JP2016049887A - 車両の開閉ルーフ構造 - Google Patents

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Koichi Matsumoto
浩一 松本
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Abstract

【課題】開閉ルーフを格納状態から展開状態に手動操作する際、開閉ルーフの操作力が急に重くなることを解消して、操作力の変化感の低減を図ることができる車両の開閉ルーフ構造の提供を目的とする。【解決手段】手動操作にて展開、格納自在な幌フレーム20と、幌フレーム20の外側を覆う幌布21とで開閉ルーフ10を形成し、幌フレーム20は左右一対のサイドフレーム23を有し、開閉ルーフ10を格納状態から展開方向へ操作する際、開閉ルーフ10の幌フレーム20を展開方向に付勢する左右のアシストスプリング50Lがサイドフレーム23の左右の基部にそれぞれ設けられ、アシストスプリング50Lによる開閉ルーフ10の展開方向への付勢力が解除されるタイミングを左右で異ならせたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

この発明は、車両の開閉ルーフ構造に関し、詳しくは、手動操作にて展開、格納自在な幌フレームと、該幌フレームの外側を覆う幌布とで開閉ルーフを形成し、上記幌フレームは左右一対のサイドフレームを有し、上記開閉ルーフを格納状態から展開方向へ操作する際、該開閉ルーフの幌フレームを展開方向に付勢する左右のアシストスプリングが上記サイドフレームの左右の基部にそれぞれ設けられたような車両の開閉ルーフ構造に関する。
一般に、車両の開閉ルーフ構造は、手動操作にて展開、格納自在な幌フレームと、この幌フレームの外側を覆う幌布とで開閉ルーフを形成し、この開閉ルーフで車両の上部を開閉自在に覆うように構成されている。
上述の幌フレームは、その前端に横設されて車体側のフロントウインドガラス上端に位置するフロントヘッダに対して着脱自在に固定されるトップフレームと、このトップフレームの左右両側に固定されて車体のドアガラス用の開口の周縁を沿うように湾曲して延びる左右一対のサイドフレームと、該サイドフレームを構成するフロントフレームとリヤフレームの折曲げ動作をコントロールするコントロールリンクと、左右のサイドフレーム間に跨って配設された3本の幌骨とを備えている。
また、上述の左右の各サイドフレームの基部には、開閉ルーフの展開時に該開閉ルーフを展開方向に付勢する左右のアシストスプリングがそれぞれ設けられている(特許文献1参照)。
上述の特許文献1に開示された従来構造においては、次のような問題点があった。
すなわち、開閉ルーフを格納した状態から該開閉ルーフを展開して、この開閉ルーフの前端部が車体側のフロントヘッダに係止される位置の手前位置まで上記アシストスプリングによる付勢力が作用するように構成されているので、開閉ルーフが略全閉位置近傍に達した時点で、アシストスプリングによる付勢力がなくなり、当該アシストスプリングのアシスト力(付勢力)がゼロとなるので、この時点で手動による開閉ルーフの閉操作力が急に重くなり、所謂段付き感が発生し、操作力の変化感が大となる問題点があった。
特開2006−232045号公報
そこで、この発明は、開閉ルーフを格納状態から展開状態に手動操作する際、開閉ルーフの操作力が急に重くなることを解消して、操作力の変化感の低減を図ることができる車両の開閉ルーフ構造の提供を目的とする。
この発明による車両の開閉ルーフ構造は、手動操作にて展開、格納自在な幌フレームと、該幌フレームの外側を覆う幌布とで開閉ルーフを形成し、上記幌フレームは左右一対のサイドフレームを有し、上記開閉ルーフを格納状態から展開方向へ操作する際、該開閉ルーフの幌フレームを展開方向に付勢する左右のアシストスプリングが上記サイドフレームの左右の基部にそれぞれ設けられた車両の開閉ルーフ構造であって、上記アシストスプリングによる上記開閉ルーフの展開方向への付勢力が解除されるタイミングを左右で異ならせたものである。
上記構成によれば、アシストスプリングによる開閉ルーフの展開方向への付勢力が解除されるタイミングを左右で異ならせたので、開閉ルーフを格納状態から展開方向に手動操作にて閉成する場合、開閉ルーフの前端部が車体側のフロントヘッダに近接した時点で、一方のアシストスプリングによる付勢力が解除されるものの、他方のアシストスプリングによる付勢力は作用しているので、開閉ルーフの操作力が急に重くなることを解消して、操作力の変化感の低減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記左右のアシストスプリングによる付勢力の作用する期間がオーバラップする範囲を備えたものである。
上記構成によれば、上述のオーバラップ範囲により、開閉ルーフの展開方向への操作時に、その操作力が急変することを効果的に抑制することができると共に、該オーバラップ範囲においては、アシストスプリングの付勢力により軽い操作力で開閉ルーフを展開方向に操作することができる。
この発明の一実施態様においては、上記アシストスプリングによるアシスト絶対期間を左右共通に設定したものである。
上記構成によれば、アシストスプリングとして同一部品を用いることができ、サイドフレームの基部左右で部品(アシストスプリング)の共通化を図ることができる。
この発明によれば、開閉ルーフを格納状態から展開状態に手動操作する際、開閉ルーフの操作力が急に重くなることを解消して、操作力の変化感の低減を図ることができる効果がある。
本発明の車両の開閉ルーフ構造を開閉ルーフ全閉状態にて示す側面図 本発明の車両の開閉ルーフ構造を開閉ルーフ格納状態にて示す側面図 図1の平面図 幌フレームの構造を開閉ルーフ全閉状態にて示す側面図 幌フレームの構造を開閉ルーフ格納状態にて示す側面図 開閉ルーフのみを示す斜視図 車両右側のアシストスプリング取付け構造を示す側面図 車両左側のアシストスプリング取付け構造を示す側面図 ベースブラケットに枢支されたアームの単品斜視図 左右のアシストスプリングの付勢力が作用する範囲を示す説明図
開閉ルーフを格納状態から展開状態に手動操作する際、開閉ルーフの操作力が急に重くなることを解消して、操作力の変化感の低減を図るという目的を、手動操作にて展開、格納自在な幌フレームと、該幌フレームの外側を覆う幌布とで開閉ルーフを形成し、上記幌フレームは左右一対のサイドフレームを有し、上記開閉ルーフを格納状態から展開方向へ操作する際、該開閉ルーフの幌フレームを展開方向に付勢する左右のアシストスプリングが上記サイドフレームの左右の基部にそれぞれ設けられた車両の開閉ルーフ構造において、上記アシストスプリングによる上記開閉ルーフの展開方向への付勢力が解除されるタイミングを左右で異ならせるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の開閉ルーフ構造を示し、図1は当該開閉ルーフ構造を開閉ルーフ展開状態にて示す側面図、図2は当該開閉ルーフ構造を開閉ルーフ格納状態にて示す側面図、図3は図1の平面図である。
図1,図2,図3において、エンジンルーム1の上方を開閉可能に覆うボンネット2を設ける一方、該ボンネット2の後方には車体側のカウル部から後方かつ上方に延びるフロントウインドガラス3(フロントウインド部材)を設け、このフロントウインドガラス3をフロントピラー4(および後述するフロントヘッダ14)で支持している。
上述のフロントピラー4の下部は、車体側部において車両の上下方向に延びる閉断面構造のヒンジピラーに連結されており、このヒンジピラーには、ドアミラー5、ドアアウタハンドル6、およびサイドウインドとしてのドアガラス7を備えたサイドドア8が開閉可能にヒンジ連結されている。
この車両の車室9は、下部に位置するフロアパネルと、前部に位置するダッシュロアパネル(ダッシュパネル)と、後部に位置するリヤバルクヘッドと、左右両側に位置するサイドドア8,8とで囲繞された空間に、ドライバーズシートおよびパッセンジャーズシートを搭載して構成されている。この実施例では上記車両としてツー・シータのオープンカーを例示している。
図1,図2,図3に示すように、上述の車室9の開口部(つまり車両の上部)を開閉自在に覆う開閉ルーフ10を設けている。この開閉ルーフ10は手動操作にて展開、格納自在な幌フレーム20と、この幌フレーム20の外側を覆う幌布21とで構成されている。
図2に示すように、上述の車室9の後部には、開閉ルーフ10を格納する格納区画11が形成されており、この格納区画11のさらに後部には、トランクルーム12(荷室)を設け、該トランクルーム12をトランクリッド13で開閉可能に覆っている。該トランクリッド13はその前部を支点として後部が開閉されるものである。
図4は幌フレーム20の構成を開閉ルーフ展開状態にて示す側面図、図5は幌フレーム20の構成を開閉ルーフ格納状態にて示す側面図である。なお、図4,図5は何れも幌フレーム20の構成を車幅方向左側外方から見た状態で示す側面図である。
次に、図4,図5を参照して幌フレーム20の構成について説明する。
幌フレーム20は、図4,図5に示すように、その前端に車幅方向に横架されて上述のフロントウインドガラス3の上端に位置するフロントヘッダ14(図3参照)に対して着脱自在に固定されるハード構造のトップフレーム22と、
このトップフレーム22の左右両側に固定されてドアガラス7(図1参照)の開口周縁に沿うように湾曲して延びる左右一対のサイドフレーム23と、
このサイドフレーム23を構成するフロントフレーム23Fとリヤフレーム23Rの折曲動作をコントロールするコントロールリンク24と、
上述の左右のサイドフレーム23,23間に跨って配置された複数の幌骨25(リヤフォーミングリンク)、26(中間フォーミングリンク)と、を備えている。
上述のコントロールリンク24は、その一端(つまり遊端)がフロントフレーム23Fの後端にピン27で連結され、他端(つまり基端)がリンクバー28の中間部にピン29で連結されている。
上述のサイドフレーム23を構成するフロントフレーム23Fとリヤフレーム23Rのうち、フロントフレーム23Fはトップフレーム22側に位置してドアガラス7用の開口の上縁前部に対応するもので、該フロントフレーム23Fは車両前後方向に延びる略直線形状を有している。
これに対して、リヤフレーム23Rは、ドアガラス7用の開口の上縁後部から上下方向に延びる後縁に対応するもので、該リヤフレーム23Rは略直交状に湾曲する湾曲形状を有している。
上述のリヤフレーム23Rは、その基部をピン30によって車体側のベースブラケット31に相対回動自在に連結する一方、先端部をピン32によってフロントフレーム23Fの後部に相対回動自在に連結している。
上述のフロントフレーム23Fとリヤフレーム23Rとを含む幌フレーム20は、その開閉ルーフ10の展開状態においては、図4に示すように、リヤフレーム23Rがその先端部を車体前方へ向けた状態でピン30側から立上ると共に、フロントフレーム23Fがリヤフレーム23Rの先端から車両前方へさらに延出することで、上述のドアガラス7用の開口の周縁形状に沿う湾曲形体とされる。
図4に示すように、複数の幌骨26,25のうち後側に位置する幌骨25の基部は、その前側に位置する幌骨26の上下方向中間部に固定したブラケット34にピン35を用いて回動可能に連結されており、複数の幌骨26,25のうち前側に位置する幌骨26の基部は、上述のベースブラケット31後部にピン36を用いて回動可能に連結されている。
また、上述の前側に位置する幌骨26の下部には、後方に向けて延びるブラケット37を固定しており、上述のリンクバー28はその前端を、リヤフレーム23R下部にピン38を介して回動可能に連結すると共に、その後端を、上述のブラケット37の後部にピン39を介して回動可能に連結したものである。
ここで、上述の各ピン27,29,30,32,35,36,38,39および次に述べる各ピン42,43は、ピン連結した両部材を相対回動可能に支持する支軸(支持手段)を構成するものである。
ところで、図4,図5に示すように、上述のベースブラケット31の下部に設けた支軸40には、開閉ルーフ10の格納時に後述するアシストスプリング50L,50R(図7,図8参照)を圧縮するためのアーム41を枢支している。
そして、このアーム41の遊端部に設けたピン42と、リヤフレーム23Rにおける上述のピン38直下部のピン43との間には、側面視略クランク形状のリンク44を取付けている。
さらに、上述の幌骨25の基部におけるピン35には、図示しないスプリングを巻回しており、このスプリングのばね力により、幌骨25を起立方向(図4で示す方向)に付勢する一方、幌骨25の遊端側とボディとの間にはテザー45を張架しており、開閉ルーフ10の展開状態(図4参照)においては、上述のスプリングとテザー45との作用により、幌骨25を図4に示す起立姿勢に保持し、開閉ルーフ10の格納状態(図5参照)においては、テザー45が撓んで、幌骨25(リヤフォーミングリンク)を上述の幌骨26(中間フォーミングリンク)とオーバラップさせるように構成している。
上述の幌フレーム20が手動操作により開閉ルーフ展開状態(図4参照)から開閉ルーフ格納状態(図5参照)へ姿勢変更される場合、サイドフレーム23においては、リヤフレーム23Rがその基部のピン30を中心として車体後方側へ傾動されると共に、該リヤフレーム23Rの傾動に伴ってフロントフレーム23Fは上述のコントロールリンク24のコントロール機能によりピン32部分において折曲され、次第に車体後方側へ略並行移動される。
そして、最終的に幌格納状態においては、図5に示すように、車体後方側へ倒伏されたリヤフレーム23Rの上側にフロントフレーム23Fが略水平状態で位置した姿勢となる。
ここで、上述の開閉ルーフ10が図4に示す展開状態から図5に示す格納状態へ姿勢変更される際、ピン20を支点として後傾するリヤフレーム23Rの動きに応じて、リンク44は下方へ回動し、このリンク44にピン連結されたアーム41により後述するアシストスプリング50L,50R(図7,図8参照)が圧縮されるので、格納状態(図5参照)の開閉ルーフ10を展開方向(図4で示す方向)へ姿勢変更する際には、上述のアシストスプリング50L,50Rのアシスト力つまり付勢力を利用して、開閉ルーフ10をホップアップさせることができる。
図4において、上述の幌布21はトップフレーム22の上面全体を覆い、かつ幌骨26,25の頂部上面から車体側に延びると共に、ベルトライン直下部に設けられたレインレール46(図6参照)に取付けられており、幌骨25とレインレール46との間における車両後面側の幌布21には、ウインド部材33(いわゆるバックウインド)が取付けられている。
なお、図5においては、幌布21の図示を省略したが、該幌布21は各要素22,26,25およびレインレール46間に適宜折畳まれて格納されるものである。
図6は開閉ルーフ10単体の斜視図であって、開閉ルーフ10の前端部、詳しくは、トップフレーム22(図4参照)の前端部において、車幅方向中央には、フロントヘッダ14(図3参照)の車幅方向中央に取付けられたストライカ(図示せず)と係脱可能に係合するフック47が設けられると共に、トップフレーム22の前端部における車幅方向両サイドには、フロントヘッダ14の車幅方向両サイドに形成された凹部(図示せず)に係入する位置決め部材としてのウエッジ部材48,48が設けられている。
図7は車両右側のアシストスプリング取付け構造を、車幅方向の内側から見た状態で示す側面図、図8は車両左側のアシストスプリング取付け構造を、車幅方向の内側から見た状態で示す側面図、図9は図7で示したアーム41単品の斜視図である。
図7,図8に示すように、上述のベースブラケット31は、車幅方向内側に位置する内片部31Aと、車幅方向外側に位置する外片部31Bとを連結部31Cで連結したものである。
上述の内片部31Aの下部には、スプリング係止溝49aをもったスプリングリテーナ49を固定しており、左右の各スプリングリテーナ49,49には左側のアシストスプリング50Lと右側のアシストスプリング50Rをそれぞれ取付けている。
これらの各アシストスプリング50L,50Rは、開閉ルーフ10を格納状態(図2,図5参照)から展開方向(図1,図4参照)へ操作する際、該開閉ルーフ10の幌フレーム20を展開方向に付勢するための付勢手段であって、この実施例では、アシストスプリング50L,50Rとして渦巻ばね(いわゆるスパイラルスプリング)を用いている。
図7,図8に示すように、渦巻ばねにより形成された左右の各アシストスプリング50L,50Rは、その巻回中心部である基端部50aを、スプリングリテーナ49のスプリング係止溝49aに係合固定し、巻回外端部である自由端部50bを当該アシストスプリング50L,50Rの径方向外方に立ち上げている。
図7,図8から明らかなように、左右の各アシストスプリング50L,50Rの取付け構造は、概ね左右対称であるが、これら左右の各アシストスプリング50L,50Rによる開閉ルーフ10の展開方向への付勢力が解除されるタイミング(いわゆるアシスト切断タイミング)を左右で異ならせている。
この実施例では、アシストスプリング50L,50Rによるアシスト絶対期間を左右共通に設定している。すなわち、アシストスプリング50L,50Rとして同一部品を用いることで、両アシストスプリング50L,50Rのアシスト絶対期間を左右同一とし、これにより部品の共通化を図りつつ、図8に示す車両左側のアシストスプリング50Lの自由端部50bとアーム41との間のギャップG2を、図7に示す車両右側のアシストスプリング50Rの自由端部50bとアーム41との間のギャップG1に対して大きく形成している。つまり、G2>G1の関係式が成立するように構成することで、左右の各アシストスプリング50L,50Rによる開閉ルーフ10の展開方向への付勢力が解除されるタイミングを左右で異ならせたものである。
格納状態の幌フレーム20乃至開閉ルーフ10(図5参照)を展開方向へ操作して、幌フレーム20乃至開閉ルーフ10を全閉にする際、図7,図8に示すアーム41がアシストスプリング50L,50Rの自由端部50bから離れた時点で、当該アシストスプリング50L,50Rによる開閉ルーフ10の展開方向への付勢力が解除されるので、この実施例では、ギャップG2が相対的に大きい車両左側のアシストスプリング50Lの付勢力が先に解除され、その後、G2−G1に相当する所定タイムラグの後に、車両右側のアシストスプリング50Rの付勢力が解除され、ギャップG1に相当する範囲は両アシストスプリング50L,50Rの付勢力がない状態下において、手動操作にて開閉ルーフ10を前方移動させると、図6で示したフック47がフロントヘッダ14側のストライカ(図示せず)に係合されて、開閉ルーフ10が車体側に係合固定される。
このように、アシストスプリング50L,50Rによる開閉ルーフ10の展開方向への付勢力が解除されるタイミング(アシスト切断タイミング)を左右で異ならせることで、開閉ルーフ10を格納状態から展開方向に手動操作にて閉成する場合、開閉ルーフ10の前端部が車体側のフロントヘッダ14に近接した時点で、一方のアシストスプリング(この実施例では車両左側のアシストスプリング50L)による付勢力が解除されるものの、他方のアシストスプリング(この実施例では車両右側のアシストスプリング50R)による付勢力は作用しており、これにより、開閉ルーフ10の操作力が急に重くなる所謂段付き感を解消して、操作力の変化感の低減を図るように構成したものである。
図9に示すように、上述のアーム41は支軸40(図4,図5参照)に装着される孔部41aをその下端に形成した下片部41bと、ピン42(図4,図5参照)を挿入する孔部41cをその上部に形成した上片部41dと、をクランク部41eで一体連結したものである。
開閉ルーフ10を図4に示す展開状態から図5に示す格納状態へ移動させる場合、ピン30を支点としてリヤフレーム23Rが後傾する際、リンク44にピン連結されたアーム41が支軸40(図4,図5参照)を中心として下方回動し、この際、下方回動するアーム41の上述のクランク部41eでアシストスプリング50L,50Rを圧縮するように構成している。
図10は左右のアシストスプリング50L,50Rの付勢力が作用する範囲を示す説明図であって、同図に示すように、開閉ルーフ10の格納完了位置(幌全開位置)においては、幌フレーム20に対して両方のアシストスプリング50L,50Rの付勢力が作用しており、一方で左側のアシストスプリング50Lは開閉ルーフ10の展開完了位置(幌全閉位置)に対してギャップG2に相当する手前位置までその付勢力が作用し、右側のアシストスプリング50Rは開閉ルーフ10の展開完了位置(幌全閉位置)に対してギャップG1(但し、G1<G2)に相当する手前位置までその付勢力が作用している。
すなわち、図10に示すように、上述の左右のアシストスプリング50L,50Rによる付勢力の作用する期間が実質的にオーバラップする範囲(オーバラップ範囲)を備えており、これにより、開閉ルーフ10の展開方向への操作時に、その操作力が急変することを効果的に抑制し、かつ上記オーバラップ範囲においては、両アシストスプリング50L,50Rの付勢力により軽い操作力にて開閉ルーフ10を展開方向に操作すべく構成したものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車両の開閉ルーフ構造は、手動操作にて展開、格納自在な幌フレーム20と、該幌フレーム20の外側を覆う幌布21とで開閉ルーフ10を形成し、上記幌フレーム20は左右一対のサイドフレーム23を有し、上記開閉ルーフ10を格納状態から展開方向へ操作する際、該開閉ルーフ10の幌フレーム20を展開方向に付勢する左右のアシストスプリング50L,50Rが上記サイドフレーム23の左右の基部にそれぞれ設けられた車両の開閉ルーフ構造であって、上記アシストスプリング50L,50Rによる上記開閉ルーフ10の展開方向への付勢力が解除されるタイミングを左右で異ならせたものである(図4,図5,図7,図8参照)。
この構成によれば、アシストスプリング50L,50Rによる開閉ルーフ10の展開方向への付勢力が解除されるタイミングを左右で異ならせたので、開閉ルーフ10を格納状態から展開方向に手動操作にて閉成する場合、開閉ルーフ10の前端部が車体側のフロントヘッダ14(図3参照)に近接した時点で、一方のアシストスプリング(この実施例では車両左側のアシストスプリング50L)による付勢力が解除されるものの、他方のアシストスプリング(この実施例では車両右側のアシストスプリング50R)による付勢力は作用しているので、開閉ルーフ10の操作力が急に重くなることを解消して、操作力の変化感の低減を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記左右のアシストスプリング50L,50Rによる付勢力の作用する期間がオーバラップする範囲を備えたものである(図10参照)。
この構成によれば、上述のオーバラップ範囲により、開閉ルーフ10の展開方向への操作時に、その操作力が急変することを効果的に抑制することができると共に、該オーバラップ範囲においては、アシストスプリング50L,50Rの付勢力により軽い操作力で開閉ルーフ10を展開方向に操作することができる。
この発明の一実施形態においては、上記アシストスプリング50L,50Rによるアシスト絶対期間を左右共通に設定したものである(図7,図8参照)。
この構成によれば、アシストスプリング50L,50Rとして同一部品を用いることができ、サイドフレーム23の基部左右で部品(アシストスプリング50L,50R)の共通化を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のアシストスプリングは、実施例の渦巻ばねで形成されたアシストスプリング50L,50Rに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、アシストスプリングは渦巻ばねに代えて、他のスプリングでもよい。また、上記実施例においては、アシストスプリング50L,50Rによる開閉ルーフ10の展開方向への付勢力が解除されるタイミングを、車両左側が先に解除され、その後、車両右側が解除されるように構成したが、この逆の構成、すなわち、車両右側のアシストスプリングによる付勢力が先に解除され、その後に、車両左側のアシストスプリングによる付勢力が解除されるように構成してもよい。さらに、図7,図8で示した各ギャップG1,G2の具体的間隔は任意に設定することができる。
以上説明したように、本発明は、手動操作にて展開、格納自在な幌フレームと、該幌フレームの外側を覆う幌布とで開閉ルーフを形成し、上記幌フレームは左右一対のサイドフレームを有し、上記開閉ルーフを格納状態から展開方向へ操作する際、該開閉ルーフの幌フレームを展開方向に付勢する左右のアシストスプリングが上記サイドフレームの左右の基部にそれぞれ設けられたような車両の開閉ルーフ構造について有用である。
10…開閉ルーフ
20…幌フレーム
21…幌布
23…サイドフレーム
50L,50R…アシストスプリング

Claims (3)

  1. 手動操作にて展開、格納自在な幌フレームと、該幌フレームの外側を覆う幌布とで開閉ルーフを形成し、
    上記幌フレームは左右一対のサイドフレームを有し、
    上記開閉ルーフを格納状態から展開方向へ操作する際、該開閉ルーフの幌フレームを展開方向に付勢する左右のアシストスプリングが上記サイドフレームの左右の基部にそれぞれ設けられた車両の開閉ルーフ構造であって、
    上記アシストスプリングによる上記開閉ルーフの展開方向への付勢力が解除されるタイミングを左右で異ならせた
    車両の開閉ルーフ構造。
  2. 上記左右のアシストスプリングによる付勢力の作用する期間がオーバラップする範囲を備えた
    請求項1記載の車両の開閉ルーフ構造。
  3. 上記アシストスプリングによるアシスト絶対期間を左右共通に設定した
    請求項1または2に記載の車両の開閉ルーフ構造。
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