JP5161674B2 - トノカバー装置、トノカバー駆動方法及びトノカバー駆動プログラム - Google Patents

トノカバー装置、トノカバー駆動方法及びトノカバー駆動プログラム Download PDF

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Description

本発明は、荷室用ドアを有する自動車に設けられるトノカバー装置、並びに、該自動車のためのトノカバー駆動方法及びトノカバー駆動プログラムに関する。
ワゴンタイプ等の自動車には、後部の荷室を開閉するため、上縁部を中心として上方へ開動作し下方へ閉動作する電動式の後部扉(Tailgate)が設けられることがある。このような自動車は、後部扉を開ける際の安全性を確保するため、後部扉を開くスイッチ操作を受け付けてから所定時間(例えば1秒)警告音を出力した後に閉状態の後部扉を開く駆動を開始している。
また、特許文献1に記載されるように、ワイヤとスライダを用いてバックドア(Tailgate)の開閉操作に連動させてトノカバー本体を前後方向に移動させるトノカバー装置も知られている。
さらに、特許文献2に記載されるように、車両のバックドアに取付けられる巻取り式のトノカバーが知られている。この車両は、後席シートの背面に引っ掛け受け部が設けられ、トノカバー先端部に引っ掛け部が設けられている。そして、トノカバーがバックドアから引き出された時、引っ掛け受け部に引っ掛け部が引っ掛けられる。
特開2001−233135号公報 特開2001−191855号公報
自動車にトノカバー装置を設ける場合、電動式の後部扉を開ける際には、引き出されているトノカバーを巻き取り装置等の収容装置に収容することが好ましい。その際、後部扉を開くスイッチ操作を受け付けてから後部扉の開動作が完了するまでの時間が短く、荷物の出し入れ時になるべくトノカバーが邪魔にならないようにすることが望まれる。
以上を鑑み、本発明は、荷室用ドアが開くとき余分に時間がかからず、荷物の出し入れ時になるべくトノカバーが邪魔にならないようにすることを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、荷室用ドアを開くための操作を受け付けてから所定時間待機した後に閉状態の前記荷室用ドアを開く駆動を開始する自動車に設けられるトノカバー装置であって、収容位置から前記自動車の荷室へ引き出し可能なトノカバーと、前記荷室用ドアに設けられ、前記収容位置へ前記トノカバーを収容可能な収容装置と、前記操作を受け付けたとき、引き出されている前記トノカバーに対する前記収容位置の方への駆動を前記荷室用ドアの駆動開始まで待機している間に開始し、前記荷室用ドアが開動作している途中で前記収容装置への収容を終了させる駆動を前記トノカバーに対して行うトノカバー駆動手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、トノカバーを収容位置へ収容可能な収容装置を設けた荷室用ドアを開くための操作を受け付けてから所定時間待機した後に閉状態の前記荷室用ドアを開く駆動を開始する自動車のトノカバー駆動方法であって、前記操作を受け付けたとき、引き出されている前記トノカバーに対する前記収容位置の方への駆動を前記荷室用ドアの駆動開始まで待機している間に開始し、前記荷室用ドアが開動作している途中で前記収容装置への収容を終了させる駆動を前記トノカバーに対して行うことを特徴とする。
さらに、本発明は、トノカバーを収容位置へ収容可能な収容装置を設けた荷室用ドアを開くための操作を受け付けてから所定時間待機した後に閉状態の前記荷室用ドアを開く駆動を開始する自動車のためのトノカバー駆動プログラムであって、前記操作を受け付けたとき、引き出されている前記トノカバーに対する前記収容位置の方への駆動を前記荷室用ドアの駆動開始まで待機している間に開始し、前記荷室用ドアが開動作している途中で前記収容装置への収容を終了させる駆動を前記トノカバーに対して行う機能をコンピュータに実現させることを特徴とする。
すなわち、自動車のユーザが荷室用ドアを開くための操作をすると、引き出されているトノカバーに対する収容位置の方への駆動が荷室用ドアの駆動開始まで待機している間に開始する。また、荷室用ドアが開動作している途中で収容装置への収容を終了させる駆動がトノカバーに対して行われる。
荷室用ドアを開くための操作を受け付けてから荷室用ドアの駆動が開始されるまでの待機時間がトノカバー収容のために利用されたうえ、荷室用ドアが開動作している途中でトノカバーの収容が終了するので、荷室用ドアが開くとき余分に時間がかからず、荷物の出し入れ時になるべくトノカバーが邪魔にならないようにすることが可能となる。
請求項1、請求項4、請求項5に係る発明によれば、荷室用ドアが開くとき余分に時間がかからず、荷物の出し入れ時になるべくトノカバーが邪魔にならないようにすることが可能となる。
請求項2に係る発明では、トノカバーを確実に荷室へ引き出すことができる。
請求項3に係る発明では、荷室用ドアが上方へ開動作している時に第一及び第二のアーム部材が下側へ折れ曲がって中間部材が下側となるので、荷室用ドアで閉ざされる荷室の開口の幅が上に向かって狭くなっていても該開口から中間部材を車外へ円滑に出すことができる。
以下、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)トノカバー装置の構成:
(2)トノカバー装置の動作、作用及び効果:
(3)変形例:
(1)トノカバー装置の構成:
図1〜3は本発明の一実施形態に係るトノカバー装置を採用した自動車1の内装の要部を示す図、図4は支持部61の外観を示す斜視図、図5,6はトノカバー駆動手段50の要部を示す図、図7はトノカバー装置3の要部を図2のA1の位置で断面視して示す垂直断面図、図8はトノカバー装置3の要部を図2のA2の位置で断面視して示す垂直断面図、図9は丁番68及びその周辺のトノカバー装置3を示す要部斜視図、図10はトノカバー装置3の要部を図2のA3の位置で断面視して示す垂直断面図、図11は自動車1の電気回路の構成を示すブロック図、図12は電子制御装置51が行う駆動処理を示すフローチャート、図13は荷室用ドア10及びトノカバー30の動作を示すタイミングチャート、図14,15,17,18は自動車1の様子を示す側面図、図16は荷室用ドア10を透視した自動車1の背面図である。
なお、左右の位置関係を説明するときには、自動車1の後方から前方を見たときを基準として説明する。
図1に示す自動車1は、道路上で使用されるように設計及び装備された路上走行自動車とされ、リヤシート4の後方に荷物を収容する荷室LR1が形成される乗用自動車とされている。本発明を適用可能な自動車には、フロントシートとリヤシートを備える2列シートタイプのモータビークル、さらにサードシートを備える3列シートタイプのモータビークル、フロントシートの後方であってリヤシートまたはサードシートの前方に荷室が形成されるモータビークル、等があり、いわゆるステーションワゴンやワンボックスカー等が含まれる。
荷室LR1の下部には車体パネルの一部を構成する鋼板製等の金属製のフロアパネルが設置され、このフロアパネルの上に収納空間が設けられる。荷室LR1の左右には、図3に示すように、デッキサイドトリム6,6が内装材として設けられている。また、荷室LR1の後側には、後部扉10が設けられている。トノカバー30は、幅がデッキサイドトリム6,6間の距離よりも若干狭くされ、後部扉10側から前方へ引き出されると自動車1の外部から前記収納空間をほぼ遮蔽する。また、引き出されたトノカバー30は、中間部材64等により、上面に物が置かれる等による荷重に対して耐久性を有している。
図1に示す自動車1の車体には、ECU(Electronic Control Unit;電子制御装置)51、ドア開閉装置20、ラッチ26、が設けられている。本実施形態の自動車1は、ECU51の制御により、後部扉(荷室用ドア)10を開くための第一の操作を受け付けてから所定時間(T1秒)待機した後、閉状態の後部扉10を開く駆動を開始する。また、自動車1は、ECU51の制御により、後部扉10を閉じるための第二の操作を受け付けたときに後部扉10を閉じる駆動を行う。後部扉10は、上縁部11を中心として上方へ開動作し下方へ閉動作する電動式のドアとされ、ドア開閉装置20の作動により荷室LR1の背面側を開閉する。ドア開閉装置20は、自動車1のルーフに設けられ、後部扉10を図1に示す所定の全閉位置LO3と図17に示す所定の全開位置LO4との間で双方向に駆動する。ラッチ26は、後部扉10を全閉位置LO3でロックする。ここで、後部扉を開ける際の安全性を確保するため、自動車1は、後部扉10を開くスイッチ操作を受け付けてから所定時間(例えば1秒)警告音を出力した後に閉状態の後部扉10を開く駆動を開始する。このような後部扉10を備える自動車1に、トノカバー装置3が設けられる。
トノカバー装置3の基本部分は、トノカバー30と巻き取り装置(収容装置)40とトノカバー駆動手段50とから構成される。本トノカバー装置3の概略は、以下の通りである。
トノカバー30は、所定の収容位置LO1から自動車1の荷室LR1へ引き出し可能とされている。ここで、トノカバーの収容位置LO1は、収容装置によりトノカバーが最も収容された位置を意味することにする。従って、収容位置LO1は、トノカバーの全てが収容装置に収容される位置のみならず、図17に示すように、トノカバーの一部が収容装置外に出た位置でもよい。収容装置40は、後部扉10に設けられ、収容位置LO1へトノカバー30を収容可能である。トノカバー駆動手段50は、後部扉10を開くための操作を受け付けたとき、引き出されているトノカバー30に対する収容位置LO1の方への駆動を後部扉10の駆動開始まで待機している間に開始する。そして、トノカバー駆動手段50は、後部扉10が開動作している途中で収容装置40への収容を終了させる駆動をトノカバー30に対して行う。
自動車1のユーザが後部扉10を開くための操作をすると、引き出されているトノカバー30に対する収容位置LO1の方への駆動が後部扉10の駆動開始まで待機している間に開始する。これにより、後部扉10を開くための操作を受け付けてから後部扉10の駆動が開始されるまでの待機時間がトノカバー収容のために利用され、後部扉10を開くスイッチ操作を受け付けてから後部扉10の駆動(開動作)開始からトノカバーの収容動作が完了するまでの時間が短くて済む。また、後部扉10が開動作している途中で収容装置40への収容を終了させる駆動がトノカバー30に対して行われる。これにより、後部扉10が開いている途中で荷室LR1に対して荷物を出し入れする際になるべくトノカバー30が邪魔にならないようにすることが可能となる。
後部扉10を駆動するドア開閉装置20は、例えば図11に示すように、ドア駆動用モータ21、電磁クラッチ22、動力伝達機構23、角度センサ24、を備える構成とされる。モータ21は、例えばリダクションモータが用いられ、ECU51の制御に従って動作する。電磁クラッチ22は、ECU51の制御に従って、モータ21と動力伝達機構23とを結合したり、両者の結合を解放したりする。動力伝達機構23は、ラック(rack)やリンク(link)を有し、電磁クラッチ22で結合されたモータ21の回転力を後部扉10の駆動方向の力に変換して後部扉10へ伝達する。角度センサ24は、後部扉10の開き角を検出してECU51へ出力する。
後部扉10をロックするラッチ26は、ラッチの状態を検出してECU51へ出力するラッチセンサ27を有し、ECU51の制御に従って後部扉10をロックしたりロックから解放したりする。
ECU51は、例えば、CPU(Central Processing Unit)51a、半導体メモリ51b,51c、タイマ回路51d、I/O(入出力)回路51e、等が互いに情報を入出力可能に接続されて構成される。トノカバー駆動機能をコンピュータに実現させるトノカバー駆動プログラムを含むプログラム51pがROM(Read Only Memory)51bに書き込まれる場合、ROM51bはトノカバー駆動プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体となる。むろん、トノカバー駆動プログラムの記録媒体は、磁気ディスク等、ECUに読み込まれる外部の記録媒体でもよい。CPU51aは、RAM(Random Access Memory)51cをワークエリアとして使用しながらプログラム51pを実行し、トノカバー装置3全体の動作を制御する。
ECU51には、ドア駆動用モータ21、電磁クラッチ22、角度センサ24、ラッチ26、ラッチセンサ27、警告ブザー28、警告灯29、スイッチ52a,52c,52e、受信ユニット53、トノカバー駆動用モータ82、等が接続されている。警告ブザー28及び警告灯29は、自動車1のインストルメントパネルに設置されている。警告ブザー28は、ECU51からの指令に従って警告音を車室へ出力する。警告灯29は、ECU51からの指令に従って点灯する。開スイッチ52a及び閉スイッチ52cは、運転席近傍の内装材に設けられた押しボタンスイッチとされ、押し操作の有無に応じた電圧信号をECU51へ出力する。閉スイッチ52eは、後部扉10における荷室LR1側の面に設けられ、押し操作の有無に応じた電圧信号をECU51へ出力する。受信ユニット53は、イグニッションキー5から開スイッチ52b及び閉スイッチ52dの押し操作の有無に応じた無線信号を受信し、該無線信号に対応する電圧信号をECU51へ出力する。トノカバー駆動用モータ82は、ECU51の制御に従ってトノカバー30を巻き取り装置40に対して出し入れするように動作する。
ECU51は、スイッチ52a〜52eの押し操作の有無に応じた信号を入力し、角度センサ24やラッチセンサ27の検出信号を入力しながら、ドア駆動用モータ21、電磁クラッチ22、警告ブザー28、警告灯29、トノカバー駆動用モータ82、の動作を制御する。
トノカバー30は、図17に示す所定の収容位置LO1から図1に示す所定の引出位置LO2まで荷室LR1へ引き出し可能であり、前記引出位置LO2から前記収容位置LO1まで巻き取り装置40へ巻き取り可能である。図7に示すように、トノカバー30の先端部32は、折り返されて係合部とされ、先端部材63に形成された係合溝63cに挿入されて先端部材63が取り付けられている。トノカバーには、巻き取り装置に巻き取り可能な柔軟性を有するシート状材料が用いられる。このシート状材料には、遮光性を有する不透明の軟質材料が好ましい。トノカバーには、塩化ビニル樹脂等の樹脂成形材料を成形したシート、塩化ビニル樹脂等の樹脂材料を用いたレザー、等を用いることができる。
巻き取り装置40は、トノカバー30の基部31を取り付けた巻き取り軸、トノカバー30を巻き取る方向(図1の左回り)に前記巻き取り軸を付勢するばね42、後端部材66の近傍で後部扉10に取り付けられてトノカバー30を収容するケース、を備えている。これにより、トノカバー30は、常時、巻き取り装置40に向かう方向(収容方向D2)へ付勢されている。ばね42は、渦巻ばね等を用いることができ、例えば両端が固定軸と前記巻き取り軸とに取り付けられて該巻き取り軸に巻き取り力を付与する。ケースには、アルミニウム等の金属や樹脂成形材料を押出成形等により成形してトノカバー引き出し用の開口を有する略筒状とした成形品を用いることができる。巻き取り装置が後部扉に設けられるため、巻き取り装置からケースを省略することも可能である。
トノカバー駆動手段50の基本部分は、ECU51、一対の支持部材(支持部)61A,61B、先端部材63、中間部材64、第一のアーム部材67、第二のアーム部材69、駆動手段80、とから構成される。本実施形態のトノカバー駆動手段50は、さらに、後端部材66、丁番(ヒンジ機構)68A,68B、引張コイルばね71A,71B、を備えている。そして、第一のアーム部材67が一対のアーム部材67A,67Bから構成され、第二のアーム部材69が一対のアーム部材69A,68Bから構成され、駆動手段80がトノカバー駆動用モータ82と一対のリンク部材84A,84Bを有している。
支持部材61は、後部扉10が閉じているときの巻き取り装置40からトノカバー30を引き出す前後方向(引出方向D1)に沿って設けられている。図4に示すように、各支持部材61A,61Bには、長手方向を引出方向D1に向けた溝62,62が形成されている。支持部材61A,61Bは、これらの溝62,62を互いに対向させて、トノカバー30の幅方向D3の両縁部33,34に対向する位置に設けられている。本実施形態の支持部材61A,61Bは、溝62,62に挿入した先端部材63の端部63a,63bや中間部材64の端部64a,64bを載置する載置部61a,61a、先端部材の端部63a,63bや中間部材の端部64a,64bの上昇を規制する上昇規制部61c,61c、を備えている。上昇規制部61c,61cは、支持部材61A,61Bの先端部61d,61dに存在するものの、支持部材61A,61Bの後端部(収容装置側の端部)61e,61eに存在していない。上昇規制部61c,61cの存在しない部分の載置部61a,61aは、先端部材の端部63a,63bや中間部材の端部64a,64bの上方への離脱を許可する離脱許可部61b,61bとされている。
支持部材61には、アルミニウム合金等の金属や樹脂成形材料の成形品を用いることができる。むろん、デッキサイドトリム6,6等の内装材に支持部材61A,61Bと同様の構造を設けることにより、該内装材に上記支持部が形成され、該内装材が上記支持部材となる。この場合、デッキサイドトリムに新たな構成部品を追加する必要が無くなる。
先端部材63は、図2等に示すように、トノカバーの先端部32に対して一対の支持部材61A,61Bに向かって突設されている。ここで、突設するとは、突き出して設けることを意味する。先端部材63は、一対の支持部材61A,61Bに沿って前後へ移動可能とされ、かつ、一対の支持部材61A,61Bにおける離脱許可部61bから上方へ離脱可能とされている。図5等に示すように、先端部材63は、長手方向をトノカバーの幅方向D3に向けた長尺な部材とされ、両端部63a,63bにエンドホルダが設けられている。従って、トノカバーの両縁部33,34から突出したエンドホルダ63a,63bが支持部材の溝62,62に挿入して前後へ移動する。
図7に示すように、先端部材63の本体部分には、幅方向D3に向けた係合溝63cが形成されて両端部に一対の第二のアーム部材69A,69Bがトノカバー30に沿って回動可能に連結される。トノカバーの先端部32を係合溝63cに挿入して先端部材63の本体部分にエンドホルダ63a,63bを嵌めると、トノカバーの先端部32が先端部材63に取り付けられる。
中間部材64は、トノカバーの幅方向D3に沿って設けられている。中間部材64は、一対の支持部材61A,61Bに沿って移動可能とされ、かつ、一対の支持部材61A,61Bにおける離脱許可部61bから離脱可能とされている。図5等に示すように、中間部材64は、長手方向をトノカバーの幅方向D3に向けた長尺な部材とされ、両端部64a,64bにエンドホルダが設けられている。従って、トノカバーの両縁部33,34から突出したエンドホルダ64a,64bが支持部材の溝62,62に挿入して前後へ移動する。
図8〜10に示すように、中間部材の本体部分には、幅方向D3に向けた溝65が形成され、幅方向D3に向いた開口部分に沿って互いに近接する方向へ延出した対向部65a,65aが形成されている。この溝65には、丁番68A,68Bに取り付けられるランナ部材RU1,RU1が挿入され、引張コイルばね71A,71Bが挿入される。エンドホルダ64a,64bには、ばね71A,71Bの一端を引っ掛けるための掛止部64c,64cが幅方向D3内側に設けられ、支持部材61A,61Bの載置部61a,61aを転動するローラRO1,RO1が取り付けられ、該ローラRO1,RO1を取り付けたエンドホルダ64a,64bの本体部分を載置部61a,61aの方へ付勢するためのばねSP1,SP1が取り付けられている。エンドホルダ64a,64bは、溝65にランナ部材RU1,RU1及びばね71A,71Bを挿入した後に中間部材64の本体部分に取り付けられる。
後端部材66は、図5等に示すように、長手方向をトノカバーの幅方向D3に向けた長尺な部材とされ、トノカバーの幅方向D3に沿って設けられ、巻き取り装置40の近傍においてトノカバー30の下側となる位置で後部扉10に取り付けられて固定されている。後端部材66は、モータ82が固定され、両端部66a,66bにアーム部材67A,67Bがトノカバー30に沿って回動可能に連結されている。
なお、先端部材63の本体部分や中間部材64の本体部分や後端部材66には、アルミニウム合金等の金属を押出成形等により成形して略棒状又は長尺な板状とした成形品を用いることができる。エンドホルダ63a,63b,64a,64bには、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂やポリプロピレン(PP)等の樹脂成形材料を射出成形等により成形した部材を用いることができる。
第一のアーム部材67は、先端側の端部67aが中間部材64に沿って幅方向D3へ移動可能とされ、巻き取り装置(収容装置)40側の部位67dを中心として回動可能とされている。左右のアーム部材67A,67Bの先端側は、図9,10に示すように、丁番68A,68Bに対して回動可能に接続される接続部67b,67bを有している。具体的には、アーム部材67の先端側の端部67aと丁番68とランナ部材RU1とがワッシャWA2,WA3を介してリベットRI2により該リベットRI2の軸方向を中心として回転可能に接続されている。ランナ部材RU1は、トノカバー引出時に上下方向となる中間部分に中間部材の対向部65a,65aを挿入させる溝RU1aが形成されている。これにより、ランナ部材RU1は、溝RU1aから下側を中間部材の溝65に挿入した状態で幅方向D3へ対向部65a,65a間を摺動する。ランナ部材RU1には、PP等の樹脂成形材料を射出成形等により成形した部材を用いることができる。
一方、本実施形態では、図5等に示すように、巻き取り装置40側の端部67c,67cは、リンク部材84A,84Bが回動可能に連結されている。これらの端部67c,67cよりも引出方向D1側の部位67d,67dが後端部材66に回動可能に接続された接続部とされている。
なお、第一のアーム部材に設けられるリンク部材への接続部は、後端部材への接続部よりも引出方向D1側とされてもよい。
丁番68は、第一のアーム部材67と第二のアーム部材69とをトノカバー30に沿って互いに回動可能に連結する。また、丁番68は、両アーム部材67,69を下側に凸となる向きへ折れ曲がり可能に連結する。従って、第二のアーム部材69は、巻き取り装置(収容装置)40側の端部69cが第一のアーム部材の先端側の端部67aに対して回動可能かつ下側に凸となる向きへ折れ曲がり可能に連結されていることになる。図10には、第一のアーム部材67に対する第二のアーム部材69の折れ曲がり位置の一例を二点鎖線で示している。
なお、左右の丁番68A,68Bは、ともに、上側に凸となる向きへは折れ曲がらず、下側にのみ凸となる向きへ折れ曲がるようにされている。
丁番68A,68Bには、ばね71A,71Bの一端を引っ掛けるための掛止部68c,68cが幅方向D3外側に設けられている。
第二のアーム部材69は、先端部材63に対して回動可能に取り付けられる接続部69bを先端側の端部69aに有し、丁番68に対して回動可能に取り付けられる接続部69dを巻き取り装置40側の端部69cに有している。図7に示すように、左右のアーム部材69A,69Bの先端側は、アーム部材の端部69a,69aと先端部材63とがワッシャWA1を介してリベットRI1により該リベットRI1の軸方向を中心として回転可能に接続されている。一方、図10に示すように、アーム部材69A,69Bの巻き取り装置40側の端部69c,69cと丁番68A,68Bとは、ワッシャWA4,WA5を介してリベットRI3により該リベットRI3の軸方向を中心として回転可能に接続されている。
引張コイルばね71は、丁番68を幅方向D3外側へ付勢している。左右のばね71A,71Bは、それぞれ、エンドホルダの掛止部64c,64cと丁番の掛止部68c,68cとに引っ張られた状態で取り付けられている。これにより、第一のアーム部材67A,67Bは先端側の端部67a,67aが互いに離れる方向へ付勢され、第二のアーム部材69A,69Bは先端部材63を介してトノカバー30を引き出す方向D1へ付勢する。トノカバー30は巻き取り装置のばね42により収容方向D2の方へ引っ張られているが、第一及び第二のアーム部材67,69が接続部分で幅方向D3内側へ曲がった状態においてばね71が引出方向D1の方へ付勢するので、トノカバー30を引出方向D1へ駆動する際にモータ82のトルクが少なくて済む。また、左側のアーム部材67A,69Aの接続部分と右側のアーム部材67B,69Bの接続部分とを基点としてばね71A,71Bにより中間部材の端部64a,64bが幅方向D3内側へ付勢されるので、中間部材64は、支持部材61A,61Bから離脱しても左右にずれ難い。
ばね71には、ステンレス線やピアノ線等の金属製のばねを用いることができるが、樹脂材料製等のばねを用いてもよい。また、ばね71には、コイルばねの代わりに、板ばね、ゴム等の非金属の弾性部材、等を用いてもよい。
リンク部材84は、トノカバー30の駆動時にモータ82の駆動力を第一のアーム部材67へ伝達する。左右のリンク部材84A,84Bは、第一のアーム部材67A,67Bの後端部67c,67cに対して回動可能に取り付けられ、モータ82により幅方向D3外側へ駆動されるとアーム部材67,69を接続部分で折り曲げてトノカバー30を収容方向D2へ移動させ、モータ82により幅方向D3内側へ駆動されるとアーム部材67,69を伸ばすようにトノカバー30を引出方向D1へ移動させる。
なお、アーム部材67,69、丁番68、リンク部材84には、アルミニウム合金等の金属を押出成形等により成形して略棒状又は長尺な板状とした成形品を用いることができる。
トノカバー駆動用モータ82は、回転プレートを有し、この回転プレートが回転することにより、リンク部材84A,84Bを互いに幅方向D3外側へ駆動したり幅方向D3内側へ駆動したりする。
以上より、モータ82とリンク部材84とは、トノカバー30の駆動時に第一のアーム部材67を回動させ、第二のアーム部材69を回動させて、巻き取り装置40に対してトノカバー30を出し入れさせる。
本実施形態のトノカバー装置3は、後部扉10の開閉を制御するECU51を用いてトノカバー30の駆動を制御する。ここで、トノカバー装置3は、後部扉10を開ける際、単に後部扉10の開動作に連動させてトノカバー30を巻き取り装置40に巻き取るのではなく、後部扉10が開動作している途中でトノカバー30の巻き取りが完了するようにトノカバー30の駆動を制御する。また、トノカバー装置3は、後部扉10を閉じる際、後部扉10を開ける際のトノカバー30の巻き取り動作を単に逆にした引き出し動作とするのではなく、巻き取り動作を逆にした動作とは異なる引き出し動作となるようにトノカバー30の駆動を制御する。ECU51が行う後部扉10及びトノカバー30の駆動処理の例を、図12に示している。同図に示す駆動処理は、CPU51aが繰り返し行う。ここで、ステップS102〜S106,S110〜S112,S118〜S134が後部扉10の開閉制御の処理に対応し、ステップS108,S114〜S116,S136〜S140がトノカバー駆動手段50、トノカバー駆動方法及びトノカバー駆動プログラムに対応している。以下、「ステップ」の記載を省略する。
(2)トノカバー装置の動作、作用及び効果:
以下、本実施形態のトノカバー装置3の動作、作用及び効果を説明する。
なお、後部扉10が開動作を開始するまでの待機時間T1を1秒、後部扉10が全閉位置LO3から全開位置LO4まで開く時間Topを6秒、後部扉10が閉動作を開始するまでの待機時間T2を1秒、後部扉10が全開位置LO4から全閉位置LO3まで閉じる時間Tclを6秒、トノカバー30が引出位置LO2から収容位置LO1まで移動する時間Treを4秒、トノカバー30が収容位置LO1から引出位置LO2まで移動する時間Tpuを4秒とする。各時間を設定する場合、トノカバーの収容方向D2への移動時間Treは、後部扉10が開いている途中でトノカバー30の収容が完了するようにするため、T1+Top未満とされる。
まず、後部扉10が閉じ、トノカバー30が引出位置LO2にあるものとする。ECU51は、処理を開始すると、開スイッチ52a,52bが所定期間押されたか(例えば1秒間長押しされたか)否かを判断する(S102)。開スイッチ52a,52bの少なくとも一方が所定期間押されると、後部扉10を開くための第一の操作を自動車のユーザから受け付けたことになる。この場合、ECUは、S104で後部扉10が閉じているか(例えば後部扉10が全閉位置にあることを検出した信号が角度センサ24から入力されているか)否かを判断する。ECUは、後部扉が閉じていない場合に図示しない処理を行って駆動処理を終了し、後部扉が閉じている場合に安全性を確保するための警告処理を開始する(S106)。この警告処理では、例えば、警告ブザー28が警告音を車室へ出力し、警告灯29が点灯する。その後、ECUは、引き出されているトノカバー30を収容方向D2へ移動させる向きへの回転駆動をモータ82に開始させる(S108)。このとき、リンク部材84A,84Bは互いに幅方向D3外側へ移動し、該リンク部材の移動によりアーム部材67,69は接続部分で折れ曲がる方向へ回動し、第一のアーム部材67の回動により丁番68A,68Bが中間部材64に沿って幅方向D3内側へ移動し、アーム部材67,69の回動により中間部材64及び先端部材63が支持部材61A,61Bに沿って収容方向D2へ移動し、ばね42の付勢力によりトノカバー30が巻き取り装置40に巻き取られていく。
ECUは、S110でT1=1秒待機すると、S112で警告処理を終了して後部扉10を開く駆動をドア開閉装置20に開始させる。図14は、後部扉10が開く直前のタイミングt1における自動車1の様子を示している。同図に示すように、後部扉10は開動作を開始していないものの、トノカバー30の一部は既に巻き取り装置40に巻き取られている。
後部扉10を開く駆動が開始されると、ECUは、S114でトノカバー30の収容が完了したか否かを判断し、トノカバー30の収容が完了するまでS114の処理を繰り返す。この処理は、トノカバーの収容を開始してから収容方向への移動時間Treが経過したか否かをECUが判断する処理でもよいし、トノカバーの巻き取り完了を検出するセンサから巻き取り完了の検出信号が入力されたか否かをECUが判断する処理でもよい。
図15に示すように、トノカバー30が巻き取られながら後部扉10が開いていくと、支持部材の離脱許可部61bから中間部材64が離脱し、該離脱許可部61bに先端部材63が載置され、第一のアーム部材67は後端側よりも先端側の方が下がった状態となる。ここで、第二のアーム部材69が第一のアーム部材67から真っ直ぐ延びた状態であれば、トノカバーを駆動する部材63,64,66,67,69,82,84及びこれらの接続部分に過大な力が加わり、トノカバー30の駆動が円滑に行われない。本実施形態のトノカバー装置3は、中間部材64に沿って幅方向D3へ移動する丁番68が下側に凸となる向きへ折れ曲がり可能にアーム部材67,69を連結しているので、中間部材64の近傍でアーム部材67,69が下側に凸となる向きへ折れ曲がる。これにより、収容方向D2へのトノカバー30の駆動が円滑に行われる。
また、シートの後ろに荷室を有する多くの自動車は、図16に示すように、後部扉10で閉ざされる荷室LR1の開口OP1の幅が上に向かって狭くなっている。ここで、アーム部材67,69が下側に凸となる向きに折れ曲がらなければ、トノカバーの両縁部33,34から幅方向D3外側へ突出した中間部材64が開口OP1の比較的上方(例えば位置L1)を通過することとなる。しかし、本実施形態では、後部扉10が上方へ開動作している時にアーム部材67,69が下側へ折れ曲がり、中間部材64が開口OP1の比較的下方(例えば位置L2)を通過する。従って、本実施形態のトノカバー装置は、後部扉で閉ざされる荷室の開口の幅が上に向かって狭くなっていても、該開口から中間部材を車外へ円滑に出すことができる。
図13(a)は、開スイッチが操作された時点を時間経過t=0秒としたトノカバー30の引出量と後部扉10の開量の時間変化を示している。ここで、トノカバーの引出量は、収容位置LO1を0%、引出位置LO2を100%とした相対量である。後部扉の開量は、全閉位置LO3を0%、全開位置LO4を100%とした相対量である。同図(a)に示すように、トノカバー30は、待機時間T1(1秒)中に巻き取りが開始され、後部扉の開量が約50%の時に巻き取りが終了している。図17には、後部扉10が開いている途中のタイミングt2でトノカバー30が巻き取り装置40に巻き取られていることが示されている。
後部扉が全開位置に到達するのと同時にトノカバーの巻き取りが完了する場合、後部扉が開いている途中でトノカバーの一部が巻き取り装置から引き出された状態となるので、該トノカバーが荷物の出し入れに邪魔となることがある。本実施形態では、後部扉が開動作している途中でトノカバーの収容が終了するので、荷室に対して荷物を出し入れする際に後部扉が開いている途中であってもトノカバーが邪魔とならない。
なお、トノカバーの収容が完了する時の後部扉の開量は、30〜70%が好ましく、40〜60%がより好ましい。
トノカバー30の巻き取りが終了すると、ECUは、S116でトノカバー30を移動させるモータ82の回転駆動を停止させ、S118で後部扉10が全開位置LO4となったか(例えば後部扉10が全開位置にあることを検出した信号が角度センサ24から入力されているか)否かを判断し、後部扉10が全開位置LO4となるまでS118の処理を繰り返す。図17に示すようにタイミングt3で後部扉10が全開位置LO4となると、ECUは、S120でドア開閉装置20の駆動を停止させ、駆動処理を終了する。
以上説明したように、後部扉を開くための操作が受け付けられてから後部扉の駆動が開始されるまでの待機時間T1がトノカバー収容のために利用されるうえ、後部扉が開動作している途中でトノカバーの収容が終了する。従って、本実施形態のトノカバー装置3は、後部扉が開くとき余分に時間がかからず、荷物の出し入れ時になるべくトノカバーが邪魔にならないようにすることが可能となる。
次に、後部扉10が全開位置LO4にあり、トノカバー30が収容位置LO1にあるものとする。ECU51は、S102で開スイッチが長押しされていないと判断すると、閉スイッチ52c〜52eが所定期間押されたか(例えば1秒間長押しされたか)否かを判断する(S122)。ECUは、閉スイッチが長押しされていないと判断すると、図示しない処理を行って駆動処理を終了する。
閉スイッチ52c〜52eの少なくとも一つが所定期間押されると、後部扉10を閉じるための第二の操作を自動車のユーザから受け付けたことになる。この場合、ECUは、S124で後部扉10が開いているか(例えば後部扉10が全閉位置でないことを検出した信号が角度センサ24から入力されているか)否かを判断する。ECUは、後部扉が開いていない場合に図示しない処理を行って駆動処理を終了し、後部扉が開いている場合に安全性を確保するため警告処理を開始する(S126)。この警告処理では、例えば、警告ブザー28が警告音を車室へ出力し、警告灯29が点灯する。その後、ECUは、S128でT2=1秒待機すると、S130で警告処理を終了して後部扉10を閉じる駆動をドア開閉装置20に開始させる。ECUは、S132で後部扉10が全閉位置LO3となったか(例えば後部扉10が全閉位置にあることを検出した信号が角度センサ24から入力されているか)否かを判断し、後部扉10が全閉位置LO3となるまでS132の処理を繰り返す。
後部扉10が全閉位置LO3となると、ECUは、ドア開閉装置20の駆動を停止させ(S134)、収容位置LO1にあるトノカバー30を引出方向D1へ移動させる向きへの回転駆動をモータ82に開始させる(S136)。このとき、リンク部材84A,84Bは互いに幅方向D3内側へ移動し、該リンク部材の移動によりアーム部材67,69は接続部分で伸びる方向へ回動し、第一のアーム部材67の回動により丁番68A,68Bが中間部材64に沿って幅方向D3外側へ移動し、アーム部材67,69の回動により中間部材64及び先端部材63が支持部材61A,61Bに沿って引出方向D1へ移動し、先端部材63の前進によりばね42の付勢力に抗してトノカバー30が巻き取り装置40から引き出されていく。図13(b)は、閉スイッチが操作された時点を時間経過t=0秒としたトノカバー30の引出量と後部扉10の開量の時間変化を示している。同図(b)に示すように、トノカバー30は、後部扉10の開量が0%となった時に巻き取り装置40からの引き出しが開始される。図18は、トノカバー30が引き出される直前の自動車1の様子を示している。同図に示すように、後部扉10が全閉位置LO3にあり、先端部材63及び中間部材64が支持部材61の離脱許可部61bに載置されている。従って、先端部材63及び中間部材64は、引出方向D1へ駆動されると支持部材61に沿って移動する。
その後、ECUは、S138でトノカバー30の引き出しが完了したか否かを判断し、トノカバー30の引き出しが完了するまでS138の処理を繰り返す。この処理は、トノカバーの引き出しを開始してから引出方向への移動時間Tpuが経過したか否かをECUが判断する処理でもよいし、トノカバーの引出完了を検出するセンサから引出完了の検出信号が入力されたか否かをECUが判断する処理でもよい。トノカバー30が引出位置LO2となると、ECUは、S140でトノカバー30の駆動を停止させ、駆動処理を終了する。
以上説明したように、トノカバーが収容装置から引き出されるのは後部扉が閉じた後であるので、トノカバーが確実に荷室へ引き出される。
なお、上述した実施形態より、本発明は、荷室用ドアを開くための第一の操作を受け付けたときに前記荷室用ドアを開く駆動を行い、前記荷室用ドアを閉じるための第二の操作を受け付けたときに前記荷室用ドアを閉じる駆動を行う自動車に設けられるトノカバー装置であって、
収容位置から前記自動車の荷室へ引き出し可能なトノカバーと、
前記荷室用ドアに設けられ、前記収容位置へ前記トノカバーを収容可能な収容装置と、
前記第一の操作を受け付けたとき、前記荷室用ドアが開動作している時に前記トノカバーに対する前記収容位置の方への駆動の少なくとも一部を行う第一のトノカバー駆動手段と、
前記第二の操作を受け付けたとき、開状態の前記荷室用ドアに設けられている前記収容装置に収容されている前記トノカバーを該荷室用ドアが閉じた後に駆動して前記収容装置から引き出す第二のトノカバー駆動手段とを備える第一の側面を有する。
上記トノカバー装置は、荷室用ドアが開くとき余分に時間がかからず、トノカバーを確実に荷室へ引き出すことができる。
本側面の場合、引き出されているトノカバーに対する収容位置の方への駆動の開始が荷室用ドアの駆動開始と同時にされ、トノカバーに対する収容位置の方への駆動の全てが荷室用ドアの開動作時に行われてもよい。
また、本発明は、上縁部を中心として上方へ開動作し下方へ閉動作する荷室用ドアを有する自動車に設けられるトノカバー装置であって、
収容位置から前記自動車の荷室へ引き出し可能なトノカバーと、
前記荷室用ドアに設けられ、前記収容位置へ前記トノカバーを収容可能な収容装置と、
前記荷室用ドアが閉じているときの前記収容装置から前記トノカバーを引き出す方向に沿って前記トノカバーの幅方向の両縁部に対向する位置に設けられた一対の支持部と、
前記トノカバーの先端部に対して前記一対の支持部に向かって突設され、該一対の支持部に沿って移動可能とされ、かつ、該一対の支持部における前記収容装置側の端部から離脱可能な先端部材と、
前記トノカバーの幅方向に沿って設けられ、前記一対の支持部に沿って移動可能とされ、かつ、該一対の支持部における前記収容装置側の端部から離脱可能な中間部材と、
先端側の端部が前記中間部材に沿って移動可能とされ、前記収容装置側の部位を中心として回動可能な第一のアーム部材と、
先端側の端部が前記先端部材に対して回動可能に取り付けられ、前記収容装置側の端部が前記第一のアーム部材の先端側の端部に対して回動可能かつ下側に凸となる向きへ折れ曲がり可能に連結された第二のアーム部材と、
前記荷室用ドアが開動作している時に前記中間部材を前記収容装置の方へ移動させる向きに前記第一のアーム部材を回動させる駆動の少なくとも一部を行う駆動手段とを備える第二の側面を有する。
上記トノカバー装置は、荷室用ドアが上方へ開動作している時に第一及び第二のアーム部材が下側へ折れ曲がって中間部材が下側となるので、荷室用ドアで閉ざされる荷室の開口の幅が上に向かって狭くなっていても該開口から中間部材を車外へ円滑に出すことができる。
本側面の場合も、引き出されているトノカバーに対する収容位置の方への駆動の開始が荷室用ドアの駆動開始と同時にされ、トノカバーに対する収容位置の方への駆動の全てが荷室用ドアの開動作時に行われてもよい。
(3)変形例:
なお、本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、荷室用ドアは、荷室の側部に配置され、側方へ開くドアとされてもよい。この場合、トノカバーの引出方向及び収容方向は、自動車の左右方向とすればよい。
トノカバー装置は、収容装置に対して蛇腹状のトノカバーを引出可能に収容する装置とされてもよい。
中間部材を摺動するランナ部材は、第二のアーム部材及び丁番とともにリベット止めされてもよい。
第一及び第二のアーム部材を下側に凸となる向きへ折れ曲がり可能に連結するヒンジ機構は、丁番等の別部材とされる以外にも、第一のアーム部材の一部分に形成されてもよいし、第二のアーム部材の一部分に形成されてもよい。
トノカバー駆動手段は、アーム部材を用いずにトノカバーを駆動する手段とされてもよい。
引き出されているトノカバー30に対する収容位置LO1の方への駆動は、荷室用ドア10を開くための操作を受け付けてから待機時間T1よりも短い時間T3(0<T3<T1)経過した時に開始してもよい。この変形例も、荷室用ドアが開動作するまでの待機時間が有効利用され、荷室用ドアが開くとき余分に時間がかからず、荷物の出し入れ時になるべくトノカバーが邪魔にならないようにすることが可能となる。
図19,20に示すトノカバー装置3のように、トノカバー30の上側で幅方向D3に向けてワイヤ(折曲手段)WI1を配置し、このワイヤWI1の一端を中間部材の一方の端部(エンドホルダ64a)に、他端を中間部材の他方の端部(エンドホルダ64b)に掛止してもよい。図20に示すように、後部扉10が開きながらトノカバー30が収容装置40の方へ駆動されるとき、下方へ凸となるように折れ曲がったアーム部材67,69に沿ってトノカバー30が下方へ凸となるように折れ曲がる。本変形例では、トノカバー30も中間部材64が開口OP1の比較的下方(例えば図16に示す位置L2)を通過する。従って、本変形例のトノカバー装置は、後部扉で閉ざされる荷室の開口の幅が上に向かって狭くなっていても、該開口から中間部材及びトノカバーを車外へ円滑に出すことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
トノカバー装置を採用した自動車の内装の一例を示す側面図。 トノカバー装置を採用した自動車の内装の一例を示す要部斜視図。 トノカバー装置を採用した自動車の内装の一例を示す要部平面図。 支持部の一例を示す斜視図。 トノカバーを引き出している状態のトノカバー駆動手段の一例を示す要部底面図。 トノカバーを収容している状態のトノカバー駆動手段の一例を示す要部底面図。 トノカバー装置の要部を図2のA1の位置で断面視して示す垂直断面図。 トノカバー装置の要部を図2のA2の位置で断面視して示す垂直断面図。 丁番及びその周辺のトノカバー装置の一例を示す要部斜視図。 トノカバー装置の要部を図2のA3の位置で断面視して示す垂直断面図。 トノカバー装置を採用した自動車の電気回路の構成例を示すブロック図。 電子制御装置が行う荷室用ドア及びトノカバーの駆動処理の一例を示すフローチャート。 荷室用ドア及びトノカバーの動作の一例を示すタイミングチャート。 荷室用ドアが開く直前の自動車の様子の一例を示す側面図。 荷室用ドアが開いている途中の自動車の様子の一例を示す側面図。 荷室用ドアを透視した自動車の背面の一例を示す背面図。 荷室用ドアの開動作が停止したときの自動車の様子の一例を示す側面図。 トノカバーが引き出される直前の自動車の様子の一例を示す側面図。 変形例に係る自動車の内装の一例を示す要部斜視図。 変形例において荷室用ドアが開いている途中の自動車の様子の一例を示す側面図。
符号の説明
1…自動車、3…トノカバー装置、6…デッキサイドトリム、
10…後部扉(荷室用ドア)、11…上縁部、
20…ドア開閉装置、
30…トノカバー、31…基部、32…先端部、33,34…縁部、
40…巻き取り装置(収容装置)、42…ばね、
50…トノカバー駆動手段、
51…電子制御装置、
52a,52b…開スイッチ、52c,52d,52e…閉スイッチ、
61,61A,61B…支持部材(支持部)、
61a…載置部、61b…離脱許可部、61c…上昇規制部、
61d…先端部、61e…収容装置側の端部、
62…溝、
63…先端部材、63a,63b…エンドホルダ(端部)、63c…係合溝、
64…中間部材、64a,64b…エンドホルダ(端部)、64c…掛止部、
65…溝、
66…後端部材、66a,66b…端部、
67,67A,67B…第一のアーム部材、67a…先端側の端部、67b…接続部、
67c…収容装置側の端部、67d…接続部(収容装置側の部位)、
68,68A,68B…丁番(ヒンジ機構)、68c…掛止部、
69,69A,69B…第二のアーム部材、69a…先端側の端部、69b…接続部、
69c…収容装置側の端部、69d…接続部、
71,71A,71B…引張コイルばね、
80…駆動手段、82…モータ、84,84A,84B…リンク部材、
D1…引出方向、D2…収容方向、D3…幅方向、
LO1…収容位置、LO2…引出位置、LO3…全閉位置、LO4…全開位置、
LR1…荷室、WI1…ワイヤ(折曲手段)、

Claims (5)

  1. 荷室用ドアを開くための操作を受け付けてから所定時間待機した後に閉状態の前記荷室用ドアを開く駆動を開始する自動車に設けられるトノカバー装置であって、
    収容位置から前記自動車の荷室へ引き出し可能なトノカバーと、
    前記荷室用ドアに設けられ、前記収容位置へ前記トノカバーを収容可能な収容装置と、
    前記操作を受け付けたとき、引き出されている前記トノカバーに対する前記収容位置の方への駆動を前記荷室用ドアの駆動開始まで待機している間に開始し、前記荷室用ドアが開動作している途中で前記収容装置への収容を終了させる駆動を前記トノカバーに対して行うトノカバー駆動手段とを備えることを特徴とするトノカバー装置。
  2. 前記自動車が前記荷室用ドアを閉じるための第二の操作を受け付けたときに前記荷室用ドアを閉じる駆動を行う自動車であり、
    前記トノカバー駆動手段は、前記第二の操作を受け付けたとき、開状態の前記荷室用ドアに設けられている前記収容装置に収容されている前記トノカバーを該荷室用ドアが閉じた後に駆動して前記収容装置から引き出すことを特徴とする請求項1に記載のトノカバー装置。
  3. 前記荷室用ドアが上縁部を中心として上方へ開動作し下方へ閉動作するドアであり、
    前記トノカバー駆動手段は、
    前記荷室用ドアが閉じているときの前記収容装置から前記トノカバーを引き出す方向に沿って前記トノカバーの幅方向の両縁部に対向する位置に設けられた一対の支持部と、
    前記トノカバーの先端部に対して前記一対の支持部に向かって突設され、該一対の支持部に沿って移動可能とされ、かつ、該一対の支持部における前記収容装置側の端部から離脱可能な先端部材と、
    前記トノカバーの幅方向に沿って設けられ、前記一対の支持部に沿って移動可能とされ、かつ、該一対の支持部における前記収容装置側の端部から離脱可能な中間部材と、
    先端側の端部が前記中間部材に沿って移動可能とされ、前記収容装置側の部位を中心として回動可能な第一のアーム部材と、
    先端側の端部が前記先端部材に対して回動可能に取り付けられ、前記収容装置側の端部が前記第一のアーム部材の先端側の端部に対して回動可能かつ下側に凸となる向きへ折れ曲がり可能に連結された第二のアーム部材と、
    前記トノカバーの駆動時に前記第一のアーム部材を回動させる駆動手段とを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトノカバー装置。
  4. トノカバーを収容位置へ収容可能な収容装置を設けた荷室用ドアを開くための操作を受け付けてから所定時間待機した後に閉状態の前記荷室用ドアを開く駆動を開始する自動車のトノカバー駆動方法であって、
    前記操作を受け付けたとき、引き出されている前記トノカバーに対する前記収容位置の方への駆動を前記荷室用ドアの駆動開始まで待機している間に開始し、前記荷室用ドアが開動作している途中で前記収容装置への収容を終了させる駆動を前記トノカバーに対して行うことを特徴とするトノカバー駆動方法。
  5. トノカバーを収容位置へ収容可能な収容装置を設けた荷室用ドアを開くための操作を受け付けてから所定時間待機した後に閉状態の前記荷室用ドアを開く駆動を開始する自動車のためのトノカバー駆動プログラムであって、
    前記操作を受け付けたとき、引き出されている前記トノカバーに対する前記収容位置の方への駆動を前記荷室用ドアの駆動開始まで待機している間に開始し、前記荷室用ドアが開動作している途中で前記収容装置への収容を終了させる駆動を前記トノカバーに対して行う機能をコンピュータに実現させることを特徴とするトノカバー駆動プログラム。
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