時点で、上記揺動駆動手段7を作動させることにより支持部材4を自動的に使用可能な状態に移行させることができる。
さらに、上記実施形態では、ドアセンサ18の出力信号に応じ、サイドドア3の閉止操作が完了したことが開閉検出手段15により検出された時点t2の後に、支持部材4を揺動変位させてその車室内側への突出量を増大させる制御を突出量調節手段13において実行するように構成したため、上記サイドドア3の閉止操作の途中で支持部材4が車室内側に突出して乗員が違和感を受けるという事態の発生を確実に防止し、適正なタイミングで上記揺動駆動手段7を作動させることにより支持部材4を使用可能な状態へと自動的に移行させることができる。
特に、上記実施形態では、サイドドア3の閉止操作が完了したことが開閉検出手段15において検出された時点t2でタイマーの計時を開始することにより、このタイマーにおいて設定された所定時間Tが経過したか否かを判別し、この所定時間Tが経過したことが確認された時点t3で、支持部材4を揺動変位させての車室内側への突出量を増大させる増大指令信号を上記突出量調節手段13からステッピングモータ10に出力するように構成したため、乗員が上記サイドドア3の閉止操作を行った後に、ドア近傍から乗員が退避する余裕を充分に与えた状態で、上記支持部材4の車室内側への突出量を増大させる方向に支持部材4を揺動変位させることができる。
また、上記実施形態に示すように、車体の前後方向にスライドすることにより乗降用開口部2を開閉するサイドドア3を備えた車両において、このサイドドア3の車室内側面に重量物の支持部材4を設けた場合には、上記揺動駆動手段7により支持部材4を揺動変位させてサイドドア3内に格納した状態で、サイドドア3の開放操作が行われるように構成することにより、この開放操作時にサイドドア3を車体の外方側に大きく変位させる等の手段を講じることなく、上記支持部材4が車両の側面部材等に干渉するのを防止できるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、支持部材4の下辺部に設けられた支持軸5を支点にして支持部材4を揺動変位させるように構成したため、この支持部材4の揺動変位量を変化させることにより、支持部材4の上端支持面6を略水平状態に維持したまま、その車室内側への突出量を乗員の好みに応じた値に容易かつ正確に調節することができる。しかも、上記下辺部の支持軸5を支点にして支持部材4を揺動変位させることにより、サイドドア3の側壁面に沿って格納された支持部材4を車室内側に突出させることができるため、特許文献1に示すように、支持部材(アームレスト)を下方の格納位置から上方の使用位置に回転変位させる際に、支持部材が乗員の肘等に当接して肘等が押し上げられる等の事態を生じることなく、上記支持部材4に設けられた上端支持面6を車室内側に突出させる動作をスムーズに行うことができる。
例えば、上記実施形態では、支持部材4の下部背面に突設された駆動レバー8と、この駆動レバー8の下面に当接するように配設された偏心カム9と、この偏心カム9を回転駆動するステッピングモータ10と、上記支持部材4をサイドドア3内に格納する方向に付勢する引張ばねからなる付勢手段11とを有する揺動駆動手段7を設け、突出量調節手段13から上記ステッピングモータ10に出力される制御信号に応じて偏心カム9を回転させることにより、支持部材4の下辺部に設けられた支持軸5を支点にして支持部材4を揺動変位させるように構成したため、上記偏心カム9の回転角度を変化させることにより、上記支持部材4の車室内側の突出量を容易かつ適正に変化させることができる。そして、乗員が上記操作スイッチ21を操作することにより支持部材4の突出量を設定した場合には、ステッピングモータ10を作動させて偏心カム9を回転変位させる際に、その回転角度を上記突出量の設定値に応じて変化させることにより、上記上端支持面6の車室内側への突出量を適正値に調節できるという利点がある。
なお、上記駆動レバー8及び偏心カム9に代えて、支持部材3の背面に当接するねじ軸を設け、このねじ軸を駆動モータにより回転駆動して螺進させることにより、上記支持部材3を揺動変位させるように構成してもよく、あるいはステッピングモータ等の駆動手段により上記支持軸5を回転駆動して支持部材4を揺動変位させるように構成してもよい。また、上記引張ばねからなる付勢手段11に代え、支持軸5に外嵌されたねじりコイルばねからなる付勢手段により上記支持部材4をサイドドア3内に格納する方向に付勢するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第2ガイドレール1bに沿って座席1が予め設定された基準位置よりも車体の側面に近接した位置にあることがポテンショメータ19等の検出信号に応じて座席位置検出手段16により検出された場合に、座席1が車体の支持部材4の設置部に近接した位置にあると判断して支持部材4を車室内方向に突出させる制御の実行を規制するように構成した例について説明したが、第1ガイドレール1aに沿って設置されたポテンショメータ等の検出信号に応じて座席1の前後位置を判別することにより、座席1が車体の支持部材4の設置部に近接した位置にあるか否かを座席位置検出手段16おいて検出し、座席1が車体の支持部材4の設置部に近接した位置にあることが確認された場合に、支持部材4を車室内方向に突出させる制御の実行を規制するように構成してもよい。
さらに、サイドドア3の車室内側面に支持部材4を設けてなる上記実施形態に代え、後列側の座席1の側方に配設されたキャブサイドパネル等からなる車室内側面に支持部材4を設け、この支持部材4の車室内側への突出量を上記座席位置検出手段16より検出された座席1の位置に基づいて調節するように構成してもよい。また、本発明に係る車室内用支持部材構造は、アームレストに限られず、上面載置面にカップホルダーが設けられるとともに、車体内側壁に物品収納部が設けられたもの等の種々の支持部材に適用可能である。
1 座席
2 乗降用開口部
3 サイドドア
4 支持部材
5 支持軸
13 突出量調節手段
15 開閉検出手段
16 座席位置検出手段
2 乗降用開口部
3 サイドドア
4 支持部材
5 支持軸
13 突出量調節手段
15 開閉検出手段
16 座席位置検出手段
Claims (6)
- 車室内に乗員用の座席が移動可能に設置されるとともに、この座席の側方に位置する車室内側壁に、重量物の支持部材が車室内側に突出可能な状態で設置された車両において、上記座席の位置を検出する座席位置検出手段と、この座席位置検出手段により検出された座席の位置に基づいて上記支持部材の車室内側への突出量を調節する突出量調節手段とを備えたことを特徴とする車両の車室内用支持部材構造。
- 座席位置検出手段により座席が支持部材の設置部に近接した位置にあることが検出された場合には、支持部材の車室内方向への突出を規制するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両の車室内用支持部材構造。
- 車室内に配設された座席の側方に乗降用開口部が形成されるとともに、この乗降用開口部を開閉するサイドドアが配設され、かつこのサイドドアの車室内側壁に支持部材が設置されたことを特徴とする請求項2に記載の車両の車室内用支持部材構造。
- サイドドアの開閉動作を検出する開閉検出手段を備え、この開閉検出手段により検出されたサイドドアの開閉動作に応じて支持部材の車室内側への突出量を調節するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の車両の車室内用支持部材構造。
- 車体の前後方向にスライドすることにより乗降用開口部を開閉するサイドドアの車室内側壁に、重量物の支持部材を設けたことを特徴とする請求項4に記載の車両の車室内用支持部材構造。
- 支持部材の下辺部に設けられた支持軸を支点として支持部材を揺動変位させることにより、その車室内側への突出量を調節するように構成したことを特徴とする請求項1〜5項の何れか1項に記載の車両の車室内用支持部材構造。
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Publications (1)
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- 2004-08-20 JP JP2004241422A patent/JP2006056425A/ja active Pending
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