JP4281827B2 - 車両用シート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シート不使用時に、車体フロアに形成した収納凹部に収納可能な車両用シート構造に関する。
従来より、この種の車両用シート構造として、例えば、特許文献1に開示されるように、乗用車の車体フロアにシート収納用の凹部を設け、シートバックとシートクッションとからなるシートを、上記収納凹部に揺動自在に配設したものが知られている。このものでは、シート使用状態でのシートクッション底面後端部が収納凹部の開口前縁に連結用ヒンジを介して揺動自在に連結されており、シート不使用時には、まず、シートバックをシートクッション側に折り畳み、それらを一体に揺動させて収納凹部に収納する。この収納状態では、シートクッションの底面が車体フロアと面一になるような構造になっていて、荷物が置き易くなる等、使い勝手の向上が図られている。
実開平5−40029号公報
ところが、上記従来の車両用シート構造では、シートクッションを車体フロアに連結用ヒンジにより連結する構造であるため、車体フロアでのシートのレイアウト上の制約が大きいという不具合がある。
また、上記従来の車両用シート構造では、シートの収納時において、シートクッションの底面が車体フロアと面一になるが、該シートクッションの下側にシートバックが収納されるので、このシートバックに収納凹部の底に溜まっているゴミや埃等が付着し易くなり、シートの使用感を損ねるという不具合もある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シートと車体側との連結構造に工夫を凝らすことで、シートのレイアウト上の制約を緩和するとともに、その使用感の向上を図ることにある。
上記目的を達成するために、本発明の解決手段では、シートをリンク部材によって車体側に連結することで、レイアウト上の制約を緩和するようにした。
具体的には、請求項1記載の発明は、シートクッションとシートバックとからなるシートを、使用状態から、その後方の車体フロアに形成した収納凹部に移動させて、収納可能とした車両用シート構造を対象とする。
そして、上記シートが、前後方向に3列のシートを有するバン型若しくはワゴン型の車両における2列目シート後方の3列目のシートであって、上記使用状態からシートクッション上にシートバックを折り畳んだ折り畳み状態にして、上記収納凹部に収納可能なものである場合に、一端部が上記シートクッションの後側の部位に回転自在に連結される一方、他端部が上記収納凹部内にて車体側に回転自在に連結され、この他端部の車体側の連結位置を中心として回動されて上記折り畳み状態のシートを上下に反転させることなく後方に移動させ、上記収納凹部の底面にシートクッションの底面が対する収納状態移動させるリンク部材を設けるとともに、上記シートバックの背面には、上記使用状態にあるシートのシートバックをシートクッション上に折り畳んで、上記折り畳み状態にするための折畳用操作部と、こうして折り畳み状態としたシートのシートクッション車体の係合状態を解除操作するための収納用操作部と、を設けて、上記シートバックの背面における上記使用状態で相対的に下側の部位に上記収納用操作部を、また、それよりも上側の部位に上記折畳用操作部を、それぞれ配置する構成とした。
上記請求項1に係る発明によれば、シートと車体側とをリンク部材によって連結したので、該シートを車体フロアに形成した収納凹部に収納可能としつつ、該シートと収納凹部との位置関係を従来と比べて自由に決定することができる。つまり、シートのレイアウト上の制約を緩和することができる。
また、リンク部材シート側端部(一端部)をシートクッションの後側の部位に回転自在に連結しているので、シートバック及びシートクッションを一体に後方へ引き下ろすことで、リンク部材の他端部を中心に移動させて収納凹部に移動させることができる。
そうして収納した状態では、シートクッションの底面が収納凹部の底面に対する状態になるので、該凹部の底にゴミや埃等が溜まっていても、それらのゴミや埃等がシートクッションの上面やシートバックに付着することはない。よって、シートの使用感が向上する。
また、リンク部材の車体側端部(他端部)を収納凹部内において車体側に連結しているので、シートの収納状態では上記リンク部材も完全に収納凹部に収めることが可能になる。つまり、シート収納状態では車体フロア上を突出物の全くない状態にすることが可能になる。
さらに、上記シートバックの背面には、これをシートクッション上に折り畳むときに操作する折畳用操作部と、そうして折り畳んだシートの車体との係合状態を解除操作するための収納用操作部と、が設けられており、相対的に上側に上記折畳用操作部が、また、相対的に下側に上記収納用操作部が配置されているので、操作性の観点から好ましい。
さらに、上記リンク部材については、少なくとも2本のリンク部材を車幅方向に互いに平行に配設すれば(請求項)、シートを車幅方向の回転軸の回りに安定した動作で回転移動させることができ、好ましい。その場合に、シート収納状態では、側面視でシートクッションとリンク部材の一部とが重なるように収納されることが好ましい(請求項)。
また、上記リンク部材の一端部をシートクッションの後側の部位に連結する一方、他端部は収納凹部の底面の前端部に連結するのが好ましく(請求項)、特に、シート使用状態でリンク部材の一部が略真直に上下方向に延びるように配設するのがよい(請求項)。
すなわち、シートクッションの後側の部位は、使用状態では収納凹部の上方に位置付けられる場合が多いので、リンク部材のシート側端部(一端部)を上記シートクッションの後側の部位に、また、車体側端部(他端部)を上記凹部内にそれぞれ連結すれば、該リンク部材は略真直に上下方向に配置することもできる。こうすれば、該リンク部材によりシートへの上下方向の荷重を支持するようにしても、そのの変形を招く虞れがない。
より好ましいのは、シートクッションの前側の部位に、シート使用状態で車体側に支持される被支持部を設けることである(請求項)。こうすれば、上記リンク部材と併せてシートへの荷重を十分に支持することができる。
以上説明したように、請求項1記載の発明における車両用シート構造によれば、シートと車体側とをリンク部材によって連結したので、シートと収納凹部との位置関係を従来と比べて自由に決定することができ、よって、シートのレイアウト上の制約を緩和することができる。
また、リンク部材の車体側端部を収納凹部内に連結したので、シート収納状態で車体フロア上を突出物の全くない状態にすることができる。
また、シート収納状態で収納凹部の底に溜まっているゴミや埃等がシートバック等に付着することを防止することができ、よって、シートの使用感が向上する。
請求項記載の発明によれば、シートの収納動作の安定性が向上する。
請求項記載の発明によれば、略真直なリンク部材によって、その変形を招くことなく十分にシートクッションの後側の部位を支持することができ、また、請求項記載の発明によれば、上記シートクッションの前側の部位を車体側に支持することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。なお、説明の便宜のために、まず、本発明とは構成の一部が異なるものの、同様の技術的思想に基づいて構成されたシート装置について参考例として説明し、その後、本発明の実施例について説明する。
(参考例1)
図1〜図3は、本発明の参考例1に係る車両用シートAを示す。
上記シートAは、図1に示すように、例えばバン型やワゴン型の自動車の3列目シートとして、車室内の2列目シートの後方に設けられていて、シートバック1とシートクッション2とを有している。該シートバック1の上端にはヘッドレスト3,3が着脱可能に取付けられる一方、下端は、左右両側に設けられた図示しないリクライニング機構によりシートクッション2の後端に前後に傾動可能に連結されている。
上記シートAの後方の車体フロア4には、不使用時にシートAを収納するための略矩形状の収納凹部5が形成されており、シート不使用時には、図2に示すように、シートバック1がシートクション2側に折り畳まれた状態で収納されるようになっている。
上記シートクッション2の前端の左右両側位置には、それぞれ略90度まで折れ曲がった略くの字形状のリンク部材6,6(図2には一方のみ示す)の先端部(シート側端部)が、車幅方向の回転軸Xの回りに回転自在に連結され、該一対のリンク部材6,6の基端部(車体側端部)は、上記収納凹部5の前方の車体フロア4上にブラケット7,7(図2には一方のみ示す)によりそれぞれ車幅方向の回転軸Yの回りに回転自在に連結されている。
すなわち、上記一対のリンク部材6,6の先端部は、図3に示すように、シートクッション2のフレーム8に溶接された一対のブラケット9,9に、ボルトにより回転自在に連結され、一方基端部は、同様に車体フロア4に溶接されたブラケット7,7に、ボルトにより回転自在に連結されている。
そして、図1のシート使用状態では、上記各リンク部材6の折曲部6aよりも基端側の部位が車体フロア4に当接する一方、折曲部6aよりも先端側の部位が車体フロア4から略垂直に上方に突出して、シートクッション2を支持するようになっている。なお、図1において、10,10は、それぞれ、リンク部材6,6とブラケット9,9との連結部位を覆うカバーである。
また、上記シートクッション2の左右両側面には、それぞれ前後2個のキャッチ11,11が配設されており、シート使用状態では、車体側に設けられたストライカ12,12(図4参照)と係合して上記シートクッション2に加わる荷重を支持するようになっている。すなわち、これらのキャッチ11,11は、図3に示すように、上記シートクッション2のフレーム8のサイドフレーム8a,8aにボルト止めされている。
上記各キャッチ11は、例えば図5に示すように、開位置(同図に仮想線で示す)と閉位置(同図に実線で示す)との間で回転可能な略コの字形状の係合部材11aと、図示しないばねによりロック位置(同図に実線で示す)に付勢されたロック部材11bとを有し、該ロック部材11bをばねによる付勢力に抗してロック解除位置(同図に仮想線で示す)に引張するためのケーブル11cが接続されている。
そして、上記各キャッチ11及びストライカ12が上下方向から係合されるときには、まず、開位置の係合部材11aがストライカ12の上側ピン12aにより下方から押圧されて上方に回転し、ロック部材11bを上方に押上げて閉位置に位置付けられて、上記上側ピン12aを把持する。同時に、上記ロック部材11bがばねの付勢力によってロック位置に戻り、係合部材11aの下方への回転を阻止する。その際、ストライカ12の上側ピン12aの上縁は図示しないストッパラバーに当接して荷重を支持する状態になる。
つまり、シート使用状態では、左右両側に2個づつ設けられた合計4個のキャッチ11,11,…が上下方向からストライカ12,12,…に係合されて、シートクッション2への荷重を支持するようになっている。
一方、図2に示すシート収納状態では、一対のリンク部材6,6が回転軸Yの回りに略180度回転して、折曲部6a,6aの内周面が収納凹部5の開口前縁5aに当接するとともに、該折曲部6a,6aよりも先端側の部位が上記収納凹部5の内周に沿って下方に伸びるように位置付けられている。そして、シートクッション2は、上記リンク部材6,6によって前端部を吊下げられるとともに、底面2aが収納凹部5の底面5bに対向(対面)する状態で、即ちシート使用状態と略同じ姿勢で収納凹部5に収納されている。その際、上記シートクッション2の上方に略平行に折り畳まれたシートッバック1の裏面1aは車体フロア4と略面一になっている。
なお、図2において、13はシートバック1のリクライニング機構を傾動不能のロック状態及び傾動可能のロック解除状態に切替えるためのダイヤル(折畳用操作部)であり、14は、ケーブル11c引張して4個のキャッチ11,11,…のロック部材11b,11b,…を同時に開状態にさせるためのレバー(収納用操作部)である。
次に、使用状態になっているシートAを収納凹部5に収納するときの動作を、図6〜図10に基づいて説明する。
まず、図6に示すように使用状態になっているシートAにおいて、左右のヘッドレスト3,3をシートバック1から脱き取り、ダイヤル13を操作してシートバック1をシートクッション2側へ(同図の反時計回り)略平行になるまで折り畳み(図7の状態)、この状態でリクライニング機構をロックする。続いて、レバー14を操作してキャッチ11,11を閉状態にしておいて、図8に示すように、シートクッション2を回転軸Xの回りに回転させて後部をやや上方に持ち上げ、各キャッチ11及びストライカ12の係合を外す。
そして、シートバック1及びシートクッション2を一体に後方へ引くことで、図9に示すように回転軸Yの回りに後回り(同図の時計回り)に収納凹部5内へ回転移動させる。このとき、シートクッション2を略水平に保持して移動させるようにすれば、該シートクッション2上の物を車体フロア4上に落とすことはない。
最後に、図10に示すように、シートバック1及びシートクッション2を、一体として回転軸Xの回りに下向きに回転させ、シートバック1の裏面1aが車体フロア4と略面一な状態として、シートの収納を終了する。この収納状態では、シートクッション2が下側に位置付けられてその底面2aが収納凹部5の底面5bに対向しているので、該収納凹部5の底にゴミや埃等が溜まっていても、それらがシートクッション2の底面2a以外の部分に付着することはなく、よって、シートAの使用感が損なわれることはない。
なお、収納状態になっているシートAを収納凹部5から引出して使用状態にするときには、上記図6〜図10に示す動作を逆の順序で反対向きに行うようにすればよい。
したがって、この参考例1では、シートクッション2をリンク部材6,6によって車体フロア4に連結したので、シートAを収納凹部5に収納可能としつつ該収納凹部5との位置関係を従来と比べて自由に決定することができる。つまり、シートのレイアウト上の制約を緩和することができる。また、シート収納状態では、リンク部材6,6が車体フロア4及び収納凹部5に沿って折れ曲がって配置されているので、スペース効率が向上する。
一方、シート使用状態においては、シートクッション2を前後左右の4箇所でキャッチ11,11,…及びストライカ12,12,…によって支持しているため、例えば非常に重い荷物をシートAに載せた場合でも、リンク部材6,6には荷重が加わることがない。このため、該リンク部材6,6の変形に起因するシート収納性の悪化を確実に防止することができる。
さらに、上記シートAを収納凹部5に収納するときに、図8に示すように、車体フロア4から略垂直に上方に突出しているリンク部材6,6によりシートクッション2を支持することができるので、収納動作が容易になる。また、上記リンク部材6,6が、左右(車幅方向)に互いに平行に設けられているので、シートAの回転移動時の安定性が向上する。加えて、該リンク部材6,6の先端部が、シートクッション2の前端に回転自在に連結されているので、シートバック1及びシートクッション2を後方に引くだけで、それほど大きな力を用いることなくかつ自然な動作で、シートAを収納凹部5に収納することができる。
(参考例2)
図11〜図13は、本発明の参考例2に係る車両用シートBを示す。
上記シートBは、上記参考例1に係るシートAと同様、不使用時には車体フロア4に形成された収納凹部5内に収納可能な構成としたものであるが、上記シートAとは、主にリンク部材の車体側取付け位置が異なっていて、シート収納時に、上記シートB及びリンク部材20,20が収納凹部5内に完全に収納されるようにしたものである。なお、上記シートBのその他の構成はシートAと同様なので、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
上記シートBでは、シートクッション2の左右両側にそれぞれ2本づつ、合計4本のリンク部材20,20,…(図には一方のみ示す)が連結されている。この各リンク部材20は略真直な棒状に形成され、先端部がシートクション2の後側の部位に車幅方向の回転軸Xの回りに回転自在に連結される一方、基端部が収納凹部5の底面5bに車幅方向の回転軸Yの回りに回転自在に連結されていて、上記シートクッション2を略水平状態に保ったまま回転移動させる平行リンク機構を構成している。すなわち、左右両側における2本づつのリンク部材20,20,…の内の一方が平行リンク構成部材となる。
また、図11に示すシート使用状態では、シートクッション2の後側の部位が4本のリンク部材20,20,…により支持される一方、上記シートクッション2の前端左右両側に設けられたキャッチ11,11が、車体側に設けられたストライカ12,12と前後方向から係合して、上記シートクッション2の前側の部位を支持するようになっている。
そして、上記の使用状態になっているシートBを収納凹部5に収納するときの動作は、まず、シートAの場合と同様に左右のヘッドレスト3,3をシートバック1から脱きとり、ダイヤル13を操作してシートバック1をシートクッション2側へ(同図の反時計回り)略平行になるまで折り畳んで(図12の状態)、この状態でリクライニング機構をロックする。
続いて、レバー14を操作してキャッチ11,11を解除し、図13に示すように、シートバック1及びシートクッション2を一体に後方へ引くと、各リンク部材20がそれぞれ回転軸Yの回りに回転して、上記シートバック1及びシートクッション2が収納凹部5内へ収納される。このように、シートバック1及びシートクッション2を一体として後方に移動させる簡単な動作で、容易にかつ短時間で収納できる。
このとき、シートクッション2はリンク部材20,20,…によって略水平に保持されつつ回転移動されるため、該シートクッション2の上に載せた物が車体フロアへ転落することを確実に防止することができる。すなわち、例えば薄手のクッション等を敷いたままシートBを収納凹部5に収納することができるので、使い勝手が大変良い。また、シートクッション2上に置き忘れた物があっても、その物の車体フロア4への転落による破損を確実に防止することができる。
したがって、上記参考例2のシートBでは、参考例1のシートAと同様にシートのレイアウト上の制約を緩和することができる上、シート使用状態では、シートクッション2の後側の部位を略真直なリンク部材20,20,…によって支持するとともに、前側の部位をキャッチ11,11及びストライカ12,12に寄って支持することで、上記リンク部材20,20の変形を防止しつつ、シートBへの荷重を十分に支持することができる。
また、リンク部材20,20の基端部が収納凹部5内に連結されていて、シート収納状態では、リンク部材20,20,…が完全に収納凹部5に収まるようになる。このため、シート収納状態では、車体フロア4上を突出物の全くない状態にすることができるので、荷物等を置くときの使い勝手が極めて良い。しかも、上記シートAと同様、ゴミや埃等の付着によって使用感が損なわれることがない。
(参考例3)
図14〜図16は、本発明の参考例3としての車両用シートCを示す。すなわち、上記シートCでは、シートクッション2の後側の部位を左右一対のリンク部材22,22(図には一方のみ示す)により支持するとともに、該リンク部材22,22の回転に同期回転して、シートクッション2の傾きを制限する副リンク部材23,23を設けており、この副リンク部材23,23が、傾斜状態保持機構を構成している。なお、上記シートCのその他の構成は参考例1のシートAと同様なので、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
上記シートCでは、図14に示すように、シートクッション2の後側の部位の左右両側に一対のリンク部材22,22(図には一方のみ示す)の先端部が、車幅方向の回転軸Xの回りに回転可能に連結される一方、基端部は収納凹部5の底面5bに車幅方向の回転軸Yの回りに回転可能に連結されている。
また、シートクッション2の左右両側面には、シートクッション2の長手方向に延びるようにスライドガイド24,24が配設され、該スライドガイド24,24に対し、図示しないスライドピンにより副リンク部材23の先端部が摺動可能にかつ回転可能に連結されている。一方、上記各副リンク部材23の基端部は上記リンク部材22の先端部から3分の1程度の部位22aに回転可能に連結されている。このことで、上記各リンク部材22が回転軸Yの回りに回転して上記シートクッション2を回転移動させるとき、副リンク部材23が連結部位22aの回りに同期回転して、上記シートクッション2を略水平状態に保つようになっている。
また、図14に示すシート使用状態では、上述のシートBの場合と同様、シートクッション2の後側部位がリンク部材22,22により支持される一方、上記シートクッション2の前端の左右両側位置に設けられた一対のキャッチ11,11が、車体側に設けられた左右一対のストライカ12,12と上下方向から係合することで、上記シートクッション2の前側の部位が支持されるようになっている。
そして、上記の使用状態になっているシートCを収納凹部5に収納するときの動作は、上述のシートBの場合と同様、シートバック1をシートクッション2側へ折り畳んでロックしておいて、(図15の状態)、それらを一体に後方へ引くだけでよく、これにより、シートクッション2を略水平に保持したままでシートCを収納凹部5へ収納することができる(図16の状態)。
したがって、上記シートCの場合、シートBと同様の作用効果を得ることができ、加えて、平行リンク機構と比べて、省スペース化及び軽量化が図られる。
(実施形態)
図17〜図19は、本発明の実施形態としての車両用シートDを示す。すなわち、上記シートDでは、シートクッション2の後側部位を左右一対のリンク部材26,26によって支持する一方、前側の部位をキャッチ11,11(係合部、被支持部)及びストライカ12,12によって支持するようにしたものである。なお、上記シートDのその他の構成は参考例2、3のシートAと同様なので、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、図17に示すように使用状態になっているシートDを収納凹部5に収納するときの動作は、上述のシートB及びシートCの場合と略同様である。すなわち、シートバック1をシートクッション2側へ折り畳んでロックしておいて、(図18に仮想線で示す)、それらを一体に後方へ引き下ろすことで、回転軸Yの回りに回転移動させて上記収納凹部5に移動させ(図18の状態)、その後、シートバック1及びシートクッション2を一体として回転軸Xの回りに前回りに回転させて、上記収納凹部5へ収納する(図19の状態)。
したがって、上記シートDの場合、シートを収納するときにシートクッション2が略水平に保持されないこと以外は、シートB及びCと略同様の作用効果を得ることができる。また、それらと比べて簡単な構成とすることができるので、低コスト化、省スペース化、軽量化等の利点がある。
(参考例4)
図20、図21及び図22は、本発明の参考例4に係る車両用シートHを示す。
上記シートHは、左右一対のリンク部材60,60(図には一方のみ示す)の基端部をスライド機構61,61を介して車体側に連結したものである。なお、上記シートHのその他の構成は参考例1のシートAと同様なので、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
上記シートHでは、図20に示すように、左右一対のリンク部材60,60の先端部が、シートクッション2の前端の左右両側位置に車幅方向の回転軸Xの回りに回転自在に連結される一方、基端部は、前後方向に互いに平行に伸びる左右一対のスライドガイド62,62を介して、車体フロア4に連結されている。
すなわち、上記各リンク部材60の基端部は、水平方向に突設されたスライドピン63により、スライドガイド62に摺動可能に、かつ回転自在に連結されている。
そして、上記図20に示すように使用状態になっているシートHを収納凹部5に収納するときの動作は、まず、シートバック1をシートクッション2側へ折り畳んでロックし、それらをリンク部材60,60とともに回転軸Yの回りに後回りに略90度回転移動させるとともに、該リンク部材60,60に対して回転軸Xの回りに相対的に前回りに回転させて、略水平状態になったリンク部材60,60の上に上記シートバック1及びシートクッション2を立たせた状態で載置する(図21に仮想線で示す)。
続いて、図21に示すように、上記シートバック1及びシートクッション2を後方へスライド移動させて、スライドガイド62,62の後端部まで移動させ、最後に、回転軸Yの回りに後向きに回転移動させて収納凹部5に収納する(図22の状態)。
したがって、上記参考例4のシートGでは、リンク部材60,60の基端部を、スライド機構により前後に移動可能にしたので、上述の各実施形態に係るシートA〜Fに比べても、使用状態におけるシートの配置を一層自由に決定することができ、シートのレイアウト上の制約をより一層緩和することができる。
しかも、まず、シートバック1及びシートクッション2を、リンク部材60,60の上に載置した上で、それらを一体に安定した状態でスライド移動させるようにしているので、比較的複雑な収納動作を十分に容易に行うことができる。
本発明の参考例1に係る車両用シートの構成を示す斜視図である。 シートが収納凹部に収納された状態を示す図1相当図である。 シートのフレームとリンク部材との連結構造を示す斜視図である。 車体側に設けられたストライカの構成を示す斜視図である。 図4のストライカと係合されるキャッチの構成を示す説明図である。 図1のシートのシート使用状態を示す説明図である。 シートバックを折り畳んだ状態を示す説明図である キャッチとストライカとの係合を外した状態を示す説明図である。 シートを収納凹部に回転移動した状態を示す説明図である。 シートを収納凹部に収納した状態を示す説明図である。 本発明の参考例2に係る図6相当図である。 本発明の参考例2に係る図7相当図である。 本発明の参考例2に係る図10相当図である。 本発明の参考例3に係る図6相当図である。 本発明の参考例3に係る図7相当図である。 本発明の参考例3に係る図10相当図である。 本発明の実施形態に係る図6相当図である。 本発明の実施形態に係る図9相当図である。 本発明の実施形態に係る図10相当図である。 本発明の参考例4に係る図6相当図である。 本発明の参考例4のシートを畳んで立たせて、スライドガイドの後端まで移動させた状態を示す説明図である。 本発明の参考例4に係る図10相当図である。
1 シートバック
2 シートクッション
2a シートクッションの裏面
4 車体フロア
5 収納凹部
5b 収納凹部の底面
26 リンク部材
11 キャッチ(係合部、被支持部)
12 ストライカ
13 ダイヤル(折畳用操作部)
14 レバー(収納用操作部)
D シート
Y 回転軸

Claims (6)

  1. シートクッションとシートバックとからなるシートを、使用状態から、その後方の車体フロアに形成した収納凹部に移動させて、収納可能とした車両用シート構造において、
    上記シートは、前後方向に3列のシートを有するバン型若しくはワゴン型の車両における2列目シート後方の3列目のシートであって、上記使用状態からシートクッション上にシートバックを折り畳んだ折り畳み状態にして、上記収納凹部に収納可能なものであり、
    一端部が上記シートクッションの後側の部位に回転自在に連結される一方、他端部が上記収納凹部内にて車体側に回転自在に連結され、この他端部の車体側の連結位置を中心として回動されて上記折り畳み状態のシートを上下に反転させることなく後方に移動させ、上記収納凹部の底面にシートクッションの底面が対する収納状態移動させるリンク部材が設けられており
    上記シートバックの背面には、上記使用状態にあるシートのシートバックをシートクッション上に折り畳んで、上記折り畳み状態にするための折畳用操作部と、こうして折り畳み状態としたシートのシートクッション車体の係合状態を解除操作するための収納用操作部と、が設けられていて、
    上記シートバックの背面における上記使用状態で相対的に下側の部位に上記収納用操作部が設けられ、それよりも上側の部位に上記折畳用操作部が設けられていることを特徴とする車両用シート構造。
  2. 請求項1において、
    少なくとも2本のリンク部材が、車幅方向に互いに平行に配設されていることを特徴とする車両用シート構造。
  3. 請求項1又は2のいずれかにおいて、
    リンク部材の一端部がシートクッションの後側の部位に連結される一方、他端部は収納凹部の底面の前端部に連結されていることを特徴とする車両用シート構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、
    リンク部材は、その一部がシート使用状態では略真直に上下方向に延びるように配設されていることを特徴とする車両用シート構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
    シート収納状態では、側面視でシートクッションとリンク部材の一部とが重なるように収納されることを特徴とする車両用シート構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つにおいて、
    シートクッションの前側の部位には、シート使用状態で車体側に支持される被支持部が設けられていることを特徴とする車両用シート構造
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