JP2012086612A - 車両の可動ルーフ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室上方のルーフ部材を開閉可能と成したものにおいて、ルーフ部材を開閉する機構の簡素化を図りつつ、車両全体の重量増加を軽減し、さらには、ルーフ部材をコンパクトに格納することができる車両の可動ルーフ構造を提供する。
【解決手段】車室1上方のルーフ部材4を開閉可能とした車両の可動ルーフ構造であって、ルーフ部材4は、ボード状のハードルーフ部材で形成されると共に、車両前後方向に分割されたフロントルーフ5とリヤルーフ6とを備えており、車室1の底面を形成するフロアパネル上に配設された乗員用シート22と、荷室1を開閉するトランクリッドとの間には、ルーフ格納空間19が配設され、フロントルーフ5とリヤルーフ6とをルーフ格納空間19に折り畳む折り畳み機構とした駆動機構34を備えた。
【選択図】図7

Description

この発明は、車室上方のルーフ部材を開閉可能と成した車両の可動ルーフ構造に関する。
従来よりオープンカーに採用されるオープンルーフ構造としては大別してハードルーフ構造のものと、フレキシブルルーフ(ソフトトップ)構造のものとがある。
上述のハードルーフ構造はソフトトップ構造と比較して、安全性、耐久性および快適性がよいので、今後のオープンルーフ構造はハードルーフ構造がその主流となりつつある。
しかしながら、上述のハードルーフ構造において、車室上方のルーフ部材を、フロントルーフとバックルーフとデッキリッドとに3分割した場合、ルーフ開閉時に動かすべき部材が多くなるので複雑な機構が必要となるだけでなく、機構の複雑化に伴って重量増加を招く問題点があり、さらには、ルーフ部材を全て格納して車室上方を完全に開放した全開状態とする時には、大きな格納スペースが必要になるという問題点もあった。
ところで、特許文献1、2には、ハードルーフ構造の車両の可動ルーフ構造において、車室上方のルーフ部材を、フロントルーフとバックルーフとデッキリッドとに3分割し、これらの各ルーフおよびリッドをモータおよび多数のリンクを用いて開閉駆動すべく構成したものが開示されている。
この特許文献1、2に開示されたものは、その何れもがルーフ部材を3分割したものであるから、ルーフ開閉時に動かすべき部材が多くなり、特に、フロントルーフとバックルーフとの格納時には、デッキリッドを一旦リヤ方向に後退移動させなければ、これら各ルーフを格納させることができず、機構が複雑化する問題点があった。
また、上記特許文献1、2に開示されたものは、上述のデッキリッドが重量物である関係上、車両全体の重量増加を招く問題点があった。
さらに、上記特許文献1、2に開示されたものは、3分割されたルーフ部材を格納するために大きな格納スペースが必要であった。
特開2007−261405号公報 特開2007−261412号公報
そこで、この発明は、車室上方のルーフ部材を開閉可能と成したものにおいて、ルーフ部材を開閉する機構の簡素化を図りつつ、車両全体の重量増加を軽減し、さらには、ルーフ部材をコンパクトに格納することができる車両の可動ルーフ構造の提供を目的とする。
この発明の車両の可動ルーフ構造は、車室上方のルーフ部材を開閉可能とした車両の可動ルーフ構造であって、上記ルーフ部材は、ボード状のハードルーフ部材で形成されると共に、車両前後方向に分割されたフロントルーフとリヤルーフとを備えており、上記車室の底面を形成するフロアパネル上に配設されたシートと、荷室を開閉するトランクリッドとの間には、ルーフ格納スペースが配設され、上記フロントルーフと上記リヤルーフとを上記ルーフ格納スペースに折り畳む折り畳み機構を備えたものである。
この構成によれば、ルーフ部材をフロントルーフとリヤルーフとに2分割し、該フロントルーフおよびリヤルーフの双方をルーフ格納スペースに折り畳むことができる。このため、ルーフ部材をルーフ格納スペース内にコンパクトに格納することができる。
また、ルーフ部材を2分割とすることで、3分割されたルーフ部材に比べて構造を簡素化でき、ひいては車両の軽量化を実現できる。
この発明の一実施態様においては、上記折り畳み機構が、上記フロントルーフと上記リヤルーフとの双方を、折り畳み時、車体側部を構成するベルトラインに沿った位置、または該ベルトラインよりも下方に移動させるものである。
この構成によれば、ルーフ部材の折り畳み時の見栄えを確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ルーフ部材が、上記フロントルーフが上記ルーフ格納スペースの車両前後方向の幅寸法と略同一となる位置で分割され、上記折り畳み機構は、上記フロントルーフを、上記ルーフ格納スペースの上方を略水平に覆うように移動させるものである。
この構成によれば、ルーフ部材をルーフ格納スペースに折り畳む際に、該ルーフ格納スペースの上方を覆うことができ、ルーフ部材の折り畳み時の見栄えを確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ルーフ部材が上記フロントルーフの車両前後方向の長さに比べて上記リヤルーフの車両前後方向の長さが大きくなる位置で分割されたものである。
この構成によれば、ルーフ格納スペースの前後方向の幅寸法が小さく設定された場合であっても、フロントルーフの前後方向の長さが短いため、該フロントルーフを含むルーフ部材全体を確実にルーフ格納スペースに格納することができる。
この発明の一実施態様においては、上記折り畳み機構が、上記フロントルーフを、上記ベルトラインより下方の位置で前傾するように移動させるものである。
この構成によれば、フロントルーフ、リヤルーフを含むルーフ部材全体を確実にベルトラインより下方に移動させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤルーフに、上記車室内に外光を取り入れるウインドが一体的に配設されたものである。
この構成によれば、ルーフ部材の構造を2分割としながらも、車室内に外光を取り入れることが可能になり、乗員の快適性を向上させることができる。
この発明によれば、ルーフ部材をフロントルーフとリヤルーフとに2分割し、該フロントルーフおよびリヤルーフの双方をルーフ格納スペースに折り畳むことができる。このため、ルーフ部材をルーフ格納スペース内にコンパクトに格納することができる。
また、ルーフ部材を2分割とすることで、3分割されたルーフ部材に比べて構造を簡素化でき、ひいては車両の軽量化を実現できる。
本発明の車両の可動ルーフ構造を示す側面図 図1の要部拡大側面図。 フロントルーフ、リヤルーフおよびその駆動機構を示す斜視図。 ルーフ全開モードに至る中途状態を示す側面図。 ルーフ全開モードに至る中途状態を示す側面図。 ルーフ全開モードに至る中途状態を示す側面図。 ルーフ全開モード時の側面図。 この発明の他の実施形態に係る車両の可動ルーフ構造を示す側面図。 図8のX−X線矢視断面図。 ルーフ全開モードに至る中途状態を示す側面図。 ルーフ全開モードに至る中途状態を示す側面図。 ルーフ全開モードに至る中途状態を示す側面図。 ルーフ全開モード時の側面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図面は車両の可動ルーフ構造を示し、図1はオープンカーの側面図、図2は図1の要部拡大側面図であって、図1、図2において、このオープンカーは、車幅方向に延びて車室1前部のフロントウインド2の上辺を支持する強度部材であるフロントヘッダ3と、このフロントヘッダ3の後方に連なって車室1上部を形成するルーフ部材4とが設けられており、ルーフ材4は、フロントルーフ5とリヤルーフ6とに前後方向に2分割されている。上述のルーフ部材4は開閉可能に構成されており、この実施形態では、フロントルーフ5およびリヤルーフ6は共にハードルーフ部材にて形成されている。
上述のフロントヘッダ3は、フロントヘッダアウタ3aとフロントヘッダインナ3bとを接合固定して、車幅方向に延びるヘッダ閉断面3cを備えた強度部材であって、このフロントヘッダ3の左右両端部は、車両前後斜め方向に延びる閉断面構造のフロントピラー(図示せず)を介して車両の上下方向に延びる閉断面構造のヒンジピラー(図示せず)に連結されている。これらフロントピラーおよびヒンジピラーは何れも車体剛性部材である。
一方、車室1の底面を構成し、ほぼ水平に配設されたフロアパネル7を設け、このフロアパネル7の後部には、斜め後方かつ上方に立上がるキックアップ部8を介して、リヤフロア9を略水平に連設し、このリヤフロア9には上方に立上がるリヤバルクヘッド10を立設固定すると共に、このリヤバルクヘッド10の上部にはリヤデッキメンバ11を接合固定して、リヤバルクヘッド10とリヤデッキメンバ11との間には車幅方向に延びるリヤデッキ閉断面12を形成して、車体剛性の向上を図っている。
また、上述のリヤフロア9の後部かつ、車幅方向中間部には、下方に凹設されたスペアタイヤパン13を一体形成し、このスペアタイヤパン13には図示しないスペアタイヤを格納するように構成している。
さらに、上述のリヤフロア9の後端部には、上下方向に延びるリヤエンドパネル14を一体的に立設固定し、このリヤエンドパネル14の上部車外側つまり後部側には、車幅方向に延びるリヤエンドメンバ15を接合固定し、該リヤエンドメンバ15とリヤエンドパネル14との間には、車幅方向に延びるリヤエンド閉断面16を形成し、この閉断面構造により後部車体剛性の向上を図っている。
一方、リヤバルクヘッド10の後方側を荷室、つまりトランクルーム17に設定している。
このトランクルーム17の上部は、トランクリッド18により開閉可能に覆われている。
また、上述のリヤバルクヘッド10の前方側はルーフ格納空間19に設定されている。詳しくは、後述する乗員用シートのシートバックと、リヤフロア9と、リヤバルクヘッド10と、図示しないリヤサイドパネルとの間に、ルーフ部材4が開放した時、該ルーフ部材4を格納するルーフ格納空間19いわゆる格納スペースが設けられたものである。
ところで、上述のフロアパネル7には、前後方向に離間配置された複数のシートブラケット20,21(または、クロスメンバ)を介して、乗員が着座するシート22(乗員用シート)を設けている。この乗員用シート22は、シートクッション22Cと、ヘッドレスト部22Hが一体に形成されたシートバック22Bとを備えている。なお、この車両はドライバーズシートとパッセンジャーズシートとを備えた2人乗り用(いわゆる2シーター)に構成されている。なお、乗員用シート22としては、ヘッドレスト部がシートバックに対して別体で形成されたものでもよい。
ここで、上述のフロントヘッダ3は、車室1内に配設された乗員用シート22の前方にて車幅方向に延び、車室1前部のフロントウインド2の上辺を支持する閉断面構造の強度部材である。
一方、上述のキックアップ部8の背面と、リヤフロア9の前部下面との間には、車幅方向の略全幅にわたって延びるリヤクロスメンバ23を取付け、これらキックアップ部8、リヤフロア9、リヤクロスメンバ23間には、車幅方向に延びる閉断面24を形成し、この閉断面構造により下部車体剛性の向上を図っている。
さらに、上記リヤクロスメンバ23よりも後方においてリヤフロア9の下面には、車幅方向に延びる別のリヤクロスメンバ25を取付け、リヤフロア9と該リヤクロスメンバ25との間には、車幅方向に延びる閉断面26を形成し、この閉断面構造により下部車体剛性の向上を図り、また、該リヤクロスメンバ25の下部に、図示しないサブフレームを取付けるように構成している。
また、図1に示すように、車室1の側方には乗員乗降用のドア27が開閉可能に設けられている。このドア27は、ドアインナパネルとドアアウタパネルとをヘミング接合したもので、該ドア27の内部には車両の前後方向に延びるドアインパクトバー28,29が取付けられている。これらの各ドアインパクトバー28,29は側突時にドア27が車室側へ侵入するのを防止して、乗員を保護するための剛性部材である。
なお、図1において、30は後輪ホイールハウスである。
次に、図2〜図7を参照して、車両の可動ルーフ構造について、さらに詳述する。
この実施形態の車両の可動ルーフ構造は、図2、図3に示すように、フロントルーフ5およびリヤルーフ6を共に、閉状態とする全閉モードと、図7に示すように、フロントルーフ5およびリヤルーフ6を共に開放し、リヤルーフ6をルーフ格納空間19内に格納し、フロントルーフ5をリヤデッキメンバ11の上面およびトランクリッド18の上面と略フラットになる位置に格納する全開モードと、を備えている。
図2、図3に示すように、フロントルーフ5はルーフアウタパネル5aとルーフインナパネル5bとを有すると共に、該フロントルーフ5の前部にはルーフクローズ時に該フロントルーフ5をフロントヘッダ3に係止するためのフック31を備えている。
図3はルーフ部材4を車幅方向の中央で断面して示す斜視図であって、上述のフック31はフロントルーフ5の前部に左右一対設けられている。
図2、図3に示すように、リヤルーフ6はルーフアウタパネル6aとルーフインナパネル6bとバックウインドガラス6cとを有する。
図7に示すように、フロントルーフ5の前後方向の長さL1は、ルーフ格納空間19の前後方向の長さと同一になる位置で分割されており、同図に示す全開モード時には、フロントルーフ5でルーフ格納空間19の上面を略水平に覆うように構成し、全開モード時の見栄えを確保すべく構成している。
また、図2に示すように、フロントルーフ5の前後方向の長さL1と比較して、リヤルーフ6の前後方向の長さL2を大きくした場合においても両ルーフ5,6をルーフ格納空間19に確実に格納すべく構成している。
さらに、図2に示すように、リヤルーフ6は、乗員用シート22の後方(詳しくは、リヤデッキメンバ11の前端部よりも前方の位置)から、該シート22を構成するシートバック22Bの前方まで配設されており、閉状態のリヤルーフ6で乗員の頭上を覆い、外光、騒音、走行風などの侵入を可及的防止すべく構成している。
上述のフロントルーフ5およびリヤルーフ6は全閉モード(図2、図3参照)と、全開モード(図7参照)と、に移動可能に構成されているので、次に、これらフロントルーフ5、リヤルーフ6を駆動する駆動機構について説明する。
この駆動機構34は、図2、図3に示すモータユニット35と、複数のリンクA,B,C,Dとを備えている。
上述のモータユニット35は、直流可逆モータ36の回転軸37にウオームを一体的に設け、このウオームに噛合するウオームホイールと、ウオームホイールにより駆動されるピニオンと、ピニオンにより駆動される出力ギヤ38とを備え、この出力ギヤ38により上述のリンクA,B,C,Dを駆動すべく構成している。
上述のリンクAの遊端はフロントルーフ5の側壁後部にピン39連結されており、このピン39は、図2、図7に示すフロントルーフ5とリンクAとの所定の角度を得る目的で、図示しないモータにより適宜駆動されるように構成している。
また、上述のリンクBの遊端はリヤルーフ6の側壁部にピン41連結されている。
さらに、上述のリンクCの遊端にはピン42を介してリンクDの基端がピン連結されており、このリンクDの遊端はリヤルーフ6の側壁部のピン43に連結されている。
さらにまた、上述の出力ギヤ38の下方部には、リンクCの動きを規制するストッパ44が設けられている。
そして、上述の各要素35〜39、41〜44、A〜Dから成る駆動機構34が左右一対設けられており、左右の各駆動機構34,34が略左右対称構造に形成されると共に、左右のモータ36,36(但し、図面では車両右側のモータ36のみを図示)は同期駆動するように構成されている。
ここで、上述のフロントルーフ5を支持するリンクAは、リヤルーフ6を支持する他のリンクB,C,Dに対して、車幅方向内側に位置すると共に、リヤルーフ6を支持する各リンクB,C,Dはフロントルーフ5の側壁部に対して、車幅方向外側に位置するように形成されている。
このように構成した車両の可動ルーフ構造の作用について以下に詳述する。
まず、図2に示す全閉モードから図7に示す全開モード(フルオープンモード)と成す場合について説明する。
インストルメントパネルに設けた図示しない全開モードスイッチをON操作すると、モータユニット35のモータ36が駆動し、出力ギヤ38がリンクB,Cのみを駆動するので、リンクBがリヤルーフ格納方向へ移動しつつ、リンクCがリンクDを伴ってリヤルーフ格納方向へ移動する。このため、図2に示す状態から図4に示すようにリヤルーフ6はその後部が下方に移動して格納が開始される。
図4に示す状態から各リンクB,Cがさらに回動し、リンクCがストッパ44に当接すると、リヤルーフ6の回転半径は出力ギヤ38の中心とピン43とを結ぶ長さからピン42,43間の長さに短縮され、かつリンクBで格納方向へ押圧されるので、リヤルーフ6は短縮された旋回半径にて回動し、図6に示す格納位置に格納される。このため、リヤルーフ6とリヤフロア9との干渉を回避することができる。
次に出力ギヤ38はリンクAのみを駆動するので、このリンクAの後方回転によりフロントルーフ5が後方かつ下方に移動して、図6の状態から図7に示すようにフロントルーフ5はルーフ格納空間19の上方を略水平に覆って、全開モードとなる。
この全開モード時には、フロントルーフ5は、車体側部を構成するベルトラインBL(図7において一点鎖線で示すラインであり、車体側部のウインドの開口下縁に沿ったライン)に沿った位置まで移動し、リヤデッキメンバ11およびトランクリッド18と略フラットになる。その一方で、リヤルーフ6は、ベルトラインBLよりも下方に移動する。これにより、本実施形態では、ルーフ部材4の折り畳み時の見栄えが良好となる。また、上述のリヤルーフ6の格納時にバックウインドガラス6cは該ルーフ6と一体的に移動するので、駆動機構34の簡略化を図ることができる。
ところで、図7で示す全開モードから、インストルメントパネルに設けた図示しない全閉モードスイッチをON操作すると、フロントルーフ5およびリヤルーフ6は駆動機構34の駆動により図2に示す全閉モードになるように構成されている。
このように、本実施形態の車両の可動ルーフ構造は、車室1上方のルーフ部材4を開閉可能とした車両の可動ルーフ構造であって、ルーフ部材4は、ボード状のハードルーフ部材で形成されると共に、前後方向に分割されたフロントルーフ5とリヤルーフ6とを備えており、車室1の底面を形成するフロアパネル7上に配設されたシート22と、荷室17を開閉するトランクリッド18との間には、ルーフ格納空間19が配設され、フロントルーフ5とリヤルーフ6とをルーフ格納空間19に折り畳む折り畳み機構としての駆動機構34を備えたものである(図2、図7参照)。
この構成によれば、ルーフ部材4をフロントルーフ5とリヤルーフ6とに2分割し、該フロントルーフ5およびリヤルーフ6の双方をルーフ格納空間19に折り畳むことができる。このため、ルーフ部材4をルーフ格納空間19内にコンパクトに格納することができる。
また、ルーフ部材4を2分割とすることで、3分割されたルーフ部材に比べて構造を簡素化でき、ひいては車両の軽量化を実現できる。
さらに、駆動機構34は、フロントルーフ5とリヤルーフ6との双方を、折り畳み時、車体側部を構成するベルトラインBLに沿った位置、または該ベルトラインBLよりも下方に移動させるものである(図7参照)。
この構成によれば、全開モード時、つまりは、ルーフ部材4の折り畳み時の見栄えを確保することができる。
加えて、ルーフ部材4は、フロントルーフ5がルーフ格納空間19の前後方向の幅寸法と略同一となる位置で分割され、駆動機構34は、フロントルーフ5を、ルーフ格納スペース19の上方を略水平に覆うように移動させるものである(図7参照)。
この構成によれば、ルーフ部材4をルーフ格納空間19に折り畳む際に、ルーフ格納空間19の上方を覆うことができ、ルーフ部材4の折り畳み時の見栄えを確保することができる。
また、ルーフ部材4は、フロントルーフ5の前後方向の長さL1に比べてリヤルーフ6の前後方向の長さL2が大きくなる位置で分割されたものである(図2参照)。
この構成によれば、ルーフ格納空間19の前後方向の幅寸法が小さく設定された場合であっても、フロントルーフ5の前後方向の長さL1が短いため、該フロントルーフ5を含むルーフ部材4全体を確実にルーフ格納空間19に格納することができる。
さらに、リヤルーフ6には、車室1内に外光を取り入れるバックウインドガラス6cが一体的に配設されたものである。
この構成によれば、ルーフ部材4の構造を2分割としながらも、車室1内に外光を取り入れることが可能になり、乗員の快適性を向上させることができる。
図8〜図13は、車両の可動ルーフ構造の他の実施形態を示すものである。図1〜図7で示した先の実施形態では、フロントルーフ5をベルトラインBLに沿った位置に移動させることにより、ルーフ部材4の折り畳み時における見栄えを確保するようにしているが、図8〜図13に示す実施形態では、フロントルーフ5とトリヤルーフ6との双方をベルトラインBLよりも下方に移動させる構成となっている。なお、図8〜図13において、図1〜図7に示す先の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る駆動機構54は、図2、図3に示すモータユニット35に対応するモータユニットと、複数のリンクD,Eとを備えている。
上述のモータユニットは、出力ギヤ38に対応する出力ギア58を備え、この出力ギヤ58により上述のリンクEを駆動すべく構成している。
上述のリンクDの遊端は、ピン59を介してフロントルーフ5の側壁後部に取付けられた後述のスライドレール70に連結されており、このピン59は、図8〜図12に示すフロントルーフ5とリンクDとの所定の角度を得る目的で、図示しないモータ(以下、第2モータ)により適宜駆動されるように構成している。
一方、リンクDの固定端は、ボルト、ナット等の固定部材60により、リヤルーフ6の側壁部に固着されている。
また、上述のリンクEの中間部、および遊端はリヤルーフ6の側壁部にピン61、62連結されている。
さらにまた、上述の出力ギヤ58の下方部には、リンクEの動きを規制するストッパ64が設けられている。
そして、上述の各要素54、58〜62、D、Eから成る駆動機構54が左右一対設けられており、左右の各駆動機構54,54が略左右対称構造に形成されると共に、左右のモータは同期駆動するように構成されている。
ここで、上述のフロントルーフ5を支持するリンクDは、リヤルーフ6を支持する他のリンクEに対して、車幅方向内側に位置すると共に、リヤルーフ6を支持するリンクEはフロントルーフ5の側壁部に対して、車幅方向外側に位置するように形成されている。
図9は、図8のX−X線矢視断面図である。フロントルーフ5の側壁後部に取付けられたスライドレール70は、図9に示すように、車幅方向外側に位置するアウタレール71と、車幅方向内側に位置するインナレール72とにより構成されている。なお図9において、矢印INは車室内方を示し、矢印OUTは車室外方を示すものである。
このうち、アウタレール71は、ボルト、ナット等の固定部材80によりルーフインナパネル5bの側壁後部内面側に固着されている。一方、インナレール72は、例えばボールねじ等を備えた適宜の送り機構を介して図示しない直流可逆モータ(以下、第3モータ)と連結されており、該第3モータの駆動により、アウタレール71上を前後方向にスライド可能に配設されている。さらに、インナレール72は、リンクDの遊端にピン59連結されている。ここで、全閉モードでは、ピン59が、図8に示すように、スライドレール70の前端に位置している。なお、インナレール72をスライドさせる第3モータとしては、上述したものに限らず、例えば、アウタレール71に沿って配設したリニアモータであってもよい。
このように構成した車両の可動ルーフ構造の作用について以下に詳述する。
ここでは、図8に示す全閉モードから図13に示す全開モード(フルオープンモード)と成す場合について説明する。
インストルメントパネルに設けた図示しない全開モードスイッチをON操作すると、モータユニットのモータが駆動し、出力ギヤ58がリンクEを駆動するので、各リンクD、Eがリヤルーフ格納方向へ移動する。このため、図8に示す状態から図10に示すようにリヤルーフ6はその後部が下方に移動して格納が開始される。
また、この時、フロントルーフ5は、上記第2モータにより、フロントルーフ5がリンクDに対して所定の角度で傾斜するようになっており、これによって、フロントルーフ5は、前端が下方を向いた前傾姿勢に保持される。
図10に示す状態からリンクEがさらに回動し、リンクEがストッパ64に当接すると、モータユニットのモータが駆動を停止し、リヤルーフ6は、図12に示す格納位置に格納される。なお、本実施形態ではストッパ64を設けることとしたが、ストッパ64を設けなくても、例えば、モータユニットのモータが予め設定した所定角度だけ回転した時に駆動を停止するように制御してもよい。
一方、フロントルーフ5は、上記第2モータの駆動によって前傾姿勢が保持されたまま、図12に示すようにルーフ格納空間19内に移動する。そして、リヤルーフ6が上記格納位置に到達した時には、フロントルーフ5は、その後端部がベルトラインBLから上方に突出した状態に保持される。
ここで、本実施形態では、上記第3モータを駆動させ、インナレール72およびピン59をアウタレール71に沿ってその後端まで移動させる。この時、フロントルーフ5は、上述したように前傾姿勢の状態であるため、インナレール72およびピン59をフロントルーフ5に対して相対的に後方に移動させることで、フロントルーフ5は前方かつ下方に移動できる。これにより、後端部を含むフロントルーフ5全体を、図13に示すようにベルトラインBLより下方の位置に移動させることができる。
本実施形態では、図13に示すように、フロントルーフ5を、ベルトラインBLより下方の位置で前傾するように移動させることで、フロントルーフ5、リヤルーフ6を含むルーフ部材4全体を確実にベルトラインBLより下方に移動させることができる。
なお、本実施形態では、フロントルーフ5の前傾姿勢を保持するためのモータと、フロントルーフ5を前方かつ下方に移動させるためのモータとを別々に設けることとしたが、フロントルーフ5の前傾姿勢の保持、及び前方かつ下方への移動を、ギヤやウオーム等適宜の駆動機構を介して単一のモータにより行わせるようにしてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の、ルーフ格納スペースは、ルーフ格納空間19に対応し、
以下同様に、
折り畳み機構は、駆動機構34、54に対応し、
車室内に外光を取り入れるウインドは、バックウインドガラス6cに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…車室
4…ルーフ部材
5…フロントルーフ
6…リヤルーフ
6c…バックウインドガラス
17…荷室
18…トランクリッド
19…ルーフ格納空間
22…乗員用シート(乗員着座用のシート)
34、54…駆動機構
BL…ベルトライン

Claims (6)

  1. 車室上方のルーフ部材を開閉可能とした車両の可動ルーフ構造であって、
    上記ルーフ部材は、ボード状のハードルーフ部材で形成されると共に、車両前後方向に分割されたフロントルーフとリヤルーフとを備えており、
    上記車室の底面を形成するフロアパネル上に配設されたシートと、荷室を開閉するトランクリッドとの間には、ルーフ格納スペースが配設され、
    上記フロントルーフと上記リヤルーフとを上記ルーフ格納スペースに折り畳む折り畳み機構を備えた
    車両の可動ルーフ構造。
  2. 上記折り畳み機構は、上記フロントルーフと上記リヤルーフとの双方を、折り畳み時、車体側部を構成するベルトラインに沿った位置、または該ベルトラインよりも下方に移動させる
    請求項1記載の車両の可動ルーフ構造。
  3. 上記ルーフ部材は、上記フロントルーフが上記ルーフ格納スペースの車両前後方向の幅寸法と略同一となる位置で分割され、
    上記折り畳み機構は、上記フロントルーフを、上記ルーフ格納スペースの上方を略水平に覆うように移動させる
    請求項1または2記載の車両の可動ルーフ構造。
  4. 上記ルーフ部材は、上記フロントルーフの車両前後方向の長さに比べて上記リヤルーフの車両前後方向の長さが大きくなる位置で分割された
    請求項3記載の車両の可動ルーフ構造。
  5. 上記折り畳み機構は、上記フロントルーフを、上記ベルトラインより下方の位置で前傾するように移動させる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両の可動ルーフ構造。
  6. 上記リヤルーフには、上記車室内に外光を取り入れるウインドが一体的に配設された
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両の可動ルーフ構造。
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