JP4723954B2 - シート装置 - Google Patents

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本発明は使用者の尻に対面可能なシートクッションと使用者の背中に対面可能なシートバックとを有するシート装置に関する。
車両に搭載されるシート装置を例にとって説明する。従来、シート装置として、使用者の尻に対面可能なシートクッションと、使用者の背中に対面可能なシートバックと、シートクッションおよびシートバックを着座位置および格納位置に切り替え可能な駆動装置とを備えるものが知られている(特許文献1,2)。
またシート装置として、シートを前向き着座状態、平坦状態、後向き着座状態、格納状態に切り替えるものが知られている(特許文献3)。このものではシートバックを前方に倒してテーブルとして使用することができる。更に、後席のシート装置のシートバックを後席のシートクッションと重なるように前方に倒した状態で、前席のシート装置のシートバックを後方に倒し、前席および後席によりテーブル機能を持たせたシート装置も知られている(特許文献4)。
特開2004−106640号公報 特開2004−249964号公報 特開2001−322461号公報 特開平10−287160号公報
上記した特許文献に係るシート装置によれば、シートバックを前方に大きく倒し、シートバックをシートクッションの上面に対して接近または接触させることができる。しかしながらこの場合には、乗車の際に使用者がシートクッションの上面に着座しようとしても、シートバックがシートクッションの上面に接近し過ぎており、例えばシートクッションの上面にシートバックが重なっており、使用者の着座に支障をきたすおそれがある。そして、従来のシート装置では、このように着座に支障があるか否かを使用者が自身で判断し、もし支障があれば、シートバックを着座位置に移動させるように使用者が自身で操作しなければならず、その判断および操作が煩わしい。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、シートバックがシートクッションの上面に接近し過ぎまたは接触しているときであっても、シートクッションに対する使用者の着座に支障をきたすことを抑えるための使用者の操作性を向上させるシート装置を提供することを課題とする。
本発明に係るシート装置は、使用者を着座させる着座位置で使用者の尻に対面可能なシートクッションと、
着座位置の前記シートクッションに対して近づく方向または遠ざかる方向に傾動可能で且つ使用者の背中に対面可能なシートバックと、
着座位置の前記シートクッションに対して前記シートバックを近づく方向または遠ざかる方向に駆動させるシートバック駆動装置と、
シートバック駆動装置を制御する制御部とを具備するシート装置であって、
着座位置のシートクッションに着座している着座者が着座したまま操作可能な位置に設けられたシートバック操作スイッチと、
着座位置のシートクッションに着座している着座者が着座したまま操作不能の位置に設けられたオート作動スイッチとを具備しており、
制御部は、
シートバックが着座位置のシートクッションに接近または接触してテーブル機能を発揮する傾動状態であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、オート作動スイッチが操作された際に、テーブル機能を発揮する傾動状態と、シートバックがシートクッションから遠ざかって使用者の着座を許容する範囲に設定され、シートクッションに対する角度を調整可能な立起角度微調整可能範囲θAに位置する傾動状態とを切り替え、
シートバック操作スイッチが操作された際に、立起角度微調整可能範囲θA内でシートバックが傾動し、且つ立起角度微調整可能範囲θAを超えた範囲へのシートバックの傾動を禁止するとともに、
テーブル機能を発揮する傾動状態でシートバック操作スイッチが操作された場合には、シートバックが前記シートクッションから遠ざかるようにシートバックを後方に傾動させ、シートクッションへの使用者の着座を許容することを特徴とする。
本発明によれば、着座位置のシートクッションに着座している着座者が着座したまま操作可能な位置に設けられたシートバック操作スイッチと、着座位置のシートクッションに着座している着座者が着座したまま操作不能の位置に設けられたオート作動スイッチとが設けられている。
本発明によれば、オート作動スイッチが操作されると、(i)シートバックが着座位置のシートクッションに接近または接触してテーブル機能を発揮する傾動状態と、(ii)シートバックがシートクッションから遠ざかって使用者の着座を許容する範囲に設定され、シートクッションに対する角度を調整可能な立起角度微調整可能範囲θAに位置する傾動状態とが切り替えられる。
本発明によれば、シートバック操作スイッチが操作された際に、立起角度微調整可能範囲θA内でシートバックが傾動できる。この場合、立起角度微調整可能範囲θAを超えた範囲へのシートバックの傾動が禁止される。
更に本発明によれば、シートバックがテーブル機能を発揮している傾動状態においてシートバック操作スイッチが操作された場合には、シートバックがシートクッションから遠ざかるようにシートバックを後方に傾動させるため、シートクッションへの使用者の着座が許容される
本発明によれば、シートバックが着座位置のシートクッションに接近または接触しているテーブル機能を発揮しているときには、シートバック操作スイッチが操作されると、シートバック駆動装置を駆動させることにより、シートバックを後方に傾動させ、シートバックを着座位置のシートクッションから遠ざけ、着座位置のシートクッションに対するシートバックの立起角度を増加させる。従って着座位置のシートクッションへの使用者の着座が許容される。
シートバックが着座位置のシートクッションに接近または接触しているときには、着座位置のシートクッションへの使用者の着座に支障をきたすことがある。そこで使用者着座許容手段は、シートバック駆動装置を駆動させることにより、シートバックが着座位置のシートクッションから遠ざかるようにシートバックを傾動させる。これによりシートクッションへの使用者の着座を許容する。使用者の着座に支障をきたす場合の代表例としては、シートバックの背面が横方向に沿っており、シートバックがテーブル機能を果たす位置が挙げられる。本発明によれば、使用者着座許容手段を作動させる指令信号を出力する指令信号出力部が設けられている形態を例示することができる。指令信号出力部は、シートバックをリクライニング作動させるリクライニングスイッチとすることができるが、あるいは、リクライニング作動機能を有しないスイッチでも良く、あるいは、シート装置に対面するドアの開放を検知するセンサでも良い。
シートバックおよびシートクッションは、シートバックおよびシートクッションに使用者を着座させる着座位置のほかに、着座位置からシートバックおよびシートクッションを格納させる格納位置に移動可能に設けられている形態を例示することができる。この場合、シートクッションおよびシートバックを着座位置と格納位置との間において移動させるシート駆動装置が設けられていることが好ましい。シート駆動装置は、好ましくは、シートクッションを移動させるシートクッション駆動装置と、シートクッション駆動装置に対して独立して駆動可能でありシートバックを移動させるシートバック駆動装置とを備えている。上記した制御部は、シートクッションおよびシートバックを着座位置から格納位置に移動させるにあたり、および/または、格納位置から着座位置に移動させるにあたり、シートクッションの移動およびシートバックの移動を時間的に重複させて実行する形態を例示することができる。これにより総作動時間を短縮できる。また、シートクッションの移動開始時刻とシートバックの移動開始時刻とを時間的にずらせることができる。この場合、シートクッションおよびシートバックのうちの少なくとも一方の干渉を抑制するのに有利である。制御部は、シートクッションおよびシートバックを着座位置から格納位置に移動させる途中行路において、および/または、格納位置から着座位置に移動させる途中行路において、シートクッションおよびシートバックのうちのうちの少なくとも一方の移動速度をこれの初期の移動速度よりも変化(増加または減少)させることにより、シートクッションおよびシートバックのうちの少なくとも一方の干渉を抑制する形態を例示することができる。
以下、車両に搭載されるシート装置に本発明を適用した実施例を図面を参照つつ具体的に説明する。図1〜図4は、シート装置1に使用者が着座できる着座位置P1とシート装置1を格納する格納位置P2とに、シート装置1を切り替える動作過程を示す。図1〜図4を参照して機械的構成について説明する。図1に示すように、シート装置1は車両のフロア4(基体)の座席として設置されており、使用者の尻が対面可能なシートクッション2と、使用者の背中が対面可能でありシートクッション2に対して上下方向に揺動可能なシートバック3とを有する。シート装置1は、フロア4のうち相対的に前側の着座位置P1と、相対的に後側の格納位置P2とに切替え可能に設けられている。図1に示すように、着座位置P1では、シート装置1のシートクッション2がロック装置7,8にロックされていると共に、一般的にはシートバック3がシートクッション2に対して立起角度θで立起されている。図4に示すように、格納位置P2では、シート装置1のシートクッション2およびシートクッション2が重ねられた状態で、凹部15に格納されている。凹部15は、フロア4において上方に開放するように形成されており、着座位置P1よりも後方に位置している。格納位置P2はフロア4において着座位置P1よりも車両前後方向において後側に設けられている。図1に示すように、車両のフロア4のうち着座位置P1には、前側のストライカ5(固定側係合部材)と後側のストライカ6(固定側係合部材)とが固定されている。シートバック3の上部にはヘッドレスト37が設けられている。シートクッション2は、車両前後方向(位置調整方向)にスライド可能なフレーム2’を有する。
着座位置P1のシートクッション2は、第1係合部材として機能するフロントレッグ9と、第2係合部材として機能するリヤレッグ10とを有しており、フロントレッグ9とリヤレッグ10によりフロア4に支持される。フロントレッグ9は、車両のフロア4のストライカ5に係合自在なロック装置7を備える。リヤレッグ10は、車両のフロア4のストライカ6に係合自在なロック装置8を備える。フロントレッグ9は、シートクッション2のフレーム2’に枢支点21を介して回動可能に枢支されている。シートクッション2を支えるサポーター11は、シートクッション2を移動させるフォー(四)リンク装置からなる。即ち、このリンク装置は、着座位置P1のシートクッション2の左右両側(車巾方向の両側)に配置された2個1対をなす第1リンク12と,2個1対をなす第2リンク13とからなる。このリンク装置は、シートクッション2の上面2uを上側に、シートクッション2の下面2dを下側に維持しつつ、シートクッション2を上下反転させることなく、着座位置P1と格納位置P2との間において移動させる。このようにシートクッションの一端部を中心として上下反転させる方式でないため、シート装置1に載せられている物体が過剰落下することが抑制され、更に、移動時におけるシートクッション2とシートバック3とのロックが必須でなく、更にまた、シートクッションの旋回半径の増大化を抑制できる。
第1リンク12の一端12aは、シートクッション2のフレーム2’の枢支点14に支持されている。第1リンク12の他端12cは凹部15内の枢支点16に回動可能に支持されている。第2リンク13の一端13aはリヤレッグ10に固定されている。第2リンク13の他端13cは凹部15内の枢支点17に回動可能に支持されている。なお枢支点16,17は互いに離間している。リヤレッグ10をシートクッション2のフレーム2’に揺動自在に支持させるためのシャフト18がフレーム2’に横軸型で設けられている。シャフト18にはブラケット20が固定されている。フロントレッグ9のうち枢支点21の下部21dとシャフト18のブラケット20とはケーブル22で連結されている。
図1に示すように、シートクッション2のフレーム2’にはシートクッションモータ402(シートクッションアクチェエータ,シートクッション駆動装置)が設けられている。シートクッションモータ402は、シートクッション2を着座位置P1と格納位置P2との間において移動させ、シートクッション2を着座作動および格納作動させる駆動源である。フレーム2’には、ロック装置7,8のロック解除を行うロック解除モータ(ロック解除アクチェエータ)404が設けられている。シートバック3の内部にはシートバックモータ400(シートバックアクチェエータ,シートバック駆動装置)が設けられている。シートバックモータ400はシートバック3を前方(矢印F方向)および後方(矢印R方向)に傾動させ、シートバック3の格納作動および着座作動の駆動源である。ここで、シートバック3の格納作動は、シートクッション2に対するシートバック3の立起角度を小さくすることをいう。シートバック3の着座作動は、シートクッション2に対するシートバック3の立起角度を大きくすることをいう。
図6は制御系のブロック図を示す。操作スイッチ100(着座・格納の信号発生部)はユーザにより操作され、シート装置1を着座位置P1と格納位置P2との間で移動させる着座作動指令信号および格納作動指令信号を出力するものであり、シートクッションモータ402およびシートバックモータ400を駆動させることにより、シート装置1を着座位置P1と格納位置P2とで手動で切り替え操作するものである。操作スイッチ100の操作を継続すれば、シートバックモータ400およびシートクッションモータ402の駆動が継続され、シート装置1は着座位置P1と格納位置P2との間で切り替わる。操作スイッチ100の操作を中断すれば、シートバックモータ400およびシートクッションモータ402の駆動が停止し、シート装置1をその位置で停止できる。操作スイッチ100の設置場所は特に限定されるものではないが、操作スイッチ100は例えば車両のバックドア700(図5参照)側に設けることができる。シートバック操作スイッチ102は、シートバック3をリクライニング作動させるスイッチである。シートバック操作スイッチ102の設置場所は特に限定されるものではないが、図5に示すように、シートバック操作スイッチ102は例えば、着座位置P1のシート装置1に着座する使用者が操作できるようにシート装置1の近傍に設けることができる。本実施例においては、シート装置1に着座する使用者がシートバック操作スイッチ102を操作するとき、シートバック3を微調整可能領域θA(リクライニング領域、図5参照)内においてのみ傾動させることができる。即ち、シート装置1に着座する使用者がシートバック操作スイッチ102を操作するとき、シートバック3の前方(矢印F方向)への傾動を制限する微調整禁止領域θBが設定されている。従って、シート装置1に着座する使用者が着座したまま、シートバック操作スイッチ102を操作するとしても、シートバック3を微調整禁止領域θB内に傾動させることが禁止されている。シート装置1に着座している使用者に対するシートバック3による過剰負荷を避けるためである。但し、操作スイッチ100および後述のオート作動操作スイッチ104は、シートバック3をシートクッション2に重ねて横向きとするように作動させることが可能とされている。
オート作動操作スイッチ104は、シートバックモータ400を駆動させることにより、シート装置1のシートバック3を前方(矢印F方向)および後方(矢印R方向)に傾動させるスイッチであり、車両のバックドア700(図5参照)の近傍に設けられている。ヘッドレスト操作スイッチ106は、ヘッドレストモータ406(ヘッドレストアクチェエータ、第3駆動装置)を駆動させることによりヘッドレスト37をヘッドレスト使用位置とヘッドレスト格納位置との間で移動させる。シートスライド操作スイッチ108は、シートスライドモータ408(シートスライドアクチェエータ,第4駆動装置)を駆動させることにより、シートクッション2のフレーム2’を車両の前後方向(スライド方向)に位置調整する。シートスライドモータ408は、シートクッション2のフレーム2’をスライド方向(車両の前後方向)に沿って移動させる。
着座ロック検出スイッチ200は、シートクッション2がフロア4の着座位置P1に着座してロック装置7,8によりロックされたことを検出するものであり、着座位置P1のシートクッション2のうちロック装置7の近傍に設けられている。格納スイッチ202は、シートクッション2がフロア4の格納位置P2に格納されていることを検出するものであり、フロア4の凹部15の格納位置P2に設けられている。
シートバック位置センサ300(シートバックの位置に関する物理量を検出する物理量検出手段)は、シートバック3の傾動位置を検出するセンサである。シートバック位置センサ300は、例えば、シートバックモータ400の回転に起因する磁気または光によるパルスの数に基づいてモータ400の駆動量を検出し、シートバック3の位置を検出する。シートクッション位置センサ302(シートクッションの位置に関する物理量を検出する物理量検出手段)は、シートクッション2の位置を検出するセンサであり、例えば、シートクッションモータ402の回転に起因する磁気または光によるパルスの数に基づいてモータ402の駆動量を検出し、シートクッション2の位置を検出する。シートスライド位置センサ306(物理量検出手段)は、シートクッション2のフレーム2’の車両前後方向(スライド方向)におけるスライド位置を検出するセンサであり、例えば、シートスライドモータ408の回転に起因する磁気または光によるパルスの数に基づいてモータ408の駆動量を検出し、シートクッション2のフレーム2’のスライド位置を検出する。ヘッドレスト位置センサ(物理量検出手段)304は、ヘッドレスト37の位置を検出するセンサであり、例えば、ヘッドレストモータ406の回転に起因する磁気または光によるパルスの数に基づいてモータ406の駆動量を検出し、ヘッドレスト37の位置を検出する。これらの各スイッチおよび各センサからの信号はECU600に入力される。ECU600は入力処理回路、CPU、メモリ、出力処理回路等を有する。ECU600からの制御信号により、シートバックモータ400、シートクッションモータ402、ロック解除モータ404、ヘッドレストモータ406、シートスライドモータ408、警報ブザー500、警報ランプ502などが制御される。
次に、シート装置1を着座位置P1から格納位置P2に向けて切り替える格納作動させる代表的な形態について説明する。操作スイッチ100が格納方向にユーザーにより手動で操作されると、シートバックモータ400が駆動し、シートバック3が前方(矢印F方向)に傾動し、シートバック3の立起角度が小さくなり、シートバック3が格納作動する。この結果、図2に示すように、ロック装置7,8にロックされている着座位置のシートクッション2とシートバック3とが重なるように積層される。この場合、シートクッション2が下側に、シートバック3が上側に積層されて折り畳まれている。そして、ロック解除モータ404が駆動すると、ロック装置7,8によるロックが解除され、シートクッション2は着座位置P1から離脱可能となる。更に、シートクッションモータ402が駆動すると、シートクッション2が格納作動する。つまり、シートバック3を積層したシートクッション2が図2→図3→図4の順に、格納位置P2に向けて移動する。この場合、図3に示すようにフロントレッグ9の自由端部9fが矢印N1方向に回動すると共に、リヤレッグ10の自由端部10fが矢印N2方向に回動する。これによりフロントレッグ9の自由端部9fとリヤレッグ10の自由端部10fとが互いに接近する方向に回動して折り畳まれ、横向きとなる。また図3に示すように、第1リンク12が枢支点16を中心に時計方向(矢印M1方向、寝る方向)に回動すると共に、第2リンク13が枢支点17を中心に時計方向(矢印M2方向、寝る方向)に回動する。この結果、フォー(四)リンク装置のサポーター11により、シート装置1は、図4に仮想線で示すように、フロア4の凹部15の格納位置P2に折り畳まれた状態で格納される。シート装置1の格納が終了すると、格納スイッチ202からの格納終了信号がECU600に出力される。格納位置P2では、シートクッション2が下側で、シートバック3が上側とされて折り畳まれている。なお、図2〜図4から理解できるように、着座位置P1から格納位置P2に切り替える途中においても、シートバック3は上下方向に反転せず、シートクッション2が下側で、シートバック3が上側に折り畳まれている。
次に、シート装置1を格納位置P2から着座位置P1に向けて切り替える着座作動させる代表的な形態について説明する。折り畳まれた状態のシート装置1がフロア4の格納位置P2に格納されているとき、操作スイッチ100が着座方向にユーザにより手動で操作されると、シートクッションモータ402が駆動し、第1リンク12が枢支点16を中心に反時計方向(矢印M3方向、立つ方向)に回動すると共に、第2リンク13が枢支点17を中心に反時計方向(矢印M4方向、立つ方向)に回動する。この結果、シートクッション2がシートバック3と共に格納位置P2から着座位置P1に向けて移動する。ここで、着座位置P1の上方に位置するシートクッション2が着座位置P1に向けて下降すると、フロントレッグ9のロック装置7は車両のフロア4のストライカ5に係合すると共に、リヤレッグ10のロック装置8は車両のフロア4のストライカ6に係合する。この結果、シートクッション2はフロア4の着座位置P1に自動的にロックされる。シート装置1のシートクッション2が着座位置P1でロックされると、着座ロック検出スイッチ200からロック終了信号がECU600に出力される。更に、折り畳まれていたシートバック3が後方(矢印R方向)に傾動し、シートバック3の立起角度が次第に増加し、使用者はシートクッションに着座可能となる。
本実施例によれば、シートクッションモータ402とシートバックモータ400とは互いに独立して駆動可能である。故に、単一のモータを連続的に駆動させずとも良い。単一のモータを連続的に駆動させると、モータに対する負荷が大きくなり、モータ寿命が短くなる。このように本実施例によれば、シートクッションモータ402とシートバックモータ400に対する負荷を低減でき、モータ402,400の小型化を図り得る。故に、モータ402,400をシート装置1自体に搭載するように、かなり狭い場所に搭載させるのにも有利である。更に、それぞれのモータ402,400の駆動時間を短縮させつつも、シートクッションモータ402を駆動させた直後に速やかにシートバックモータ400を駆動させることが容易にできる。同様に、シートバックモータ400を駆動させた直後に速やかにシートクッションモータ402を駆動させることが容易にでき、モータ402,400に対する負荷を低減させつつ、シートクッション2の作動とシートバック3の作動とを連続させ得る。
以下、シート装置1の格納および着座に関してECU600が実行する様々な制御形態について説明を加える。
(格納作動1,2,3)
図7は、シートクッション2およびシートバック3を着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動1,2,3のそれぞれのフローチャートを示す。図7に示すように、格納作動1では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、格納方向に操作されているか否か判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が格納方向にオン操作されていると、立起状態のシートバック3の格納作動を開始し、シートバック3の立起角度を次第に小さくさせる(ステップS4)。即ち、シートバック3の格納作動をシートクッション2の格納作動よりも優先させる。ここで、シートバック3の格納作動とは、立起角度が大きなシートバック3をシートバックモータ400によりシートクッション2に近づけるように傾動させ、シートクッション2の立起角度を小さくすることを意味する。格納作動1において、シートバック3の格納作動をシートクッション2の格納作動よりも優先させる理由としては、着座位置P1では、シートバック3の立起角度が大きいのが一般的であり、シートバック3が車室内の他の構成要素に干渉するおそれが高いため、格納作動の初期にシートバック3を退避させるためである。次に、シートバック3の格納作動が終了しているか判定する(ステップS6)。シートバック3の格納作動の終了は、シートバック3がシートクッション2に積層されるように、シートバック3が前方に傾動しており、シートバック3の立起角度が最小域にある状態を意味する。シートバック3の格納作動が終了していなければ(ステップS6のNO)、ステップS2に戻り、シートバック3の格納作動を継続し、シートバック3の立起角度を小さくする。これに対してシートバック3の格納作動が終了していれば(ステップS6のYES)、シートバック3の立起角度が小さいため、車室の構成要素と干渉が生じるおそれがないため、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS8)。シートクッション2の格納作動とは、シートクッションモータ402の駆動によりシートクッション2を着座位置P1から格納位置P2に移動させることを意味する。シートクッション2の格納作動が終了しているか判定する(ステップS10)。シートクッション2の格納作動が終了していなければ(ステップS10のNO)、ステップS2に戻る。なお、シートバック3の格納作動が終了しているため、ECU600からシートバックモータ400への指令値は0とされる。シートクッション2の格納作動が終了していれば(ステップS10のYES)、シート装置1の格納が終了する。なお格納作動1においても、場合によっては、シートクッション2の移動およびシートバック3の移動を時間的に重複させつつ、シートクッション2の移動開始時刻およびシートバック3の移動開始時刻を時間的にずらせる方式を採用しても良い。
次に図7に示す格納作動2について説明する。格納作動2は格納作動1と近似する。図7に示すように、格納作動2では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が格納方向にON操作されていると、シートバック3をシートクッション2よりも優先的に格納作動させ、シートバック3の立起角度を小さくさせる(ステップS4)。次に、シートバック3の格納作動の開始時刻から時間T経過したか否か判定する(ステップS6)。時間T経過していなければ(ステップS6のNO)、格納作動2の初期であり、従ってシートバック3の立起角度がまだ大きく、シート装置1が車室の構成要素に干渉するおそれがあり、このためシートクッション2を格納作動させることなく、シートバック3の格納作動を継続し、シートバック3の立起角度を小さくさせる(ステップS2)。これに対してシートバック3の格納作動の開始時刻から時間T経過していれば(ステップS6のYES)、シートバック3の立起角度が小さくなり、シート装置1の干渉が回避されるため、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS8)。そしてシートクッション2およびシートバック3の格納作動が終了しているか判定する(ステップS10)。双方の格納作動が終了していなければ、ステップS2に戻り、格納作動を継続させる。双方の格納作動が終了していれば、シート装置1の格納が終了する。なお、シートバック3の格納作動の終了と、シートバック3の格納作動の終了とが時間的にずれるときには、終了していない側を駆動させるモータへは指令値を出力するものの、終了した側を駆動させるモータへの指令値を0とする。上記した時間Tは、シートクッション2が格納移動したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。
次に図7に示す格納作動3について説明する。格納作動3は格納作動2と基本的には同様のステップを実行する。格納作動3でも、シートバック3をシートクッション2よりも優先的に格納作動させる(ステップS2,S4)。そして、シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達しているか判定する(ステップS6)。シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達していなければ、シートバック3の立起角度が大きく、シート装置1の干渉が生じるおそれがあるため、シートクッション2を格納作動させることなく、シートバック3の格納作動を継続し、シートバック3の立起角度を小さくする(ステップS2)。このように中間位置Aは、シートクッション2が移動したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達すれば、シートバック3の立起角度が小さく、シート装置1の干渉が回避されるため、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS8)。そしてシートクッション2およびシートバック3の格納作動が終了しているか判定する(ステップS10)。格納作動が終了していなければ、ステップSに戻り、格納作動を継続する。双方の格納作動が終了していれば(ステップS10のYES)、シート装置1の格納が終了する。
図8は上記した格納作動1,2,3のタイミングチャートを示す。格納作動1では、シートクッションモータ402およびシートバックモータ400が独立して駆動するため、図8に示すように、先ず、シートバック3の格納作動を優先的に開始する。シートバック3の格納作動が終了した直後に、作動を中断させることなく、速やかにシートクッション2の格納作動を開始することができる。このため格納作動1に要する総作動時間の短縮を図りつつ、シート装置1が車両の構成要素に干渉することが防止されている。なお、操作スイッチ100が連続的に操作されている限り、格納作動1は連続して実行される。図8に示すタイミングチャートよれば、格納作動2では、先ず、シートバック3の格納作動を優先的に開始し、シートバック3の格納作動の開始から所定時間T経過した後で、且つ、シートバック3の格納作動が終了する前に、シートクッション2の格納作動を開始させている。更に、格納作動3では、シートバック3が位置Aに到達した後、且つ、シートバック3の格納作動が終了する前に、シートクッション2の格納作動を時刻TC1から開始させている。従って、図8に示すタイミングチャートから理解できるように、格納作動2,3では、シートクッション2の移動およびシートバック3の移動を時間的に重複させているため、格納作動1よりも総作動時間を短縮させることができる。更に、シートクッション2よりもシートバック3の格納作動を時間的に優先させ、シートバック3の移動開始時刻TB1をシートクッション2の移動開始時刻TC1よりも時間的に早くし、シートバック3の折り畳みを優先させている。即ち、シートクッション2の移動開始時刻TC1を、シートバック3の移動開始時刻TB1よりも時間的に遅延させる方向にずらせている。これによりシートバック3の立起角度がかなり小さくなってからシートクッション2を格納作動させるため、シート装置1の干渉を抑制するのに有利となる。
(着座作動1,2,3)
図9は、シートクッション2およびシートバック3を格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動1,2,3のフローチャートを示す。図9に示す着座作動1では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向にオン操作されていると、まず、シートバック3よりも優先させて、シートクッション2の着座作動を開始する(ステップS4)。シートバック3よりも優先させてシートクッション2の着座作動を開始する理由としては、格納位置P2では、シートバック3はシートクッション2に重なるように折り畳まれており、シートバック3の立起角度が小さいため、シートクッション2を着座移動させたとしても、シート装置1の干渉のおそれが回避されるためである。次に、シートクッション2の着座作動が終了しているか判定し(ステップS6)、終了していなければ、干渉を回避すべく、シートクッション2の着座作動を継続する(ステップS2,S4)。
これに対して、シートクッション2の着座作動が終了して着座位置P1にロックされていれば(ステップS6のYES)、シートバック3の着座作動を開始し、シートバック3の立起角度を次第に増加させる(ステップS8)。次に、シートバック3の着座作動が終了しているか判定する(ステップS10)。シートバック3の着座作動が終了していなければ、ステップS2に戻り、シートバック3の立起角度を増加させる。なお、この段階では、シートクッション2の着座作動が終了しており、シートクッションモータ402を駆動させずともよいため、ECU600からシートクッションモータ402への指令値は0として出力される。シートバック3の着座作動が終了すれば(ステップS10のYES)、シート装置1の着座が終了する。なお上記した着座作動1においても、シートクッション2の移動およびシートバック3の移動を時間的に重複させつつ、シートクッション2の移動開始時刻およびシートバック3の移動開始時刻を時間的にずらせる方式を採用しても良い。
図9に示す着座作動2では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向にオン操作されていると、シートクッション2の着座作動をシートバック3よりも優先的に開始する(ステップS4)。その理由としては、着座作動2の初期では、シートバック3の立起角度を小さくしておきたいためである。次に、シートクッション2の着座作動の開始時刻から時間T経過したか否か判定する(ステップS6)。時間T経過していなければ、シート装置1の干渉のおそれがあるため、シートバック3を着座作動させることなく、シートクッション2の着座作動を継続する(ステップS2,S4)。これに対して、シートクッション2の着座作動の開始時刻から時間T経過していれば、シート装置1の干渉するおそれが回避されるため、シートバック3の着座作動を開始し、シートバック3の立起角度を次第に増加させる(ステップS8)。そして、シートクッション2およびシートバック3の着座作動が終了しているか判定する(ステップS10)。双方の着座作動が終了していなければ(ステップS10のNO)、ステップS2に戻る。なお、シートバック3の着座作動の終了と、シートバック3の着座作動の終了とが時間的にずれるときには、終了していない側を駆動させるモータへは指令値を出力するものの、終了した側を駆動させるモータへの指令値を0とする。双方の着座作動が終了していれば(ステップS10のYES)、シート装置1の着座が終了する。着座作動2の時間Tは、シートバック3が着座作動したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。
図9に示す着座作動3は、前記した着座作動2と基本的には同様のステップを実行する。但し、着座作動3のステップS6では、シートクッション2について予め設定した中間位置Bにシートクッション2の現在位置が到達しているか否か判定する(ステップS6)。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していなければ(ステップS6のNO)、シートバック3が立起すると、シート装置1の干渉のおそれがあるため、ステップS2に戻り、シートバック3を着座作動させることなく、シートクッション2の着座作動を継続する。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していれば(ステップS6のYES)、シート装置1の干渉のおそれが回避されるため、シートバック3の着座作動を開始し、シートバック3の立起角度を増加させる(ステップS8)。そしてシートクッション2およびシートバック3の着座作動が終了しているか判定する(ステップS10)。双方の着座作動が終了していれば、シート装置1の着座が終了する。着座作動3の中間位置Bは、シートバック3が着座作動したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。
図10は上記した着座作動1,2,3のタイミングチャートを示す。図10から理解できるように、着座作動1では、先ず、シートクッション2の着座作動をシートバック3の着座作動よりも優先的に開始させる。そしてシートクッション2の格納作動が終了した直後に、中断することなく、速やかにシートバック3の着座作動を開始する。このような制御は、シートクッションモータ402とシートバックモータ400とが独立駆動するため容易である。このため着座作動1に要する総作動時間を短縮させつつ、シート装置1の干渉を防止することができる。また図10から理解できるように、着座作動2,3では、シートクッション2の移動およびシートバック3の移動を時間的に重複させているため、着座作動1よりも総作動時間を短縮させることができる。更に、干渉を防止する方向に、シートクッション2の移動開始時刻TC2およびシートバック3の移動開始時刻TB2を時間的にずらせているため、シート装置1の干渉を抑制するのに有利となる。
(格納作動4)
図11は、シートクッション2およびシートバック3を着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動4のフローチャートを示す。図11に示すように、格納作動4では、操作スイッチ100の格納方向への操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が格納方向へオン操作されていると、ヘッドレスト37をヘッドレスト格納位置に退避させる方向へ格納作動させる(ステップS4)と共に、干渉を回避する方向にシートクッション2のフレーム2’をスライド作動させる(ステップS6)。このようにヘッドレスト37およびフレーム2’の退避をシートクッション2よりも優先させている。これによりヘッドレスト37の干渉、シートバック3のフレーム2’の干渉、シートクッション2の干渉を防止するのに有利となる。
次に、シートバック3の格納作動をシートクッション2の格納作動よりも優先させて開始し、シートバック3を折り畳む(ステップS8)。格納作動においてできるだけ早期にシートバック3の立起角度を小さくするためである。次に、シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達したか否か判定する(ステップS10)。中間位置Aは、シートクッション2が移動したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達していなければ(ステップS10のNO)、シートバック3の立起角度が大きく、シート装置1の干渉が発生するおそれが高いため、シートクッション2を移動させることなく、ステップS2に戻り、干渉防止方向へのヘッドレスト37の格納作動、干渉防止方向へのフレーム2’のスライド作動、シートバック3の格納作動を継続する。これに対してシートバック3の現在位置が中間位置Aに到達していれば(ステップS10のYES)、シートバック3の立起角度が小さく、シート装置1の干渉のおそれが回避されるので、シートクッション2を格納作動させるべく、ロック装置7,8をロック解除し、シートクッション2を着座位置P1から離脱可能とする(ステップS12)。次に、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS14)。そして、全ての格納作動が終了しているか否か判定し、終了していなければ(ステップS16のNO)、ステップS2に戻る。この場合、格納作動が終了したものについては、モータへの指令値は0とされる。全ての格納作動が終了していれば(ステップS16のYES)、シート装置1の格納が終了する。
図12は上記した格納作動4のタイミングチャートを示す。図12から理解できるように、格納作動4では、ヘッドレスト37の格納作動とシートクッション2のフレーム2’のスライド作動とシートバック3の格納作動とが時間的に重複している。このためシートクッション2およびシートバック3の干渉を抑制しつつ、総作動時間を短縮させることができる。更に、シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達していないときには、シート装置1の干渉が生じるおそれがあるため、シートクッション2を移動させないことにしている。しかしながらシートバック3の現在位置が中間位置Aに到達すると、シートバック3の立起角度が小さくなり、干渉のおそれが回避されるため、ロック装置7,8のロック解除が開始される。図12に示すように、ロック解除作動の開始からT時間経過した後には、シートクッション2の格納作動は開始される。このように格納作動4では、シートバック3の格納作動をシートクッション2の格納作動よりも優先させて、早期にシートバック3の立起角度を小さくし、干渉を抑止している。図12に示すように格納作動4においても、シートバック3の作動とシートクッション2の作動とが時間的に重複しているため、総作動時間を短縮できる。
図13は、シートクッション2およびシートバック3を着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動5のフローチャートを示す。図13に示すように、格納作動5は、前記した図11に示す格納作動4と基本的には同様のフローチャートを示す。即ち、格納作動5では、図13に示すように、ステップS6の次に、ヘッドレスト37の格納作動およびシートクッション2のフレーム2’のスライド作動が終了したか否かを判定する(ステップS7)。これらが終了していなければ(ステップS7のNO)、ステップS2に戻り、ヘッドレスト37の格納作動およびシートクッション2のスライド作動を継続する。このようにヘッドレスト37の格納作動およびシートクッション2のフレーム2’のスライド作動を優先させ、これらの作動が終了してから、シートバック3を格納作動させるため、車室が狭いときであっても干渉防止性が更に向上する。これらの格納作動が終了していれば(ステップS6のYES)、シートバック3の格納作動をシートクッション2よりも優先して開始する(ステップS8)。これにより格納作動の際に、シートバック3の立起角度が早期に小さくなる。更に、ステップS10→ステップS12→ステップS14→ステップS16を経て、シート装置1の格納が終了する。図14は上記した格納作動5のタイミングチャートを示す。図14のタイミングチャートから理解できるように、格納作動5では、ヘッドレスト37の格納作動とシートクッション2のフレーム2’のスライド作動とが時間的に重複しており、総作動時間を短縮させている。更に図14から理解できるように、ヘッドレスト37の格納作動およびシートクッション2のフレーム2’のスライド作動が終了した直後に、中断することなく、速やかにシートバック3の格納作動を開始する。これにより総作動時間の短縮化が図られている。そして、シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達すると、シートバック3の立起角度が小さくなっており、干渉のおそれが回避されるため、シートクッション2のロック装置7,8のロック解除が開始される。ロック解除作動の開始からT時間経過後には、シートクッション2の格納作動は開始される。格納作動2では、図14に示すように、シートバック3の作動時間とシートクッション2の作動時間を時間的に重複させており、総作動時間を短縮させている。
(着座作動4)
図15は、ヘッドレスト37を作動させつつ、シートクッション2およびシートバック3を格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動4と、着座作動5とのフローチャートを示す。図15に示すように、着座作動4では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向へオン操作されていると、先ず、シートクッション2の着座作動をシートバック3の着座作動よりも優先的に開始する(ステップS4)。このように優先させる理由としては、格納位置P2では、シートバック3がシートクッション2に重ねられて立起角度が小さいため、シートバック3の干渉が起こりにくく、シートクッション2を早期に着座作動させたいためである。次に、シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達しているか否か判定する(ステップS6)。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していなければ(ステップS6のNO)、干渉のおそれがあるため、シートバック3を着座作動させることなく、つまり、シートバック3を立起させずにシートクッション2の着座作動を継続する(ステップS2)。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していれば(ステップS6のYES)、干渉のおそれが回避されるので、シートバック3の着座作動を開始して、シートバック3の立起角度を増加させ(ステップS8)、ヘッドレスト37をヘッドレスト使用位置にアップ作動させることを開始し(ステップS10)、シートクッション2のスライド着座を開始する(ステップS12)。このように干渉のおそれが回避されてから、シートクッション2の着座作動、ヘッドレスト37のアップ作動、フレーム2’のスライド作動を実行する。上記した中間位置Bは、シート装置1が移動したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。そして、全ての着座作動が終了しているか否か判定し(ステップS14)、終了していなければ(ステップS14のNO)、ステップS2に戻り、シートクッション2の着座作動、シートクッション2の着座作動、ヘッドレスト37のアップ作動、シートクッション2のスライド着座を継続する。この場合、作動が終了していない側を駆動させるモータへは指令値を出力するものの、作動が終了した側を駆動させるモータへの指令値を0とする。全ての着座作動が終了していれば(ステップS14のYES)、シート装置1の着座作動が終了する。
図16は上記した着座作動4のタイミングチャートを示す。図16から理解できるように、着座作動4では、シートクッション2の着座作動とシートバック3の着座作動とを時間的に重複させているため、総作動時間を短縮できる。加えて、図16に示すように、ヘッドレスト37の作動およびシートクッション2のフレーム2’のスライド作動を、シートクッション2およびシートバック3の作動に時間的に重複させているため、総作動時間を一層短縮できる。なお、図16に示すように、ヘッドレスト37の作動時間はシートバック3の着座時間またはシートクッション2の着座時間よりも短い。また、シートクッション2のフレーム2’のスライド時間はシートバック3の着座時間またはシートクッション2の着座時間よりも短い。図16に示すように、着座作動4では、シートクッション2の移動およびシートバック3の移動を時間的に重複させつつ、シートクッション2の移動開始時刻TC3およびシートバック3の移動開始時刻TB3を時間的にずらせている。これにより移動時間を短縮させつつ、シートクッション2およびシートバック3の干渉を抑制するのに有利となる。
(着座作動5)
図15に示すように、着座作動5は基本的には着座作動4の同じフローチャートを示す。着座作動5では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向へオン操作されていると、シートクッション2の着座作動をシートバック3よりも優先させて開始する(ステップS4)。この段階では、シートバック3の立起角度は小さい。またこの段階では、ヘッドレスト37、シートクッション2のフレーム2’は退避されている。次に、シートクッション2が着座位置P1に到達してロックされているか否か判定する(ステップS6)。着座作動5のステップS6は、格納位置P2から移動するシートクッション2が着座位置P1に到達してロックされているか否か判定するロック判定手段として機能する。シートクッション2が格納位置P2から着座位置P1に到達すれば、ロック装置7,8がフロア4に自動的にロックされるため、シートクッション2がフロア4の着座位置P1に自動的にロックされる。シートクッション2が着座位置P1がロックされていなければ(ステップS6のNO)、ステップS2に戻り、シートクッション2が着座位置P1にロックされるまで、シートクッション2の着座作動を継続する。これに対して、シートクッション2が着座位置P1が到達してロックされていれば(ステップS6のYES)、シートバック3の着座作動を開始し(ステップS8)、ヘッドレスト37のアップ作動を開始し(ステップS10)、シートクッション2のフレーム2’を着座方向にスライド作動させる(ステップS12)。そして、全ての着座作動が終了しているか否か判定し(ステップS14)、終了していなければ(ステップS14のNO)、ステップS2に戻り、シートクッション2の着座作動、シートクッション2の着座作動、ヘッドレスト37のアップ作動、シートクッション2のスライド着座を継続する。なお、作動が終了していない側を駆動させるモータへは指令値を出力するものの、作動が終了した側を駆動させるモータへの指令値を0とする。全ての着座作動が終了していれば(ステップS14のYES)、シート装置1の着座作動が終了する。図17は上記した着座作動5のタイミングチャートを示す。着座作動5では、シートクッションモータ402とシートバックモータ400とが独立駆動するため、図17から理解できるように、シートクッション2の着座作動の終了直後に、間隔を置くことなく、速やかにシートバック3の着座作動を連続的に開始させることが容易にでき、総作動時間を短縮させるのに有利である。更に図17から理解できるように、ヘッドレスト37の作動、シートクッション2のスライド作動、シートバック3の着座作動を互いに時間的に重複させているため、総作動時間を一層短縮できる。なお、上記した着座作動5においても、場合によっては、作動開始時刻をずらしつつ、シートバック3の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させても良い。
(格納作動速度制御a)
図18は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動速度制御aのフローチャートを示す。図18に示すように、格納作動速度制御aでは、シートバック3の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させて総作動時間を短縮させている。
この場合には、図18に示すように、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が格納方向へオン操作されていると、シートバック3の格納作動を開始し(ステップS4)、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS6)。このようにシートバック3およびシートクッション2はほぼ同時に格納作動する。そして、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定する(ステップS8)。中間位置Acは、シートクッション2の格納作動の移動速度が増加したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。そして、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS8のNO)、干渉が生じるおそれがあるため、シートクッション2の移動速度をVCa(VCaはVCbよりも相対的に低速)に設定する。その理由としては、シートバック3およびシートクッション2はほぼ同時に格納作動を開始しているため、シートバック3の立起角度がまだ大きいと推定され、シートクッション2の移動速度が相対的に低速でないと、干渉が生じるためである。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS8のYES)、シートクッション2の移動速度を増速させたとしても干渉が回避される。このためシートクッション2の移動速度をVCb(VCbはVCaよりも相対的に高速)に設定し、総作動時間を短縮させる。ここで、ステップS8は、物理量検出手段で検出したシートクッション2に関する物理量に基づいてシートクッション2の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS12は、位置判定手段によりシートクッション2の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートクッション2の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。そして、シート装置1の格納が終了しているか否か判定し(ステップS14)、終了していなければ(ステップS14のNO)、ステップS2に戻り、シートバック3およびシートクッション2の格納作動を継続する。シート装置1の格納が終了していれば(ステップS14のYES)、シート装置1の格納が終了する。図19は移動速度VCb,VCaとシートクッション2の位置との関係を示す。図19に示すように、上記した格納作動速度制御aでは、作動時間を作動前期と作動後期とに分割し、シートクッション2の移動速度を作動前期では相対的に低速としつ、作動後期では増速させて作動前期よりも相対的に高速となるように制御される。なお、場合によっては、作動時間を作動前期と作動中期と作動後期とに分割し、シートクッション2の移動速度を作動前期および作動中期では相対的に低速としつ、作動後期では増速させて作動前期よりも相対的に高速となるように制御されることにしても良い。あるいは、シートクッション2の移動速度を作動前期では相対的に低速としつ、作動後期および作動中期では増速させて作動前期よりも相対的に高速となるように制御されることにしても良い。
(格納作動速度制御b)
図20は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動速度制御bのフローチャートを示す。図20に示すように、格納作動速度制御bでは、シートバック3の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させて総作動時間を短縮させている。図20に示すように、格納作動速度制御bでは、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が格納方向へオン操作されていると、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS4)。そしてシートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定する(ステップS6)。中間位置Acは、シートクッション2の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS8のNO)、干渉が生じるおそれがあるため、シートクッション2の移動速度をVCaに設定する。VCaはVCbよりも相対的に低速とされており、干渉が回避される。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS6のYES)、干渉するおそれが回避されているため、シートクッション2の移動速度をVCb(VCbはVCaよりも相対的に高速)に設定する。これにより総作動時間を短縮させる。更に、シートクッション2を格納作動させつつ、シートバック3の格納作動を開始する(ステップS12)。これによりシートクッション2の作動時間とシートバック3の作動時間を重複させて、総作動時間を短縮できる。そして、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達したか否か判定する(ステップS14)。中間位置Abはシートクッション2の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS14のNO)、シートバック3の立起角度が大きいため、干渉を防止すべく、シートバック3の移動速度をVBa(VBaはVBbよりも相対的に低速)に設定する。
これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS14のYES)、シートバック3の立起角度が小さいため、干渉するおそれが回避されるため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbはVBaよりも相対的に高速)に設定し、移動時間を短縮させる。そして、シート装置1の格納が終了しているか否か判定し(ステップS20)、終了していなければ(ステップS20のNO)、ステップS2に戻り、シートバック3のおよびシートクッション2の格納作動を継続する。また、シート装置1の格納作動が終了していれば(ステップS20のYES)、シート装置1の格納が終了する。このような図20に示す格納作動速度制御bにおいては、ステップS6は、物理量検出手段で検出したシートクッション2に関する物理量に基づいてシートクッション2の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS10は、位置判定手段によりシートクッション2の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートクッション2の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。
また図20に示す格納作動速度制御bにおいては、ステップS14は、物理量検出手段で検出したシートバック3に関する物理量に基づいてシートバック3の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS18は、位置判定手段によりシートバック3の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートバック3の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。図21は移動速度VCa,VCbとシートクッション2の位置との関係を示す。図21に示すように格納作動速度制御bでは、シートクッション2の移動速度は作動後期では作動前期よりも増速されるように制御される。図22は移動速度VBa,VBbとシートバック3の位置との関係について示す。図22に示すように格納作動速度制御bでは、シートバック3の移動速度は作動後期では作動前期よりも増速されるように制御される。このようにシートバック3の作動途中でシートバック3の移動速度を増速させるとともに、シートクッション2の作動途中でシートクッション2の移動速度を増速させるように速度制御すれば、シート装置1の干渉を回避しつつ、総作動時間を一層短縮させることができる。なお、上記した格納作動速度制御bにおいては、シートクッション2およびシートクッション2はほぼ同時に作動開始するが、これに限らず、シートクッション2の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させつつ、その作動開始時刻をずらせることにしても良い。
(格納作動速度制御c)
図23は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動速度制御cのフローチャートを示す。格納作動速度制御cは、格納作動速度制御bのフローチャートと基本的に同じフローチャートを示す。図23に示すように、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定し(ステップS6)、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS6のNO)、シートクッション2の移動速度を徐々に増加させ、スローアップさせる(ステップS8)。中間位置Acは、シートクッション2の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS10のYES)、干渉するおそれが回避されているため、シートクッション2の移動速度をVCb(VCbは相対的に高速)に設定し、総作動時間を短縮させる。また、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS14のNO)、シートバック3の移動速度を徐々に増加させ、スローアップさせる。中間位置Abは、シートバック3の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS14のYES)、干渉するおそれが回避されているため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbは相対的に高速)に設定し、総作動時間を短縮させる。
図24は格納作動速度制御cにおいて移動速度VCbとシートクッション2の位置に関する速度関係を示す。図24に示すように格納作動速度制御cでは、シートクッション2の移動速度は、作動前期では徐々に増加し、作動後期では作動前期よりも高速とされるように制御される。図25は格納作動速度制御cにおいて移動速度VBbとシートバック3の位置に関する速度関係を示す。図25に示すように格納作動速度制御cでは、シートバック3の移動速度は、作動前期では徐々に増加し、作動後期では作動前期よりも高速とされるように制御される。このように速度制御すれば、干渉を回避しつつ、総作動時間を短縮させることができる。なお、上記した格納作動速度制御cにおいては、シートクッション2およびシートクッション2はほぼ同時に作動開始するが、これに限らず、シートクッション2の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させつつ、その作動開始時刻をずらせることにしても良い。
(着座作動速度制御a)
図26は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動速度制御aのフローチャートを示す。図26に示すように、着座作動速度制御aでは、操作スイッチ100の着座方向への操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向へオン操作されていると、シートクッション2の着座作動を開始し(ステップS4)、シートバック3の着座作動を開始する(ステップS6)。このようにシートバック3およびシートクッション2はほぼ同時に着座作動を開始する。そしてシートバック3の現在位置が中間位置Abに到達したか否か判定する(ステップS8)。中間位置Abは、シートバック3の着座作動の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS8のNO)、干渉するおそれがあるため、シートバック3の移動速度をVBaに設定する。移動速度VBaは移動速度VBbよりも相対的に低速であり、干渉が回避される。これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS8のYES)、干渉するおそれが回避されるため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbはVBaよりも相対的に高速)に設定する。これにより総作動時間を短縮させることができる。そしてシート装置1の着座が終了しているか否か判定し(ステップS14)、終了していなければ(ステップS14のNO)、ステップS2に戻り、シートクッション2およびシートバック3の格納作動を継続する。シート装置1の着座が終了していれば(ステップS14のYES)、シート装置1の着座が終了する。
図27は移動速度VBaおよびVBbとシートバック3の位置との関係について示す。図27に示すように着座作動速度制御aでは、シートバック3の移動速度は、作動前期では相対的に低速であり、作動後期では作動前期よりも相対的に高速とされるように制御される。このように速度制御すれば、干渉を回避しつつ、総作動時間を短縮させることができる。ここで図26に示す着座作動速度制御aにおいては、ステップS8は、物理量検出手段で検出したシートバック3に関する物理量に基づいてシートバック3の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS12は、位置判定手段によりシートバック3の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートバック3の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。なお、上記した着座作動速度制御aにおいては、シートクッション2およびシートクッション2はほぼ同時に作動開始するが、これに限らず、シートクッション2の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させつつ、その作動開始時刻をずらせることにしても良い。
(着座作動速度制御b)
図28は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動速度制御bのフローチャートを示す。図28に示すように、着座作動速度制御bでは、操作スイッチ100の着座方向への操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向へオン操作されていると、シートクッション2の着座作動を開始する(ステップS4)。そしてシートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定する(ステップS6)。中間位置Acは、シートクッション2の移動速度を増加させても干渉が回避される位置として設定され、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS6のNO)、干渉を回避すべく、シートクッション2の移動速度をVCa(VCaはVCbよりも相対的に低速)に設定する。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS6のYES)、干渉するおそれが回避されているため、シートクッション2の移動速度をVCb(VCbはVCaよりも相対的に高速)に設定する。これにより総作動時間を短縮させる。更に、シートバック3の着座作動を開始する(ステップS12)。そしてシートバック3の現在位置が中間位置Abに到達したか否か判定する(ステップS14)。中間位置Abは予め設定されている。シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS14のNO)、干渉を回避すべく、シートバック3の移動速度をVBa(VBaはVBbよりも相対的に低速)に設定する。これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS14のYES)、干渉するおそれが回避されるため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbはVBaよりも相対的に高速)に設定し、移動時間を短縮させる。そして、シート装置1の格納が終了しているか否か判定し(ステップS20)、終了していなければ(ステップS20のNO)、ステップS2に戻り、シートバック3およびシートクッション2の格納作動を継続する。シート装置1の格納が終了していれば(ステップS20のYES)、シート装置1の格納が終了する。図29は移動速度VCaおよびVCbとシートクッション2の位置との関係について示す。図30は移動速度VBaおよびVBbとシートバック3の位置との関係について示す。
ここで図28に示す着座作動速度制御bにおいては、ステップS6は、物理量検出手段で検出したシートクッション2に関する物理量に基づいてシートクッション2の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS10は、位置判定手段によりシートクッション2の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートクッション2の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。また図28に示す着座作動速度制御bにおいては、ステップS14は、物理量検出手段で検出したシートバック3に関する物理量に基づいてシートバック3の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS18は、位置判定手段によりシートバック3の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートクッション2の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。なお、上記した着座作動速度制御bにおいては、シートクッション2およびシートクッション2はほぼ同時に作動開始するが、これに限らず、シートクッション2の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させつつ、その作動開始時刻をずらせることにしても良い。
(着座作動速度制御c)
図31は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動速度制御cのフローチャートを示す。着座作動速度制御cは、図28に示す着座作動速度制御bのフローチャートと基本的に同じフローチャートを示す。但し、図31に示すように、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定し(ステップS6)、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS6のNO)、シートクッション2の移動速度を徐々に増加させてスローアップさせる(ステップS8)。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS6のYES)、干渉するおそれが回避されるため、シートクッション2の移動速度をVCb(VCbは相対的に高速)に設定し、総作動時間を短縮させる。また、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS14のNO)、シートバック3の移動速度を徐々に増加させてスローアップさせる(ステップS16)。これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS14のYES)、干渉するおそれが回避されるため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbは相対的に高速)に設定し(ステップS18)、移動時間を短縮させる。
図32は移動速度VCbとシートクッション2の位置との関係について示す。図33は移動速度VBbとシートバック3の位置との関係について示す。図32,33に示すように着座作動速度制御cでは、シートクッション2の移動速度、シートバック3の移動速度は、作動前期では相対的に低速であり、作動後期では作動前期よりも相対的に高速に維持される。このように速度制御すれば、干渉を回避しつつ、総作動時間を短縮させることができる。なお、上記した着座作動速度制御cにおいては、シートクッション2およびシートクッション2はほぼ同時に作動開始するが、これに限らず、シートクッション2の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させつつ、その作動開始時刻をずらせることにしても良い。
(実施例の特徴)
本実施例の特徴を図5、図34,図35を参照して説明を加える。図5に示すように、前記したシートバック操作スイッチ102は、リクライニング作動させる機能を果たすものであり、着座位置P1にロックされたシートクッション2に着座している使用者が操作可能な位置に設けられている。着座位置P1のシートクッション2に着座している使用者が着座したままシートバック操作スイッチ102を手動で操作すると、操作量に応じてシートバック3を後方(矢印R方向)、前方(矢印F方向)に傾動させてリクライニング作動させることができ、快適性が得られる。このリクライニング作動は立起角度微調整可能領域θA(図5参照,リクライニング領域)内において行われる。ここで、着座位置P1(図5参照)のシート装置1に着座する使用者がシートバック操作スイッチ102を着座したまま操作するときには、シートバック3を立起角度微調整可能領域θA(リクライニング領域)内においてのみ傾動させることができるように設定されている。即ち本実施例によれば、着座位置P1(図5参照)のシート装置1に着座している使用者がシートバック操作スイッチ102を操作するという条件下において、シートバック3の前方(矢印F方向)への過剰の傾動を禁止する微調整禁止領域θB(図5参照)が予め設定されている。従って、着座位置P1(図5参照)にロックされたシートクッション2をもつシート装置1に着座する使用者が着座したまま、シートバック操作スイッチ102を操作するとしても、シートバック3を微調整禁止領域θB内に傾動させることできない。微調整禁止領域θBは、シートクッション2に着座している使用者に対するシートバック3からの過剰負荷を抑止する過剰負荷抑止領域に相当する。換言すると、シートバック3は、テーブル機能を発揮できるようにシートクッション2に対して折り畳み可能であるため、シートバック3が前方(矢印F方向)に傾動する方向にシートバック操作スイッチ102が操作されると、シートバック3の立起角度θが過剰に小さくなり、着座位置P1のシートクッション2に着座している使用者がシートバック3からの押圧により過剰な負荷を受けるおそれがある。
この点について本実施例によれば、着座位置P1のシートクッション2に着座している使用者がシートバック3の立起角度θを小さくする方向に、つまり、前方(矢印F方向)に向けてシートバック操作スイッチ102を操作するときであっても、微調整禁止領域θB内であれば、前方(矢印F方向)へのシートバック3の傾動をECU600は禁止する。この結果、着座位置P1のシートクッション2に使用者が着座している状態では、シートクッション2に着座している使用者に対してシートバック3が過剰負荷を与えることが抑止され、安全性が高められている。
但し、本実施例によれば、図5に示すように、シートバック3を前方(矢印F方向)へ傾動させるようにシートバックモータ400を作動させるオート作動操作スイッチ104(第2スイッチ)が設けられている。オート作動操作スイッチ104は、着座位置P1のシートクッション2に着座している使用者の手が届かない位置に、着座位置P1のシート装置1から離間して設けられている。その理由として次のようである。即ち、着座位置P1のシートクッション2に着座している使用者の手がオート作動操作スイッチ104に届かないため、使用者が着座位置P1のシートクッション2に着座している限り、オート作動操作スイッチ104を操作することができない。このため、シートクッション2に着座している使用者は、シートクッション2から離れてオート作動操作スイッチ104まで移動してこれを操作しなければならない。このためオート作動操作スイッチ104の操作によりシートバック3を前方(矢印F方向)へ傾動させるときには、使用者は着座位置P1のシートクッション2に着座していないことに相当する。このため、オート作動操作スイッチ104の操作によりシートバック3が前方に傾動させてテーブル位置となったときでも、シートバック3が使用者に負荷を与えることが抑止される。
本実施例によれば、オート作動操作スイッチ104が使用者より操作されると、シートバック3がテーブルオート作動する。故に図34に示すように、着座位置P1のシートクッション2に対してシートバック3を重ねることにより、シートバック3の背面3xを横向きとしてテーブル機能を発揮させることができる。この場合、図34から理解できるように、着座位置P1のシートクッション2に折り畳まれたシートバック3の背面3xがテーブルとして機能できるため、シートバック3の使用価値をリクライニング以外にも高めることができる。オート作動操作スイッチ104は、連続的なオン操作を必要とすることなく、ワンタッチ操作(単一操作)すれば、後は自動的にシートバック3を前方または後方に傾動させることができるワンタッチスイッチとされている。このようにオート作動操作スイッチ104をワンタッチ操作すれば、シートバック3を前方(矢印F方向)に傾動させてシートバック3に自動的にテーブル機能を発揮させたり、あるいは、シートバック3を後方に傾動させてテーブル機能を自動的に解除したりできる。このようにワンタッチ操作で良いため、オート作動操作スイッチ104を連続的に操作し続けることが廃止され、使用者の操作利便性が向上する。場合によっては、オート作動操作スイッチ104は、手動による連続的なオン操作を必要とする方式としても良い。
さて本実施例によれば、着座位置のシートクッション2に対するシートバック3の立起角度が領域θS内(図34参照)であれば、使用者は着座位置のシートクッション2に着座することができる。領域θSは、着座可能領域としてECU600のメモリに記憶されている。ここで、シートバック3はテーブル機能を有するため、図34に示すように、シートバック3がテーブル機能を果たすときには、シートバック3が着座位置のシートクッション2の上面2uに載るようにほぼ水平方向に沿っており(図34参照)、シートバック3の現在位置が接近位置に存在しているのが通常である。この場合、シートバック3の立起角度が過剰に小さいため、乗車時に使用者は着座位置のシートクッション2の上面2uに着座することができない(着座困難)。このようにシートバック3がテーブル機能を発揮しており、シートバック3が邪魔になり、使用者は着座位置のシートクッション2に着座することができない(着座困難な)場合において、使用者の着座が要請されるときには、ECU600は使用者着座許容処理を実行する。即ち、使用者が着座しようとするときには、シート装置1の近傍に配置されているリクライニング用のシートバック操作スイッチ102をON操作する。これによりECU600はシートバックモータ400を駆動させ、シートバック3を着座位置のシートクッション2の上面2uから遠ざけるように、シートバック3を自動的に後方(矢印R方向)に傾動させ、シートバック3の立起角度を増加させる。この結果、シートバック3が開放され、使用者は着座位置のシートクッション2に着座することができるようになる。このようにシートバック操作スイッチ102は、使用者着座許容処理を実行する指令信号を出力する指令信号出力部として機能する。従って、シートバック操作スイッチ102は、リクライニング作動スイッチとして機能する他に、テーブル機能を解除させて使用者の着座を許容させるスイッチとして機能する。図35は上記した使用者着座許容処理を実行するフローチャートを示す。先ず、シートバック位置センサ300の信号を読み込み、シートバック3の現在位置を検出し、シートバック3の現在位置が着座可能領域θS内であるか否か判定する(ステップS302)。シートバック3の現在位置が着座可能領域θS内であれば(ステップS302のYES)、シートバック3に使用者は着座可能となるため、メインルーチンにリターンする。これに対して、シートバック3の現在位置が着座可能領域θS内に存在しないならば(ステップS302のNO)、シートバック3の現在位置は、使用者がシートバック3に着座できない領域となる。このとき、多くの場合、シートバック3は横向きとされ着座位置のシートクッション2の上面2uに置かれ、テーブルとして機能している(図34参照)。そして、シートバック3を開放させる方向にシートバック操作スイッチ102が使用者によりON操作されているか否か判定する(ステップS304)。シートバック3を開放させる方向にシートバック操作スイッチ102が使用者によりON操作されていれば(ステップS304のON)、ECU600はシートバックモータ400を駆動させてシートバック3を後方(矢印R方向)に自動的に傾動させ、シートバック3の立起角度を所定角度まで増加させる。これによりシートバック3が開放されるため、使用者は着座位置のシートクッション2に着座可能となる。シートバック操作スイッチ102がON操作されていないならば(ステップS304のOFF)、メインルーチンにリターンする。図35に示すフローチャートにおいて、ステップS302は、シートバック3が着座位置のシートクッション2に接近または接触しているか否か、つまり、シートクッション2に使用者が着座できるか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS306は、シートバック3が着座位置のシートクッション2に接近または接触しておりシートクッション2への使用者の着座が困難であるとき、シートバックモータ400を駆動させることにより、シートバック3を後方(矢印R方向)傾動させ、着座位置のシートクッション2への使用者の着座を許容する使用者着座許容手段として機能する。
(その他)
上記した実施例では、シートバック操作スイッチ102は、テーブル機能を解除して使用者の着座を許容する機能を有すると共に、リクライニング作動スイッチとしても機能するが、これに限らず、場合によっては、リクライニング作動スイッチとして機能しないものでも良い。上記した実施例は車両の後部側のシート装置に適用したものであるが、前部側のシート装置に適用することもできる。上記した実施例は車両のシート装置1に適用したものであるが、車両以外の用途に使用されるシート装置に適用しても良い。着座位置P1はフロア4のうち相対的に前側とされ、格納位置P2は相対的に後側とされているが、逆でも良い。また、着座位置P1と格納位置P2とに切り替える機構は、上記した図1〜図5に示す構造に限定されるものではなく、適宜変更して実施できるものであり、例えば、シートクッション2およびシートバック3を上下反転させる方式でも良い。上記した実施例によれば、シートクッション2を移動させるためにフォー(四)リンク装置が設けられているが、リンク装置に限定されるものではなく、ギヤ機構等の他の機構を利用しても良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
本発明は車両、飛行機、船体、家庭用、業務用等のシートバックが傾動可能なシート装置に利用することができる。
シート装置を示す構成図である。 着座位置に近い側で作動しているシート装置を示す構成図である。 格納位置に近い側で作動しているシート装置を示す構成図である。 格納位置に格納されているシート装置を示す構成図である。 車室におけるシート装置を模式的に示す構成図である。 制御系のブロック図である。 格納作動1,2,3を示すフローチャートである。 格納作動1,2,3を示すタイミングチャートである。 着座作動1,2,3を示すフローチャートである。 着座作動1,2,3を示すタイミングチャートである。 格納作動4を示すフローチャートである。 格納作動4を示すタイミングチャートである。 格納作動5を示すフローチャートである。 格納作動5を示すタイミングチャートである。 着座作動4,5を示すフローチャートである。 着座作動4を示すタイミングチャートである。 着座作動5を示すタイミングチャートである。 格納作動速度制御aを示すフローチャートである。 格納作動速度制御aにおけるシートクッションの移動速度と位置との関係を示すフローチャートである。 格納作動速度制御bを示すフローチャートである。 格納作動速度制御bにおけるシートクッションの移動速度と位置との関係を示すグラフである。 格納作動速度制御bにおけるシートクッションの移動速度と位置との関係を示すグラフである。 格納作動速度制御cを示すフローチャートである。 格納作動速度制御cにおけるシートクッションの移動速度と位置との関係を示すグラフである。 格納作動速度制御cにおけるシートバックの移動速度と位置との関係を示すグラフである。 着座作動速度制御aを示すフローチャートである。 着座作動速度制御aにおけるシートバックの移動速度と位置との関係を示すグラフである。 着座作動速度制御bを示すフローチャートである。 着座作動速度制御bにおけるシートクッションの移動速度と位置との関係を示すグラフである。 着座作動速度制御bにおけるシートバックの移動速度と位置との関係を示すグラフである。 着座作動速度制御cを示すフローチャートである。 着座作動速度制御cにおけるシートクッションの移動速度と位置との関係を示すグラフである。 着座作動速度制御cにおけるシートバックの移動速度と位置との関係を示すグラフである。 シートクッションが着座位置にあるときにおけるシート装置の着座可能領域を示す構成図である。 リクライニング微調整機能を有するシートバック操作スイッチを用いる使用者着座許容処理を示すフローチャートである。
図中、1はシート装置、2はシートクッション、3はシートバック、4はフロア(基体)、5,6はストライカ、7,8はロック装置、9はフロントレッグ、10はリヤレッグ、11はサポーター、12,13はリンク、14,16,17は枢支点、18はシャフト、100は操作スイッチ、102はシートバック操作スイッチ(指令信号出力部)、104はオート作動操作スイッチ(第2スイッチ)、106はヘッドレスト操作スイッチ、108はシートスライド操作スイッチ、200は着座ロック検出スイッチ、202は格納スイッチ、400はシートバックモータ(シートバック駆動装置)、402はシートクッションモータ(シートクッション駆動装置)、404はロック解除モータ、406はヘッドレストモータ(第3駆動装置)、408はシートスライドモータ(第4駆動装置)、600はECU(制御部)を示す。

Claims (8)

  1. 使用者を着座させる着座位置で使用者の尻に対面可能なシートクッションと、
    前記着座位置の前記シートクッションに対して近づく方向または遠ざかる方向に傾動可能で且つ使用者の背中に対面可能なシートバックと、
    前記着座位置の前記シートクッションに対して前記シートバックを近づく方向または遠ざかる方向に駆動させるシートバック駆動装置と、
    前記シートバック駆動装置を制御する制御部とを具備するシート装置であって、
    着座位置の前記シートクッションに着座している着座者が着座したまま操作可能な位置に設けられたシートバック操作スイッチと、
    着座位置の前記シートクッションに着座している着座者が着座したまま操作不能の位置に設けられたオート作動スイッチとを具備しており、
    前記制御部は、
    前記シートバックが前記着座位置の前記シートクッションに接近または接触してテーブル機能を発揮する傾動状態であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、前記オート作動スイッチが操作された際に、前記テーブル機能を発揮する傾動状態と、前記シートバックが前記シートクッションから遠ざかって使用者の着座を許容する範囲に設定され、前記シートクッションに対する角度を調整可能な立起角度微調整可能範囲θAに位置する傾動状態とを切り替え、
    前記シートバック操作スイッチが操作された際に、前記立起角度微調整可能範囲θA内で前記シートバックが傾動し、且つ前記立起角度微調整可能範囲θAを超えた範囲への前記シートバックの傾動を禁止するとともに、
    前記テーブル機能を発揮する傾動状態で前記シートバック操作スイッチが操作された場合には、前記シートバックが前記シートクッションから遠ざかるように前記シートバックを後方に傾動させ、前記シートクッションへの使用者の着座を許容することを特徴とするシート装置。
  2. 請求項において、前記シートバック操作スイッチは、前記シートバックをリクライニング作動させるリクライニングスイッチを兼用することを特徴とするシート装置。
  3. 請求項1または2において、前記オート作動操作スイッチは単一操作により操作されるスイッチであることを特徴とするシート装置。
  4. 請求項1〜のうちのいずれか一項において、前記シートバックおよび前記シートクッションは、前記シートバックおよび前記シートクッションに使用者を着座させる前記着座位置と、前記シートバックおよび前記シートクッションを格納させる格納位置との間において移動可能に設けられており、且つ、
    前記シートクッションおよび前記シートバックを前記着座位置と前記格納位置との間において移動させるシート駆動装置が設けられていることを特徴とするシート装置。
  5. 請求項において、前記シート駆動装置は、前記シートクッションを移動させるシートクッション駆動装置と、前記シートクッション駆動装置に対して独立して駆動可能であり前記シートバックを移動させるシートバック駆動装置とを備えていることを特徴とするシート装置。
  6. 請求項4または5において、前記制御部は、前記シートクッションおよび前記シートバックを前記着座位置から前記格納位置に移動させるにあたり、および/または、前記格納位置から前記着座位置に移動させるにあたり、前記シートクッションの移動および前記シートバックの移動を時間的に重複させて実行することを特徴とするシート装置。
  7. 請求項において、前記シートクッションの移動開始時刻と前記シートバックの移動開始時刻とを時間的にずらせることにより、前記シートクッションおよび前記シートバックのうちの少なくとも一方が車室内の構成要素に対して干渉することを抑制することを特徴とするシート装置。
  8. 請求項1〜のうちのいずれか一項において、前記制御部は、前記シートクッションおよび前記シートバックを前記着座位置から前記格納位置に移動させる途中行路において、および/または、前記格納位置から前記着座位置に移動させる途中行路において、前記シートクッションおよび前記シートバックのうちのうちの少なくとも一方の移動速度をこれの初期の移動速度よりも変化させることにより、前記シートクッションおよび前記シートバックのうちの少なくとも一方が車室内の構成要素に対して干渉することを抑制することを特徴とするシート装置。
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