JP3470794B2 - 車両用トノカバー装置 - Google Patents

車両用トノカバー装置

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JP3470794B2 JP26080799A JP26080799A JP3470794B2 JP 3470794 B2 JP3470794 B2 JP 3470794B2 JP 26080799 A JP26080799 A JP 26080799A JP 26080799 A JP26080799 A JP 26080799A JP 3470794 B2 JP3470794 B2 JP 3470794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横方向スライド式
の車両用トノカバー装置であって、ガラスハッチやリヤ
ゲートの開閉操作と連繋してユニットケースが回動する
ことにより、使い勝手が良く、しかも、トノカバーにシ
ワ、弛みの発生がなく、スムーズな回動操作が期待でき
る車両用トノカバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両のリヤシート後方には、荷物
類を搭載するスペースとして、ラゲージルームが設置さ
れている。
【0003】従来、バックドアが開閉式の車両において
は、図10に示すように、リヤシート1の後方側に荷物
類を搭載するラゲージルーム2が設置されており、この
ラゲージルーム2は、リヤシート1のシートバック背面
と両側のラゲージサイド3及び後方側のリヤロアゲート
4により画成されたスペースとして形成され、リヤロア
ゲート4の上方には、ガラスハッチ5又はリヤアッパー
ゲート等の開閉式ハッチゲートが開閉可能に設けられて
いる。
【0004】そして、ラゲージルーム2内に搭載される
荷物類を外部から見えないように覆うトノカバー装置6
が設置されており、従前のようにリヤシート1の背面側
に設置した場合、身体をラゲージルーム内に入り込ませ
て無理な姿勢でトノカバー装置を引き出す作業が必要と
なるため、最近では、図示するように、ラゲージルーム
2の両側に位置するラゲージサイド3の一方側から他方
側に向けて図中矢印で示す横方向にスライドできるトノ
カバー装置6が提案されている。
【0005】すなわち、ラゲージサイド3の一方側の上
縁に車両の前後方向に沿ってユニットケース7aが設け
られており、このユニットケース7a内には、トノカバ
ー本体8が引出し自在に巻取り収容されており、他方側
のラゲージサイド3の上縁に沿って設けられているユニ
ットケース7b側に引き出し、係止部材を介して係着す
ることにより、トノカバー本体8を引出し状態でロック
するようにしている。
【0006】このように、リヤシート1の後方側のラゲ
ージルーム2内に横スライド式のトノカバー装置6を設
置するという構造においては、ガラスハッチ5の開放操
作を行ない、ラゲージルーム内2への荷物類の出し入れ
を行なう際、トノカバー装置6のトノカバー本体8を一
旦ユニットケース7a内に巻取り収容した状態で荷物類
の出し入れを行ない、その後、再度トノカバー本体8を
引き出して、他方側のユニットケース7bに対して固定
するという操作が必要となり、荷物類の搬入、搬出作業
に多くの労力を費やすという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これを解決するため
に、出願人は先に特願平11−209453号を出願し
ている。この先出願の内容は、図11,図12に示すよ
うに、ユニットケース7a,7bのフロント側Aを車体
側とヒンジ機能を持たせて連結し、ユニットケース7
a,7bのリヤ側Bについては、ガラスハッチ5と連結
紐9により連結し、ガラスハッチ5の開閉操作と連動し
て、ユニットケース7a,7bがフロント側Aを回動支
点として、リヤ側Bが上方に持ち上がり、ラゲージルー
ム2が自動的に開口するという内容である。
【0008】また、ラゲージサイド3のフランジ3aが
内方に突出しており、このフランジ3aによりラゲージ
ルーム2内に閉鎖状態にあるトノカバー装置6のユニッ
トケース7a,7bが保持されている。
【0009】しかし、この先願例においては、ユニット
ケース7a,7bが支持軸によりフロント側Aが支持さ
れているだけで、リヤ側Bは車体側と接合していないた
め、例えば、トノカバー本体8を引き出した使用状態に
おいては、トノカバー本体8の巻取りバネのバネ力が作
用するため、図13中矢印方向に双方のユニットケース
7a,7bが内方に引き寄せられ、トノカバー本体8の
リヤ縁部にシワ、弛み等が発生するという不具合が指摘
されている。
【0010】また、ユニットケース7a,7bのリヤ側
Bにおいて、巻取りバネのバネ圧が作用して、ユニット
ケース7a,7bにおける回動支軸部分における負荷が
強まり、この部分の補強構造が必要となるなど、構造の
複雑化や重量化を招くという不具合も同時に指摘されて
いる。
【0011】更に、図12に示すように、ガラスハッチ
5の閉鎖状態においては、ユニットケース7a,7bを
支持するフランジ3aをラゲージサイド3から内方に向
けて突設形成する必要があり、そのため、ガラスハッチ
5の開放操作と連動してトノカバー装置6が回動し、ラ
ゲージルーム2の上面を開口した際、ラゲージルーム2
の開口が図12中符号dで示す寸法分開口が狭められ、
荷物類の出し入れにとって不利益であるという問題点も
あった。
【0012】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、バックドア連動式のトノカバー
装置であって、トノカバー本体のリヤ側縁部にシワ、弛
み等が発生することがなく、良好なフラット状態を維持
できるとともに、トノカバー本体を収容するユニットケ
ースを良好に支持でき、ユニットケースの円滑な回動操
作が期待できる車両用トノカバー装置を提供することを
目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に記載の発明は、バックドア開閉式
車両におけるリヤシート後方側のラゲージルーム内に設
置され、トノカバー本体を横方向にスライド装着するこ
とにより、ラゲージルームの上面開口を覆う車両用トノ
カバー装置において、前記トノカバー装置は、ラゲージ
ルームの両側壁上縁の前後方向に沿って設けられ、フロ
ント側を回動支軸により回動可能に支持されるユニット
ケースと、一方側のユニットケース内に巻取り収容され
るとともに、ラゲージルーム上面開口を覆うように横方
向に引出し自在なトノカバー本体と、開閉ハッチの開閉
操作に連繋するように、双方のユニットケースのフリー
端側と開閉ハッチとを連結する連結部材と、車体側のピ
ラー部に設けられ、ユニットケースのフリー端側を支持
し、ユニットケースの車幅方向内方に向く変形を規制す
るようにしたガイド支持機構とから構成されることを特
徴とする。
【0014】従って、請求項1に記載の発明によれば、
ユニットケースのフリー端側、すなわちリヤ側におい
て、車体側のピラー部に対してガイド支持機構が設けら
れているため、ユニットケースフロント側のヒンジ部の
負担が軽減化でき、ヒンジ部の構造の簡素化及び軽量化
を達成できる。
【0015】更に、ユニットケースのフリー端側が車体
側のピラー部に支持されているため、トノカバー本体に
加わる巻取りバネからの巻取り力がユニットケースに作
用しても、ユニットケースのリヤ側が中央側に引き寄せ
られることがなく、トノカバー本体にシワや弛み等が発
生することを未然に防止できる。
【0016】本願の請求項2に記載の発明は、ガイド支
持機構は、ガイド支持機構は、ユニットケースのフリー
端側外側面に外方に向けて突出する軸部と軸部先端のフ
ランジ部とからなるガイド突起と、ピラートリムに形成
され、ユニットケースの回動軌跡に沿う湾曲状のガイド
孔とから構成され、ガイド突起の軸部が上記ピラートリ
ムのガイド孔内に挿通されて、ユニットケースの回動操
作はガイド孔に沿って行なわれるとともに、フランジ部
がピラートリム裏面に当接することにより、ユニットケ
ースの車幅方向内方に向く変形を規制するようにしたこ
とを特徴とする。
【0017】従って、請求項2に記載の発明によれば、
ユニットケースのリヤ側外側面に設けられているガイド
突起は、軸部と軸部先端のフランジ部とから構成され、
ピラートリムには、ガイド突起をガイドするユニットケ
ースの回動軌跡に沿う湾曲状のガイド孔が形成されてい
る。
【0018】よって、バックドアの開閉操作に連繋して
ユニットケースが回動操作する際、ガイド孔に沿って円
滑にユニットケースが動作するとともに、ガイド突起の
フランジ部がピラートリムの内面側に位置して、ユニッ
トケースに内方に向く引張り力が作用しても、フランジ
部がストッパーとして機能するため、ユニットケースの
リヤ側が変形したり、トノカバー本体が弛んだりするこ
とがない。
【0019】本願の請求項3に記載の発明は、ガイド支
持機構は、ユニットケースのフリー端側外側面に外方に
向けて突出する軸部と、軸部先端のフランジ部とからな
るガイド突起と、ピラートリムに形成され、ユニットケ
ースの回動軌跡に沿う湾曲状のガイド孔と、このガイド
孔に沿ってピラーパネルに固着されているアリ溝状のガ
イドレールとから構成され、上記ガイド突起の軸部がピ
ラートリムのガイド孔内に挿通されるとともに、ガイド
突起のフランジ部がピラーパネルのガイドレール内に摺
動自在に嵌装されていることを特徴とする。
【0020】従って、請求項3に記載の発明によれば、
ピラーパネルに溶接等により固着されているアリ溝状の
ガイドレール内にユニットケースのフリー端側外側面に
設けられているガイド突起のフランジ部が摺動自在に嵌
装されているため、ユニットケースに巻取りバネのバネ
力により、フリー端側が中央側に引き寄せられても、ガ
イド突起先端のフランジ部がガイドレール内に収容され
ている関係で、ユニットケースのフリー端側が変形する
ことがなく、トノカバー本体にシワ、弛みが発生するこ
とがない。
【0021】本願の請求項4に記載の発明は、ピラーパ
ネルのガイドレール内に嵌装されているガイド突起の軸
部の先端両側に、摺動性を高めるローラーが設けられて
いることを特徴とする。
【0022】従って、請求項4に記載の発明によれば、
ピラーパネルのガイドレール内に収容されるガイド突起
は、軸部先端にローラーが回動自在に取り付けられてい
るため、バックドアの開閉操作に連動して、ユニットケ
ースの回動動作が円滑に行なえる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用トノカ
バー装置の実施形態について、添付図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0024】図1乃至図7は本発明に係る車両用トノカ
バー装置の第1実施形態を示すもので、図1はガラスハ
ッチ閉鎖時でのトノカバー装置の引出し状態を示す斜視
図、図2は同トノカバー装置の引出し状態を示す断面
図、図3はガラスハッチの開放操作と連繋動作するトノ
カバー装置を示す全体斜視図、図4はガラスハッチの閉
鎖状態におけるトノカバー装置とユニットケースのガイ
ド支持機構を示す室内側から見た外観図、図5は同トノ
カバー装置におけるユニットケースのガイド支持機構を
示す断面図、図6はガラスハッチの開放時におけるユニ
ットケースの動作を示す説明図、図7はガイド支持機構
の変形例を示す断面図である。また、図8,図9は本発
明に係る車両用トノカバー装置の第2実施形態を示すも
ので、図8はユニットケースのガイド支持機構の構成を
示す説明図、図9は同ガイド支持機構の構成を示す断面
図である。
【0025】まず、図1乃至図7に基づいて、本発明係
る車両用トノカバー装置の第1実施形態について説明す
る。図1においては、一部ロアゲート13を切欠いた状
態が示されているが、車両のリヤシート10の後部側に
設けられるラゲージルーム11は、周囲4側壁がリヤシ
ート10のシートバック背面及びラゲージサイドトリム
12、リヤロアゲート13の各内壁により、周囲が画成
された所要スペースを備えており、この実施形態では、
リヤロアゲート13の上部側に開閉式のガラスハッチ1
4が回動可能に設けられている。
【0026】そして、ラゲージルーム11の上面開口を
覆うようにトノカバー装置20が設置されるが、このト
ノカバー装置20は、ラゲージルーム11内への荷物類
の搬入、搬出作業を円滑に行なうために、ガラスハッチ
14と連繋できる構成となっている。
【0027】上記トノカバー装置20は、横方向スライ
ド式を前提としており、従前の車両の前後方向にスライ
ド操作するものに比べ、自然な姿勢で無理なく引出し動
作を行える。図2に示すように、トノカバー装置20
は、左右側のラゲージサイドトリム12の上縁に車両の
長手方向に沿って設けられている左右一対のユニットケ
ース21a,21bと、これらユニットケース21a,
21bの一方側のユニットケース21aの引出し口22
から引出し可能に巻取り収容されるトノカバー本体23
と、トノカバー本体23の引出し端に設けられた係止部
材24aを他方側のユニットケース21bの係止部材2
4bに係着することにより引出し状態を維持できる係止
手段とを備えている。
【0028】更に、本発明に係るトノカバー装置20
は、図3に示すように、各ユニットケース21a,21
bは、各フロント側端末がラゲージサイドトリム12の
壁面を貫通して車体側に取り付けられる回動支軸25を
基に回動可能に支持されているとともに、ユニットケー
ス21a,21bのリヤ側端末においても、図4に示す
ように、ガイド支持機構30により、ユニットケース2
1a,21bの回動軌跡に沿って良好に支持されてい
る。
【0029】尚、ユニットケース21a,21bは、軽
量で所望の剛性を備えることが望ましいことから、PP
樹脂等、合成樹脂の射出成形体から構成され、トノカバ
ー本体23の巻取り軸(図2中符号23aで示す)に取
り付けられ、トノカバー本体23を巻取り方向に付勢す
る付勢バネ(図示せず)が一方側のユニットケース21
a内に収容されている。
【0030】そして、上記ユニットケース21a,21
bは、フロント側が回動支軸25、リヤ側がガイド支持
機構30により、フロント側を回動支点として回動自在
に支持されているとともに、ガラスハッチ14の左右側
に連結用ロープ40の一端が固定されており、この連結
用ロープ40の他端は、ユニットケース21a,21b
のリヤ側端末に接合されている。
【0031】図4乃至図6を基に、ユニットケース21
a,21bのフリー端側のガイド支持機構30について
説明すると、ユニットケース21a,21bのフリー端
側、リヤ側の外側面には、ガイド突起31が外方に向け
て突設形成されている。
【0032】このガイド突起31は、軸部31aと、軸
部31a先端に設けられている円盤状のフランジ部31
bとから構成されており、このガイド突起31を支持す
る構成として、ピラーパネル15には、ガイドレール3
2が溶接等により固着されており、ピラーパネル15に
内装されているピラートリム16には、湾曲状のガイド
孔33が開設されている。
【0033】そして、上記ガイドレール32及びガイド
孔33は、ユニットケース21の回動軌跡に沿った形状
に設定されているとともに、ガイド突起31の軸部31
aがピラートリム16のガイド孔33内に挿通してお
り、アリ溝状のガイドレール32内部にフランジ部31
bが嵌合している。
【0034】従って、ユニットケース21a,21bの
リヤ側におけるガイド支持機構30は、上述したように
構成されているため、バックドア14の開閉操作に連繋
してユニットケース21a,21bが回動する際、ガイ
ド突起31が図5,図6に示すように、ガイド孔33、
ガイドレール32に案内されることにより、円滑なユニ
ットケース21a,21bの回動操作が期待できるとと
もに、特に、ガイド突起31のフランジ部31bがピラ
ーパネル15のガイドレール32内に収容され、ストッ
パーとして機能しているため、ユニットケース21a,
21bのフリー端側に内方に向く外力が作用しても、ユ
ニットケース21a,21bが内方に引き寄せられるこ
とがなく、トノカバー本体23にシワ、弛み等が発生す
ることがない。加えて、ユニットケース21a,21b
のヒンジ部である回動支軸25に加わる負荷も軽減で
き、ヒンジ部における構成の簡素化を図ることができ
る。
【0035】更に、ガラスハッチ14を閉鎖した状態で
は、両側のユニットケース21a,21bはガイド突起
31がガイド孔33やガイドレール32に支持されてお
り、ラゲージサイドトリム12にサポートフランジを内
方に向けて突設させる必要がないため、ラゲージルーム
11の開口面積を多く確保でき、荷物の搬入搬出がやり
易くなるとともに、ラゲージサイドトリム12の構造も
簡素化できる利点がある。
【0036】また、図7に示すように、ユニットケース
21a,21bのリヤ側のガイド支持機構として、ユニ
ットケース21に設けられるガイド突起31とピラート
リム16のガイド孔33のみで構成しても良く、この場
合、ガイドレール32を廃止でき、構造が簡素化できる
半面、ピラートリム16に負荷が加わるため、ピラート
リム16の構成として耐荷重特性を持たせることが必要
となる。
【0037】このように、本発明に係るトノカバー装置
20は、引出し操作がやり易い横スライド方式が採用さ
れているとともに、トノカバー本体23を収容するユニ
ットケース21は、フロント側を回動支点として回動可
能に支持され、連結用ロープ40を介してガラスハッチ
14の開閉操作と連繋動作させることにより、荷物類の
搬入、搬出作業を迅速かつ簡単に行なうことができ、使
い勝手を向上させることができるという有利さがある。
【0038】更に、ユニットケース21のリヤ側をガイ
ド支持機構30により支持したため、トノカバー本体2
3にシワ、弛みが発生することがなく、また、ユニット
ケース21のヒンジ部の負荷を軽減できるという利点が
ある。
【0039】次いで、図8,図9は本発明に係る車両用
トノカバー装置10の第2実施形態を示すもので、基本
的に第1実施形態と同一であるが、ユニットケース21
の摺動操作性を高めたことが特徴である。
【0040】すなわち、ユニットケース21のリヤ側外
側面に突設形成されているガイド突起31は、軸部31
aの先端の左右2箇所にラバー等を素材としたローラー
34を回動自在に取り付け、このローラー34をガイド
レール32内に内装したことが特徴である。
【0041】従って、バックドアの開閉操作に連繋し
て、ユニットケース21が回動する際、ガイドレール3
2内をローラー34が案内されるため、金属対金属の接
触が回避でき、不快音等の発生もなく、円滑な回動操作
性が期待できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る車両用
トノカバー装置は、車両の幅方向に沿ってユニットケー
スからトノカバー本体を横方向に引き出してラゲージル
ームの上面開口を被覆する横方向スライド方式を採用す
るとともに、トノカバー本体を収容するユニットケース
は、フロント側を回動支軸として車体側に回動自在に支
持し、リヤ側はユニットケースの回動軌跡に沿って設け
られたガイド支持機構により支持するという構成である
ため、ガラスハッチの開閉操作にトノカバーが連動して
使い勝手を高めることができるとともに、特に、ユニッ
トケースのリヤ側にユニットケースの車幅方向内方に向
く変形を規制できるガイド支持機構を配設することによ
り、トノカバー本体リヤ縁部にシワ、弛みが発生するこ
とがなく、かつユニットケースのヒンジ部の負担を軽減
でき、円滑なユニットケースの回動操作性が期待できる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用トノカバー装置の第1実施
形態を示すもので、ガラスハッチの閉鎖状態での車両後
部を示す斜視図である。
【図2】図1中II−II線断面図である。
【図3】図1に示す車両用トノカバー装置におけるガラ
スハッチ開放時の状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示す車両用トノカバー装置を室内側から
見た斜視図である。
【図5】図4に示す車両用トノカバー装置におけるユニ
ットケースのガイド支持機構を示す断面図である。
【図6】図4に示す車両用トノカバー装置におけるガラ
スハッチ開放時の状態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る車両用トノカバー装置の第1実施
形態における変形態様を示す断面図である。
【図8】本発明に係る車両用トノカバー装置の第2実施
形態におけるユニットケースのガイド支持機構を示す説
明図である。
【図9】図8に示すガイド支持機構の構成を示す断面図
である。
【図10】従来の横スライド方式のトノカバー装置を示
す説明図である。
【図11】バックドア連動式のトノカバー装置の先願例
を示す説明図である。
【図12】バックドア連動式のトノカバー装置の先願例
の構成を示す断面図である。
【図13】バックドア連動式のトノカバー装置の先願例
の不具合を示す説明図である。
【符号の説明】
10 リヤシート 11 ラゲージルーム 12 ラゲージサイドトリム 13 リヤロアゲート 14 ガラスハッチ 15 ピラーパネル 16 ピラートリム 20 トノカバー装置 21(21a,21b) ユニットケース 22 トノカバー引出し口 23 トノカバー本体 23a 巻取り軸 24a,24b 係止部 25 回動支軸 30 ガイド支持機構 31 ガイド突起 31a 軸部 31b フランジ部 32 ガイドレール 33 ガイド孔 34 ローラー 40 連結用ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックドア開閉式車両におけるリヤシー
    ト(10)後方側のラゲージルーム(11)内に設置さ
    れ、トノカバー本体(23)を横方向にスライド装着す
    ることにより、ラゲージルーム(11)の上面開口を覆
    う車両用トノカバー装置において、 前記トノカバー装置(20)は、ラゲージルーム(1
    1)の両側壁上縁の前後方向に沿って設けられ、フロン
    ト側を回動支軸(25)により回動可能に支持されるユ
    ニットケース(21a,21b)と、一方側のユニット
    ケース(21a)内に巻取り収容されるとともに、ラゲ
    ージルーム(11)上面開口を覆うように横方向に引出
    し自在なトノカバー本体(23)と、開閉ハッチの開閉
    操作に連繋するように、双方のユニットケース(21
    a,21b)のフリー端側と開閉ハッチとを連結する連
    結部材(40)と、車体側のピラー部に設けられ、ユニ
    ットケース(21a,21b)のフリー端側を支持し、
    ユニットケース(21a,21b)の車幅方向内方に向
    く変形を規制するようにしたガイド支持機構(30)と
    から構成されることを特徴とする車両用トノカバー装
    置。
  2. 【請求項2】 ガイド支持機構(30)は、ユニットケ
    ース(21a,21b)のフリー端側外側面に外方に向
    けて突出する軸部(31a)と軸部(31a)先端のフ
    ランジ部(31b)とからなるガイド突起(31)と、
    ピラートリム(16)に形成され、ユニットケース(2
    1)の回動軌跡に沿う湾曲状のガイド孔(33)とから
    構成され、ガイド突起(31)の軸部(31a)が上記
    ピラートリム(16)のガイド孔(33)内に挿通され
    て、ユニットケース(21)の回動操作はガイド孔(3
    3)に沿って行なわれるとともに、フランジ部(31
    b)がピラートリム(16)裏面に当接することによ
    り、ユニットケース(21)の車幅方向内方に向く変形
    を規制するようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の車両用トノカバー装置。
  3. 【請求項3】 ガイド支持機構(30)は、ユニットケ
    ース(21a,21b)のフリー端側外側面に外方に向
    けて突出する軸部(31a)と、軸部(31a)先端の
    フランジ部(31b)とからなるガイド突起(31)
    と、ピラートリム(16)に形成され、ユニットケース
    (21)の回動軌跡に沿う湾曲状のガイド孔(33)
    と、このガイド孔(33)に沿ってピラーパネル(1
    5)に固着されているアリ溝状のガイドレール(32)
    とから構成され、上記ガイド突起(31)の軸部(31
    a)がピラートリム(16)のガイド孔(33)内に挿
    通されるとともに、ガイド突起(31)のフランジ部
    (31b)がピラーパネル(15)のガイドレール(3
    2)内に摺動自在に嵌装されていることを特徴とする請
    求項1に記載の車両用トノカバー装置。
  4. 【請求項4】 ピラーパネル(15)のガイドレール
    (32)内に嵌装されているガイド突起(31)の軸部
    (31a)の先端両側に、摺動性を高めるローラー(3
    4)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載
    の車両用トノカバー装置。
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