JP2009113511A - 車両の荷台構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷台の積載スペースを狭めることなく、荷台の上方の一部又は全部を覆って空気抵抗の低減を図ることができる車両の荷台構造を提供すること。
【解決手段】ピックアップトラック1の荷台構造は、テールゲート6とトノカバー60とカバー巻取器32とカバー収容部30とガイドレール8とを備える。テールゲート6は、荷台2の後部で車幅方向に沿って起立し荷台2の後方を区画する。トノカバー60は、柔軟性を有する。カバー巻取器32は、テールゲート6の内部に設けられトノカバー60を引き出し自在に巻き取る。カバー収容部30は、テールゲート6の上端部とカバー巻取器32との間に設けられカバー巻取器32から引き出されたトノカバー60の移動を許容する。ガイドレール8は、カバー収容部30の上端から車両前方へ導出されたトノカバー60を荷台2の少なくとも後方上部を覆う所定位置に保持する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の荷台構造に関する。
上方が開口する荷台を備えた車両では、荷台の上方の後端側を覆うことで車両走行時における空気抵抗を低減できることが知られている。
また、特許文献1には、上述のような空気抵抗の低減を目的としたものではなく、単に荷台の上方を覆うための格納式カバー装置を備えた車両の荷台構造が記載されている。このような車両の荷台構造では、運転台の後部に配置された格納式カバー装置から荷台カバーを引き出して荷台の上方を覆うことができる。引き出された荷台カバーは、不使用時には格納機構に巻き込まれて格納式カバー装置に格納される。
特開平3−197246号公報
ところで、上記従来の格納式カバー装置を備えた荷台構造において、空気抵抗の低減を図るためには、荷台カバーを荷台の後端部まで引き出して荷台の上方の全域を覆う必要があり、引き出し又は格納作業が煩雑である。
このような不都合は、格納式カバー装置を荷台の後上端部に配置し、荷台カバーを車両前方に引き出して荷台後部上方を部分的に覆うことによって回避可能である。しかし、この場合、荷台後上端部の格納式カバー装置によって、荷台の積載スペースが狭められ、また、荷物の積み卸し作業が妨げられてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、荷台の積載スペースを狭めることなく、荷台の上方の一部又は全部を覆って空気抵抗の低減を図ることができる車両の荷台構造の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の第1の態様の車両の荷台構造は、テールゲートとトノカバーと巻取装置とカバー移動路とカバー保持手段とを備える。テールゲートは、荷台の後部で車幅方向に沿って起立し荷台の後方を区画する。トノカバーは、柔軟性を有する。巻取装置は、テールゲートの内部に設けられトノカバーを引き出し自在に巻き取る。カバー移動路は、テールゲートの上端部と巻取装置との間に設けられ巻取装置から引き出されたトノカバーの移動を許容する。カバー保持手段は、カバー移動路の上端から車両前方へ導出されたトノカバーを荷台の少なくとも後方上部を覆う所定位置に保持する。
上記構成では、トノカバーを使用する場合には、トノカバーを荷台の少なくとも後方上部を覆う所定位置に設定する。所定位置では、カバー保持手段によってトノカバーが保持され、車両走行時に発生する空気の流れを変向して空気抵抗を低減させる。トノカバーを使用しない場合には、カバー保持手段による所定位置でのトノカバーの保持を解除し、トノカバーを所定位置からテールゲート側へ移動させる。これにより、トノカバーは、カバー移動路を下降してテールゲート内部に設けられた巻取装置に巻き取られる。このように、巻取装置がテールゲートの内部に設けられているため、荷台の積載スペースを狭めることなく、荷台の上方の一部又は全部を覆って空気抵抗の低減を図ることができる。
本発明の第2の態様の車両の荷台構造は、上記第1の態様の車両の荷台構造であって、一対の側壁を備える。一対の側壁は、荷台の車幅方向両側で車両前後方向に沿って相対向して起立し、荷台の側方を区画する。カバー保持手段は、側壁の上端部に設けられ車両前後方向に延びるガイドレールと、トノカバーの車幅方向両端部に固定され、トノカバーがカバー移動路の上端から車両前方へ導出された状態でガイドレールにスライド移動自在に係合し、ガイドレールによって少なくとも上下移動が規制される複数の係止部と、を有する。
上記構成では、係止部の上下移動がガイドレールによって規制される。これにより、所定位置に設定されたトノカバーの車幅方向両端部の上下方向の移動が規制され、車両走行中のトノカバーのばたつき等が抑止される。従って、空気抵抗の低減効果をより増大させることができる。
また、係止部がガイドレールとスライド移動自在に係合することで、トノカバーの車両前後方向の移動がガイドレールによってガイドされる。これにより、トノカバーの車両前後方向の移動を円滑に行うことができる。
本発明の第3の態様の車両の荷台構造は、上記第2の態様の車両の荷台構造であって、ガイドレール支持部を備える。ガイドレール支持部は、側壁の上端部に固定され、ガイドレールを、係止部と係合する使用位置と使用位置よりも車幅方向外側の収容位置との間でスライド移動自在に支持する。
上記構成では、ガイドレールが使用位置と収容位置との間をスライド移動する。トノカバーを使用する場合には、ガイドレールを使用位置に設定して係止部と係合させる。トノカバーを使用しない場合には、使用位置よりも車幅方向外側の収容位置にガイドレールを設定する。これにより、例えば、ガイドレールの使用位置が側壁の内側端よりも車幅方向内側に設定される場合、すなわち、ガイドレールが荷台の上方開口の側端部を覆う状態で係止部と係合する場合であっても、ガイドレールを収容位置へ移動させることで荷台の上方の側端部を開口させることができる。従って、トノカバーの不使用時に荷台の上方開口の側端部を狭めることなく、荷台の積載スペースを確保することができる。
本発明の第4の態様の車両の荷台構造は、上記第1〜第3の態様の車両の荷台構造であって、シール部材を備える。シール部材は、テールゲートの上端部に設けられ、カバー移動路の上端を区画し、トノカバーの車両前方への導出を許容しつつカバー移動路の上端をシールする。
上記構成では、カバー移動路の上端がシール部材によってシールされる。これにより、カバー移動路への雨水等の浸入が抑止され、テールゲート内に設けられた巻取装置等が汚れることがない。従って、テールゲートの防水性を高めることができる。
本発明の第5の態様の車両の荷台構造は、上記第4の態様の車両の荷台構造であって、シール部材はカバー移動路の上端後方を区画し、テールゲートの上端後部にはシール部材上の水を車両後方へ流下させる排出溝が形成されている。
上記構成では、シール部材上の水が排出溝によって車両後方へ流下される。これにより、シール部材上に雨水等が貯留した場合であっても、貯留した雨水等を車両後方へ効率的に排出することができる。従って、テールゲートの防水性をより高めることができる。
本発明によれば、荷台の積載スペースを狭めることなく、荷台の上方の一部又は全部を覆って空気抵抗の低減を図ることができる。
以下、本発明に係る一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はピックアップトラックの斜視図、図2はトノカバーがテールゲート上方へ引き出された状態を示すピックアップトラックの斜視図、図3はトノカバーが荷台の全域を覆う状態を示すピックアップトラックの斜視図である。図4はトノカバーが荷台の後端部を覆う状態を示すピックアップトラックの斜視図、図5はテールゲートが開いた状態を示すピックアップトラックの斜視図、図6は図4の状態における概略側面図である。図7はテールゲートの概略斜視図、図8はカバー巻取器の要部拡大断面図、図9はガイドレールの概略図であり、(a)はガイドレールの上面図、(b)はガイドレールの断面図である。図10はトノカバーとガイドレールとを示す断面図、図11はゴムシールを設けたトノカバーとガイドレールとを示す断面図、図12はテールゲートの概略側面図、図13はテールゲートが側壁から離間する状態を示す概略側面図、図14は図5の状態を示すテールゲートの概略側面図、図15はテールゲートカバーとゲート後板部が離間する状態を示す概略側面図である。図16はゲート後板部が開いた状態を示す概略側面図、図17はカバー巻取器を取り外した状態を示す概略側面図、図18はロック部を示す概略図、図19は操作部を示す概略側面図である。図20はストッパー部を示す概略図であり、(a)はロック状態を示す概略図、(b)はストッパー部と側壁側係合部とのロックが解除された状態を示す概略図、(c)はロック解除状態を示す概略図である。なお、以下の説明において、前後方向は車両の進行方向前後を示し、内外方向は車幅方向の内外を示す。
図1〜図6に示すように、ピックアップトラック(車両)1の荷台2は、床3と前壁4と左右一対の側壁5とテールゲート6等から構成されている。
前壁4は、キャブ7の後面に対向配置されて荷台2の前端を区画する。側壁5は、ガイドレール(カバー保持手段)8を備え、前壁4の車幅方向両端部から車両前後方向に沿って立設される。また、側壁5の後端面上方には、図13に示すように、テールゲートロック部材9が接合される。テールゲートロック部材9は、板状部材であり、後端部に係合孔9aが形成されている。
テールゲート6は、荷台2の後端で車幅方向に沿って起立し、荷台2の後端を区画する。テールゲート6の下端部は床3の後端部に回転自在に連結され、起立した閉止位置と床3の後端から後方へ略水平に延びる開放位置との間を開閉移動する。
ガイドレール8は、側壁5の上端部に配置され車両前後方向に延びている。図9に示すように、ガイドレール8は、板状に形成されたガイドレール下板部10を有し、ガイドレール下板部10の一端10aには、上方に向かって延びるガイドレール一端側側板部11が形成されている。ガイドレール一端側側板部11の上端部には、車幅方向外側に向かって延びるガイドレール一端側上板部12が形成されている。ガイドレール下板部10の他端10bには、車幅方向内側に向かって斜め上方に延びるガイドレール他端側側板部13が形成され、ガイドレール他端側側板部13の上端部には、車幅方向内側に向かって延びるガイドレール他端側上板部14が形成されている。ガイドレール一端側上板部12とガイドレール他端側上板部14とは離間し、ガイドレール8の前端部8a及び後端部8bでは、ガイドレール一端側上板部12とガイドレール他端側上板部14とが車幅方向外側に向かって湾曲して略ハ字状に形成されている。ガイドレール8には、ガイドレール下板部10、ガイドレール一端側側板部11、ガイドレール他端側側板部13、ガイドレール一端側上板部12及びガイドレール他端側上板部14によって区画形成された略T字状のガイド溝8cが形成されている。
図10に示すように、ガイドレール下板部10(図9参照)の下端面にはガイド固定板15が接合されている。ガイド固定板15は、断面が略L字状に形成された板状部材であり、側壁5の上端部に固定されている。ガイド固定板15の一端15a側はリベット16によって側壁5の上端部に固定され、ガイド固定板15の車幅方向略中央部は支持部材17により下方から支持されている。
支持部材17は、断面が略L字状に形成され、側壁5の内側面上方に対向配置されている。支持部材17の一端17a側はガイド固定板15の車幅方略中央部と当接し、ガイド固定板15を下方から支持している。支持部材17の他端17b側はリベット16によって側壁5の内側面に固定されている。
ガイドレール8は、ガイド固定板15に接合されることで側壁5の車幅方向内側端よりも車幅方向内側に配置される。
図7及び図12に示すように、テールゲート6は、ゲート後板部18と一対のゲート側板部19と一対のゲート前板部20とゲート上板部21とゲート底板部22とテールゲートカバー23とを有する。
テールゲート6が起立した状態で、ゲート後板部18は、テールゲート6の後面全域を覆う。一対のゲート側板部19は、ゲート後板部18の車幅方向両端縁部からそれぞれ前方に延びる。一対のゲート前板部20は、各ゲート側板部19の前端からそれぞれ車幅方向内側に延び、側壁5の後端面に対向配置される。一対のゲート前板部20の内端縁同士は離間し、ゲート前板部20の内端縁にはテールゲートカバー23が配設される。
ゲート前板部20の車幅方向内側上端部には、ゲート前板部20を貫通するロック部材挿入口24が形成される。ロック部材挿入口24には、側壁5の後端部上方に配設されたテールゲートロック部材9が挿入される。
テールゲートカバー23は、ゲート前板部20の内端縁から内側に向かって延び、ゲート後板部18に対向配置される。テールゲートカバー23の下端部には、後方に向かって延びる板状の装置当接板25が接合される。テールゲートカバー23の車幅方向両端部上方には後方に向かって延びるゲートカバーロック部材26が接合され、ロック部材挿入口24に対向配置される。ゲートカバーロック部材26は板状部材であり、車幅方向に貫通する係合孔26aが後端部に設けられている(図15参照)。
ゲート底板部22は、ゲート後板部18の下端縁から前方へ延び、各ゲート側板部19の下端縁及び各ゲート前板部20の下端縁と接合している。ゲート底板部22は、床3の後端部にヒンジ27を介して回転自在に連結され、これにより、テールゲート6の開閉移動が許容される。
一対のゲート上板部21は、それぞれゲート前板部20の上端から後方に延びてゲート後板部18の上端及びゲート側板部19の上端と接合し、ゲート上板部21の内端縁同士は離間している。ゲート上板部21の内端縁にはカバー当接部(カバー保持手段)28が配設され、テールゲートカバー23の上端部と接合している。カバー当接部28は、ゲート後板部18側の一端28aが下方に延びて断面が略L字状に形成されている。カバー当接部28の一端28aは、ゲート後板部18と離間する。
ゲート後板部18の前面は、略中央部が車幅方向両端部よりも窪んでおり、ゲート後板部18の後側上端部は、略円弧状に形成されている。ゲート後板部18の図1の点線の位置には、ロック部29が配設されている。
ゲート後板部18の前面とテールゲートカバー23の後面との間の領域のうち、装置当接板25よりも上側の領域はカバー収容部(カバー移動路)30として機能し、装置当接板25よりも下側の領域は巻取器収容部31として機能する。カバー収容部30及び巻取器収容部31の車幅方向両端の前後はゲート後板部18の前面とテールゲートカバー23の後面とによってそれぞれ区画される。カバー収容部30の下端は装置当接板25によって区画され、上端はカバー当接部28によって区画される。巻取器収容部31の下端はゲート底板部22の上面によって区画され、上端は装置当接板25によって区画される。巻取器収容部31にはカバー巻取器(巻取装置)32が収容される。
図18に示すように、ロック部29は、操作部33とストッパー部34とリンク部35等から構成されている。なお、図18は、車両後方から視たロック部29を示す概略図である。
図18及び図19に示すように、操作部33は操作レバー36と連結軸37とを有し、ゲート後板部18の上端部かつ車幅方向中央部に配置される。操作レバー36は、略L字状の板状部材である。操作レバー36の一端36a側は支持軸38によって下方から支持され、操作レバー36の他端36b側はゲート後板部18の後面より露出する。連結軸37は、一端37aが操作レバー36の一端36a側に連結され、他端37bが下方に向かって延びている。
図18及び図20に示すように、ストッパー部34は、一端に棒状部材である係止棒39が形成されている。係止棒39の一端39aは円弧状に形成され、係止棒39の他端39bは略矩形のバネ当接板40に接合される。バネ当接板40の車幅方向内側にはバネ41が配置され、バネ当接板40の車幅方向内側面と当接する。バネ当接板40の車幅方向内側には軸42が配置され、軸42の一端42aがバネ当接板40の車幅方向内側面と接合する。軸42の他端42bは、連結軸43の一端43aに連結される。ストッパー部34は、ゲート後板部18の前面かつ車幅方向外側端部のストッパー収容凹部44に収容される。
図18に示すように、リンク部35は、略ドーナツ形状の板部材であり、ゲート後板部18の前面の略中央部、すなわち、車幅方向両端部よりも窪んだ領域に配置されている。リンク部35は、ゲート後板部18の前面に回転軸45によって回転自在に固定される。リンク部35の一端35a側は湾曲部46を有し、湾曲部46の車幅方向外側にはバネ支持軸47とトーションスプリング48とが配設されている。リンク部35の上端側(図18中上側)及び下端側(図18中下側)には軸42と連結された連結軸43の他端43bがそれぞれ連結され、リンク部35の他端35b側には操作レバー36と連結された連結軸37の他端37b側が連結される。
湾曲部46は、リンク部35の他端35b側へ向かって窪んだ谷部46aを3箇所有する。谷部46aの間には、山部46bが2箇所形成されている。
バネ支持軸47は、ゲート後板部18の前面から前方に向かって垂直に延びる棒状部材であり、リンク部35よりも車幅方向外側に2箇所設けられている。
トーションスプリング48は、両端部に棒状の腕が設けられたコイル状のばねである。トーションスプリング48は、車幅方向内側に配置されるバネ支持軸47に巻き付けられ、一端側の腕48aが車幅方向外側に配置されるバネ支持軸47と当接する。トーションスプリング48の他端側の腕48bは、一端が略円弧状に形成されてリンク部35の谷部46aと当接すると共に、付勢力によって谷部46aを押圧する。これにより、リンク部35の回転移動が規制される。
ストッパー収容凹部44は、ゲート後板部18の前面中央部よりも前方に突出する車幅方向両端部を窪ませた凹状の溝である。図20に示すように、ストッパー収容凹部44の車幅方向外側には、係止棒収容凹部44aが形成されている。係止棒収容凹部44aよりも車幅方向内側には、くびれ部44bが形成され、くびれ部44bよりも車幅方向内側には、バネ収容凹部44cが形成されている。バネ収容凹部44cの車幅方向内側部は、ゲート後板部18の前面中央部の領域と接続している。係止棒収容凹部44aには係止棒39が収容されると共に、ゲートカバーロック部材26の後端部とテールゲートロック部材9の後端部とが対向配置される。バネ収容凹部44cには、バネ41とバネ当接板40と軸42の一端42a側とが収容される。バネ収容凹部44cの車幅方向の長さはバネ当接板40が車幅方向に移動可能な寸法形状により形成されている。係止棒収容凹部44aの上下方向の長さは、バネ収容凹部44cの上下方向の長さよりも大きく形成されている。くびれ部44bの上下方向の長さは、係止棒収容凹部44a及びバネ収容凹部44cの上下方向の長さよりも小さく形成されている。これにより、バネ当接板40のくびれ部44bよりも車幅方向外側への移動が規制される。
バネ当接板40がバネ収容凹部44cの車幅方向外側端部へ移動した状態(図20(a)に示す状態)では、係止棒39の一端39aがゲートカバーロック部材26の係合孔26aとテールゲートロック部材9の係合孔9aとに挿入される。これにより、係止棒39がゲートカバーロック部材26とテールゲートロック部材9と係合し、ゲート後板部18とテールゲートカバー23とがロック状態となり、さらに、テールゲート6と側壁5とがロック状態となる。
このように構成されたロック部29では、操作レバー36の他端36bがゲート後板部18と略平行な状態(図19に示す状態)のとき、トーションスプリング48の他端側の腕48bが最も上方に配置される谷部46aと当接し、係止棒39がゲートカバーロック部材26とテールゲートロック部材9と係合する。操作レバー36の他端36b側を矢印49aの方向に移動させると、支持軸38を軸として操作レバー36の一端36a側が矢印49bの方向へ移動し、連結軸37が下方へ移動する。これにより、連結軸37と連結するリンク部35がゲート後板部18の前面に対して時計回り(図18中では反時計回り)に回転する。リンク部35が回転すると、最も上方に配置される谷部46aとトーションスプリング48の他端側の腕48bとの当接状態が解除され、中央に配置される谷部46aと当接する。これにより、連結軸43が車幅方向内側に移動し、連結軸43の移動と連動して軸42、バネ当接板40及び係止棒39が車幅方向内側に移動する(図20(b)に示す)。すなわち、トーションスプリング48の他端側の腕48bと当接する谷部46aが、最も上方に配置される谷部46aから中央に配置される谷部46aへと変更されることで、係止棒39の一端39aが車幅方向内側へ移動する。これにより、テールゲート6と側壁5とのロック状態が解除され、テールゲート6の開放位置への移動が可能となる(図12〜図14参照)。
操作レバー36の他端36b側を矢印49aの方向にさらに移動させ、トーションスプリング48の他端側の腕48bと当接する谷部46aを最も下方に配置される谷部46aへと変更すると、係止棒39の一端39aが車幅方向内側へさらに移動する(図20(c)に示す)。これにより、ゲート後板部18とテールゲート6カバーとのロック状態が解除され、図15〜図17に示すように、ゲート後板部18のみを開放位置へ移動させることが可能となる。なお、テールゲートカバー23の下端部にはトーションスプリング50が配設されて、一端側の腕50aがテールゲートカバー23に固定されると共に、他端側の腕50bが側壁5の下端部に固定される固定部材51と当接する。これにより、テールゲートカバー23は、トーションスプリング50の付勢力によって閉止位置へと押し上げられた状態となる。
図8、図12及び図17に示すように、カバー巻取器32は、ケース52と巻取器本体53等から構成される。ケース52は、ケース後板部54とケース下板部55とケース前板部56と一対のケース側板部57を有し、断面が略D字状に形成されている。
ケース後板部54は、板状に形成されてケース52の後端を区画する。ケース下板部55は、ケース後板部54の下端から前方に延びる。ケース前板部56は、断面が略円弧状の板状部材であり、ケース下板部55の前端部に接合される。ケース側板部57は、ケース後板部54から前方に延びてケース前板部56の後端部及びケース下板部55の上端部と接合される。特に図示していないが、ケース側板部57の略中央部には円形の孔が形成されている。ケース後板部54の上端部とケース前板部56の上端部とは離間してカバー引出口58が形成され、ケース後板部54とケース前板部56との間の領域は本体収容部59として機能する。本体収容部59の車幅方向両端は、一対のケース側板部57によって区画される。本体収容部59には、トノカバー60と巻取器本体53とが収容される。
図8、図10及び図12に示すように、トノカバー60は、軟質な素材によって形成されたソフトタイプのカバー部材である。トノカバー60の一端60aには取っ手61が配設され、トノカバー60の車幅方向両端部には、トノカバー60の車幅方向両端部を車幅方向内側に向かって折り込んだカバー折込部62が形成されている。
取っ手61は、トノカバー60の一端60aで車幅方向に延びる棒状部材であり、断面が四角形状に形成されている。取っ手61は、トノカバー60がカバー収容部30に収容された状態においてカバー引出口58の上方に対向配置され、ケース後板部54とケース前板部56とカバー当接部28と当接する。
カバー折込部62には、断面が略H字状に形成された係止凸部(カバー保持手段、係止部)63が複数配設されている。係止凸部63の一端63a側は、カバー折込部62に固定されてトノカバー60とカバー折込部62との間に配置される。係止凸部63の他端63b側は、ガイドレール8のガイド溝8c(図9(b)参照)と組み合わされてガイド溝8c内を前後方向にスライド移動する。係止凸部63の他端63b側とガイド溝8cとが組み合わされることで、トノカバー60の上下方向の移動が規制される。
巻取器本体53は、例えば、内部にぜんまいバネ(図示せず)が設けられている。巻取器本体53は、外側面にトノカバー60が巻き付けられた状態で本体収容部59に収容される。巻取器本体53の車幅方向両端部には、巻取軸64が連結されて回転自在に支持されている。トノカバー60を引き出す時には、トノカバー60を引き出す引出方向(図13中反時計回り)に巻取器本体53を回転させる。このとき、巻取器本体53は、ぜんまいバネによってトノカバー60を巻き取る巻取方向(図13中時計回り)に回転力が付与される。巻取方向の回転力によって巻取器本体53が巻取方向へ回転すると、トノカバー60が巻き取られる。また、特に図示していないが、巻取器本体53と巻取軸64との間には、引出方向に回転させた巻取器本体53を解除可能にロックするロック機構(カバー保持手段)が設けられている。巻取器本体53のロックは、巻取器本体53を一度引出方向に回転させることで解除される。
本実施形態によれば、ピックアップトラック1の乗員などの使用者は、トノカバー60を使用する場合には、取っ手61を把持してテールゲート6の上方へ引き上げる。これにより、巻取器本体53が引出方向に回転し、トノカバー60がカバー収容部30内を上方に移動してカバー引出口58から引き出される。引き出されたトノカバー60を車両前下方へと移動させてカバー当接部28に当接させると共に、係止凸部63をガイドレール8のガイド溝8cと組み合わせる。これにより、トノカバー60の上下方向への移動が規制される。トノカバー60をガイドレール8の前端部までスライド移動させて、引出方向に回転させた巻取器本体53をロックする。これにより、トノカバー60の車両前後方向への移動が規制され、荷台2の上方のほぼ全域を覆う位置にトノカバー60が設定される。荷台2の上方のほぼ全域を覆うトノカバー60は、車両走行時に発生する空気の流れを変向して空気抵抗を低減させる。
荷台2の上方の前端側を開口させる場合には、巻取器本体53のロックを解除してトノカバー60を車両後端側へスライド移動させ、荷台2の上方の後端側を覆う位置に設定して巻取器本体53をロックする。これにより、荷台2の上方の前端側が開口し、荷台2の上方の後端側がトノカバー60で覆われる。荷台2の上方の後端側がトノカバー60で覆われることで、車両走行時に発生する空気の流れが変向されて空気抵抗が低減される。
トノカバー60を使用しない場合には、巻取器本体53のロックを解除して、トノカバー60をガイドレール8に沿って後方へと移動させる。後方へと移動したトノカバー60は、カバー収容部30内を下方へ移動して巻取器本体53に巻き取られる。カバー巻取器32がテールゲート6内に収容されているため、トノカバー60が収容されると荷台2の上方のほぼ全域が開口する。
このように、本実施形態によれば、荷台2の積載スペースを狭めることなく、荷台2の上方の一部又は全部を覆って車両走行時における空気抵抗の低減を図ることができる。
また、荷台2の上方の前端側を開口させて後端側のみをトノカバー60で覆うことで、車両走行時に発生する空気の流れを変向して空気抵抗を低減させつつ、荷台2の車両前端側に背の高い積載物等を載せることができる。
また、係止凸部63とガイド溝8cとの組み合わせによりトノカバー60の上下方向への移動が規制されるため、車両走行中におけるトノカバー60のばたつき等を抑止することができ、空気抵抗の低減効果を増大させることができる。
また、係止凸部63がガイド溝8cに沿ってスライド移動するため、トノカバー60の車両前後方向への移動をガイドレール8にガイドさせることができ、トノカバー60を円滑に移動させることができる。
また、ゲート後板部18の前面にロック部29を配設し、ゲート後板部18とテールゲートカバー23とを分離可能としたことにより、カバー巻取器32を容易に着脱することができ、トノカバー60及びカバー巻取器32のメンテナンス性を向上させることができる。
なお、図11に示すように、トノカバー60の車幅方向外側端部に、断面が略U字状のゴムシール65を配設してもよい。これによれば、トノカバー60とガイドレール8との当接箇所をゴムシール65によって封止することができ、雨水等の浸入を抑止することができる。
また、特に図示してはいないが、ケース後板部54及びカバー当接部28の取っ手61と当接する箇所にゴムシール等を設けてもよい。これによれば、取っ手61との当接箇所がゴムシールによって封止されるため、テールゲート6内部への雨水等の侵入を抑止することができ、テールゲート6の防水性を高めることができる。
また、本実施形態では、巻取器本体53と巻取軸64との間にロック機構が設けられている場合を説明したが、これは一例であって、トノカバー60の係止凸部63と解除可能に係合する凹部をガイドレール8に複数設け、係止凸部63と凹部との係合によってトノカバー60の車両前後方向の移動を規制してもよい(図示せず)。
さらに、トノカバー60が柔軟な素材で形成されたソフトタイプのカバー部材である場合を説明したが、巻取器本体53による巻き取りが可能であれば車幅方向に硬性を有してもよく、例えば、車幅方向に延びる板状部材を車両前後方向に複数並べて、柔軟性を有する部材によって各板状部材を接続したもの等であってもよい。
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
図21は第2の実施形態におけるガイドレールを示す概略図であり、(a)はガイドレールの上面図、(b)はガイドレールの断面図である。図22は側壁とガイドレールを示す概略図であり、(a)は側壁にガイドレールが取り付けられた状態を示す上面図、(b)は図22(a)の断面図である。図23はトノカバーとガイドレールとを示す概略図であり、(a)はトノカバーとガイドレールとが係止した状態を示す上面図、(b)は図23(a)の断面図である。図24はスプリングを示す上面図であり、図25は図22(b)のA方向矢視断面図であり、(a)はガイドレールが収容位置の時の固定ピンとスプリングを示す概略上面図、(b)はガイドレールを使用位置に向かって移動させた時の固定ピンとスプリングとの状態を示す概略上面図、(c)は固定ピンとスプリングとの係止状態が解除された状態を示す概略上面図、(d)はガイドレールが使用位置の時の固定ピンとスプリングを示す概略上面図である。図26は図22(b)のB−B矢視断面図、図27はトノカバーにシール部材を取り付けた状態を示す断面図、図28はトノカバーとカバー巻取器とを示す概略図、図29は図28のトノカバーとカバー巻取器とを取り付けたピックアップトラックの概略上面図である。図30はトノカバーと前壁との固定方法を示す断面図、図31は図30の変形例を示す断面図である。図32はトノカバーと前壁との他の固定方法を示す断面図、図33は図32の固定方法の変形例を示す断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図21〜図26に示すように、本実施形態では、ガイドレール下板部10の他端10bに車幅方向外側に延びるスライド板(ガイドレール支持部)66が接合されている。スライド板66は、スライド孔67とスプリング収容凹部68とスプリング69とを有し、ガイド固定板15と共に側壁5の上端部に配置される。
スライド孔67は、スライド板66を貫通し、車幅方向に延びる溝孔であり、スライド板66の車幅方向外側端部に形成される。スプリング収容凹部68は、スライド板66の下端面を上方に向かって窪ませた溝であり、スライド孔67の下端部と接続している。
スプリング69は、車幅方向内側(図24中右側)にピン係止部69aを有する。ピン係止部69aは略円弧状に形成され、車幅方向外側(図24中左側)が開口する。ピン係止部69aの一端(図24中上端)には、車幅方向外側かつ車両前方(図24中左上方)に向かって延びる長腕69bが接続されている。ピン係止部69aの他端(図24中下端)には長腕69bよりも長さの短い短腕69cが接続され、車幅方向外側かつ車両後方(図24中左下方)に向かって延びている。スプリング69は、長腕69bを車両後方に押圧して長腕69bと短腕69cとの間の距離を狭めた状態でスプリング収容凹部68に収容される。
ガイド固定板15は、断面が略L字状に形成され、側壁5の上端部に対向配置される。ガイド固定板15の車幅方向外側端部は固定ピン70により側壁5の上端部に固定されており、ガイド固定板15の車幅方向内側端部には支持部材17が配置されている。
固定ピン70は、軸部71と上側頭部72と下側頭部73とを有する。軸部71は棒状部材であり、スライド孔67の車両前後方向の長さとほぼ同じ長さの径で形成されている。軸部71の一端71aには軸部71よりも径が大きい略円弧状の上側頭部72が形成され、軸部71の他端71bには上側頭部72とほぼ同形状の下側頭部73が形成されている。軸部71は、スライド板66のスライド孔67とガイド固定板15と側壁5の上端部とを貫通する。これにより、スライド孔67の上部には上側頭部72が配置されて、ガイドレール8の上下方向の移動が規制される。また、軸部71がスライド孔67を貫通することで、ガイドレール8の車幅方向のスライド移動が許容される。
ガイドレール8が車幅方向外側へスライド移動した収容位置の時、固定ピン70はスライド孔67の車幅方向外側端部でピン係止部69aと係止する。これにより、ガイドレール8の車幅方向への移動が規制される。
ガイドレール8を収容位置から車幅方向内側へスライド移動させると、スライド孔67が車幅方向内側へ移動してピン係止部69aが固定ピン70によって押し広げられ、ピン係止部69aと固定ピン70との係止状態が解除される。
ガイドレール8を車幅方向内側へさらに移動させると、固定ピン70がスライド孔67の車幅方向外側端部に配置される。これにより、収容位置よりも車幅方向内側へ移動した使用位置にガイドレール8が設定される。
荷台2の上方をトノカバー60で覆う場合には、ガイドレール8を使用位置に設定して係止凸部63をガイド溝8cに組み合わせる。トノカバー60をテールゲート6に収容して荷台2に積載物を載せる場合等には、ガイドレール8を使用位置から収容位置に移動させる。これにより、荷台2の上方の側端部は、ガイドレール8が使用位置の時よりも収容位置の時の方がより開口する。
また、図28〜図30に示すように、本実施形態では、トノカバー60の前端部にスロット(カバー保持手段)74を設けると共に前壁4の上端にブラケット(カバー保持手段)75を設けている。
スロット74は、トノカバー60を貫通する溝孔であり、トノカバー60の前端部に3箇所設けられている。スロット74の前端部及び後端部には硬性部材が配設される。なお、スロット74は、トノカバー60を把持する際の把持部として機能させてもよい。
ブラケット75は、固定部75aと引掛部75bとを有する。固定部75aは板状の部材であり、前壁4の上端に3箇所配置されてビス76によって前壁4に固定されている。引掛部75bは、固定部75aの前端部に接続される略L字状の部材であり、トノカバー60のスロット74が掛けられる。引掛部75bの後方かつ固定部75aの上端部には、例えばパイル地等のシート部材77が配設される。これにより、トノカバー60と固定部75aとの間が封止される。
以上、本発明の第2の実施形態では、ガイドレール8が収容位置と使用位置との間でスライド移動する。トノカバー60を使用する場合には、ガイドレール8を使用位置に設定して係止凸部63と組み合わせ、トノカバー60を使用しない場合には、使用位置よりも車幅方向外側の収容位置にガイドレール8を設定する。これにより、ガイドレール8の使用位置が側壁5の内側端よりも車幅方向内側に設定される場合、すなわち、ガイドレール8が荷台2の上方開口の側端部を覆う状態で係止凸部63と組み合わされる場合であっても、ガイドレール8を収容位置へ移動させることで荷台2の上方開口の側端部を開口させることができる。従って、トノカバー60の不使用時に荷台2の上方開口の側端部を狭めることがなく、荷台2の積載スペースを確保することができる。
また、トノカバー60で荷台2の上方のほぼ全域を覆う際に、前壁4の上端のブラケット75にスロット74を引っ掛けてトノカバー60の車両前後方向の移動を規制することができる。これにより、車両走行時に振動等が生じた場合であってもトノカバー60のばたつき等を抑止することができ、空気抵抗の低減効果をより増大させることができる。
また、トノカバー60と固定部75aとの間がシート部材77によって封止されるため、荷台2への雨水等の侵入を抑止することができる。さらに、図31に示すように、ガイドレール8を流用して前壁4の上端とブラケット75との間に配設する等してもよい。これによれば、ブラケット75にスロット74を引っ掛けた際に、トノカバー60の前端部の床3からの高さと、トノカバー60の車幅方向両端部の床3からの高さとを同じにすることができる。従って、トノカバー60と荷台2の上端部との間をより確実に封止することができ、荷台2への雨水等の侵入を抑止することができる。なお、ガイドレール8を流用する場合に限られず、例えば、前壁4の上端とブラケット75との間にガイドレール8と同じ高さの他の部材を配設してもよく、あるいは、側壁5とガイドレール8とを合わせた高さで前壁4を予め形成してもよい。
また、図32に示すように、スロット74とブラケット75とを設けた場合に限られず、トノカバー60の先端にフック(カバー保持手段)78を設けて前壁4の前端部に引っ掛けるものとしてもよい。このような場合には、前壁4の上端部と前端部とにシート部材79を配設することによって、前壁4とトノカバー60との間が封止される。これにより、前壁4とトノカバー60との当接箇所からの雨水等の侵入を抑止することができる。また、図33に示すように、ガイドレール8を流用してシート部材79と前壁4の上端との間に配設してもよい。これによれば、トノカバー60で荷台2の上方のほぼ全域を覆う際に、トノカバー60の前端部の床3からの高さと、トノカバー60の車幅方向両端部の床3からの高さとを同じにすることができる。従って、トノカバー60と荷台2の上端部との間をより確実に封止することができ、荷台2への雨水等の侵入を抑止することができる。
さらに、図27に示すように、ガイドレール8とトノカバー折込部62との間にシート部材80を配設してもよい。これによれば、ガイドレール8とトノカバー折込部62との間を封止することができるため、ガイドレール8とトノカバー折込部62との当接箇所からの雨水等の侵入を抑止することができる。
また、ガイド固定板15の車幅方向外側端部に凹状の溝81を設けてゴムパッキン82を配設してもよい。これによれば、ガイドレール8をスライド移動させた時に、ガイドレール8の下端面に付着する雨水等がゴムパッキン82により払拭されるため、荷台2内への雨水等の侵入を抑止することができる。
次に、本発明の第3の実施形態を図面に基づいて説明する。
図34は第3の実施形態におけるテールゲートの上端部を示す概略斜視図、図35はテールゲート上端部の概略図であり、(a)はトノカバーが取り付けられていない状態を示す要部拡大断面図、(b)はトノカバーが取り付けられた状態を示す要部拡大断面図、(c)はトノカバーを引き出した状態を示す要部拡大断面図、(d)はトノカバーが荷台の前方側へ延びた状態を示す要部拡大断面図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図34及び図35に示すように、本実施形態では、テールゲート6にゴムシール(シール部材)83と排出溝84とが形成されている。
ゴムシール83は、略円筒形状に形成されてゲート後板部18の前端面に配設される。ゴムシール83は、カバー引出口58でトノカバー60の動きに合わせて変形する。具体的には、ゴムシール83は、トノカバー60が取り外された状態でカバー当接部28と当接する。トノカバー60がテールゲート6内に収容され、カバー引出口58の上方に取っ手61が配置されている状態では、トノカバー60と取っ手61と当接し、取っ手61との当接によって上端部が変形する。トノカバー60をテールゲート6の上方に移動させた状態では、トノカバー60によって後方へ押圧されて上下方向に延びる。トノカバー60が荷台2の上方を覆う状態では、係止凸部63の形状に沿って変形してトノカバー60と当接する。
排出溝84は、ゲート後板部18の上端後部で車両前後方向に延びる凹状の溝である。排出溝84は、ゴムシール83の上端部に貯留する雨水等をテールゲート6後方へ排出する。
本実施形態によれば、カバー引出口58がゴムシール83によってシールされると共に、ゴムシール83の上端部に貯留する雨水等がテールゲート6後方へ排出される。また、トノカバー60をテールゲート6内に収容する際には、トノカバー60に付着した雨水等がゴムシール83により払拭される。これにより、カバー引出口58からテールゲート6内部への雨水等の侵入が抑止され、テールゲート6内のトノカバー60及びカバー巻取器32が雨水等により汚れることがない。従って、テールゲート6の防水性をより高めることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明は、荷台を有する車両に適用可能である。
ピックアップトラックの斜視図である。 トノカバーがテールゲート上方へ引き出された状態を示すピックアップトラックの斜視図である。 トノカバーが荷台の全域を覆う状態を示すピックアップトラックの斜視図である。 トノカバーが荷台の後端部を覆う状態を示すピックアップトラックの斜視図である。 テールゲートが開いた状態を示すピックアップトラックの斜視図である。 図4の状態における概略側面図である。 テールゲートの概略斜視図である。 カバー巻取器の要部拡大断面図である。 ガイドレールの概略図であり、(a)はガイドレールの上面図、(b)はガイドレールの断面図である。 トノカバーとガイドレールとを示す断面図である。 ゴムシールを設けたトノカバーとガイドレールとを示す断面図である。 テールゲートの側面図である。 テールゲートが側壁から離間する状態を示す概略側面図である。 図5の状態を示すテールゲートの概略側面図である。 テールゲートカバーとゲート後板部が離間する状態を示す概略側面図である。 ゲート後板部が開いた状態を示す概略側面図である。 カバー巻取器を取り外した状態を示す概略側面図である。 ロック部を示す概略図である。 操作部を示す概略側面図である。 ストッパー部を示す概略図であり、(a)はロック状態を示す概略図、(b)はストッパー部と側壁側係合部とのロックが解除された状態を示す概略図、(c)はロック解除状態を示す概略図である。 第2の実施形態におけるガイドレールを示す概略図であり、(a)はガイドレールの上面図、(b)はガイドレールの断面図である。 側壁とガイドレールを示す概略図であり、(a)は側壁にガイドレールが取り付けられた状態を示す上面図、(b)は図22(a)の断面図である。 トノカバーとガイドレールとを示す概略図であり、(a)はトノカバーとガイドレールとが係止した状態を示す上面図、(b)は図23(a)の断面図である。 スプリングを示す上面図である。 図22(b)のA方向矢視断面図であり、(a)はガイドレールが収容位置の時の固定ピンとスプリングを示す概略上面図、(b)はガイドレールを使用位置に向かって移動させた時の固定ピンとスプリングとの状態を示す概略上面図、(c)は固定ピンとスプリングとの係止状態が解除された状態を示す概略上面図、(d)はガイドレールが使用位置の時の固定ピンとスプリングを示す概略上面図である。 図22(b)のB−B矢視断面図である。 トノカバーにシール部材を取り付けた状態を示す断面図である。 トノカバーとカバー巻取器とを示す概略図である。 図28のトノカバーとカバー巻取器とを取り付けたピックアップトラックの概略上面図である。 トノカバーと前壁との固定方法を示す断面図である。 図30の変形例を示す断面図である。 トノカバーと前壁との他の固定方法を示す断面図である。 図32の固定方法の変形例を示す断面図である。 第3の実施形態におけるテールゲートの上端部を示す概略斜視図である。 テールゲート上端部の概略図であり、(a)はトノカバーが取り付けられていない状態を示す要部拡大断面図、(b)はトノカバーが取り付けられた状態を示す要部拡大断面図、(c)はトノカバーを引き出した状態を示す要部拡大断面図、(d)はトノカバーが荷台の前方側へ延びた状態を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 ピックアップトラック(車両)
2 荷台
5 側壁
6 テールゲート
8 ガイドレール(カバー保持手段)
28 カバー当接部(カバー保持手段)
30 カバー収容部(カバー移動路)
32 カバー巻取器(巻取装置)
60 トノカバー
63 係止凸部(カバー保持手段、係止部)
66 スライド板(ガイドレール支持部)
74 スロット(カバー保持手段)
75 ブラケット(カバー保持手段)
78 フック(カバー保持手段)
83 ゴムシール(シール部材)
84 排出溝

Claims (5)

  1. 荷台の後部で車幅方向に沿って起立し、該荷台の後方を区画するテールゲートと、
    柔軟性を有するトノカバーと、
    前記テールゲートの内部に設けられ、前記トノカバーを引き出し自在に巻き取る巻取装置と、
    前記テールゲートの上端部と前記巻取装置との間に設けられ、該巻取装置から引き出された前記トノカバーの移動を許容するカバー移動路と、
    前記カバー移動路の上端から車両前方へ導出された前記トノカバーを、前記荷台の少なくとも後方上部を覆う所定位置に保持するカバー保持手段と、を備えた
    ことを特徴とする車両の荷台構造。
  2. 請求項1に記載の車両の荷台構造であって、
    前記荷台の車幅方向両側で車両前後方向に沿って相対向して起立し、該荷台の側方を区画する一対の側壁を備え、
    前記カバー保持手段は、
    前記側壁の上端部に設けられ、車両前後方向に延びるガイドレールと、
    前記トノカバーの車幅方向両端部に固定され、該トノカバーが前記カバー移動路の上端から車両前方へ導出された状態で前記ガイドレールにスライド移動自在に係合し、該ガイドレールによって少なくとも上下移動が規制される複数の係止部と、を有する
    ことを特徴とする車両の荷台構造。
  3. 請求項2に記載の車両の荷台構造であって、
    前記側壁の上端部に固定され、前記ガイドレールを、前記係止部と係合する使用位置と該使用位置よりも車幅方向外側の収容位置との間でスライド移動自在に支持するガイドレール支持部を備えた
    ことを特徴とする車両の荷台構造。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の車両の荷台構造であって、
    前記テールゲートの上端部に設けられ、前記カバー移動路の上端を区画し、前記トノカバーの車両前方への導出を許容しつつ該カバー移動路の上端をシールするシール部材を備えた
    ことを特徴とする車両の荷台構造。
  5. 請求項4に記載の車両の荷台構造であって、
    前記シール部材は、前記カバー移動路の上端後方を区画し、
    前記テールゲートの上端後部には、前記シール部材上の水を車両後方へ流下させる排出溝が形成されている
    ことを特徴とする車両の荷台構造。
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