JP2012144067A - 車両のトノカバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リフトゲートの開放時にトノカバーがリヤヘッダと干渉することなく、巻取り装置を荷室内の可及的車両前方に配置することができ、リフトゲート開放時の開口面積を広く確保でき、荷室に対する荷物の積み下ろしを容易に行なうことができる車両のトノカバー装置の提供を目的とする。
【解決手段】トノカバー30の後端部はリフトゲート24に上下方向に移動可能に連結されると共に、上記リフトゲート24の開放時に上記トノカバー30を該リフトゲート24の後方に移動させる移動手段39を備えたことを特徴とする。
【選択図】図7

Description

この発明は、荷室フロアの上方に略水平状に配設されて荷室に積み込んだ荷物が車室内から見えないようにカバーするトノカバーを備えたような車両のトノカバー装置に関するものである。
従来、上述例の車両のトノカバー装置としては、図10、図11に示す構造がある。
すなわち、荷室81の底面を形成する荷室フロア82を設ける一方、荷室81の後部に形成された後部開口部83(図11参照)をリフトゲート84で開閉可能に覆うように構成し、該リフトゲート84は、リフトゲートアウタパネル85と、リフトゲートインナパネル86と、リフトゲートトリム87と、バックウインドガラス88とを有し、さらに、上述の荷室フロア82の上方に略水平状に展開されるトノカバー89と、このトノカバー89を巻取る巻取り装置としてのリトラクタ90を備えたものである。
上述のトノカバー89の前端はリトラクタ90内部のトノカバーロール等の巻取り部に巻回されており、トノカバー89の後端部は、リフトゲート84のリフトゲートトリム87に連結されている。なお、図10、図11において、91はルーフパネル、92はリヤヘッダ、93はリヤシート、94は車室、95は後輪である。
この従来構造においては、リフトゲート84で後部開口部83を閉鎖した時には、図10に示すように、トノカバー89は荷室フロア82の上方に略水平状に配設され、荷室81に積み込んだ荷物が車室94から見えないようにトノカバー89でカバーすることができ、リフトゲート84をリフトアップさせて後部開口部83を開放した時には、図11に示すように、トノカバー89はリフトゲート84に連動して上動するので、荷室81に対する荷物の出し入れ性がよく、使い勝手が向上する利点がある。
上述の従来構造において、荷室81の車両前後方向の長さ、つまり前後長を長くとる場合、リトラクタ90を可及的車両の前方に配設し、トノカバー89で荷物の全体を覆うことが要請されるが、仮に、リトラクタ90を前方配置すると、リフトゲート84の開放時においてトノカバー89がリヤヘッダ92に干渉する問題点があるため、リトラクタ90の前方配置が困難である。
ところで、特許文献1には、トノカバーの後端部をリフトゲートに連結して、リフトゲートの開閉と連動してトノカバーを開閉するように成した車両のトノカバー装置が開示されているが、この特許文献1に開示された構造は、実質的に図10、図11で示した従来構造と同様であるから、この特許文献1の構造においても、上述同様の問題点が発生するものである。
また、荷室フロアの全体を覆うために巻取り装置の前方に別途ボード部材(ユニット体)を配設した場合、トノカバー不使用時(背の高い荷物、大型荷物の積載時)には、巻取り装置とボード部材を取外す必要があり、手間がかかり、収納スペースも大きくする必要がある。
特開2000−108787号公報
そこで、この発明は、トノカバーの後端部をリフトゲートに上下方向に移動可能に連結すると共に、該リフトゲートの開放時にトノカバーを該リフトゲートの後方に移動させる移動手段を備えることにより、リフトゲートの開放時にトノカバーがリヤヘッダと干渉することなく、巻取り装置を荷室内の可及的車両前方に配置することができ、リフトゲート開放時の開口面積を広く確保でき、荷室に対する荷物の積み下ろしを容易に行なうことができる車両のトノカバー装置の提供を目的とする。
この発明による車両のトノカバー装置は、荷室の底面を形成する荷室フロアと、上記荷室の後部に形成された後部開口部を開閉可能に覆うリフトゲートと、上記荷室フロア上方に略水平状に展開されるトノカバーと、該トノカバーを巻取る巻取り装置と、を備えた車両のトノカバー装置であって、上記トノカバーの後端部は上記リフトゲートに上下方向に移動可能に連結されると共に、上記リフトゲートの開放時に上記トノカバーを該リフトゲートの後方に移動させる移動手段を備えたものである。
上記構成によれば、トノカバーの後端部がリフトゲートに上下方向に移動可能に連結されており、上述の移動手段は、リフトゲートの開放時のトノカバーを該リフトゲートの後方に移動させるものである。
このため、荷室の前後長(車両前後方向の長さ)が長い場合において、巻取り装置を荷室内の可及的車両前方に配置しても、リフトゲートの開放時にトノカバーがリヤヘッダと干渉することはない。
よって、巻取り装置を荷室内の可及的前方に配置することができ、荷室に積み込んだ荷物の略全体をトノカバーで覆うことができ、リフトゲート開放時には、トノカバーをリフトゲートと連動し、かつリフトゲートの後方に移動させることができるので、開口面積を広く確保することができて、荷室に対する荷物の積み下ろしを容易に行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記リフトゲートには、上記移動手段を上下方向に案内するガイド溝を備え、上記トノカバーの後端部が上記リフトゲートの荷室側の面に沿ってスライド可能に支持されたものである。
上記構成によれば、移動手段はガイド溝で上下方向に案内され、リフトゲート開放時にはトノカバーの後端部がリフトゲートの荷室側の面に沿って後方にスライドするので、リフトゲート開放時に、トノカバー後端部を可及的後方に配設することができる。
この発明の一実施態様においては、上記リフトゲートの閉鎖時に、上記トノカバーを荷室フロア上方に略水平となる元位置に移動するように構成したものである。
上記構成によれば、リフトゲートの閉鎖時に、トノカバーは元位置(荷室フロア上方に略水平となる位置)に移動するので、該リフトゲートの閉鎖時に、トノカバーと荷物との干渉を防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記リフトゲートの閉鎖時には、上記巻取り装置の巻取り付勢力により上記トノカバーを荷室フロア上方に略水平状に配設するように構成したものである。
上記構成によれば、リフトゲートの閉鎖時に巻取り装置の巻取り付勢力を有効利用して、トノカバーを元位置に移動するので、リフトゲートの閉鎖時には自動でトノカバーを元の位置(荷室フロア上方に略水平となる位置)に戻すことができる。
この発明の一実施態様においては、上記トノカバーは、リフトゲートの開放をアシストするダンパに対応して、車幅方向内側に切欠かれた切欠き部を備え、上記移動手段は、上記リフトゲート閉鎖時に該切欠き部が巻取り装置の内部に巻取り可能な位置に設けられたものである。
上記構成によれば、リフトゲートの閉鎖時において巻取り装置でトノカバーを巻取った時、上述の切欠き部は該巻取り装置の内部に巻取られ、車室内から目視不可となるので、見栄えの確保を図ることができる。
この発明によれば、トノカバーの後端部をリフトゲートに上下方向に移動可能に連結すると共に、該リフトゲートの開放時にトノカバーを該リフトゲートの後方に移動させる移動手段を備えたので、リフトゲートの開放時にトノカバーがリヤヘッダと干渉することなく、巻取り装置を荷室内の可及的車両前方に配置することができ、リフトゲート開放時の開口面積を広く確保でき、荷室に対する荷物の積み下ろしを容易に行なうことができる効果がある。
本発明の車両のトノカバー装置を示す側面図 図1のA−A線に沿う要部の平面図 図2の部分拡大平面図 トノカバーの上下スライド構造を示す斜視図 トノカバーと移動手段との関係を示す側面図 図1のB−B線に沿う部分拡大平面図 リフトゲート開放時の側面図 リフトゲート開放時の車両背面図 トノカバー装置の作用を説明するための要部拡大側面図 従来の車両のトノカバー装置を示す側面図 従来装置におけるリフトゲート開放時の側面図
リフトゲートの開放時にトノカバーがリヤヘッダと干渉することなく、巻取り装置を荷室内の可及的車両前方に配置することができ、リフトゲート開放時の開口面積を広く確保でき、荷室に対する荷物の積み下ろしを容易に行なうことができるという目的を、荷室の底面を形成する荷室フロアと、上記荷室の後部に形成された後部開口部を開閉可能に覆うリフトゲートと、上記荷室フロア上方に略水平状に展開されるトノカバーと、該トノカバーを巻取る巻取り装置と、を備えた車両のトノカバー装置において、上記トノカバーの後端部は上記リフトゲートに上下方向に移動可能に連結されると共に、上記リフトゲートの開放時に上記トノカバーを該リフトゲートの後方に移動させる移動手段を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のトノカバー装置を示すが、まず、図1、図2を参照して車体構造について概略的に説明する。
車室の底面を形成するフロアパネル1を設け、このフロアパネル1の後端には、前低後高状に立上がるキックアップ部2を設けて、このキックアップ部2の上端部から後方にかけて凹形状のシートパン3を連設し、このシートパン3上には車室4内に位置するリヤシート5(最後列シート)を配設する一方、上述のシートパン3の上部後端には、後方に延びる荷室フロア6(リヤフロア)を一体または一体的に連設している。
この荷室フロア6は荷室7の底面を形成するリヤフロアであって、該荷室フロア6の後端にはリヤエンドパネル8を接合固定している。
上述のリヤエンドパネル8には、その後方からリヤエンドメンバ9を取付けて、該リヤエンドメンバ9とリヤエンドパネル8との間には、車幅方向に延びるリヤエンド閉断面10を形成して、後部車体剛性の向上を図っている。なお、11はリヤエンドメンバ9のさらに後方に設けられたリヤバンパであり、このリヤバンパ11は樹脂バンパで形成することができる。
ここで、上述のリヤシート5は、図2にも示すようにベンチシートタイプのものが採用されており、このリヤシート5は、後席乗員が着座するシートクッション5Cと、後席乗員の背もたれ面を形成するシートバック5Bと,後席乗員の頭部を保持する複数のヘッドレスト5H,5Hと、を備えている。但し、ベンチシートタイプのリヤシート5に代えて、セパレート構造のリヤシートを用いてもよい。
図1に示すように、ルーフパネル12の後端部段下げ部位の下面には、リヤヘッダ13を接合固定して、このリヤヘッダ13とルーフパネル2との間には、車幅方向に延びるヘッダ閉断面14を形成して、ルーフ剛性を確保するように構成している。
上述のルーフパネル12の左右両側部に設けられた図示しないルーフサイドレールは、フロントピラー、センタピラー、図1に示すクオータピラー15、リヤピラー16に連結されている。上述のフロントピラー、センタピラー、クオータピラー15およびリヤピラー16は何れも閉断面構造の車体強度部材である。
上述の荷室7の左右両サイドには、図2に示すように、リヤサイドパネル17が配置されている。このリヤサイドパネル17は、リヤサイドアウタパネル18とリヤサイドインナパネル19とを有し、リヤサイドインナパネル19の車幅方向内側つまり荷室7側には、内装部材としてのリヤサイドトリム20が配設されている。なお、図1において、21はリヤサイドウインド、22はクオータウインドである。
図7に示すように、上述の荷室7の後部には後部開口部23が形成されており、図1、図7に示すように、該後部開口部23をリフトゲート24で開閉可能に覆うように構成している。
このリフトゲート24は、リフトゲートアウタパネル25と、リフトゲートインナパネル26と、バックウインドガラス27と、を備えており、リフトゲートインナパネル26の荷室7側には内装部材としてのリフトゲートトリム28を一体的に取付けている。
また、上述のリフトゲート24はその上端部を支点(ヒンジセンタ)として開閉するもので、後部開口部23の口縁部のリヤボディとリフトゲート24との間には、該リフトゲート24の開放をアシストする左右一対のステーダンパ29,29(図8参照)を設けている。
このステーダンパ29は、外筒29aと、ロッド29bと、ボディ側端部29cと、ゲート側端部29dとを有し、ボディ側端部29cをリヤボディに枢支連結する一方、ゲート側端部29dをリフトゲート24のリフトゲートインナパネル26に枢支連結している。
つぎに、車両のトノカバー装置について説明する。
図1、図2に示すように、荷室フロア6の上方に略水平状に展開されるトノカバー30と、このトノカバー30を巻取る巻取り装置としてのリトラクタ31と、を設けている。上述のトノカバー30は布やメッシュ部材などの可撓性を有するシート部材で形成することができる。
上述のトノカバー30は、荷室7に積み込んだ荷物が車室4内から見えないようにカバーするものであり、図2に示すように、該トノカバー30はその展開時に、左右のリヤサイドトリム20,20間の車幅方向の略全体を覆うものである。
また、上述のリトラクタ31はその内部に巻取りロール32(いわゆる、トノカバーロール)を備えており、この巻取りロール32に対して常時トノカバー巻取り方向の付勢力を付勢している。そして、上述のリトラクタ31を図1、図2に示すように、リヤシート5のシートバック5Bの上端部背面直後で、かつ、ベルトラインよりも下方の位置において、左右一対のリヤサイドトリム20,20間に車幅方向に向けて水平に取付けている。
さらに、上述のリトラクタ31の前部には、該リトラクタ31と平行に補助巻取り装置としての補助リトラクタ33を取付けている。この補助リトラクタ33も上述のリトラクタ31と同様に、その内部に巻取りロール34を備えており、該補助リトラクタ33は補助トノカバー35(いわゆるドッグネット)を上下方向に向けて展開し、この補助トノカバー35で、必要に応じて車室4と荷室7とを車両前後方向に仕切るように構成し、例えば、車両の急ブレーキ時に荷室7に搭載した荷物が車室4側へ移動するのを防止することができる。
図2、図3に平面図で、図4に斜視図でそれぞれ示すように、上述のトノカバー30の後端部30aは、リフトゲート24に対して上下方向に移動可能に連結されているので、この点について説明する。
図2、図3、図4に示すように、リフトゲート24のリフトゲートインナパネル26には、車幅方向に所定間隔を隔てて左右一対のガイドレール36,36を、左右平行に、かつ、上下方向に向けてボルト止め固定している。このガイドレール36は図3に拡大平面図で示す如く断面略コの字状のレール36であって、該ガイドレール36はガイド溝37を備えている。
上述の左右一対の平行なガイドレール36,36と対向するように、該ガイドレール36の荷室7側に位置するリフトゲートトリム28には、該リフトゲートトリム28を貫通する左右一対のスリット38,38を上下方向に向けて開口形成している。
図3に示すように、ガイドレール36のガイド溝37に沿って上下動する移動手段としてのスライダ39を設け、このスライダ39の前部を、リフトゲートトリム28のスリット38を介して荷室7内に臨設し、このスライダ39の前部と、トノカバー30の後端部30aに一体的に設けたアタッチメント40とを互に係合させている。
つまり、トノカバー30の後端部30aは、アタッチメント40を介してスライダ39に連結されており、このスライダ39がガイドレール36に沿って上下動するように構成されている。要するに、トノカバー30の後端部30aは上述のリフトゲート24に上下方向に移動可能に連結されたものである。また、トノカバー30の後端部30aはリフトゲート24の荷室7側の面、詳しくは、リフトゲートトリム28の荷室7側の面に沿って上下方向にスライド可能に支持されたものである。
ここで、図2、図4においては、ガイドレール36、スリット38、スライダ39、アタッチメント40を左右一対設ける構成を例示したが、これら各要素36,38,39,40を車幅方向に所定間隔を隔てて2組以上、例えば、3組設ける構造を採用してもよい。
図5を参照して、上述のスライダ39とアタッチメント40の関連構造をさらに説明すると、スライダ39の前部には、下方が開放した係止溝41を持ったフック部42が形成される一方、上述のアタッチメント40は、トノカバー30を取付ける取付け部40aと、係止軸40bとを備えている。
そして、上述のフック部42とアタッチメント40の係止軸40bとを互に係合させることにより、スライダ39とアタッチメント40とを連結したものであえる。詳しくは、フック部42と係止軸40bとを該軸40bによりヒンジ連結したものであって、リフトゲート24の開閉時に、トノカバー30とスライダ39との成す角度が変化しても、常に適切な連結構造を保持するようになっている。なお、図1、図7、図9においては、図示の適宜上、図5で示したフック部42、アタッチメント40を省略した状態で示している。
一方、リフトゲート24を開放した状態の車両背面図を図8に示すように、上述のトノカバー30には、リフトゲート24の開放をアシストする左右一対のステーダンパ29,29に対応して、その車幅方向の端部から車幅方向内側に横向きV字状(または、横向き凹状)に切欠かれた左右一対の切欠き部30b,30bを形成している。
移動手段としてのスライダ39は、図1に示すようにリフトゲート24を閉鎖した時、上述の左右一対の切欠き部30b,30bが、巻取り装置としてのリトラクタ31の内部に巻取り可能な位置に設けられたものである。
また、上述のスライダ39は、図7に示すリフトゲート24の開放時に上述のトノカバー30の後端部を該リフトゲート24の後方に移動させる移動手段である。
さらに、上述のスライダ39は、図1に示すリフトゲート24の閉鎖時にはガイドレール36の上部に位置しており、図7に示すリフトゲート24の開放時にはガイドレール36の後方部(リフトゲート閉時における下端部に相当)に位置するように構成されているので、次に、図9、図6を参照して上記スライダ39を駆動する駆動機構50の構成について説明する。
図6は図1のB−B線に沿う部分拡大矢視図であって、リフトゲート24の下側内部には、前後方向に離間させて2つの軸51,52を平行に設けている。
リヤ側の軸51には、原動ギヤ53とローラ54とを嵌合固定し、フロント側の軸52には、従動ギヤ55とローラ56とを嵌合固定し、従動ギヤ55を上述の原動ギヤ53に常時噛合させている。なお、上述の各軸51,52は、軸受57,58および、図示しない支持ブラケットを介して、リフトゲートインナパネル26に支持されている。ここで、上述の原動ギヤ53、ローラ54、従動ギヤ55、ローラ56は軽量化を図る目的で合成樹脂により形成してもよい。
また、リヤ側のローラ54に一端を固定し、固定部近傍を該ローラ54に巻回した第1ワイヤW1を設け、この第1ワイヤW1を、リフトゲートアウタパネル25とリフトゲートインナパネル26との間の空間部(ゲート内部空間)を介して上方に導いた後に、図8に示すリフトゲートトリム28の開口部59から導出し、この導出端部を図9に示すように、ステーダンパ29の外筒29aに取付けたブラケット60に連結固定している。
さらに、フロント側のローラ56に一端を固定し、固定部近傍を該ローラ56に巻回した第2ワイヤW2を設け、この第2ワイヤW2を、リフトゲートインナパネル26に開口形成した片側1個のみの孔部61からガイドレール36のガイド溝37内を介してスライダ39の下部に連結固定している。
上記各要素51〜61からなる駆動機構50は、図1、図6、図7、図9においては、その片側についてのみ図示したが、図8に示すように該駆動機構50は、ステーダンパ29、スライダ39に対応すべく左右一対設けられるものである。
図9に仮想線で示すリフトゲート閉鎖時のステーダンパ29のロッド29bの突出量をL1とし、同図に実線で示すリフトゲート開放時のステーダンパ29のロッド29bの突出量をL2とする時、ロッド29bのストロークSTはL2−L1となる。
一方、スライダ39に要求される移動量L3は、この実施例においては、L2−L1の約2倍となし、第1ワイヤW1の移動量に対して第2ワイヤW2の移動量が約2倍となるように構成し、スライダ39に要求される移動量L3を確保するように構成したものである。
また、図6において、従動ギヤ55の直径と、フロント側のローラ56の直径とは同等に設定されている。
なお、図中、62はスペアタイヤパン、63は後輪である。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
このように構成した車両のトノカバー装置の作用を、以下に説明する。
図1に示す閉鎖状態のリフトゲート24を、図7、図9に示すように開放する時、該リフトゲート24のリヤボディに対するロックを解除した後に、同リフトゲート24を上方に持上げると、リフトゲート24のリフトアップはステーダンパ29によりアシストされる。
リフトゲート24が図7、図9に示す位置にリフトアップされた時、ステーダンパ29のロッド29bは、そのストローク(ST=L2−L1)分だけ突出する。これにより、ブラケット60とローラ54との間の第1ワイヤW1は図9の矢印方向に移動し、この移動によりローラ54が同図の時計方向に回転する。
このため、ローラ54と同軸51に嵌合された原動ギヤ53が図9の矢印方向に回転するので、この原動ギヤ53に常時噛合させた従動ギヤ55は、図示の反時計方向に回転し、従動ギヤ55と同軸52に嵌合させたローラ56を該従動ギヤ55と同方向に回転させる。これにより、第2ワイヤW2(つまり、ローラ56とスライダ39との間のワイヤ)を介してスライダ39をリフトゲート24の後方側へ移動させる。
この結果、リフトゲート24が閉鎖した状態下において略水平に張架されていたトノカバー30は、リフトゲート24の開放時においては、該トノカバー30の後端部が後方に移動した状態で、リトラクタ31とスライダ39との間に前低後高状に張設され、リトラクタ31をシートバック5Bの上端部背面直後の位置に前方配設しても、上述のトノカバー30がリヤヘッダ13と干渉するのを回避することができる。
上述とは逆に、開放状態のリフトゲート24を図7、図9の位置から図1に示すように閉鎖する場合には、トノカバー30にはリトラクタ31の巻取り方向への付勢力が付与されているので、リフトゲート24の閉鎖方向への下動に伴って、スライダ39はガイドレール36に沿って前方かつ上方に移動し、リフトゲート24が図1に示す閉鎖位置に達すると、トノカバー30はリトラクタ31の巻取り付勢力により、同図に示すように、荷室フロア6の上方に略水平状に配設される。
このように、リトラクタ31の巻取り付勢力を有効利用して、リフトゲート閉鎖時にトノカバー30を元位置に復帰させるので、モータ等の駆動手段を別途設ける必要がなく、構成の簡略化を図ることができる。
また、リフトゲート24の閉鎖時には、ステーダンパ29のロッド29bはそのストローク(ST=L2−L1)分だけ収縮するが、各要素39,W2,56,55,53,54を介して第1ワイヤW1にはリトラクタ31の巻取り付勢力が付加されているため、この第1ワイヤW1はローラ54に自動的に巻取られ、該第1ワイヤW1が撓むのを防止することができる。
ところで、図8で示した切欠き部30bについて、さらに詳述すると、リフトゲート24の閉鎖時に、トノカバー30をリトラクタ31で巻取った場合に、上述の切欠き部30bが車室4内から見えると好ましくないので、トノカバー30の巻取り時(図1参照)には、該切欠き部30bが車室4内から見えないように構成することが要請される。
そこで、図9に示すように、リフトゲート24開放時にトノカバー30の後端部が該リフトゲート24の後方に移動するようガイドレール36の配設位置および、その長さ、スライダ39の移動量を設定することで、図9の状態引き出されたトノカバー30において、切欠き部30bの位置を、図11で示す従来構造と比較して相対的に前方寄りに位置させることができる。
このようにして、上述の切欠き部30bの位置を従来例のそれと対比して可及的前方寄りに形成することで、リフトゲート24を閉鎖して、トノカバー30をリトラクタ31の巻取りロール32で巻取った時、切欠き部30bがリトラクタ31の内部に巻取られて、該切欠き部30bが車室4内から見えなくなり、この結果、見栄えを確保することができるものである。
このように、上記実施例の車両のトノカバー装置は、荷室7の底面を形成する荷室フロア6と、上記荷室7の後部に形成された後部開口部23を開閉可能に覆うリフトゲート24と、上記荷室フロア6上方に略水平状に展開されるトノカバー30と、該トノカバー30を巻取る巻取り装置(リトラクタ31参照)と、を備えた車両のトノカバー装置であって、上記トノカバー30の後端部は上記リフトゲート24に上下方向に移動可能に連結されると共に、上記リフトゲート24の開放時に上記トノカバー30を該リフトゲート24の後方に移動させる移動手段(スライダ39参照)を備えたものである(図1、図7参照)。
この構成によれば、トノカバー30の後端部がリフトゲート24に上下方向に移動可能に連結されており、上述の移動手段(スライダ39参照)は、リフトゲート24の開放時のトノカバー30を該リフトゲート24の後方に移動させるものである。
このため、荷室7の前後長(車両前後方向の長さ)が長い場合において、巻取り装置(リトラクタ31)を荷室7内の可及的車両前方に配置しても、リフトゲート24の開放時にトノカバー30がリヤヘッダ13と干渉することはない。
よって、巻取り装置(リトラクタ31)を荷室7内の可及的前方に配置することができ、荷室7に積み込んだ荷物の略全体をトノカバー30で覆うことができ、リフトゲート24開放時には、トノカバー30をリフトゲート24と連動し、かつリフトゲート24の後方に移動させることができるので、車両後端側の開口面積を広く確保することができて、荷室7に対する荷物の積み下ろしを容易に行なうことができる。
また、上記リフトゲート24には、上記移動手段(スライダ39参照)を上下方向に案内するガイド溝37を備え、上記トノカバー30の後端部が上記リフトゲート24の荷室7側の面に沿ってスライド可能に支持されたものである(図3参照)。
この構成によれば、移動手段(スライダ39参照)はガイド溝37で上下方向に案内され、リフトゲート24開放時にはトノカバー30の後端部がリフトゲート24の荷室7側の面に沿って後方にスライドするので、リフトゲート24開放時に、トノカバー30後端部を可及的後方に配設することができる。
さらに、上記リフトゲート24の閉鎖時に、上記トノカバー30を荷室フロア6上方に略水平となる元位置に移動するように構成したものである(図1参照)。
この構成によれば、リフトゲート24の閉鎖時に、トノカバー30は元位置(荷室フロア6上方に略水平となる位置)に移動するので、該リフトゲート24の閉鎖時に、トノカバー30と荷物との干渉を防止することができる。
さらにまた、上記リフトゲート24の閉鎖時には、上記巻取り装置(リトラクタ31参照)の巻取り付勢力により上記トノカバー30を荷室フロア6上方に略水平状に配設するように構成したものである(図1参照)。
この構成によれば、リフトゲート24の閉鎖時に巻取り装置(リトラクタ31)の巻取り付勢力を有効利用して、トノカバー30を元位置に移動するので、リフトゲート24の閉鎖時には自動でトノカバー30を元の位置に戻すことができる。
加えて、上記トノカバー30は、リフトゲート24の開放をアシストするダンパ(ステーダンパ29参照)に対応して、車幅方向内側に切欠かれた切欠き部30bを備え、上記移動手段(スライダ39参照)は、上記リフトゲート24閉鎖時に該切欠き部30bが巻取り装置(リトラクタ31参照)の内部に巻取り可能な位置に設けられたものである(図1、図8、図9参照)。
この構成によれば、リフトゲート24の閉鎖時(図1参照)において巻取り装置(リトラクタ31参照)でトノカバー30を巻取った時、上述の切欠き部30bは該巻取り装置(リトラクタ31)の内部に巻取られ、車室4内から目視不可となるので、見栄えの確保を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のダンパは、実施例のステーダンパ29に対応し、
以下同様に、
巻取り装置は、リトラクタ31に対応し、
移動手段は、スライダ39に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
6…荷室フロア
7…荷室
23…後部開口部
24…リフトゲート
29…ステーダンパ(ダンパ)
30…トノカバー
30b…切欠き部
31…リトラクタ(巻取り装置)
37…ガイド溝
39…スライダ(移動手段)

Claims (5)

  1. 荷室の底面を形成する荷室フロアと、
    上記荷室の後部に形成された後部開口部を開閉可能に覆うリフトゲートと、
    上記荷室フロア上方に略水平状に展開されるトノカバーと、
    該トノカバーを巻取る巻取り装置と、を備えた車両のトノカバー装置であって、
    上記トノカバーの後端部は上記リフトゲートに上下方向に移動可能に連結されると共に、
    上記リフトゲートの開放時に上記トノカバーを該リフトゲートの後方に移動させる移動手段を備えた
    車両のトノカバー装置。
  2. 上記リフトゲートには、上記移動手段を上下方向に案内するガイド溝を備え、
    上記トノカバーの後端部が上記リフトゲートの荷室側の面に沿ってスライド可能に支持された
    請求項1記載の車両のトノカバー装置。
  3. 上記リフトゲートの閉鎖時に、上記トノカバーを荷室フロア上方に略水平となる元位置に移動するように構成した
    請求項1または2記載の車両のトノカバー装置。
  4. 上記リフトゲートの閉鎖時には、上記巻取り装置の巻取り付勢力により上記トノカバーを荷室フロア上方に略水平状に配設するように構成した
    請求項3記載の車両のトノカバー装置。
  5. 上記トノカバーは、リフトゲートの開放をアシストするダンパに対応して、車幅方向内側に切欠かれた切欠き部を備え、
    上記移動手段は、上記リフトゲート閉鎖時に該切欠き部が巻取り装置の内部に巻取り可能な位置に設けられた
    請求項1〜5の何れか1項に記載の車両のトノカバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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