JP2002052980A - 車両用トノカバー装置 - Google Patents

車両用トノカバー装置

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JP2002052980A JP2000243116A JP2000243116A JP2002052980A JP 2002052980 A JP2002052980 A JP 2002052980A JP 2000243116 A JP2000243116 A JP 2000243116A JP 2000243116 A JP2000243116 A JP 2000243116A JP 2002052980 A JP2002052980 A JP 2002052980A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックドアの開閉操作に連動して、ラゲージ
ルームの上面開口を開閉できる車両用トノカバー装置で
あって、2系列のワイヤを使用するワイヤ巻取り器と、
これと連動するスライダの駆動系を採用した構造におい
て、ワイヤの配索経路を安定化させるワイヤ処理構造を
提供する。 【解決手段】 ワイヤ巻取り器40から引き出され、バ
ックドア2と連結されるバックドア連結ワイヤ41を湾
曲状のアウターケーシング60、あるいは車体を貫通さ
せた円筒状のガイド筒体61を通して、ワイヤを配線処
理することにより、ワイヤの配索経路を安定化させると
ともに、バックドア2の開閉操作や、ラゲージルーム内
への荷物類の搭載作業に支障を与えることがなく、かつ
ワイヤとステイのだぶりを少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リヤシート後方
側のラゲージルームの上面開口を覆う車両用トノカバー
装置に係り、特に、バックドアの開閉操作に連動する車
両用トノカバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、バックドアが開放できる車両で
は、リヤシート後方側のラゲージルーム内には、引出し
式のトノカバー装置か、あるいはバックドアと連繋して
後端側が持ち上げられるトノボードのいずれかが使用さ
れている。
【0003】例えば、図7に示すように、リヤシート1
とバックドア2との間に画成されるラゲージルーム3に
設けられる引出し式のトノカバー装置4は、リヤシート
1の背面側に取り付けられている収納ケース5からトノ
カバー本体6が引き出され、引出し端をフック等により
係着することにより、ラゲージルーム3の上面開口を覆
うとともに、荷物類を出し入れする際には、フックから
取り外せば、このトノカバー本体6は収納ケース5内部
の巻取りバネ(図示せず)により、収納ケース5内に巻
取り収納される。
【0004】また、図8に示すように、トノボード7は
バックドア2との間に連結用ロープ8で接続されてお
り、図示するように、バックドア2を開放操作すると、
フロント側端縁7aを回動支点として連結用ロープ8と
接続しているリヤ側端縁7bが上方に持ち上げられ、ラ
ゲージルーム3を開口できる。
【0005】このように、従来のトノカバー装置4やト
ノボード7においては、例えば、トノカバー装置4で
は、バックドア2と連繋していないため、バックドア2
を開放操作した後、トノカバー本体6を収納ケース5内
に収納操作して荷物類の出し入れを行なう必要があり、
荷物類の出し入れを行なった後、トノカバー本体6を引
出し操作して、ラゲージルーム3を被覆した後、バック
ドア2を閉じるなど、面倒な作業を強いられ、使い勝手
が好ましいものではなかった。
【0006】また、バックドア2と連繋するトノボード
7は、トノボード7のリヤ側端縁7bが上方に持ち上げ
られ、ラゲージルーム3の上面が一部開口されるもの
の、開口面積が多く確保できないため、荷物の出し入れ
にそれ程有利に働くものではない。
【0007】先に出願人は、バックドアと連動してラゲ
ージルームの上面開口を開閉できるトノカバー装置とし
て、特願平11−245075号を出願している。
【0008】この先願例は、図9,図10に示すよう
に、ラゲージルーム3内に巻取り器9が設けられてお
り、この巻取り器9には、2系列のワイヤ10,11が
巻き取られており、一方側のバックドア連結ワイヤ10
はバックドア2と接続しており、他方側の循環ワイヤ1
1はガイドローラ間に巻装され、この循環ワイヤ11に
スライダ12が取り付けられている。
【0009】そして、このスライダ12にトノカバー本
体6のリヤ側端縁が係止され、また、トノカバー本体6
は、収納ケース5内の巻取りバネ13により巻取り収納
される。上記スライダ12は、バックドア2を閉鎖した
状態では、図9中右側方向、すなわちラゲージルーム3
内を後退動作するため、トノカバー本体6は巻取りバネ
13のバネ力に対して引き出されることになり、ラゲー
ジルーム3の上面開口を蓋する。
【0010】一方、バックドア2を開放操作したときに
は、図9中左側方向にスライダ12が動作、すなわちラ
ゲージルーム3内を前進動作するため、トノカバー本体
6は、巻取りバネ13により収納ケース5内に巻取り収
納され、ラゲージルーム3の上面が開放されることにな
る。
【0011】そして、バックドア2と連結するバックド
ア連結ワイヤ10は、巻取り器9に巻き取られるが、図
11に示すように、ラゲージサイドトリムの裏側に配置
されたワイヤ巻取り器9より後方に引き伸ばされ、直接
バックドア2に連結しているのが実情である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、先願例の
トノカバー装置では、バックドア2の開閉操作に連繋し
て、トノカバー本体6を動作させることはできるが、巻
取り器9のバネ力をトノカバーの収納ケース5内に内蔵
されている巻取りバネ13のバネ力よりも大きく設定す
る必要があり、そのため、巻取り器9が大型化するとと
もに、バックドア2を持ち上げる際の負荷も過大となる
など、トノカバー装置の構造が複雑化並びに大型化し、
バックドア2の開閉操作においても大きな労力を必要と
するという問題点があった。
【0013】更に、図11に示すように、巻取り器9か
ら引き出されるバックドア連結ワイヤ10は、ワイヤ剥
き出しとなるため、油の付着や布類の絡み付き等によ
り、トノカバーの円滑な駆動が期待できないという問題
点も指摘されている。
【0014】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、バックドアの開閉操作に連繋して、ラゲー
ジルームの上面開口を自動的に開閉できるバックドア連
動タイプの車両用トノカバー装置であって、トノカバー
を巻き取る巻取りバネを廃止することができ、装置の小
型化が図れ、バックドアの開閉操作も僅かな労力で簡単
に行なうことができるとともに、バックドア連結ワイヤ
の配索経路を工夫して、安全性が高く、かつ、ワイヤを
確実に保護でき、耐久性を高めた車両用トノカバー装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、リヤシート後方側に設けられる車両用ト
ノカバー装置であって、ラゲージルームの上面開口を覆
うトノカバー本体と、ラゲージルーム内に配設され、バ
ックドア連結ワイヤと循環ワイヤの2系列のワイヤを巻
き取るワイヤ巻取り器と、循環ワイヤに取り付けられ、
車両の前後方向に沿って摺動可能であるとともに、トノ
カバー本体のリヤ側端縁に係止されるスライダとから構
成され、バックドアの開閉操作に連繋し、スライダを介
してトノカバー本体のリヤ側端縁が前後方向に移動し、
ラゲージルームの上面開口を開閉するとともに、バック
ドア連結ワイヤをガイドするワイヤガイドがラゲージサ
イドトリムの製品形状に沿ってカーブする湾曲状のアウ
ターケーシングにより構成されている。
【0016】また、本発明の別実施形態は、リヤシート
後方側に設けられる車両用トノカバー装置であって、ラ
ゲージルームの上面開口を覆うトノカバー本体と、ラゲ
ージルーム内に配設され、バックドア連結ワイヤと循環
ワイヤの2系列のワイヤを巻き取るワイヤ巻取り器と、
循環ワイヤに取り付けられ、車両の前後方向に沿って摺
動可能であるとともに、トノカバー本体のリヤ側端縁に
係止されるスライダとから構成され、バックドアの開閉
操作に連繋し、スライダを介してトノカバー本体のリヤ
側端縁が前後方向に移動し、ラゲージルームの上面開口
を開閉するとともに、上記バックドア連結ワイヤを車外
に挿通ガイドするガイド筒体が車体パネルに嵌挿されて
いることを特徴とする。
【0017】ここで、トノカバー本体としては、ラゲー
ジルームの上面開口を覆うことができる寸法を備えてい
れば、その材質として、布地シート、不織布シート、合
成樹脂シート等、可撓性を有するトノカバーシートや、
剛性を備えたシャッター板、2つ折り可能なボード板等
を使用できる。
【0018】そして、布地シート等のトノカバーシート
を使用する際には、例えば、矩形状のトノカバーシート
のフロント端縁をリヤシート背面等に固定して、トノカ
バーシートのリヤ側端縁をラゲージルーム内の両側に前
後方向に沿って摺動動作するスライダに係止すれば、ス
ライダが後退動作することにより、ラゲージルームの上
面開口を覆うことができ、スライダが前進動作すること
により、トノカバーシートが自重により垂れ下がり、ラ
ゲージルーム内のフロント側に収納される。
【0019】また、トノカバーシートのフロント側端縁
をフリー状態として、トノカバーを幅方向に沿ってカバ
ーの上下から挟み込んで支持するトノカバー支持部を設
ければ、フロント端縁側が下方側に垂れ下がることによ
り、ラゲージルーム内に収納できる。
【0020】更に、トノカバーシートの4辺を2つ折り
タイプの分割フレームで支持する構成を採用すれば、こ
の場合もスライダの往復動作に応じて分割フレームが平
坦状、あるいは2つ折り状に変形することにより、ラゲ
ージルームの上面開口を開閉できる。
【0021】ここで、ワイヤガイドとしては、樹脂成形
体からなり、保形性をもつアウターケーシング等の適用
が可能である。
【0022】また、リヤピラーを貫通するガイド筒体
は、バックドアステイの車体取付点の極力近傍位置に設
定するのが良く、ピラー貫通点はステイ取付点の内側は
避け、上下乃至は外側とする。
【0023】そして、車体とバックドアのシールより外
側の車体雨どい部に貫通部を設置するときには、ガイド
は車体との間にシール機構を必要とする。
【0024】更に、ステイの一部にワイヤを連結するこ
とにより、ワイヤとステイのだぶりを少なくでき、雨ど
い貫通でワイヤとステイの近傍配置とドアトリム閉じ
時、アウターパネルにワイヤが出ないようにできる。
尚、ワイヤへのコーティング施工で、錆止め、または安
全性が確保できる。
【0025】従って、本発明によれば、バックドアを開
放操作すれば、バックドア連結ワイヤにより巻取り器の
巻取り部が回動し、この巻取り部に巻き取られている循
環ワイヤがガイドローラ間で循環動作して、循環ワイヤ
に取り付けられているスライダが前進動作する。
【0026】そして、スライダにトノカバー本体のリヤ
側端縁が係止されているため、トノカバー本体のリヤ側
かフロント側に向けて移動するため、ラゲージルームの
上面を自動的に開口することができる。
【0027】一方、バックドアを閉鎖した場合には、巻
取り器の巻取り部は逆方向に回動することにより、循環
ワイヤに固定されているスライダは後退し、トノカバー
本体のリヤ側端縁がスライダと同調して引き出されるこ
とにより、ラゲージルームの上面開口を覆うことができ
る。従って、バックドアの開閉操作と連繋して、トノカ
バー本体を連動させることができる。
【0028】このように、本発明によれば、トノカバー
本体は、従来のように巻取りバネを廃止したため、巻取
り器の容量は、トノカバー側巻取りバネの容量に左右さ
れることなく、小容量のものが使用でき、トノカバー側
の巻取りバネの廃止、巻取り器の小容量化により、トノ
カバー装置をコンパクト化でき、かつバックドアを開閉
操作する際の労力も少なくて済む。
【0029】従って、ワイヤガイドを設けることによ
り、ワイヤ配索経路が安定するとともに、ワイヤとステ
イの近傍外側配置にすれば、ワイヤの干渉が防止でき、
かつ荷物の出し下ろしの邪魔にならない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用トノカ
バー装置の実施形態について、添付図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0031】図1乃至図5は本発明に係る車両用トノカ
バー装置の第1実施形態を示すもので、図1は車両用ト
ノカバー装置の全体構成図、図2は同車両用トノカバー
装置における巻取り器の構成を示す説明図、図3は同装
置におけるバックドア連結ワイヤの出口付近の構成を示
す平面図、図4,図5はバックドアの開閉操作と連繋し
て動作するトノカバーの動作を示す各説明図である。ま
た、図6は本発明に係る車両用トノカバー装置の第2実
施形態におけるバックドア連結ワイヤの出口部付近の構
成を示す説明図である。
【0032】まず、本発明に係る車両用トノカバー装置
20の第1実施形態について説明する。図1において、
リヤシート1とバックドア2との間に画成されるラゲー
ジルーム3に設けられる車両用トノカバー装置20は、
ラゲージルーム3の上面開口の開口面積と略等しい面積
を備えた矩形状のトノカバーシート30と、ラゲージル
ーム3内に設けられ、バックドア2の開閉操作に連繋し
て、内部の2系列のワイヤを巻き取り、あるいは引き出
す巻取り器40と、ラゲージルーム3の両側に設けら
れ、巻取り器40からのワイヤの引き出し、あるいは巻
取りバネ43によるワイヤの巻き取りと連動して、前後
方向に沿ってスライド可能なスライダ50とから大略構
成されている。
【0033】更に詳しくは、トノカバーシート30は、
布地シート、不織布シート、合成樹脂シート等、可撓性
を備えたシート材料から構成され、フロント側端縁30
a並びにリヤ側端縁30bにシャフト31,32がトノ
カバーシート30の幅よりもシャフト長さを長く設定し
て、シャフト31,32の両端311,321が外方に
突出するように取り付けられている。
【0034】そして、トノカバーシート30のフロント
側端縁30aに取り付けられているシャフト31の両端
311をリヤシート1のシートバック背面側に設けられ
ている係止部1aに取り付けて、トノカバーシート30
のフロント側端縁30aが固定される。
【0035】一方、トノカバーシート30のリヤ側端縁
30bに取り付けられているシャフト32の両端末32
1は、スライダ50に取り付けるフックとしての機能を
もち(以下、係止用フック321と符号化する)、スラ
イダ50上面の係着溝50a内に係止される。
【0036】次いで、巻取り器40とスライダ50との
関係について、図1,図2を基に説明すると、巻取り器
40には、2系列のワイヤ(以下、バックドア連結ワイ
ヤ41、循環ワイヤ42とする)が各巻取り部40a,
40bに巻取りバネ43のバネ力により巻き取られてお
り、一方側のバックドア連結ワイヤ41は、アウターケ
ーシング60等のワイヤガイドを介してバックドア2に
接続されており、他方側の循環ワイヤ42は、両端末が
異なる巻き方向となるように、巻取り部40bに巻き取
られており、一対のガイドローラ51,52に掛け渡さ
れており、この循環ワイヤ42にスライダ50が取り付
けられている。そして、循環ワイヤ42の循環動作に応
じて、スライダ50がガイドレール53に沿って車両の
前後方向に沿って往復動作を行なう。
【0037】図3は、車両用トノカバー装置20の後部
右側の構成を示す平面図であり、ワイヤ巻取り器40並
びにガイドレール53は、ラゲージルーム3内のラゲー
ジサイドトリム70の外側に位置しており、特に本発明
においてはワイヤ巻取り器40から引き伸ばされ、バッ
クドア2に連結するバックドア連結ワイヤ41は、ラゲ
ージサイドトリム70の製品形状に対応して湾曲状をな
す樹脂成形体からなるアウターケーシング60内に挿通
させている。
【0038】このように、アウターケーシング60等の
ワイヤガイドを設けることにより、バックドア連結ワイ
ヤ41の配索経路が安定化するとともに、このワイヤガ
イドがプロテクタ機能を備えているため、ワイヤによる
干渉や荷役の作業の障害になることがなく、かつ見栄え
上もワイヤが露出しないため好ましい。
【0039】また、バックドア連結ワイヤ41は、バッ
クドア2の開放時に車体とドアを結ぶ部分、少なくとも
一部に樹脂などのコーティング処理を施せば、錆止めに
効果がある。
【0040】従って、バックドア2の閉鎖状態を図4、
開放状態を図5にて示すように、バックドア2を閉鎖し
た状態では、バックドア2に接続されているバックドア
連結ワイヤ41は、巻取り器40の巻取りバネ43のバ
ネ力により巻き取られており、巻取り部40a,40b
は同軸上で同期して回転するため、バックドア2を閉鎖
した状態では、スライダ50がガイドレール53の最後
端位置となるように、トノカバーシート30側の循環ワ
イヤ42の巻取り量を調整しておく。
【0041】従って、スライダ50がガイドレール53
の最後端に位置し、このスライダ50にトノカバーシー
ト30のリヤ側シャフト32が取り付けられているた
め、図示するように、ラゲージルーム3の上面開口のほ
ぼ全面がトノカバーシート30により被覆され、ラゲー
ジルーム3内部搭載荷物類が外部に露見することがな
い。
【0042】そして、バックドア2を開放操作すれば、
図5に示すように、バックドア2に連結しているバック
ドア連結ワイヤ41が巻取り器40から引き出され、そ
れによりトノカバーシート30を駆動させる循環ワイヤ
42も巻取り部40bから引き出され、循環ワイヤ42
に接続しているスライダ50が図5中左方向、すなわち
リヤシート1側に向けて前進駆動されるため、トノカバ
ーシート30のリヤ側端縁30b側がリヤシート1側に
向けて移動し、図示するように、トノカバーシート30
は、U字状にラゲージルーム3内に垂れ下がり収納さ
れ、ラゲージルーム3の上面開口を開放することができ
る。
【0043】このように、上述した車両用トノカバー装
置20にあっては、バックドア2の開閉操作に連動し
て、トノカバーシート30を開閉操作することができ、
使い勝手に優れるとともに、トノカバーシートに巻取り
力を付与する従来の巻取りバネを廃止することができ、
しかも、トノカバーシート30は、フロント側及びリヤ
側にそれぞれシャフト31,32を設けるだけの簡易構
造であり、製作コストも低減化できる。
【0044】更に、巻取り器40についても、先願例の
ものでは、トノカバーの巻取りバネのバネ力よりも強い
バネ力をもつ大型の巻取り器を必要としたが、トノカバ
ー側の巻取りバネのバネ力に左右されることなく、コン
パクト構造で小容量の巻取り器40を使用でき、そのた
め、バックドア2の開放操作時、少ない労力でバックド
ア2を開放することができ、構造が簡易でコストが低減
化できるばかりでなく、バックドア2の開け閉めに要す
る労力も少なくて済む。
【0045】次いで、図6は本発明に係る車両用トノカ
バー装置20の別実施形態を示すもので、上述した実施
形態に使用した湾曲状に成形された樹脂成形体のアウタ
ーケーシング60からなるワイヤガイドに替えて、車体
パネル71にラゲージルーム3と車外とを貫通状に嵌挿
されているガイド筒体61により、バックドア連結ワイ
ヤ41がガイドされる。
【0046】この第2実施形態においても、バックドア
2と連結するバックドア連結ワイヤ41は、その配索経
路が安定化するとともに、バックドア2の開閉操作時、
ラゲージルーム3よりも外側に位置するため、荷物の搭
載作業の邪魔にはならず、しかも、ワイヤ巻取り器40
から引き出されるバックドア連結ワイヤ41は、ほぼ一
直線上にバックドア2側に引き伸ばされ、特に、ショッ
クアブソーバのアウターケーシング2aに連結されれ
ば、最短経路にバックドア連結ワイヤ41を配索するこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る車両用
トノカバー装置は、バックドアの開閉操作に連動して開
閉動作でき、使い勝手に優れるとともに、トノカバー側
の巻取りバネを内蔵した巻取り機構を廃止することがで
きるため、構造の簡素化、製作コストの低減が期待でき
るとともに、バックドアの開け閉めが少ない労力で済
み、操作性を高めることができるという効果を有する。
【0048】更に、ワイヤ巻取り器から引き出され、バ
ックドアに連結されるワイヤ処理構造として、トノカバ
ーの後縁コーナー部に沿って湾曲するアウターケーシン
グ内、又は車体パネルを貫通するガイド筒体等のワイヤ
ガイド内を通してバックドア連結ワイヤをバックドア側
に配索する構造を採用したため、ワイヤの配索経路が安
定化するとともに、荷物の搭載作業等の支障になること
がないとともに、外部に違和感を与えることがなく、外
観見栄えを向上させることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用トノカバー装置の第1実施
形態を示す全体図である。
【図2】図1に示す車両用トノカバー装置における巻取
り器の作用を示す説明図である。
【図3】図1に示す車両用トノカバー装置におけるバッ
クドア連結ワイヤの出口部の処理構造を示す説明図であ
る。
【図4】図1に示す車両用トノカバー装置におけるトノ
カバーの閉鎖状態を示す説明図である。
【図5】図1に示す車両用トノカバー装置におけるトノ
カバーの開放状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る車両用トノカバー装置の第2実施
形態におけるバックドア連結ワイヤの出口部の処理構造
を示す説明図である。
【図7】従来のトノカバー装置の構成を示す説明図であ
る。
【図8】従来のバックドア連動式トノボードを示す説明
図である。
【図9】バックドア連動式のトノカバー装置の先願例を
示す構成説明図である。
【図10】図9に示す先願例におけるスライダ駆動系の
構成を示す説明図である。
【図11】図9に示す先願例におけるバックドア連結ワ
イヤの処理構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リヤシート 2 バックドア 3 ラゲージルーム 20 車両用トノカバー装置 30 トノカバーシート 40 巻取り器 40a,40b 巻取り部 41 バックドア連結ワイヤ 42 循環ワイヤ 43 巻取りバネ 50 スライダ 51,52 ガイドローラ 53 ガイドレール 60 アウターケーシング 61 ガイド筒体 70 ラゲージサイドトリム 71 車体パネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤシート後方側に設けられる車両用ト
    ノカバー装置であって、ラゲージルームの上面開口を覆
    うトノカバー本体と、ラゲージルーム内に配設され、バ
    ックドア連結ワイヤと循環ワイヤの2系列のワイヤを巻
    き取るワイヤ巻取り器と、循環ワイヤに取り付けられ、
    車両の前後方向に沿って摺動可能であるとともに、トノ
    カバー本体のリヤ側端縁に係止されるスライダとから構
    成され、バックドアの開閉操作に連繋し、スライダを介
    してトノカバー本体のリヤ側端縁が前後方向に移動し、
    ラゲージルームの上面開口を開閉するとともに、バック
    ドア連結ワイヤをガイドするワイヤガイドがラゲージサ
    イドトリムの製品形状に沿ってカーブする湾曲状のアウ
    ターケーシングにより構成されていることを特徴とする
    車両用トノカバー装置。
  2. 【請求項2】 リヤシート後方側に設けられる車両用ト
    ノカバー装置であって、ラゲージルームの上面開口を覆
    うトノカバー本体と、ラゲージルーム内に配設され、バ
    ックドア連結ワイヤと循環ワイヤの2系列のワイヤを巻
    き取るワイヤ巻取り器と、循環ワイヤに取り付けられ、
    車両の前後方向に沿って摺動可能であるとともに、トノ
    カバー本体のリヤ側端縁に係止されるスライダとから構
    成され、バックドアの開閉操作に連繋して、スライダを
    介してトノカバー本体のリヤ側端縁が前後方向に移動
    し、ラゲージルームの上面開口を開閉するとともに、上
    記バックドア連結ワイヤを車外に挿通ガイドするガイド
    筒体が車体パネルに嵌挿されていることを特徴とする車
    両用トノカバー装置。
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