JP3030632B2 - 携帯電話機送受話器構造 - Google Patents

携帯電話機送受話器構造

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JP3030632B2
JP3030632B2 JP10325910A JP32591098A JP3030632B2 JP 3030632 B2 JP3030632 B2 JP 3030632B2 JP 10325910 A JP10325910 A JP 10325910A JP 32591098 A JP32591098 A JP 32591098A JP 3030632 B2 JP3030632 B2 JP 3030632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景および技術分野】本発明は、携帯用電池式
電話機送受話器構造に向けたものであり、特に、閉じた
形態から開いた形態まで関節運動可能な送受話器構造に
関する。
【0002】
【発明の概要】本発明は携帯用セルラー電話機のための
構造に向けたものであるが、その概念は閉じた形態から
開いた形態まで関節運動可能である実質的に任意の携帯
電話機用送受話器に適用可能である。
【0003】特に、送受話器構造は、可動カバーまたは
タンブールを包含し、これは、その閉じた形態にあると
き、送受話器の内部機構をほぼ取り囲む。
【0004】タンブールの部分はほぼ剛性であり、マイ
クロホン様のマウスピース部分を形成するが、マイクロ
ホンの方が機能的であるかもしれない。電話機送受話器
用の種々の制御器を剛性のマウスピース部分内に設置
し、それを露出させ、タンブールの展開時に作用するよ
うにしてもよい。
【0005】タンブールの第2部分はほぼ可撓性であ
り、送受話器の主要な内部機構を収容する送受話器部分
のまわりに巻き上げたり、巻き戻したりすることができ
る。本発明の別の実施例においては、タンブールは全体
的に可撓性である。
【0006】送受話器のハウジングの側部分は、タンブ
ールを巻き上げたり、巻き戻したりするときにタンブー
ルの移動経路を方向付けるガイド・トラック構造を備え
ている。
【0007】タンブールがその閉じた形態にあるとき、
可撓性部分はイヤホーンと、使用中にオペレータに対面
する送受話器本体部分をほぼ覆う。送受話器の剛性部分
は、タンブールがその閉じた形態にあるとき、電話機本
体の背面をほぼ覆う。
【0008】本発明の好ましい実施例においては、1つ
またはそれ以上のガイド・ホイールが、タンブールと作
動可能駆動/従動係合状態になり、タンブールを展開
(開いた)形態から格納(閉じた)形態へ巻き戻しする
のを容易にしている。好ましくは、電話機を開くには、
単に、剛性部分の底端部を把持して下に引き、剛性部分
を延ばすだけでよく、このとき、可撓性部分が電話機本
体の背面をほぼ覆う位置へ移動する。
【0009】
【実施例】本発明は多くの異なった形態で具体化するこ
とができるが、いくつかの特別な実施例を図面に示し、
詳細に説明する。ここで、本開示が発明の原理を例示し
ているに過ぎず、発明を図示の実施例に限定することを
意図しているものではないことは了解されたい。
【0010】送受話器10は、その開いた形態において
図1に平面展開図で示してある。図2は送受話器をその
完全に組み立て、閉じた形態で示している。送受話器1
0は、本体部分13、左側閉鎖体16、右側閉鎖体19
およびカバーまたはタンブール22を包含する。図示の
ように、アンテナ14は本体部分13の右側から延びて
いるが、送受話器を完全に組み立てたとき、右側閉鎖体
19にある適当な切欠きまたは開口を貫いて突出するこ
とになる。しかしながら、アンテナ14が送受話器10
の左側部分16あるいは他の部分から延びていてもよ
い。後に説明するが、電話機の電子機器の大部分が本体
部分内に収容されることが好ましいが、或る種の構成要
素は部分的または完全にタンブール内または左側あるい
は右側の閉鎖体もしくはこれら両方の中に存在していて
もよい。
【0011】送受話器10の可動カバーの仕組みは、図
3-5から容易に理解できる。
【0012】図3は、図1、2の送受話器実施例の部分
側面図を示している。タンブール22は、その展開され
た向きで示されている。タンブール22は、参照符号2
3で全体的に示す剛性部分と可撓性部分24とを有す
る。この可撓性部分は、横方向に延びる歯/溝25の存
在によって構成されている。送受話器10の本体部分1
3は1つまたはそれ以上のガイド・ホイール28を有す
る。これらのガイド・ホイールは、本体部分13に対し
て相対的に回転可能である。本発明の好ましい実施例に
おいて、2つのガイド・ホイール28が、本体部分の各
側に1つずつ設けてある。
【0013】好ましくは、各ガイド・ホイール28は歯
車の形で構成されている。この場合、歯29は、可撓性
部分24の一部が本体部分13のまわりに巻き上げられ
たとき、タンブール22の可撓性部分24とかみ合うよ
うな寸法、間隔となっている。ガイド・ホイールの歯お
よびタンブール可撓性部分の歯は、矩形または四角に示
してあるが、タンブールがガイド・ホイールに対して所
定位置に先に説明したように側部閉鎖体によって保持さ
れたときに、タンブールとガイド・ホイールとの間に駆
動/従動関係がある限り、他の形態の歯を使用してもよ
い。別の実施例において、ガイド・ホイールとタンブー
ルの間の満足できる摩擦係合を可能とする相補的な材料
からガイド・ホイールおよびタンブールを製作し、タン
ブールが側部閉鎖体によってガイド・ホイールに対して
このような係合状態に保持されるならば、ガイド・ホイ
ールおよびタンブールに歯がなくてもよい。
【0014】タンブール22が頂部、底部、前部および
後部のため送受話器カバーを形成する限り、剛性部分2
3の底端部の湾曲した部分の円弧状長さを含むタンブー
ル22の全長は、図3に示すような輪郭まわりの本体部
分13の全周とほぼ等しくなければならない。あるい
は、タンブール22が剛性部分23の底端部の湾曲した
部分を省略しているように送受話器10を構成してもよ
い。左側閉鎖体16および右側閉鎖体19は、トリム・
パネルまたは他の構造で相互に結合してもよい。このよ
うな別の実施例において、剛性部分23は、前記トリム
片下方の領域からあるいはそこに形成される開口から外
方へ延びることになる。
【0015】タンブールをガイド・ホイールとの係合状
態に保持し、本体部分のまわりにその動きを案内する、
本発明の一実施例による方法が図4、5に示してある。
【0016】図4は、図2の4−4線に沿った、図1-
3の実施例による電話機送受話器の側断面図である。図
1からわかるように、本発明の一実施例において、タン
ブール22は、本体部分13の幅よりわずかに大きい側
方幅を有し、タンブール22の一部が本体部分13の各
側面から側方へ突出している。タンブール22のために
トラックをたどれるように、左側閉鎖体19の周囲の一
部には側方に延びる外側トラック構造17が設けてあ
り、これは点Aから点Bまで時計回りに周囲まわりに延
びている。点A、Bの特別な位置が図4に示してあるけ
れども、ハウジング全体の具体的な輪郭が本開示を見た
当業者によって変更される可能性があるので、点A、B
の特別な位置もそれ相応に同様に変わり得ることは了解
されたい。左側閉鎖体16の適当に構成したかみ合い面
を本体部分13の対応する適当に構成したかみ合い面
に、任意適当な方法、たとえば、接着剤、超音波溶接、
ファスナなどによって取り付けたとき、外側トラック構
造17の横方向幅の一部が上部突出(あるいは下部突
出)し、タンブール22の部分を取り囲むことになる。
【0017】左側閉鎖体16は、また、内側トラック構
造18、20を備えていてもよい。内側トラック構造の
各々は、同様に、壁面21から本体部分13に向かって
側方へ突出することになる。本体部分13の厚みは、ト
ラックから構造16、17、20がタンブール22の移
動経路を構成するので、本体部分13がトラック構造1
8、20によって構成されるスペースにほぼ嵌合するこ
とになっている限り、左側閉鎖体16の構造に反映され
る。右側閉鎖体19もまた、右側閉鎖体19の内面から
本体部分13に向かって同様に側方に突出する対応して
構成された内側トラック構造を備えている。
【0018】カバーを開こうとするとき、タンブール2
2を送受話器の底部から離れる方向へ引くことになる。
図4に関連して、これは、タンブール22の剛性部分2
3が矢印で示すように左の方へ引っ張られることを意味
する。これを可能にするために、点A、B間に図4で見
て左にギャップがある。この場合、外側トラック構造は
完全に存在しないか、あるいは、点A、B間のこの部分
よりも短く右側方へ延びる。その結果、外側トラック構
造がタンブールの剛性部分に重なることがない。先に指
摘したように、タンブール部分23は図3に示すような
上向きの湾曲した構造を持つ必要はなく、その代わりに
ほぼ平らであってもよい。このような場合、左側閉鎖体
16および右側閉鎖体19は、本体部分13の頂部に重
なる正面パネル構造によって相互に結合してもよく、キ
ーパッド・キーが貫通し、ディスプレイを見ることので
きる開口を包含する。
【0019】タンブール22の可撓性部分24とのガイ
ド・ホイール28の係合状態も図4に示してある。
【0020】図5は、図2の5-5線に沿った、電話機
送受話器10の断面図であり、そして、送受話器の頂部
から見た図である。したがって、ガイド・ホイールは示
していない。図5は、タンブールをその閉じた、巻き上
げられた形態で示している。さらに、本体部分は簡略化
して波線で示してあり、アンテナは省略してある。上部
突出、下部突出のトラック構造17、18、20はタン
ブール22の部分に重なって示してあり、巻き上げた状
態で、本体部分の前部、後部(図5の上下方向に示す)
の両方を覆っている。
【0021】タンブール22を一方の側縁から他方の側
縁までほぼ均一な厚さを持つように図1-5に示し、そ
して、その外面が左右側部閉鎖体の隣接の周縁より低く
(または高く)なっているが、所望に応じて、タンブー
ルの中央(非重なり)領域の外面を左右の側部閉鎖体の
周縁と面一するようにタンブールの輪郭を選ぶことがで
きることは了解されたい。
【0022】右側閉鎖体19はほぼ対応するセットのガ
イド・トラック構造を備えていてもよい。これらのガイ
ド・トラック構造は、適当なギャップまたは開口が設け
てあり、図1に示すように、本体部分13の右側から突
出するアンテナ構造を収容できるようになっていてもよ
い。
【0023】先に述べたように、ガイド・ホイールはタ
ンブールとの駆動/従動関係にある(タンブールの歯と
ガイド・ホイールの相互係合によるか、あるいは、比較
的滑らかな表面の摩擦係合による)。さらに、ガイド・
ホイールは、電話機送受話器の本体部分に対して相対的
に回転可能である。ガイド・ホイールは本体部分の幅に
わたって延びている軸によって互いに連結することがで
きるが、これには、作動中の電話の電子機器および他の
要素によって占められている可能性のある本体部分の内
部にスペースを必要とする。あるいは、ガイド・ホイー
ルは、本体部分の側壁から突出するかあるいはそこに取
り付けた短い固定軸または回転自在の「デッド」軸上に
取り付けてもよい。
【0024】ガイド・ホイールは、本体部分に対して相
対的に自由回転するように構成してもよい。この構造は
特にタンブールの展開に影響することがない。剛性部分
をつかんで本体から離れるように引いた際に、ガイド・
トラック構造に沿って引き出される可撓性部分がガイド
・ホイールを回転させるだけとなる。しかしながら、本
体部分に向かって剛性部分を後方へ移動させて電話を閉
じることによって、可撓性部分が曲がったり、引っかか
ったりしがちとなり、ガイド・ホイールを確実に駆動す
ることができなくなる。
【0025】したがって、ガイド・ホイールの1つまた
は全てに駆動機構を設け、タンブールを閉じた位置に向
かって容易に後退させることができれば望ましい。多く
のこのような機構が公知である。たとえば、自動車や住
居のウインドウ・シェイドで使用されるようなラチェッ
ト式ばね片寄せ機構がある。シェイドを引くこのような
機構(または本発明)において、ばね(通常コイルば
ね)の高まる力に抗してタンブール・アウトが達成され
る。ひとたび引張力が解放されたときに、ラチェット機
構がシェイド(タンブール)が後退するのを防ぐ。しか
しながら、ひとたびシェイド(タンブール)が或る所定
の距離を越えて引き出されたならば、ラチェットは解放
され、ばねがガイド・ホイールを回転させ、タンブール
を巻き上げられた、すなわち、しまい込まれた向きに戻
すように引っ張ることになる。このような機構は周知で
ある。したがって、電話機ハウジング設計・機能を完全
に理解するのに不必要であるから、この機構の詳細な説
明および図示は省略する。
【0026】あるいは、タンブールを引いて開くには、
ばねの片寄せ力に抗して巻き上げる。このとき、ラチェ
ット機構がタンブールの急激な巻き戻しを防ぐ。自動ウ
インドウ・シェイドの分野で知られているようなプッシ
ュ・ボタン・タイプ放出機構を設けて、タンブールの巻
き戻しを可能としてもよい。プッシュ・ボタン(たとえ
ば、図7の実施例におけるボタン62)は側部閉鎖体に
装着してもよいが、対応する物レバーまたは64が本体
部分の側面に設けた対応するレバーまたは爪64と係合
してもよい。ガイド・ホイールにばね片寄せ力を加え、
ばね負荷式の爪でガイド・ホイールが望まないのに後退
するのを防ぐことによって、タンブールを引き出し、そ
の位置に留めることができる。解放ボタン62を押すこ
とによって、爪がガイド・ホイールとの係合から外れる
ように移動することができ、それにより、ホイールがば
ね(図示せず)の力の下に自由に動き、タンブールを巻
き取る。繰り返すが、このような機構は周知であり、し
たがって、電話機ハウジングの設計・機能を完全に理解
するためには不必要であるから、この機構についての詳
細な説明、図示は省略する。
【0027】他の公知の蓄積エネルギ式駆動機構も同様
に使用することができる。加えて、タンブールの動きを
遂行するための代替方法として、内部スペースおよび動
力の点で可能ならば、ガイド・ホイールに連結したサー
ボモータのような動力駆動機構を使用してタンブールを
伸ばしたり、格納したりしてもよい。このような動力駆
動装置は適当な制御器によって作動させてもよい。その
場合、制御器のボタンを、たとえば、側部閉鎖体上に設
け、本体ユニットの外側面にある対応電気接点と係合す
る、側部閉鎖体上に設けた電気接点によって本体ユニッ
トに接続してもよい。
【0028】図1-5の実施例はスライド式カバーすな
わちタンブール22を示している(比較の目的で図6に
も示してある)。この場合、タンブールの外面は滑らか
であり、内面に歯付き表面が設けてあり、歯付きガイド
・ホイールとかみ合っており、あるいは、滑らかな表面
を滑らかなガイド・ホイールと摩擦係合させる。本発明
の別の実施例において、外面は横方向の溝を備えていて
もよい。これらの溝は粗面加工把持面として使用するこ
とができる。すなわち、歯の表面が一方の側縁から他方
の側縁まで延びる凸状あるいは凹状の輪郭を持っていて
もよい。図6の実施例においては、タンブール40がこ
のような歯付きの輪郭を持つ外面42を備えているが、
滑らかな内面を備えていてもよい(この場合、ガイド・
ホイールとの摩擦駆動係合に依存する)。平滑状または
鋸歯状、あるいは、ぎざぎざ状の種々の組合わせを、タ
ンブールの内面および外面の両方あるいはいずれかに使
用できることは、本発明の範囲から逸脱することなく、
本開示を知った当業者には容易に理解できるであろう。
【0029】図1-5の実施例に関して説明した基本的
な特徴を除いて、本発明の電話機送受話器構造を修正し
ていろいろな特徴に適応させることもできる。たとえ
ば、本体部分の側面から突出するアンテナ構造を伸縮式
アンテナとしてもよい。このアンテナは、一対の適当に
設置したピンチローラ、ボール・ネジまたはウォーム・
ギア装置などによって駆動し得る中心コアによって伸
長、後退させることができる。これらの駆動手段は、ハ
ウジングの側面にガイド・ホイールに対してギア従動関
係で容易に配置することができる。こうすれば、タンブ
ールが伸ばされたときに、アンテナが自動的に伸長され
る。このような機構は一般的に知られており、本開示の
説明を簡略化するためにそれらの詳細な説明は省略す
る。
【0030】図1-5に示すアンテナ形態14に代わる
ものとして、送受話器構造を単純化するために、アンテ
ナをタンブールの剛性部分(図1の参照符号14′)内
に埋め込んで、適当な摺動式電気接点構造(図示せず)
あるいはタンブール、本体部分間の可撓性のケーブル・
リボン(図示せず)によって本体部分に接続してもよ
い。このような恒久的な埋め込み式アンテナを設けるこ
とによって、図1-5の実施例のアンテナを展開した
り、格納したりする機構を設ける必要性がなくなり、本
送受話器はそれの使用時でもアンテナを自動的に展開で
きる利点を持つ。
【0031】図1-5の電話機送受話器構造は、アンテ
ナの存在とは別に、説明を簡単にするために、比較的単
純で規則的な形態を持つものとして示してある。正面図
で見ると、本送受話器はほぼ矩形の輪郭を有する。側面
図で見ると、本送受話器はほぼまっすぐな前面、背面を
有し、頂部および底部のところで半円形となっている。
ここで、これらの輪郭が発明の範囲から逸脱することな
く電話機送受話器の分野の当業者によって容易に変更す
ることができることは了解されたい。たとえば、湾曲し
た側面輪郭を有する図7の送受話器形態を使用してもよ
い。このような輪郭を取り囲む適当に案内されるタンブ
ール50(可撓性部分52およびほぼ剛性の部分54を
有する)を設けることは、側部閉鎖体上のトラックが送
受話器の外面の輪郭をほぼたどることは確実である。
【0032】本発明の送受話器設計に組み込むことので
きる別の特徴グループは、送受話器を付勢するのに使用
できるバッテリ形態に関するものである。各形態は単独
でも組み合わせでも使用できる。図7に示すように、本
送受話器はいくつかの異なったバッテリ・タイプによっ
て付勢され得る。第1のバッテリ56は送受話器の本体
内に挿入してもよい。側部閉鎖体60の一方あるいは他
方に適当な開口58を設け、バッテリとか側部閉鎖体、
本体とかに錠止・解放構造(図示せず)を設けることに
よって、操作者が消耗したバッテリを「ポップアウト」
させたり、新しいバッテリを「スナップイン」させたり
することができる。このような内部搭載バッテリは、1
つまたはそれ以上のタブ式の撓み自在の尖ったトングを
有し、これらのトングが側部閉鎖体または本体部分に設
けた戻り止めと係合してバッテリを所定位置に保持する
と共に、急速取り出しを可能とすることになる。
【0033】現代のバッテリは所望に応じてほぼ任意の
形、構成を取る可能性があるから、多くのバッテリ・オ
プションを使用できる。たとえば、図8が、内部搭載バ
ッテリに加えてさらに2つのオプションを示している。
たとえば、側部閉鎖体70がバッテリを収容してもよ
い。この場合、適当な電気接点72を設け、本体部分7
4の側に設けた対応する接点と接触させることになる。
あるいは、スナップオン式バッテリ(図示せず)を設
け、いずれかの側部閉鎖体の表面にスナップオンしてそ
れの接点を覆うようにしてもよい。別のバッテリ・オプ
ションは、タンブール82(図8では閉じた状態で示
す)の剛性部分の底面または外面にバッテリ80をスナ
ップオンさせることである。タンブールの外面に必要な
電気接点および係合構造を設け、バッテリ上の相補的な
係合構造と着脱自在に係合させることによって、バッテ
リを可動タンブールの剛性部分に沿って搭載することが
できる。タンブールと本体部分の間に摺動式の電気接点
を設けたり、または可撓性のコネクタ・リボンの使用す
ることによって、本体部分を通じて電気接続を完成する
ことができる。
【0034】本発明の電話機構造が備え得る制御器/デ
ィスプレイについてはいくつかの利用できる潜在的なオ
プションがある。たとえば、本体部分が、LCDディス
プレイや、普通のキーパッド(図1に参照符号31、3
2の破線で示す)を備えていてもよい。タンブールの剛
性部分の湾曲した部分がマイクロホン・カバー(図1の
領域36参照)を真似たくぼみ、擬似溝あるいは開口を
備えていてもよい。本発明の一実施例において、イヤホ
ーンおよびマイクロホン(第5図のそれぞれ参照符号3
3、34)は本体部分13内にあり、マイクロホンは代
表的には本体部分13の下縁部あるいは底縁部に設置し
てある。先に指摘したように、タンブール23の部分が
湾曲していたり、剛性である必要もないし、マイクロホ
ンを真似る必要もなく、その機能があればよい。
【0035】具体的なセルラー式電話システムあるいは
電話機に組み込んだプログラムの複雑性レベルに応じ
て、電話機が現在GSMセルラー電話システムで使用中
であるいわゆる「スマート・カード」で作動することが
できると望ましい。したがって、1つまたはそれ以上の
スロットを送受話器に設け、カードを受け入れ、送受話
器の本体部分内の対応する電気接点と接触させてもよ
い。図7は、送受話器の本体部分の底部に設けた、スマ
ート・カード88を受け入れるためのスロット86用の
1つの可能性のある位置を示している。このようなスロ
ットは、タンブールが開いた位置にある場合だけアクセ
スできる。あるいは、第1のスロットと整合した別の溝
をタンブールの剛性部分に設け、送受話器を開くことな
くカードを挿入したり、取り出したりできるようにして
もよい。さらに別の形態においては、整合した対のスロ
ットを本体部分およびいずれか一方の側部閉鎖体に設
け、送受話器の側面を通してスマート・カードを挿入し
たり、取り出したりするようにしてもよい。
【0036】カバーを閉じているときにユーザに情報を
伝えるために、或る種の表示、たとえば、電源投入状
態、バッテリ状況、ページング機能および単純なLED
あるいは多色LED(赤から緑へ変換する)によってア
ドレス指定できる他の任意の機能を、図7に参照符号9
0、92、94で示すように、必要なインジケータ(任
意適当なしるしを付けて)を設置することによって付加
してもよい。それに必要な電気接点は、当業者にとって
公知の方法によって、側部閉鎖体の内面に設けた対応す
る接点と係合、接触するようにすることができる。
【0037】あるいは、タンブールの1つまたはそれ以
上の領域を透明あるいは半透明の材料で製作し、普通に
配置した状況表示LEDおよび主ディスプレイなどを本
体部分の前面に設け、タンブールが閉じているときでも
直接見ることができるようにしてもよい。
【0038】前述の説明および図面は単に発明を例示、
説明してものであり、本発明はそれに限定されるもので
はなく、添付の特許請求の範囲でのみ制限されるもので
ある。当業者であれば、本開示内容を見てから、発明の
範囲から逸脱することなく変更、修正を行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、本発明の一実施例による電話機送受
話器をその開いた形態において示し、タンブールが展開
した状態を示す頂面展開図である。
【図2】この図は、図1の実施例による送受話器をその
完全組み立て、閉じた形態で示し、タンブールを格納し
た状態で示す。
【図3】この図は、図1、2の送受話器実施例の部分概
略側面図を示す。
【図4】この図は、図2の4−4線に沿った、図1-3
で実施例の電話機送受話器の側断面図である。
【図5】この図は、図2の5-5線に沿った、図1-3の
実施例による電話機送受話器で断面図である。
【図6】この図は、図1-5の実施例によるタンブール
の部分斜視図であり、タンブールを逆さの形態にし、
「歯」が外面上にあり、装飾あるいは把持力強化用の横
方向変化する輪郭を備えたタンブールを示す図である。
【図7】この図は、本発明の別の実施例による電話機送
受話器の斜視展開図であり、ハウジング構造に組み込み
可能な種々のオプション特徴を示す図である。
【図8】この図は、本発明のさらに別の実施例による電
話機送受話器構造の斜視図であり、バッテリ配置用の種
々のオプション形態を示す図である。
【符号の説明】
10 送受話器 13 本体部分 14 アンテナ 16 左側閉鎖体 17 外側トラック構造 18 内側トラック構造 19 右側閉鎖体 20 内側トラック構造 21 壁 22 カバーまたはタンブール 23 剛性部分 24 可撓性部分 25 歯 28 ガイド・ホイール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブライアン ダグラス スミス イギリス国 ロンドン ダブリュー 4 5イーエフ、 フェアローン アベニ ュー 15 (72)発明者 ダンカン グラント ヤング イギリス国 ロンドン ダブリュー14 オーエイチユー、 スターンデール ロ ード 58 (72)発明者 ナイジェル ティモシー コート イギリス国 ロンドン エスダブリュー 16 6エスダブリュー グレイスデール ロード 5 (56)参考文献 特開 平6−303296(JP,A) 特開 平7−184253(JP,A) 特開 平9−247251(JP,A) 特開 平9−247252(JP,A) 特開 平10−70485(JP,A) 特開 平11−17577(JP,A) 実開 平7−7285(JP,U) 実開 平7−25674(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 1/02 - 1/23 H04Q 7/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話機用のハウジングであって、電話ハウ
    ジングの電子機能構成要素をほぼ収容する本体部分であ
    り、長手方向軸線、この長手方向軸線に対してほぼ平行
    に延びる前後部の領域、頂部領域、前後部領域を実質的
    に連結する底部領域および2つの対向した側部領域を有
    する本体部分と、本体部分に対して相対的に閉じた形態
    から開いた形態へ関節運動可能なカバー部材とを包含
    し、このカバー部材が、その閉じた形態にあるときに、
    前後部領域および頂底部領域をほぼ取り囲み、覆い隠す
    ようになっており、また、このカバー部材が、前記関節
    運動中に、本体部分の輪郭をほぼたどる経路を移動する
    ようになっており、さらに、本体部分と組み合わせて、
    前記関節運動中に関節運動可能なカバー部材の移動経路
    を案内する1つまたはそれ以上のガイド部材を包含する
    ことを特徴とする電話機用ハウジング。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電話機用ハウジングにおい
    て、さらに、前記本体部分の側面のうち1つまたはそれ
    以上に重なった状態で位置する1つまたはそれ以上の側
    部閉鎖部材を包含し、前記1つまたはそれ以上のガイド
    部材が前記1つまたはそれ以上の側部閉鎖部材内に配置
    してあることを特徴とする電話機用ハウジング。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電話機用ハウジングにおい
    て、カバー部材が、可撓性部分とほぼ剛性部分とを有
    し、前記開いた形態への前記関節運動中、カバー部材の
    可撓性部分が移動経路に沿って移動するにつれてその輪
    郭を変えて本体部分の輪郭にほぼ一致するようになり、
    また、前記開いた形態への前記関節運動中、前記ほぼ剛
    性部分が前記本体部分から離れる方向にほぼ延びている
    ことを特徴とする電話機用ハウジング。
  4. 【請求項4】請求項1記載の電話機用ハウジングにおい
    て、さらに、作動時に、関節運動可能なカバー部材を開
    いた形態から閉じた形態へ本体部分に対して相対的に移
    動させるようになっている駆動機構を包含することを特
    徴とする電話機用ハウジング。
  5. 【請求項5】請求項4記載の電話機用ハウジングにおい
    て、駆動機構がコイルばねからなることを特徴とする電
    話機用ハウジング。
  6. 【請求項6】請求項4記載の電話機用ハウジングにおい
    て、駆動機構が電動機からなることを特徴とする電話機
    用ハウジング。
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