JP5007570B2 - 車両のトノカバー装置 - Google Patents
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Description
もっとも、バックドアを開いて荷物の出し入れを行なう際に、このトノカバー装置がそのまま荷室の上方位置に存在すると、荷物の出し入れが困難となる。
また、トノボードがバックドアの内側面に固定されると、中途半端なボード部材がバックドアに取付けられることになり、バックドアの開放時にボード部材が下方に突出して、見栄えを悪化させるという問題もある。
これにより、第一のトノカバーは、荷室外方(後方)側に突出することなく、荷室側面のサイドウィンドウと干渉することがない。また、第二のトノカバーを巻取り式のシート部材で構成しているため、バックドア開放時においても、第二のトノカバーが第一のトノカバー後端に追従するように引き出されるため、トノカバーをボード部材としてバックドアに固定するものよりも、トノカバーを、車両前方側に位置させることができる。
このため、バックドアの開放時に、第二のトノカバーが下方に突出することはなく、車両前方側に位置させることができるため、荷物の出し入れの際に、作業者の頭部とトノカバーが干渉することがなく、また干渉したとしてもシート部材が可撓性を有するため、作業者が痛みを感じることはない。さらに、バックドアの下方にトノカバーが突出しないため、バックドアを開放した時の見栄えについても、向上することができる。
このため、バックドアを開閉するだけで、トノカバー装置後方の開口部を拡大することができ、荷室内への荷物の出し入れの利便性を高めることができる。
よって、作業者は、別途トノカバー装置だけの開閉操作を行なうことなく、容易に、荷室内への荷物の出し入れを行なうことができる。
上記構成によれば、第一のトノカバーによって覆われる車体後部の荷室が、剛性のあるボード部材で覆われることになる。
このため、第一のトノカバーを荷室内で展開した状態で、荷室内の見栄えを向上することができる。また、第一のトノカバーを荷室上方の物置としても利用することができる。
よって、トノカバー装置を展開した状態で、荷室内の見栄えを向上できると共に、トノカバーの機能性をさらに高めることができる。
上記構成によれば、第二のトノカバーのシート部材に側方凹部を形成したことで、バックドア開放時に引き出されるシート部材と車体開口部の周縁との干渉を防ぐことができる。
このため、引き出されたシート部材よって車体開口部の周縁が傷むことがなく、また、シート部材が車体開口部の周縁に引っ掛からないため、第二のトノカバーの引き出し動作も、阻害されることなく、確実にシート部材を引き出すことができる。
よって、第二のトノカバーを巻取り式のシート部材で構成して、バックドア開放時に引き出されるように構成したとしても、車体開口部の周縁に傷を付けることなく、また、引き出し操作も円滑に行うことができる。
上記構成によれば、第二のトノカバーのシート部材に可透部を設けたことにより、バックドア開放時にシート部材が引き出されて、車両前方側の車室と車両後方との間でシート部材が略上下方向にスクリーン状に展開したとしても、可透部を通じて、車両前方の車室側と車両後方側の何れからも、視認性を確保することができる。
このため、作業者は、荷物の出し入れを行なう際に、車室内の乗員とコミュニケーションを取ることが可能となり、また、車室内の乗員からも車両後方の作業者を容易に確認できる。
よって、バックドア開放時に、第二のトノカバーのシート部材がスクリーン状に展開したとしても、車室内と車両後方との間で情報のやり取りを容易に行なうことができ、また、安全性も高めることができる。
なお、可透部は、シート部材の全体に設けなくてもバックドア開放時に展開する部分の一部に設けていればよく、具体的には、メッシュ、開口穴、スリットで構成したり、シート地を透明、半透明等にしてもよい。
上記構成によれば、第一のトノカバーを上動する際に、二枚のボード部材の間で折れ曲ることで、このボード部材を前方側に移動させて、第一のトノカバーの後端を前方に移動させ、後方の開口部を拡大することになる。
よって、第一のトノカバーをボード部材で構成したとしても、ボード部材を折り曲げることで、第一のトノカバーの後方の開口部を大きくすることができる。
上記構成によれば、隣接する二枚のボード部材を山折れ変形に折れ曲がることで、後方の開口部を拡大することができる。特に、山折れ変形を得るためには、山折れの「きっかけ」を設定する必要があり、この場合には、二枚のボード部材のうち、後方側のボード部材を、前方側のボード部材よりも高い位置に位置させる必要がある。
このため、第一のトノカバーの後方側のボード部材を高い位置に位置させて、後方側が上方に位置する「段形状」として、第一のトノカバーを位置させることになり、トノカバー装置の荷室内での見栄えを向上できる。
よって、第一のトノカバーを折り曲げ可能に構成しながら、トノカバー装置の展開時の見栄えの向上を図ることができる。
上記構成によれば、荷室の側面に二枚のボード部材に山折れ変形を生起させるガイド部を形成することで、二枚のボード部材に常に山折れ変形を生じさせることができる。
このため、第一のトノカバーそれ自体には、山折れを生じさせる機構を設けなくても、必ずボード部材に山折れ変形を生じさせることができる。
よって、第一のトノカバーの構造を、シンプルな構造で構成でき、第一のトノカバーを軽量かつ安価に製作することができる。
上記構成によれば、第一のトノカバーの後端のガイドレールとの連結位置を、二枚のボード部材のうち前方のボード部材の平面延長線よりも、下方位置に設定しているため、連係位置が、ガイドレールに沿って前方斜め上方に移動する際に、この連結位置が、前方のボード部材を上方へ押し上げるポイントとなり、第一のトノカバーに山折れ変形を生じさせることができる。
すなわち、連結位置を、前方のボード部材の平面延長線よりも下方に設定すると、前方のボード部材の後端とガイドレールの連結位置との間を繋ぐ直線上に力学上の仮想のボード部材を設定したことと同じになるため、この仮想のボード部材と前方のボード部材とが、既に山折れに屈曲した位置関係となり、この連結位置を前方に移動させると、この山折れをさらに屈曲させる方向に、前方のボード部材を上方へ押圧することになるためである。
よって、第一のトノカバーのボード部材に、確実に山折れ変形を生じさせることができる。
上記構成によれば、隣接する二枚のボード部材の前方に、もう一枚のボード部材を設けることで、荷室上方のより広い範囲を、ボード部材で覆うことになる。
よって、第一のトノカバー後方の開口部を拡大するために、折り曲げられる二枚のボード部材に加えて、別のボード部材を設定したことで、荷室上方のより広い範囲をボード部材で覆いつつも、折り曲げの自由度を持って、第一のトノカバー後方の開口部を拡大することができる。
上記構成によれば、第一のトノカバーと第二のトノカバーとを取り外し可能としたことで、第一のトノカバーと第二のトノカバーとを使用しない時に、第一のトノカバーと第二のトノカバーとを、荷室上方から取り外すことができる。
よって、トノカバー不使用時には、後部の荷室空間を広く使用することができ、荷室スペースを拡大することができる。
上記構成によれば、第一のトノカバーの最前位置のボード部材に、車体側への固定部が設けられているため、最前位置のボード部材が常に車体側に固定されることになる。
このため、トノカバー装置の開口部拡大に関与しない最前位置のボード部材で、車体装着時の第一のトノカバーの位置が確実に規定される。
よって、第一のトノカバーの折れ曲りポイントも確実に規定されることになり、第一のトノカバー等を取り外し可能に構成しながら、第一のトノカバーの変形動作も確実に生じさせることができる。
上記構成によれば、第一のトノカバーと第二のトノカバーとを、共に折畳み可能としたことにより、展開状態で大きなトノカバー装置を、車体から取り外した状態で、コンパクトに折畳むことができる。
よって、第一のトノカバーと第二のトノカバーとを、取り外した後に荷室内等にコンパクトに収納でき、第一のトノカバーと第二のトノカバーとが邪魔になることはない。
上記構成によれば、一端をバックドアに、他端を第一のトノカバーの後端に固定した線状部材を含んで、スライド駆動機構を構成したことで、バックドア自体の開閉動作を利用して、機械的にトノカバー装置の開閉動作を生じさせることができる。
よって、バックドアの開閉動作とトノカバー装置の開閉動作を、線状部材といったシンプルな構造で機械的に連動させることができ、生産コストの削減を図ることができる。
よって、車体後部の荷室の上方位置で、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置において、バックドアの開閉動作等に応じてトノカバーが上方に引き上げられるように構成すると共に、バックドア開放時において、荷物の出し入れ作業を容易に行うことができ、見栄えも向上することができる。
このため、バックドアを開閉するだけで、トノカバー装置後方の開口部を拡大することができ、荷室内への荷物の出し入れの利便性を高めることができる。
よって、作業者は、別途トノカバー装置だけの開閉操作を行なうことなく、容易に、荷室内への荷物の出し入れを行なうことができる。
図1は本発明の第一実施形態に係る車両のトノカバー装置を装着した荷室の上方斜視図、図2はトノカバー装置を装着した荷室の側面図、図3はトノカバー装置を装着した荷室の下方斜視図である。
この図に示すように、前部トノカバー20は、各ボード部材21,22,23,24を上下方向に積層するように折畳み、最下部に第一ボード21を、その上に第二ボード22と第三ボード23を順に折畳み、最上部に第四ボード24を位置するように折畳んでいる。また、第二ボード22等を折畳んだ反対側には、第一ボード21の一部である先端ボード21aを折畳んで、折畳んだ際の幅をコンパクトにしている。
これにより、係合ハンドル部33を介してシート部材32をバックドア4に固定でき、バックドア4の開閉動作に合わせて、後部トノカバー30のシート部材32を追従させることができる。なお、シート部材32を追従させず巻取りユニット31内に収容する場合には、係止フックBFからピン33bを取り外せばよい。
すなわち、図11に示すように、係合ボス部36の位置と屈曲部Pを結ぶ線上に、力学上の仮想のボード部材Bを想定すると、この仮想のボード部材Bと第三ボード23との間で形成される屈曲角βがさらに小さくなる。このため、この屈曲部Pにおける山折れ変形が、さらに生じやすくなり、山折れが促進されるのである。
この実施形態では、リアピラー7に上下方向で前傾して延設される左右一対のスライドレール8と、そのスライドレール8に後端が連結されリアフロアパネル2の上方で略水平に展開する前部トノカバー20と、その前部トノカバー20の後端に設けられバックドア4に後端部が連結される巻取り式のシート部材32を備える後部トノカバー30と、前部トノカバー20の後端および後部トノカバー30の前端をスライドレール8に沿って上下動させるスライダー部材41等のスライド機構40とを備えている。
このため、前部トノカバー20が、荷室T外方(後方)側に突出することなく、荷室T側面のクォーターウィンドウガラス5と干渉することがない。また、後部トノカバー30を、巻取り式のシート部材32で構成しているため、バックドア4開放時においても、後部トノカバー30が前部トノカバー20の後端に追従するように引き出されるため、後部トノカバーをボード部材としてバックドアに固定するようなものより、車両前方側に位置させることができる。
よって、バックドア4の開放時に、後部トノカバー30が下方に突出することはなく、車両前方側に位置することになるため、荷物の出し入れの際に、作業者の頭部とシート部材32が干渉することがなく、また干渉したとしてもシート部材32が可撓性を有するため、作業者が痛みを感じることはない。さらに、バックドア4の下方にシート部材32が突出しないため、バックドア4を開放した時の見栄えについても、向上することができる。
したがって、車体後部の荷室Tの上方位置で、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置10において、バックドア4の開閉動作に応じて、前部トノカバー20および後部トノカバー30を上方に引き上げられるように構成すると共に、バックドア4開放時において、荷物の出し入れ作業を容易に行うことができ、見栄えも向上することができる。
これにより、前部トノカバー20によって覆われる車体後部の荷室Tが、剛性のあるボード部材(21,22,23,24)で覆われることになる。
このため、前部トノカバー20を荷室T内で展開した状態で、荷室T内の見栄えを向上することができる。また、前部トノカバー20を荷室T上方の物置としても利用することができる。
よって、トノカバー装置10を展開した状態で、荷室T内の見栄えを向上すると共に、トノカバー装置10の機能性をさらに高めることができる。
これにより、バックドア4開放時に、引き出されるシート部材32と車体開口部BOの側縁部BEとが干渉することない。
このため、引き出されたシート部材32よって車体開口部BOの側縁部BEが傷むことがなく、また、引き出されたシート部材32が側縁部BEに引っ掛からないため、後部トノカバー30の引き出し動作も阻害されることなく、確実にシート部材32を引き出すことができる。
よって、後部トノカバー30を巻取り式のシート部材32で構成して、バックドア4開放時に引き出されるように構成したとしても、車体開口部BOの側縁部BEに傷を付けることなく、また、引き出し操作も円滑に行うことができる。
これにより、バックドア4開放時にシート部材32が引き出されて、車両前方側の車室と車両後方との間でスクリーン状に展開したとしても、メッシュ部38を通じて、車体前方の車室側と車体後方側の何れからも、視認性を確保することができる。
このため、作業者は、荷物の出し入れを行なう際に、車室内の乗員とコミュニケーションを取ることが可能となり、また、車室内の乗員からも車両後方の作業者を容易に確認できる。
よって、バックドア4開放時に、後部トノカバー30のシート部材32がスクリーン状に展開したとしても、車室内と車両後方との間で情報のやり取りが容易になり、また、安全性も高めることができる。
なお、メッシュ部38以外でも、可透性を有すれば、同様の効果を得ることができるため、例えば、開口穴やスリット、さらには、透明なシート部材や半透明なシート部材等を用いてもよい。
これにより、二枚のボード部材(第三ボード23と第四ボード24)の間を折れ曲げることで、前部トノカバー20のボード部材(21,22,23,24)を前方側に移動させて、後方の開口部TO(図16参照)を拡大することができる。
よって、前部トノカバー20を上方に大きく引き上げることなく、荷室T後方の開口部TOを大きくすることができる。
すなわち、山折れ変形の「きっかけ」を設定するために、第四ボード24を高い位置に位置させて、第三ボード23をその前方で下方に傾斜するように位置させている。
このため、前部トノカバー20は、後方側のボード部材(24)の方が高い「段形状」として位置することになるため、荷室T内でのトノカバー装置10の見栄えを向上できる。
よって、前部トノカバー20を折り曲げ可能に構成しながら、荷室T内での見栄えの向上を図ることができる。
これにより、前部トノカバー20に対して、常時安定して山折れ変形を生じさせることができる。
このため、前部トノカバー20自体には、山折れ変形を生じさせる機構を設けなくても、必ず前部トノカバー20に山折れ変形を生じさせることができる。
よって、前部トノカバー20の構造を、シンプルな構造で構成でき、前部トノカバー20を、軽量かつ安価に製作することができる。
これにより、巻取りユニット31が、スライドレール8に沿って前方斜め上方に移動する際に、係合ボス部36が、第四ボード24を下方側から上方へ押し上げるポイントとなり、前部トノカバー20に確実に山折れ変形を生じさせることができる。
よって、前部トノカバー20の第四ボード24は、その後端が下方から押圧されて、上方に移動するような動きが生じて、確実に前部トノカバー20に山折れ変形を生じさせることができる。
これにより、荷室T上方のより広い範囲を、前部トノカバー20のボード部材(21,22,23,24)で覆うことができる。
よって、荷室T上方のより広い範囲を前部トノカバー20で覆いつつも、折り曲げの自由度を持って、荷室後部の開口部TOを拡大することができる。
これにより、前部トノカバー20と後部トノカバー30を使用しない時に、前部トノカバー20と後部トノカバー30を、荷室Tから取り外すことができる。
よって、トノカバー装置10の不使用時には、荷室空間を広く使用することができ、荷室スペースを拡大することができる。
これにより、前部トノカバー20の最前位置の第一ボード21が、トノカバー装置10の装着時には、常に車体側に固定されることになる。
このため、荷室T後部の開口部TOの拡大に関与しない第一ボード21によって、装着時の前部トノカバー20の位置が確実に規定され、前部トノカバー20の折れ曲りポイントを確実に規定できる。
よって、前部トノカバー20等を取り外し可能に構成しながら、前部トノカバー20の折れ曲りポイントを確実に規定でき、前部トノカバー20の変形動作も確実に生じさせることができる。
これにより、展開状態で大きなトノカバー装置10を、車体から取り外した状態で、コンパクトに折畳むことができる。
よって、前部トノカバー20と後部トノカバー30を、取り外した後にサブトランク部2aにコンパクトに収納でき、前部トノカバー20と後部トノカバー30が邪魔になることはない。
これにより、バックドア4を開閉した際には、常に前部トノカバー20の後端と後部トノカバー30の前端とが上下動することになる。
このため、バックドア4を開閉するだけで、トノカバー装置10後方の開口部TOを拡大することができ、荷室T内への荷物の出し入れを容易に行なうことができる。
よって、作業者は、別途トノカバー装置10だけの開閉操作を行なうことなく、容易に荷室T内への荷物の出し入れを行なうことができる。
また、この実施形態では、スライド機構40を、上端部42bをバックドア4に固定して、中間部42aをスライダー部材41に固定したワイヤ部材42を含んで、構成している(図5参照)。
これにより、バックドア4自体の開閉動作を利用して、トノカバー装置10の開閉動作を生じさせることができる。
よって、バックドア4の開閉動作とトノカバー装置10の開閉動作を、ワイヤ部材42といったシンプルな構造で機械的に連動させることができ、生産コストの削減を図ることができる。
図17は、第二実施形態のトノカバー装置を装着した荷室の側面図、図18は、このトノカバー装置の開閉動作についての概略模式図で、(a)が閉鎖状態、(b)が開放途中状態、(c)が開放状態を示した模式図である。なお、前述の実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
(a)の閉鎖状態では、スライダ部材41がスライドレール8の下端に位置しているため、前部トノカバー120も後部トノカバー130も、略水平状態で荷室T上方に展開している。
特に、谷折れ変形で折り曲げることにより、開放状態において、折畳まれた中間のボード部材(第二ボード122、第三ボード123)が、下側に露出しないため、これらのボード部材122,123が荷物の出し入れの際に荷物と干渉することがない。よって、さらに荷物の出し入れをより円滑に行なうことができ、トノカバー装置110の使い勝手を高めることができる。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
このような状態を得ることにより、荷室T内の荷物が通常のトノカバー装置の展開状態では、荷室T内に収容できないような場合にでも、荷物を収容することができるといった利点が得られる。
これにより、バックドア4自体の開閉動作に関係なく、自由にトノカバー装置210を開閉動作することができる。また、バックドア4の開閉速度にも、トノカバー装置210の開閉速度が拘束されないため、トノカバー装置210を自由に開閉動作することができる。
よって、トノカバー装置210の開閉動作の自由度を高めることができ、よりトノカバー装置210の機能性を高めることができる。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
これにより、前部トノカバー320と後部トノカバー30を、ボード部材を用いずに構成することができるため、展開状態で大きいトノカバー装置を車体から取り外した状態でよりコンパクトにすることができる。
よって、前部トノカバー320と後部トノカバー30を、取り外した後にサブトランク部2a内に更にコンパクトに収納することができ、前部トノカバー320と後部トノカバー30が邪魔になることがない。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
この発明のガイドレールは、実施形態のスライドレール8に対応し、
以下、同様に
第一のトノカバーは、前部トノカバー20、前部トノカバー120に対応し、
第二のトノカバーは、後部トノカバー30、後部トノカバー130に対応し、
スライド駆動機構は、スライド機構40に対応し、
可透部は、メッシュ部38に対応し、
隣接する二枚のボード部材は、第三ボード23、第四ボード24、又は第三ボード123、第四ボード124に対応し、
ガイド部は、上段部62、傾斜部63、または下段部162、傾斜部163に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる車両のトノカバー装置の実施形態を含むものである。
4…バックドア
6…棚部
8…スライドレール(ガイドレール)
10,110…トノカバー装置
20,120…前部トノカバー(第一のトノカバー)
21,121…第一ボード
22,122…第二ボード
23,123…第三ボード
24,124…第四ボード
30,130…後部トノカバー(第二のトノカバー)
32…シート部材
37…側方凹部
38…メッシュ部(可透部)
40…スライド機構
41…スライダ部材
42…ワイヤ部材(線状部材)
BO…車体開口部
T…荷室
Claims (13)
- 車体後面の車体開口部を開閉自在に覆うバックドアと前記車体開口部の前方に広がる荷室フロアとを備える車体後部で、該荷室フロアの上方位置に、略水平な展開状態で設置される車両のトノカバー装置において、
前記荷室の左右側壁に上下方向で前傾して延設される左右一対のガイドレールと、
該ガイドレールに後端が連結され前記荷室フロアの上方で略水平に展開する第一のトノカバーと、
該第一のトノカバーの後端に設けられ前記バックドアに後端部が連結される巻取り式のシート部材を備える第二のトノカバーと、
前記第一のトノカバーの後端および第二のトノカバーの前端を前記ガイドレールに沿って上下動させるスライダ部材を有するスライド駆動機構と、を備え、
前記バックドアの開閉動作に連動して前記スライダ部材が上下動するように構成した
車両のトノカバー装置。 - 前記第一のトノカバーを、ボード部材で構成した
請求項1記載の車両のトノカバー装置。 - 前記第二のトノカバーのシート部材に、前記バックドア開放時に車体後面の車体開口部の周縁と干渉を防ぐ側方凹部を形成した
請求項1または2記載の車両のトノカバー装置。 - 前記第二のトノカバーのシート部材に、可透部を設けた
請求項1〜3の何れか1項に記載の車両のトノカバー装置。 - 前記第一のトノカバーを、車体前後方向に配置される複数のボード部材で構成し、
該第一のトノカバーを、前記ガイドレールに沿って上動する際に、前記ボード部材のうち、隣接する二枚のボード部材の間で折れ曲るように設定した
請求項2記載の車両のトノカバー装置。 - 前記隣接する二枚のボード部材の折れ曲がりを、山折れ変形で折れ曲るように設定した
請求項5記載の車両のトノカバー装置。 - 前記荷室の側面に、前記隣接する二枚のボード部材に山折れ変形を生起させるガイド部を形成した
請求項6記載の車両のトノカバー装置。 - 前記隣接する二枚のボード部材のうち、前方のボード部材の平面延長線より下方位置で、前記第一のトノカバーの後端をガイドレールに連結した
請求項6または7に記載の車両のトノカバー装置。 - 前記隣接する二枚のボード部材の前方に、少なくとも一枚のボード部材を設けた
請求項5〜8の何れか1項に記載の車両のトノカバー装置。 - 前記第一のトノカバーおよび第二のトノカバーを、車体に対して取り外し可能に設けた
請求項1〜9の何れか1項に記載の車両のトノカバー装置。 - 前記第一のトノカバーの最前位置のボード部材に、車体側への固定部を設けた
請求項10記載の車両のトノカバー装置。 - 前記第一のトノカバーおよび第二のトノカバーを、折畳み可能に構成した
請求項1〜11の何れか1項に記載の車両のトノカバー装置。 - 前記スライド駆動機構を、一端をバックドアに固定して、他端を第一のトノカバーの後端に固定した線状部材を含んで構成した
請求項1記載の車両のトノカバー装置。
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