JP2008179213A - 車両のトノカバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、車体後部の荷室の上方位置で、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置において、バックドアの開閉動作等に応じてトノカバーが上方に引き上げられるように構成すると共に、バックドア開放時において、荷物の出し入れ作業を容易に行うことができ、バックドアの見栄えも向上することができる車両のトノカバー装置を提供することを目的とする。
【解決手段】トノカバー装置10は、車体前方側に設けられるボード状の前部トノカバー20と、車体後方側に設けられる巻取り式の後部トノカバー30と、さらに、この前部トノカバー20の後端と後部トノカバー30の前端を略上下方向にスライド移動させるスライド機構40を備えて構成している。
【選択図】図2

Description

この発明は、車体後部の荷室の上方位置で、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置に関する。
従来より、ステーションワゴンのように車体後部にバックドアを備え、その前方側を荷室空間とした車両において、その荷室内の荷物等が車外から視認できないように、荷室の上方位置に略水平方向に展開するトノカバー装置を設けることが知られている。
もっとも、バックドアを開いて荷物の出し入れを行なう際に、このトノカバー装置がそのまま荷室の上方位置に存在すると、荷物の出し入れが困難となる。
このため、下記特許文献1に示すように、トノカバー装置を構成するトノボードをバックドアに対してリンク部材等で連結して、バックドアの開放動作に連動して、トノボードの後端を上方に引き上げるように構成した車両のトノカバー装置が知られている。
この車両のトノカバー装置のように、バックドアの開放動作に連動してトノボードを上方に引き上げることで、トノボード後方の開口部が拡大して、荷室内の荷物の出し入れが容易になり、荷室の利便性を高めることができる。
特公昭39−16961号公報
ところで、車体後部の荷室は、デザイン等の要求により、背面視で車幅方向長さ(車幅長)が上方側で狭まるように構成されている。このため、前述の特許文献1では、荷室側面のサイドウィンドウ等との干渉を避けるため、トノボードの車幅方向両側部をその位置に残したまま、トノボードの中央部だけを上方に引き上げるように構成している。
しかし、荷室を車幅方向にわたって全て有効利用するためには、車幅方向全幅でトノボードを引き上げたい。
そこで、例えば、荷室側部のリアピラー等に上下方向に延びるガイドレールを設けて、このガイドレールにトノボードの両側部を連結して、このガイドレールに沿ってトノボードを案内して、上方に引き上げることが考えられる。このようにトノボードを引き上げることで、トノボードが荷室外方側(後方側)に突出する動きが生じないため、荷室側面のサイドウィンドウとの干渉等を防ぎつつも、車幅方向全幅でトノボードを引き上げることができる。
もっとも、このように構成しても、ガイドレール位置よりも、後方に位置するトノボード部分については、そのまま他のトノボードと一体的に引き上げるため、荷室後方のリアヘッダー等と干渉するおそれが生じる。このため、後方のトノボードを他のトノボードと別体に構成して、バックドアの内側面に固定することが考えられる。
しかしながら、バックドアの内側面に、硬いトノボードが固定されると、荷物を出し入れする際に、バックドア開放時に下方に突出するトノボードと作業者の頭が干渉するおそれがあり、作業者が荷物の出し入れを容易に行なえない可能性がある。
また、トノボードがバックドアの内側面に固定されると、中途半端なボード部材がバックドアに取付けられることになり、バックドアの開放時にボード部材が下方に突出して、見栄えを悪化させるという問題もある。
そこで、本発明は、車体後部の荷室の上方位置で、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置において、バックドアの開閉動作等に応じてトノカバーが上方に引き上げられるように構成すると共に、バックドア開放時において、荷物の出し入れ作業を容易に行うことができ、バックドアの見栄えも向上することができる車両のトノカバー装置を提供することを目的とする。
この発明の車両のトノカバー装置は、車体後面の車体開口部を開閉自在に覆うバックドアと前記車体開口部の前方に広がる荷室フロアとを備える車体後部で、該荷室フロアの上方位置に、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置において、前記荷室の左右側壁に上下方向で前傾して延設される左右一対のガイドレールと、該ガイドレールに後端が連結され前記荷室フロアの上方で略水平に展開する第一のトノカバーと、該第一のトノカバーの後端に設けられ前記バックドアに後端部が連結される巻取り式のシート部材を備える第二のトノカバーと、前記第一のトノカバーの後端及び第二のトノカバーの前端を前記ガイドレールに沿って上下動させるスライド駆動機構と、を備えたものである。
上記構成によれば、スライド駆動機構によって、第一のトノカバーの後端と第二のトノカバーの前端を、ガイドレールに沿って上下動させることで、第一のトノカバーの後端と第二のトノカバーの前端が、バックドアの開閉動作等に応じて、荷室の左右側壁を斜め前方側に上下動することになる。
これにより、第一のトノカバーは、荷室外方(後方)側に突出することなく、荷室側面のサイドウィンドウと干渉することがない。また、第二のトノカバーを巻取り式のシート部材で構成しているため、バックドア開放時においても、第二のトノカバーが第一のトノカバー後端に追従するように引き出されるため、トノカバーをボード部材としてバックドアに固定するものよりも、トノカバーを、車両前方側に位置させることができる。
このため、バックドアの開放時に、第二トノカバーが下方に突出することはなく、車両前方側に位置させることができるため、荷物の出し入れの際に、作業者の頭部とトノカバーが干渉することがなく、また干渉したとしてもシート部材が可撓性を有するため、作業者が痛みを感じることはない。さらに、バックドアの下方にトノカバーが突出しないため、バックドアを開放した時の見栄えについても、向上することができる。
なお、第二のトノカバーが巻取り式のシート部材で構成されれば、第一のトノカバーの形態については、特に限定されるものではない。
この発明の一実施態様においては、前記第一のトノカバーを、ボード部材で構成したものである。
上記構成によれば、第一のトノカバーによって覆われる車体後部の荷室が、剛性のあるボード部材で覆われることになる。
このため、第一のトノカバーを荷室内で展開した状態で、荷室内の見栄えを向上することができる。また、第一のトノカバーを荷室上方の物置としても利用することができる。
よって、トノカバー装置を展開した状態で、荷室内の見栄えを向上できると共に、トノカバーの機能性をさらに高めることができる。
この発明の一実施態様においては、前記第二のトノカバーのシート部材に、前記バックドア開放時に車体後面の車体開口部の周縁と干渉を防ぐ側方凹部を形成したものである。
上記構成によれば、第二のトノカバーのシート部材に側方凹部を形成したことで、バックドア開放時に引き出されるシート部材と車体開口部の周縁との干渉を防ぐことができる。
このため、引き出されたシート部材よって車体開口部の周縁が傷むことがなく、また、シート部材が車体開口部の周縁に引っ掛からないため、第二のトノカバーの引き出し動作も、阻害されることなく、確実にシート部材を引き出すことができる。
よって、第二のトノカバーを巻取り式のシート部材で構成して、バックドア開放時に引き出されるように構成したとしても、車体開口部の周縁に傷を付けることなく、また、引き出し操作も円滑に行うことができる。
この発明の一実施態様においては、前記第二のトノカバーのシート部材に、可透部を設けたものである。
上記構成によれば、第二のトノカバーのシート部材に可透部を設けたことにより、バックドア開放時にシート部材が引き出されて、車両前方側の車室と車両後方との間でシート部材が略上下方向にスクリーン状に展開したとしても、可透部を通じて、車両前方の車室側と車両後方側のいずれからも、視認性を確保することができる。
このため、作業者は、荷物の出し入れを行なう際に、車室内の乗員とコミュニケーションを取ることが可能となり、また、車室内の乗員からも車両後方の作業者を容易に確認できる。
よって、バックドア開放時に、第二のトノカバーのシート部材がスクリーン状に展開したとしても、車室内と車両後方との間で情報のやり取りを容易に行なうことができ、また、安全性も高めることができる。
なお、可透部は、シート部材の全体に設けなくてもバックドア開放時に展開する部分の一部に設けていればよく、具体的には、メッシュ、開口穴、スリットで構成したり、シート地を透明、半透明等にしてもよい。
この発明の一実施態様においては、前記第一のトノカバーを、車体前後方向に配置される複数のボード部材で構成し、該第一のトノカバーを前記ガイドレールに沿って上動する際に、前記ボード部材のうち、隣接する二枚のボード部材の間で折れ曲るように設定したものである。
上記構成によれば、第一のトノカバーを上動する際に、二枚のボード部材の間で折れ曲ることで、このボード部材を前方側に移動させて、第一のトノカバーの後端を前方に移動させ、後方の開口部を拡大することになる。
よって、第一のトノカバーをボード部材で構成したとしても、ボード部材を折り曲げることで、第一のトノカバーの後方の開口部を大きくすることができる。
この発明の一実施態様においては、前記隣接する二枚のボード部材の折れ曲がりを、山折れ変形で折れ曲るように設定したものである。
上記構成によれば、隣接する二枚のボード部材を山折れ変形に折れ曲がることで、後方の開口部を拡大することができる。特に山折れ変形を得るためには、山折れの「きっかけ」を設定する必要があり、この場合には、二枚のボード部材のうち、後方側のボード部材を、前方側のボード部材よりも高い位置に位置させる必要がある。
このため、第一のトノカバーの後方側のボード部材を高い位置に位置させて、後方側が上方に位置する「段形状」として、第一のトノカバーを位置させることになり、トノカバー装置の荷室内での見栄えを向上できる。
よって、第一のトノカバーを折り曲げ可能に構成しながら、トノカバー装置の展開時の見栄えの向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記荷室の側面に、前記隣接する二枚のボード部材に山折れ変形を生起させるガイド部を形成したものである。
上記構成によれば、荷室の側面に二枚のボード部材に山折れ変形を生起させるガイド部を形成することで、二枚のボード部材に常に山折れ変形を生じさせることができる。
このため、第一のトノカバー自体には、山折れを生じさせる機構を設けなくても、必ずボード部材に山折れ変形を生じさせることができる。
よって、第一のトノカバーの構造を、シンプルな構造で構成でき、第一のトノカバーを軽量且つ安価に製作することができる。
この発明の一実施態様においては、前記隣接する二枚のボード部材のうち、前方のボード部材の平面延長線より下方位置で、前記第一のトノカバーの後端をガイドレールに連結したものである。
上記構成によれば、第一のトノカバーの後端のガイドレールとの連結位置を、二枚のボード部材のうち前方のボード部材の平面延長線よりも、下方位置に設定しているため、連係位置が、ガイドレールに沿って前方斜め上方に移動する際に、この連結位置が、前方のボード部材を上方へ押し上げるポイントとなり、第一のトノカバーに山折れ変形を生じさせることができる。
すなわち、連結位置を、前方のボード部材の平面延長線よりも下方に設定すると、前方のボード部材の後端とガイドレールの連結位置との間を繋ぐ直線上に力学上の仮想のボード部材を設定したことと同じになるため、この仮想のボード部材と前方のボード部材とが、既に山折れに屈曲した位置関係となり、この連結位置を前方に移動させると、この山折れをさらに屈曲させる方向に、前方のボード部材を上方へ押圧することになるためである。
よって、第一のトノカバーのボード部材に、確実に山折れ変形を生じさせることができる。
この発明の一実施態様においては、前記隣接する二枚のボード部材の前方に、少なくとも一枚のボード部材を設けたものである。
上記構成によれば、隣接する二枚のボード部材の前方に、もう一枚のボード部材を設けることで、荷室上方のより広い範囲を、ボード部材で覆うことになる。
よって、第一のトノカバー後方の開口部を拡大するために、折り曲げられる二枚のボード部材に加えて、別のボード部材を設定したことで、荷室上方のより広い範囲をボード部材で覆いつつも、折り曲げの自由度を持って、第一のトノカバー後方の開口部を拡大することができる。
この発明の一実施態様においては、前記第一のトノカバー及び第二のトノカバーを、車体に対して取り外し可能に設けたものである。
上記構成によれば、第一のトノカバーと第二のトノカバーを取り外し可能としたことで、第一のトノカバーと第二のトノカバーを使用しない時に、第一のトノカバーと第二のトノカバーを、荷室上方から取り外すことができる。
よって、トノカバー不使用時には、後部の荷室空間を広く使用することができ、荷室スペースを拡大することができる。
この発明の一実施態様においては、前記第一のトノカバーの最前位置のボード部材に、車体側への固定部を設けたものである。
上記構成によれば、第一のトノカバーの最前位置のボード部材に、車体側への固定部が設けられているため、最前位置のボード部材が常に車体側に固定されることになる。
このため、トノカバー装置の開口部拡大に関与しない最前位置のボード部材で、車体装着時の第一のトノカバーの位置が確実に規定される。
よって、第一のトノカバーの折れ曲りポイントも確実に規定されることになり、第一のトノカバー等を取り外し可能に構成しながら、第一のトノカバーの変形動作も確実に生じさせることができる。
この発明の一実施態様においては、前記第一のトノカバー及び第二のトノカバーを、折畳み可能に構成したものである。
上記構成によれば、第一のトノカバーと第二のトノカバーを、共に折畳み可能としたことにより、展開状態で大きなトノカバー装置を、車体から取り外した状態で、コンパクトに折畳むことができる。
よって、第一のトノカバーと第二のトノカバーを、取り外した後に荷室内等にコンパクトに収納でき、第一のトノカバーと第二のトノカバーが邪魔になることはない。
この発明の一実施態様においては、前記第一のトノカバーを、巻取り式のシート部材としたものである。
上記構成によれば、第一のトノカバーも巻取り式のシート部材で構成することで、ボード部材を用いずに、第一のトノカバーと第二のトノカバーを構成することができるため、展開状態で大きいトノカバー装置を、取り外した状態でよりコンパクトにすることができる。
よって、第一のトノカバーと第二のトノカバーを、取り外した後に荷室内に更にコンパクトに収納でき、第一のトノカバーと第二のトノカバーが邪魔になることはない。
この発明の一実施態様においては、前記スライド駆動機構を、第一のトノカバーの後端及び第二のトノカバーの前端がバックドアの開閉動作に連動して上下動するように、構成したものである。
上記構成によれば、スライド駆動機構によって、第一のトノカバーの後端と第二のトノカバーの前端が、バックドアの開閉動作に連動して上下動するため、バックドアを開閉した際には、必ず第一のトノカバーの後端と第二のトノカバーの前端が上下動することになる。
このため、バックドアを開閉するだけで、トノカバー装置後方の開口部を拡大することができ、荷室内への荷物の出し入れの利便性を高めることができる。
よって、作業者は、別途トノカバー装置だけの開閉操作を行なうことなく、容易に、荷室内への荷物の出し入れを行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、前記スライド駆動機構を、一端をバックドアに固定して、他端を第一のトノカバーの後端に固定した線状部材を含んで構成したものである。
上記構成によれば、一端をバックドアに、他端を第一のトノカバーの後端に固定した線状部材を含んで、スライド駆動機構を構成したことで、バックドア自体の開閉動作を利用して、機械的にトノカバー装置の開閉動作を生じさせることができる。
よって、バックドアの開閉動作とトノカバー装置の開閉動作を、線状部材といったシンプルな構造で機械的に連動させることができ、生産コストの削減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記スライド駆動機構を、電動機構を含んで構成したものである。
上記構成によれば、スライド駆動機構に電動機構を含んでいるため、バックドア自体の開閉動作に関係なく、自由にトノカバー装置を開閉動作することができる。また、バックドアの開閉速度にも、トノカバー装置の開閉速度が拘束されないため、トノカバー装置を自由に開閉動作することができる。
よって、バックドアの開閉状態や開閉速度に拘束されることなく、トノカバーを自由に開閉動作することができ、トノカバー装置の開閉動作の設定を自由にすることができる。
この発明によれば、バックドアの開放時に、第二トノカバーが下方に突出することはなく、車両前方側に位置させることができるため、荷物の出し入れの際に、作業者の頭部とトノカバーが干渉することがなく、また干渉したとしても、シート部材が可撓性を有するため、作業者が痛みを感じることはない。さらに、バックドアの下方にトノカバーが突出しないため、バックドアを開放した時の見栄えについても、向上することができる。
よって、車体後部の荷室の上方位置で、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置において、バックドアの開閉動作等に応じてトノカバーが上方に引き上げられるように構成すると共に、バックドア開放時において、荷物の出し入れ作業を容易に行うことができ、見栄えも向上することができる。
本発明の実施形態について、以下、図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の第一実施形態に係るトノカバー装置を装着した荷室の上方斜視図、図2はトノカバー装置を装着した荷室の側面図、図3はトノカバー装置を装着した荷室の下方斜視図である。
本実施形態の車両の荷室Tは、図1に示すように車体後部のリアシート1後方に設定されており、荷室フロアを構成するリアフロアパネル2と、リアシート1のシートバック1Aと、車体側部に設置されるサイドパネル3(図3参照)と、車体後部に設けたバックドア4等により区画された空間で、構成している。
前述のリアフロアパネル2は、車体後部で略水平方向に張設されており、その上面で荷物を載置するように構成している。また、その後端には、下方に凹設して車幅方向に延びるサブトランク部2aを形成している。このサブトランク部2aは、その上方をトランクボード2bで覆っている。
前述のシートバック1Aは、車幅方向に延びて且つ略上下方向に立設している。このシートバック1Aによって、前方の車室と後方の荷室とに仕切っている。
前述のサイドパネル3は、図2に示すように、車体側部で車体前後方向に延び、略上下方向に張設されている。このサイドパネル3には、その下部に後輪形状に対応して車室内方側に膨出するホイールハウス3aを形成しており、また、その上方に、クォーターウィンドウガラス5を装着している。
このクォーターウィンドウガラス5の下方には、後述するトノカバー装置10を載置する棚部6を、車体前後方向に延びるように形成している。この棚部6によってトノカバー装置10の荷室Tでの高さ位置を規定している。
また、クォーターウィンドウガラス5の車体後方側には、上下方向に前傾して延びるリアピラー7を設けている。このリアピラー7の荷室内方側には、後述するスライドレール8を設けている。
前述のバックドア4は、その上端を回転ヒンジ4Aを介して車体後部の上端に軸支されており、車体後部の開口部BO(図4参照)を、開閉自在に覆うように構成している。また、このバックドア4の上部には、後方視界を確保するためバックウィンドウガラス9を装着している。
こうして構成される荷室T内には、略水平方向に展開するトノカバー装置10を設置している。このトノカバー装置10は、周知のように、荷室T内の荷物が外部から視認できないように荷室T上方に設置している。
トノカバー装置10は、車体前方側に設けられるボード状の前部トノカバー20と、車体後方側に設けられる巻取り式の後部トノカバー30と、さらに、この前部トノカバー20の後端と後部トノカバー30の前端を略上下方向にスライド移動させるスライド機構40を備えて構成している。
前述のボード状の前部トノカバー20は、合成樹脂材又は合板等によって形成した複数のボード部材21,22,23,24によって構成しており、前方から順に第一ボード21、第二ボード22、第三ボード23及び第四ボート24として構成している。また、各ボード部材21,22,23,24の前後方向長さは、折れ曲りポイント等に応じて、様々に設定している。
各ボード部材21,22,23,24は、図9に示すように、その外方側を同一の被覆材25によって被覆している。そして、上下の被覆材25,25を縫合糸26等で縫い合わせることにより、各ボード部材21,22,23,24を一体としている。この各ボード部材の間隔Lは、各ボード部材21,22,23,24を上下に折畳めるだけの長さを有するように設定されている。このため、各ボード部材21,22,23,24は、山折れ(稜線が上側に移行する折れ曲り)でも、谷折れ(稜線が下側に移行する折れ曲り)でも、いずれの方向にも折れ曲げることができるようになっている。
前述の第一ボード21は、前後方向長さが最も長い略長方形形状の板材で形成している。この第一ボード21の下面両側には、図3に示すように(図3では一方のみ)、ヒンジピン27aを備えたヒンジユニット27を固定している。
このヒンジピン27aは、図7の詳細図に示すように、棚部6に形成したホルダー凹部60に対して上方から差し込み固定することで、ホルダー凹部60に固定保持される。こうしてヒンジピン27aがホルダー凹部60に固定保持されることで、トノカバー装置10の荷室Tでの位置が規定される。
また、第一ボード21の下面には、図3に示すように、トノカバー装置10を車体から取り外した際に、トノカバー装置10の折畳み状態を保持する締結バンド28を設けている。
この締結バンド28は、図3に示すように、左右それぞれ一本ずつ設けており、一端部28aを第一ボード21の下面に接合固定して、他端部に金属製のフック28bを設けている。そして、このフック28bを利用して、左右の締結バンド28,28同士を連結して、展開時に下方に垂れ下がらないようにしている。
図10は、この締結バンド28で、前部トノカバー20と後部トノカバー30をコンパクトに折畳んだ際の側面図である。
この図に示すように、前部トノカバー20は、各ボード部材21,22,23,24を上下方向に積層するように折畳み、最下部に第一ボード21を、その上に第二ボード22と第三ボード23を順に折畳み、最上部に第四ボード24を位置するように折畳んでいる。また、第二ボード22等を折畳んだ反対側には、第一ボード21の一部である先端ボード21aを折畳んで、折畳んだ際の幅をコンパクトにしている。
さらに、第四ボード24の後端部には、後部トノカバー30の巻取りユニット31等を固定している。そして、この状態で、締結バンド28を巻き掛けて、第一ボード21の下面にフック28bを係止して、前部トノカバー20と後部トノカバー30の折畳み状態を拘束している。
このように、前部トノカバー20と後部トノカバー30をコンパクトに折畳むことで、荷室Tから取り外した際に、前部トノカバー20と後部トノカバー30をサブトランク部2a内に収納できる。
特に、この実施形態のトノカバー装置では、前述のように各ボード部材の間隔Lを充分に確保しているため、いずれの方向にも折り曲げ可能となっており、より自由な形で折畳むことを可能としている。
前述の第二ボード22は、第一ボード21の後方に隣接配置しており、前後方向長さが短い略長方形形状の板材で形成している。また、第三ボード23も第二ボード22の後方に隣接配置しており、前後方向長さが短い略長方形形状の板材で形成している。これら第二ボード22と第三ボード23は、後述のように、トノカバー装置10の開閉時、第四ボード24の変位に連動して変位するように設定している。
さらに、前述の第四ボード24は、第三ボード23の後方に隣接配置しており、第三ボード23より前後方向長さが長い略長方形形状の板材で形成している。ただし、両端24a形状は、図1等に示すように、荷室T後部の絞込み形状に対応して、後方側が徐々に幅狭となる傾斜形状にしている。
この第四ボード24の後方位置には、さらに、後部トノカバー30の巻取りユニット31を固定する固定ボード29を設けている。この固定ボード29は、図3に示すように、第四ボード24の後端の下面に、3つの連結シート29aを介して連結されており、第四ボード24に対して自由に回動するように設定されている。
また、この固定ボード29は、固定ボルト29bを介して、車幅方向に延びる巻取りユニット31を強固に固定しており、前部トノカバー20と後部トノカバー30を連結する連結部材として機能している。
一方、前述の巻取り式の後部トノカバー30は、固定ボード29に固定される巻取りユニット31と、巻取りユニット31から引き出されるシート部材32と、シート部材32の先端(後端)に固定される係合ハンドル部33と、を備えて構成している。
このうち、巻取りユニット31は、車幅方向に延びる略角柱状のケーシング31aを備え、その内部にシート部材32を巻き取る巻取りローラ34を設けている。この巻取りローラ34には、シート部材32を巻取り方向に引き込む付勢部材(図示せず)を設けている。
また、巻取りユニット31の前部上端には、トノカバー装置10の開放時、第四ボード24が上方に変位していく際に、第四ボード24と一体的に変位するよう、第四ボード24に係合する係止片部35(図10参照)を設けている。また、巻取りユニット31の車幅方向両側端部には、後述するスライダー部材に嵌合支持(連結)される係合ボス部36を、車幅方向に延びるように設けている。
前述のシート部材32は、車幅方向全幅にわたって展開する幅広の合皮製又は布製のシート材によって構成しており、巻取りユニット31の後部下端で、車幅方向に延びる引出し口(図示せず)から、車体後方側に向って引き出されるように構成している。
このシート部材32は、図2に示すように、途中まで引き出されることで荷室Tの後部上方を覆うように設定されると共に、バックドア4との係合を外した際には巻取りユニット31内に巻き込まれ、バックドア4を開放した際にはバックドア4に追従して大きく上方へ引き出されるように構成している。
図4は、バックドア4の開放状態を示した車両の背面図である。この図に示すように、バックドア4を開放すると、バックドア4の内側面に固定されたシート部材32は、車体後方側に引き出され、荷室T上部と車体後部との間で略上下方向にスクリーン状に展開する。
シート部材32には、その両側位置に略半円状に切欠いた側方凹部37,37を形成している。この側方凹部37,37は、シート部材32をスクリーン状に展開した際に、車体後部の開口部BOの側縁部BEとの干渉を防ぐために設けている。
また、シート部材32の基端側部分(図面下側部分)は、可透性を有するメッシュ部38を設けている。このメッシュ部38は、シート部材32がスクリーン状に展開した際にでも、車体前後方向いずれの方向からも、他方が視認できるようにするために設けている。
前述の係合ハンドル部33は、図3に示すように、シート部材32の後端に左右2つ設けており、略五角形のベース33aと、ベース内に設けたピン33bとで構成している。
この係合ハンドル部33のピン33bを、図8に示すように、バックドア4に設けた係止フックBFに嵌め込み固定することで、係合ハンドル部33をバックドア4に固定している。
これにより、係合ハンドル部33を介してシート部材32をバックドア4に固定でき、バックドア4の開閉動作に合わせて、後部トノカバー30のシート部材32を追従させることができる。なお、シート部材32を追従させず巻取りユニット31内に収容する場合には、係止フックBFからピン33bを取り外せばよい。
前述のスライド機構40は、図5に示すように、前述したスライドレール8と、スライドレール8に沿って上下動するスライダー部材41と、スライダー部材41を上下動させる線状部材であるワイヤ部材42と、スライドレール8の下部に設けられワイヤ部材42に付勢力を付与する付勢手段43と、を備えて構成している。なお、図面では、一側方のみを表しているが、左右両側のリアピラー7にそれぞれ設けている。
前述のスライドレール8は、図6に示すように、内側面部を開放した断面略C形の溝形鋼材によって構成しており、上部を前方に位置させた所定の前傾角度で上下方向に延びるように設置している。このように、スライドレール8を前傾させることで、前部トノカバー20をボード部材で構成したとしても、前部トノカバー20を上下方向に移動させることができる。
前述のスライダー部材41は、このスライドレール8内に嵌り込む略T形部材で構成したスライド部44と、スライド部44に固定されて巻取りユニット31を保持する略矩形形状のホルダー部45とを備えている。このうち、ホルダー部45には、図5に示すように、巻取りユニット31の係合ボス部36を嵌め込むための嵌合溝部45aを形成しており、この嵌合溝部45aに対して、係合ボス部36を上方から嵌め込むことにより、巻取りユニット31とスライダー部材41を一体化するように構成している。この嵌合溝部45aは、スライドレール8の傾斜角度よりもやや鉛直方向に立った角度位置に設定されている。
前述のワイヤ部材42は、図5に示すように、スライドレール8内を上下方向に延びるように設定して、中間部42aをスライダー部材41に固定して、上端部42bを第一プーリ46と第二プーリ47を経由してバックドア4に固定して、下端部42cを付勢手段43に連結して配索している。このようにワイヤ部材42を配索することで、バックドア4の開閉動作に連動して、ワイヤ部材42を介して、スライダー部材41を上下動させることができる。
前述の付勢手段43は、いわゆる渦巻きバネ43aで構成しており、ワイヤ部材42に常時下向きの付勢力を付与して、ワイヤ部材42に張力を与えている。この付勢力は、バックドア4の開閉動作を阻害しない程度の力(ドア開閉アシストダンバー4D(図4参照)のアシスト力よりも弱い力)に設定している。このため、付勢手段43を設けたとしても、バックドア4の開閉動作を悪化させることはない。
次に、このように構成されたトノカバー装置の開閉時の開閉動作について、図11〜図16の概略模式図を使って説明する。図11がトノカバー装置を完全に閉鎖した状態の模式図、図12が開放過程の第一段階の模式図、図13が第二段階の模式図、図14が第三段階の模式図、図15が第四段階の模式図、図16がトノカバー装置を完全に開放した状態の模式図である。なお、各図の構成要素については、これまで説明した構成要素と、同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、バックドア4を完全に閉鎖した段階では、バックドア4によって、ワイヤ部材(図示せず)が引き上げられていないことから、スライダー部材41は下方に位置する。このため、前部トノカバー20と後部トノカバー30は、共に荷室T上方で略水平状態に展開して、荷室Tを完全に覆っている。
この状態で、前部トノカバー20は、棚部6によって位置が規定されており、第一ボード21、第二ボード22が低い位置に、第四ボード24が高い位置に、第三ボード23が前下がりの傾斜位置に規定されている。
すなわち、棚部6を、前側の下段部61、後側の上段部62、中間位置の前下がりの傾斜部63として形成することで、前部トノカバー20を「後上がりの段形状」として位置するように規定しているのである。
このように、前部トノカバー20の位置を規定しているため、以下に説明する前部トノカバー20の折れ曲りを生じさせることができる。
一方、後部トノカバー30は、シート部材32が途中まで引き出されて、ややバックドア4側が下方となるように展開している。
次に、図12に示すように、バックドア4をやや開いた段階では、ワイヤ部材(図示せず)が上方に引き上げられることに伴い、スライダー部材41はやや上方に移動する。このため、巻取りユニット31が第四ボード24を後方から上方且つ前方に押圧して、第四ボード24の前端24aと第三ボード23の後端23aとの間で山折れ変形が生じる。
このように、山折れ変形が生じるのは、前述した棚部6によって、前部トノカバー20が後上がりの段形状として位置していることから生じる。
すなわち、第四ボード24が高い位置で保持され、第三ボード23が前下がりに傾斜して保持されることで、図11に示すように、第四ボード24と第三ボード23との間には下側に屈曲角αが形成される。この屈曲角αによってボード部材の折れ曲り方向が規定されるため、この屈曲角αを有する屈曲部Pが山折れの「きっかけ」となり、山折れ変形が生じるのである。
さらに、この山折れ変形は、巻取りユニット31の係合ボス部36の位置、すなわち、巻取りユニット31のスライダー部材41との連結位置(力の作用点)によっても促進される。
すなわち、図11に示すように、係合ボス部36の位置と屈曲部Pを結ぶ線上に、力学上の仮想のボード部材Bを想定すると、この仮想のボード部材Bと第三ボード23との間で形成される屈曲角βがさらに小さくなる。このため、この屈曲部Pにおける山折れ変形が、さらに生じやすくなり、山折れが促進されるのである。
以上、これらのことから、第四ボード24と第三ボード23の間の山折れ変形は、第三ボード23の設置角度と巻取りユニット31の係合ボス部36の位置によって定まり、第三ボード23から延びる平面延長線Qよりも、巻取りユニット31の係合ボス部36の位置が大きく下方に設定されることによって、より大きく生じることが分かる。
次に、図13に示すように、さらにバックドア4を開放した段階では、スライダー部材41が略中間位置までスライド移動して、巻取りユニット31が前方且つ上方に移動する。これに伴い、第四ボード24が前方に押圧され、第三ボード23との間の山折れ変形がさらに生じる。
このとき、バックドア4の固定されている後部トノカバー30のシート部材32も、バックドア4の開放動作に追従して、大きく後方に引き出されることになる。
次に、図14に示すバックドア4の開放段階になると、スライダー部材41もさらに上方にスライド移動して、巻取りユニット31も前方且つ上方に移動する。そして、この巻取りユニット31は、第四ボード24の変位及びシート部材32の上方への引き上げによって、上部が前方に移行するように回転する(矢印参照)。
また、巻取りユニット31から引き出されるシート部材32も、後方且つ上方に大きく引き出されることになり、バックドア4の開放動作に追従することになる。
さらに、図15に示すバックドア4の開放段階になると、スライダー部材41がさらに上方にスライド移動して、巻取りユニット31が前方且つ上方に移動しつつ、前方に回転する。そして、第四ボード24、第三ボード23だけでなく、第二ボード22についても上方に変位して、第二ボード22の後端22aが第三ボード23の前端23aに追従するように上方に引き上げられる。
最後に、図16に示すバックドア4の完全開放状態になると、スライダー部材41がスライドレール8の上端に移動して、巻取りユニット31が最前且つ最上位に位置することになる。
そして、前部トノカバー20は、第一ボード21を残して、その他の第二ボード22、第三ボード23、第四ボード24が上方に変位して、また、後部トノカバー30も、シート部材32が上方に大きく展開して略上下方向にスクリーン状に展開する。
このように、前部トノカバー20は、第二ボード22、第三ボード23、第四ボード24が変位することにより、荷室T後部の開口部TOを拡大することができ、車体後方からの荷物の出し入れが容易になる。また、後部トノカバー30のシート部材32が略上下方向にスクリーン状に展開することで、バックドア4の内側面からシート部材32が下方に突出することもなく、荷物の出し入れの際に、作業者の頭とシート部材32が干渉することもない。
次に、このように構成した本実施形態の作用効果について詳述する。
この実施形態では、リアピラー7に上下方向で前傾して延設される左右一対のスライドレール8と、そのスライドレール8に後端が連結されリアフロアパネル2の上方で略水平に展開する前部トノカバー20と、その前部トノカバー20の後端に設けられバックドア4に後端部が連結される巻取り式のシート部材32を備える後部トノカバー30と、前部トノカバー20の後端及び後部トノカバー30の前端をスライドレール8に沿って上下動させるスライダー部材41等のスライド機構40とを備えている。
これにより、スライド機構40によって、前部トノカバー20の後端と後部トノカバー30の前端が、バックドア4の開閉動作に連動して、斜め前方側に上下動することになる。
このため、前部トノカバー20が、荷室T外方(後方)側に突出することなく、荷室T側面のクォーターウィンドウガラス5と干渉することがない。また、後部トノカバー30を、巻取り式のシート部材32で構成しているため、バックドア4開放時においても、後部トノカバー30が前部トノカバー20の後端に追従するように引き出されるため、後部トノカバーをボード部材としてバックドアに固定するようなものより、車両前方側に位置させることができる。
よって、バックドア4の開放時に、後部トノカバー30が下方に突出することはなく、車両前方側に位置することになるため、荷物の出し入れの際に、作業者の頭部とシート部材32が干渉することがなく、また干渉したとしてもシート部材32が可撓性を有するため、作業者が痛みを感じることはない。さらに、バックドア4の下方にシート部材32が突出しないため、バックドア4を開放した時の見栄えについても、向上することができる。
したがって、車体後部の荷室Tの上方位置で、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置10において、バックドア4の開閉動作に応じて、前部トノカバー20及び後部トノカバー30を上方に引き上げられるように構成すると共に、バックドア4開放時において、荷物の出し入れ作業を容易に行うことができ、見栄えも向上することができる。
また、この実施形態では、前部トノカバー20を、ボード部材(21,22,23,24)で構成している。
これにより、前部トノカバー20によって覆われる車体後部の荷室Tが、剛性のあるボード部材(21,22,23,24)で覆われることになる。
このため、前部トノカバー20を荷室T内で展開した状態で、荷室T内の見栄えを向上することができる。また、前部トノカバー20を荷室T上方の物置としても利用することができる。
よって、トノカバー装置10を展開した状態で、荷室T内の見栄えを向上すると共に、トノカバー装置10の機能性をさらに高めることができる。
また、この実施形態では、後部トノカバー30のシート部材32に、バックドア4開放時に、車体後面の車体開口部BOの側縁部BEとの干渉を防ぐ側方凹部37を形成している。
これにより、バックドア4開放時に、引き出されるシート部材32と車体開口部BOの側縁部BEとが干渉することない。
このため、引き出されたシート部材32よって車体開口部BOの側縁部BEが傷むことがなく、また、引き出されたシート部材32が側縁部BEに引っ掛からないため、後部トノカバー30の引き出し動作も阻害されることなく、確実にシート部材32を引き出すことができる。
よって、後部トノカバー30を巻取り式のシート部材32で構成して、バックドア4開放時に引き出されるように構成したとしても、車体開口部BOの側縁部BEに傷を付けることなく、また、引き出し操作も円滑に行うことができる。
また、この実施形態では、後部トノカバー30のシート部材32に、メッシュ部38を設けている。
これにより、バックドア4開放時にシート部材32が引き出されて、車両前方側の車室と車両後方との間でスクリーン状に展開したとしても、メッシュ部38を通じて、車体前方の車室側と車体後方側のいずれからも、視認性を確保することができる。
このため、作業者は、荷物の出し入れを行なう際に、車室内の乗員とコミュニケーションを取ることが可能となり、また、車室内の乗員からも車両後方の作業者を容易に確認できる。
よって、バックドア4開放時に、後部トノカバー30のシート部材32がスクリーン状に展開したとしても、車室内と車両後方との間で情報のやり取りが容易になり、また、安全性も高めることができる。
なお、メッシュ部38以外でも、可透性を有すれば、同様の効果を得ることができるため、例えば、開口穴やスリット、さらには、透明なシート部材や半透明なシート部材等を用いてもよい。
また、この実施形態では、前部トノカバー20を、前後方向に配置される複数のボード部材(21,22,23,24)で構成し、その前部トノカバー20が、スライドレール8に沿って上動する際に、車体後方側の第三ボード23と第四ボード24との間で折れ曲るように構成している。
これにより、二枚のボード部材(第三ボード23と第四ボード24)の間を折れ曲げることで、前部トノカバー20のボード部材(21,22,23,24)を前方側に移動させて、後方の開口部TO(図16参照)を拡大することができる。
よって、前部トノカバー20を上方に大きく引き上げることなく、荷室T後方の開口部TOを大きくすることができる。
また、この実施形態では、特に第三ボード23と第四ボード24の折れ曲りを、山折れ変形となるように設定している。
すなわち、山折れ変形の「きっかけ」を設定するために、第四ボード24を高い位置に位置させて、第三ボード23をその前方で下方に傾斜するように位置させている。
このため、前部トノカバー20は、後方側のボード部材(24)の方が高い「段形状」として位置することになるため、荷室T内でのトノカバー装置10の見栄えを向上できる。
よって、前部トノカバー20を折り曲げ可能に構成しながら、荷室T内での見栄えの向上を図ることができる。
また、この実施形態では、荷室Tの側面のサイドパネル3に、第三ボード23と第四ボード24の間で山折れ変形を生起させる棚部6、具体的には、上段部62と傾斜部63を形成している。
これにより、前部トノカバー20に対して、常時安定して山折れ変形を生じさせることができる。
このため、前部トノカバー20自体には、山折れ変形を生じさせる機構を設けなくても、必ず前部トノカバー20に山折れ変形を生じさせることができる。
よって、前部トノカバー20の構造を、シンプルな構造で構成でき、前部トノカバー20を、軽量且つ安価に製作することができる。
また、この実施形態では、前部トノカバー20の第三ボード23の平面延長線Q(図11参照)より下方位置で、巻取りユニット31の係合ボス部36を、スライダー部材41に連係している。
これにより、巻取りユニット31が、スライドレール8に沿って前方斜め上方に移動する際に、係合ボス部36が、第四ボード24を下方側から上方へ押し上げるポイントとなり、前部トノカバー20に確実に山折れ変形を生じさせることができる。
よって、前部トノカバー20の第四ボード24は、その後端が下方から押圧されて、上方に移動するような動きが生じて、確実に前部トノカバー20に山折れ変形を生じさせることができる。
また、この実施形態では、前部トノカバー20に、山折れ変形する第三ボード23、第四ボード24のほかに、第一ボード21、第二ボード22を設けている。
これにより、荷室T上方のより広い範囲を、前部トノカバー20のボード部材(21,22,23,24)で覆うことができる。
よって、荷室T上方のより広い範囲を前部トノカバー20で覆いつつも、折り曲げの自由度を持って、荷室後部の開口部TOを拡大することができる。
また、この実施形態では、前部トノカバー20及び後部トノカバー30を、車体に対して取り外し可能としている。
これにより、前部トノカバー20と後部トノカバー30を使用しない時に、前部トノカバー20と後部トノカバー30を、荷室Tから取り外すことができる。
よって、トノカバー装置10の不使用時には、荷室空間を広く使用することができ、荷室スペースを拡大することができる。
また、この実施形態では、前部トノカバー20の第一ボード21に、車体側への固定するヒンジピン27aを設けている。
これにより、前部トノカバー20の最前位置の第一ボード21が、トノカバー装置10の装着時には、常に車体側に固定されることになる。
このため、荷室T後部の開口部TOの拡大に関与しない第一ボード21によって、装着時の前部トノカバー20の位置が確実に規定され、前部トノカバー20の折れ曲りポイントを確実に規定できる。
よって、前部トノカバー20等を取り外し可能に構成しながら、前部トノカバー20の折れ曲りポイントを確実に規定でき、前部トノカバー20の変形動作も確実に生じさせることができる。
また、この実施形態では、前部トノカバー20及び後部トノカバー30を、折畳み可能に構成している(図10参照)。
これにより、展開状態で大きなトノカバー装置10を、車体から取り外した状態で、コンパクトに折畳むことができる。
よって、前部トノカバー20と後部トノカバー30を、取り外した後にサブトランク部2aにコンパクトに収納でき、前部トノカバー20と後部トノカバー30が邪魔になることはない。
また、この実施形態では、スライド機構40を、バックドア4の開閉動作に連動して上下動するように構成している。
これにより、バックドア4を開閉した際には、常に前部トノカバー20の後端と後部トノカバー30の前端とが上下動することになる。
このため、バックドア4を開閉するだけで、トノカバー装置10後方の開口部TOを拡大することができ、荷室T内への荷物の出し入れを容易に行なうことができる。
よって、作業者は、別途トノカバー装置10だけの開閉操作を行なうことなく、容易に荷室T内への荷物の出し入れを行なうことができる。
また、この実施形態では、スライド機構40を、上端部42bをバックドア4に固定して、中間部42aをスライダー部材41に固定したワイヤ部材42を含んで、構成している(図5参照)。
これにより、バックドア4自体の開閉動作を利用して、トノカバー装置10の開閉動作を生じさせることができる。
よって、バックドア4の開閉動作とトノカバー装置10の開閉動作を、ワイヤ部材42といったシンプルな構造で機械的に連動させることができ、生産コストの削減を図ることができる。
次に、図17、図18により、第二実施形態について説明する。
図17は、第二実施形態のトノカバー装置を装着した荷室の側面図、図18は、このトノカバー装置の開閉動作についての概略模式図で、(a)が閉鎖状態、(b)が開放途中状態、(c)が開放状態を示した模式図である。なお、前述の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態のトノカバー装置110は、図17に示すように、第一実施形態とは逆に、前部トノカバー120の後方側のボード部材(124)を、前方側のボード部材(121,122,123)より下方位置に位置させて、第三ボード123と第四ボード124との間で谷折れ変形が生じるように設定したものである。
すなわち、前部トノカバー120を支持する棚部106を、図18(a)に示すように、その前側を上段部161とし、その後側を下段部162とし、その中間位置を後下がりの傾斜部163として形成することで、前部トノカバー120が上方に変位する際に、第三ボード123と第四ボード124との間で谷折れ変形が生じるように設定しているのである。
このトノカバー装置110の開閉動作について、図18で説明する。
(a)の閉鎖状態では、スライダー部材41がスライドレール8の下端に位置しているため、前部トノカバー120も後部トノカバー130も、略水平状態で荷室T上方に展開している。
しかし、(b)の開放途中状態に示すように、スライダー部材41がスライドレール8中間位置に移動すると、第四ボード124を後方から前方に押圧して、第四ボード124の前端124aを、第三ボード123の下方に潜り込ませるような動きを生じさせることになる。これにより、第三ボード123と第四ボード124との間で谷折れが生じることになる。
すなわち、(a)に示すように、第三ボード123と第四ボード124との間に形成される屈曲角γが上方に形成されるため、この屈曲部Rが「きっかけ」となり谷折れ変形が生じるのである。
さらに、この実施形態では、巻取りユニット31の係合ボス部36の位置も第三ボード123の平面延長線Sよりも上方に設定されていることから、より谷折れ変形を促進することになる。
そして、(c)の開放状態では、第二ボード122も後方から押圧されて、後端122aが、上方に移動するように変位して、第三ボード123、第四ボード124と共に上方に変位する。こうして、荷室後方の開口部TOが拡大して、車体後方からの荷物の出し入れが容易になる。
このように構成することで、この実施形態でも、前部トノカバー120の第三ボード123と第四ボード124を谷折れ変形で折れ曲げることにより、荷室T後方の開口部TOを拡大することができる。
特に、谷折れ変形で折り曲げることにより、開放状態において、折畳まれた中間のボード部材(第二ボード122、第三ボード123)が、下側に露出しないため、これらのボード部材122,123が荷物の出し入れの際に荷物と干渉することがない。よって、さらに荷物の出し入れをより円滑に行なうことができ、トノカバー装置110の使い勝手を高めることができる。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
次に、図19、図20、図21により、第三実施形態について説明する。
図19は、第三実施形態のトノカバー装置を装着した荷室の側面図、図20は、バックドアを閉鎖した状態でトノカバー装置を上方に移動させた場合の荷室の側面図、図21は、このトノカバー装置を制御するシステムブロック図である。なお、前述の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態のトノカバー装置210は、バックドア4の開閉動作を利用することなく、電動アクチュエータ200を用いてスライダー部材41をスライド移動するように構成している。
具体的には、図19に示すように、スライドレール8の上方と下方に上部プーリ201と下部プーリ202を設置して、この上部プーリ201と下部プーリ202との間に、ベルト部材203を巻き掛けて、このベルト部材203にスライダー部材41を固定して、このベルト部材203を、電動アクチュエータ200、例えば、ステッピングモータ等で駆動するように構成している。
この電動アクチュエータ200は、図21に示すシステムブロックによって制御される。電動アクチュエータ200を制御するCPU204には、入力手段として車速センサ205、バックドアセンサ206、手動ボタン207が接続されており、車速センサ205からは車両の停車状態、バックドアセンサ206からはバックドア4の開閉状態、手動ボタン207からは作業者の開閉操作要求を取り込むように構成している。
そして、このCPU204は、こうして取り込んだ情報に基づいて演算制御を行い、出力手段である電動アクチュエータ200に対して、開閉信号等を出力するようにしている。
このため、例えば、図20に示すように、バックドア4の開閉動作とは関係なく、バックドア4を閉じているのにトノカバー装置210が開放しているような状態も得ることができる。
このような状態を得ることにより、荷室T内の荷物が通常のトノカバー装置の展開状態では、荷室T内に収容できないような場合にでも、荷物を収容することができるといった利点が得られる。
また、図示はしないが、トノカバー装置210の開閉速度をバックドア4の開閉速度とは独立して設定できるため、トノカバー装置210の開閉動作を常に同じスピードにすることもできる。
このように、本実施形態では、スライド機構40を、電動アクチュエータ200を含んで構成している。
これにより、バックドア4自体の開閉動作に関係なく、自由にトノカバー装置210を開閉動作することができる。また、バックドア4の開閉速度にも、トノカバー装置210の開閉速度が拘束されないため、トノカバー装置210を自由に開閉動作することができる。
よって、トノカバー装置210の開閉動作の自由度を高めることができ、よりトノカバー装置210の機能性を高めることができる。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
次に、図22、図23により、第四実施形態について説明する。
図22は、第四実施形態のトノカバー装置を装着した荷室の側面図、図23は前部トノカバーと後部トノカバーの収納状態を示した側面図である。なお、前述の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態のトノカバー装置310は、前部トノカバー320についても、巻取り式のトノカバーで構成したものである。すなわち、後部トノカバー30だけでなく、前部トノカバー320についても、巻取り式のトノカバーで構成して、シート部材321,32で荷室T全域を覆うように構成したものである。
図22に示すように、前部トノカバー320は、リアシートのシートバック1Aの後方で車幅方向に延びるように設置される巻取りユニット332と、車体後方側に引き出されるシート部材321とを備えており、巻取りユニット332には、巻取り方向に付勢された巻取りローラ333を設けている。このうち、シート部材321の先端部321aは、後部トノカバー30側の巻取りユニット31の係止片部35に対して固定ピン334(図23参照)で固定されている。
このように構成することで、スライド機構40のスライダー部材41が上下動すると、後部トノカバー30のシート部材32のみならず、前部トノカバー320のシート部材321も上下動することになる。
特に、この実施形態のように、前部トノカバー320を巻取り式のトノカバーで構成することで、ボード部材のように折り曲げ方向等を考慮しなくてもよくなるため、棚部等の構成要素が不要となる。
また、トノカバー装置310を取り外してサブトランク部2a内に収納する場合には、図23に示すように、巻取りユニット31,332内にシート部材32,321が巻き込まれ、巻取りユニット31,332二つと係合ハンドル部33だけになるため、ボード部材を折畳む前述の第一実施形態のものよりも、コンパクトにサブトランク部2a内に収納することができる。
このように、この実施形態では、前部トノカバー320を、巻取り式のトノカバーで構成している。
これにより、前部トノカバー320と後部トノカバー30を、ボード部材を用いずに構成することができるため、展開状態で大きいトノカバー装置を車体から取り外した状態でよりコンパクトにすることができる。
よって、前部トノカバー320と後部トノカバー30を、取り外した後にサブトランク部2a内に更にコンパクトに収納することができ、前部トノカバー320と後部トノカバー30が邪魔になることがない。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明のガイドレールは、実施形態のスライドレール8に対応し、
以下、同様に
第一のトノカバーは、前部トノカバー20、前部トノカバー120、前部トノカバー320に対応し、
第二のトノカバーは、後部トノカバー30、後部トノカバー130に対応し、
スライド駆動機構は、スライド機構40に対応し、
可透部は、メッシュ部38に対応し、
隣接する二枚のボード部材は、第三ボード23、第四ボード24、又は第三ボード123、第四ボード124に対応し、
ガイド部は、上段部62、傾斜部63、又は下段部162、傾斜部163に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる車両のトノカバー装置の実施形態を含むものである。
第一実施形態に係るトノカバー装置を装着した荷室の上方斜視図。 トノカバー装置を装着した荷室の側面図。 トノカバー装置を装着した荷室の下方斜視図。 バックドアの開放状態を示した車両の背面図。 スライド機構周辺の詳細側面図。 スライド機構周辺の詳細斜視図。 棚部に形成したホルダー凹部の詳細図。 バックドアの係止フックの詳細図。 前部トノカバーの詳細断面図。 前部トノカバーと後部トノカバーを折畳んだ状態の側面図。 トノカバー装置を完全に閉鎖した状態の模式図。 トノカバー装置の開放過程の第一段階の模式図。 トノカバー装置の開放過程の第二段階の模式図。 トノカバー装置の開放過程の第三段階の模式図。 トノカバー装置の開放過程の第四段階の模式図。 トノカバー装置の完全に開放した状態の模式図。 第二実施形態のトノカバー装置を装着した荷室の側面図。 トノカバー装置の開閉動作についての概略模式図で、(a)が閉鎖状態、(b)が開放途中状態、(c)が開放状態を示した模式図。 第三実施形態のトノカバー装置を装着した荷室の側面図。 バックドアを閉鎖した状態でトノカバー装置を上方に移動させた場合の荷室の側面図。 トノカバー装置のシステムブロック図。 第四実施形態のトノカバー装置を装着した荷室の側面図。 前部トノカバーと後部トノカバーの収納状態を示した側面図。
符号の説明
2…リアフロアパネル
4…バックドア
6…棚部
8…ガイドレール
10,110,210,310…トノカバー装置
20,120,320…前部トノカバー
21,121…第一ボード
22,122…第二ボード
23,123…第三ボード
24,124…第四ボード
30,130…後部トノカバー
32,321…シート部材
40…スライド機構

Claims (16)

  1. 車体後面の車体開口部を開閉自在に覆うバックドアと前記車体開口部の前方に広がる荷室フロアとを備える車体後部で、該荷室フロアの上方位置に、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置において、
    前記荷室の左右側壁に上下方向で前傾して延設される左右一対のガイドレールと、
    該ガイドレールに後端が連結され前記荷室フロアの上方で略水平に展開する第一のトノカバーと、
    該第一のトノカバーの後端に設けられ前記バックドアに後端部が連結される巻取り式のシート部材を備える第二のトノカバーと、
    前記第一のトノカバーの後端及び第二のトノカバーの前端を前記ガイドレールに沿って上下動させるスライド駆動機構と、を備えた
    車両のトノカバー装置。
  2. 前記第一のトノカバーを、ボード部材で構成した
    請求項1記載の車両のトノカバー装置。
  3. 前記第二のトノカバーのシート部材に、前記バックドア開放時に車体後面の車体開口部の周縁と干渉を防ぐ側方凹部を形成した
    請求項1又は2記載の車両のトノカバー装置。
  4. 前記第二のトノカバーのシート部材に、可透部を設けた
    請求項1〜3いずれか記載の車両のトノカバー装置。
  5. 前記第一のトノカバーを、車体前後方向に配置される複数のボード部材で構成し、
    該第一のトノカバーを、前記ガイドレールに沿って上動する際に、前記ボード部材のうち、隣接する二枚のボード部材の間で折れ曲るように設定した
    請求項2記載の車両のトノカバー装置。
  6. 前記隣接する二枚のボード部材の折れ曲がりを、山折れ変形で折れ曲るように設定した
    請求項5記載の車両のトノカバー装置。
  7. 前記荷室の側面に、前記隣接する二枚のボード部材に山折れ変形を生起させるガイド部を形成した
    請求項6記載の車両のトノカバー装置。
  8. 前記隣接する二枚のボード部材のうち、前方のボード部材の平面延長線より下方位置で、前記第一のトノカバーの後端をガイドレールに連結した
    請求項6又は7記載の車両のトノカバー装置。
  9. 前記隣接する二枚のボード部材の前方に、少なくとも一枚のボード部材を設けた
    請求項5〜8いずれか記載の車両のトノカバー装置。
  10. 前記第一のトノカバー及び第二のトノカバーを、車体に対して取り外し可能に設けた
    請求項1〜9いずれか記載の車両のトノカバー装置。
  11. 前記第一のトノカバーの最前位置のボード部材に、車体側への固定部を設けた
    請求項10記載の車両のトノカバー装置。
  12. 前記第一のトノカバー及び第二のトノカバーを、折畳み可能に構成した
    請求項1〜11いずれか記載の車両のトノカバー装置。
  13. 前記第一のトノカバーを、巻取り式のシート部材とした
    請求項1記載の車両のトノカバー装置。
  14. 前記スライド駆動機構を、第一のトノカバーの後端及び第二のトノカバーの前端がバックドアの開閉動作に連動して上下動するように、構成した
    請求項1〜13いずれか記載の車両のトノカバー装置。
  15. 前記スライド駆動機構を、一端をバックドアに固定して、他端を第一のトノカバーの後端に固定した線状部材を含んで構成した
    請求項14記載の車両のトノカバー装置。
  16. 前記スライド駆動機構を、電動機構を含んで構成した
    請求項1〜13いずれか記載の車両のトノカバー装置。

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