JP2004276830A - 自動車用トノカバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】たとえトノカバー本体の横幅をラゲージルームの上部全体を覆うような寸法に設定しても、後部ドアの開閉に支障のない自動車用トノカバー装置を提供する。
【解決手段】巻取機構1を後部ドア5側に設け、トノカバー本体2の引き出し側端部2aを引っ掛ける引っ掛け凹部6bをラゲージルーム6の側壁6aの前部側に設置した場合、引き出し側端部2cおよび巻取機構1との間におけるトノカバー本体2の上面側に位置するように、トノカバー本体2を後部ドア5の開時に折返し折曲するカバー折返し用バー8をラゲージルーム6の側壁6a側に設けて、後部ドア5の開時にトノカバー本体2の巻取機構1側が後部ドア5によって引きつられて自動車4上部に移動したとしても、自動車4の天井部4a付近まで移動するのを阻止される。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハッチバック車やワンボックスカーのような荷室(ラゲージルーム)を有する自動車のラゲージルーム上部を覆うように構成された自動車用トノカバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のトノカバー装置は、巻取機構を内蔵した金属製や樹脂製のトノカバーケースとこのトノカバーケースから引き出されるトノカバー本体を含むトノカバーユニットを有して構成し、トノカバーユニットをラゲージルームの後部座席側に取外し可能に設置し、トノカバー本体の引き出し側端部をラゲージルームの車体後部側に着脱自在に引っ掛けるように構成して、ラゲージルームの上部を覆うようにしている。
【0003】
そして、ラゲージルーム全体を最大限に使用すべく邪魔になるような場合には、トノカバー本体を引っ掛け部から取外した後、トノカバーケース内に巻き取った後、該トノカバーケースをラゲージルームの側壁より取外すことになる。
【0004】
しかし、取外したトノカバー装置は、ラゲージルームの床面に転がしておくか、車外に保管することになる。ラゲージルームの床面に転がした場合、荷物収容面積を小さくし或いはラゲージルーム内の荷物出し入れの際の通路確保ができなくなり、又、車外に保管する場合には、その置き場所に困るばかりでなく、いざ使用しようとしても、自動車自体が保管場所近くにいないような場合には、即座に対応できないことになる(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開平6−87083号公報(実用新案登録請求の範囲、図1乃至図4)
【0006】
そこで、特許文献2に記載のようなカバー装置が提案されている。
【0007】
【特許文献2】
特開2001‐191855公報([0008]乃至[0009]、図1、図2等)
【0008】
特許文献1に記載のものによれば、図12乃至図14に示すように、ワンボックスカーに適用したものとして、巻取機構を内蔵したトノカバーケースaとこのトノカバーケースaから引き出されるトノカバー本体bを含むトノカバーユニットcを有して構成し、トノカバーユニットcを後部ドアdに設置すると共に、トノカバー本体bの引き出し側端部eに引っ掛けバーfを取付け、引っ掛けバーfの両端をラゲージルームgの両側壁部hに設けた引っ掛け部iにそれぞれ引っ掛けて、トノカバー本体bによりラゲージルームgの上部を覆うように構成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、トノカバー本体bがラゲージルームgを覆った状態で、後部ドアdを開動した場合、図13の二点鎖線視するように、トノカバーユニットeをトノカバー本体bと共に引き連れて、持ち上げることになる。
【0010】
この状態を車体後部から描画すると、図14に示すようになる。すなわち、ワンボックスカーのような自動車jにおいては、車体形状がラゲージルームg付近の車幅より天井付近の車幅の方が狭小に形成されている関係で、図13に示すように、後部ドアdの回動と共にトノカバーユニットeを持ち上げた場合、トノカバー本体bの横幅kが車幅より大きく、トノカバー本体bが車体に干渉してしまう(図14の二点鎖線視参照)。
【0011】
このために、トノカバー本体bの横幅kは、天井付近の車幅に適合する寸法に設定せざるを得ないことになる。
【0012】
この結果、図13の実線状態で示すようなトノカバー本体bがラゲージルームgの上部を覆った状態では、トノカバー本体bは、ラゲージルームgの上部全体を覆うことができず、ラゲージルームgの側壁付近に空隙ができてしまい、この空隙からトノカバー本体b上にある小荷物等が落下し、或いは空隙のために、ラゲージルームg内の荷物が車外から見えてしまう等の課題を残していることになる。
【0013】
本発明は、かかる点に鑑み、たとえトノカバー本体の横幅をラゲージルームの上部全体を覆うような寸法に設定しても、後部ドアの開閉に支障のない自動車用トノカバー装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、巻取機構とこの巻取機構から引き出されるトノカバー本体とでトノカバーユニットを構成し、トノカバー本体の引き出し側端部を引っ掛ける引っ掛け部および巻取機構のどちらか一方を、後部ドア側に設置すると共に他方をラゲージルームの側壁側に設置しており、引き出し側端部および巻取機構との間におけるトノカバー本体の上面側に位置するように、トノカバー本体を後部ドアの開時に折返し折曲するカバー折返し用バーをラゲージルームの側壁側に設けたことを特徴とするものである。
【0015】
かかる構成により、本発明は、後部ドアの開時にトノカバー本体の引き出し側端部または巻取機構側が後部ドアによって引きつられて自動車上部に移動したとしても、トノカバー本体は、カバー折返し用バーにより屈曲することになって、この屈曲部と引き出し側端部または巻取機構側の移動位置との間に張設されることになり、自動車の天井付近まで移動するのを阻止されることになって、車幅狭小なる天井部を有する自動車にも、この天井部の形状に適合するように幅狭に形成する必要がなく、ラゲージルームの上部を全体として隙間なくカバーすることができる。
【0016】
又、上記発明におけるカバー折返し用バーは、軸方向に伸縮自在に構成し伸長した状態でラゲージルームの側壁側に設けると共に、短縮することによりラゲージルームの側壁側から取外し可能に構成すれば、カバー折返しバーを短縮して取外すことにより、後部ドアの開時に、トノカバー本体がラゲージルームの後部開口を閉塞しないようにでき、ラゲージルーム内に荷物の出し入れに支障を来たすことがない。
【0017】
又、上記発明におけるカバー折返し用バーは、内管および該内管を収容する外管とで構成し、内管が外管を回転可能に支持すると共にラゲージルームの側壁側に伸縮自在に設けることにより、内管の伸縮動作に関係なく外管を内管中心に回転させることによって、トノカバー本体を折曲摺動させることができ、後部ドアの開閉動作に支障をきたすことがない。
【0018】
又、上記発明において、トノカバー本体の下面側に位置するように、カバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームの側壁側に設けて、カバー垂れ下がり防止バーにより引き出し時におけるトノカバー本体の下面側を受け止めるように構成すれば、トノカバー本体がラゲージルームの床面側に垂れ下がることがなく、ラゲージルームにおけるトノカバー本体下部の荷室スペースに影響を及ぼさない。
【0019】
又、上記本発明におけるカバー垂れ下がり防止用バーは、伸縮自在に構成し、且つ伸長した状態でラゲージルームの側壁側に設置すると共に、短縮することにより前記ラゲージルームの側壁側から取外し可能に構成することにより、カバー垂れ下がり防止用バーを短縮してラゲージルームの側壁側から取外すことにより、後部ドアの開時に、トノカバー本体がラゲージルームの後部開口を閉塞しないようにでき、ラゲージルーム内に荷物の出し入れに支障を来たすことがない。
【0020】
又、上記本発明におけるカバー折返し用バーの内管とカバー垂れ下がり防止用バーを、単一のサポート部材を介してラゲージルームの側壁に設置し、サポート部材がラゲージルームの側壁部に設けたバー取付け凹部に設置されるケース体と、スプリングを介してケース体を突出方向に付勢するベース部材とで構成し、ベース部材にそれぞれカバー折返し用バーの内管とカバー垂れ下がり防止用バーの内側管を嵌合し、ベース部材に対するケース部材の出入り動によりカバー折返し用バーの内管とカバー垂れ下がり防止用バーを軸方向に実質的に伸縮可能に構成するようにすれば、ケース体およびベース部材にカバー折返し用バーおよびカバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームへの取り付け前にサブアッシーすることができ、組立て容易性がある。
【0021】
又、上記本発明における巻取機構が、トノカバー本体を巻き込み収容時においてカバー折返し用バーをカバー垂れ下がり防止バーと共に収容する収容部を、後部ドアに設けるようにすれば、トノカバー本体を巻取機構に収容すると共に、カバー折返し用バーをカバー垂れ下がり防止バーと共に後部ドアの収容部に収容することができ、ラゲージルーム全体を荷物収容スペースとして使用できると共に、トノカバーユニットを車外等に保管する必要もない。
【0022】
又、上記本発明における収容部を、後部ドアに形成した収容凹部で構成すれば、トノカバー本体を巻取機構に収容すると共に、カバー折返し用バーをカバー垂れ下がり防止バーと共に後部ドアの収容凹部に収容することができ、ラゲージルーム全体を荷物収容スペースとして使用できると共に、トノカバーユニットを車外等に保管する必要もない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における第1の実施の形態について、図1乃至図8を用いて説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る第1の実施の形態におけるカバー折返しバーおよびカバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームに設置した状態を描画した自動車の車室内後部側の斜視図、図2は同じくカバー折返し用バーおよびカバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームに設置する前段階を描画した斜視図、図3は図1のA−A断面図、図4はカバー折返し用バーおよびカバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームから取外した状態を描画した図1のA−A断面図、図5は図3のC−C断面図、図6は同じくカバー折返しバーおよびカバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームに設置した状態を描画した自動車の車室内後部側の一部破断側面図、図7は後部ドア開時における自動車の車室内後部側の一部破断側面図、図8はカバー折返し用バーおよびカバー垂れ下がり防止バーを後部ドアの収容凹部内に収容した状態を描画した一部破断側面図である。
【0025】
図1乃至図8によれば、巻取機構1と巻取機構1から引き出されるトノカバー本体2とでトノカバーユニット3を構成している。
【0026】
巻取機構1は、自動車4の後部ドア5内に収容設置され、後部ドア5には、カバー出入り口5aを設けて、巻取機構に一端側が連結したトノカバー本体2の他端側(引き出し側端部2a)側を突出させている。
【0027】
後部ドア5は、上部部材5eと下部部材5fから構成されており、巻取機構1は上部部材5eに組み付けられている。
【0028】
上部部材5eと下部部材5fを車体パネル5gに取付ける順序は、予め巻取機構1が組み付けられた上部部材5eを車体パネル5gへ取付け、次に上部部材5eの巻取機構1が組み付けられている部位を覆うように下部部材5fを車体パネル5gへ取付ける。
【0029】
巻取機構1は、後部ドア5の上部部材5eに組み付けられ、下部部材5fに覆われているため、従来の金属製や樹脂製のトノカバーケースを必要とせず、軽量化を図ることができる。
【0030】
トノカバー本体2は上部部材5eと下部部材5fの分割部に形成されるカバー出入り口5aからラゲージルーム6側に引き出される。
【0031】
トノカバー本体2の引き出し側端部2aに、ラゲージルーム6の両側壁6a間の内寸法にほぼ匹敵する長さの引っ掛けバー7を装着している。
【0032】
引っ掛けバー7は、その両端部をラゲージルーム6の両側壁6aの前方側に設けた引っ掛け部としての引っ掛け凹部6bに引っ掛けることによって、巻取機構1から引き出されたトノカバー本体2をラゲージルーム6の床面6c上に適宜高さで張設保持している(図1の状態)。
【0033】
この結果、トノカバー本体2はラゲージルーム6上を覆ってラゲージルーム6内の荷物が車外から見えないようにしている。
【0034】
トノカバー本体2の引き出し側端部2aと巻取機構1との間におけるラゲージルーム6内において、トノカバー本体2の上部側に添設するようにカバー折り返し用バー8が設けられ、又、トノカバー本体2の下部側に添設するようにカバー垂れ下がり防止用バー9が設けられている。
【0035】
カバー折り返し用バー8は、内管8aと内管8aを収容する外管8bとを有して構成している。外管8bは内管8aに回転可能に支持されている。
【0036】
カバー折り返し用バー8の内管8aおよびカバー垂れ下がり防止用バー9は、その両側端部がそれぞれ単一のサポート部材10を介してラゲージルーム6の両側壁6aに設置され、ユニット化されている。
【0037】
すなわち、サポート部材10は、ラゲージルーム6の両側壁6aの後部側に設けたバー取付け凹部6dに嵌合設置されるケース体11と、ケース体11内に収容設置されたベース部材12とを有して構成しており、ラゲージルーム6の両側壁6aの後方に形成したバー取付け凹部6dに取外し可能に設置されている。
【0038】
ケース体11は、ケース本体11aと蓋体11bとからなる箱型部材で構成している。
【0039】
蓋体11bは、その先端部の内方に突出する掛止部11b−1をケース体11aの先端部の外方に突出する被掛止部11a−1に掛合させることによって、ケース本体11aの開口側をカバーしている。
【0040】
又、蓋体11bには、ラゲージルーム6の内方に開口するように開口部11b−2が設けられている。
【0041】
開口部11b−2には、出入り可能にベース部材12が設けられている。
【0042】
ケース体11は、ケース本体11aとベース部材12との間に内蔵したスプリング13により側壁6a側に付勢されると共に、ベース部材12の側壁に設けた肩部12bが蓋体11bの開口部11b−2側内壁に当接して突出寸法を規制されている。
【0043】
スプリング13は、ケース本体11aの底部に設けた着座突起11a−2とベース体12の内側壁に設けた着座凹部12aの間に縮設されている。
【0044】
又、ベース部材12の外側壁には、一対の突起12b、12cが上下方向に対向して形成されている。
【0045】
上段側の突起12bには、カバー折り返し用バー8の内管8aの先端部が嵌合されており、下段側の突起12cには、カバー垂れ下がり防止用バー9の先端部が嵌合している。
【0046】
この結果、内管8aとカバー垂れ下がり防止用バー9とは、ケース体11がベース体12に対してスライド操作することにより、実質的に軸方向に伸縮自在に構成されることになる。又、内管8aとカバー垂れ下がり防止用バー9との間に、トノカバー本体2が介在することになる。
【0047】
更に、後部ドア5におけるカバー出入り口5aより下側には、ケース体11を巻取機構1に巻き込み収容時において、カバー折り返し用バー8およびカバー垂れ下がり防止用バー9を収容する収容部としての収容凹部5bが凹設されており、収容凹部5bには、サポート部材10を嵌合支持する凹所5cが形成されている。
【0048】
そして、トノカバー本体2によりラゲージルーム6上をカバーするには、スプリング13の付勢力に抗してケース体11をベース部材12に対してスライド操作することによって実質的にカバー折り返し用バー8およびカバー垂れ下がり防止用バー9の長さを縮め、この状態を保持しつつサポート部材10をバー取付け凹部6d内に差し込んでおく。
【0049】
次に、引っ掛けバー7を持って、トノカバー本体2を巻取機構1から引き出して、引っ掛けバー7の両端を引っ掛け凹部6bに引っ掛ける。
【0050】
この結果、図1および図6に示すように、トノカバー本体2は、ラゲージルーム6上を覆うことになる。この時、トノカバー本体2は、引っ掛けバー7と共にカバー垂れ下がり防止用バー9によって支持されているため、巻取機構1とカバー折り返し用バー8の高さが異なり、引っ掛けバー7から巻取機構1にかけてトノカバー本体2が斜めに垂れ下がる場合でも垂れ下がりを防止され、確実にラゲージルーム6上を覆うことになる。
【0051】
このような状態から、図7に示すように、後部ドア5を開けた場合、トノカバー本体2は、カバー折り返し用バー8の働きによりこの部位で屈曲されることになる。
【0052】
従って、後部ドアの開時に、巻取機構1側が後部ドア5によって引きつられて自動車上部に移動したとしても、トノカバー本体2は、カバー折返し用バー8により屈曲することになって、この屈曲部8cと巻取機構1側の移動位置との間に張設されることになる。
【0053】
この結果、トノカバー本体2は、自動車の天井付近まで移動するのを阻止されることになって、車幅狭小なる天井部4aを有する自動車にも、この天井部4aの形状に適合するように幅狭に形成する必要がなく、ラゲージルーム6の上部を全体として隙間なくカバーする形状のものを選択することができる。
【0054】
また、トノカバー本体2がカバー折り返し用バー8により屈曲することで、荷物を出し入れする作業性を損なうことがない。
【0055】
そして、トノカバー本体2によりラゲージルーム6上をカバーする必要がない場合には、図8に示すように、トノカバー本体2は巻取機構1内に巻き込み収容する。
【0056】
この時、サポート部材10を凹所5cに嵌合することにより、カバー折り返し用バー8およびカバー垂れ下がり防止用バー9が収容凹部5b内に収容され、引っ掛けバー7がカバー折り返し用バー8およびカバー垂れ下がり防止用バー9に引っ掛かった状態で吊り下げられて、やはり収容凹部5b内に位置することになる。
【0057】
この結果、ラゲージルーム6全体を荷物収容スペースとして使用できると共に、トノカバーユニット3を車外等に保管する必要もない。
【0058】
上記実施の形態では、後部ドア5を上部部材5eと下部部材5fとから構成したが、両者一体のものを使用してもよい。
【0059】
また、カバー折り返し用バー8を内管8aのみとしてもよい。
【0060】
また、巻取機構1とカバー折り返し用バー8がほぼ同一高さに設定され、トノカバー本体2の垂れ下がりがない場合には、カバー垂れ下がり防止用バー9を廃止して、コストダウンを図ってもよい。
【0061】
また、巻取機構1を後部ドア5の下方に組み付ければ、リヤワイパーモータ等との干渉を避けることができる。
【0062】
次に、本発明に係る第2の実施の形態について図9および図10を用いて説明する。図9は両端がそれぞれサポート部材によりユニット化されたカバー折り返し用バーおよびカバー垂れ下がり防止用バーの斜視図、図10は同じく自動車後部側を破断して描画した概略側面図である。
【0063】
本実施の形態においては、上記第1の実施の形態に比較して、カバー垂れ下がり防止用バー9の両端部にそれぞれ第一のフック片14を設けると共に、第1のフック片を挟んで、長さの短い第2のフック片15を3個設けた点が相違しており、その他の構成を同一としている。
【0064】
そして、第一のフック片14および第二のフック片15は、共に、カバー垂れ下がり防止用バー9に取外し可能となっており、図8に示すように、買い物袋16等を引っ掛けサポートするように構成しており、第2のフック片15はトノカバー本体2を巻き取った状態で、引っ掛けバー7を保持するように構成している。
【0065】
図11は、本発明に係る第3の実施の形態を採用した自動車の車室内後部側を一部描画した斜視図である。
【0066】
図11によれば、網状ネットからなるカバー体20の上下端部にそれぞれ引っ掛けフック18を複数個装着して、上端部側のフック18をカバー垂れ下がり防止用バー9に引っ掛けると共に、下端部側のフック18をラゲージルーム6の床面6cにおける後部側に装着した引っ掛け部19に引っ掛けることにより、後部ドア5により開閉される自動車4の後部開口部4bの下部側を閉塞するようにして、床面6cに収容された荷物等の車外への落下等を防止している。
【0067】
引っ掛け部19は、不使用時には、床面6cに設けた凹部6e内に収容され、突起物とならないようにしている。
【0068】
尚、上記実施の形態においては、後部ドア5側にトノカバーユニット3を設け、トノカバー本体の引き出し側端部に設けた引っ掛けバー7を、ラゲージルーム6の前部(後部座席17の背もたれ17a設置付近)に設けた引っ掛け部としての引っ掛け凹部6bに引っ掛けるように構成したが、このような構成に限定されることなく、例えば、トノカバーユニット3を後部座席17の背もたれ17a設置付近におけるラゲージルーム6の両側壁6aに設け、引っ掛けバー7を後部ドア5側に引っ掛けるように構成しても良い。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、後部ドアの開時にトノカバー本体の引き出し側端部または巻取機構側が後部ドアによって引きつられて自動車上部に移動したとしても、トノカバー本体は、カバー折返し用バーにより屈曲することになって、この屈曲部と引き出し側端部または巻取機構側の移動位置との間に張設されることになり、自動車の天井付近まで移動するのを阻止されることになって、車幅狭小なる天井部を有する自動車にも、この天井部の形状に適合するように幅狭に形成する必要がなく、ラゲージルームの上部を全体として隙間なくカバーすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態におけるカバー折返しバーおよびカバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームに設置した状態を描画した自動車の車室内後部側の斜視図である。
【図2】同じくカバー折返し用バーおよびカバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームに設置する前段階を描画した斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】カバー折返し用バーおよびカバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームから取外した状態を描画した図1のA−A断面図である。
【図5】図3のC−C断面図である。
【図6】同じくカバー折返しバーおよびカバー垂れ下がり防止バーをラゲージルームに設置した状態を描画した自動車の車室内後部側の一部破断側面図である。
【図7】後部ドア開時における自動車の車室内後部側の一部破断側面図である。
【図8】カバー折返し用バーおよびカバー垂れ下がり防止バーを後部ドアの収容凹部内に収容した状態を描画した一部破断側面図ある。
【図9】両端がそれぞれサポート部材によりユニット化されたカバー折り返し用バーおよびカバー垂れ下がり防止用バーの斜視図である。
【図10】同じく自動車後部側を破断して描画した概略側面図である。
【図11】本発明に係る第3の実施の形態を採用した自動車の車室内後部側を一部描画した斜視図である。
【図12】従来のトノカバー装置を採用した自動車の車室内後部側の斜視図である。
【図13】同じく、一部を破断して描画した側面図である。
【図14】同じく、後部ドアを取外した状態を描画した自動車の背面図である。
【符号の説明】
1 巻取機構
2 トノカバー本体
2a 引き出し側端部
3 トノカバーユニット
4 自動車
5 後部ドア
5b 収容凹部(収容部)
5c 凹所
6 ラゲージルーム
6a 側壁
6b 引っ掛け凹部(引っ掛け部)
7 引っ掛けバー
8 カバー折り返し用バー
9 カバー垂れ下がり防止用バー
10 サポート部材

Claims (8)

  1. 巻取機構とこの巻取機構から引き出されるトノカバー本体とでトノカバーユニットを構成し、前記トノカバー本体の引き出し側端部を引っ掛ける引っ掛け部および前記巻取機構のどちらか一方を、後部ドア側に設置すると共に他方をラゲージルームの側壁側に設置しており、前記引き出し側端部および前記巻取機構との間における前記トノカバー本体の上面側に位置するように、前記トノカバー本体を前記後部ドアの開時に折返し折曲するカバー折返し用バーを前記ラゲージルームの側壁側に設けたことを特徴とする自動車用トノカバー装置。
  2. 前記カバー折返し用バーは、軸方向に伸縮自在に構成し伸長した状態で前記ラゲージルームの側壁側に設けると共に、短縮することにより前記ラゲージルームの側壁側から取外し可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の自動車用トノカバー装置。
  3. 前記カバー折返し用バーを、内管および該内管を収容する外管とで構成し、前記内管は、前記外管を回転可能に支持すると共に前記ラゲージルームの側壁側に伸縮自在に設けられたことを特徴とする請求項2記載の自動車用トノカバー装置。
  4. 前記トノカバー本体の下面側に位置するように、カバー垂れ下がり防止バーを前記ラゲージルームの側壁側に設けて、前記カバー垂れ下がり防止バーにより引き出し時における前記トノカバー本体の下面側を受け止めるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の自動車用トノカバー装置。
  5. 前記カバー垂れ下がり防止用バーは、伸縮自在に構成し、且つ、伸長した状態で前記ラゲージルームの側壁側に設置すると共に短縮することにより前記ラゲージルームの側壁側から取外し可能に構成したことを特徴とする請求項4記載の自動車用トノカバー装置。
  6. 前記カバー折返し用バーの内管と前記カバー垂れ下がり防止用バーの内側管を単一のサポート部材を介して前記ラゲージルームの側壁に設置しており、前記サポート部材は、前記ラゲージルームの側壁部に設けたバー取付け凹部に設置されるケース体と、スプリングを介して前記ケース体を突出方向に付勢するベース部材とで構成し、該ベース部材にそれぞれ前記カバー折返し用バーの内管と前記カバー垂れ下がり防止用バーを嵌合し、前記ベース部材に対する前記ケース部材の出入り動により前記カバー折返し用バーの内管と前記カバー垂れ下がり防止用バーの内側管を軸方向に実質的に伸縮可能に構成したことを特徴とする請求項5記載の自動車用トノカバー装置。
  7. 前記巻取機構に前記トノカバー本体を巻き込み収容時において、前記カバー折返し用バーを前記カバー垂れ下がり防止バーと共に収容する収容部を、前記後部ドアに設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の自動車用トノカバー装置。
  8. 前記収容部を、前記後部ドアに形成した収容凹部で構成したことを特徴とする請求項7記載の自動車用トノカバー装置。
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