JP3977030B2 - 跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造 - Google Patents

跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートクッションの跳ね上げ形態をその格納形態とする跳ね上げ式格納シートに用いて好適な、このシートクッションを跳ね上げ位置、および使用位置に保持可能とするそのシートクッションロック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、シートクッション、シートバックを折り畳んで所定位置に格納可能とした格納シートが、荷物室、乗員室を兼用化、あるいは共用化するRV系自動車やワンボックス車、あるいは小型多目的自動車等のリヤシート、主に3列目のシート(サードシート)等として、広く提供されている。
【0003】
たとえば、シートバックに対する、着座面合わせのもとでのシートクッションの跳ね上げ姿勢をその折り畳み形態とする、いわゆる跳ね上げシートを利用したものが、この種の格納シートにおいては一般的に知られており、通常は、前方シートへのスライド接近位置、あるいは床体に形成した格納凹部内への倒伏位置等が、その格納位置として規定されている。
【0004】
ところで、この種の跳ね上げシートにおいては、シートクッションを使用位置、および跳ね上げ位置の双方でロックすることが要求される。このシートクッションに対するロック機構としては、たとえば、特開平08−268130号公報等に開示の構成が例示できる。
【0005】
この、特開平08−268130号公報に開示された公知の構成では、ロック機構が、シートクッションのヒンジ部分において構成されており、ロックアーム、第1、第2のロックプレート、操作レバー、および付勢手段等が、その構成部材として組み合わせられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、この前出の特開平08−268130号公報に開示された公知の構成においては、ロックアーム、第1、第2のロックプレート、操作レバー、および付勢手段等が、そのロック機構の構成部材となるため、この構成であっても、その部品点数の増加は避けられない。
【0007】
また、この種の跳ね上げ式格納シートにおいても、自動車等に装着される一般的なシートと同様の耐荷重性能が、使用位置でのシートクッションには要求される。しかし、このような、シートクッションのヒンジ部分において構成されるロック機構においては、このロック機構が、シートへの着座時にシートクッションに作用する荷重を集中的に受けるため、その荷重に抗するだけの耐荷重性能が、このロック機構に要求される。通常は、荷重の掛かる部材に対する剛性強化、たとえば肉厚の増大化等によって、その耐荷重性能の確保をはかっている。
【0008】
従って、この公知の構成における耐荷重性能の確保にあたっては、部品点数の増加に加えた重量増加、およびコストの上昇等を伴うことが否定できない。
【0009】
また、跳ね上げ式格納シートにおいては、跳ね上げ位置でのシートクッションの保持も重要視されており、跳ね上げ位置での不意な負荷に抗するだけの耐荷重性能も、このロック機構には要求される。つまり、この種の跳ね上げ式格納シートにおいては、シートクッションの使用位置、跳ね上げ位置の双方で、それぞれに見合う耐荷重性能が必要となるため、この点からも、その構成の複雑化が避けられない。
【0010】
この発明は、ロック機構の構成の複雑化等を招くことなく、シートクッションにおける耐荷重性能の確保可能とした跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明によれば、シートクッションの使用位置で床体に接地される支持脚が、その立設位置からの収納を可能に、シートクッションの下面に回動自在に配設されるとともに、シートクッションのヒンジと異なる位置にシートバック側端部の枢着された連動バーの支持脚側端部を、支持脚の可動端に枢着することによって、支持脚の回動を、シートバックに対するシートクッションの跳ね上げ、および使用位置へのその前倒しに連動、追従可能としている。そして、連動バーの支持脚側端部が、支持脚の可動端に固着されたリンク状ブラケットに対し、枢支ピンを介して枢着され、連動バーの上下面に選択的に係合可能なストッパが、少なくとも連動バーに対する支持脚の回動を規制可能とするロック機構として、支持脚のリンク状ブラケットに突設され、連動バーの上下面のいずれかとこのストッパとの係合による連動バー、支持脚間の回動規制によって、シートクッションを跳ね上げ位置、および使用位置の双方で保持可能としている。さらに、連動バーの支持脚側端部を、支持脚のリンク状ブラケットに対し、枢支ピンの軸線にほぼ沿った方向に移動可能とすることにより、連動バーを、そのシートバック側端部を支点として左右傾動可能とし、連動バーに付与されたロックばねの偏倚力に抗した、リンク状ブラケットのストッパに対する連動バーの離反傾動により、ストッパ、連動バー間の係合を解除可能としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1、図2に示すように、この発明に係る跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造10においては、シートバック12に対する跳ね上げの可能なシートクッション14の下面に、シートクッションの使用位置で床体16に接地される支持脚18が、その基端18aを支点とした回動による収納を可能に配設されている。そして、シートバック12、たとえばシートバックフレームの一部等にその対応端部22aの枢着された回動自在な連動バー22の支持脚端部22bを、支持脚18の可動端18bに枢着することによって、支持脚の回動をシートバック12に対するシートクッション14の跳ね上げ、および使用位置へのその前倒しに連動、追従可能に、この発明においては構成されている。
【0014】
この跳ね上げ式格納シート26においては、シートクッション14が、シートバック12に対する着座面合わせのもとでの跳ね上げを可能に、つまりは、前倒しにより引き出された、図1に示す使用位置と、シートバックの着座面に沿って跳ね上げた、図2に示すその格納位置との間を回動可能に、後端部のヒンジ28を介してシートバックに連結、支持されている。
【0015】
なお、図2に示すように、この実施の形態においては、シートバック12が、その着座面側に略凹形状の収納スペース30を有して形成され、シートクッション14が、その跳ね上げのもとでこの収納スペースに収納可能となっている。
【0016】
ここで、この発明の実施の形態においては、自動車等の床体16に対するシートバック12の前方倒伏のもとで、そのシート全体を、床体に形成された格納凹部32内に格納可能とする、いわゆる床下格納シートとして、この跳ね上げ式格納シート26が具体化されている。この床下格納シートとしてなる跳ね上げ式格納シート26においては、シートバック12が、たとえば長短一対のリンクアーム34,35を介して格納凹部32に連結、支持され、このリンクアームの回動を伴ったシートバックの前方倒伏によってその全体を格納凹部内に格納可能とするように、この跳ね上げ式格納シートは構成されている。
【0017】
この床下格納シートとしてなる跳ね上げ式格納シート26は、たとえば、荷物室、乗員室を兼用化、あるいは共用化するRV系自動車やワンボックス車、あるいは小型多目的自動車等のリヤシート、主に3列目のシート(サードシート)等として装着される。
【0018】
なお、この跳ね上げ式格納シート26のその格納、および着座位置設定に対する構成自体はこの発明の趣旨でなく、また、既存の床下格納シートに利用されている公知の構成も、この発明の跳ね上げ式格納シートに利用、応用できるため、跳ね上げ式格納シートの格納に対する詳細な説明は、ここでは省略する。
【0019】
ところで、上述したように、この発明においては、シートクッション14の使用位置で床体16に接地される支持脚18が、その立設位置からの収納を可能に、シートクッション14の下面に設けられている。
【0020】
図1に加えて図3を見るとわかるように、支持脚18は、たとえば、パイプ体等からなる、対称半部形状の折曲形成品としてなり、その基端18a、つまり同一方向に折曲、延出されたその両端部が、シートクッション14に対し、枢支ピン38を介して枢着されている。
【0021】
なお、図2に示すように、この発明の実施の形態においては、シートクッション14が、支持脚18の収納可能な収納凹部40をその下面に有して形成され、立設位置からの回動によるその収納を可能に、支持脚の基端(両端部)18aが収納凹部内に配設されている。
【0022】
そして、図1、図3に示すように、この発明においては、シートクッション14のヒンジ28と異なる位置にシートバック側端部22aの枢着された連動バー22の、支持脚側に位置する支持脚側端部22bが、支持脚の可動端18bに枢着されている。
【0023】
図3に加えて図4(A)を見るとわかるように、連動バー22は、たとえば平面略L形状に折曲形成され、その折曲端部が、シートバック12に枢着されるシートバック側端部22aとして規定されている。そして、このシートバック側端部22aの枢着においては、シートバックフレームの一部としてなるブラケット42が利用され、このブラケットの対向壁に設けられた一対の挿通孔44,45を介したシートバック側端部(折曲端部)の挿通、およびその端末への係止具48の嵌着等により、この連動ロッドはシートバック12に対して回動自在、かつ離脱不能に連結される(図1参照)。
【0024】
また、図3、図4(A)、および図1に示すように、連動バー22の支持脚側端部22bには、枢支ピン50の突設されたブラケット52が固定され、支持脚の可動端18bに固定されたリンク状ブラケット54に、この枢支ピンを介して、連動バーの支持脚側端部は支持脚の可動端に連結、枢着されている。
【0025】
図1を見るとわかるように、この構成においては、シートバック12、シートクッション14、支持脚18、および連動バー22により、4つの支点を持つ、いわゆる四節機構が形成されることから、シートバックに対するシートクッションの回動に連動、追従した支持脚の回動が得られる。
【0026】
たとえば、支持脚18は、図1に示すシートクッション14の使用位置で、床体16に接地される立設位置に設定される。そして、この状態から、シートクッション14をシートバック12に対して跳ね上げれば、支持脚18が、その立設位置から、その折り畳み方向、つまりはシートクッションの収納凹部40内への収納方向に、連動バーによるその牽引のもとで回動されるため、この支持脚は、シートクッションの跳ね上げに連動して、図2に示すように折り畳まれる。
【0027】
また、これとは逆に、シートクッション14の跳ね上げ位置から、このシートクッションを使用位置方向に前倒しすれば、このシートクッションの回動に連動した連動バー22による引き出しのもとで、支持脚18が、図1に示すように収納凹部40から引き出されてその立設位置方向に回動される。
【0028】
このように、この構成によれば、シートクッション14の使用位置においては、支持脚18が床体に接地されるため、使用位置のシートクッションは、ヒンジ28とこの支持脚との前後2点で支持されることになる。そして、支持脚18が床体16に接地され、シートクッション14に掛かる荷重、特にシートクッションの前部に作用する荷重は、支持脚を介して床体に逃がされることになるため、シートクッションの使用位置における耐荷重性能の確保が、この発明の構成によれば容易にはかられる。
【0029】
また、この構成によれば、支持脚18の立設、収納が、シートクッション14の跳ね上げ位置、および使用位置間の回動に連動、追従して得られるため、その操作の煩雑化が確実に防止される。
【0030】
ところで、この種の跳ね上げ式格納シート26においては、シートクッション14をその跳ね上げ位置、および使用位置の双方でロックすること、つまり回動不能に保持することが要求される。
【0031】
ここで、この発明においては、シートクッション14の回動に連動、追従して連動バー22がその回動を生じることに着目している。そして、所定のロック機構56でこの連動バー22の回動を規制することによって、跳ね上げ位置、および使用位置でのシートクッション14のロックを確保可能としている。
【0032】
図1ないし図3を見るとわかるように、この実施の形態においては、連動バー22の上下面に選択的に係合可能なストッパ58が、連動バーの回動を規制可能とするロック機構56の構成部材として、支持脚のリンク状ブラケット54に突設されている。このリンク状ブラケットのストッパ58は、図1に示すようにシートクッション14の使用位置においては連動バー22の下面に、また、図2に示すシートクッションの跳ね上げ位置ではその上面に、それぞれ係合するように配置、形成されている。
【0033】
つまり、この発明においては、リンク状ブラケットのストッパ58と連動バー22とによって、シートクッション14を使用位置、および跳ね上げ位置で保持可能とするロック機構56は構成されている。
【0034】
たとえば、図1に示すように、シートクッション14の使用位置でストッパ58が連動バー22の下面に係合すると、収納方向、つまりは図中反時計方向への支持脚18の回動が、このストッパ、連動バー間の係合のもとで規制される。そして、この発明における跳ね上げ式格納シート26は、支軸脚18の回動をシートクッション14の回動に連動、追従させるものであるため、支持脚、連動バー22間の回動を規制すれば、それと同時にシートクッションの回動が阻止されることになる。
【0035】
また、図2に示すように、シートクッション14の跳ね上げ位置でストッパ58が連動バー22の上面に係合すると、立設方向、つまりは図中時計方向への支持脚18の回動が、このストッパ、連動バー間の係合のもとで規制されるため、跳ね上げ位置でのシートクッションの保持が、これによって可能となる。
【0036】
ところで、シートバック12に対するシートクッション14の回動を得る場合、連動バー22、ストッパ58間の係合解除が要求されるが、図4(A),(B)に示すように、この発明においては、連動バー22が、左右方向(図中上下方向)に、シートバック側端部22aを支点として傾動可能となっており、この傾動によって、連動バー、ストッパ間の係合解除が確保可能となっている。
【0037】
なお、このような、シートバック側端部22aを支点とした連動バー22の傾動は、通常、ブラケット42の挿通孔44,45に設けられたクリアランスによっても得られるが、たとえば、シートバック側端部の先端側に位置する挿通孔45を大径のバカ孔、あるいは前後方向に延びる長孔等とすれば、その確実性はより向上する。
【0038】
図3、図4に示すように、この発明においては、連動バーの支持脚側端部22b、つまり枢支ピン50が、支持脚のリンク状ブラケット54に対し、その軸線にほぼ沿う方向に移動可能となっている。たとえば、リンク状ブラケット54からの枢支ピン50の離反を防止するストッパリング60が、リンク状ブラケットからの離反位置に配置され、このストッパリングとリンク状ブラケットとの間で枢支ピンの回りに、圧縮コイルばねからなるロックばね62が配設されている。
【0039】
なお、連動バー22は、シートバック側端部22aを支点として回動することから、枢支ピン50の遊挿される、リンク状ブラケット54の挿通孔63を、枢支ピンの移動を保障可能とする前後方向(図4中の左右方向)に延びた長孔等とすることが好ましい。
【0040】
このような構成においては、図4(A)に示すように、通常時、連動バー22がロックばね62の偏倚力のもとでロック方向、つまりストッパ58との係合方向に偏倚されている。そして、連動バーの支持脚側端部22bの先端、たとえば操作片64に対する操作力の付与のもとで、この連動バー22を、ロックばね62の偏倚力に抗してストッパ58から離反方向、つまりは図4中下方に離反傾動させれば、図4(B)に示すように、ストッパ、連動バー間の係合が解除される。
【0041】
このストッパ58、連動バー22間の係合解除状態においては、支持脚18、連動バー間の回動が可能となるため、これらの回動を伴ったシートクッション14の回動、つまりは跳ね上げ位置、および使用位置間でのシートクッションの回動が確保可能となる。
【0042】
上記のように、この発明の跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造10においては、支持脚18の回動をシートクッション14の回動に連動、追従させるための連動バー22を利用し、連動バーの上下面に選択的に係合可能なストッパ 58 が、少なくとも連動バーに対する支持脚の回動を規制するロック機構を構成して使用位置、および跳ね上げ位置でのシートクッションのロックを可能としている。また、連動バー22を傾動可能とし、ロックばね62の偏倚力に抗した連動バーの傾動を得ることで、そのロックを解除可能としている。
【0043】
このような構成によれば、支持脚18、シートバック12間に架設、枢着された連動バー22を傾動可能とし、この連動バーの上下面に選択的に係合可能なストッパ58を、支持脚のリンク状ブラケット54に突設すれば足りるため、部品点数の増加、および構成の複雑化を伴うことなく、シートクッション14を使用位置、および跳ね上げ位置で保持可能とするロック機構56が確保できる。
【0044】
そして、この発明においては、シートクッション14の回動に連動、追従して回動される連動バー22を、ロック機構56と兼用化しているため、部品点数の増加、および構成の複雑化等を招くことなく、ロック機構における耐荷重性能の強化、および構成の簡素化の両立がはかられる。
【0045】
更に、この発明によれば、シートクッション14の回動に支持脚18の回動を連動、追従させる構成、およびこのシートクッションに対するロック機構56が、跳ね上げ式格納シート26の内部構造として具現化できるため、跳ね上げ式格納シート全体の構成が簡素化できる。
【0046】
そして、上述したように、支持脚18がシートクッション14の回動に連動、追従して回動されるため、支持脚をシートクッションに設け、更には収納可能としても、その操作性の低下は確実に防止される。
【0047】
ここで、上述したこの発明の実施の形態においては、支持脚のリンク状ブラケット54にストッパ58を突設するとともに、連動バー22を傾動可能とすることによって、シートクッション14を跳ね上げ位置、および使用位置で保持するロック機構56を構成しているが、ロック機構は、この各位置での支持脚18、連動バー間の回動規制のもとでシートクッションを保持可能とすれば足りるため、これに限定されず、他の構成、たとえば、リンク状ブラケットのストッパを、このリンク状ブラケットに対して進退可能とし、このストッパの進退によって、連動バーに対する係合、係合解除をはかる構成等としてもよい。
【0048】
しかしながら、連動バー22をロック解除の際の操作レバーとして兼用するこの構成によれば、その構成の複雑化が確実に防止可能となる。
【0049】
また、この実施の形態においては、ロックばね62を、枢支ピン端末のストッパリング60とリンク状ブラケット54との間で枢支ピン50に巻装した圧縮コイルばねとして具体化しているが、連動バー22をストッパ58との係合方向に偏倚、保持可能とすれば足りるため、これに限定されず、たとえば引張コイルばねやねじりばね等の他のばね部材を、このロックばねとして利用してもよい。
【0050】
しかしながら、ロックばね62を圧縮コイルばねとすれば、その構成の複雑化、部品点数の増大化等を招くことなく、連動バー22の適切な偏倚、保持が可能となるため、この点においても、その構成の簡素化が十分にはかられる。
【0051】
更に、この発明の実施の形態においては、跳ね上げ式格納シート26として、前方倒伏のもとで床体の格納凹部32内に格納される床下格納シートを例示しているが、これに限定されず、たとえば、シートバック12の起立状態での前後スライド位置をその格納位置とする格納シートにも、この発明が応用可能であることはいうまでもない。
【0052】
なお、この発明の実施の形態においては、荷物室、乗員室を兼用化、あるいは共用化するRV系自動車やワンボックス車、あるいは小型多目的自動車等のリヤシート、主に3列目のシート(サードシート)等として装着されるものとして、跳ね上げ式格納シートを例示しているが、これに限定されず、たとえば、電車、飛行機、船舶等の他の乗り物のシートに、この発明を応用してもよい。
【0053】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係る跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造によれば、その立設位置で床体に接地される支持脚を、連動バーによってシートクッションの回動に連動、追従可能とし、支持脚、シートバック間に架設、枢着された連動バーを傾動可能とし、この連動バーの上下面に選択的に係合可能なストッパを、支持脚のリンク状ブラケットに突設すれば足りるため、部品点数の増加、および構成の複雑化を伴うことなく、シートクッションを使用位置、および跳ね上げ位置で保持可能とするロック機構が確保できる。
【0055】
そして、シートクッションの回動に連動、追従して回動される連動バーを、ロック機構と兼用化しているため、部品点数の増加、および構成の複雑化等を招くことなく、ロック機構における耐荷重性能の強化、および構成の簡素化の両立がはかられる。
【0056】
更に、この発明によれば、シートクッションの回動に支持脚の回動を連動、追従させる構成、およびこのシートクッションに対するロック機構が、跳ね上げ式格納シートの内部構造として具現化できるため、跳ね上げ式格納シート全体の構成が簡素化できる。
【0057】
そして、支持脚がシートクッションの回動に連動、追従して回動されるため、支持脚をシートクッションに設け、更には収納可能としても、その操作性の低下は確実に防止される。
【0058】
また、支持脚のリンク状ブラケットにストッパを突設するとともに、連動バーを傾動可能とすることによって、シートクッションを跳ね上げ位置、および使用位置で保持するロック機構を構成すれば、連動バーをロック解除の際の操作レバーとして兼用できるため、その構成の複雑化が、この点からも確実に防止可能となる。
【0059】
更に、ロックばねを、枢支ピン端末のストッパリングとリンク状ブラケットとの間で枢支ピンに巻装した圧縮コイルばねとすれば、その構成の複雑化、部品点数の増大化等を招くことなく、連動バーの適切な偏倚、保持が可能となるため、この点においても、その構成の簡素化が十分にはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造を示す、シートクッションの使用位置におけるその概略側面図である。
【図2】跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造を示す、シートクッションの跳ね上げ位置における、一部破断のその概略側面図である。
【図3】跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造を示す、支持脚、連動バー間の概略分解斜視図である。
【図4】ロック状態、およびロック解除状態における、支持脚、連動バー間の一部破断の各概略平面図である。
【符号の説明】
10 跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造
14 シートクッション
18 支持脚
22 連動バー
26 跳ね上げ式格納シート(床下格納シート)
54 リンク状ブラケット
56 ロック機構
58 ストッパ
62 ロックばね

Claims (2)

  1. シートバックに対し、ヒンジを介して枢着されたシートクッションを、その使用位置からの着座面合わせのもとで跳ね上げ可能とした跳ね上げ式格納シートにおいて、
    シートクッションの使用位置で床体に接地される支持脚が、その立設位置からの収納を可能に、シートクッションの下面に回動自在に配設されるとともに、シートクッションのヒンジと異なる位置でシートバックにその対応端部の枢着された連動バーの、支持脚側に位置する支持脚側端部を、支持脚の可動端に枢着することによって、支持脚の回動を、シートバックに対するシートクッションの跳ね上げ、および使用位置へのその前倒しに連動、追従させ、
    連動バーの支持脚側端部が、支持脚の可動端に固着されたリンク状ブラケットに対し、枢支ピンを介して枢着され、
    連動バーの上下面に選択的に係合可能なストッパが、少なくとも連動バーに対する支持脚の回動を規制可能とするロック機構として、支持脚のリンク状ブラケットに突設され、連動バーの上下面のいずれかとこのストッパとの係合による連動バー、支持脚間の回動規制によって、シートクッションを跳ね上げ位置、および使用位置の双方で保持可能とし、
    連動バーの支持脚側端部を、支持脚のリンク状ブラケットに対し、枢支ピンの軸線にほぼ沿った方向に移動可能とすることにより、連動バーを、そのシートバック側端部を支点として左右傾動可能とし、
    連動バーに付与されたロックばねの偏倚力に抗した、リンク状ブラケットのストッパに対する連動バーの離反傾動により、ストッパ、連動バー間の係合を解除可能としたことを特徴とする跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造。
  2. ロックばねが、枢支ピン端末のストッパリングとリンク状ブラケットとの間で枢支ピンに巻装された圧縮コイルばねである請求項1記載の跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造。
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