JP2009096285A - トランクルームの仕切り隔壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートによる仕切り時にトランクルームの車両後方および車両下方に収納空間を確保しながら、シート巻取り時にトランク容積の減少を抑えることができると共に荷物の収納性を確保することができるトランクルームの仕切り隔壁構造を提供すること。
【解決手段】複数の空間に分割して仕切るトランクルームTの仕切り隔壁構造において、ソフトシート6、スルーリング7、シート端パイプ8、シート巻き取り装置9、スルーリング係合部10、シート端パイプ係合部11、を備える手段とした。スルーリング係合部10は、シート巻き取り装置9に巻き取られているソフトシート6を車両後方に引き出し、トランクルームT内の空間を上下に分割する第1の位置でスルーリング7の両端部を車体に係合する。シート端パイプ係合部11は、第1の位置での車体係合状態で、シート端パイプ8によりソフトシート6を立ち上がり方向に引き出し、トランクルームT内の上側空間を前後に分割する第2の位置でシート端パイプ8の両端部を車体に係合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハードトップルーフをトランクルームに格納できるコンバーチブル車等に適用され、トランクルーム内の空間を複数の空間に分割して仕切るトランクルームの仕切り隔壁構造に関する。
従来、トランクルームの仕切り隔壁構造としては、トランクルームを前後2つに仕切る隔壁であって、引き出し及び巻き取り可能に実質的に水平に支持され、車体の前後方向へ移動するシートと、このシートの自由端部に結合され、前記シートの自由端部以外のその他の部分よりも前記シートの自由端部を折り曲げにくくする剛性保持手段と、引き出した前記シートの自由端部が前記シートのその他の部分よりも急な角度で立ち上がるように前記剛性保持手段を車体に離脱可能に固定する手段と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3590271号公報
しかしながら、従来のトランクルームの仕切り隔壁構造にあっては、シートの剛性保持手段を有する自由端部が、巻き取り変形できないハードボード部分となり、このハードボード部分がシート巻取り時にトランクルーム内に残る構造であるため、トランク容量が減少したり、荷物の収納性が悪化したりする、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、シートによる仕切り時にトランクルームの車両後方および車両下方に収納空間を確保しながら、シート巻取り時にトランク容積の減少を抑えることができると共に荷物の収納性を確保することができるトランクルームの仕切り隔壁構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、トランクルーム内の空間を複数の空間に分割して仕切るトランクルームの仕切り隔壁構造において、ソフトシートと、第1の係合部材と、第2の係合部材と、シート巻き取り装置と、第1の車体係合部と、第2の車体係合部と、を備えた手段とした。
前記ソフトシートは、前記トランクルームの仕切り隔壁として用いられる変形可能なシートである。
前記第1の係合部材は、前記ソフトシートに対し車両前後方向に移動可能に設定される。
前記第2の係合部材は、前記ソフトシートのシート引き出し端部位置に設定される。
前記シート巻き取り装置は、前記トランクルームの車両前方側位置に設定され、前記第1の係合部材と前記第2の係合部材を有する前記ソフトシートを巻き取る。
前記第1の車体係合部は、前記シート巻き取り装置に巻き取られている前記ソフトシートを車両後方に引き出し、前記トランクルーム内の空間を上下に分割する第1の位置で前記第1の係合部材の両端部を車体に係合する。
前記第2の車体係合部は、前記第1の位置での車体係合状態で、前記第2の係合部材により前記ソフトシートを立ち上がり方向に引き出し、前記トランクルーム内の上側空間を前後に分割する第2の位置で前記第2の係合部材の両端部を車体に係合する。
よって、本発明のトランクルームの仕切り隔壁構造にあっては、トランクルームの仕切り隔壁として変形可能なソフトシートを用い、トランクルームの車両前方側位置に設定されたシート巻き取り装置に巻き取られているソフトシートを車両後方に引き出し、トランクルーム内の空間を上下に分割する第1の位置で車体に係合する。そして、第1の位置での車体係合状態のままでソフトシートを立ち上がり方向に引き出し、トランクルーム内の上側空間を前後に分割する第2の位置で車体に係合する。
したがって、ソフトシートによりトランクルームを仕切ると、トランクルームの車両前方側の上部位置に、ソフトシートとトランクルーム内壁とで囲まれた空間が形成され、この空間にルーフ等を格納した状態でも、トランクルームの車両後方および車両下方の領域に荷物やスペアタイヤ等の収納空間を確保することができる。
また、トランクルームの仕切り隔壁として変形可能なソフトシートを用いているため、シート巻き取り装置への巻き取り状態では、シート巻き取り装置からパイプ材や棒材等により構成される第1の係合部材と第2の係合部材がトランクルーム内に残るのみである。したがって、占有容積が大きなハードカバー等がトランクルーム内に残る場合に比べ、トランク容積の減少を抑えることができるし、また、荷物の出し入れ障害とならず、荷物の収納性を確保することができる。
この結果、シートによる仕切り時にトランクルームの車両後方および車両下方に収納空間を確保しながら、シート巻取り時にトランク容積の減少を抑えることができると共に荷物の収納性を確保することができる。
以下、本発明のトランクルームの仕切り隔壁構造を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の仕切り隔壁構造を適用したコンバーチブル車のトランクルームを示す全体システム図である。図2は実施例1の仕切り隔壁構造を適用したコンバーチブル車のトランクルームを示す斜視図である。図3は実施例1の仕切り隔壁構造におけるスルーリングおよびシート端パイプの係合部構造を示す拡大斜視図である。図4は実施例1の仕切り隔壁構造におけるスルーリングおよびシート端パイプの係合部構造を示す平面図である。図5は実施例1の仕切り隔壁構造における両係合部構造の断面構造であり、(a)は図4のA−A線によるスルーリング係合部構造を示し、(b)は図4のB−B線によるシート端パイプ係合部構造を示す。
分割したハードトップルーフ1a,1b(金属製ルーフ)をトランクルームTに格納できるコンバーチブル車に適用された実施例1の仕切り隔壁構造は、図1に示すように、トランクルームTを上下に分割する仕切りボード2との組み合わせにより、トランクルームT内の空間を、ルーフ格納空間3、ラゲッジ空間4、スペアタイヤ空間5による3つの空間に分割して仕切る。
実施例1の仕切り隔壁構造は、図1に示すように、ソフトシート6と、スルーリング7(第1の係合部材)と、シート端パイプ8(第2の係合部材)と、シート巻き取り装置9と、スルーリング係合部10(第1の車体係合部)と、シート端パイプ係合部11(第2の車体係合部)と、を備えている。
前記ソフトシート6は、前記トランクルームTの仕切り隔壁として用いられるシートであり、例えば、ビニールレーザーや織布や不織布やネット等のような変形可能で柔軟性のある素材により製造される。
前記スルーリング7は、ソフトシート6に対し車両前後方向に移動可能に設定された第1の係合部材である。このスルーリング7は、図4及び図5(a)に示すように、半円形状断面による分割リング7a,7bと、該分割リング7a,7b間に設定され、前記ソフトシート6を車両前後方向に移動可能に挿通する挿通溝7cと、該挿通溝7cを介在させて2つの分割リング7a,7bをリング両端部にて一体化するリング連結部7dと、該リング連結部7dから下向きに湾曲する係合湾曲部7eと、該係合湾曲部7eの先端部に車幅方向に延出する係合ピン部7fと、を有する。
前記分割リング7a,7bのうち、上側の分割リング7aの中央部位置には、図2に示すように、ソフトシート6を仕切り隔壁として設定した状態で上方に突出し、人の手が入る長孔12aを有するハンドル12が設けられている。このハンドル12は、ソフトシート6を巻き取った状態において、収納凹部13から上方に突出する(図6参照)。
前記シート端パイプ8は、ソフトシート6のシート引き出し端部位置に設定された第2の係合部材である。このシート端パイプ8は、図4及び図5(b)に示すように、ソフトシート6のシート引き出し端部位置に固定されたパイプ部8aと、該パイプ部8aの両端部から車幅方向に延長して形成された係合端部8bと、該係合端部8bから下向きに突出する係合ピン部8cと、を有する。
前記パイプ部8aの中央部位置には、図2に示すように、片手で把持できる程度の長さと大きさを持ち、ソフトシート6を仕切り隔壁として設定した状態で露出するストラップ14を有する。このストラップ14は、スルーリング7とスルーリング係合部10の係合状態で、車両後方に露出する(図8参照)。
前記シート巻き取り装置9は、トランクルームTの車両前方側の下部位置に設定され、スルーリング7とシート端パイプ8を有するソフトシート6を巻き取る。このシート巻き取り装置9は、ソフトシート6を把持して引き出し力を付与すると、スプリング力に抗してソフトシート6が引き出され、引き出されたソフトシート6から手を離すとスプリング力により自動的にソフトシート6を巻き取る。
このシート巻き取り装置9のシート巻き取り端部位置には、互いに接するスルーリング7とシート端パイプ8を、トランクルームTの内壁面から埋没させた状態で収納する収納凹部13を有する(図6参照)。
前記スルーリング係合部10は、シート巻き取り装置9に巻き取られているソフトシート6を車両後方に引き出し、トランクルームT内の空間を上下に分割する第1の位置でスルーリング7の両端部を車体に係合する第1の車体係合部である。このスルーリング係合部10は、図4及び図5(a)に示すように、スルーリング7の係合湾曲部7eと係合ピン部7fを上下方向に隙間余裕を持って出入り可能な開口部10aと、該開口部10aに連通し、係合湾曲部7eと係合ピン部7fを車両前後方向に挿通可能な係合溝部10bと、を有する。
そして、スルーリング係合部10には、スルーリング7がスルーリング係合部10に対し車両前後方向に係合したとき、図4に示すように、係合ピン部7fによる押し込みや近接等によりスイッチ動作することで、第1の位置での車体係合を検出する第1係合スイッチ15(第1の係合検出手段)が設けられている。
前記シート端パイプ係合部11は、第1の位置での車体係合状態で、シート端パイプ8によりソフトシート6を立ち上がり方向に引き出し、トランクルームT内の上側空間を前後に分割する第2の位置でシート端パイプ8の両端部を車体に係合する第2の車体係合部である。このシート端パイプ係合部11は、図4及び図5(b)に示すように、シート端パイプ8の係合端部8bが上下方向に傾斜隙間を持って出入り可能な装着溝部11aと、該装着溝部11aに連通し、係合ピン部8cを車両上下方向に挿通可能な係合穴部11bと、を有する。
そして、シート端パイプ係合部11には、シート端パイプ8がシート端パイプ係合部11に対し車両上下方向に係合したとき、図5(b)に示すように、係合ピン部8cによる押し込みや近接等によりスイッチ動作することで、第2の位置での車体係合を検出する第2係合スイッチ16(第2の係合検出手段)が設けられている。
前記第1係合スイッチ15と前記第2係合スイッチ16のスイッチ信号を入力情報として用いるルーフ制御系としては、図1に示すように、ルーフ装着スイッチ17と、ルーフ格納スイッチ18と、ルーフアクチュエータ19と、ルーフコントローラ20(ルーフ制御手段)と、を備えている。
前記ルーフ装着スイッチ17は、車室内のインストルメントパネル位置等に設けられ、ルーフ格納空間3に折り畳み格納したハードトップルーフ1a,1bを、コンバーチブル車のルーフ位置に装着する際に操作する。
前記ルーフ格納スイッチ18は、車室内のインストルメントパネル位置等に設けられ、トランクルームTの格納空間3にハードトップルーフ1a,1bを折り畳み格納する際に操作する。
前記ルーフアクチュエータ19は、折り畳み格納したハードトップルーフ1a,1bをルーフ位置に装着し、格納空間3にハードトップルーフ1a,1bを折り畳み格納するルーフ格納機構の駆動手段である。
前記ルーフコントローラ20は、第1係合スイッチ15と第2係合スイッチ16とルーフ装着スイッチ17とルーフ格納スイッチ18からのスイッチ信号を入力する。
そして、ルーフ装着スイッチ17からオン信号が入力されるルーフ装着時、第1係合スイッチ15と第2係合スイッチ16からのスイッチ信号を確認し、両スイッチ信号がオン信号であるときにのみルーフアクチュエータ19に対し駆動指令が出力され、ハードトップルーフ1a,1bを図1の仮想線位置から実線位置へと移動させる。
一方、ルーフ格納スイッチ18からオン信号が入力されるルーフ格納時、第1係合スイッチ15と第2係合スイッチ16からのスイッチ信号を確認し、両スイッチ信号がオン信号であるときにのみルーフアクチュエータ19に対し駆動指令が出力され、ハードトップルーフ1a,1bを図1の実線位置から仮想線位置へと移動させる。
なお、ラゲッジ空間4の上部位置には、図1に示すように、トランクドア21が開閉可能に設けられ、ドア閉時を実線位置で示し、ドア開時を仮想線位置で示す。また、スペアタイヤ空間5の内部には、発泡材等によるタイヤ支持枠が設けられ、図1に示すように、スペアタイヤ22がタイヤ支持枠に安定した状態で収納されている。
次に、作用を説明する。
実施例1のトランクルームTの仕切り隔壁構造における作用を、「ソフトシートによるトランクルームの仕切り作用」、「ソフトシートによるトランクルームの仕切り解除作用」、「仕切りによる収納空間確保作用」、「トランクルームの仕切りが持つ役割」、「トランク容積の減少抑制作用」、「ソフトシートの係合確認によるルーフ装着・格納作用」、「2つの車体係合部による係合誤検出の防止作用」に分けて説明する。
[ソフトシートによるトランクルームの仕切り作用]
ハードトップルーフ1a,1bを装着した状態で、ソフトシート6によりトランクルームTを仕切る際は、まず、トランクドア21を開けると、図6に示すように、ソフトシート6がシート巻き取り装置9に巻き取られている。このとき、シート巻き取り端部位置の収納凹部13には、スルーリング7とシート端パイプ8が、トランクルームTの内壁面から埋没させた状態で収納されている。このスルーリング7とシート端パイプ8の収納状態では、スルーリング7の中央部位置に設けられているハンドル12が、収納凹部13から上方に突出している。
そして、収納凹部13から上方に突出しているハンドル12を把持し、ハンドル12を把持した状態のまま、図7に示すように、車両後方に向けて略水平方向に引き込む操作を行う。この操作により、シート端パイプ8がスルーリング7に接したままで、ソフトシート6が引き込み操作量に応じてシート巻き取り装置9から引き出される。
そして、ハンドル12を把持しての引き出し操作量が増し、スルーリング7がスルーリング係合部10の位置まで到達すると、ハンドル12による車両下方向への操作を行う。この操作により、スルーリング7の係合ピン部7fが、スルーリング係合部10の開口部10aに挿入される。その後、ハンドル12から手を離す操作を行うと、係合ピン部7fは、シート巻き取り装置9による巻き取り力によって車両前方へ移動する。この操作により、係合ピン部7fが、スルーリング係合部10の係合溝部10bに差し込まれる。これらの操作により、図8に示すように、スルーリング7は、スルーリング係合部10に対し第1の位置にて車両前後方向に係合する。なお、この第1の位置でのスルーリング7の車体係合により、第1係合スイッチ15がオンに入る。
そして、スルーリング7とスルーリング係合部10による第1の位置での車体係合状態で(図8)、シート端パイプ8の中央部位置に設けられているストラップ14を把持し、シート端パイプ8のみを立ち上がり方向に引き出す操作を行う。この操作を行うことで、ソフトシート6が立ち上がり方向に引き出される。そして、ソフトシート6の引き出し操作量が増し、シート端パイプ8がシート端パイプ係合部11の位置まで到達すると、シート端パイプ8を車両下方向へ押し込む操作を行う。この操作により、シート端パイプ8の係合端部8bが、シート端パイプ係合部11の装着溝部11aに装着される。そして、ストラップ14から手を離す操作を行うと、係合端部8bは、シート巻き取り装置9による巻き取り力または自重によって車両下方へ移動する。この操作により、シート端パイプ8の係合ピン部8cが、シート端パイプ係合部11の係合穴部11bに係合される。これらの操作により、図9に示すように、シート端パイプ8は、シート端パイプ係合部11に対し第2の位置にて車両前後方向に係合する。なお、この第2の位置でのシート端パイプ8の車体係合により、第2係合スイッチ16がオンに入る。
以上の操作により、第1の位置と第2の位置で車体に係合固定されたソフトシート6によって、トランクルームT内の空間を、ルーフ格納空間3とラゲッジ空間4に分割して仕切ることができる。さらに、仕切りボード2を組み合わせることにより、ルーフ格納空間3とラゲッジ空間4にスペアタイヤ空間5が加えられ、トランクルームT内の空間を、3つの空間に分割して仕切ることができる。
[ソフトシートによるトランクルームの仕切り解除作用]
ソフトシート6による仕切りにより、図9に示すように、トランクルームT内の空間を分割した状態から、ソフトシート6による仕切りを解除する際は、ストラップ14を把持して上に持ち上げる操作を行う。この操作によって、シート端パイプ8とシート端パイプ係合部11の第2の位置での車体係合が解除される。そして、シート端パイプ8の車体係合解除状態で、ストラップ14から手を離す操作を行う。この操作により、ソフトシート6がシート巻き取り装置9に巻き取られ、シート端パイプ8が、図8に示すスルーリング7に当接する。
そして、ハンドル12を把持して車両後方へ移動させた後、上に持ち上げる操作を行う。この操作によって、スルーリング7とスルーリング係合部10の第1の位置での車体係合が解除される。そして、スルーリング7の車体係合解除状態で、ハンドル12から手を離す操作を行う。この操作により、ソフトシート6がシート巻き取り装置9に巻き取られ、図6に示すように、収納凹部13にスルーリング7とシート端パイプ8を埋没させたシート巻き取り収納状態に戻る。
以上の操作により、第1の位置と第2の位置で車体に係合固定されたソフトシート6によるトランクルームT内の空間仕切りを解除することができ、この仕切り解除状態では、図6に示すように、ルーフ格納空間3とラゲッジ空間4を合わせた広い空間を、荷物等の収納空間として活用することができる。
[仕切りによる収納空間確保作用]
本願は、ハードトップルーフ1a,1bをトランクルームTに格納できるコンバーチブル車において、仕切り隔壁としてソフトシート6を用いたトランクルームTの分割方法に関する。
上記のように、ソフトシート6によりトランクルームTを仕切ると、トランクルームTの車両前方側の上部位置に、ソフトシート6とトランクルーム内壁とで囲まれたルーフ格納空間3が形成される。このため、このルーフ格納空間3にハードトップルーフ1a,1bを格納した状態でも、トランクルームTの車両後方および車両下方の領域に荷物やスペアタイヤ等の収納空間を確保することができる。すなわち、ルーフ格納空間3の後方位置にラゲッジスペースを確保しつつ、ソフトシート6の下側スペースを、スペアタイヤや分割のないラゲッジスペース拡大の両方に利用できる構造である。
ちなみに、実施例1では、ソフトシート6と仕切りボード2によりトランクルームT内の空間を、(a)折畳まれたハードトップルーフ1a,1bを格納するルーフ格納空間3、(b)ルーフ格納空間3の後方空間で、通常のトランクとして使用するラゲッジ空間4、(c)ルーフ格納空間3とラゲッジ空間4の下方の空間でスペアタイヤ22を格納するスペアタイヤ格納空間5、に仕切っている。
[トランクルームの仕切りが持つ役割]
トランクルームTに設定したソフトシート6を用いた仕切りが持つ役割としては、上記のように、収納空間確保という役割に加えて、下記に列挙するような役割を持つ。
・例えば、ルーフ格納空間3に荷物がある場合にハードトップルーフ1a,1bを格納してしまうことで荷物が潰れてしまったり、ルーフ格納機構に負荷がかかるのを防止するために、仕切り区画をはっきり認識することができる。
・ハードトップルーフ1a,1bと荷物とを区切って、汚れなどが荷物に付かないようにすることができる。例えば、雨で濡れたハードトップルーフ1a,1bを格納した場合、ソフトシート6で仕切っておかないと荷物が濡れてしまう。
・ソフトシート6が仕切り位置(引き出されて、トランクルームT内を仕切った状態であり、ルーフ格納空間3が確保され、荷物が汚れない状態である。)にあることを確認して、ルーフ格納動作OKの信号を送ることができる。
・ソフトシート6は、引き出し、巻き取り自在になっていて、巻き取り状態では、トランクルームT内に仕切りが無くなり、広く空間を使う(たくさん荷物が載せられる)ことができる。
[トランク容積の減少抑制作用]
特許第3590271号公報に記載されている従来のトランクルームの仕切り隔壁構造にあっては、シートの“剛性保持手段24”を有する自由端部が、巻き取り変形できないハードボード部分となり、このハードボード部分がシート巻取り時にトランクルーム内に残る構造であるため、トランク容量が減少したり、荷物の収納性が悪化したりする。
これに対し、実施例1では、トランクルームTの仕切り隔壁として変形可能なソフトシート6を用いているし、従来技術の“剛性保持手段24”が無い構成であるため、シート巻き取り装置9によりソフトシート6をカバー端部まで巻き取ることができる。そして、巻き取った状態では、シート巻き取り装置9から、カバー端部に設定された状態のスルーリング7とシート端パイプ8がトランクルームT内に残るのみである。
したがって、占有容積が大きなハードカバー等がトランクルーム内に残る場合に比べ、トランク容積の減少を抑えることができるし、また、荷物の出し入れ障害とならず、荷物の収納性を確保することができる。
加えて、実施例1では、シート巻き取り装置9の巻き取り端部位置に設定した収納凹部13に、図6に示すように、スルーリング7とシート端パイプ8が、トランクルームTの内壁面から埋没させた状態で収納されているため、実質的にトランク容量の減少が無く、良好な荷物の収納性を得ることができる。
そして、ルーフ格納空間3にハードトップルーフ1a,1bが無いソフトシート6の巻き取り状態では、トランクルームT内に仕切り隔壁が無くなり、ルーフ格納空間3とラゲッジ空間4を合わせた広い空間を使って多くの荷物を載せることができる。
[ソフトシートの係合確認によるルーフ装着・格納作用]
シート巻き取り装置9から引き出されたソフトシート6は、略水平方向に引き出されてルーフ格納空間3とスペアタイヤ空間5とを仕切るようにシート巻き取り軸とほぼ同じ高さの第1の位置にて車体に係合される。そして、第1の位置からソフトシート6を上方へ折り曲げルーフ格納空間3とラゲッジ空間4を仕切る第2の位置にて車体に係合される。そして、ソフトシート6の車体係合部は、第1の位置と第2の位置の2箇所(左右一対なので4箇所)を持つため、その2箇所(4箇所)の全てに車体係合したことをもって、ルーフ格納OKにする。
これによって、例えば、図10に示すように、第1の位置でスルーリング7をスルーリング係合部10に係合させないで、ソフトシート6を引き出し、直接、第2の位置でシート端パイプ8をシート端パイプ係合部11に係合させた場合、ルーフ格納空間3は確保されていない。つまり、第2の位置での車体係合を示す係合信号だけで格納OK信号が発せられると、ルーフ格納空間3が確保されていないにもかかわらず、ハードトップルーフ1a,1bが格納されて、荷物を潰す可能性がある。
また、例えば、図8に示すように、第1の位置でスルーリング7をスルーリング係合部10に係合させただけで、第2の位置でのシート端パイプ8とシート端パイプ係合部11への係合が完了していない場合、ルーフ格納空間3とラゲッジ空間4が仕切られていない状態となる。つまり、第1の位置での車体係合を示す係合信号だけで格納OK信号が発せられると、ルーフ格納空間3とラゲッジ空間4が仕切られていない状態でハードトップルーフ1a,1bが格納されて、荷物を汚してしまう可能性がある。
これに対し、実施例1では、第1の位置での車体係合を示す係合信号と、第2の位置での車体係合を示す係合信号とが共に出力されているときにのみ、格納OK信号が発せられるため、図9に示すように、ルーフ格納空間3を確保したことが検知され、ルーフ格納時にハードトップルーフ1a,1bと荷物の干渉により、荷物を潰したり汚したりすることを確実に防止することができる。
さらに、実施例1では、第1の位置での車体係合を示す係合信号と、第2の位置での車体係合を示す係合信号とが共に出力されているときにのみ、装着OK信号が発せられるため、ルーフ装着時もルーフ格納時と同様に、図9に示すように、ルーフ格納空間3を確保したことが検知され、ハードトップルーフ1a,1bと荷物の干渉により、荷物を潰したり汚したりすることを確実に防止することができる。
例えば、ラゲッジ空間4に入れる荷物が多かったり、荷物のサイズが大きかったりする場合等で、ルーフ格納空間3にハードトップルーフ1a,1bを格納している状態で、ソフトシート6のシート端パイプ8を外し、荷物の一部をルーフ格納空間3の空き隙間に入れる可能性がある。このような場合、第1の位置での車体係合を示す係合信号だけで装着OK信号が発せられてルーフ装着を行うと、ハードトップルーフ1a,1bと荷物が干渉する可能性がある。
[2つの係合部による係合誤検出の防止作用]
スルーリング7の車体係合検知とシール端パイプ8の車体係合検知を、例えば、同じ上下方向移動によるスイッチ動作で感知するようにした場合、図11に示すように、スルーリング7をシール端パイプ係合部11に係合することができるし、シール端パイプ8をスルーリング係合部10に係合することができる。この場合、第1の位置での車体係合信号と第2の位置での車体係合信号が出力されるため、スイッチ信号条件が成立し、格納OK信号が発せられてルーフ格納を行うことができる。しかし、図11に示すように、スルーリング7とシール端パイプ8を逆に車体係合した場合には、ルーフ格納空間3が確保されていないにもかかわらず、ハードトップルーフ1a,1bが格納されてしまい、ソフトシート6と干渉してしまう。
これに対し、実施例1では、スルーリング7の車体係合検知は、スルーリング7のスルーリング係合部10に対する前後方向移動による第1係合スイッチ15のスイッチ動作で感知する。また、シール端パイプ8の車体係合検知は、シール端パイプ8のシール端パイプ係合部11に対する上下方向移動による第2係合スイッチ16のスイッチ動作で感知する。つまり、スルーリング7は、係合動作方向が前後方向であるのに対し、シール端パイプ8は、係合動作方向が上下方向であり、係合動作方向を異ならせることで、正規の係合部とは逆の係合部で車体係合することのない係合構造を採用している。
したがって、スルーリング7とシール端パイプ8は、それぞれの正規の係合部とは逆の係合部で車体係合することが回避され、スルーリング係合部10に設けられた第1の係合スイッチ15と、シール端パイプ係合部11に設けられた第2の係合スイッチ16が、係合誤検出により係合を示すスイッチ信号を出力することがなく、ルーフ格納時、ハードトップルーフ1a,1bとソフトシート6との干渉を防止できる。
次に、効果を説明する。
実施例1のトランクルームTの仕切り隔壁構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) トランクルームT内の空間を複数の空間に分割して仕切るトランクルームTの仕切り隔壁構造において、前記トランクルームTの仕切り隔壁として用いられる変形可能なソフトシート6と、前記ソフトシート6に対し車両前後方向に移動可能に設定された第1の係合部材(スルーリング7)と、前記ソフトシート6のシート引き出し端部位置に設定された第2の係合部材(シート端パイプ8)と、前記トランクルームTの車両前方側位置に設定され、前記第1の係合部材と前記第2の係合部材を有する前記ソフトシート6を巻き取るシート巻き取り装置9と、前記シート巻き取り装置9に巻き取られている前記ソフトシート6を車両後方に引き出し、前記トランクルームT内の空間を上下に分割する第1の位置で前記第1の係合部材の両端部を車体に係合する第1の車体係合部(スルーリング係合部10)と、前記第1の位置での車体係合状態で、前記第2の係合部材により前記ソフトシート6を立ち上がり方向に引き出し、前記トランクルームT内の上側空間を前後に分割する第2の位置で前記第2の係合部材の両端部を車体に係合する第2の車体係合部(シート端パイプ係合部11)と、を備えたため、シートによる仕切り時にトランクルームの車両後方および車両下方に収納空間を確保しながら、シート巻取り時にトランク容積の減少を抑えることができると共に荷物の収納性を確保することができる。
(2) 前記ソフトシート6により前記トランクルームTの車両前方側の上部に分割される空間は、コンバーチブル車の折り畳まれたハードトップルーフ1a,1bを格納するルーフ格納空間3であり、前記スルーリング係合部10に、前記スルーリング7が係合したことを検出する第1係合スイッチ15を設け、前記シート端パイプ係合部11に、前記シート端パイプ8が係合したことを検出する第2係合スイッチ16を設け、前記ルーフ格納空間3にハードトップルーフ1a,1bを折り畳み格納する際、前記第1係合スイッチ15による第1の係合検出と前記第2係合スイッチ16による第2の係合検出が共に確認されたときにのみ、ハードトップルーフ1a,1bの折り畳み格納を許可するルーフコントローラ20を設けたため、ルーフ格納空間3がソフトシート6の仕切りにより確保されたときにのみ、ハードトップルーフ1a,1bの折り畳み格納が許可されることになり、ルーフ格納時、荷物との干渉による荷物破損あるいはルーフ破損を確実に防止することができる。
(3) 前記スルーリング7と前記スルーリング係合部10との係合方向が、前記シート端パイプ8と前記シート端パイプ係合部11との係合方向と異なるため、前記スルーリング7を前記シート端パイプ係合部11と係合することを抑制でき、係合誤検出により係合を示すスイッチ信号を出力することがなく、ルーフ格納時、ハードトップルーフ1a,1bとソフトシート6との干渉を防止することができる。
(4) 前記第1係合スイッチ15は、前記スルーリング7が前記スルーリング係合部10に対し車両前後方向に係合したとき第1の位置での車体係合を検出する手段であり、前記第2係合スイッチ16は、前記シート端パイプ8が前記シート端パイプ係合部11に対し車両上下方向に係合したとき第2の位置での車体係合を検出する手段であるため、第1の位置と第2の位置の車体係合を、シート巻き取り装置9による巻き取り力によって促進でき、係合不良によって、ルーフ格納ができなくなることを抑制できる。
(5) 前記第1の係合部材は、前記ソフトシート6を車両前後方向に移動可能に挿通する挿通溝7cを有するスルーリング7であり、前記第2の係合部材は、前記ソフトシート6のシート引き出し端部位置に固定されたシート端パイプ8であり、前記シート巻き取り装置9は、前記ソフトシート6の巻き取り時、互いに接する前記スルーリング7と前記シート端パイプ8を、前記トランクルームTの内壁面から埋没させた状態で収納する収納凹部13を有するため、シート巻取り時、実質的にトランク容量の減少を無くし、良好な荷物の収納性を得ることができる。
(6) 前記スルーリング7は、前記ソフトシート6を前記シート巻き取り装置9により巻き取った状態、および、第1の位置にて上方に突出するハンドル12を有するため、ソフトシート6の車両後方への引き出し操作性を良好にすることができると共に、スルーリング7とスルーリング係合部10の係合操作性や係合解除操作性を良好にすることができる。
(7) 前記シート端パイプ8は、前記第1の位置および第2の位置で車両後方に露出するストラップ14を有するため、ソフトシート6の立ち上がり方向への引き出し操作性を良好にすることができると共に、シート端パイプ8とシート端パイプ係合部11の係合操作性や係合解除操作性を良好にすることができる。
(8) トランクルームT内の空間を複数の空間に分割して仕切るトランクルームTの仕切り隔壁構造において、前記トランクルームTの仕切り隔壁として変形可能なソフトシート6を用い、トランクルームTの車両前方側位置に設定されたシート巻き取り装置9に巻き取られている前記ソフトシート6を車両後方に引き出し、前記トランクルームT内の空間を上下に分割する第1の位置で車体に係合し、第1の位置での車体係合状態のままで前記ソフトシート6を立ち上がり方向に引き出し、前記トランクルームT内の上側空間を前後に分割する第2の位置で車体に係合するため、シートによる仕切り時にトランクルームの車両後方および車両下方に収納空間を確保しながら、シート巻取り時にトランク容積の減少を抑えることができると共に荷物の収納性を確保することができる。
以上、本発明のトランクルームの仕切り隔壁構造を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、第1の係合部材として、ソフトシート6を車両前後方向に移動可能に挿通する挿通溝7cを有するスルーリング7を用いる例を示した。しかし、パイプ材にシート挿通リングを一体に設けたもの等、ソフトシートに対し車両前後方向に移動可能に設定された部材であれば、実施例1のスルーリング7に限られない。
実施例1では、第2の係合部材として、ソフトシートのシート引き出し端部位置に固定されたシート端パイプ8を用いる例を示した。しかし、棒状のシート芯材等、ソフトシートのシート引き出し端部位置に設定された部材であれば、実施例1のシート端パイプ8に限られない。
実施例1では、ソフトシート6によりトランクルームTの車両前方側の上部に分割される空間は、コンバーチブル車の折り畳まれたハードトップルーフ1a,1bを格納するルーフ格納空間3とする例を示した。しかし、ソフトシートによりトランクルームの車両前方側の上部に分割される空間を、ラゲッジ空間に収納する荷物とは干渉させたくない異種の荷物を収納する空間等として用いても良い。
要するに、トランクルームの仕切り隔壁として変形可能なソフトシートを用い、トランクルームの車両前方側位置に設定されたシート巻き取り装置に巻き取られている前記ソフトシートを車両後方に引き出し、前記トランクルーム内の空間を上下に分割する第1の位置で車体に係合し、第1の位置での車体係合状態のままで前記ソフトシートを立ち上がり方向に引き出し、前記トランクルーム内の上側空間を前後に分割する第2の位置で車体に係合するものであれば、実施例1に限られることはない。
実施例1では、分割したハードトップルーフを格納するコンバーチブル車のトランクルームの仕切り隔壁構造としての適用例を示したが、クーペ車やセダン車やSUV車等、他の様々な車種のトランクルームの仕切り隔壁構造に対しても適用することができる。要するに、トランクルーム内の空間を複数の空間に分割して仕切るトランクルームの仕切り隔壁構造であれば適用できる。
実施例1の仕切り隔壁構造を適用したコンバーチブル車のトランクルームを示す全体システム図である。 実施例1の仕切り隔壁構造を適用したコンバーチブル車のトランクルームを示す斜視図である。 実施例1の仕切り隔壁構造におけるスルーリングおよびシート端パイプの係合部構造を示す拡大斜視図である。 実施例1の仕切り隔壁構造におけるスルーリングおよびシート端パイプの係合部構造を示す平面図である。 実施例1の仕切り隔壁構造における両係合部構造の断面構造であり、(a)は図4のA−A線によるスルーリング係合部構造を示し、(b)は図4のB−B線によるシート端パイプ係合部構造を示す。 実施例1の仕切り隔壁構造においてソフトシートをシート巻き取り装置に巻き取った状態を示すシート引き出し作用説明図である。 実施例1の仕切り隔壁構造においてソフトシートをシート巻き取り装置から引き出している途中状態を示すシート引き出し作用説明図である。 実施例1の仕切り隔壁構造においてソフトシートをシート巻き取り装置から引き出し第1の位置にて車体に係合した状態を示すシート引き出し作用説明図である。 実施例1の仕切り隔壁構造においてソフトシートをシート巻き取り装置から引き出し第1の位置と第2の位置にて車体に係合した状態を示すシート引き出し作用説明図である。 実施例1の仕切り隔壁構造においてソフトシートをシート巻き取り装置から引き出し第2の位置のみにて車体に係合した状態を示す干渉作用説明図である。 実施例1の仕切り隔壁構造においてソフトシートをシート巻き取り装置から引き出し第1の位置と第2の位置にて係合部材を逆の車体係合部に係合した状態を示す干渉作用説明図である。
符号の説明
T トランクルーム
1a,1b ハードトップルーフ
2 仕切りボード
3 ルーフ格納空間
4 ラゲッジ空間
5 スペアタイヤ空間
6 ソフトシート
7 スルーリング(第1の係合部材)
8 シート端パイプ(第2の係合部材)
9 シート巻き取り装置
10 スルーリング係合部(第1の車体係合部)
11 シート端パイプ係合部(第2の車体係合部)
12 ハンドル
13 収納凹部
14 ストラップ
15 第1係合スイッチ(第1の係合検出手段)
16 第2係合スイッチ(第2の係合検出手段)
17 ルーフ装着スイッチ
18 ルーフ格納スイッチ
19 ルーフアクチュエータ
20 ルーフコントローラ(ルーフ制御手段)

Claims (8)

  1. トランクルーム内の空間を複数の空間に分割して仕切るトランクルームの仕切り隔壁構造において、
    前記トランクルームの仕切り隔壁として用いられる変形可能なソフトシートと、
    前記ソフトシートに対し車両前後方向に移動可能に設定された第1の係合部材と、
    前記ソフトシートのシート引き出し端部位置に設定された第2の係合部材と、
    前記トランクルームの車両前方側位置に設定され、前記第1の係合部材と前記第2の係合部材を有する前記ソフトシートを巻き取るシート巻き取り装置と、
    前記シート巻き取り装置に巻き取られている前記ソフトシートを車両後方に引き出し、前記トランクルーム内の空間を上下に分割する第1の位置で前記第1の係合部材の両端部を車体に係合する第1の車体係合部と、
    前記第1の位置での車体係合状態で、前記第2の係合部材により前記ソフトシートを立ち上がり方向に引き出し、前記トランクルーム内の上側空間を前後に分割する第2の位置で前記第2の係合部材の両端部を車体に係合する第2の車体係合部と、
    を備えたことを特徴とするトランクルームの仕切り隔壁構造。
  2. 請求項1に記載されたトランクルームの仕切り隔壁構造において、
    前記ソフトシートにより前記トランクルームの車両前方側の上部に分割される空間は、コンバーチブル車の折り畳まれたルーフを格納するルーフ格納空間であり、
    前記第1の車体係合部に、前記第1の係合部材が係合したことを検出する第1の係合検出手段を設け、
    前記第2の車体係合部に、前記第2の係合部材が係合したことを検出する第2の係合検出手段を設け、
    前記ルーフ格納空間にルーフを折り畳み格納する際、前記第1の係合検出手段による第1の係合検出と前記第2の係合検出手段による第2の係合検出が共に確認されたときにのみ、ルーフの折り畳み格納を許可するルーフ制御手段を設けたことを特徴とするトランクルームの仕切り隔壁構造。
  3. 請求項2に記載されたトランクルームの仕切り隔壁構造において、
    前記第1の係合検出手段と前記第1の車体係合部との係合方向は、前記第2の係合部材と前記第2の車体係合部との係合方向と異なることを特徴とするトランクルームの仕切り隔壁構造。
  4. 請求項3に記載されたトランクルームの仕切り隔壁構造において、
    前記第1の係合検出手段は、前記第1の係合部材が前記第1の車体係合部に対し車両前後方向に係合したとき第1の位置での車体係合を検出する手段であり、
    前記第2の係合検出手段は、前記第2の係合部材が前記第2の車体係合部に対し車両上下方向に係合したとき第2の位置での車体係合を検出する手段であることを特徴とするトランクルームの仕切り隔壁構造。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載されたトランクルームの仕切り隔壁構造において、
    前記第1の係合部材は、前記ソフトシートを車両前後方向に移動可能に挿通する挿通溝を有するスルーリングであり、
    前記第2の係合部材は、前記ソフトシートのシート引き出し端部位置に固定されたシート端パイプであり、
    前記シート巻き取り装置は、前記ソフトシートの巻き取り時、互いに接する前記スルーリングと前記シート端パイプを、前記トランクルームの内壁面から埋没させた状態で収納する収納凹部を有することを特徴とするトランクルームの仕切り隔壁構造。
  6. 請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載されたトランクルームの仕切り隔壁構造において、
    前記スルーリングは、前記ソフトシートを前記シート巻き取り装置により巻き取った状態、および、第1の位置にて上方に突出するハンドルを有することを特徴とするトランクルームの仕切り隔壁構造。
  7. 請求項2乃至請求項6の何れか1項に記載されたトランクルームの仕切り隔壁構造において、
    前記シート端パイプは、前記第1の位置および第2の位置で車両後方に露出するストラップを有することを特徴とするトランクルームの仕切り隔壁構造。
  8. トランクルーム内の空間を複数の空間に分割して仕切るトランクルームの仕切り隔壁構造において、
    前記トランクルームの仕切り隔壁として変形可能なソフトシートを用い、トランクルームの車両前方側位置に設定されたシート巻き取り装置に巻き取られている前記ソフトシートを車両後方に引き出し、前記トランクルーム内の空間を上下に分割する第1の位置で車体に係合し、第1の位置での車体係合状態のままで前記ソフトシートを立ち上がり方向に引き出し、前記トランクルーム内の上側空間を前後に分割する第2の位置で車体に係合することを特徴とするトランクルームの仕切り隔壁構造。
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