JP2008114670A - 車両用回転シート - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性の高い車両用回転シートを提供する。
【解決手段】ドアを開操作し(S1)ドアスイッチがオン作動すると(S2)、シート本体を乗降口側へ向けて回動しつつシートクッションの前端部を下げる(S3)。シート本体が乗降位置に達すると、被案内部のボルトの首部がガイド部の端縁に当接することによって乗降口側への回動が停止されるとともに、リミットスイッチの作動検出に基づいてシート本体の回動を停止することで、その前端が乗降口へ向いた乗降位置で停止する。このとき、シート本体は乗降口より車室内側にであって、乗降口をドアで閉鎖した閉鎖状態を形成可能な位置で停止する。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両に設けられた車両用回転シートに関する。
従来、シート本体を車両に対して回転できる車両用回転シートが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような車両用回転シートでは、シート本体を車両前方へ向けた通常位置と側方の乗降口側へ向けた乗降位置との間で回動できるように構成されており、乗降時に前記乗降位置まで回動することで、前記乗降口からの乗降が容易に行えるように構成されている。
特開2004−34908号公報
しかしながら、このような車両用回転シートにあっては、シート本体を乗降口へ向けて回動した乗降位置において、シートクッションの先端部が前記乗降口より車室外側へ突出するように構成されている。
このため、降車時には、シート本体を前向きの通常位置に戻してから乗降口のドアを閉めなければならず、不便であった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、利便性の高い車両用回転シートを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1の車両用回転シートにあっては、通常位置にあるシート本体を乗降口側へ向けて回転する機能を備えた車両用回転シートにおいて、前記シート本体を前記乗降口側へ回転する際に、前記乗降口より車室内側であって前記乗降口をドアで閉鎖した閉鎖状態を形成可能な位置で前記シート本体の回転を停止する回転停止手段を備えている。
すなわち、当該車両から降車する際には、通常位置にあるシート本体を乗降口側へ向けて回転する。これにより、着座者の足を乗降口側へ向けることができるので、シート本体が前向きのまま降車する場合と比較して、降車を容易とすることができる。
このとき、前記シート本体は、前記乗降口より車室内側であって前記乗降口をドアで閉鎖した閉鎖状態を形成可能な位置で回転が停止されている。このため、前記シート本体が前記乗降口側へ向いた状態において、ドアを閉鎖する場合であっても、当該ドアの閉鎖が可能となる。
また、請求項2の車両用回転シートにおいては、前記回転停止手段は、前記シート本体を前記乗降口側へ回転した際に当該シート本体が前記閉鎖状態にある前記ドアと干渉しない非干渉位置又は前記閉鎖状態にある前記ドアと前記シート本体のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置などのドア閉操作可能位置で前記シート本体の回転を停止する。
すなわち、前記シート本体を乗降口側へ向けた際には、当該シート本体は前記閉鎖状態にある前記ドアと干渉しない非干渉位置、又は前記閉鎖状態にある前記ドアと前記シート本体のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置などのドア閉操作可能位置で回転が停止される。
このため、この状態で前記ドアを閉鎖する場合であっても、前記シート本体と前記ドアとの干渉に起因した不具合が生ずること無く、ドアの閉操作が行われる。
さらに、請求項3の車両用回転シートでは、前記ドアの開閉状態を検出し、当該ドアの開閉状態に基づいて前記シート本体を回動駆動する回転駆動手段を備えている。
これにより、前記ドアの開閉操作に基づいて、前記シート本体が回転駆動される。
加えて、請求項4の車両用回転シートにあっては、前記ドアのドア開度を検出し、当該ドアが予め設定された閉鎖側設定値より閉鎖されたことを検出した際に前記シート本体の前記通常位置側へ向けた回動を開始する通常位置側回動開始手段を備えている。
すなわち、前記ドアを閉鎖する際に、当該ドアが予め定められた位置より閉鎖された際に、前記シート本体の前記通常位置側へ向けた回動が開始される。
これにより、前記ドアと前記シート本体との干渉が未然に回避される。
また、請求項5の車両用回転シートにおいては、前記ドアのドア開度を検出し、当該ドアが予め設定された開放側設定値より開放されたことを検出した際に前記シート本体の前記乗降口側へ向けた回動を開始する乗降口側回動開始手段を備えている。
すなわち、前記ドアを開放する際に、当該ドアが予め定められた位置より開放された際に、前記シート本体の前記乗降口側へ向けた回動が開始される。
これにより、前記シート本体に着座した着座者にあっては、ドアが少量開放された状態でシート本体が乗降口側へ回動される場合と比較して、足を降ろす為の通過スペースが充分確保されてからシート本体が回転する為、より乗降性が向上する。
さらに、請求項6の車両用回転シートでは、前記シート本体を回動する際に、前記シート本体の座面の角度を単独若しくは前記シート本体の回転動作に連動して変更するチルト手段を備えている。
これにより、例えば前記シート本体を乗降口側へ回動する際に前記座面を前下がりにして離着座性を高める等の制御が可能となる。
加えて、請求項7の車両用回転シートにあっては、前記シート本体を回動する際に、前記シート本体の座面の高さを単独若しくは前記シート本体の回転動作に連動して変更する座面昇降手段を備えている。
これにより、例えば前記シート本体を乗降口側へ回動する際に前記座面の高さを下げて離着座性を高める等の制御が可能となる。
また、請求項8の車両用回転シートでは、前記シート本体への着座の有無を検出するとともに、当該シート本体への着座の有無に応じて異なる制御を選択する着座時制御選択手段を備えている。
これにより、前記シート本体への着座の有無に応じた適切な制御を行うことが可能となる。
さらに、請求項9の車両用回転シートにあっては、前記シート本体を回動する際に、前記シート本体をスライドするスライド機構や前記シート本体のシートバックをリクライニングするリクライニング機構や当該車両のステアリングの角度を変更するステアリングチルト機構など既設の既存機構を制御する既存機構制御手段を備えている。
これにより、前記シート本体を回動する際には、既存の機構を制御することによって、前記シート本体を乗降に適した位置へスライドしたり、シートバックを乗降に適した位置にリクライニングさせたり、ステアリングを乗降に適した角度に変更することが可能となる。
以上説明したように本発明の請求項1の車両用回転シートにあっては、前記シート本体を乗降口側へ向けた状態において、該乗降口を開閉するドアを閉鎖することができる。
このため、シート本体を乗降口側へ向けた際にシートクッションの先端部が前記乗降口より車室外側へ突出する従来のように、シート本体を前向きに戻してから乗降口のドアを閉鎖しなければならないといった煩わしさを解消することができる。したがって、利便性が向上する。
また、請求項2の車両用回転シートにおいては、前記シート本体を乗降口側へ向けた際に、当該シート本体が前記閉鎖状態にある前記ドアと干渉しない非干渉位置、又は前記閉鎖状態にある前記ドアと前記シート本体のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置などのドア閉操作可能位置で、前記シート本体の回転を停止することができる。
このため、この状態で前記ドアを閉鎖する場合であっても、前記シート本体と前記ドアとの干渉に起因した不具合を確実に防止し、ドアの閉操作をさらに容易とすることができる。
さらに、請求項3の車両用回転シートでは、前記ドアの開閉操作に基づいて前記シート本体を回転駆動することができる。
このため、特別な操作をすること無く、前記シート本体を回動することができる。
加えて、請求項4の車両用回転シートにあっては、前記ドアを閉鎖する際に、当該ドアが予め定められた位置より閉鎖された際に、前記シート本体の前記通常位置側へ向けた回動を開始することができる。
このため、前記ドアと前記シート本体との干渉をより確実に回避することができ、ドアの閉操作性をさらに向上することができる。
また、請求項5の車両用回転シートにおいては、前記ドアを開放する際に、当該ドアが予め定められた位置より開放された際に、前記シート本体の前記乗降口側へ向けた回動を開始することができる。
このため、前記シート本体に着座した着座者にあっては、ドアが少量開放された状態でシート本体が乗降口側へ回動される場合と比較して、足を降ろす為の通過スペースが充分確保されてからシート本体が回転する為、より利便性を向上することができる。
さらに、請求項6の車両用回転シートでは、前記シート本体を回動する際に、前記シート本体の座面の角度を単独若しくは前記シート本体の回転動作に連動して変更することができるため、例えば前記シート本体を乗降口側へ回動する際に前記座面を前下がりにして離着座性を高める等の制御が可能となる。
これにより、利便性をさらに向上することができる。
加えて、請求項7の車両用回転シートにあっては、前記シート本体を回動する際に、前記シート本体の座面の高さを単独若しくは前記シート本体の回転動作に連動して変更することができるため、例えば前記シート本体を乗降口側へ回動する際に前記座面の高さを下げて離着座性を高める等の制御が可能となる。
これにより、さらなる利便性の向上を図ることができる。
また、請求項8の車両用回転シートでは、前記シート本体への着座の有無に応じて異なる制御を選択することによって、前記シート本体への着座の有無に応じた適切な制御を行うことができ、利便性がさらに向上する。
さらに、請求項9の車両用回転シートにあっては、前記シート本体を回動する際に既存機構を制御することによって、前記シート本体を乗降に適した位置へスライドしたり、シートバックを乗降に適した位置にリクライニングさせたり、ステアリングを乗降に適した角度に変更することができ、利便性がさらに向上する。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実地の形態を図に従って説明する。図1及び図2は、本実施の形態にかかる車両用回転シート1を示す図であり、図1には分解斜視図が、図2には平面図が示されている。
この車両用回転シート1は、図2に示したように、車両の運転席5に設置されており、運転座席を構成するシート本体11を車両前方FRへ向けた通常位置12と、右側部に設けられた乗降口13側へ向けた乗降位置14との間で回動するように構成されている。
この車両の車体フロア21には、図1に示したように、車両前後方向に延設された基準車両に既設のスライドレール22,22が固定されており、各スライドレール22,22には、スライダ23,23が移動自在に支持されている。各スライダ23,23には、連結板24,24が固定されており、両連結板24,24の間には、前記シート本体11を回動する為の回転機構25が構成され、前記スライドレール22,22と前記スライダ23,23とによって当該回転機構25を車両前後方向に移動する為のスライド機構26が構成されている。
前記回転機構25は、前記両連結板24,24に支持されたスイベルロア31と、該スイベルロア31に移動自在に支持されたスイベルアッパ32とを備えており、該スイベルアッパ32には、基準車両用の前記シート本体11のシートクッション33を固定する為のシートフレーム34(図3参照)が支持されている。
具体的に説明すると、図3に示すように、前記スイベルアッパ32の後部側には、リアリフトリンク35の基端部が回動自在に支持れており、該リアリフトリンク35の先端部は、前記シートフレーム34の後端部に回動自在に支持されている。また、前記スイベルアッパ32の前端部には、チルトリンク36の基端部が回動自在に支持されており、該チルトリンク36の先端部には、フロントリフトリンク37の基端部が回動自在に支持されている。該フロントリフトリンク37の先端部には、前記シートフレーム34が回動自在に支持されており、前記フロントリフトリンク37と前記リアリフトリンク35とは、前記シートフレーム34を昇降する平行リンクを構成している。
これにより、前記リアリフトリンク35を回動すると、これに伴って前記フロントリフトリンク37が回動することにより、前記シートフレーム34に支持された前記シート本体11を昇降できるように構成されており、前記シートクッション33の座面38を昇降する昇降機構39が構成されている。
また、前記チルトリンク36を回動することで、前記シートフレーム34に支持された前記シートクッション33の前端部を上下動できるように構成されており、前記シートクッション33の座面38の角度を変更するチルト機構40が構成されている。
前記スイベルロア31は、図1及び図2並びに図4に示すように、金属板によって前後方向に縦長の長方形状に形成されており、下方へ向けて開口した容器状に形成されている。該スイベルロア31の天面41には、車体形状の合わせて後退した矩形状切欠部42が、その右後部の角に形成されており、この矩形状切欠部42の右側方には、前記シート本体11を回転移動する際に、その回転中心となる仮想中心点43が設計上、仮想的に設定されている。
前記スイベルロア31の前記天面41には、左前方側に対を成す第1左前ガイド部51と第2左前ガイド部52とが形成されており、両ガイド部51,52は、溝状に開設された開口部によって構成されている。前記天面41の右前方側には、対を成す第1右前ガイド部53と第2右前ガイド部54とが形成されており、両ガイド部53,54も、溝状に開設された開口部によって構成されている。さらに、前記天面41の右後方側には、対を成す第1後ガイド部55と第2後ガイド部56とが形成されており、両ガイド部55,56も、溝状に開設された開口部によって構成されている。
前記各ガイド部51〜56は、前記仮想中心点43を中心とした各同心円61〜66上に形成され全域に渡って曲線状に延在する回転領域を構成しており、前記仮想中心点43を中心として回転移動される前記シート本体11の移動軌跡に沿って延設されている。これにより、前記各ガイド部51〜56は、前記シート本体11を前記通常位置12と前記乗降位置14との間で回転移動する際に、対向した前記スイベルアッパ32の対応部位が移動する移動軌跡上に設けられており、各対応部位の移動範囲を包含する長さに設定されている。
このスイベルロア31の後部寄りの左側部側には、前後方向に縦長の下部開口部71が開設されており、該下部開口部71の右縁には、内側に突出した湾曲部72が形成されている。該湾曲部72には、前記仮想中心点43を中心とした同心円上に延在する回転駆動領域73と、該回転駆動領域73の後端に連続した直線状の延在する引込領域74とが設定されており、当該湾曲部72には、図1にも示したように、連続した歯形状のギア部75が形成されている。
前記天面41の裏側には、図1及び図4に示したように、モータガイド81が固定されている。該モータガイド81は、前記湾曲部72に沿って延在する略L字状のプレートで構成されており、前記モータガイド81の側縁には、前記湾曲部72の前記回転駆動領域73に対向して円弧状に延在する回転駆動領域対向部83と、前記湾曲部72の前記引込領域74に対向して直線状に延在する引込領域対向部84と、該引込領域対向部84の基端より前記湾曲部72側へ湾曲したストッパ部85とが形成されている。前記回転駆動領域73と前記回転駆動領域対向部83との間、及び前記引込領域74と前記引込領域対向部84との間には、その幅寸法が全域に渡って一定に保たれた通路86が形成されており、この通路86の横断方向に前記ストッパ部85が延設されている。
前記両左前ガイド部51,52には、両ガイド部51,52に案内される第1被案内部91が移動自在に支持されており、前記両右前ガイド部53,54にも、両ガイド部53,54に案内される第2被案内部92が移動自在に支持されている。また、前記両後ガイド部55,56にも、両ガイド部55,56に案内される第3被案内部93が移動自在に支持されている。
前記各被案内部91〜93は、図5にも示すように、前記スイベルロア31の前記天面41の裏側に配置される下側軌跡保持板101と、前記天面41の表側に配置される上側軌跡保持板102とを備えて構成されている。
前記両軌跡保持板101,102は、長方形板状に形成されており、両軌跡保持板101,102には、離間した二箇所のボルト挿通穴103,・・・が開設されている。これにより、前記下側軌跡保持板101の前記ボルト挿通穴103,103に挿入したボルト104の首部105を、対応する前記ガイド部63,64へ遊嵌するとともに、上側に配置された前記上側軌跡保持板102の前記ボルト挿通穴103に挿通した後、前記スイベルアッパ32に設けられたタイト穴106に挿通できるように構成されており、該タイト穴106より延出した部位にナット107を螺合し、その位置をロックナット108で固定することで、対応したガイド部51〜56に案内される被案内部91〜93を前記スイベルアッパ32の所定位置に固定できるように構成されている。
前記両軌跡保持板101,102における前記各ボルト挿通穴103,・・・の側部には、取付穴111,・・・が開設されており、各取付穴111,・・・には、スムーサ112,・・・の首部113,・・・が挿入された状態で取り付けられている。該スムーサ112,・・・は、その頭部114,・・・が前記スイベルロア31の前記天面41側に配置されるように取り付けられており、当該頭部114の平坦面が前記スイベルロア31に摺接するように構成されている。
これらのスムーサ112,・・・は、例えば合成樹脂で構成されており、金属板で形成された前記スイベルロア31に摺接する際の摩擦抵抗を低減できるように構成されている。これによって、前記各スムーサ112,・・・は、前記スイベルアッパ32及び前記スイベルロア31間に生じる摩擦を低減する為に前記スイベルアッパ32と前記スイベルロア31との間に配設された低摩擦係数部品を構成している。
前記スイベルアッパ32は、図1にも示したように、金属板によって前後方向に縦長の長方形状に形成されており、下方へ向けて開口した容器状に形成されるとともに、前記シートフレーム34を支持できるように構成されている。
このスイベルアッパ32の底面131には、上部開口部132が左後部に形成されており、該上部開口部132の外周部には、スタッドボルト133,・・・が三カ所に突設されている。これにより、このスタッドボルト133,・・・によって、当該車両用回転シート1を駆動する駆動部134が取り付けられるように構成されている。
該駆動部134は、図1及び図4に示したように、ブラケット141を備えており、該ブラケット141には、長穴142,・・・が平行して延設されている。各長穴142,・・・には、前記各スタッドボルト133,・・・が螺着されるナット143,・・・が移動自在に支持されており、当該駆動部134は、前記各長穴142,・・・に沿って移動できるように取り付けられている。
前記ブラケット141には、図外の制御部に接続された駆動モータ151が設けられおり、該駆動モータ151から出力は、減速機152を介して駆動ギア156に伝達されている。この駆動ギア156は、当該スイベルアッパ32を前記スイベルロア31に取り付けた状態で、該スイベルロア31に設けられた前記下部開口部71の前記ギア部75に噛合するように構成されており、前記回転機構25が構成されている。
これにより、前記制御部からの信号に基づいて前記駆動モータ151を駆動して前記駆動ギア156を回動した際には、当該駆動ギア156が前記ギア部75と前記モータガイド81間の前記通路86に案内され前記ギア部75に沿って移動するように構成されており、前記駆動ギア156が前記ギア部75の前記回転駆動領域73に位置する状態では、前記駆動ギア156が前記回転駆動領域73に沿って移動するように前記スイベルアッパ32が前記スイベルロア31に対して回動し、前記スイベルアッパ32に支持された前記シート本体11を前記仮想中心点43を中心に回動できるように構成されている。
すなわち、前記シート本体11を支持する前記回転機構25は、前記シート本体11の移動軌跡に沿って延在するスイベルロア31の各ガイド部51〜56と、各ガイド部51〜56に案内される各被案内部91〜93とからなるガイド構造を備えており、前記各被案内部91〜93が前記各ガイド部51〜56に案内されることによって、スイベルアッパ32に支持された前記シート本体11を、前記各ガイド部51〜56が形成する移動軌跡に沿って移動することができる。
このとき、前記シート本体11を前記乗降口13側へ向けて回動し当該シート本体11が前記乗降位置14に達した際には、前記各被案内部91〜93の前記ボルト104の首部105が、対応する前記ガイド部51〜56の端縁に当接するように設定されており、このストッパ機能によって前記乗降口13側への回動が停止するように構成されている。
そして、このときの前記シート本体11の停止位置は、図2に示したように、前記乗降口13より車室内I側であって、前記乗降口13をドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置に設定されている。
その停止位置を具体的に説明すると、図2に示したように、前記シート本体11が前記閉鎖状態95にある前記ドア94内側のドアトリム96と干渉しない非干渉位置97に設定されている。
ここで、本実施の形態では、前記非干渉位置97で前記シート本体11の回転を停止する場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、前記閉鎖状態95にある前記ドア94の前記ドアトリム96に前記シート本体11の例えばシートクッション33のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置で前記シート本体11の回転を停止するように構成しても良く、このようなドア閉操作可能位置で前記シート本体11の回転を停止されるものであれば良い。
そして、前記駆動ギア156が前記ギア部75の前記引込領域74に達した際には、前記駆動ギア156が前記引込領域74に沿って移動するように前記駆動部134の前記ブラケット141が前記長穴142,・・・の延在方向へスライドするように構成されており、前記駆動ギア156が前記モータガイド81の前記ストッパ部85に当接した際に前記シート本体11が車両前方FRを向いた前記通常位置12となり、この時点で回動が停止するよう構成されている。
一方、前記ドア94と車体との間には、図6に示すように、前記ドア94のドア開度を検出するドア開度センサ161が設けられており、該ドア開度センサ161は、前記ドア94のドア開度を検出して前記制御部に出力するように構成されている。
すなわち、前記車両の車体には、チェックリンク取付ブラケット171を介して、チェックリンク172の基端部が支持されており、該チェックリンク172は、前記ドア94に設けられたスイッチ取付ブラケット173を挿通するように構成されている。このチェックリンク172の自由端部には、チェックリンクストッパ174が設けられており、該チェックリンクストッパ174が前記スイッチ取付ブラケット173に当接し、当該スイッチ取付ブラケット173からの前記チェックリンク172の延出量を規制することで、ドア開度を制限できるように構成されている。
前記チェックリンクストッパ174からは、スイッチガイド181が延出しており、該スイッチガイド181の先端には、折曲部182が形成されている。この折曲部182は、前記チェックリンク取付ブラケット173の支持片183に取り付けられたリミットスイッチ184の操作部185に当接した際に当該操作部185を乗り上げてオフ操作するように構成されている。
これにより、図6の(a)に示したように、前記ドア94が前記乗降口13を閉鎖したドア全閉位置191では、前記スイッチガイド181が前記リミットスイッチ184の前記操作部185を押圧した状態となり、前記リミットスイッチ184がオフする一方、図6の(b)に示したように、前記ドア94が前記乗降口13を半開にしたドア半開位置192では、前記スイッチガイド181が前記リミットスイッチ184の前記操作部185から離れ始めることによって前記リミットスイッチ184がオンするとともに、図6の(c)に示すように、前記ドア94が前記乗降口13を全開にしたドア全開位置193まで前記リミットスイッチ184のオン状態を継続するように構成されている。
つまり、前記スイッチガイド181に設けられた前記折曲部182の位置によって検出するドア開度が設定されており、この折曲部182までの長さを変更することによって、検出できるドア開度を変更することができる。
これに加えて、当該車両は、前記ドア94の開閉状態を検出する基準車両に既設のドアスイッチを備えており(図示省略)、前記制御部は、このドアスイッチからの信号を入力することによって、前記ドア94の開閉状態を検出できるように構成されている。
また、前記シート本体11は、当該シート本体11への着座の有無を検出する着座状態検出センサを備えている(図示省略)。この着座状態検出センサは、例えば前記シートクッション33に内蔵された圧力センサによって構成されており、この着座状態検出センサは、当該シート本体11に着座する着座者の有無を前記制御部に出力するように構成されている。
また、前記シート本体11は、背凭れを構成するシートバックを備えている。このシートバックは、前記シートクッション33に対する起立角を電動で変更する基準車両に既設のリクライニング機構を介して前記シートフレーム34に傾倒可能に支持されており、このリクライニング機構の駆動モータは、前記制御部に接続されている(図示省略)。
さらに、このシート本体11の前方に設けられたステアリングは、ステアリングホイールの角度を電動で変更する基準車両に既設のステアリングチルト機構を備えており、該ステアリングチルト機構の駆動モータは、前記制御部に接続されている(図示省略)。
そして、前記制御部は、マイコンを中心に構成されており、ROMに記憶されたプログラムに従って動作することによって、前記各スイッチ161や各センサからのデータを入力するとともに、前記各機構25,26,39,40を作動するように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態の動作を、図7に示したフローチャートに従って説明する。
すなわち、前記乗降口13を閉鎖した前記ドア94が開操作され(S1)、前記ドアスイッチがオン作動すると、ドア開を示すオン信号が前記制御部に伝達される(S2)。このオン信号を受けた制御部では、前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することで、当該回転機構25に支持された通常位置12にある前記シート本体11を乗降口13側へ向けた回動を開始すると同時に、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を下方へ下げる(S3)。
このように、前記ドア94の開操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
このとき、回動される前記シート本体11が前記乗降位置14に達した際には、前記各被案内部91〜93の前記ボルト104の首部105が、対応する前記ガイド部51〜56の端縁に当接することによって前記乗降口13側への回動が停止されるとともに、図外の回転リミットスイッチの作動検出に基づいて前記制御部が前記駆動モータ151への駆動信号を停止することで、前記シート本体11を、その前端が前記乗降口13へ向いた前記乗降位置14で停止することができる。
このため、降車時には、前記シート本体11に着座した着座者の足を、前記乗降口13側へ向けることができる。これにより、前記シート本体11が車両前方FRを向いた前向きのまま降車する場合と比較して、降車を容易とすることができる。
このとき、前記シートクッション33の前端部は下げられており、座面38は前下がり状態となっている。このため、前記座面38の前端が高い前上がり状態のままの場合と比較して、降車時には、着座者の路面への足つき性を向上することができる。また、乗車時には、着座性を向上することができる。これにより、離着座性を高めることができるため、利便性を向上することができる。
この状態において、前記シート本体11は、前記乗降口13より車室内I側に配置されるとともに、前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で停止されている。
具体的に、本実施の形態のように前記シート本体11が前記閉鎖状態95にある前記ドア94内側のドアトリム96と干渉しない非干渉位置97や、あるいは前記閉鎖状態95にある前記ドア94の前記ドアトリム96と前記シートクッション33のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置などのドア閉操作可能位置で、前記シート本体11の回転が停止されている。
このため、この状態で前記ドア94を閉鎖する場合であっても、前記シート本体11と前記ドア94との干渉に起因した不具合を確実に防止し、前記ドア94を閉操作して閉鎖することができる。
したがって、前記シート本体11を乗降口13側へ向けた際にシートクッション33の先端部が前記乗降口13より車室外OTR側へ突出する従来のように、シート本体11を前向きに戻してから乗降口13のドア94を閉鎖しなければならないといった煩わしさを解消することができ、利便性の向上を図ることができる。
次に、降車時には、前記シート本体11から離座する一方、乗車時には、前記シート本体11に着座した後(S4)、前記ドア94を閉鎖すると(S5)、前記ドアスイッチがオフ作動し、このドア閉を示すオフ信号が前記制御部に伝達される(S6)。
すると、このオン信号を受けた制御部では、前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することで、当該回転機構25に支持された前記乗降位置14にある前記シート本体11を前記通常位置12側へ向けた回動を開始すると同時に、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を上方へ上げることによって乗車状態を形成して(S7)、メインルーチンへ戻って待機する。
このように、前記ドア94の閉操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態を示すフローチャートであり、機構部分に付いては、第1の実施の形態と同一のため説明は割愛し、本実施の形態にかかる動作のみをフローチャートに従って説明する。
すなわち、前記乗降口13を閉鎖した前記ドア94が開操作された際には(SB1)、前記制御部は、前記ドア開度センサ161からのドア開度の信号を入力するとともに、このドア開度が前記図6に説明した様に予め設定された開放側設定値より大きい、つまり該開放側設定値が示す所定のドア開度より前記ドア94が開放方向へ操作されているか否かを判断する(SB2)。
この判断時において、前記ドア94が前記開放側設定値が示すドア開度より閉鎖方向にある場合には、ステップSB4へ分岐する一方、前記ドア94が前記開放側設定値が示すドア開度より開放されている場合には、当該制御部から前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することによって、当該回転機構25に支持された通常位置12にある前記シート本体11の乗降口13側へ向けた回動を開始すると同時に、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を下方へ下げる(SB3)。
このように、前記ドア94の開操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
また、開放する前記ドア94が予め定められた位置より開放された際に、前記シート本体11の前記乗降口13側へ向けた回動を開始することができる。
このため、前記シート本体11に着座した着座者にあっては、前記ドア94が閉鎖されたままの状態でシート本体11が乗降口13側へ回動される場合と比較して、足を降ろす為の十分なスペースを予め確保してからシート本体11を回動することができるため、利便性を向上することができる。
そして、回動される前記シート本体11が前記乗降位置14に達した際には、前記各被案内部91〜93の前記ボルト104の首部105が、対応する前記ガイド部51〜56の端縁に当接することによって前記乗降口13側への回動が停止されるとともに、図外の回転リミットスイッチの作動検出に基づいて前記制御部が前記駆動モータ151への駆動信号を停止することで、前記シート本体11を、その前端が前記乗降口13へ向いた前記乗降位置14で停止することができる。
このため、降車時には、前記シート本体11に着座した着座者の足を、前記乗降口13側へ向けることができる。これにより、前記シート本体11が車両前方FRを向いた前向きのまま降車する場合と比較して、降車を容易とすることができる。
このとき、前記シートクッション33の前端部は下げられており、座面38は前下がり状態となっている。このため、前記座面38の前端が高い前上がり状態のままの場合と比較して、降車時には、着座者の路面への足つき性を向上することができる。また、乗車時には、着座性を向上することができる。これにより、離着座性を高めることができるため、利便性を向上することができる。
この状態において、前記シート本体11は、前記乗降口13より車室内I側に配置されるとともに、前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で停止されている。
ここで、本実施の形態では、前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で前記シート本体11を停止する場合についてのみ説明するが、本実施の形態では、ドア開度を検知できるので、所定のドア開度よりドア94が閉鎖された際に、シート本体11の通常位置12へ向けた回動を開始することができる。このため、必ずしも前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で前記シート本体11を停止する必要は無い。
具体的に、本実施の形態のように前記シート本体11が前記閉鎖状態95にある前記ドア94内側のドアトリム96と干渉しない非干渉位置97や、あるいは前記閉鎖状態95にある前記ドア94の前記ドアトリム96と前記シートクッション33のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置などのドア閉操作可能位置で、前記シート本体11の回転が停止されている。
このため、この状態で前記ドア94を閉鎖する場合であっても、前記シート本体11と前記ドア94との干渉に起因した不具合を確実に防止し、前記ドア94を閉操作して閉鎖することができる。
したがって、前記シート本体11を乗降口13側へ向けた際にシートクッション33の先端部が前記乗降口13より車室外OTR側へ突出する従来のように、シート本体11を前向きに戻してから乗降口13のドア94を閉鎖しなければならないといった煩わしさを解消することができ、利便性の向上を図ることができる。
次に、降車時には、前記シート本体11から離座する一方、乗車時には、前記シート本体11に着座した後(SB4)、前記ドア94を閉鎖すると(SB5)、前記制御部では、前記ドア開度センサ161からのドア開度の信号を入力するとともに、このドア開度が前記図6に説明した様に予め設定された閉鎖側設定値より小さい、つまり該閉鎖側設定値が示す所定のドア開度より前記ドア94が閉鎖方向へ操作されているか否かを判断する(SB6)。
この判断時において、前記ドア94が前記閉鎖側設定値が示す所定のドア開度より開放方向にある場合には、当該ステップSB6で待機する。
これにより、例えば前記ドア94が風に煽られる等して僅かにドア閉方向へ移動した場合等によるシート本体11の不用意な作動を防止することができる。
一方、前記ドア94が前記閉鎖側設定値が示すドア開度より閉鎖されている場合には、前記シート本体11の回転状態を記憶するRAMに設定されたデータを読み出してシート本体11の回転状態を判断する(SB7)。
このとき、前記シート本体11が前記通常位置12にあることが検出された際には、メインルーチンへ戻って待機する一方、前記シート本体11が前記乗降位置14にあることが検出された際には、当該制御部から前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することによって、当該回転機構25に支持された前記乗降位置14にある前記シート本体11の前記通常位置12側へ向けた回動を開始すると同時に、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を上方へ上げた後(SB8)、メインルーチンへ戻って待機する。
このように、前記ドア94の閉操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
また、閉鎖する前記ドア94が予め定められた位置より閉鎖された際に、前記シート本体11の前記通常位置12側へ向けた回動を開始することができる。
これにより、前記ドア94と前記シート本体11との干渉をより確実に回避するとともに、前記ドア94のドアトリム96と例えば着座者の足との干渉を確実に回避することができ、ドア94の閉操作性をさらに向上することができる。
(第3の実施の形態)
図9は、第3の実施の形態を示すフローチャートであり、機構部分に付いては、第1の実施の形態と同一のため説明は割愛し、本実施の形態にかかる動作のみをフローチャートに従って説明する。
すなわち、前記乗降口13を閉鎖した前記ドア94が開操作された際には(SC1)、前記制御部は、前記ドア開度センサ161からのドア開度の信号を入力するとともに、このドア開度が前記図6に説明した様に予め設定された開放側設定値より大きい、つまり該開放側設定値が示す所定のドア開度より前記ドア94が開放方向へ操作されているか否かを判断する(SC2)。
この判断時において、前記ドア94が前記開放側設定値が示すドア開度より閉鎖方向にある場合には、ステップSC4へ分岐する一方、前記ドア94が前記開放側設定値が示すドア開度より開放されている場合には、当該制御部から前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することによって、当該回転機構25に支持された通常位置12にある前記シート本体11の乗降口13側へ向けた回動を開始する(SC3)。
このように、前記ドア94の開操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
また、開放する前記ドア94が予め定められた位置より開放された際に、前記シート本体11の前記乗降口13側へ向けた回動を開始することができる。
このため、前記シート本体11に着座した着座者にあっては、前記ドア94が閉鎖されたままの状態でシート本体11が乗降口13側へ回動される場合と比較して、足を降ろす為の十分なスペースを予め確保してからシート本体11を回動することができるため、利便性を向上することができる。
そして、回動される前記シート本体11が前記乗降位置14に達した際には、前記各被案内部91〜93の前記ボルト104の首部105が、対応する前記ガイド部51〜56の端縁に当接することによって前記乗降口13側への回動が停止されるとともに、図外の回転リミットスイッチの作動検出に基づいて前記制御部が前記駆動モータ151への駆動信号を停止することで、前記シート本体11を、その前端が前記乗降口13へ向いた前記乗降位置14で停止することができる。
このため、降車時には、前記シート本体11に着座した着座者の足を、前記乗降口13側へ向けることができる。これにより、前記シート本体11が車両前方FRを向いた前向きのまま降車する場合と比較して、降車を容易とすることができる。
そして、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を下方へ下げる(SC4)。
これにより、前記シートクッション33の座面38を前下がり状態とすることができるため、前記座面38の前端が高い前上がり状態のままの場合と比較して、降車時には、着座者の路面への足つき性を向上することができる。また、乗車時には、着座性を向上することができる。これにより、離着座性を高めることができるため、利便性を向上することができる。
この状態において、前記シート本体11は、前記乗降口13より車室内I側に配置されるとともに、前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で停止されている。
ここで、本実施の形態では、前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で前記シート本体11を停止する場合についてのみ説明するが、本実施の形態では、ドア開度を検知できるので、所定のドア開度よりドア94が閉鎖された際に、シート本体11の通常位置12へ向けた回動を開始することができる。このため、必ずしも前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で前記シート本体11を停止する必要は無い。
具体的に、本実施の形態のように前記シート本体11が前記閉鎖状態95にある前記ドア94内側のドアトリム96と干渉しない非干渉位置97や、あるいは前記閉鎖状態95にある前記ドア94の前記ドアトリム96と前記シートクッション33のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置などのドア閉操作可能位置で、前記シート本体11の回転が停止されている。
このため、この状態で前記ドア94を閉鎖する場合であっても、前記シート本体11と前記ドア94との干渉に起因した不具合を確実に防止し、前記ドア94を閉操作して閉鎖することができる。
したがって、前記シート本体11を乗降口13側へ向けた際にシートクッション33の先端部が前記乗降口13より車室外OTR側へ突出する従来のように、シート本体11を前向きに戻してから乗降口13のドア94を閉鎖しなければならないといった煩わしさを解消することができ、利便性の向上を図ることができる。
次に、降車時には、前記シート本体11から離座する一方、乗車時には、前記シート本体11に着座した後(SC5)、前記ドア94を閉鎖すると(SC6)、前記制御部では、前記ドア開度センサ161からのドア開度の信号を入力するとともに、このドア開度が前記前記図6に説明した様に予め設定された閉鎖側設定値より小さい、つまり該閉鎖側設定値が示す所定のドア開度より前記ドア94が閉鎖方向へ操作されているか否かを判断する(SC7)。
この判断時において、前記ドア94が前記閉鎖側設定値が示す所定のドア開度より開放方向にある場合には、当該ステップSC7で待機する。
これにより、例えば前記ドア94が風に煽られる等して僅かにドア閉方向へ移動した場合等によるシート本体11の不用意な作動を防止することができる。
一方、前記ドア94が前記閉鎖側設定値が示すドア開度より閉鎖されている場合には、前記シート本体11の回転状態を記憶するRAMに設定されたデータを読み出してシート本体11の回転状態を判断する(SC8)。
このとき、前記シート本体11が前記通常位置12にあることが検出された際には、ステップSC10へ分岐する一方、前記シート本体11が前記乗降位置14にあることが検出された際には、当該制御部から前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することによって、当該回転機構25に支持された前記乗降位置14にある前記シート本体11の前記通常位置12側へ向けた回動を開始する(SC9)。
このように、前記ドア94の閉操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
また、閉鎖する前記ドア94が予め定められた位置より閉鎖された際に、前記シート本体11の前記通常位置12側へ向けた回動を開始することができる。
これにより、前記ドア94と前記シート本体11との干渉をより確実に回避するとともに、前記ドア94のドアトリム96と例えば着座者の足との干渉を確実に回避することができ、ドア94の閉操作性をさらに向上することができる。
そして、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を上方へ上げた後(SC10)、メインルーチンへ戻って待機する。
これにより、前記シート本体11が前方を向いた前記通常位置12では、当該シート本体11を回動したか否かに関わらず、前記シートクッション33が前上がりとなった乗車状態を形成することができる。
(第4の実施の形態)
図10は、第4の実施の形態を示すフローチャートであり、機構部分に付いては、第1の実施の形態と同一のため説明は割愛し、本実施の形態にかかる動作のみをフローチャートに従って説明する。
すなわち、前記乗降口13を閉鎖した前記ドア94が開操作され(SD1)、前記ドアスイッチがオン作動すると、ドア開を示すオン信号が前記制御部に伝達される(SD2)。
このオン信号を受けた制御部では、前記シート本体11のシートクッション33内蔵の着座状態検出センサからの着座信号を検出して当該シート本体11に着座する着座者があるか否かを判断する(SD3)。
このとき、前記シート本体11に着座者がいない場合には、当該シート本体11に着座する際に適した乗車用リフト高さのデータを前記ROMから読み出すとともに、この乗車用リフト高さのデータに基づいて前記昇降機構39の駆動モータに駆動信号を出力し、当該昇降機構39の前記リアリフトリンク35を回動して前記シートフレーム34を昇降することによって、該シートフレーム34に支持された前記シート本体11を乗車用リフト高さへ昇降移動する(SD4)。
これにより、前記シート本体11の前記シートクッション33の座面38の高さを着座する為に最適な高さにすることができ、着座性を高めることができるため、さらなる利便性の向上を図ることができる。
そして、前記シートクッション33の座面38のチルト角度を記憶するRAMに設定されたデータを読み出して、前記シートクッション33の座面38のチルト角度が下限値であるか否かを判断する(SD5)。前記チルト角度が下限値で無い場合には、ステップSD7へ分岐する一方、前記チルト角度が下限値の場合には、ステップSD8へ移行する。
また、前記ステップSD3の判断において、前記シート本体11に着座者がいた場合には、当該シート本体11から離座する際に適した降車用リフト高さのデータを前記ROMから読み出すとともに、この降車用リフト高さのデータに基づいて前記昇降機構39の駆動モータに駆動信号を出力し、当該昇降機構39の前記リアリフトリンク35を回動して前記シートフレーム34を昇降することによって、該シートフレーム34に支持された前記シート本体11を降車用リフト高さへ昇降移動する(SD6)。
これにより、前記シート本体11の前記シートクッション33の座面38の高さを離座する為に最適な高さにすることができ、離座性を高めることができるため、さらなる利便性の向上を図ることができる。
そして、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を下方へ下げる(SD7)。
これにより、前記シートクッション33の座面38のチルト角度が下限値で無い場合であっても、前記シートクッション33の座面38を前下がり状態とすることができるため、前記座面38の前端が高い前上がり状態のままの場合と比較して、降車時には、着座者の路面への足つき性を向上することができる。また、乗車時には、着座性を向上することができる。これにより、離着座性を高めることができるため、利便性を向上することができる。
このように、、前記シート本体11への着座の有無に応じて異なる制御を選択することによって、前記シート本体11への着座の有無に応じた適切な制御を行うことができる。これにより、着座者の有無に応じて、前記シート本体11を最適な状態にすることができ、利便性がさらに向上する。
次に、前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することで、当該回転機構25に支持された通常位置12にある前記シート本体11を乗降口13側へ向けて回動する(SD8)。
このように、前記ドア94の開操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
そして、回動される前記シート本体11が前記乗降位置14に達した際には、前記各被案内部91〜93の前記ボルト104の首部105が、対応する前記ガイド部51〜56の端縁に当接することによって前記乗降口13側への回動が停止されるとともに、図外の回転リミットスイッチの作動検出に基づいて前記制御部が前記駆動モータ151への駆動信号を停止することで、前記シート本体11を、その前端が前記乗降口13へ向いた前記乗降位置14で停止することができる。
このため、降車時には、前記シート本体11に着座した着座者の足を、前記乗降口13側へ向けることができる。これにより、前記シート本体11が車両前方FRを向いた前向きのまま降車する場合と比較して、降車を容易とすることができる。
この状態において、前記シート本体11は、前記乗降口13より車室内I側に配置されるとともに、前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で停止されている。
具体的に、本実施の形態のように前記シート本体11が前記閉鎖状態95にある前記ドア94内側のドアトリム96と干渉しない非干渉位置97や、あるいは前記閉鎖状態95にある前記ドア94の前記ドアトリム96と前記シートクッション33のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置などのドア閉操作可能位置で、前記シート本体11の回転が停止されている。
このため、この状態で前記ドア94を閉鎖する場合であっても、前記シート本体11と前記ドア94との干渉に起因した不具合を確実に防止し、前記ドア94を閉操作して閉鎖することができる。
したがって、前記シート本体11を乗降口13側へ向けた際にシートクッション33の先端部が前記乗降口13より車室外OTR側へ突出する従来のように、シート本体11を前向きに戻してから乗降口13のドア94を閉鎖しなければならないといった煩わしさを解消することができ、利便性の向上を図ることができる。
次に、降車時には、前記シート本体11から離座する一方、乗車時には、前記シート本体11に着座した後(SD9)、前記ドア94を閉鎖すると(SD10)、前記ドアスイッチがオフ作動し、このドア閉を示すオフ信号が前記制御部に伝達される(SD11)。
このオン信号を受けた制御部では、前記シート本体11のシートクッション33内蔵の着座状態検出センサからの着座信号を検出して当該シート本体11に着座する着座者があるか否かを判断する(SD12)。
このとき、前記シート本体11に着座者がいない場合には、ステップSD15へ分岐する一方、前記シート本体11に着座者がいた場合には、当該シート本体11に着座した着座者が運転する際に適した室内リフト高さのデータを前記ROMから読み出すとともに、この室内リフト高さのデータに基づいて前記昇降機構39の駆動モータに駆動信号を出力し、当該昇降機構39の前記リアリフトリンク35を回動して前記シートフレーム34を昇降することによって、該シートフレーム34に支持された前記シート本体11を室内リフト高さへ昇降移動する(SD13)。
これにより、前記シート本体11の前記シートクッション33の座面38の高さを運転に際して最適な高さにすることができ、運転性及び室内での居住性を高めることができるため、さらなる利便性の向上を図ることができる。
そして、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を上方へ上げる(SD14)。
これにより、当該シート本体11に着座した着座者をシートバックに寄りかかった状態を形成することができる。
このように、前記シート本体11への着座の有無に応じて異なる制御を選択することによって、前記シート本体11への着座の有無に応じた適切な制御を行うことができる。これにより、着座者の有無に応じて前記シート本体11を最適な状態にすることができ、利便性がさらに向上する。
次に、前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することによって、当該回転機構25に支持された前記乗降位置14にある前記シート本体11の前記通常位置12側へ向けて回動した後(SD15)、メインルーチンへ戻って待機する。
このように、前記ドア94の閉操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
(第5の実施の形態)
図11は、第5の実施の形態を示すフローチャートであり、機構部分に付いては、第1の実施の形態と同一のため説明は割愛し、本実施の形態にかかる動作のみをフローチャートに従って説明する。
すなわち、前記乗降口13を閉鎖した前記ドア94が開操作された際には(SF1)、前記制御部は、前記ドア開度センサ161からのドア開度の信号を入力するとともに、このドア開度が前記前記図6に説明した様に予め設定された開放側設定値より大きい、つまり該開放側設定値が示す所定のドア開度より前記ドア94が開放方向へ操作されているか否かを判断する(SF2)。
この判断時において、前記ドア94が前記開放側設定値が示すドア開度より閉鎖方向にある場合には、ステップSF4へ分岐する一方、前記ドア94が前記開放側設定値が示すドア開度より開放されている場合には、当該制御部から前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することによって、当該回転機構25に支持された通常位置12にある前記シート本体11の乗降口13側へ向けて回動する(SF3)。
このように、前記ドア94の開操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
また、開放する前記ドア94が予め定められた位置より開放された際に、前記シート本体11の前記乗降口13側へ向けた回動を開始することができる。
このため、前記シート本体11に着座した着座者にあっては、前記ドア94が閉鎖されたままの状態でシート本体11が乗降口13側へ回動される場合と比較して、足を降ろす為の十分なスペースを予め確保してからシート本体11を回動することができるため、利便性を向上することができる。
そして、回動される前記シート本体11が前記乗降位置14に達した際には、前記各被案内部91〜93の前記ボルト104の首部105が、対応する前記ガイド部51〜56の端縁に当接することによって前記乗降口13側への回動が停止されるとともに、図外の回転リミットスイッチの作動検出に基づいて前記制御部が前記駆動モータ151への駆動信号を停止することで、前記シート本体11を、その前端が前記乗降口13へ向いた前記乗降位置14で停止することができる。
このため、降車時には、前記シート本体11に着座した着座者の足を、前記乗降口13側へ向けることができる。これにより、前記シート本体11が車両前方FRを向いた前向きのまま降車する場合と比較して、降車を容易とすることができる。
そして、前記シート本体11のシートクッション33内蔵の着座状態検出センサからの着座信号を検出して当該シート本体11に着座する着座者があるか否かを判断する(SF4)。
このとき、前記シート本体11に着座者がいない場合には、当該シート本体11に着座する際に適した乗車用リフト高さのデータを前記ROMから読み出すとともに、この乗車用リフト高さのデータに基づいて前記昇降機構39の駆動モータに駆動信号を出力し、当該昇降機構39の前記リアリフトリンク35を回動して前記シートフレーム34を昇降することによって、該シートフレーム34に支持された前記シート本体11を乗車用リフト高さへ昇降移動する(SF5)。
これにより、前記シート本体11の前記シートクッション33の座面38の高さを着座する為に最適な高さにすることができ、着座性を高めることができるため、さらなる利便性の向上を図ることができる。
そして、前記シートクッション33の座面38のチルト角度を記憶するRAMに設定されたデータを読み出して、前記シートクッション33の座面38のチルト角度が下限値であるか否かを判断する(SF6)。前記チルト角度が下限値で無い場合には、ステップSF8へ分岐する一方、前記チルト角度が下限値の場合には、ステップSF9へ移行する。
また、前記ステップSF4の判断において、前記シート本体11に着座者がいた場合には、当該シート本体11から離座する際に適した降車用リフト高さのデータを前記ROMから読み出すとともに、この降車用リフト高さのデータに基づいて前記昇降機構39の駆動モータに駆動信号を出力し、当該昇降機構39の前記リアリフトリンク35を回動して前記シートフレーム34を昇降することによって、該シートフレーム34に支持された前記シート本体11を降車用リフト高さへ昇降移動する(SF7)。
これにより、前記シート本体11の前記シートクッション33の座面38の高さを離座する為に最適な高さにすることができ、離座性を高めることができるため、さらなる利便性の向上を図ることができる。
そして、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を下方へ下げる(SF8)。
これにより、前記シートクッション33の座面38のチルト角度が下限値で無い場合であっても、前記シートクッション33の座面38を前下がり状態とすることができるため、前記座面38の前端が高い前上がり状態のままの場合と比較して、降車時には、着座者の路面への足つき性を向上することができる。また、乗車時には、着座性を向上することができる。これにより、離着座性を高めることができるため、利便性を向上することができる。
このように、前記シート本体11への着座の有無に応じて異なる制御を選択することによって、前記シート本体11への着座の有無に応じた適切な制御を行うことができる。これにより、着座者の有無に応じて、前記シート本体11を最適な状態にすることができ、利便性がさらに向上する。
この状態において、前記シート本体11は、前記乗降口13より車室内I側に配置されるとともに、前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で停止されている。
ここで、本実施の形態では、前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で前記シート本体11を停止する場合についてのみ説明するが、本実施の形態では、ドア開度を検知できるので、所定のドア開度よりドア94が閉鎖された際に、シート本体11の通常位置12へ向けた回動を開始することができる。このため、必ずしも前記乗降口13を前記ドア94で閉鎖した閉鎖状態95を形成可能な位置で前記シート本体11を停止する必要は無い。
具体的に、本実施の形態のように前記シート本体11が前記閉鎖状態95にある前記ドア94内側のドアトリム96と干渉しない非干渉位置97や、あるいは前記閉鎖状態95にある前記ドア94の前記ドアトリム96と前記シートクッション33のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置などのドア閉操作可能位置で、前記シート本体11の回転が停止されている。
このため、この状態で前記ドア94を閉鎖する場合であっても、前記シート本体11と前記ドア94との干渉に起因した不具合を確実に防止し、前記ドア94を閉操作して閉鎖することができる。
したがって、前記シート本体11を乗降口13側へ向けた際にシートクッション33の先端部が前記乗降口13より車室外OTR側へ突出する従来のように、シート本体11を前向きに戻してから乗降口13のドア94を閉鎖しなければならないといった煩わしさを解消することができ、利便性の向上を図ることができる。
次に、降車時には、前記シート本体11から離座する一方、乗車時には、前記シート本体11に着座した後(SF9)、前記ドア94を閉鎖すると(SF10)、前記制御部では、前記ドア開度センサ161からのドア開度の信号を入力するとともに、このドア開度が前記前記図6に説明した様に予め設定された閉鎖側設定値より小さい、つまり該閉鎖側設定値が示す所定のドア開度より前記ドア94が閉鎖方向へ操作されているか否かを判断する(SF11)。
この判断時において、前記ドア94が前記閉鎖側設定値が示す所定のドア開度より開放方向にある場合には、当該ステップSF11で待機する。
これにより、例えば前記ドア94が風に煽られる等して僅かにドア閉方向へ移動した場合等によるシート本体11の不用意な作動を防止することができる。
一方、前記ドア94が前記閉鎖側設定値が示すドア開度より閉鎖されている場合には、前記シート本体11の回転状態を記憶するRAMに設定されたデータを読み出してシート本体11の回転状態を判断する(SF12)。
このとき、前記シート本体11が前記通常位置12にあることが検出された際には、ステップSF14へ分岐する一方、前記シート本体11が前記乗降位置14にあることが検出された際には、当該制御部から前記回転機構25の駆動モータ151に駆動信号を出力することによって、当該回転機構25に支持された前記乗降位置14にある前記シート本体11の前記通常位置12側へ向けて回動する(SF13)。
このように、前記ドア94の閉操作に基づいて、前記シート本体11を回転駆動を開始することができるため、特別なスイッチ操作をすること無く、前記シート本体11を回動することができる。
また、閉鎖する前記ドア94が予め定められた位置より閉鎖された際に、前記シート本体11の前記通常位置12側へ向けた回動を開始することができる。
これにより、前記ドア94と前記シート本体11との干渉をより確実に回避するとともに、前記ドア94のドアトリム96と例えば着座者の足との干渉を確実に回避することができ、ドア94の閉操作性をさらに向上することができる。
そして、前記シート本体11のシートクッション33内蔵の着座状態検出センサからの着座信号を検出して当該シート本体11に着座する着座者があるか否かを判断する(SF14)。
このとき、前記シート本体11に着座者がいない場合には、メインルーチンへ戻って待機する。一方、前記シート本体11に着座者がいた場合には、当該シート本体11に着座した着座者が運転する際に適した室内リフト高さのデータを前記ROMから読み出すとともに、この室内リフト高さのデータに基づいて前記昇降機構39の駆動モータに駆動信号を出力し、当該昇降機構39の前記リアリフトリンク35を回動して前記シートフレーム34を昇降することによって、該シートフレーム34に支持された前記シート本体11を室内リフト高さへ昇降移動する(SF15)。
これにより、前記シート本体11の前記シートクッション33の座面38の高さを運転に際して最適な高さにすることができ、運転性及び室内での居住性を高めることができるため、さらなる利便性の向上を図ることができる。
そして、前記チルト機構40の駆動モータに駆動信号を出力して前記シートクッション33の前端部を上方へ上げるた後(SF16)、メインルーチンへ戻って待機する。
これにより、当該シート本体11に着座した着座者を運転に適した状態とし、運転性及び室内での居住性を高めることができる。
このように、前記シート本体11への着座の有無に応じて異なる制御を選択することによって、前記シート本体11への着座の有無に応じた適切な制御を行うことができる。これにより、着座者の有無に応じて前記シート本体11を最適な状態にすることができ、利便性がさらに向上する。
なお、前述した各実施の形態では、前記シート本体11を回動する際に前記昇降機構39や前記チルト機構40を作動する場合を例に挙げて説明したが、基準車両に既設の他の機構、具体的には前記シート本体11をスライドするスライド機構26や、前記シート本体11のシートバックをリクライニングするリクライニング機構や、当該車両のステアリングの角度を変更するステアリングチルト機構など既存機構を、前記シート本体11の制御と組み合わせて制御しても良い。
この場合、前記シート本体11を乗降に適した位置へスライドして着座者やシート本体11の他との干渉を回避したり、前記シートバックを乗降に適した位置にリクライニングさせ着座者頭部を低くしたり、前記ステアリングを乗降に適した角度にするあるいはシート本体11回動時に邪魔にならないように回避させたりすることができる。
本発明の第1の実施の形態を示す分解斜視図である。 同実施の形態の平面透明図である。 同実施の形態のシートフレーム部分を示す側面図である。 同実施の形態の回転機構を示す平面透明図である。 図4のA−A線に沿った断面図である。 同実施の形態のドアスイッチ部分を示す説明図であり、(a)はドア全閉状態を示す図で、(b)はドア半開状態を示す図で、(c)はドア全開状態を示す図である。 同実施の形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両用回転シート
11 シート
12 通常状態
13 乗降口
14 乗降状態
25 回転機構
26 スライド機構
33 シートクッション
36 チルトリンク
37 リフトリンク
39 昇降機構
40 チルト機構
38 座面
94 ドア
95 閉鎖状態
96 ドアトリム
97 非干渉状態
161 ドア開度センサ
I 車室内

Claims (9)

  1. 通常位置にあるシート本体を乗降口側へ向けて回転する機能を備えた車両用回転シートにおいて、
    前記シート本体を前記乗降口側へ回転する際に、前記乗降口より車室内側であって前記乗降口をドアで閉鎖した閉鎖状態を形成可能な位置で前記シート本体の回転を停止する回転停止手段を備えたことを特徴とする車両用回転シート。
  2. 前記回転停止手段は、前記シート本体を前記乗降口側へ回転した際に当該シート本体が前記閉鎖状態にある前記ドアと干渉しない非干渉位置又は前記閉鎖状態にある前記ドアと前記シート本体のクッション部分が弾性変形可能な範囲で干渉する微量干渉位置などのドア閉操作可能位置で前記シート本体の回転を停止することを特徴とした請求項1記載の車両用回転シート。
  3. 前記ドアの開閉状態を検出し、当該ドアの開閉状態に基づいて前記シート本体を回動駆動する回転駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用回転シート。
  4. 前記ドアのドア開度を検出し、当該ドアが予め設定された閉鎖側設定値より閉鎖されたことを検出した際に前記シート本体の前記通常位置側へ向けた回動を開始する通常位置側回動開始手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両用回転シート。
  5. 前記ドアのドア開度を検出し、当該ドアが予め設定された開放側設定値より開放されたことを検出した際に前記シート本体の前記乗降口側へ向けた回動を開始する乗降口側回動開始手段を備えたことを特徴とする請求項1又は4記載の車両用回転シート。
  6. 前記シート本体を回動する際に、前記シート本体の座面の角度を単独若しくは前記シート本体の回転動作に連動して変更するチルト手段を備えたことを特徴とする請求項1から5にいずれか記載の車両用回転シート。
  7. 前記シート本体を回動する際に、前記シート本体の座面の高さを単独若しくは前記シート本体の回転動作に連動して変更する座面昇降手段を備えたことを特徴とする請求項1から7にいずれか記載の車両用回転シート。
  8. 前記シート本体への着座の有無を検出するとともに、当該シート本体への着座の有無に応じて異なる制御を選択する着座時制御選択手段を備えたことを特徴とする請求項1から7にいずれか記載の車両用回転シート。
  9. 前記シート本体を回動する際に、前記シート本体をスライドするスライド機構や前記シート本体のシートバックをリクライニングするリクライニング機構や当該車両のステアリングの角度を変更するステアリングチルト機構など既設の既存機構を制御する既存機構制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から8にいずれか記載の車両用回転シート。
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