JP5691376B2 - 車両の可動ルーフ構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車室上方のルーフ部材を開閉可能と成した車両の可動ルーフ構造に関する。
従来よりオープンカーに採用されるオープンルーフ構造としては大別してハードルーフ構造のものと、フレキシブルルーフ(ソフトトップ)構造のものとがある。
上述のハードルーフ構造はソフトトップ構造と比較して、安全性、耐久性および快適性がよいので、今後のオープンルーフ構造はハードルーフ構造がその主流となりつつある。
しかしながら、上述のハードルーフ構造において、車室上方のルーフ部材を、フロントルーフとバックルーフとデッキリッドとに3分割した場合、ルーフ開閉時に動かすべき部材が多くなるので複雑な機構が必要となるだけでなく、機構の複雑化に伴って重量増加を招く問題点があった。
一方で、従来のオープンルーフ構造はルーフ部材で車室上方を完全に覆った全閉状態と、ルーフ部材を全て格納して、車室上方を完全に開放した全開状態とが得られるのみで、乗員の好みに応じた半開状態などの部分開放モードを得ることができない問題点があった。
ところで、特許文献1、2には、ハードルーフ構造の車両の可動ルーフ構造において、車室上方のルーフ部材を、フロントルーフとバックルーフとデッキリッドとに3分割し、これらの各ルーフおよびリッドをモータおよび多数のリンクを用いて開閉駆動すべく構成したものが開示されている。
この特許文献1、2に開示されたものは、その何れもがルーフ部材を3分割したものであるから、ルーフ開閉時に動かすべき部材が多くなり、特に、フロントルーフとバックルーフとの格納時には、デッキリッドを一旦リヤ方向に後退移動させなければ、これら各ルーフを格納させることができず、機構が複雑化する問題点があった。
また、上記特許文献1、2に開示されたものは、上述のデッキリッドが重量物である関係上、車両全体の重量増加を招く問題点があった。
さらに、上記特許文献1、2に開示されたものにおいても、ルーフ部材を乗員の好みに対応して半開状態などの部分開放モードに成すことはできなかった。
特開2007−261405号公報 特開2007−261412号公報
そこで、この発明は、ルーフ部材を少なくとも1つがボード状のハードルーフ部材で形成され、かつ前後方向に複数に分割されたフロントルーフとリヤルーフとを備え、フロントルーフのみを閉状態とする独立開閉モードを備えることで、フロントルーフのみを閉状態とした半開モードを得ることができ、乗員の好みに応じたルーフ折畳み形態を確保することができ、またリヤルーフのみを開放状態とすることで、乗員に開放感を与えつつ、車両前方からの侵入風、光、騒音を遮断することができる車両の可動ルーフ構造の提供を目的とする。
この発明による車両の可動ルーフ構造は、車室上方のルーフ部材を開閉可能と成した車両の可動ルーフ構造であって、上記ルーフ部材を少なくとも1つがボード状のハードルーフ部材で形成されると共に、前後方向に複数に分割されたフロントルーフとリヤルーフとを備え、上記フロントルーフのみを閉状態とする独立開閉モードを備え、上記リヤルーフを後方に回動させるリンク機構を有し、上記リヤルーフは、その前端位置が後端位置よりも高くなるように後方に回動して乗員用シート後方に収納されることにより開状態となるものである。
上記構成によれば、リヤルーフのみを開放し、フロントルーフのみを閉鎖状態と成した独立開閉モード(いわゆる半開モード)を得ることができるので、乗員の好みに応じたルーフ折畳み形態を確保することができる。
また、リヤルーフを開放し、フロントルーフを閉鎖することができるので、乗員に開放感を与えつつ、車両前方からの侵入風、光、騒音を可及的遮断して、乗員の快適性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロントルーフは、フロントヘッダから乗員着座用のシートの上方まで配設されたものである。
上記構成によれば、フロントルーフが乗員着座用のシートの上方まで配設されているので、独立開閉モード時においても、閉状態のフロントルーフで乗員の頭上を覆うことができ、この結果、外光、騒音、走行風などの侵入を可及的に防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記独立開閉モードの時、上記フロントルーフより後方を遮蔽する遮蔽部材が配設され、上記遮蔽部材は、その使用時にフロントルーフ後部とリヤルーフ前部との間に張設されるものである。
上述の遮蔽部材は、布状部材やメッシュ状部材から成るシェード(shade、日よけ)部材にて構成してもよい。
上記構成によれば、独立開閉モードの時、フロントルーフの後端とその後方との間を遮蔽することができるので、適度な開放感を確保することができる。
また、上記遮蔽部材は、その使用時にフロントルーフ後部とリヤルーフ前部との間に張設されるものであるから、独立開閉モードの時に、フロントルーフとリヤルーフとの間に遮蔽部材を自動的に張設することができる
の発明の一実施態様においては、上記遮蔽部材は、車室内に外光を取入れる採光手段を備えたものである。
上述の採光手段は、メッシュ状部材のメッシュ部で構成してもよい。
上記構成によれば、独立開閉モードの時、遮蔽部材でフロントルーフの後方を遮蔽して、適度な開放感を確保しつつ、上記採光手段を設けたことで車室内に外光を取入れることができる。
この発明の一実施態様においては、上記遮蔽部材は、その不使用時に上記フロントルーフまたはリヤルーフに巻取り可能に支持されたものである。
上記構成によれば、遮蔽部材の不使用時に、該遮蔽部材をフロントルーフまたはリヤルーフに巻取ってコンパクトに格納することができる。
この発明によれば、ルーフ部材を少なくとも1つがボード状のハードルーフ部材で形成され、かつ前後方向に複数に分割されたフロントルーフとリヤルーフとを備え、フロントルーフのみを閉状態とする独立開閉モードを備えたので、フロントルーフのみを閉状態とした半開モードを得ることができ、乗員の好みに応じたルーフ折畳み形態を確保することができ、またリヤルーフのみを開放状態とすることで、乗員に開放感を与えつつ、車両前方からの侵入風、光、騒音を遮断することができる効果がある。
本発明の車両の可動ルーフ構造を示す側面図 図1の要部拡大側面図 フロントルーフ、リヤルーフおよび駆動機構を示す斜視図 独立開閉モードに至る中途状態を示す側面図 独立開閉モードに至る中途状態を示す側面図 独立開閉モード時の側面図 ルーフ全開モードに至る中途状態を示す側面図 ルーフ全開モードに至る中途状態を示す側面図 ルーフ全開モード時の側面図 車両の可動ルーフ構造の他の実施例を示す側面図 車両の可動ルーフ構造のさらに他の実施例を示す側面図
フロントルーフのみを閉状態とした半開モードを得ることができ、乗員の好みに応じたルーフ折畳み形態を確保することができ、またリヤルーフのみを開放状態とすることで、乗員に開放感を与えつつ、車両前方からの侵入風、光、騒音を遮断するという目的を、車室上方のルーフ部材を開閉可能と成した車両の可動ルーフ構造において、上記ルーフ部材を少なくとも1つがボード状のハードルーフ部材で形成されると共に、前後方向に複数に分割されたフロントルーフとリヤルーフとを備え、上記フロントルーフのみを閉状態とする独立開閉モードを備え、
上記リヤルーフを後方に回動させるリンク機構を有し、上記リヤルーフは、その前端位置が後端位置よりも高くなるように後方に回動して乗員用シート後方に収納されることにより開状態となるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の可動ルーフ構造を示し、図1はオープンカーの側面図、図2は図1の要部拡大側面図であって、図1、図2において、このオープンカーは、車幅方向に延びて車室1前部のフロントウインドウ部材としてのフロントウインドガラス2の上辺を支持する強度部材であるフロントヘッダ3と、このフロントヘッダ3の後方に連なって車室1上部を形成するルーフ部材4とが設けられており、ルーフ部材4は、フロントルーフ5とリヤルーフ6とに前後方向に2分割されている。
上述のルーフ部材4は開閉可能に構成されており、この実施例では、フロントルーフ5およびリヤルーフ6は共にハードルーフ部材にて形成されている。
上述のフロントヘッダ3は、フロントヘッダアウタ3aとフロントヘッダインナ3bとを接合固定して、車幅方向に延びるヘッダ閉断面3cを備えた強度部材であって、このフロントヘッダ3の左右両端部は、車両前後斜め方向に延びる閉断面構造のフロントピラー(図示せず)を介して車両の上下方向に延びる閉断面構造のヒンジピラー(図示せず)に連結されている。これらフロントピラーおよびヒンジピラーは何れも車体剛性部材である。
一方、車室1の底面を構成し、ほぼ水平に配設されたフロアパネル7を設け、このフロアパネル7の後部には、斜め後方かつ上方に立上がるキックアップ部8を介して、リヤフロア9を略水平に連設し、このリヤフロア9には上方に立上がるリヤバルクヘッド10を立設固定すると共に、このリヤバルクヘッド10の上部にはリヤデッキメンバ11を接合固定して、リヤバルクヘッド10とリヤデッキメンバ11との間には車幅方向に延びるリヤデッキ閉断面12を形成して、車体剛性の向上を図っている。
また、上述のリヤフロア9の後部かつ、車幅方向中間部には、下方に凹設されたスペアタイヤパン13を一体形成し、このスペアタイヤパン13には図示しないスペアタイヤを格納するように構成している。
さらに、上述のリヤフロア9の後端部には、上下方向に延びるリヤエンドパネル14を一体的に立設固定し、このリヤエンドパネル14の上部車外側つまり後部側には、車幅方向に延びるリヤエンドメンバ15を接合固定し、該リヤエンドメンバ15とリヤエンドパネル14との間には、車幅方向に延びるリヤエンド閉断面16を形成し、この閉断面構造により後部車体剛性の向上を図っている。
一方、リヤバルクヘッド10の後方側を荷室、つまりトランクルーム17に設定している。
このトランクルーム17の上部は、トランクリッド18により開閉可能に覆われている。
また、上述のリヤバルクヘッド10の前方側はルーフ格納空間19に設定されている。詳しくは、後述する乗員用シートのシートバックと、リヤフロア9と、リヤバルクヘッド10と、図示しないリヤサイドパネルとの間に、ルーフ部材4が開放した時、該ルーフ部材4を格納するルーフ格納空間19いわゆる格納スペースが設けられたものである。
ところで、上述のフロアパネル7には、前後方向に離間配置された複数のシートブラケット20,21(または、クロスメンバ)を介して、乗員が着座するシート22(乗員用シート)を設けている。この乗員用シート22は、シートクッション22Cと、ヘッドレスト部22Hが一体に形成されたシートバック22Bとを備えている。なお、この車両はドライバーズシートとパッセンジャーズシートとを備えた2人乗り用(いわゆる2シーター)に構成されている。なお、乗員用シート22としては、ヘッドレスト部がシートバックに対して別体で形成されたものでもよい。
ここで、上述のフロントヘッダ3は、車室1内に配設された乗員用シート22の前方にて車幅方向に延び、車室1前部のフロントウインドガラス2の上辺を支持する閉断面構造の強度部材である。
一方、上述のキックアップ部8の背面と、リヤフロア9の前部下面との間には、車幅方向の略全幅にわたって延びるリヤクロスメンバ23を取付け、これらキックアップ部8、リヤフロア9、リヤクロスメンバ23間には、車幅方向に延びる閉断面24を形成し、この閉断面構造により下部車体剛性の向上を図っている。
さらに、上記リヤクロスメンバ23よりも後方においてリヤフロア9の下面には、車幅方向に延びる別のリヤクロスメンバ25を取付け、リヤフロア9と該リヤクロスメンバ25との間には、車幅方向に延びる閉断面26を形成し、この閉断面構造により下部車体剛性の向上を図り、また、該リヤクロスメンバ25の下部に、図示しないサブフレームを取付けるように構成している。
また、図1に示すように、車室1の側方には乗員乗降用のドア27が開閉可能に設けられている。このドア27は、ドアインナパネルとドアアウタパネルとをヘミング接合したもので、該ドア27の内部には車両の前後方向に延びるドアインパクトバー28,29が取付けられている。これらの各ドアインパクトバー28,29は側突時にドア27が車室側へ侵入するのを防止して、乗員を保護するための剛性部材である。
なお、図1において、30は後輪ホイールハウスである。
次に、図2〜図12を参照して、車両の可動ルーフ構造について、さらに詳述する。
図3は上述のルーフ部材4を車幅方向の中央で断面して示す斜視図であって、この実施例の車両の可動ルーフ構造は、図2、図3に示すように、フロントルーフ5およびリヤルーフ6を共に閉状態とする全閉モードと、図9に示すように、フロントルーフ5およびリヤルーフ6を共に開放し、リヤルーフ6をルーフ格納空間19内に格納し、フロントルーフ5をルーフ格納空間19の上方に略水平に位置させる全開モード(フルオープンモード)と、図6に示すように、フロントルーフ5を閉状態とし、リヤルーフ6を開状態(格納状態)とする独立開閉モード(いわゆる半開モード)と、を備えている。
図2、図3に示すように、フロントルーフ5はルーフアウタパネル5aとルーフインナパネル5bとを有すると共に、該フロントルーフ5の前部にはルーフクローズ時に該フロントルーフ5をフロントヘッダ3に係止するためのフック31を備えている。
ここで、上述のフック31はフロントルーフ5の前部に左右対称となるように一対設けられている。
図2、図3に示すように、リヤルーフ6はルーフアウタパネル6aとルーフインナパネル6bとバックウインドガラス6cとを有すると共に、このリヤルーフ6の前部にはルーフインナパネル6bを車幅方向の略全幅にわたって下方に膨出形成した膨出部6d(またはリヤヘッダ)を設け、この膨出部6dには遮蔽部材としてのシェード32を繰出し可能に巻取るリトラクタ33を配設している。なお、6eはシェード32繰出し用の開口部である。
上述のシェード32は車室1内に外光を取入れる採光手段としてのメッシュ部材で構成されている。
この実施例では、上述のシェード32の後部側はリトラクタ33に常時巻取り方向に付勢されて巻回されており、シェード32の前部側はフロントルーフ5の後端部に対して取外し可能に固定されている。
図6に示すように、このシェード32は独立開閉モード(半開モード)の時、フロントルーフ5の後部とリヤルーフ6の前部との間(つまり、フロントルーフ5より後方)を遮蔽する遮蔽部材であって、このシェード32は、その不使用時にリトラクタ33にてリヤルーフ6に巻取られるように支持されている。
図9に示すように、フロントルーフ5の前後方向の長さは、ルーフ格納空間19の前後方向の長さと略同一になる位置で分割されており、同図に示す全開モード時には、フロントルーフ5でルーフ格納空間19の上面を略水平に覆うように構成し、全開モード時の見栄えを確保すべく構成している。
また、図2に示すように、フロントルーフ5の前後方向の長さL1と比較して、リヤルーフ6の前後方向の長さを小さくした場合においても両ルーフ5,6をルーフ格納空間19に確実に格納すべく構成している。
さらに、図1に示すように、フロントルーフ5は、フロントヘッダ3から乗員用シート22の上まで配設されており、これにより、図6に示す独立開閉モード時においても、閉状態のフロントルーフ5で乗員の頭上を覆うことができ、外光、騒音、走行風などの侵入を可及的に防止すべく構成している。
上述のフロントルーフ5およびリヤルーフ6は全閉モード(図2、図3参照)と、全開モード(図9参照)と、独立開閉モードいわゆる半開モード(図6参照)と、に移動可能に構成されているので、次に、これらフロントルーフ5、リヤルーフ6を駆動する駆動機構について説明する。
この駆動機構34は、図2、図3に示すモータユニット35と、複数のリンクX,Y,Zとを備えている。
上述のモータユニット35は、直流可逆モータ36の回転軸37にウオームを一体的に設け、このウオームに噛合するウオームホイールと、ウオームホイールにより駆動されるピニオンと、ピニオンにより駆動される出力ギヤ38とを備え、この出力ギヤ38により上述のリンクX,Zを直接駆動し、リンクYを間接駆動すべく構成している。
ここで、上述の各リンクX,Yは平行リンクを構成し、リンクXの遊端はフロントルーフ5の側壁後部にL字状のブラケット39を介してピン40連結されている。上述のブラケット39は平行リンクの移動時に各リンクX,Yが干渉するのを回避(図9参照)するためのものである。
また、リンクXに対してリンクYが車幅方向の外側に位置するように配設している。
上述のリンクYの基端は、ピン41を介して図示しないリヤサイドボディに連結されており、このリンクYの遊端はフロントルーフ5の側壁後部にピン42を用いて枢着されている。
さらに、上述のリンクZの遊端側は2つのピン43,44を用いて、リヤルーフ6の側壁部に連結されている。
そして、上述の各要素35〜44、X,Y,Zから成る駆動機構34が左右一対設けられており、左右の各駆動機構34,34が略左右対称構造に形成されると共に、左右のモータ36,36(但し、図面では車両右側のモータ36のみを図示)は同期駆動するように構成されている。
ところで、上述の遮蔽部材としてのシェード32は、その使用時にフロントルーフ5の後部と、リヤルーフ6の前部との間に自動的に張設されるように構成している。
このように構成した車両の可動ルーフ構造の作用について以下に詳述する。
この実施例では、図2に示すルーフ全閉状態から図4、図5の状態を経て図6に示す独立開閉モード(半開モード)となり、さらに、図6に示す独立開閉モードから図7、図8の状態を経て図9に示すルーフ全開モード(フルオープンモード)となるので、まず、全閉モード(図2、図3参照)から半開モード(図6参照)と成す場合について説明する。
インストルメントパネルに設けた図示しない半開モードスイッチをON操作すると、モータユニット35のモータ36が駆動し、出力ギヤ38がリンクZのみを駆動するので、該リンクZはリヤルーフ6の格納方向へ回動し、リンクZに2点連結されたリヤルーフ6は、出力ギヤ38の回転中心を支点として下方へ回動し、図4、図5で示す中途状態を経て、図6に示すようにルーフ格納空間19に格納される。
この場合、フロントルーフ5の後部とリヤルーフ6の前部におけるリトラクタ33間に設けられたシェード32は、リヤルーフ6の回動に伴って順次繰出されて、独立開閉モードの時においてフロントルーフ5より後方を遮蔽する。また、この独立開閉モード時にはフロントルーフ5は移動しないので、該フロントルーフ5は、フロントヘッダ3から乗員用シート22の上方まで覆った閉状態を維持している。
次に、ルーフ全開モードと成す場合について説明する。
インストルメントパネルに設けた図示しない全開モードスイッチをON操作すると、図2に示すルーフ全閉状態から図4、図5に示す中途状態を経て一旦、図6に示す半開モードとなった後に、出力ギヤ38はリンクXのみを駆動するので、このリンクXは平行リンクを構成する他方のリンクYを伴ってフロントルーフ5を格納方向である後方かつ下方へ後退移動させるので、フロントルーフ5は図6に示す状態から図7、図8に示す中途状態を経て、図9に示す格納位置に移動する。
図9に示すルーフ全開モード(フルオープンモード)では、フロントルーフ5はルーフ格納空間19の上方に略水平に配設されると共に、フロントルーフ5の上面はリヤデッキメンバ11の上面およびトランクリッド18の上面と前後方向に連続する連続面を形成するので、ルーフ全開時の見栄えを確保することができる。
なお、図2から図9に至る動作は、半開モードスイッチのON操作後において全開モードスイッチがON操作された場合についても同様である。さらに図6に示す独立開閉モード(半開モード)または図9に示す全開モードからインストルメントパネルの全閉モードスイッチ(図示せず)をON操作すると、フロントルーフ5およびリヤルーフ6は図2に示す全閉状態に自動的に移動する。
この際、一旦、各ルーフ5,6間に張架されたシェード32は、リトラクタ33の巻取り方向への付勢力により、リヤルーフ6側に自動的に巻取られる。
このように、図1〜図9で示した実施例の車両の可動ルーフ構造は、車室1上方のルーフ部材4を開閉可能と成した車両の可動ルーフ構造であって、上記ルーフ部材4を少なくとも1つがボード状のハードルーフ部材で形成(この実施例ではフロントルーフ5、リヤルーフ6ともにハードルーフで形成)されると共に、前後方向に複数に分割されたフロントルーフ5とリヤルーフ6とを備え、上記フロントルーフ5のみを閉状態とする独立開閉モードを備えたものである(図2、図6参照)。
この構成によれば、リヤルーフ6のみを開放し、フロントルーフ5のみを閉鎖状態と成した独立開閉モード、いわゆる半開モード(図6参照)を得ることができるので、乗員の好みに応じたルーフ折畳み形態を確保することができる。
また、図6で示すように、リヤルーフ6を開放し、フロントルーフ5を閉鎖することができるので、乗員に開放感を与えつつ、車両前方からの侵入風、光、騒音を可及的遮断して、乗員の快適性向上を図ることができる。
特に、フロントピラー、フロントヘッダ周りからの不快な走行風、紫外線および周囲の視線を遮断して、快適性の向上を図ることができる。
さらに、上記フロントルーフ5は、フロントヘッダ3から乗員用シート22の上方まで配設されたものである(図1、図6参照)。
この構成によれば、フロントルーフ5が乗員用シート22の上方まで配設されているので、独立開閉モード時(図6参照)においても、閉状態のフロントルーフ5で乗員の頭上を覆うことができ、この結果、外光、騒音、走行風などの侵入を可及的に防止することができる。
しかも、上記独立開閉モードの時(図6参照)、上記フロントルーフ5より後方を遮蔽する遮蔽部材(シェード32参照)が配設されたものである(図6参照)。
この構成によれば、独立開閉モードの時(図6参照)、上述のシェード32でフロントルーフ5の後端とその後方との間を遮蔽することができるので、適度な開放感を確保することができる。
また、上記遮蔽部材(シェード32参照)は、車室1内に外光を取入れる採光手段(メッシュ状部材参照)を備えたものである(図6参照)。
この構成によれば、図6に示す独立開閉モードの時、遮蔽部材(シェード32参照)でフロントルーフ5の後方を遮蔽して、適度な開放感を確保しつつ、上記採光手段(メッシュ状部材のメッシュ部)を設けたことで車室内に外光を取入れることができる。
さらに、上記遮蔽部材(シェード32参照)は、その不使用時に上記リヤルーフ6に巻取り可能に支持されたものである(図2参照)。
この構成によれば、遮蔽部材(シェード32参照)の不使用時に、該遮蔽部材(シェード32参照)をリヤルーフに巻取ってコンパクトに格納することができる。
さらにまた、上記遮蔽部材(シェード32参照)は、その使用時にフロントルーフ5後部とリヤルーフ6前部との間に張設されるものである(図6参照)。
この構成によれば、独立開閉モードの時(図6参照)に、フロントルーフ5とリヤルーフ6との間に遮蔽部材(シェード32参照)を自動的に張設することができる。
また、実施例で開示したように、リヤルーフ6側にシェード32を巻取り支持させると、リトラクタ33用の膨出部6dは当然のこととしてリヤルーフ6側に設けられるので、フロントルーフ5と乗員の頭部との間のヘッドクリアランスを広く確保することができる。
図10は車両の可動ルーフ構造の他の実施例を示し、この実施例ではフロントルーフ5の後部において、ルーフアウタパネル5aとルーフインナパネル5bとの間にリトラクタ33を配設し、シェード32をその不使用時にフロントルーフ5に巻取り可能に支持させたものである。
このように構成すると、リトラクタ33(またはシェード32の巻回部)の重量がリヤルーフ6に付加されない分、先の実施例と比較して、リヤルーフ6の軽量化および該リヤルーフ6の開閉駆動力の低減を図ることができる。
図10に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図10において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図11は車両の可動ルーフ構造のさらに他の実施例を示し、この実施例ではリトラクタ33(またはシェード32の巻回部)を、保持部材50を用いて、リヤデッキメンバ11の上面、つまりボディ側に取付け、シェード32の前端をフロントルーフ5の後部に着脱自在に取付けたものである。
要するに、この実施例では、シェード32をその不使用時にボディ側に巻取り可能に支持させたものである。
このように構成すると、リトラクタ33(またはシェード32の巻回部)の重量がフロントルーフ5およびリヤルーフ6の何れにも付加されないので、先の各実施例と比較して、フロントルーフ5およびリヤルーフ6の軽量化と、各ルーフ5,6の開閉駆動力の低減を図ることができる。なお、図11で示すこの実施例においては、上述のシェード32は手動で引き出されるものである。
図11に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の各実施例とほぼ同様であるから、図11において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の遮蔽部材は、シェード32に対応し、
以下同様に、
乗員着座用のシートは、乗員用シート22に対応し、
採光手段は、遮蔽部材を形成するメッシュ状部材のメッシュ部に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記遮蔽部材は採光手段を採用しない場合には布部材で構成することもできる。
また、上記実施例の車両の可動ルーフ構造は、2シーターの車両以外に適用してもよい。
1…車室
3…フロントヘッダ
4…ルーフ部材
5…フロントルーフ
6…リヤルーフ
22…乗員用シート(乗員着座用のシート)
32…シェード(遮蔽部材)
Z…リンク(リンク機構)

Claims (5)

  1. 車室上方のルーフ部材を開閉可能と成した車両の可動ルーフ構造であって、
    上記ルーフ部材を少なくとも1つがボード状のハードルーフ部材で形成されると共に、
    前後方向に複数に分割されたフロントルーフとリヤルーフとを備え、
    上記フロントルーフのみを閉状態とする独立開閉モードを備え、
    上記リヤルーフを後方に回動させるリンク機構を有し、
    上記リヤルーフは、その前端位置が後端位置よりも高くなるように後方に回動して乗員用シート後方に収納されることにより開状態となる
    車両の可動ルーフ構造。
  2. 上記フロントルーフは、フロントヘッダから乗員着座用のシートの上方まで配設された
    請求項1に記載の車両の可動ルーフ構造。
  3. 上記独立開閉モードの時、上記フロントルーフより後方を遮蔽する遮蔽部材が配設され、
    上記遮蔽部材は、その使用時にフロントルーフ後部とリヤルーフ前部との間に張設される
    請求項1または2に記載の車両の可動ルーフ構造。
  4. 上記遮蔽部材は、車室内に外光を取入れる採光手段を備えた
    請求項に記載の車両の可動ルーフ構造。
  5. 上記遮蔽部材は、その不使用時に上記フロントルーフまたはリヤルーフに巻取り可能に支持された
    請求項3または4に記載の車両の可動ルーフ構造。
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