JP3565321B2 - 車両用トノカバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リヤシート後方側のラゲージルームの上面開口を覆う車両用トノカバー装置に係り、特に、バックドアの開閉操作に連繋して、トノカバーの引き出し、収容操作が自動的に行なわれる車両用トノカバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、バックドアが開放できる車両では、リヤシート後方側のラゲージルーム内には、引出し式のトノカバー装置か、あるいはバックドアと連繋して後端側が持ち上げられるトノボードのどちらかが使用されている。
【0003】
例えば、図30,図31に示すように、リヤシート1とバックドア2との間に画成されるラゲージルーム3に設けられるトノカバー装置4は、リヤシート1の背面側に取り付けられている収容ケース5からトノカバー本体6が引き出され、ラゲージルーム3の上面開口を覆うとともに、このトノカバー本体5は収容ケース5内部の巻取りバネ(図示せず)により、収容ケース5内に巻取り収容される。
【0004】
また、図32に示すように、トノボード7はバックドア2との間に連結用ロープ8で接続されており、図示するように、バックドア2を開放操作すると、フロント側端縁7aを回動支点として、連結用ロープ8と接続しているリヤ側端縁7bが上方に持ち上げられ、ラゲージルーム3を開口できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のトノカバー装置4やトノボード7においては、例えば、トノカバー装置4では、バックドア2と連繋していないため、バックドア2を開放操作した後、トノカバー本体6を収容ケース5内に収容操作して荷物類の出し入れを行う必要があり、荷物類の出し入れを行なった後、トノカバー本体5を引出し操作して、ラゲージルーム3を被覆した後、バックドア2を閉じるなど、面倒な作業を強いられ、使い勝手が好ましいものではなかった。
【0006】
また、バックドア2と連繋するトノボード7は、トノボード7のリヤ側端縁7bが上方に持ち上げられ、ラゲージルーム3の上面が一部開口されるものの、開口面積が多く確保できないため、荷物の出し入れにそれ程有利に働くものではない。
【0007】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、リヤシート背面側に取り付けられる収容ケース内にトノカバー本体が引出し自在に巻取り収容される車両用トノカバー装置であって、バックドアの開閉操作に連繋して、トノカバー本体が自動的に引出し方向、あるいは収容方向にスライドすることにより、人手を介することなく、荷物類の出入れスペースを大きく確保できる車両用トノカバー装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願の請求項1に記載の発明は、リヤシート後方側に設けられるラゲージルームの上面開口を覆う車両用トノカバー装置であって、リヤシートの背面側に設けた収容ケース内にトノカバー本体が引出し自在に巻取り収容されるとともに、ラゲージルーム内に配設した巻取り器のワイヤの先端をバックドアに連結し、このワイヤにトノカバー本体の引出し端に連結したワイヤを連結させることにより、バックドアの開放操作と連繋してトノカバー本体が収容ケース内に収容される方向にスライドするとともに、バックドアの閉鎖操作と連繋してトノカバー本体が引出し方向にスライドすることを特徴とする。
【0009】
そして、請求項1に記載の発明によれば、バックドアを開放操作すれば、バックドアと連結しているバックドア側ワイヤが巻取り器から引き出され、このバックドア側ワイヤに連結しているトノカバー本体の引出し端に取り付けたトノカバー側ワイヤの張力が緩められ、トノカバー本体は収容ケース内の巻取りバネにより、収容方向側にスライドするため、ラゲージルームの上面が開口される。
【0010】
一方、バックドアを閉鎖すれば、バックドアと連結するバックドア側ワイヤが巻取り器に巻き取られ、このバックドア側ワイヤに接続しているトノカバー側ワイヤも同時に巻取り器に巻き取られることにより、トノカバー本体の引出し端が引出し方向に引っ張られて、ラゲージルームの上面開口を覆うことになる。
【0011】
よって、バックドアの開閉操作に連繋して自動的にトノカバー本体が収容ケース内から引き出されるか、あるいは収容される。
【0012】
本願の請求項2に記載の発明は、ラゲージルームの両側壁には、トノカバー本体の両側部をスライド支持できるガイドレールと、巻取り器からのワイヤをガイドするガイドローラーと、トノカバー本体引出し側に連結されるワイヤをガイドするガイドローラーとが付設されていることを特徴とする。
【0013】
そして、請求項2に記載の発明によれば、トノカバー本体の両側部がガイドレールにより案内されるとともに、バックドア側ワイヤ並びにトノカバー側ワイヤを支持するガイドローラーが設けられているため、バックドアの開閉操作に連繋してトノカバー本体のスライド操作を円滑に行なうことができる。
【0014】
本願の請求項3に記載の発明は、巻取り器のバネ力が収容ケースの巻取り力よりも大きく設定されていることを特徴とする。
【0015】
そして、請求項3に記載の発明によれば、巻取り器の巻取り力が収容ケース内の巻取りバネのバネ力より大きく設定されているため、バックドアを閉鎖した際、トノカバー本体は、巻取り器のバネ力により引出し方向に引き出されて確実にラゲージルームの上面開口を閉鎖することができる。
【0016】
本願の請求項4に記載の発明は、巻取り器とガイドローラーがガイドレールに一体化されていることを特徴とする。
【0017】
そして、請求項4に記載の発明によれば、バックドアとワイヤにより接続している巻取り器と、各ワイヤをガイドするガイドローラーがラゲージルーム両側壁に設けられるガイドレールと一体化しているため、ラゲージルーム内への取り付けが簡単に行なえるとともに、省スペース化にも有利である。
【0018】
本願の請求項5に記載の発明は、巻取り器は、トノカバー本体の引出し端に連結するトノカバー側ワイヤを巻き取る巻取り部と、バックドア側ワイヤを巻き取る巻取り部とがギヤで連動していることを特徴とする。
【0019】
そして、請求項5に記載の発明によれば、巻取り器は、巻取り部同士がギヤで連動しているため、バックドアを開放操作すると、巻取り器の一方側の巻取り部に巻き取られているバックドア側ワイヤが引き出され、他方側の巻取り部に巻き取られているトノカバー側ワイヤも引き出されることにより、トノカバー本体は収容ケース内の巻取りバネのバネ力により、収容方向にスライドして、ラゲージルームが開口される。
【0020】
同様に、バックドアを閉鎖すれば、一方側の巻取り部にバックドア側ワイヤが巻き取られると同時に、他方側の巻取り部においてもトノカバー側ワイヤが巻き取られ、収容ケースからトノカバー本体が引き出される。
【0021】
本願の請求項6に記載の発明は、巻取り部同士がギヤで連動する巻取り器がガイドレールに一体化されていることを特徴とする。
【0022】
そして、請求項6に記載の発明によれば、巻取り器がガイドレールに一体化しているため、取り付けが簡素化できるとともに、省スペース化にも優れる。
【0023】
本願の請求項7に記載の発明は、一方側の巻取り部にトノカバー側ワイヤの両端末を巻取り方向を相違させて巻装し、バックドアと連結するバックドア側ワイヤを巻き取り、かつバネ付勢された他方側の巻取り部を上記一方側の巻取り部と連動させたことを特徴とする。
【0024】
そして、請求項7に記載の発明によれば、一方側の巻取り部に巻き方向の違うワイヤを巻装するとともに、他方側の巻取り部にバックドアと連結するバックドア側ワイヤを巻き取り、かつバネ付勢させ、双方の巻取り部と連動させるという構成であるため、トノカバーの巻取り力が小さく済むとともに、トノカバー本体を外しても移動することになり、ワイヤが弛むことがない。
【0025】
本願の請求項8に記載の発明は、トノカバー側ワイヤとトノカバー本体との止め点を可変できることを特徴とする。
【0026】
そして、請求項8に記載の発明によれば、止め点を可変できるため、巻取り部の設定位置における自由度を高めることができる。
【0027】
本願の請求項9に記載の発明は、巻取り器をガイドレールに一体化したことを特徴とする。
【0028】
そして、請求項9に記載の発明によれば、巻取り部をガイドレールと一体化するため、取り付けが簡素化できるとともに、スペース的にも優れる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用トノカバー装置の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
図1乃至図7は本発明に係る車両用トノカバー装置の第1実施形態を示すもので、図1は全体の構成を示す説明図、図2は巻取り器とワイヤとの連結構造を示す説明図、図3,図4はトノカバー装置におけるバックドアとトノカバー本体との連繋動作の各説明図である。また、図5乃至図7は本発明に係る車両用トノカバー装置の第1実施形態の変形態様を示すもので、図5,図6は巻取り器とワイヤとの関係を示す各説明図、図7はトノカバー本体とガイドレールとを示す説明図である。
【0031】
図1において、リヤシート1とバックドア2との間に画成されるラゲージルーム3の上面開口を開閉できるように、車両用トノカバー装置10が設けられており、このトノカバー装置10は、リヤシート1のシートバック背面側に取り付けられる収容ケース20と、この収容ケース20内に巻取り収容され、ラゲージルーム3の上面開口を覆うように引出し自在なトノカバー本体21と、ラゲージルーム3内の左右側に配設される巻取り器30と、巻取り器30のワイヤ31に連結されるトノカバー側ワイヤ40と、同様に巻取り器30のワイヤ31に連結されるバックドア側ワイヤ50とから大略構成されている。
【0032】
更に詳しくは、収容ケース20内には、トノカバー本体21の巻取り軸が内装されており、図示しない付勢バネにより、トノカバー本体21は巻取り方向にバネ付勢された状態で収容ケース20内に収容されている。そして、収容ケース20の引出し口201を通してトノカバー本体21を引き出して、ラゲージルーム3の上面開口を閉鎖するが、このトノカバー本体21のスライド操作を円滑に行なうために、トノカバー本体21の引出し端側の両側には、係止部211が設けられており、ラゲージルーム3の両側縁に設けられているガイドレール22内にスライド自在に嵌挿されているフック221に上記係止部211が係着されている。
【0033】
また、巻取り器30と2種類のワイヤ40,50との関係は、図1,図2に示すように、巻取り器30のワイヤ31の先端にフック311が形成されており、このフック311にトノカバー側ワイヤ40の一方端側の取付部401を取り付けるとともに、バックドア側ワイヤ50についても一方端側の取付部501をフック311に取り付ける。
【0034】
そして、図3に示すように、両ワイヤ40,50は、ガイドローラー41,51を介してそれぞれトノカバー側ワイヤ40は他方端側取付部402がトノカバー本体21の引出し端212に取り付けられ、かつバックドア側ワイヤ50の他方端側取付部502は、バックドア2に連結されている。
【0035】
以上のように構成されているため、バックドア2が閉じられているときは、図3に示すように、巻取り器30によりワイヤ31のほとんどが巻き取られており、このワイヤ31のフック311に固定されているトノカバー側ワイヤ40並びにバックドア側ワイヤ50もまた巻取り器30の近傍位置にまで引き寄せられている。
【0036】
そして、このとき、トノカバー本体21は、その引出し端212に取り付けたトノカバー側ワイヤ40により引き出されており、ラゲージルーム3の上面開口のほとんどを閉塞する状態で保持されている。
【0037】
一方、バックドア2を開放操作すれば、図4に示すように、バックドア2に連結したバックドア側ワイヤ50を介して巻取り器30のワイヤ31が引き出され、このことにより、トノカバー側ワイヤ40も巻取り器30から引き出されることになり、トノカバー本体21は収容ケース20内の付勢バネのバネ力により、収容ケース20内に巻取り収容される。よって、バックドア2の開放操作に連繋して、トノカバー本体21を自動的に収容操作することができ、従来のようにバックドア開放後、人手を介してトノカバーを開閉操作する必要がなく、使い勝手に優れる。
【0038】
次いで、図5,図6は、第1実施形態の変形例を示すもので、この変形例においては、巻取り器30のワイヤ31とバックドア側ワイヤ50とが一体化されており、ストッパー312を境にして巻取り器30に巻き取られる巻取り部31aとフリー部分31bとの区画され、ストッパー312のフック311にトノカバー側ワイヤ40が係着される。
【0039】
そして、ワイヤ31の巻取り部31aとフリー部31b及びトノカバー側ワイヤ40の寸法は全て同一長さに設定されており、かつ図6に示すように、巻取り器30の巻取り力が5.0kg、収容ケース20内に収容されている巻取り軸の付勢バネの巻取り力が3.5kgに設定され、巻取り器30のバネ力を収容ケース20のバネ力に比し大きく設定することが必要である。尚、各ワイヤ31a,31b,40の寸法(図中a,b,cで示す)は略同一に設定されている。
【0040】
更に、図7に示すように、ガイドレール22とトノカバー本体21との関係は、トノカバー本体21の係止部211をガイドレール22のフック221に係止することにより、ガイドレール22に沿ってトノカバー本体21のフロント側両側縁を摺動自在に支持でき、円滑なスライド操作が期待できる。
【0041】
次に、図8乃至図10は、本発明に係る車両用トノカバー装置10の第2実施形態を示すもので、第1実施形態と原理的に同一であるが、組み付け及びスペース性を考慮して、コンパクト化を図ったものである。
【0042】
すなわち、図8に示すように、車両用トノカバー装置10は、リヤシート1のシートバック背面側に取り付けられる収容ケース20及び収容ケース20内に巻取り収容されるトノカバー本体21を備えるとともに、トノカバー本体21の両側を支持するガイドレール22に対して巻取り器30及びガイドローラー41が一体化されている。
【0043】
従って、この図8に示す構成では、バックドア2の開閉操作に連繋して、トノカバー本体22が引き出し、収容される点については第1実施形態と同一であるが、この第2実施形態においては、巻取り器30及びガイドローラー41がガイドレール21に対してユニット化されているため、トータルの取付工数が簡素化できるとともに、スペース性にも優れるという利点がある。
【0044】
また、図9に示すように、ガイドレール22にトノカバー側ワイヤ40のガイドローラー41及びバックドア側ワイヤ50のガイドローラー51の双方を収容するようにしても良い。
【0045】
更に、図10に示すように、ガイドレール22の一方端側に巻取り器30を取り付け、ガイドレール22の他方端側にガイドローラー41,51を同軸上に並設しても良く、この場合、巻取り器30は、バックドア側ワイヤ50に対応する巻取り部30aとトノカバー側ワイヤ40を巻き取る巻取り部30bとに分けられており、一方側の巻取り部30aにバネ付勢力を作用させれば済む。
【0046】
次いで、図11乃至図14は、本発明に係る車両用トノカバー装置10の第3実施形態を示すもので、上述した実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0047】
この第3実施形態においては、図11,図12に示すように、巻取り器30の構成として、バックドア側ワイヤ50を巻き取る巻取り部30aと、トノカバー側ワイヤ40を巻き取る巻取り部30bとがそれぞれギヤ32a,32bで噛合しており、かつバックドア側ワイヤ50を巻取り部30aには、付勢バネ33が取り付けられている。
【0048】
従って、図13に示すように、バックドア2を開放操作すれば、バックドア側ワイヤ50が引き出されることにより、巻取り器30における巻取り部30aは図13中反時計廻り方向に回転するとともに、ギヤ32a,32bが噛合状態にあるため、他方側の巻取り部30bは図13中時計廻り方向に回転することにより、トノカバー側ワイヤ40が巻取り部30bから引き出されることにより、収容ケース20内の付勢バネのバネ力により、トノカバー本体21が収容ケース20内に巻取り収容される。よって、バックドア2の開放操作に連繋して、トノカバー本体21が収容ケース20内に巻取り収容され、ラゲージルーム3が自動的に開口される。
【0049】
逆に、バックドア2を閉鎖すれば、図14に示すように、巻取り器30の巻取り部30aが時計廻り方向に回転するとともに、巻取り部30bは図14中反時計廻り方向に回転し、トノカバー側ワイヤ40が巻取り部30bに巻き取られることにより、トノカバー本体21は収容ケース20から引き出され、ラゲージルーム3の上面開口を閉鎖することになる。よって、バックドア3の閉鎖操作に連繋して、トノカバー本体21を自動的に引き出すことができる。
【0050】
次いで、図15乃至図19は、本発明に係る第4実施形態を示すもので、上述した第3実施形態の構成における巻取り器30をガイドレール22に一体化して、構成をコンパクト化したことが特徴である。
【0051】
すなわち、図15,図16に示すように、巻取り器30を支持するブラケット34がガイドレール22の先端側に取り付けられており、このブラケット34に図17に示すように、2つの巻取り部30a,30bを有する巻取り器30が取り付けられ、巻取り部30a,30bにはそれぞれ噛合するギヤ32a,32bが一体化しており、一方側の巻取り部30bには、付勢バネ33が取り付けられている。
【0052】
従って、図18に示すように、バックドア2を開放操作すれば、巻取り器30における下側の巻取り部30aが図中時計廻り方向に回転し、ギヤ32を介して他方側の巻取り部30bは図中反時計廻り方向に回転し、トノカバー側ワイヤ40が図中左側に送られることにより、トノカバー本体21は収容ケース20内の巻取りバネにより巻き取られることになり、バックドア2の開放操作と連繋してトノカバー本体21が自動的にケース20内に収容される。
【0053】
また、図19に示すように、巻取り器30の構成として、ガイドレール22の先端側に一体化するとともに、巻取り部30a,30bを同軸上に並列設置しても同様の機能が得られる。
【0054】
次に、図20乃至図24は、本発明に係る車両用トノカバー装置の第5実施形態を示すもので、トノカバー側ワイヤ40は、図21,図22に示すように、それぞれの端末403,404については、巻取り方向を相違させて巻取り部30bに巻き取られており、バックドア側ワイヤ50は、上述した実施形態同様、付勢バネ33を備えた巻取り部30aに巻装されている。
【0055】
そして、トノカバー側ワイヤ40は、ガイドレール22の両端末に設けたガイドローラー41a,41bを通して、ガイドレール22に沿って往復動作可能で、トノカバー本体21の係止部211をストッパー42に係着することにより、図20に示すように、バックドア2を開放操作した際、ストッパーが図中左方向にスライド動作し、逆にバックドア2を閉じた際には、図中右方向に移動するようにトノカバー側ワイヤ40の巻き方向が調整されている。
【0056】
そして、この実施形態によれば、バックドア2の開閉操作に連繋して、トノカバー本体21を自動的にスライド操作することができ、荷物の搬入、搬出の際の使い勝手を高めることができるという上述実施形態の作用効果が期待できるとともに、特に、トノカバー側ワイヤ40とトノカバー本体21との連結を解除した状態でバックドア2を開閉操作しても、トノカバー側ワイヤ40は、たわむことがない。
【0057】
更に、図23に示すように、巻取り器30をガイドレール22の一方端側に一体化してユニット構造として省スペース化を図ることもでき、また、図24に示すように、トノカバー本体21との連結部位(止め点)を任意に調整することにより、トノカバー本体21の移動ストロークを調整することもできる。
【0058】
次いで、図25乃至図27に示すように、ガイドレール22のバックドア側に巻取り器30、他方側にトノカバー側ワイヤ40のガイドローラー41を設け、巻取り器における巻取り部30bにトノカバー側ワイヤ40の両端末403,404の巻き方向を相違させて巻き込んで、バックドア2と連結するバックドア側ワイヤ50の巻取り部30aと連動させても同様の効果が得られる。
【0059】
また、図28乃至図29に示すように、巻取り器30をガイドレール22のリヤシート側に設けても良く、また、図29に示すように、トノカバー本体21の連結部を下側に位置するトノカバー側ワイヤ40に取り付けても良い。
【0060】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る車両用トノカバー装置は、バックドアの開閉操作に連繋して、リヤシート背面側に取り付けられる収容ケースからトノカバー本体を自動的に引出し操作、あるいは収容操作が可能となるため、従来のようにバックドアを開放した後、手動でトノカバーを開け閉めする必要がなくなり、ラゲージルーム内への荷物の搬入、搬出作業が非常に簡単に行なえ、使い勝手が向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用トノカバー装置の第1実施形態の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す車両用トノカバー装置における巻取り器とワイヤとの関係を示す説明図である。
【図3】図1に示す車両用トノカバー装置におけるバックドアの閉鎖状態を示す構成説明図である。
【図4】図1に示す車両用トノカバー装置におけるバックドアを開放操作した状態を示す構成説明図である。
【図5】図1に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す説明図である。
【図6】図1に示す車両用トノカバー装置におけるトノカバー本体の巻取り力と巻取り器の巻取り力及び各ワイヤの長さ関係を示す説明図である。
【図7】図1に示す車両用トノカバー装置におけるガイドレールとトノカバー本体との関係を示す説明図である。
【図8】本発明に係る車両用トノカバー装置の第2実施形態を示す側面図である。
【図9】図8に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す側面図である。
【図10】図8に示す車両用トノカバー装置の平面図である。
【図11】本発明に係る車両用トノカバー装置の第3実施形態を示す構成説明図である。
【図12】図11に示す車両用トノカバー装置における巻取り器の構成を示す説明図である。
【図13】図11に示す車両用トノカバー装置におけるバックドアの開放状態を示す説明図である。
【図14】図11に示す車両用トノカバー装置におけるバックドアの閉鎖状態を示す説明図である。
【図15】本発明に係る車両用トノカバー装置の第4実施形態を示す説明図である。
【図16】図15に示す車両用トノカバー装置におけるガイドレールと巻取り器の構成を示す説明図である。
【図17】図15に示す車両用トノカバー装置における巻取り器の構成を示す説明図である。
【図18】図15に示す車両用トノカバー装置におけるバックドアを開放操作した状態を示す説明図である。
【図19】図15に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す斜視図である。
【図20】本発明に係る車両用トノカバー装置の第5実施形態を示す構成説明図である。
【図21】図20に示す車両用トノカバー装置におけるトノカバー側ワイヤの構成を示す説明図である。
【図22】図20に示す車両用トノカバー装置における巻取り器の構成を示す説明図である。
【図23】図20に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す側面図である。
【図24】図20に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す説明図である。
【図25】図20に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す説明図である。
【図26】図20に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す説明図である。
【図27】図20に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す平面図である。
【図28】図25に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す説明図である。
【図29】図25に示す車両用トノカバー装置の変形例を示す側面図である。
【図30】従来の車両用トノカバー装置を示す斜視図である。
【図31】従来の車両用トノカバー装置におけるバックドア開放時の状態を示す後面図である。
【図32】従来のバックドア連繋式のトノボードを示す側面図である。
【符号の説明】
1 リヤシート
2 バックドア
3 ラゲージルーム
10 車両用トノカバー装置
20 収容ケース
21 トノカバー本体
211 係止部
212 引出し端
30 巻取り器
30a,30b 巻取り部
31 ワイヤ
32 ギヤ
33 付勢バネ
34 ブラケット
40 トノカバー側ワイヤ
41 ガイドローラー
401,402 取付部
403,404 巻取り端末
50 バックドア側ワイヤ
501,502 取付部
51 ガイドローラー

Claims (9)

  1. リヤシート後方側に設けられるラゲージルームの上面開口を覆う車両用トノカバー装置であって、リヤシートの背面側に設けた収容ケース内にトノカバー本体が引出し自在に巻取り収容されるとともに、ラゲージルーム内に配設した巻取り器のワイヤの先端をバックドアに連結し、このバックドア側ワイヤにトノカバー本体の引出し端に連結したトノカバー側ワイヤを連結することにより、バックドアの開放操作と連繋してトノカバー本体が収容ケース内に収容される方向にスライドするとともに、バックドアの閉鎖操作と連繋してトノカバー本体が引出し方向にスライドすることを特徴とする車両用トノカバー装置。
  2. ラゲージルームの両側壁には、トノカバー本体の両側部をスライド支持できるガイドレールと、巻取り器からのワイヤをガイドするガイドローラーと、トノカバー本体引出し側に連結されるワイヤをガイドするガイドローラーとが付設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用トノカバー装置。
  3. 巻取り器のバネ力が収容ケースの巻取り力よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用トノカバー装置。
  4. 巻取り器とガイドローラーがガイドレールに一体化されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用トノカバー装置。
  5. 巻取り器は、トノカバー本体の引出し端に連結するトノカバー側ワイヤを巻き取る巻取り部と、バックドア側ワイヤを巻き取る巻取り部とがギヤで連動していることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用トノカバー装置。
  6. 巻取り部同士がギヤで連動する巻取り器がガイドレールに一体化されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用トノカバー装置。
  7. 一方側の巻取り部にトノカバー側ワイヤの両端末を巻取り方向を相違させて巻装し、バックドアと連結するバックドア側ワイヤを巻き取り、かつバネ付勢された他方側の巻取り部を上記一方側の巻取り部と連動させたことを特徴とする請求項1に記載の車両用トノカバー装置。
  8. トノカバー側ワイヤとトノカバー本体との止め点を可変できることを特徴とする請求項7に記載の車両用トノカバー装置。
  9. 巻取り器をガイドレールに一体化したことを特徴とする請求項7又は8に記載の車両用トノカバー装置。
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