JP4446098B2 - 折畳み収納式自動車用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車内空間を確保するべく、シートクッションとシートバックとを折り畳んで一つにまとめ、シート全体を後倒しに反転させて収納可能な折畳み収納式自動車用シートに関するものである。
従来、自動車用のサードシートを例示すると、後部の荷物空間を確保するべく、シートクッションの後部側を車体フロアに設置されるベースブラケットに軸承装着することから、シートクッション,シートバックを折り畳んで一つにまとめ、シート全体をベースブラケットより後倒しに反転させて車体フロアの凹部に収納するものが知られている(特許文献1)。
特開平11−310068号
上述した種の折畳み収納式自動車用シートとしては、車体フロアのフロア面に立設されるストライカとストライカロックで着脱可能なシートレッグを備え、シートクッションの前部側をシートレッグで車体フロアのフロア面上に据付け支持するよう構成することが企画されている。
そのシートレッグを備える場合、作業者がストライカロックを開錠操作するに加え、シートクッション,シートバックをリクライニング機構の開錠操作で折り畳むのでは手間が掛かる。
本発明は、シートクッション,シートバックの折畳みと共に、シートレッグの倒し込み,立付け出しをシート全体の後倒し,戻し動作とワンモーションで連動可能に構成する折畳み収納式自動車用シートを提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、シートクッションの前部側を車体側のストライカとストライカロックで据付け支持すると共に、シートクッションの後部側を車体フロアに取付け固定されるベースブラケットに軸承装着し、
シートバックを角度調整乃至は前倒し可能に保持する施錠用のリクライニング機構と、リクライニング機構の開錠に伴って、シートクッションとシートバックとを折畳み方向に引き合わせる引張り手段をシートクッションとシートバックとの間に組み付け、
車体側のストライカより外したシートクッションとシートバックとを折り畳んで一つにまとめ、シート全体をベースブラケットより後倒しに反転させて収納する自動車用シートであって、
旋回プレートを支軸でシートクッションの底側に取り付けられる支持プレートの板面上に備え、その旋回プレートには、シート全体の後倒し反転と連動し、シートレッグをシートクッションの底側に倒し込み、シート全体の反転戻しと連動し、シートレッグをシートクッションの底側より立て出すシートレッグ連動用のリンク部と、シートレッグをシートクッションの底側に倒し込む間、並びに、シートレッグをシートクッションの底側に倒し込む間に、リクライニング機構を施錠から開錠,開錠から施錠と往復動させるリクライニング連動用のリンク部とを組み付け、
旋回プレートをベースブラケットと主動ロッドで繋ぎ、シートレッグ連動用のリンク部をシートレッグと従動ロッドで繋ぎ、リクライニング連動用のリンク部をリクライニング機構とワイヤケーブルで繋いだリンク機構をシートクッションに備え付けてなることを特徴とする。
本願の請求項1に係る折畳み収納式自動車用シートでは、シート全体の後倒しと連動し、シートレッグをシートクッションの底側に倒し込み、シート全体の戻しと連動し、シートレッグをシートクッションの底側より立て出すシートレッグ連動用のリンク部と、シートレッグをシートクッションの底側に倒し込む間、並びに、シートレッグをシートクッションの底側より立て出す間に、リクライニング機構を施錠から開錠,開錠から施錠と復帰動させるリクライニング連動用のリンク部とにより、シートクッション,シートバックの折畳みを含み、シートレッグをシートクッションの底側に倒し込み、シートレッグをシートクッションの底側より立て出すのをシート全体の後倒し,戻しと連動させてワンモーションに行えるため、車内の模様替え作業を容易に行える。
それと共に、シートレッグ連動用のリンク部,リクライニング連動用のリンク部,ベースブラケットと繋ぐ主動ロッド,シートレッグと繋ぐ従動ロッド,リクライニング機構と繋ぐワイヤケーブルがいずれも旋回プレートを起点に組み付けられているため、構造が簡単で取付けスペースを大きく取らないコンパクトなリンク機構として備え付けられる。
図示実施の形態は、自動車用リアシートを構成するのに適用されている。そのリアシートは、図1で示すようにシートクッション1,シートバック2,ヘッドレスト3,シートレッグ4からシート本体が組み立てられている。このリアシートは、シートレッグ4をシートクッション1の底側に倒し込むと共に、シートクッション1とシートバック2とを折り畳んで一つにまとめ、シート全体を後倒しに反転させて車体フロアFの凹部Rに収納可能に構成されている。
シートクッション1は、図2で示すように前側から左右側に亘る略U字状を呈するメインフレーム1aと、メインフレーム1aの後端間に亘る後部フレーム1bと、メインフレーム1aの左右間に亘る二本のクロスメンバー1c,1dとからなる基枠フレームで組み立てられている。
シートクッション1は、前部側がシートレッグ4で車体フロアFのフロア面上に据付け支持されている。シートレッグ4は、略U字状に軸曲げしたパイプ部材でなる本体フレーム4aをベースに、前面プレート4bを本体フレーム4aあてがい固定することから組み立てられている。本体フレーム4aは、両軸上端側をクロスメンバー1cに固定された軸受けブラケット1e,1fと支軸4c,4dで軸承装着することからシートクッション1の底側前寄りで幅方向に亘るよう取り付けられている。
シートレッグ4には、車体フロアFのフロア面に立設されたストライカSと着脱可能なストライカロック5a,5bが前面プレート4bの下端側に備え付けられている。このシートレッグ4には、本体フレーム4a,前面プレート4bを覆う樹脂製の外装カバー4e(図1参照)が組み付けられている。
シートクッション1は、前部側をシートレッグ4で据付け支持する一方、後部側を車体フロアFのフロア面にあてがい固定するベースブラケット6(図1参照)で軸承装着することにより設置されている。ベースブラケット6には、シートクッション1の後部フレーム1bから突出する軸受けブラケット1gが支軸1hで軸承連結されている。この支軸1hを支点に、シート全体が後倒しに反転可能に取り付けられている。
シートクッション1の後部側より立ち上がるサイドブラケット1iとシートバック2のサイドブラケット(図示せず)との間に介在することから、リクライニング機構7が組み付けられている。このリクライニング機構7は、シートバック2を着座姿勢に保持するよう施錠し、且つ、シートバック2の角度調整乃至は折畳み可能に開錠するものとして備え付けられている。
そのリクライニング機構7と共に、シートクッション1とシートバック2とを互いに引き合わせる引張り手段として、渦巻きバネ8(図1参照)がシートクッション1のサイドブラケット1iとシートバック2のサイドブラケットとの間に掛け渡されている。この渦巻きバネ8は、シートクッション1とシートバック2とを折畳み方向に相引き合うようバネ偏倚するものとして備え付けられている。
シートバック2には、ストライカロック5a,5bを開錠する操作レバー9と、リクライニング機構7を開錠する引張りストラップ10とが背部側に備え付けられている。操作レバー9は、ストライカSをくわえ込むストライカロック5a,5bのロック顎(図示せず)をワイヤケーブルで引張ってストライカSより外すものとして備えられている。引張りストラップ10は、リクライニング機構7の作動軸(図示せず)をワイヤケーブルで回転させてリクライニング機構7を開錠するものとして備えられている。
上述した構成中、ストライカロック5a,5bとしては、図3で示すようにストライカSのくわえ込み口を設けたロック顎50と、ロック顎50をストライカSのくわえ込み状態に係止しまたは解除するカム顎51とから組み立てたものが備え付けられている。
ロック顎50は張出し縁部52を有し、一方、カム顎51は受け縁部53を有する。この張出し縁部52と受け縁部53との係合乃至は離脱により、ロック顎50がストライカSをくわえ込み乃至は解除可能にカム顎51と組み合わされている。
各顎50,51は、板面の偏心位置に挿通する支軸54,55で基枠フレーム56の板面に軸承装着されている。この支軸54,55により、ロック顎50の張出し縁部52とカム顎51の受け縁部53とを係合乃至は離脱するよう揺動可能に取り付けられている。
ロック顎50は、コイルスプリング57aを各顎50,51の上部側に掛渡し装着し、ロック顎50をストライカSのくわえ込み解除方向に引張り支持するようカム顎51と組み合わされている。カム顎51は、上部側とカバーフレーム58との間に掛け渡したコイルスプリング57bで受け縁部53をロック顎50の張出し縁部52と圧接,係合状態に保つよう引張支持されている。
カム顎51の上部側には、操作レバー9(図1参照)から引き出されたワイヤケーブル11が繋がれている。このワイヤケーブル11としては、金属細線を束ねた牽引ワイヤ11aを樹脂ケーブル11bに挿通したものが用いられている。
そのワイヤケーブル11は、牽引ワイヤ11aの先端側をカム顎51の上部側に連結し、樹脂ケーブル11bのケーブル端を基枠フレーム56の板面より立ち上がる挟持片59で保持することにより、レバー操作による引張り力をカム顎51に作用するよう配線されている。なお、各ストライカロック5a,5bには操作レバー9から二本引き出されるワイヤケーブルが個別に繋がれている。
リクライニング機構7としては、一例を挙げると、図4で示すような公知(特開平8―253063号)のものを備え付けるようにできる。このリクライニング機構は、シートクッションのサイドブラケットにあてがい固定される固定ハウジング70と、シートバックのサイドブラケットにあてがい固定される可動カバー71とを相対させて備え、両者70,71の中心で軸受けする作動軸72と、作動軸72の軸線上に嵌着固定する回転カム73とを備えて組み立てられている。
固定ハウジング70の内側には、左右対のボス74a,74b、75a,75b、76a,76bが設けられている。可動カバー71の外周には、ギヤ歯77が壁内周に設けられている。ボス74a,74b、75a,75b、76a,76bの間には、ロックギヤ78a〜78cがスライド可能に挟み込まれている。ロックギヤ78a〜78cは、戻しバネ(図示せず)で回転カム73の外周縁と常時当接するよう引張支持されている。
ロックギヤ78a〜78cは、回転カム73の起部縁で押されると、可動カバー71のギヤ歯77と噛合し、回転カム73の起部縁から外れて伏部縁に相対すると、可動カバー71のギヤ歯77から噛合解除するよう組み付けられている。このロックギヤ78a〜78cは、可動カバー71のギヤ歯77と常時噛合状態に保つよう、捩りコイルバネ79a〜79cが回転カム73とボス74a,74b、75a,75b、76a,76bの間に組み付けられている。
シートクッション1には、シートレッグ4を倒し込み乃至は立付け出し、また、それと同期させてリクライニング機構7を開錠,施錠させるリンク機構12がシートクッション1の後部寄り片側に取り付けられている(図2参照)。このリンク機構12は、ベースフレーム13aとカバーフレーム13bとを支持フレームとして両プレート13a,13bの間に組み付けられている。
そのリンク機構12は、図5で示すようにベースフレーム13aとカバーフレーム13b(図2参照)の板面間に立付け保持した回転支軸12aと、板面を支持フレーム13a,13bと相対向きに向けて回転支軸12aの軸線上に嵌着固定した旋回プレート12bとを起点に組み立てられている。旋回プレート12bとしては、板面の輪郭形状が略三角形を呈するものが備えられている。但し、三角形状に限られるものではなく、後述する三つの付属部材を離間させて外周回りに取付け可能な形状のものであればよい。
旋回プレート12bは、シート本体のベースブラケット6と主動ロッド12cを介して繋がれている。この主動ロッド12cは、ベースブラケット6がシートクッション1の側端寄りに位置することから、カム側の片軸端が旋回プレート12bの後外寄り角部付近に連結されている。また、シート全体の後倒し反転可能に掛け渡すべく、両軸端がピボット120a,120b(図1,図2参照)で連結されている。その主動ロッド12cは、シート全体の後倒し反転,反転戻しに伴って、旋回プレート12bを所定のストロークで前方に押し回し,後方に回転戻しする長さを持って形成されている。
旋回プレート12bには、第1の揺動バー12dと第1の橋絡バー12eとでなるシートレッグ連動用のリンク部が後内寄り角部付近に組み付けられている。また、第2の揺動バー12fと第1の橋絡バー12gとでなるリクライニング連動用のリンク部が前側角部付近に組み付けられている。
シートレッグ連動用のリンク部においては、第1の揺動バー12dがシートクッション1の前寄り幅方向に向かって配置されている。この第1の揺動バー12dは、片端側を支持フレーム13a,13bの板面間に植立固定した支軸121で枢支し、他端寄り板面から下方に突出する案内ピン122をベースフレーム13aの板面に設けた円弧状の長穴13cに挿置することにより揺動可能に取り付けられている。
第1の橋絡バー12eは、旋回プレート12bと第1の揺動バー12dの間に掛渡し配置されている。この第1の橋絡バー12eは、片端側が旋回プレート12bの後内寄り角部付近に支軸123aで連結され、他端側が第1の揺動バー12dの中腹辺に支軸123bで連結されている。
第1の揺動バー12dは、シートレッグ4と従動ロッド12hを介して繋がれている。従動ロッド12hは、片端側が案内ピン122の突出する第1の揺動バー12dの端部側とピボット124で連結され、他端側がシートレッグ4の本体フレーム4aに取り付けられた軸受けスリーブ125で挿通保持されている。
従動ロッド12hのレッグ側は、図6で示すように軸受けスリーブ125をあてがいフレーム125aに取り付け、コイルスプリング125bを軸受けスリーブ125と従動ロッド12hの張出し鍔125cとの間の軸線上に介在させると共に、ストッパ鍔125dを軸受けスリーブ125に挿通するロッド先端に取り付けて組み付けられている。これにより、リンク機構12のガタ付きや組付け誤差を吸収できる。また、ストライカロック5a,5bがストライカSをくわえ込む前に、シートレッグ4が最前端位置に戻るよう設定されているため、シート全体の戻し動作に伴うオーバーストロークを吸収でき、リンク機構12の破損を防げる。
そのシートレッグ連動用のリンク部12d,12eにより、シート全体の後倒し乃至は着座戻しに伴って、主動ロッド12cが旋回プレート12bを押し回し乃至は引張り回転することから、シートレッグ4がシートクッション1の底側に倒れ込み、また、シートレッグ4がシートクッション1の底側より立ち出すようワンモーション動作を行える。
リクライニング連動用のリンク部においては、第2の揺動バー12fがシートクッション1の前寄りから斜め後方に向かって配置されている。この第2の揺動バー12fは、略中腹辺を支持フレーム13a,13bの板面間に植立固定した支軸125で枢支し、他端寄りの板面から下方に突出する案内ピン126をカバーフレーム13bの板面に設けた円弧状の長穴13dに挿置することにより揺動可能に取り付けられている。
第2の橋絡バー12gは、旋回プレート12bと第2の揺動バー12fの間に掛渡し配置されている。この第2の橋絡バー12gは、片端側が旋回プレート12bの前側角部付近に支軸127aで連結され、他端側が第2の揺動バー12fの案内ピン126を備える側と反対の端部側に支軸127bで連結されている。
第2の揺動バー12fは、リクライニング機構7とワイヤケーブル14を介して繋がれている。このワイヤケーブル14は、牽引ワイヤ14aの先端側を案内ピン126の突出する第2の揺動バー12fの端部側に連結し、樹脂ケーブル14bのケーブル端をカバーフレーム13bの板面より立ち上がる挟持片128で保持することからリクライニング機構7に向けて引き出されている。
リクライニング連動用のリンク部12f,12gは、シートレッグ連動用のリンク部12d,12eがシート全体の後倒しに伴って片道揺動するに対し、そのリンク部12d,12eの片道揺動の間に往復揺動するよう組み立てられている。これは、第1の揺動バー12dが長さの長いバーで片端側を支軸121で枢支するに対し、第2の揺動バー12fが相対的に長さの短いバーで中腹辺を支軸125で枢支したことにより設定されている。
第2の揺動バー12fより延びるワイヤケーブル14は、特に図示しないが、引張りストラップ10による引張りで揺動する作動レバーをシートバック2のバックフレームに取り付けることから、その作動レバーを中継点としてワイヤ他端を接続するよう配線されている。また、図7で示すようにリクライニング機構7を作動する別のワイヤケーブル15を揺動レバーより引き出すことから、ワイヤケーブル14は直接的には作動レバーを揺動するものとして配線されている。
ワイヤケーブル15は、図7で示すように牽引ワイヤ15aがリクライニング機構7の作動軸72の同軸上に嵌着した突片16に接続し、樹脂ケーブル15bをシートバック2のサイドブラケット2aに備え付けた作動レバー17aで保持するよう配線されている。
そのワイヤケーブル15の引張りにより、リクライニング機構の作動軸72が回動し、回転カム73の伏部縁がロックギヤ78a〜78cと相対位置し、ロックギヤ78a〜78cが可動カバー71のギヤ歯77より外れることから、リクライニング機構7が開錠動する。また、ワイヤケーブル15の引張りが解除されると、リクライニング機構7が捩りコイルバネ79a〜79cで復帰動することから、リクライニング機構7が施錠動するようリクライニング連動用のリンク部12f,12gと繋がれている。
ワイヤケーブル15を保持する作動レバー17aは略逆L字状を呈し、引張りストラップ17bを縦腕下部に備え、主に、着座者がシートバック2を角度調整するものとしてシートバック2の側部に備え付けられている。
その操作レバー17aは、屈曲基部をシートバック2のサイドブラケット2aに植設した支軸2bで軸支し、捩りコイルバネ17cを支軸2bと横腕部の上縁との間に掛け渡すことからバネ復帰するよう取り付けられている。また、操作レバー17aの復帰位置を規制するよう、操作レバー17aの横腕部に当接するストッパピン2cがシートバック2のサイドブラケット2aに突設されている。
上述したリンク機構12においては、リクライニング機構7がシート全体を後倒しする途上で開錠し、そのリクライニング機構7の開錠と共に、渦巻きバネ8がシートクッション1をシートバック2に向けて引き込むようバネ偏倚するため、主に、渦巻きバネ8によるシートクッション1の動きを減速するダンパー18(図1参照)が組み付けられている。
そのダンパー18は、図8並びに図9で示すようにリンク機構12のカバーフレーム13bより突出する回転支軸12aの同軸上に組み付けられている。このダンパー18は、ドーム部180とドーム部180の側方に突出する張出し鍔部181とから一体に形成されたキャップ体18aと、キャップ体18aのドーム部180に下部側から螺着される底板体18bと、キャップ体18aと底板体18bとで挟込み保持する円盤体18cとから組み立てられている。
キャップ体18a,底板体18bは、同心円状の円形溝183,184を内面側に設けて通常の合成樹脂から形成されている。円盤体18cは、回転支軸12aのローレット軸を嵌め込むボス部185と、ボス部185の中腹辺から周回りに張り出す棚板部186と、棚板部186より立ち上がってキャップ体18a,底板体18bの円形溝183,184と緊密に嵌り合う同心円状のフィン部187,188とを備えて滑性を有する合成樹脂から形成されている。
そのダンパー18は、粘性オイル(図示せず)底板体18bの円形溝183,184と円盤体18cのフィン部187,188との間に介在させて組み立てられている。このダンパー18は、円盤体18cが回転支軸12aと一体の回転側となり、キャップ体18a,底板体18bが固定側となる。また、キャップ体18a,底板体18bの円形溝183,184と円盤体18cのフィン部187,188とがオイルを介して接動することにより回転支軸12aの回転速度をオイルの粘性抵抗で減速するよう組み付けられている。
そのダンパー18は、回転支軸12aの始動とダンパー18の始動とを経時的にズラせるよう備え付けられている。この必要上から、回転支軸12aを中心とする円弧状の凹溝189を張出し鍔部181の裏面側に設け、その円弧状の凹溝189をカバーフレーム13bから立ち上がるストッパピン13eと嵌め合わすことから、キャップ体18a,底板体18bと円盤体18cとが漸次一体に回動するよう組み合わされている。
上述した他に、シートクッション1の底部前中央には手掛け用のプルポケット19(図1参照)が下向きに開口するよう設けられている。このプルポケット19は、折畳み状態のシート本体を車体フロアFの凹部Rに収納し、また、車体フロアFの凹部Rから持上げ出すものとして備え付けられている。
このように構成するリアシートでは、シート全体を着座姿勢から後倒し反転させて車体フロアFの凹部Rに収納するにあたり、作業者がシート後部側から次の操作を行えばよい。まず、ヘッドレスト3をシートバック2の上部面まで押し下げて収める。次に、操作レバー9を引っ張ることから、ストライカロック5a,5bをストライカSより開錠する。それと共に、図10aで示すようにシート全体をシートバック2から多少後倒しにし、ストライカロック5a,5bをストライカSより外す。
作業者がシート全体を後倒しするに伴って、リンク機構12が動き出す。まず、図10bで示すようにベースブラケット6(図1参照)に連結された主動ロッド12cが旋回プレート12bを押し(矢印A参照)、旋回プレート12bが回転支軸11aを中心に回動する(矢印B参照)。この旋回プレート12bの回動に伴って、主動ロッド12cと反対側の端部側で旋回プレート12bに連結された第1の橋絡バー12eが主動ロッド11cの動きと反対方向に引っ張られる(矢印C参照)。
第1の橋絡バー12eが主動ロッド12cの動きと反対方向に引っ張られるに伴って、第1の揺動バー12dが支軸121を支点に案内ピン122を長穴13cに沿って主動ロッド12cによる旋回プレート12bの押込み方向と反対方向に移動する(矢印D参照)。その第1の揺動バー12dの先端側には、従動ロッド12hが連結されているから、従動バー12hがシートレッグ4を引っ張り(矢印E参照)、シートレッグ4がシートクッション1の底部側に倒れ込み始める。
それと共に、旋回プレート12bの前側角部寄りに連結された第2の橋絡バー12gが第2の揺動バー12fの支軸127bによる連結側を押す(矢印F参照)。第2の揺動バー12fが第2の橋絡バー12gで押されると、第2の揺動バー12fは支軸125を支点に揺動し(矢印G参照)、第2の揺動バー12fによりケーブルワイヤ14の牽引ワイヤ14aが引っ張られることから、リクライニング機構7が開錠動する。この初期状態では、図10cで示すようにダンパー18がカバーフレーム13bのストッパピン13eと張出し鍔部181の凹溝189でズレるため、減速作用を発揮しない。
リクライニング機構7が開錠動すると、渦巻きバネ8が縮小する方向にバネ偏倚し、図11aで示すようにシートクッション1が渦巻きバネ8でシートバック2に引き寄せられる。これに伴って、リンク機構12も、図11bで示すように旋回プレート12bが主動ロッド12cで押されることから、従動ロッド12hによるシートレッグ4の倒し込みを進行させる。ダンパー18は、シートクッション1が渦巻きバネ8で引き寄せられることから、図11cで示すように張出し鍔部181の凹溝189がカバーフレーム13bのストッパピン13eと係合するようになる。
図12aで示すようにシートクッション1が渦巻きバネ8で引き寄せられると、図12bで示すように第2の橋絡バー12gが揺動バー12fを引張るようになり(矢印H参照)、揺動バー12fがワイヤケーブル14の牽引ワイヤ14aを引張り解除することからリクライニング機構7が施錠動する。このシートクッション1の引寄せ途上では、図12cで示すようにダンパー18が作動することから、シートクッション1の渦巻きバネ8による引寄せが減速されるため、シートクッション1とシートバック2とが安定よく一つに折り畳まれる。
その以後は、シートクッション1とシートバック2とが渦巻きバネ8で安定よく一つに折り畳まれるため、図13aで示すように作業者がプルポケット19に手を掛けてシート全体を車体フロアFの凹部Rに収納すればよい。このときには、図13bで示すように第2の揺動レバー12fがワイヤケーブル14の牽引ワイヤ14aを引張り解除し、シートクッション1とシートバック2とを一つに折り畳んでいると共に、図13cで示すようにダンパー18が作動していることにより、一つに折り畳んだシート全体を安定よく車体フロアFの凹部Rに収納できる。
シート全体を着座姿勢に戻すときは、図14aで示すように作業者がプルポケット19に手を掛けてシート全体を車体フロアFの収納凹部Rから持ち出せばよい。このシート全体の持出しに伴って、図14bで示すようにリンク機構12が復帰動することから、シートレッグ4がシートクッション1の底側より立ち出し始める。ダンパー18もリンク機構12と共に空振り揺動状態で復帰する。
そのシート全体の持出し途上では、第2の揺動バー12fが支軸125を支点に揺動し、第2の揺動バー12fによりケーブルワイヤ14の牽引ワイヤ14aが引っ張られることから、リクライニング機構7が開錠動する。但し、リクライニング機構7が開錠動していても、シートクッション1とシートバック2とが渦巻きバネ8で一つに折り畳まれるため、シート全体を車体フロアFの収納凹部Rから安定よく持ち出せる。
その後、図15a示すように作業員によるシート全体の持出しが進行すると、図15bで示すようにダンパー18が作動し始め、シート全体の前倒し速度を減速できることから安定よく復帰させられる。このシート全体の取出し戻しに伴っては、シート全体の収納時とは逆に、主動ロッド12cが旋回プレート12bを引っ張り、従動ロッド12hはシートレッグ4を押し遣るように移動することから、シートレッグ4をシートクッション1の底部側に立付け出せる。
シート全体の戻しは、シート本体の折畳み状態のまま、シートレッグ4をストライカロック5a,5bでストライカSに施錠するまで戻し、シートクッション1をシートレッグ4の施錠で車体フロアFのフロア面上に据え付ける。最後に、ストラップ10を引っ張ることから、リクライニング機構7を開錠すると共に、シートバック2を着座姿勢に起すよう操作すればよい。
このような作業により、シート全体を車体フロアFの凹部Rに収納できるため、シートレッグ4の倒し込み,立付け出しと、リクライニング機構7の開錠,施錠をシート全体の後倒し動作,シート全体の戻し動作とワンモーションに簡単な機構で連動させられるため、車内の模様替え作業を容易に行うようにできる。
本発明に係る折畳み収納式自動車用シートを示す側面図である。 図1のシートクッションを構成するクッションフレームを示す平面図である。 図1のシートレッグに備え付けられるストライカロックの内部構造を示す正面図である。 図1のシートに備え付けられるリクライング機構の内部構造を示す断面図である。 図1のシートクッションに備え付けられるシートレッグ並びにリクライニング機構連動用のリンク機構を示す平面図である。 図5のリンク機構をシートレッグに繋ぐ従動ロッドを示す側面図である。 図1のシートバックを構成するバックフレームを示す側面図である。 図5のリンク機構に組み付けられるダンパーの内部構造を示す断面図である。 図8のダンパーを含むリンク機構を示す平面図である。 図1のシートを折畳み初期段階で示す説明図である。 図10aのシートに対応したリンク機構の作動状態を示す説明図である。 図10aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図10aのシートに引き続くシートの折畳み直前状態を示す説明図である。 図11aのシートに対応したリンク機構の作動状態を示す説明図である。 図11aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図11aのシートに引き続くシートの折畳み状態を示す説明図である。 図12aのシートに対応したリンク機構の作動状態を示す説明図である。 図12aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図12aのシートに引き続くシートの折畳み収納状態を示す説明図である。 図13aのシートに対応したリンク機構の作動状態を示す説明図である。 図13aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図13aのシートを収納凹部より持出し初期で示す説明図である。 図14aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図14aのシートに引き続くシートの前倒し途上を示す説明図である。 図15aのシートに対応したダンパーの動きを示す説明図である。 図15aのシートに引き続くシートの前倒し状態を示す説明図である。
1 シートクッション
2 シートバック
4 シートレッグ
5a,5b ストライカロック
6 ベースブラケット
7 リクライニング機構
8 引張り手段
12 リンク機構
12a 回転支軸
12b 旋回プレート
12c 主動ロッド
12d,12e シートレッグ連動用のリンク部
12f,12g リクライニング連動用のリンク部
12h 従動ロッド
13a,13b 支持フレーム
14 ワイヤケーブル
F 車体フロア
S ストライカ

Claims (1)

  1. シートクッションの前部側を車体側のストライカとストライカロックで据付け支持すると共に、シートクッションの後部側を車体フロアに取付け固定されるベースブラケットに軸承装着し、
    シートバックを角度調整乃至は前倒し可能に保持する施錠用のリクライニング機構と、リクライニング機構の開錠に伴って、シートクッションとシートバックとを折畳み方向に引き合わせる引張り手段をシートクッションとシートバックとの間に組み付け、
    車体側のストライカより外したシートクッションとシートバックとを折り畳んで一つにまとめ、シート全体をベースブラケットより後倒しに反転させて収納する自動車用シートであって、
    旋回プレートを支軸でシートクッションの底側に取り付けられる支持プレートの板面上に備え、その旋回プレートには、シート全体の後倒し反転と連動し、シートレッグをシートクッションの底側に倒し込み、シート全体の反転戻しと連動し、シートレッグをシートクッションの底側より立て出すシートレッグ連動用のリンク部と、シートレッグをシートクッションの底側に倒し込む間、並びに、シートレッグをシートクッションの底側より立て出す間に、リクライニング機構を施錠から開錠,開錠から施錠と往復動させるリクライニング連動用のリンク部とを組み付け、
    旋回プレートをベースブラケットと主動ロッドで繋ぎ、シートレッグ連動用のリンク部をシートレッグと従動ロッドで繋ぎ、リクライニング連動用のリンク部をリクライニング機構とワイヤケーブルで繋いだリンク機構をシートクッションに備え付けてなることを特徴とする折畳み収納式自動車用シート。
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