JPH0722342Y2 - 自動車のキャンバストップ構造 - Google Patents

自動車のキャンバストップ構造

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JPH0722342Y2
JPH0722342Y2 JP1989020804U JP2080489U JPH0722342Y2 JP H0722342 Y2 JPH0722342 Y2 JP H0722342Y2 JP 1989020804 U JP1989020804 U JP 1989020804U JP 2080489 U JP2080489 U JP 2080489U JP H0722342 Y2 JPH0722342 Y2 JP H0722342Y2
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JP1989020804U
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Inventor
義文 金井
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池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車のキャンバストップ構造に関する。
[従来の技術] 従来より、実開昭64-28313号公報に例示される如く、車
体のルーフに開口部を形成し、この開口部をキャンバス
によって開放または閉蓋するようにしたキャンバストッ
プ車がある。このキャンバストップ車では、車体のルー
フに形成された開口部を覆ってキャンバスが配設され、
キャンバスの一端側を開口部上で他端側に摺動させて開
閉する構造である。
第5図乃至第6図は、この種従来のキャンバストップ車
において、キャンバス41を縮納処理する構造例を示した
ものである。このキャンバス41は可撓性を有した布など
で形成されている。また、キャンバス41の後端部分41b
には取付穴41cが設けられ、取付穴41cの部分でビス43を
介して車体42の後端に取り付けられる。一方、キャンバ
ス41の前端部分41aは、車体42の開口部(不図示)を覆
った状態で車体の前端側で解除可能にロックされ、この
ロックを解除すると他端側に対して自由に動き得る状態
になっている。そして、キャンバス41を縮納する場合
は、前端部分41aと車体42との間のロックを解除し、次
いで第5図に示すように前端部分41a側から後端部分41b
側に向かってロール状に巻回させ、さらにこの状態をバ
ンドなどで固定している。
ところが、上記従来構造では、キャンバス41を縮納する
場合、前端部分41a側から後端部分41b側に向かってロー
ル状に順次巻回させているので、展張時に外側面となる
部分が同じく展張時に内側面となる部分に密着された状
態で巻回される。このため、キャンバス41の外側面が汚
れている場合は、その汚れがキャンバス41の内側面に付
着し、キャンバス41の内側面が汚れて見栄えを悪くした
り、展張時にキャンバス41上のホコリなどが車室内に落
ちたりして不快感を与えることになる。
そこで、このような問題に対し、前記公報記載の技術
は、キャンバスを巻回して収納しておく収納部内に、キ
ャンバス用の巻き取りとは別の防泥シート用のリトラク
タを設け、キャンバスをロール状に巻き取る過程でその
キャンバスの外側面に防泥シートを一緒に巻き込むこと
により、キャンバスの外側面に付着している泥や水がキ
ャンバスの内面側に付くことを防止するようにしたもの
である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前述のような、防泥シートの同時巻き込
み構成では、防泥シートの内側面がキャンバスの外側面
に接触して汚れた後、防泥シート自体を巻回した場合、
防泥シートの内側面の汚れがその外側面に付着し、繰り
返し使用していると、防泥シートの外側面が非常に汚れ
る。この防泥シート外側面の汚れは、キャンバスを巻き
取る過程でキャンバスの内側面に付着したり、転写する
こととなり、展張時におけるキャンバスの見栄えを悪く
し、不快感を与えるという欠点があった。また、防泥シ
ートが収納部に常に納められていることから汚れてきて
も、その汚れを拭き取ることができず、前記欠点は構造
的なものとなっている。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的はキャンバスの内面を構造的に汚さずに縮納・展開
させることのできる構造にした自動車のキャンバストッ
プ構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、車体のルーフに形成
された開口部を開閉可能に覆うキャンバスが、前記開口
部の一端側から、開口部の他端側に設けられた格納部側
へ摺動されつつ該格納部内に巻き取られて縮納、かつ引
き出し可能に設けられた自動車のキャンバストップ構造
において、前記格納部は上下の2箇所に設けられる一
方、前記キャンバスは上下所定の間隔を保って配置され
る屈曲可能な表裏二枚のシート材で構成されており、各
シート材の一端側を開口部に沿って移動される共通のカ
バープレートにそれぞれ固定するとともに、各シート材
の他端側を前記上下格納部のうち対応する格納部内にそ
れぞれ支持して、各シート材を対応する格納部に対しそ
れぞれ縮納、かつ引き出し可能にしたものである。
[作用] この構成によれば、開口部を開放する場合に、車体の外
側に面するシート材と内側に面するシート材とを対応す
る格納部内にそれぞれ縮納するので、縮納時には外側の
シート材と内側のシート材とが接触し合わない状態で格
納しておくことが可能となる。この結果、車体外側に位
置するシート材部分の汚れが内側に位置するシート材に
付着したりすることがなくなり、従来構造で問題となっ
ていた汚れによる見栄えの低下をなくすことができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図乃至第4図は、本考案の一実施例を適用した自動
車を概略的に示したものである。
図に示すように、自動車1の上部車体において、ルーフ
2は、周囲を残して略全面にわたって形成された開口部
3を備えている。また、開口部3の前側に残るルーフ2
の周囲部分には、フロントウインド4からスムースに延
出した前面を有するデフレクタ5が取り付けられてい
る。
一方、開口部3の左右両側にはガイドレール6,6がそれ
ぞれ設けられている。この各ガイドレール6は、それぞ
れ対向し合う側面が開口されて断面略コ字状に形成され
ており、後端側の一部は上方に向かって緩やかに傾斜し
た状態になっている。そして、この各ガイドレール6に
は、後述するキャンバス7に取り付けられたローラ20が
それぞれ転動可能に係合配置され、この転動するローラ
20を介してキャンバス7の前端部分7aが後端部分7bに対
して移動できる状態になっている。そして、このキャン
バス7の他端部分7b側を巻き取って格納することができ
る格納部24が開口部3の他端側、すなわち後端側に形成
されている。この格納部24は、上側格納部分124と下側
格納部分224とを備え、これら各格納部分124,224を互い
に上下に積層配置することによってそれぞれ箱状に形成
している。また、上側格納部分124の前面側は下側から
上側に進むのに従い後方へ傾斜した形状をなし、閉蓋時
にリヤデフレクタとしても機能し得る状態になってい
る。さらに、各格納部分124,224内には、車幅方向の両
側面わたって回転可能にかけ渡された支軸25がそれぞれ
設けられている。なお、この各支軸25は不図示のモータ
を備えた駆動機構の制御で回転され、かつ駆動機構の起
動・停止は運転席などで操作可能になっている。また、
上側格納部分124の前面下側部分と下側格納部分224の前
面上側部分には、キャンバス7の後端部分7bを各支軸25
に導くための開口124a,224aがそれぞれ設けられてい
る。
一方、キャンバス7は、表側シート材17と裏側シート材
27とを重畳してなり、前端部分7aにはカバープレート9
が配設されている。そして、表側シート材17と裏側シー
ト材27aはそれぞれ自由に屈曲可能な可撓性を有した布
や塩化ビニルなどのシート材で形成されているととも
に、各シート材17,27の前端部分がそれぞれカバープレ
ート9の外面に固定されている。一方、表側シート材17
の後端部分と裏側シート材27の後端部分は格納部24内に
接続されるが、表側シート材17aの後端部分は開口124a
を通って上側格納部分124に導かれて支軸25に巻回可能
に取り付けられている。これに対して裏側シート材27a
の後端部分は、開口224aを通って下側格納部分224に導
かれて支軸25に巻回可能に取り付けられる。また、カバ
ープレート9は、前端部分7aにおいて車幅方向両端にわ
たって設けられている。なお、このカバープレート9の
前面側は、下側から上側に進のに従って後方へ傾斜した
形状をなし、開口部3の開放時にリヤデフレクタとして
も機能し得る状態になっている。さらに、このカバープ
レート9の左右両側端には各々支持脚21が設けられてお
り、かつ支持脚21の外側にそれぞれ支軸22を介して上記
ローラ20が回転可能に取り付けられている。
このように構成された自動車1では、第1図に示すよう
にキャンバス7が展張されている状態のとき、カバープ
レート9が不図示の駆動機構の制御で第3図に示すよう
に前側へ移動されて開口部3の前端に位置し、デフレク
タ5内に入り込んだ状態でロックされている。また、同
時にカバープレート9に引かれて表側シート材17aと裏
側シート材27aとが各格納部分124,224から引き出されて
開口部3上を覆い、第1図,第3図で示すように開口部
3上をキャンバス7で閉じた状態になっている。そし
て、この状態で走行されると、前側の空気流はデフレク
タ5で整流され、後側の空気流は上側格納部分124で整
流される。次に、開口部3を開放させる場合は、上記駆
動機構を動作させると、カバープレート9が後側へ移動
される。すると、各支軸25が回転され、上側格納部分12
4内の支軸25に表側シート材17が巻き取られるととも
に、下側格納部分224内の支軸25に裏側シート材27が巻
き取られて行く。また、このようにしてキャンバス7の
シート材17,27が各格納部分124,224内に巻き取られて行
き、カバープレート9が後端側に近づいて行くと、それ
までルーフ2の外面よりも下側で移動していたカバープ
レート9がガイドレール6における一部6aの傾斜によっ
て上方に押し出される。そして、後端側に完全に到達す
ると、不図示のリミットスイッチによって駆動機構が停
止し、第2図、第4図に示すようにカバープレート9が
上側格納部分224の前側に位置して、開放時におけるリ
ヤデフレクタとして機能する。次に、再び開口部3をキ
ャンバス7で閉じる場合は、上記駆動機構を再び動作さ
せると、カバープレート9が前側へ移動されると同時に
各支軸25が開放時とは逆に回転される。そして、各格納
部分124,224内にそれぞれ巻回されていた表側シート材1
7,裏側シート材27とが順次送り出されて行く。また、カ
バープレート9が開口部3の前端に位置してデフレクタ
5内に入り込んだ状態になると、不図示のリミットスイ
ッチが動作して駆動機構が停止し、ロック状態が得られ
る。すなわち、第1図、第3図に示す閉蓋状態に復帰す
る。
したがって、このように構成されたキャンバストップ構
造を備えた自動車1では、開口部3を開放させるのにキ
ャンバス7を格納する場合に、展張時に外側となる表側
シート材17と内側となる裏側シート材27とを上側格納部
分124と下側格納部分224に各々別々にして巻回収納して
いるので、表側シート材17と裏側シート材27とが接触す
ることがない。この結果、表側シート材17が汚れていて
も、格納時に裏側シート材27が汚れることもなくなる。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る自動車のキャンバス
トップ構造によれば、開口部を開放する場合に、車体の
外側に面するシート材と内側に面するシート材とを格納
部内に個々に縮納することができる。したがって、縮納
時には外側のシート材と内側のシート材とが接触し合わ
ない状態で格納しておくことができる。この結果、車体
外側部分の汚れが内側シート材の車室内側における面に
付着したりすることが構造的になくなり、従来構造で問
題となっていた汚れによる見栄えの低下をなくすことが
できるので、実用性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を適用した自動車をキャンバ
スで開口部を閉じた状態で示した概略外観斜視図、第2
図はキャンバスを後部に移動させて縮納処理途中の状態
で示した概略外観斜視図、第3図は第1図のA−A線に
沿う概略拡大断面図、第4図は第1図のB−B線に沿う
概略拡大断面図、第5図は従来における自動車キャンバ
ス構造の要部を示した概略断面図、第6図は第5図に示
したキャンバス単品を概略的に示した外観斜視図であ
る。 1……自動車 2……ルーフ 3……開口部 7……キャンバス 17……表側シート材 27……裏側シート材 24……格納部 124……上側格納部 224……下側格納部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体のルーフに形成された開口部を開閉可
    能に覆うキャンバスが、前記開口部の一端側から、開口
    部の他端側に設けられた格納部側へ摺動されつつ該格納
    部内に巻き取られて縮納、かつ引き出し可能に設けられ
    た自動車のキャンバストップ構造において、 前記格納部は上下の2箇所に設けられる一方、前記キャ
    ンバスは上下所定の間隔を保って配置される屈曲可能な
    表裏二枚のシート材で構成されており、各シート材の一
    端側を開口部に沿って移動される共通のカバープレート
    にそれぞれ固定するとともに、各シート材の他端側を前
    記上下格納部のうち対応する格納部内にそれぞれ支持し
    て、各シート材を対応する格納部に対しそれぞれ縮納、
    かつ引き出し可能にしたことを特徴とする自動車のキャ
    ンバストップ構造。
JP1989020804U 1989-02-25 1989-02-25 自動車のキャンバストップ構造 Expired - Lifetime JPH0722342Y2 (ja)

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