JP2009062021A - トノボード装置 - Google Patents

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知篤 谷
Isao Hirayama
勲 平山
Kensho Haba
憲昭 羽場
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Mazda Motor Corp
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Abstract

【課題】面一状に展開した状態で荷室の上方を覆うトノボードを、円滑に屈曲させて荷室の上方を開放させるようにすること。
【解決手段】荷室12の両側壁部13に、車両10後方から車両前方に向けて上向きに傾斜する姿勢で取付けられる一対のレール部30と、一対のレール部30を移動可能な一対のスライダ部60と、車両10前後方向において分割された複数の板状部72a、72b、72c、72dとこれらを屈曲可能に連結する屈曲部74とを有するトノボード部70とを有する。トノボード部70の後部がスライダ部60に取付けられている。バックドア14を開けると、トノボード部70の後端部は車両10前方に向けて上方に持上げられ、トノボード部70は、その後方部分を前方部分上に折畳むようにして荷室12の上方を開放させる。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両のバックドアの開閉動作に連動して荷室上方を覆い或は開放させることができるトノボード装置に関する。
従来、板状部材で車両の荷室上方を覆う技術として、特許文献1に開示のものがある。
特許文献1は、二つ折り可能なトノカバー本体と、車両の前後方向に沿って延びるガイドレールと、バックドアの開閉動作に連動してガイドレールに沿って前後方向に移動するスライダとを備え、トノカバー本体のリヤ側端縁の両側に設けられたフックがスライダに係着された構成を開示している。
そして、バックドアを開放動作させれば、スライダがガイドレールに沿ってリヤシート側に近づき、トノカバー本体が前後方向中間部の折曲げ部分を上方に持上げるようにして二つ折りされ、荷室上方が開放するようになっている。
特開2001−233135号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、トノカバー本体部のフロント側端縁とリヤ側端縁とこれらの中間部の折曲げ部分とが、スライダの移動方向と一致している。このため、単にスライダを移動させるだけでは、トノカバー本体部の折曲げ部分を二つ折りさせるような力が作用し難く、トノカバー本体部を円滑に二つ折りし難い。
そこで、本発明は、面一状に展開した状態で荷室の上方を覆うトノボードを、円滑に屈曲させて荷室の上方を開放させるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るトノボード装置は、バックドアで開閉される荷室を有する車両に設けられるトノボード装置であって、前記荷室の両側壁部に、車両後方から車両前方に向けて上向きに傾斜する姿勢で取付けられる一対のレール部と、前記一対のレール部を移動可能な一対のスライダ部と、車両前後方向において分割された複数の板状部と前記板状部同士を屈曲可能に連結する少なくとも1つの屈曲部とを有し、前部が前記荷室の車両前方部分に支持されると共に、後部が前記一対のスライダ部に取付けられ、前記一対のスライダ部が前記一対のレール部に沿って車両後方に移動した状態で面一状に展開して前記荷室の上方を覆うと共に、前記一対のスライダ部が前記一対のレール部に沿って車両前方に移動した状態で後方部分を前方部分上に折畳むようにして前記荷室の上方を開放させるトノボード部と、前記バックドアの開動作を受けて前記スライダ部を車両前方に移動させる伝達部と、前記バックドアの開動作を受けて前記スライダ部を車両後方に移動させる付勢力を蓄え、その蓄えられた付勢力を前記バックドアの閉動作によりに開放して前記スライダ部を車両後方に移動させる蓄力付勢部材とを有するトノボード駆動機構部と、を備えたものである。
第2の態様は、第1の態様に係るトノボード装置であって、前記トノボード部の前部が、その後方部分を上方に持上げる方向に回転可能に支持されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るトノボード装置であって、一端が前記バックドアに連結された第1ワイヤをさらに備え、前記トノボード駆動機構部は、前記伝達部として、前記バックドアが閉じられた状態で前記第1ワイヤを巻回可能な第1巻胴部と、前記第1巻胴部と連動して回転可能な第2巻胴部と、前記第2巻胴部の回転に連動して前記スライダ部を前記レール部に沿って移動させる第2ワイヤとを有し、前記蓄力付勢部材は、前記バックドアの開動作を受けて前記第1ワイヤが前記第1巻胴部から引出されて前記第1巻胴部が回転することで、前記第1巻胴部を、前記第1ワイヤを巻取る方向及び前記スライダ部を前記レール部の後方に付勢する方向への付勢力を蓄えるものである。
第4の態様は、第3の態様に係るトノボード装置であって、前記第1巻胴部と前記第2巻胴部とが同軸上に設けられているものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれかの態様に係るトノボード装置であって、前記蓄力付勢部材は、前記トノボード部が面一状に展開した状態でも、前記スライダ部を前記レール部の後方に向けて付勢しているものである。
第1の態様に係るトノボード装置によると、バックドアを開けると、その開動作を受けてスライダ部が車両前方に移動する。これにより、トノボード部の後方部分が前方部分上に折畳まれるようにして荷室の上方が開放される。この際、一対のレール部は、車両後方から車両前方に向けて上向きに傾斜する姿勢で取付けられているので、トノボード部の後部も車両前方に向けて斜め上方に移動する。このため、トノボード部の後方部分が上方に持上げられつつトノボード部の前方部分上に折畳まれるようになるため、展開した状態から円滑に屈曲させて荷室の上方を開放させることができる。
また、バックドアを閉じると、トノボード駆動機構部の蓄力付勢部材により、スライダ部を車両後方に移動させることができる。これにより、トノボード部を面一状に展開させて荷室の上方を覆うことができる。
また、第2の態様のように、前記トノボード部の前部が、その後方部分を上方に持上げる方向に回転可能に支持されていると、トノボード部の後方部分を上方に持上げることで、荷室上方をより大きく開口させることができる。これにより、荷室内の視認性を良好にすることができると共に、荷物の積み降ろしを容易に行える。
さらに、第3の態様に係るトノボード装置によると、バックドアが開動作することで、付勢力が蓄えられ、第1巻胴部が第1ワイヤを巻取る方向及びスライダ部をレール部の後方に付勢する力が作用するようになる。これにより、バックドアが閉動作されると、第1ワイヤが第1巻胴部に巻取られると共に、スライダ部がレール部の後端部に向けて付勢され、トノボード部が荷室上方を覆うように展開するようになる。
また、第4の態様によると、前記第1巻胴部と前記第2巻胴部とが同軸上に設けられているため、簡易な構成で、前記第1巻胴部と前記第2巻胴部とを連動させることができる。
また、第5の態様によると、蓄力付勢部材は、前記トノボード部が面一状に展開した状態でも、前記スライダ部を前記レール部の後方に向けて付勢しているので、トノボード部が展開した状態でのがたつきを抑制することができる。
以下、実施形態に係るトノボード装置20について説明する。図1は車両10に設けられたトノボード装置20を示す斜視説明図であり、図2は同トノボード装置20を示す側面説明図であり、図3は同トノボード装置20の内部構成を示す側面説明図である。また、図4〜図6はバックドア14を閉じた状態から開いた状態にする際の変化を示す説明図であり、図4はバックドア14を完全に閉じた状態、図5はバックドア14を途中まで開いた状態、図6がバックドア14を完全に開いた状態をそれぞれ示している。
このトノボード装置20は、バックドア14で開閉される荷室12を有する車両10に設けられる。すなわち、車両10の後方に、乗員室と連なる荷室12が設けられており、この荷室12の後方開口は、バックドア14により開閉可能とされる。本トノボード装置20は、このような車両10の荷室12に組込まれる。
トノボード装置20は、一対のレール部30と(図3参照)、一対のスライダ部60と、トノボード部70と、トノボード駆動機構部40(図3参照)とを備えている。
このトノボード装置20の基本的構成及び基本的動作について説明すると、一対のレール部30は、荷室12の両側壁部13に設けられており、上記一対のスライダ部60は一対のレール部30を移動可能に配設されている。なお、ここでは、レール部30は、側壁部13の一部であるピラー内に組込まれている。また、トノボード部70は、折畳み可能に構成されており、その前部が荷室12前方部分に支持されると共に、その後部が上記一対のスライダ部60に取付けられている。また、トノボード駆動機構部40は、上記レール部30に組込まれ、バックドア14の開閉に連動して上記一対のスライダ部60を移動させるように構成されている。
そして、バックドア14を完全に閉じた状態では、一対のスライダ部60が一対のレール部30の後端部に位置しており、トノボード部70が面一状に展開して荷室12の上方を覆った状態となっている(図1〜図4参照)。この状態で、バックドア14が開動作すると、トノボード駆動機構部40の駆動により、一対のスライダ部60が一対のレール部30の前方に向けて移動する(図5参照)。そして、バックドア14が完全に開いた状態になると、一対のスライダ部60が一対のレール部30の前端部に位置し、トノボード部70が折畳まれるようにして荷室12の上方を開放させた状態になる(図6参照)。また、この状態からバックドア14を閉じると、一対のスライダ部60が一対のレール部30の後方に移動し、バックドア14を完全に閉じると上記のようにトノボード部70が荷室の上方を覆った状態に復帰する。
以下、各部構成についてより具体的に説明する。
<トノボード部>
まず、トノボード部70について説明する。図7はトノボード部70を示す平面図であり、図8はトノボード部70を示す側面図であり、図9はトノボード部70の要部を示す断面図である。
図1〜図9に示すように、トノボード部70は、複数の板状部72a、72b、72c、72dと、少なくとも1つの屈曲部74とを有している。
複数の板状部72a、72b、72c、72dは、荷室12の上方を覆うことが可能な平板状部分を、車両10前後方向において複数に分割したような板状部材に形成されている。つまり、各板状部72a、72b、72c、72dは、その幅寸法が荷室12の幅寸法と略同じ或はそれよりも小さく、かつ、それぞれの車両10前後方向における寸法は荷室12の車両10前後方向の長さ寸法よりも小さい横長な板状部材に形成されている。このような板状部72a、72b、72c、72dは、樹脂板や木板、金属板等で構成される。ここでは、荷室12の上方を覆うことが可能な平板状部分を4つに分割している。より具体的には、当該平板状部分を、車両10前後方向において2分割し、その後方部分をさらに2分割し、当該後方部分における前方部分をさらに2分割することで、合計4つに分割し、その前側から後方に向けた各部分を、それぞれ板状部72a、72b、72c、72dとしている。なお、最も後方の板状部72dは、荷室12の形状にあわせて、後方に向けて順次幅狭になる板形状に形成されている。
なお、上記の分割態様は一例であり、当該例に限られない。各板状部72a、72b、72c、72dの車両前後方向における長さは上記例に限らず任意であるし、また、分割状とする数も、2つ又は3つに分割され、或は、5つ以上に分割された構成であってもよい。3つに分割状とした例については後述する。
また、屈曲部74は、上記各板状部72a、72b、72c、72d同士を屈曲可能に連結するように構成されている。ここでは、屈曲部74は、板状部72a、72b間と、板状部72b、72c間と、板状部72c、72d間とに合計3つ設けられている。
ここでは、屈曲部74は、次の構成により、各板状部72a、72b、72c、72d同士を屈曲可能に連結している。すなわち、板状部72a、72b、72c、72dの一方表面及び他方表面のそれぞれに対して、各板状部72a、72b、72c、72d同士を連結するように連続して、布部材73が密着状に配設される。また、布部材73が配設された状態で、各板状部72a、72b、72c、72d間には隙間が設けられており、当該隙間に樹脂や金属等で形成された細長板状部材74aが配設される。そして、当該細長板状部材74aと板状部72a、72b、72c、72dとの間で、一対の布部材73同士が縫合等されて、線状に相互接合される。これにより、各板状部72a、72b、72c、72d間に、各板状部72a、72b、72c、72d間の布部材73部分及び細長板状部材74aと線状接合部分73aとで構成される屈曲部74が構成される(図9参照)。このような屈曲部74は、細長板状部材74aを挟んだ2箇所で屈曲できるため、各板状部72a、72b、72c、72dの厚みによる影響を抑制して、180゜に近い角度に屈曲させることができるという利点がある。もっとも、屈曲部74自体は、板状部72a、72b、72c、72dを屈曲できる構成であればよく、その他種々のヒンジ構造等を含む屈曲可能な構成を採用することができる。
また、トノボード部70の前部、即ち、もっとも前方の板状部72aにトノボード支持軸部71が設けられている。より具体的には、板状部72aの下側面であって車両前後方向における前半部の両側部に一対の軸支部71aが設けられると共に、当該一対の軸支部71aに棒状の軸部71bが支持されている。この軸部71bの両端部は、板状部72aの両側より突出しており、荷室12の両側壁部13に設けられた軸受部13aに回転可能に軸支されるようになっている(図2参照)。そして、軸部71bの両端部を軸受部13aで支持することによって、トノボード部70の前部が荷室12の車両10前方部分で回転可能に支持されている。
また、荷室12の両側壁部13であって軸受部13aよりも後方部分には、トノボード部70の両側部を受けるトノボード受部13bが設けられている(図2参照)。そして、トノボード部70のうちトノボード支持軸部71よりも後方部分の両側部が、トノボード受部13bに載置状に支持されるようになっている。そして、トノボード部70は、軸部71b周りに、その後方部分を上方に持上げるようにして回転可能とされている。
また、トノボード部70の後部、ここでは、最も後方の板状部72dの後端部には、その両側外方向に突出する連結支持部76が設けられている。ここでは、連結支持部76は、後述するシート巻取部79の両端部より外方に突出して設けられている。そして、この連結支持部76が、スライダ部60に連結取付されている。
そして、一対のスライダ部60が一対のレール部30に沿って車両後方に移動することで、トノボード支持軸部71の後方に連結支持部76が位置する状態では、トノボード部70は、略水平姿勢で面一状に展開する。より具体的には、トノボード部70は、その両側部が上記トノボード受部13bで載置状に支持されつつ、バックシートの背もたれ部分の上端部から後方に向けて延びる姿勢で面一状に展開して、荷室12の上方を覆う(図1〜図4参照)。
また、一対のスライダ部60が一対のレール部30に沿って車両前方に移動することで、トノボード支持軸部71の斜め上後方に連結支持部76が位置する状態では、トノボード部70は、その後方部分をその前方部分上に折畳むようにして荷室12の上方を開放させる。より具体的には、最も前方の板状部72aに対してその後方の板状部72bを上方に持上げるように屈曲させると共に、その後方の板状部72c、72dを重ねるように折畳んで、前方の板状部72a、72b上に配設するようにして、荷室12の上方、特に、荷室12の上方後方部分を開放させるようにしている。
ここで、トノボード部70の後方部分を前方部分上に折畳むようにする場合には、板状部72a、72b、72c、72dを屈曲部74で180゜で折曲げて完全に密着するように重ねる態様だけでなく、板状部72a、72b、72c、72dを屈曲部74で180゜よりも小さい角度で折曲げたような場合をも含む。例えば、略Z字状に折曲げられたような形態をも含む。このような折曲げ形態は、板状部72a、72b、72c、72dの分割態様、形状、大きさ等によって適宜決定され得る。要するに、トノボード部70の後方部分を前方部分上に折畳むようにする場合には、板状部72a、72b、72c、72dが屈曲部74で屈曲されていずれかの後方部分がそれよりも前方にある部分よりも上方に位置し、荷室12の上方が部分的(特に、後方部分)に開放されるようになる全ての折畳み態様が含まれる。
また、上記トノボード部70の後端部には、後部トノカバー部77が設けられている。この後部トノカバー部77は、シート部材78と、当該シート部材78を引出し及び巻取可能なシート巻取部79とを備えている。シート部材78の先端部は、バックドア14に着脱可能に取付けられる。そして、バックドア14が閉じられた状態では、上記トノボード部70の後端部とバックドア14との間の空間を覆っている(図1〜図4参照)。この状態からバックドア14が開かれることで、シート部材78がシート巻取部79から引出され、トノボード部70の後端部とバックドア14との間に引張られた状態で配設される(図6参照)。この状態からバックドア14を閉じると、シート部材78がシート巻取部79で巻取られ、トノボード部70の後端部とバックドア14との間の空間を覆った状態に復帰する。
この後部トノカバー部77は必ずしも必要ではなく省略されていてもよい。
<レール部、トノボード駆動機構部及びスライダ部>
次に、レール部30、トノボード駆動機構部40及びスライダ部60について説明する。図10はレール部30、トノボード駆動機構部40及びスライダ部60を示す斜視図であり、図11は図10のXI−XI線断面図、図12は図10のXII−XII線断面図、図13は図10のXIII−XIII線断面図、図14はトノボード駆動機構部40及びスライダ部60部分を示す分解斜視図、図15はトノボード駆動機構部40部分を示す分解斜視図である。図16〜図18はレール部30に沿ってスライダ部60が移動する状態を示す説明図であり、図16はスライダ部60がレール部30の後端部に位置する状態、図17はスライダ部60がレール部30の中間部に位置する状態、図18はスライダ部60がレール部30の前端部に位置する状態をそれぞれ示している。
図2及び図3、図10〜図13、図16〜図18に示すように、一対のレール部30は、両端が開口すると共に一側壁部に長尺状の開口32aが形成された略角筒状のレール本体部32を、それぞれ有している。そして、上記スライダ部60のスライダ移動体62が当該レール本体部32内をその長手方向に沿って往復移動可能に設けられている。
また、レール本体部32には、適宜ブラケット34がネジ止等で取付けられており、当該ブラケット34を介して、本レール部30が荷室12の側壁部13に取付けられる。
また、レール本体部32の両端部には、後述するプーリー体48を収納するプーリー収容部38が取付けられており、当該プーリー体48はプーリー収容部38内に収容支持されることによって、レール本体部32の両端部で回転自在に支持される。
このレール部30は、車両10後方から車両前方に向けて上向きに傾斜する姿勢で、側壁部13に取付けられている。より具体的には、レール部30のレール本体部32の一端部を、上記のように面一状に展開させたトノボード部70の後端部の位置に配設すると共に、レール本体部32の他端部を、レール本体部32の一端部から車両10の斜め上前方に配設した斜め姿勢で、レール部30が側壁部13に取付けられている(図3参照)。
また、一対のスライダ部60は、一対のレール部30を移動可能に構成されている。より具体的には、スライダ部60は、上記レール本体部32内を移動可能なスライダ移動体62と、上記連結支持部76の端部を支持可能な可動支持部68とを有している。
スライダ移動体62は、レール本体部32内を摺接移動するスライダ本体部63と、スライダ本体部63内を移動可能な内部移動体64と、内部移動体64を付勢する付勢部材としてのコイルバネ65とを有している。
スライダ本体部63は、中間支持部63aを介して間隔をあけて支持された一対の支持端部63bと、支持端部63b間に設けられた棒状の内部スライダ支持部63cとを有している(図14、図16〜図18参照)。このスライダ本体部63は、レール本体部32内で両端部のプーリー収容部38間で移動自在とされている。そして、内部スライダ支持部63cが内部移動体64に形成された孔部に挿通されることで、内部移動体64が支持端部63b間で往復移動可能に支持されている。また、内部スライダ支持部63cがコイルバネ65に挿通されて、当該コイルバネ65が車両10前方側の支持端部63bと内部移動体64との間に介在している。このコイルバネ65は、内部移動体64を車両10後方に付勢している。これにより、内部移動体64をレール部30の後方側の一定位置に配設した状態で、スライダ本体部63をレール部30のさらに後方側に移動させることができるようになっている(図16参照)。
可動支持部68は、内部移動体64と一体化されており、当該内部移動体64と共にレール部30の長手方向に沿って移動可能に構成されている。また、可動支持部68は、上記開口32a及びピラーに形成された開口を通じて荷室12内に突出すると共に、当該可動支持部68には、連結支持部76の端部を嵌め込むようにして支持可能な凹部68aが形成されている。そして、荷室12内で、当該連結支持部76が凹部68aに回転可能に支持されている。
この可動支持部68及び内部移動体64は、レール本体部32のうち車両10後方側に設けられた規制片34aによって、スライダ本体部63がレール本体部32のうち車両10の最後方位置に達するよりも手前で停止するように位置規制されている。つまり、スライダ部60がレール部30に沿って車両10後方に移動する際、可動支持部68及び内部移動体64が規制片34aによって位置規制された後、スライダ本体部63がさらに車両10後方に移動できるようになっている。
トノボード駆動機構部40は、伝達部42と、蓄力付勢部材としての渦巻ばね50とを有している。
伝達部42は、バックドア14の開動作を受けてスライダ部60を車両前方に移動可能に構成されている。より具体的には、伝達部42は、第1巻胴部43と第2巻胴部44と第2ワイヤ45とを有している。
第1巻胴部43及び第2巻胴部44とは、同軸上で一体回転可能に連結されており、レール部30の長手方向中間部で、巻胴部収容ハウジング46を介して回転可能に支持されている。
第1巻胴部43は、略円盤状に形成されており、第1ワイヤ54を巻回可能に構成されている。ここで、第1ワイヤ54は、巻回可能な線状部材であり、その一端部はバックドア14に連結されている。そして、バックドア14を開くと当該第1ワイヤ54の一端部が荷室12の開口外方に向けて引張られ、バックドア14を閉じると第1ワイヤ54に余剰長が生じるようになっている。また、第1ワイヤ54の他端部は第1巻胴部43に連結されており、バックドア14を閉じることによって生じる第1ワイヤ54の余剰長部分が第1巻胴部43に巻回可能に構成されている。なお、ここでは、第1ワイヤ54は、荷室12の側壁部13の一部であるピラー内を通って配設されている。
第2巻胴部44は、第1巻胴部43と連動して回転可能に構成されている。ここでは、第1巻胴部43は、第2巻胴部44と同軸上に一体連結されることで、当該第2巻胴部44と一体回転可能に構成されているが、その他、別々に回転可能に支持され、ギヤや無端環状ベルト等を介して連動回転可能とされた構成であってもよい。
第2ワイヤ45は、ここでは2本用いられており、それぞれレール部30の両端側に回転自在に支持されたプーリー体48に巻掛けられている。また、それぞれの第2ワイヤ45の一端部は、レール本体部32の側方を通ってその長手方向中間部で上記第2巻胴部44に巻付けられると共に、それぞれの他端部がレール本体部32内を通って上記スライダ部60の一対の支持端部63bにそれぞれ連結固定されている。そして、上記第2巻胴部44の回転に連動して、第2ワイヤ45がレール部30周りを回転するように動き、これに伴ってスライダ部60を引張るようにしてレール部30に沿って移動させる。なお、このような構成は、第2ワイヤ45として、1本のワイヤを用いることによっても実現できる。
また、渦巻ばね50は、バックドア14の開動作を受けて第1ワイヤ54が第1巻胴部43から引出されて当該第1巻胴部43が回転することで、第1巻胴部43を、第1ワイヤ54を巻取る方向及びスライダ部60をレール部30の後方に付勢する方向への付勢力を蓄えるように構成されている。ここでは、渦巻ばね50の内周端部が第1巻胴部43の中心軸部に固定されると共に、渦巻ばね50の外周端部が巻胴部収容ハウジング46に固定されている。そして、第1ワイヤ54が引出されるように第1巻胴部43が回転すると、これに連動してスライダ部60を車両10前方に移動させつつ、渦巻ばね50が縮径するように弾性変形し、反対方向への回転力、即ち、スライダ部60を車両後方に移動させる付勢力を蓄える。そして、バックドア14が閉じられると、当該蓄えられた力を開放して、第1巻胴部43を反対方向に回転させて第1ワイヤ54を巻取ると共に、これに連動して第2巻胴部44を同方向に回転させてスライダ部60を車両10後方に移動させる。
なお、スライダ部60がレール部30に沿って後方に移動する際には、当該スライダ部60には、スライダ部60自体の荷重やトノボード部70の荷重等も作用する。このため、渦巻ばね50による付勢力は、それらの荷重をも考慮して、トノボード部70を展開できる程度の付勢力に設定される。それらの荷重を考慮すると、渦巻ばね50に要求される付勢力はそれほど大きくする必要はない。
なお、上記渦巻ばね50は、バックドア14が閉じられた状態、即ち、スライダ部60が車両後方に移動してトノボード部70が面一状に展開した状態でも、縮径するように弾性変形しており、第1巻胴部43を、第1ワイヤ54を巻取る方向に付勢すると共に、第2巻胴部44を、スライダ部60をレール部30の後方に向けて移動させる方向に付勢している。
なお、上記第1ワイヤ54の一端部は、ワイヤ固定部55を介してバックドア14に連結固定されている。
ワイヤ固定部55は、細長形状のハウジング55aと、ワイヤ端固定具55cと、付勢部材としてのコイルバネ55eとを備えており、バックドア14に取付固定されたドア側固定具55bを介してバックドア14に連結固定される(図15参照)。
ワイヤ端固定具55cは、棒状部分の一端部に棒状部分よりも太径の頭部が設けられた構成とされ、その他端部に第1ワイヤ54の一端部が連結固定されている。また、ワイヤ端固定具55cの棒状部分にコイルバネ55eが外嵌めされている。また、ハウジング55aは、中空筺状に形成され、その内部に、ワイヤ端固定具55cが移動可能、かつ、コイルバネ55eが伸縮可能に配設されている。そして、第1ワイヤ54を引張ると、コイルバネ55eが縮んで、その縮んだ分だけ第1ワイヤ54がワイヤ固定部55から引出される。また、第1ワイヤ54を引張る力を解除すると、コイルバネ55eが伸びて、その伸びた分だけ第1ワイヤ54がワイヤ固定部55内に引戻されるようになっている。また、上記ドア側固定具55bは、バックドア14にネジ止等で取付固定可能に構成されており、本ワイヤ固定部55は、ハウジング55aの一端部をドア側固定具55bに係止することで、当該ドア側固定具55bを介してバックドア14に連結されている。
そして、バックドア14を開ける際に、スライダ部60がレール部30の前端部に停止し、第1巻胴部43からの第1ワイヤ54の引出しが停止された状態で、ワイヤ固定部55から若干量の第1ワイヤ54の引出しを可能にしている。
ここで、バックドア14の設計上の開閉範囲の上限及び下限において、コイルバネ55eを適宜長収縮させた状態にすることで、ワイヤ端固定具55cがハウジング55a内における移動範囲の略中央に位置するように設定しておくとよい。これにより、バックドア14の実際の開閉範囲が、設計上の開閉範囲よりも大きい場合(例えば、+5゜大きい場合等)には、コイルバネ55eを収縮させて第1ワイヤ54を引出して不足長分を補うことができる。一方、バックドア14の実際の開閉範囲が、設計上の開閉範囲よりも小さい場合(例えば、−5゜小さい場合等)には、コイルバネ55eが伸びることで、第1ワイヤ54を引込んで弛みとなる余剰長分を解消することができる。この場合に、バックドア14を閉じた場合に生じた第1ワイヤ54の余剰長は、本ワイヤ固定部55にて優先的に引戻すようにしてもよいし、第1巻胴部43にて優先的に巻取るようにしてもよい。どちらを優先的に機能させるかは、コイルバネ55eや渦巻ばね50の付勢力によって適宜設定することができる。
<全体動作>
以上のように構成されたトノボード装置20の全体動作について説明する。
図19はバックドア14が閉じた位置からヒンジ部周りに30゜回転して開いた状態を示す斜視図であり、図20は同状態を示す側面図であり、図21はバックドア14が閉じた位置からヒンジ部周りに60゜回転して開いた状態を示す斜視図であり、図22は同状態を示す側面図であり、図23はバックドア14が閉じた位置からヒンジ部周りに90゜回転して完全に開いた状態を示す斜視図であり、図23は同状態を示す側面図である。
まず、バックドア14が閉じた状態では、図1〜図4、図16に示すように、スライダ部60は、レール部30の後端位置にあり、トノボード部70は面一状に展開するして荷室12の上方を覆った状態となっている。また、トノカバー部77もトノボード部70の後方に展開して荷室12の上方を覆った状態となっている。また、第1ワイヤ54は、第1巻胴部43に巻回された状態となっている。さらに、この初期状態でも、渦巻ばね50の初期付勢力によって、スライダ部60のスライダ本体部63は、コイルバネ65の付勢力に抗してレール部30の後方側に付勢されており、内部移動体64は、一対の支持端部63bの略中間部に位置している(図16参照)。この初期状態では、スライダ部60は後方に付勢されている。この付勢力により、スライダ部60及びトノボード部70のがたつきが抑制されている。
この状態で、利用者の操作等によってバックドア14が開動作すると、図19及び図20に示すように、第1ワイヤ54が第1巻胴部43から引出され、当該引出しに伴い第1巻胴部43及び第2巻胴部44が回転する。これにより、第2ワイヤ45が一対のプーリー体48周りに回転し、スライダ部60がレール部30に沿って車両10前方側に移動する。これにより、スライダ部60及び当該スライダ部60に連結支持されたトノボード部70の後端部およびトノカバー部77のシート巻取部79が上記初期位置より上方に持上げられつつ、前方に移動する。すると、トノボード部70は、後方の板状部72b、72c、72d間の屈曲部74で屈曲される。この際、トノボード部70の後端部は、上方に持上げられつつ前方に移動するので、比較的小さい力でかつ円滑に、トノボード部70の後方部分をその前方部分上に配設するように、当該トノボード部70を屈曲させることができる。また、トノカバー部77のシート部材78における第2カバー部78bがシート巻取部79から徐々に引き出される。
さらに、大きくバックドア14が開動作すると、図21及び図22に示すように、第1ワイヤ54がさらに大きく引出され、スライダ部60がレール部30に沿ってさらに車両10前方側に移動する。これにより、トノボード部70の後端部およびトノカバー部77のシート巻取部79がさらに上方に持上げられつつ、前方に移動する。すると、トノボード部70は、後方の板状部72b、72c、72d間の屈曲部74でさらに大きく屈曲され、略Z字状に折畳まれるようになる。また、トノカバー部77の第2カバー部78bはシート巻取部79からさらに引き出される。
なお、図19〜図22に示すようにスライダ部60がレール部30の長手方向中間部に移動した状態では、図17に示すように、規制片34aによる可動支持部68及び内部移動体64の位置規制が解除されるので、内部移動体64は、コイルバネ65の付勢力によって、後方の支持端部63b側に付勢された状態となる。
そして、バックドア14が完全に開くと、図23及び図24に示すように、第1ワイヤ54がさらに大きく引出され、スライダ部60がレール部30に沿って移動し、レール部30の車両10前端位置に移動する。これにより、トノボード部70の後端部およびトノカバー部77のシート巻取部79がさらに上方に持上げられつつ、前方に移動する。すると、トノボード部70は、上記状態から、前方の板状部72aとそれよりも後方の板状部72b間の屈曲部74でも屈曲され、トノボード部70は、その後方部分をその前方部分上に折畳むようにして荷室12の上方、特に、上方後部を開放させる。また、トノカバー部77はシート巻取部79からより一層引き出される。
これにより、利用者は、荷室12の上方後方から荷室12内にアクセスして、当該荷室12内に荷物を出し入れできるようになる。
なお、この状態で、トノボード部70前部のトノボード支持軸部71周りに回転させるようにして、トノボード部70の後方部分を持上げるようにすることができる。これにより、荷室12の上方をより大きく開口させることができ、当該荷室12に対してより円滑に荷物の出し入れを行えるようになっている。
また、この状態では、トノボード部70の後端部は、一対のレール部30の上端部まで上がるだけである。トノボード部70は複数箇所で屈曲されているから、その最上端部は、従来のようにトノボードを二つ折りした場合よりも十分に低い。従って、トノボード部70の最上端部である後端部と荷室12の天井面との間に十分な空間を設けることができる。従って、上記シート部材78の先端部をバックドア14から取り外せば、トノボード部70と荷室12の天井面との間の空間を利用して、リヤシートと荷室12の開口との間で荷物の受渡しを容易に行うことができる。
また、製造上或は組付上の誤差等が原因で、上記のようにバックドア14を完全に開く手前で、スライダ部60がレール部30の最前方位置に達して停止した場合には、上記ワイヤ固定部55から若干第1ワイヤ54が引出される。これにより、スライダ部60がレール部30の最前方位置に位置した状態からも、バックドア14をさらに開いて完全に開いた状態にすることができる。つまり、スライダ部60がレール部30の最前方位置に停止した状態における第1ワイヤ54の長さ寸法と、バックドア14が完全に開いた状態で必要とされる第1ワイヤ54の長さ寸法とが一致していない場合に、その誤差を吸収することができるようになっている。
そして、上記状態から、バックドア14を閉じると、渦巻ばね50に蓄力された力が解放され、渦巻ばね50の付勢力により第1巻胴部43及び第2巻胴部44が回転する。そして、第1巻胴部43の回転により第1ワイヤ54が巻回される。また、第2巻胴部44の回転により、第2ワイヤ45が一対のプーリー体48周りを周回状に移動し、スライダ部60がレール部30に沿って車両10後方側に移動する。これにより、スライダ部60及び当該スライダ部60に連結支持されたトノボード部70の後端部およびトノカバー部77のシート巻取部79が下降しつつ後方に移動する。そして、スライダ部60がレール部30の後端位置に達すると、トノボード部70は面一状に展開して荷室12の上方を覆った状態に復帰する。なお、この状態では、渦巻ばね50の初期付勢力によって、スライダ部60のスライダ本体部63は、コイルバネ65の付勢力に抗してレール部30の後方側に付勢された状態に戻る。つまり、スライダ部60のうち可動支持部68及び内部移動体64がレール部30の後端部位置に停止した状態で、スライダ本体部63を渦巻ばね50の付勢力によってコイルバネ65を収縮させながらさらに車両10後方に移動させ、第1巻胴部43及び第2巻胴部44を回転させることができる。これにより、バックドア14を閉じてスライダ部60の可動支持部68及び内部移動体64が停止した状態で、さらに第1ワイヤ54を巻取ることができる。これにより、可動支持部68及び内部移動体64が後方位置に停止した状態における第1ワイヤ54の長さ寸法と、バックドア14が完全に閉じた状態で適切とされる第1ワイヤ54の長さ寸法とが一致していない場合に、その誤差を吸収できるようになっている。
以上のように構成されたトノボード装置20によると、バックドア14を開けると、その開動作を受けてスライダ部60が車両10前方に移動する。これにより、トノボード部70の後方部分が前方部分上に折畳まれるようにして荷室12の上方が開放される。この際、一対のレール部30は、車両10後方から前方に向けて上向きに傾斜する姿勢となっているので、トノボード部70の後端部も車両10前方に向けて上方に持上げられつつ、トノボード部70の前方部分上に折畳まれるようになるため、トノボード部70は、展開した状態から円滑に屈曲して、荷室12の上方を開放させた状態になることができる。
ここで、予め屈曲部74を前方の板状部72a、72b、72cよりも上方に位置づけておけば、複数の板状部72a、72b、72c、72dを円滑に屈曲させることができる。ところが、ここでは、トノボード部70の後端部は上記のように車両10前方に向けて上方に持上げられつつトノボード部70の前方部分上に折畳まれるようになるため、屈曲部74の上方への位置づけは、僅か或は無くてもよい。これにより、トノボード部70をより平坦に近づけることができ、見栄えがよくなる。
また、バックドア14を閉じると、トノボード駆動機構部40の渦巻ばね50により、スライダ部60を車両10後方に移動させて、トノボード部70を面一状に展開させて荷室12の上方を覆うことができる。
この際、第1ワイヤ54は、第1巻胴部43に巻回収容されるので、当該第1ワイヤ54の垂下がりを防止して、他の部材への接触による異音防止及び車室内の見栄えの向上を図ることができる。
また、トノボード部70の前部がトノボード支持軸部71を介して回転自在に支持されているため、トノボード部70の後方部分を上方に持上げるように回転させることで、荷室12上方をより大きく開口させることができる。これにより、荷室12内の視認性を良好にすることができると共に、荷物の積み降ろしを容易に行えるようにすることができる。
また、バックドア14が開動作することで渦巻ばね50に付勢力が蓄えられ、第1巻胴部43が第1ワイヤ54を巻取る方向及びスライダ部60をレール部30の後方に付勢する力を作用させることができるようになる。これにより、バックドア14が閉動作すると、第1ワイヤ54を巻取収容し、かつ、スライダ部60をレール部30の後方に向けて移動させて、トノボード部70が荷室12上方を覆うように展開させることができる。
また、第1巻胴部43と第2巻胴部44とが同軸上に設けられているため、簡易かつ小型の構成で、第1巻胴部43と第2巻胴部44とを連動して回転させることができる。
また、渦巻ばね50は、トノボード部70が面一状に展開した状態でも、スライダ部60をレール部30の後方に向けて付勢しているので、トノボード部70が展開した状態でのスライダ部60及びトノボード部70のがたつきを有効に抑制することができる。
<変形例>
図25は、車両前後方向において3つに分割された板状部172a、172b、172cを有し、それらが屈曲部174を介して屈曲可能とされたるトノボード部170を採用した場合の変形例を示す説明図である。この場合、上記実施形態と同様にスライダ部60が車両10前方に移動すると、トノボード部170は、その後方部分を前方部分上に配設して略Z字状に折畳まれる。このような変形例でも、荷室12の上方を開放させることができる。
車両に設けられたトノボード装置を示す斜視説明図である。 同上のトノボード装置を示す側面説明図である。 同上のトノボード装置の内部構成を示す側面説明図である。 バックドアを閉じた状態を示す説明図である。 バックドアを途中まで開いた状態を示す説明図である。 バックドアを完全に開いた状態を示す説明図である。 トノボード部を示す平面図である。 トノボード部を示す側面図である。 トノボード部の要部を示す断面図である。 レール部、トノボード駆動機構部及びスライダ部を示す斜視図である。 図10のXI−XI線断面図である。 図10のXII−XII線断面図である。 図10のXIII−XIII線断面図である。 トノボード駆動機構部及びスライダ部を示す分解斜視図である。 トノボード駆動機構部を示す分解斜視図である。 スライダ部がレール部の後端部に位置する状態を示す説明図である。 スライダ部がレール部の中間部に位置する状態を示す説明図である。 スライダ部がレール部の前端部に位置する状態を示す説明図である。 バックドアが閉じた位置から30゜回転して開いた状態を示す斜視図である。 同上の状態を示す側面図である。 バックドアが閉じた位置から60゜回転して開いた状態を示す斜視図である。 同上の状態を示す側面図である。 バックドアが完全に開いた状態を示す斜視図である。 同上の状態を示す側面図である。 変形例を示す説明図である。
符号の説明
10 車両
12 荷室
13 側壁部
13a 軸受部
14 バックドア
20 トノボード装置
30 レール部
32 レール本体部
34a 規制片
40 トノボード駆動機構部
42 伝達部
43 第1巻胴部
44 第2巻胴部
45 第2ワイヤ
48 プーリー体
54 第1ワイヤ
55 ワイヤ固定部
60 スライダ部
68 可動支持部
70,170 トノボード部
71 トノボード支持軸部
72a、72b、72c、72d,172a、172b、172c 板状部
74,174 屈曲部
76 連結支持部

Claims (5)

  1. バックドアで開閉される荷室を有する車両に設けられるトノボード装置であって、
    前記荷室の両側壁部に、車両後方から車両前方に向けて上向きに傾斜する姿勢で取付けられる一対のレール部と、
    前記一対のレール部を移動可能な一対のスライダ部と、
    車両前後方向において分割された複数の板状部と前記板状部同士を屈曲可能に連結する少なくとも1つの屈曲部とを有し、前部が前記荷室の車両前方部分に支持されると共に、後部が前記一対のスライダ部に取付けられ、前記一対のスライダ部が前記一対のレール部に沿って車両後方に移動した状態で面一状に展開して前記荷室の上方を覆うと共に、前記一対のスライダ部が前記一対のレール部に沿って車両前方に移動した状態で後方部分を前方部分上に折畳むようにして前記荷室の上方を開放させるトノボード部と、
    前記バックドアの開動作を受けて前記スライダ部を車両前方に移動させる伝達部と、前記バックドアの開動作を受けて前記スライダ部を車両後方に移動させる付勢力を蓄え、その蓄えられた付勢力を前記バックドアの閉動作によりに開放して前記スライダ部を車両後方に移動させる蓄力付勢部材とを有するトノボード駆動機構部と、
    を備えたトノボード装置。
  2. 請求項1記載のトノボード装置であって、
    前記トノボード部の前部が、その後方部分を上方に持上げる方向に回転可能に支持されている、トノボード装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のトノボード装置であって、
    一端が前記バックドアに連結された第1ワイヤをさらに備え、
    前記トノボード駆動機構部は、
    前記伝達部として、前記バックドアが閉じられた状態で前記第1ワイヤを巻回可能な第1巻胴部と、前記第1巻胴部と連動して回転可能な第2巻胴部と、前記第2巻胴部の回転に連動して前記スライダ部を前記レール部に沿って移動させる第2ワイヤとを有し、
    前記蓄力付勢部材は、前記バックドアの開動作を受けて前記第1ワイヤが前記第1巻胴部から引出されて前記第1巻胴部が回転することで、前記第1巻胴部を、前記第1ワイヤを巻取る方向及び前記スライダ部を前記レール部の後方に付勢する方向への付勢力を蓄える、トノボード装置。
  4. 請求項3記載のトノボード装置であって、
    前記第1巻胴部と前記第2巻胴部とが同軸上に設けられている、トノボード装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトノボード装置であって、
    前記蓄力付勢部材は、前記トノボード部が面一状に展開した状態でも、前記スライダ部を前記レール部の後方に向けて付勢している、トノボード装置。
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