JPH08237349A - 携帯電話用イヤホンコード巻取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯電話に用いるイヤホンのコードの引き出
しおよび収納が容易に行えるイヤホンコード巻取装置を
提供する。 【構成】 薄い箱形の収納ケース２内に、イヤホンコー
ド３を巻き取る巻取リール２２を回転自在に支承すると
ともに、引き出されたコード３を巻き戻すよう付勢する
渦巻ばね２３と、巻取リール２２の回転を阻止するロッ
クレバー１１と、ロックレバー１１を解除方向に動かせ
る操作片１０とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、イヤホンコードの巻取
装置に係り、とくに携帯電話を用いる際において好適な
イヤホンコードの巻取装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】携帯電話は、屋外の交通量の多いところ
や各種工事現場で使用することが多く、このようなとこ
ろでは周囲の騒音によって電話の相手の声が聞き取りに
くい。そのため、従来は静かなところに移動して電話を
かけ直すか、受話器と反対側の耳を塞いで話したりして
いた。

【０００３】或いは、この場合、イヤホンを使って電話
の相手の声を聞くことは非常に有効であるが、ポケット
やバッグ等に無造作に入れられたイヤホンコードを使用
するときにはイヤホンコードが絡まってほどくのに手間
がかかる上、使用後もイヤホンコードを揃えて一つに束
ねたりしなければならず、煩わしいため、利用されるこ
とは稀であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、騒音の中で携帯電話を使用する場合に、イ
ヤホンを利用することは有効であるがイヤホンコードの
出し入れの手間が煩わしい、という点である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、薄い箱形の収
納ケース内に、イヤホンコードを巻き取る巻取リールを
回転自在に支承するとともに、引き出されたイヤホンコ
ードを巻き戻すよう付勢する渦巻ばねと、巻取リールの
回転を阻止するロックレバーと、ロックレバーを解除方
向に動作させる操作片とを備えた構成としたことによ
り、前記課題を解決するための手段とした。

【０００６】また、この巻取装置には、イヤホン側コー
ド部分とプラグ側コード部分とが一つの巻取リールに引
き揃えて巻き取られる構造と、両側のコード部分がそれ
ぞれ別体の巻取リールに巻き取られる構造の二通りがあ
る。

【０００７】更に、収納ケースに衣服への装着具を設け
ることにより、好適なものとなる。

【０００８】

【作用】イヤホンコードを引き出すと、巻取リールに固
定された渦巻ばねによって巻き戻す方向に回転力が与え
られ、その力をロックレバーで押さえつける。必要な長
さだけイヤホンコードを引き出すと、ロックレバーによ
ってイヤホンコードが停止するが、操作片をロックレバ
ー解除の方向に操作すると、渦巻ばねの復元力によって
巻取リールが回転し、イヤホンコードが巻き取られて収
納ケース内に収納される。

【０００９】

【実施例】本発明の実施例を図１および図２に基づいて
説明する。

【００１０】図１は本発明の実施例を示す斜視図であ
り、図２は図１の巻取装置の内部構造を示している。

【００１１】薄くて小さい収納ケース２の側面の一個所
には、イヤホンコード３の引出口４が設けられており、
イヤホン３１およびプラグ３２が引出口４より外に出て
おり、それらのコード部分３３、３４は引き揃えられて
収納ケース２内に支軸２１によって回転可能に支持され
ている環状の巻取リール２２に巻き取られるようになっ
ている。

【００１２】渦巻ばね２３は、巻取リール２２を、引き
出されたイヤホンコード３を巻き戻す方向に付勢するた
めのものであって、その一端部は支軸２１に、また他端
部は巻取リール２２に固定されており、イヤホンコード
３を引き出すと巻取リール２２はその回転に伴い締め込
まれる渦巻ばね２３によって巻き戻す方向に回転力が与
えられる。

【００１３】ロックレバー１１は圧縮コイルばねからな
るばね１３の力でピン１４により収納ケース２に回動自
由に支持されており、先端部が巻取リール２２の一点を
押さえつけ、巻取リール２２が巻き戻る方向に回転する
ことを阻止するものであり、先端部にはゴムまたはフエ
ルト等の滑り止め片１２を貼ることが好ましい。イヤホ
ンコード３を引き出す場合には、ロックレバー１１が巻
取リール２２を押さえつける力よりも強く引き出すこと
が必要である。

【００１４】操作片１０はロックレバー１１と一体であ
って収納ケース２の側面に突出しており、この操作片１
０を指先で押すことによってロックレバー１１が巻取リ
ール２２から離れ、巻取リール２２が巻き戻る方向に回
転するため、イヤホンコード３が巻き戻される。操作片
１０を離すと、ばね１３の復元力によって再びロックレ
バー１１が巻取リール２２を押さえつけ、回転を阻止す
ることとなり、イヤホンコード３が停止する。

【００１５】また、携帯電話９においては、図４に示す
ように、イヤホンコード３の長さは従来のラジオやヘッ
ドホンステレオ用のものほどは必要でないため、短くす
ることができ、収納ケース２も薄く小さく作ることがで
きる。その形状は丸形、角形のどちらでも、更に、材質
は合成樹脂または金属のどちらでもよいが、小型かつ軽
量であるほどよい。

【００１６】図３は本発明の異なる実施例を示す内部構
造図であり、イヤホン３１側のコード３３とプラグ３２
側のコード３４とが別体の巻取リール２５，２６に互い
に反対回りに巻き取られ、それぞれにロックレバー１
５，１６および操作片１７，１８を設けたものであり、
イヤホン３１は引出口４１から、プラグ３２は引出口４
２からそれぞれ引き出される。この場合は、渦巻ばね２
７，２８の巻き方向を互いに逆の方向に設定することが
必要であるが、その他の機構については、図２の実施例
と全く同様である。

【００１７】以上の実施例に加えて、本発明品には、図
１のように、収納ケース２にフック５または安全ピン６
のいずれか或いは両方からなる装着具７を付けることに
より、図４に示すように衣服の胸ポケット等に容易に装
着することができ、便利である。

【００１８】或いは、図５に示すように、収納ケース２
に粘着テープ等を付け、携帯電話９に貼着して用いても
よい。

【００１９】尚、図２および図３において、操作片１０
とロックレバー１１とは一体として示したが、別体のも
のであって、ビス等で一体にされていたり、または操作
片１０を指先で押した際にロックレバー１１に力が伝わ
ってばね１３が圧縮されれば操作時以外は離れていても
構わない。

【００２０】

【発明の効果】本発明のイヤホンコード巻取装置を用い
ると、イヤホンコードが容易に引き出されたり巻き取ら
れたりすることができ、しかも絡まることがないため、
使用時の煩わしさがなくなる。

【００２１】しかも、携帯電話の機器本体とは別体に形
成されていることによって、本体内に巻き込む方式に比
べ、取り替えや修理の際に便利である。

【００２２】そして、イヤホンコードのイヤホン側部分
とプラグ側部分とを一つの巻取リールに巻き取った構成
とすれば、きわめて小型且つ軽量に作られることとな
り、携帯の邪魔にならない。

【００２３】また、イヤホン側部分とプラグ側部分とが
別々に引き出せる構成とすれば、巻取装置をどこに設置
しても、コードの無駄な部分を弛ませるようなことはな
く、必要な長さだけのコードを引き出して用いることが
できる。

【００２４】さらに、フックまたは安全ピン等の装着具
を付けることにより、衣服等に容易に装着することがで
き、一層便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す斜視図である。

【図２】本発明の実施例の巻取装置を示す平面図であ
る。

【図３】本発明の異なる実施例の巻取装置を示す平面図
である。

【図４】本発明の実施例の使用状態を示す図である。

【図５】本発明の実施例の異なる使用状態を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ イヤホンコード巻取装置 ２ 収納ケース ３ イヤホンコード １０ 操作片 １１ ロックレバー ２２ 巻取リール ２３ 渦巻ばね

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 薄い箱形の収納ケース内に、イヤホンコ
   ードを巻き取る巻取リールを回転自在に支承するととも
   に、引き出された前記イヤホンコードを巻き戻すよう付
   勢する渦巻ばねと、前記巻取リールの回転を阻止するロ
   ックレバーと、前記ロックレバーを解除方向に動作させ
   る操作片とを備えたことを特徴とする携帯電話用イヤホ
   ンコード巻取装置。
2. 【請求項２】 イヤホンコードのイヤホン側コード部分
   とプラグ側コード部分とが一つの巻取リールに引き揃え
   て巻き取られて一つの引出口から引き出されている請求
   項１記載の携帯電話用イヤホンコード巻取装置
3. 【請求項３】 イヤホンコードのイヤホン側コード部分
   とプラグ側コード部分とが別体の巻取リールに巻き取ら
   れており、それぞれの引出口より片方ずつコードが引き
   出されている請求項１記載の携帯電話用イヤホンコード
   巻取装置。
4. 【請求項４】 収納ケースに衣服への装着具を設けた請
   求項１，２，３いずれかに記載の携帯電話用イヤホンコ
   ード巻取装置。