JP5494428B2 - オープンカーの車体構造 - Google Patents
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Description
上述のハードルーフ構造はソフトトップ構造と比較して、安全性、耐久性および快適性がよいので、今後のオープンルーフ構造はハードルーフ構造がその主流となりつつある。
そこで、ルーフ部材の全開状態時(格納時)に側突耐力の向上を図ることが要請されるものである。
しかしながら、これら各特許文献1、2には、側突耐力を向上させるという技術思想については全く開示されておらず、その示唆もない。
上述の結合機構は、ラッチとストライカとで構成してもよい。
上記構成によれば、ルーフ部材の全開時に、結合機構がルーフ部材とリヤサイドガセットとを結合するので、ルーフ部材を強度部材として有効利用することができ、車体剛性(特に、左右方向の車体強度)および側突耐力の向上を図ることができる。
上記構成によれば、ルーフ部材の開閉に連動して結合機構が結合(ロック)、結合解除(アンロック)できるので、ルーフ部材の開閉が容易となる。
上記構成によれば、補強部材としてのリヤサイドガセットが車幅方向の左右双方に配設されているので、車体剛性および側突耐力をより一層向上させることができ、左右何れの方向からの側突時においても耐力を発揮することができる。
上記構成によれば、クロスメンバと対応した位置に上述のリヤサイドガセットを設けたので、車体剛性が向上し、特に、リヤサイドガセットに入力された側突荷重をクロスメンバに伝達、分散させることができるため、側突耐力のさらなる向上を図り、また、クロスメンバとリヤサイドガセットとの相乗効果により、車体剛性および側突耐力をより一層向上させることができる。
上記構成によれば、リヤサイドガセットの閉断面構造により、車体剛性の向上および側突耐力の向上、さらには車体ねじり剛性の向上を図ることができる。
図面はオープンカーの車体構造を示し、図1はオープンカーの側面図、図2は図1の要部拡大側面図であって、図1、図2において、このオープンカーは、車幅方向に延びて車室1前部のフロントウインドガラス(フロントウインド部材)2の上辺を支持する強度部材としてのフロントヘッダ3と、このフロントヘッダ3の後方に連なって車室1上部を形成するルーフ部材4とが設けられており、ルーフ部材4は、フロントルーフ5とリヤルーフ6とに前後方向に2分割されている。
上述のルーフ部材4は開閉可能に構成されており、フロントルーフ5およびリヤルーフ6は何れもハードルーフ部材にて形成されている。
さらに、上述のリヤフロア9の後端部には、上下方向に延びるリヤエンドパネル14を一体的に立設固定し、このリヤエンドパネル14の上部車外側つまり後部側には、車幅方向に延びるリヤエンドメンバ15を接合固定し、該リヤエンドメンバ15とリヤエンドパネル14との間には、車幅方向に延びるリヤエンド閉断面16を形成し、この閉断面構造により後部車体剛性の向上を図っている。
このトランクルーム17の上部は、トランクリッド18により開閉可能に覆われている。
上述のサイドシル22は、サイドシルアウタ23と、サイドシルインナ24と、サイドシルレインフォースメント25とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面26を備えた車体強度部材である。
ここで、上述のフロントヘッダ3は、車室1内に配設された乗員用シート31の前方にて車幅方向に延び、車室1前部のフロントウインドガラス2の上辺を支持する閉断面構造の強度部材である。
このリヤサイドガセット36の全高は、図1に示すようにベルトライン部まで上方に延びる高さに設定されている。
上述の各接合フランジ部36e〜36jと対応する車体側部材との接合固定は、ボルト、ナットなどの締結部材を用いてもよく、または溶接手段による接合構造を採用してもよい。
さらに、図4に示すように、上述のリヤサイドガセット36の側片36cは格納完了時のリヤルーフ6の形状に対応して、正面視でアール形状に形成されており、リヤルーフ6を格納した時、該リヤルーフ6の左右両部とリヤサイドガセット36とが干渉しないように構成されている。
なお、図中、45は後輪ホイールハウスであり、また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
この実施例では、図2、図5に示すように、フロントルーフ5およびリヤルーフ6を共に、閉状態とする全閉モードと、図9に示すように、フロントルーフ5およびリヤルーフ6を共に開放し、リヤルーフ6をルーフ格納空間19内に格納し、フロントルーフ5をリヤデッキメンバ11の上面およびトランクリッド18の上面と略フラットになる位置に格納する全開モード(フルオープンモード)と、図8に示すように、フロントルーフ5のみを閉状態(クローズ状態)とする独立開閉モード(いわゆる半開モード)と、を備えている。
図5はルーフ部材4を車幅方向の中央で断面し、車室内側から見た状態で示す斜視図であって、上述のフック46はフロントルーフ5の前部に左右一対設けられている(但し、図5では一方のフック46のみを示す)。
上述のラッチ48は結合機構の他方を構成するもので、この実施例では、図3、図4に示すように、リヤサイドガセット36の側片36cにブラケット49を取付け、このブラケット49に対してラッチ48を固定している。そして、このラッチ48と上述のストライカ47との両者で結合機構を構成している。
この駆動機構50は、図2、図5に示すモータユニット51と、複数のリンクA,B,C,D,Eとを備えている。
さらに、上述のリンクDの遊端にはピン58を介してリンクEの基端がピン連結されており、このリンクEの遊端はピン59を用いてリヤルーフ6の側壁部に連結されている。
そして、上述の各要素51〜60、A〜Eから成る駆動機構50が左右一対設けられており、左右の各駆動機構50,50が略左右対称構造に形成されると共に、左右のモータ52,52(但し、図面では車両右側のモータ52のみを図示)は同期駆動するように構成されている。
まず、図2に示す全閉モードから図8に示す半開モード、および図9に示す全開モード(フルオープンモード)と成す場合について説明する。
しかも、結合機構(ストライカ47、ラッチ48参照)によるリヤルーフ6とリヤサイドガセット36との結合はそのまま維持され、リヤルーフ6を強度部材として有効利用することができ、車体剛性および側突耐力の向上を図るものである。
すなわち、図4の実施例では、リヤサイドガセット36の側片36cにブラケット49を用いてラッチ48を取付けたが、図10に示すこの実施例では、リヤサイドガセット36の側片36cにおけるストライカ47と対応する部位に、車幅方向内方へ膨出するラッチ取付け座36kを一体形成し、このラッチ取付け座36kの縦壁にラッチ48を、ボルト、ナット等の締結部材を用いて固定するように構成したものである。
この構成によれば、ルーフ部材4の全開時に、結合機構(ストライカ47、ラッチ48参照)がルーフ部材4(特に、リアルーフ6参照)とリヤサイドガセット36とを結合するので、ルーフ部材4(特に、リヤルーフ6参照)を強度部材として有効利用することができ、車体剛性および側突耐力の向上を図ることができる。
この構成によれば、ルーフ部材4の開閉に連動して結合機構(ストライカ47、ラッチ48)が結合(図9参照)、結合解除(図2参照)できるので、ルーフ部材4の開閉が容易となる。
この構成によれば、補強部材としてのリヤサイドガセット36が車幅方向の左右双方に配設されているので、車体剛性および側突耐力をより一層向上させることができる。
この構成によれば、クロスメンバ(リヤクロスメンバ32)と対応した位置に上述のリヤサイドガセット36を設けたので、車体剛性が向上し、特に、リヤサイドガセット36に入力された側突荷重をクロスメンバ(リヤクロスメンバ32)に伝達、分散させることができるため、側突耐力のさらなる向上を図り、また、クロスメンバ(リヤクロスメンバ32参照)とリヤサイドガセット36との相乗効果により、車体剛性および側突耐力をより一層向上させることができる。
この構成によれば、リヤサイドガセット36の閉断面37構造により、車体剛性の向上および側突耐力の向上、さらには車体ねじり剛性の向上を図ることができる。
この発明の格納スペースは、実施例のルーフ格納空間に対応し、
以下同様に、
クロスメンバは、リヤクロスメンバ32に対応し、
結合機構は、ストライカ47、ラッチ48に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、リヤルーフ6にストライカ47を設け、リヤサイドガセット36にラッチ48を取付けたが、リヤルーフ6側にラッチ48を設け、リヤサイドガセット36側にストライカ47を取付ける構造を採用してもよい。
4…ルーフ部材
19…ルーフ格納空間(格納スペース)
20…リヤサイドパネル
31…乗員用シート
32…リヤクロスメンバ(クロスメンバ)
36…リヤサイドガセット
37…閉断面
47…ストライカ(結合機構)
48…ラッチ(結合機構)
Claims (5)
- 車室上方に配設され開閉可能に支持されたルーフ部材と、
乗員用シートの後方に配設され上記ルーフ部材を格納する格納スペースと、を備えたオープンカーの車体構造であって、
上記格納スペースと上記乗員用シートとの間に配設されリヤサイドパネルに接続されたリヤサイドガセットと、
上記ルーフ部材の全開時に、該ルーフ部材と上記リヤサイドガセットとを結合する結合機構を備えた
オープンカーの車体構造。 - 上記結合機構は、上記ルーフ部材の開閉に連動して結合または結合解除されるように構成した
請求項1記載のオープンカーの車体構造。 - 上記リヤサイドガセットは、車幅方向の左右双方に配設された
請求項1または2記載のオープンカーの車体構造。 - 上記リヤサイドガセットは、車幅方向にわたって配設されたクロスメンバと対応する位置に配設された
請求項1〜3の何れか1に記載のオープンカーの車体構造。 - 上記リヤサイドガセットは、上記リヤサイドパネルとの間で閉断面を形成するように配設された
請求項1〜4の何れか1に記載のオープンカーの車体構造。
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