JP4079052B2 - 車両用シートの格納構造 - Google Patents

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本発明は、シートを折り畳み状態にして車体フロアの格納凹部に格納可能とした車両用シートの格納構造に関する技術分野に属する。
従来より、この種のシート格納構造はよく知られており、例えば特許文献1には、リンク部材を用いた種々の構造が開示されている。このものでは、シートクッションとシートバックとを有するシートを折り畳み可能に構成し、一端部がシートに連結される一方、他端部が車体側に回転自在に連結されたリンク部材を設け、このリンク部材の車体側の回転軸回りの回転により、シートを、該シート後方における車体フロアに形成された格納凹部に格納するようにしている。そして、これら特許文献1に記載された格納構造の中には、リンク部材のシート側端部をシートバックに相対変位不能に取付固定し、シートクッションをシートバック側に引き起こすことで折り畳み状態とし、リンク部材を車体側の回転軸回りに回転させることにより、シートを折り畳み状態でシートバック背面側又はシートクッション底面側に回動させて格納凹部に格納するようにしたものがある。
特開平11−48840号公報
しかしながら、上記従来例のようにリンク部材をシートバックに取付固定する構造では、シートが折り畳み状態で回動するための比較的大きなスペースが必要となり、このため、3列目の第2リヤシートを格納する場合には、シートと該シート後方に設けられたリヤハッチドア等との間隔を小さくすることが困難になるとともに、格納凹部も必要以上に大きくなり、車体フロア下側における車両部品の配設スペースが小さくなるという問題がある。また、シート後方にトノカバーが設けられていると、車両の小型化を図ることがより一層困難となる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のようにシートバックが連結部材を介して車体フロアに連結されかつシートクッションをシートバック側に引き起こすことで折り畳み可能に構成されたシートを、該折り畳み状態でシート後方における車体フロアの格納凹部に格納する場合に、シートを格納するために必要なスペースを出来る限り小さくして、車両の小型化を図れるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、シートバックを車体フロアに連結する連結部材を、該連結部材の車体フロア側端部が、格納凹部のシート側側壁と上記車体フロア上面との角部近傍に配設されかつ該車体フロアに対し、シート左右方向に延びる第1軸回りに回動可能に取り付けられたもののみとし、シートバックを、上記連結部材のシート側端部に対し、シート左右方向に延びる第2軸回りに回動可能に支持し、シートを、折り畳み状態で、上記連結部材の車体フロアに対する上記第1軸回りの回動と、上記シートバックの連結部材に対する上記第2軸回りの回動とにより、格納凹部に格納するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、シートクッションと、該シートクッション後端部に固定されたブラケットと、連結部材を介して車体フロアに連結されているとともに、下端部が該ブラケットに対し、シート左右方向に延びる回動軸回りに回動可能に支持されたシートバックとを有し、上記シートクッションが上記ブラケットと共に上記回動軸回りに上記シートバック側に回動することで折り畳み可能に構成されたシートと、該シート後方における上記車体フロアに形成された格納凹部とを備え、上記シートを、使用状態から折り畳み状態にして、上記格納凹部に、上記シートバックがシートクッションの上側に位置するように格納可能とした車両用シートの格納構造を対象とする。
そして、上記シートが使用状態にあるとき、平面視で、該シートのシートクッションの後端部は、格納凹部と重なっており、上記連結部材は、車体フロア側端部が、上記格納凹部のシート側側壁と上記車体フロア上面との角部近傍に配設されて該車体フロアに対し、シート左右方向に延びる第1軸回りに回動可能に取り付けられたもののみからなり、上記シートのシートバックは、上記連結部材のシート側端部に対し、シート左右方向に延びる第2軸回りに回動可能に支持されており、上記シートは、折り畳み状態で、上記連結部材の車体フロアに対する上記第1軸回りの回動と、上記シートバックの連結部材に対する上記第2軸回りの回動とにより、上記格納凹部に格納されるように構成されているものとする。
上記の構成により、シートクッションをブラケットと共に回動軸回りにシートバック側に回動させる(シートクッションをシートバック側に引き起こす)ことで折り畳み状態とした後、シートクッション及びシートバックが略上下方向に延びた状態を維持するようにシートバック(シート全体)を連結部材に対して第2軸回りに回動させながら、連結部材を車体フロアに対して第1軸回りに回動させ、やがて、シートクッション後端が格納凹部に入ったところか又は格納凹部の近傍に位置したところで、シートクッション及びシートバックが略水平方向に延びた状態になるようにシートバック(シート全体)を連結部材に対して第2軸回りに回動させながら、連結部材を車体フロアに対して第1軸回りに回動させることで、シートを格納凹部に格納することができる。この結果、シートを格納するために、シート後方にそれ程大きなスペースを設ける必要がなくなり、シートと該シート後方に設けられた例えばリアハッチドアとの間隔を小さくすることができる。また、シート後方にトノカバー等の障害物があっても、容易に避けることができる。さらに、格納凹部におけるシート前後方向に対向する両側壁(シート側の側壁及びシートと反対側の側壁)の間隔(格納凹部のシート前後方向長さ)を、シートクッションの前後方向長さ又はシート使用状態におけるシートバックの上下方向長さと同程度に小さくすることができ、その分だけ車体フロア下側における車両部品の配設スペースが増大する。
また、シートが使用状態にあるとき、平面視で、該シートのシートクッションの後端部が、格納凹部と重なり、連結部材の車体フロア側端部が、格納凹部のシート側側壁と車体フロア上面との角部近傍に配設されていることで、シートとリアハッチドア等との間隔をより一層小さくすることができるとともに、シートが使用状態にあるときにおいて、格納凹部に対して荷物を出し入れする際に連結部材が邪魔になることがなく、またシートが格納凹部に格納された状態では、連結部材が車体フロア上に突出しないようにすることができる。よって、荷物の収納性や見映えの向上化を図ることができる。
請求項の発明では、請求項の発明において、シート側面視で、回動軸と第2軸との位置が一致しているものとする。
このことにより、構造を簡素化することができるとともに、連結部材によるシートバックの支持剛性を向上させることができる。
請求項の発明では、請求項の発明において、シートが使用状態にあるとき、シート側面視で、第2軸が回動軸よりも上側に位置しているものとする。
こうすることで、シートと格納凹部との位置関係の自由度やシート設計の自由度を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の車両用シートの格納構造によると、シートバックを車体フロアに連結する連結部材を、該連結部材の車体フロア側端部が、格納凹部のシート側側壁と上記車体フロア上面との角部近傍に配設されかつ該車体フロアに対し、シート左右方向に延びる第1軸回りに回動可能に取り付けられたもののみとし、シートバックを、上記連結部材のシート側端部に対し、シート左右方向に延びる第2軸回りに回動可能に支持し、シートを、折り畳み状態で、上記連結部材の車体フロアに対する上記第1軸回りの回動と、上記シートバックの連結部材に対する上記第2軸回りの回動とにより、格納凹部に格納するようにしたことにより、車両の小型化を図ることができる。また、逆に、車両の大きさ(特に全長)が予め決められていて回動スペースが小さい場合であっても、シートクッションをシートバック側に引き起こすことで折り畳み可能に構成されたシートを、該折り畳み状態で車体フロアの格納凹部に格納するという格納構造を容易に採用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用シートの格納構造を適用した車両1を示し、この車両1の車室2内には、フロアパネルにより構成された車体フロア3上において、車体前側から順に、フロントシート5、第1リヤシート6及び第2リヤシート7が3列で設けられており(各シートの前後方向は車体前後方向と一致している)、この3列目の第2リヤシート7が、上記格納構造におけるシートに相当する。この第2リヤシート7のシート後方(車体後方)における上記車体フロア3には、該第2リヤシート7を格納するための格納凹部10が形成されている。また、第2リヤシート10のシート後方には、該第2リヤシート10と共に上記格納凹部10を車体前後方向に挟むようにリヤハッチドア11が設けられている。このリヤハッチドア11は、図2にも示すように、ドアインナパネル11aとドアアウタパネル11bとで構成され、リヤハッチドア11の上部には、リヤウインドガラス12が配設されている。さらに、第2リヤシート10のシート後方における上記格納凹部10の上方にはトノカバー28が設けられて、リヤハッチドア11が閉じられているときにトノカバー28下側の部分(荷室)が見えないようになされている。
尚、図1中、15は前輪、16は後輪、17はインストルメントパネル、18はステアリングホイール、19はリヤバンパである。
上記格納凹部10の底壁10a、車体前側側壁10b(第2リヤシート7側の側壁)並びに車体左側及び右側側壁は、上記フロアパネルで一体的に構成され、底壁10aは略水平方向に延び、車体前側側壁10b並びに車体左側及び右側側壁は、プレス成形し易いように、凹部開口側に向かって凹部外側に傾斜している。一方、格納凹部10の車体後側側壁10c(第2リヤシート7と反対側の側壁)は、図2に示すように、リヤバンパ19の車体前側に配設されかつリヤエンドパネルインナ20aとリヤエンドパネルアウタ20bとからなるリヤエンドパネル20の該リヤエンドパネルインナ20aにより構成されている。このリヤエンドパネルインナ20aの上端部には、上記リヤハッチドア11用のストライカ21が配設されている。このストライカ21の車体前側を覆うようにカバー部材22がリヤエンドパネルインナ20aに固定されている。このようにストライカ21を設けるためにリヤエンドパネルインナ20a及びカバー部材22は、格納凹部10の内側に張り出してる。尚、格納凹部10の車体前側側壁10bの車体前側における車体フロア3下側には、排気音を低減するためのサイレンサ25が配設されている。
上記第2リヤシート7は、図2に示すように、シートクッション7aと、該シートクッション7a後端部に固定されたブラケット31(シート左右両側に設けられている)と、下端部が該ブラケット31に対し、シート左右方向(車幅方向)に延びる回動軸32回りに回動可能に支持されたシートバック7bと、該シートバック7bの上端部に着脱可能に取り付けられたヘッドレスト7cとを有している。
上記シートバック7bは、上記ブラケット31を介してシートクッション7aに連結されているとともに、連結部材41(シート左右両側に設けられている)を介して車体フロア3にも連結されている。この連結部材41の一端部(車体フロア3側端部)は、車体フロア3に対し、シート左右方向に延びる第1軸42回りに回動可能に取り付けられ、シートバック7bは、連結部材41の他端部(第2リヤシート7側端部)に対し、シート左右方向に延びる第2軸43回りに回動可能に支持されている。
上記シートバック7bの左右両側面には、不図示の切替レバーの操作により該両側面から位置固定用ピンがそれぞれ出没可能に設けられ、この位置固定用ピンが車体側に設けられた位置固定用凹部(図示せず)に嵌合することで、シートバック7bが所定の回動位置で固定されて上記回動軸32回りの回動が不能になるようになっている。そして、このシートバック7bを固定した状態で、シートクッション7aをブラケット31と共に回動軸32回りにシートバック7b側に回動させることが可能となっている(図2の二点鎖線参照)。このシートクッション7aの回動により、第2リヤシート7が折り畳まれるようになっている。
尚、上記第2リヤシート7のシートクッション7aの前端部には、車体フロア3に設けられた不図示のストライカと係合する係合部37が形成されており、第2リヤシート7が使用状態にあるときには、上記ストライカと係合部37との係合により第2リヤシート7は回動軸32回りに回動することはできず、回動させる際には、その係合を解除する。
上記第2リヤシート7が使用状態にあるとき、平面視で、該第2リヤシート7のシートクッション7aの後端部は、格納凹部10の車体前側部分(第2リヤシート側部分)と重なっている。すなわち、格納凹部10の車体前側側壁10bが第2リヤシート7のシートクッション7aの後端よりもシート前側(車体前側)に位置している。そして、上記連結部材41の車体フロア3側端部(第1軸42)は、上記格納凹部10の車体前側側壁10bと車体フロア3上面との角部近傍に配設されており、第2リヤシート7が使用状態にあるとき、連結部材41は、上方に向かってシート後方(車体後方)に傾斜している。また、第2リヤシート7が使用状態にあるとき、シート側面視で、連結部材41の第2リヤシート7側端部における上記第2軸43が回動軸32よりも上側に位置している。そして、第2リヤシート7は、後に詳細に説明するように、折り畳み状態で、連結部材41の車体フロア3に対する上記第1軸42回りの回動と、上記シートバック7bの連結部材41に対する上記第2軸43回りの回動とにより、上記格納凹部10に、上記シートバック7bがシートクッション7aの上側に位置するように格納可能とされている(図3及び図4参照)。尚、ヘッドレスト7cは、第2リヤシート7が使用状態から折り畳み状態にされる前に、シートバック7bから取り外される。
上記第2リヤシート7の格納凹部10への格納動作を詳しく説明すると、先ず、ヘッドレスト7cをシートバック7bから取り外すとともに、上記切替レバーの操作によりシートバック7bを固定し、その後、シートクッション7aの前端部にある係合部37とストライカとの係合を解除する。そして、シートクッション7aをブラケット31と共に上記回動軸32回りにシートバック7b側に回動させることで、第2リヤシート7を、使用状態から折り畳み状態にする(図3参照)。
続いて、切替レバーの再操作によりシートバック7bの固定を解除し、図3に示すように、トノカバー28を避けるために、シートクッション7a及びシートバック7bが略上下方向に延びた状態を維持するようにシートバック7b(第2リヤシート7全体)を連結部材41に対して第2軸43回りにシートクッション7a底面側(図3で反時計回り方向)に回動させながら、連結部材41を車体フロア3に対して第1軸42回りに格納凹部10側(図3で時計回り方向)に回動させる。これにより、第2リヤシート7は、シートクッション7a及びシートバック7bが略上下方向に延びた状態で、下側でかつ車体後側に移動することになる。
そして、図4に示すように、シートクッション7a後端が格納凹部10に入ったところか又は格納凹部10の近傍に位置したところで、シートクッション7a及びシートバック7bが略水平方向に延びた状態になるようにシートバック7b(第2リヤシート7全体)を連結部材41に対して第2軸43回りにシートクッション7a底面側(図3で反時計回り方向)に回動させながら、連結部材41を車体フロア3に対して第1軸42回りに格納凹部10側(図3で時計回り方向)に回動させることで、第2リヤシート7を格納凹部10に格納する。第2リヤシート7の格納完了状態では、連結部材41全体が格納凹部10内に入り込んだ状態となる。
上記第2リヤシート7を格納状態から使用状態にするには、シートバック7bをその背面に設けた把持凹部(図示せず)を把持して持ち上げることにより、連結部材41を第1軸42回りに殆ど回動させないで、シートクッション7a及びシートバック7bが略上下方向に延びた状態になるようにシートバック7b(第2リヤシート7全体)を連結部材41に対して第2軸43回りにシートバック7b背面側に回動させ、その後は、上記格納時の動作とは逆の順序で反対向きに行うようにすればよい。
したがって、上記実施形態1では、シートバック7bを車体フロア3に連結する連結部材41の車体フロア3側端部を、車体フロア3に対し、シート左右方向に延びる第1軸42回りに回動可能に取り付け、シートバック7bを、上記連結部材41の第2リヤシート7側端部に対し、シート左右方向に延びる第2軸43回りに回動可能に支持し、第2リヤシート7を、折り畳み状態で、上記連結部材41の車体フロア3に対する上記第1軸42回りの回動と、上記シートバック7bの連結部材41に対する上記第2軸43回りの回動とにより、格納凹部10に格納するようにしたので、第2リヤシート7を格納するために、第2リヤシート7後方にそれ程大きなスペースを設ける必要がなくなり、第2リヤシート7とリアハッチドア11やカバー部材22との間隔を小さくすることができるとともに、トノカバー28を容易に避けることができる。また、格納凹部10のシート前後方向長さを、シートクッション7aの前後方向長さ又はシート使用状態におけるシートバック7bの上下方向長さと同程度に小さくすることができ、これにより、格納凹部10の車体前側側壁10bの車体前側にサイレンサ25を配設するスペースを十分に確保することができる。よって、車両の小型化(特に前後長の短縮化)を図ることができる。
(実施形態2)
図5〜図7は、本発明の実施形態2を示し(尚、図1及び図2と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、シート側面視で、シートバック7bのブラケット31に対する回動軸32と連結部材41の第2リヤシート7側端部における第2軸43との位置を一致させるようにしたものである。
すなわち、この実施形態2では、回動軸32と第2軸43とが同軸上に配設されており、その具体的な構成は、例えば図6に示すような構成となる。この例示の構成では、シートバック7b内のフレーム(図示せず)及び支持部材50(シートバック7bの側面に固定されている)に固定支持された回動軸32がシートバック7bの側面から突出しており、この突出部分は、大径部32aとその先端側の小径部32bとで構成されている。この回動軸32の小径部32bは、ブラケット31の上端部に回動軸32と同軸上に延びるように固定された軸受け部材51のシート内側端面に形成した凹陥部51aに回転可能に嵌合されている。この軸受け部材51には、ブラケット押え部材52が抜止め部材53とブラケット31との間に挟持されるように取付固定されており、このことで、ブラケット31によるシートバック7bの支持剛性を高めている。一方、回動軸32の大径部32aには、連結部材41の第2リヤシート7側端部が回動可能に取り付けられ、このことで、大径部32aは、第2軸43を構成することになる。
尚、図5では図示は省略したが、ブラケット31のシート外側には、ブラケット31全体を覆うように第1カバー部材55が設けられており、この第1カバー部材55の上記軸受け部材51に対応する部分には貫通孔55aが開けられており、この貫通孔55aは、第2カバー部材56により閉塞されるようになっている。この第2カバー部材56には、上記軸受け部材51のシート外側端部に設けた係合凹部51bと係合する係合突部56aが形成されており、この係合突部56aと上記係合凹部51bとの係合により軸受け部材51に係止されるようになっている。
この実施形態2においても、第2リヤシート7の格納凹部10への格納動作は上記実施形態1と同じであり、シートクッション7a及びシートバック7bが略上下方向に延びた状態を維持するようにシートバック7b(第2リヤシート7全体)を連結部材41に対して第2軸43回りにシートクッション7a底面側に回動させながら、連結部材41を車体フロア3に対して第1軸42回りに格納凹部10側に回動させ、やがて、シートクッション7a後端が格納凹部10に入ったところか又は格納凹部10の近傍に位置したところで、シートクッション7a及びシートバック7bが略水平方向に延びた状態になるようにシートバック7b(第2リヤシート7全体)を連結部材41に対して第2軸43回りにシートクッション7a底面側に回動させながら、連結部材41を車体フロア3に対して第1軸42回りに格納凹部10側に回動させることで、第2リヤシート7を格納凹部10に格納する(図7参照)。
したがって、この実施形態2においても、上記実施形態1と同様の作用効果が得られるとともに、回動軸32と第2軸43とを同軸上に配置することで、構造を簡素化することができるとともに、連結部材41によるシートバック7bの支持剛性を向上させることができる。
尚、上記実施形態1,2では、3列目の第2リヤシート7について本発明を適用したが、本発明はどのようなシートにも適用することができる。
本発明の車両用シートの格納構造は、例えばワゴンやRV車等の自動車のように、シートを折り畳み状態にして車体フロアの格納凹部に格納することでフロアと一体となった荷室を形成するようにした車両に有用である。
本発明の実施形態1に係る車両用シートの格納構造を適用した車両の全体を概略的に示す車両側方から見た図である。 車両の後部を拡大して示す断面図である。 第2リヤシートの格納途中の状態を示す図2相当図である。 第2リヤシートの格納完了状態及び格納途中の状態を示す図2相当図である。 実施形態2を示す図2相当図である。 図5のVI−VI線断面図である。 実施形態2における第2リヤシートの格納完了状態を示す図2相当図である。
符号の説明
1 車両
3 車体フロア
7 第2リヤシート
7a シートクッション
7b シートバック
10 格納凹部
10b 車体前側側壁(シート側側壁)
31 ブラケット
32 回動軸
41 連結部材
42 第1軸
43 第2軸

Claims (3)

  1. シートクッションと、該シートクッション後端部に固定されたブラケットと、連結部材を介して車体フロアに連結されているとともに、下端部が該ブラケットに対し、シート左右方向に延びる回動軸回りに回動可能に支持されたシートバックとを有し、上記シートクッションが上記ブラケットと共に上記回動軸回りに上記シートバック側に回動することで折り畳み可能に構成されたシートと、該シート後方における上記車体フロアに形成された格納凹部とを備え、上記シートを、使用状態から折り畳み状態にして、上記格納凹部に、上記シートバックがシートクッションの上側に位置するように格納可能とした車両用シートの格納構造であって、
    上記シートが使用状態にあるとき、平面視で、該シートのシートクッションの後端部は、格納凹部と重なっており、
    上記連結部材は、該連結部材の車体フロア側端部が、上記格納凹部のシート側側壁と上記車体フロア上面との角部近傍に配設されかつ該車体フロアに対し、シート左右方向に延びる第1軸回りに回動可能に取り付けられたもののみからなり、
    上記シートのシートバックは、上記連結部材のシート側端部に対し、シート左右方向に延びる第2軸回りに回動可能に支持されており、
    上記シートは、折り畳み状態で、上記連結部材の車体フロアに対する上記第1軸回りの回動と、上記シートバックの連結部材に対する上記第2軸回りの回動とにより、上記格納凹部に格納されるように構成されていることを車両用シートの格納構造。
  2. 請求項1記載の車両用シートの格納構造において、
    シート側面視で、回動軸と第2軸との位置が一致していることを特徴とする車両用シートの格納構造。
  3. 請求項1記載の車両用シートの格納構造において、
    シートが使用状態にあるとき、シート側面視で、第2軸が回動軸よりも上側に位置していることを特徴とする車両用シートの格納構造。
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