JP3802057B2 - ヌクレオシド一リン酸の新規の脂質エステル及び免疫抑制薬としてのその利用 - Google Patents

ヌクレオシド一リン酸の新規の脂質エステル及び免疫抑制薬としてのその利用 Download PDF

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Description

本発明は一般式(I)の脂質エステル残基の新規のヌクレオシド一リン酸誘導体
Figure 0003802057
(式中、
1は1〜20個の炭素原子を有する直鎖状又は枝分れした飽和又は不飽和アルキル鎖であってよく、任意的にハロゲン、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキルメルカプト、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルキルスルフィニル又はC1−C6アルキルスルホニル基により一又は多置換されており;
2は水素であるか、又はハロゲン、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキルメルカプト、C1−C6アルコキシカルボニルもしくはC1−C6アルキルスルホニル基により任意的に一もしくは多置換された1〜20個の炭素原子を有する直鎖状もしくは枝分れした飽和もしくは不飽和アルキル鎖であってよく;
3は水素、ヒドロキシ、アジド、アミノ、シアノ又はハロゲンを表わし;
4はヒドロキシ、アジド、アミノ、シアノ又はハロゲンを表わし;
5は水素、ヒドロキシ、アジド、アミノ、シアノ又はハロゲンを表わし;
Xは結合、酸素、硫黄、スルフィニル又はスルホニル基を表わし;
Yは結合、酸素又は硫黄原子を表わし;
Bは次式III(a〜d)のプリン及び/又はピリミジン塩基を表わし;
Figure 0003802057
ここで、
6は水素;ハロゲンにより置換されていることのある1〜6個の炭素原子を有するアルキル鎖;任意的にハロゲンにより置換されている2〜6個の炭素原子を有するアルケニル及び/又はアルキニル残基;又はハロゲンであってよく;
6′は水素原子であるか、又はベンジルもしくはフェニルチオ残基であってよく;
7は水素;ハロゲンにより置換されていることのある1〜6個の炭素原子を有するアルキル鎖;又はハロゲンであってよく;
8は水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル鎖、ハロゲン又はヒドロキシもしくはアミノ基であってよく;
9は水素、アミノ基又はハロゲン原子であってよく;そして
10は水素、ハロゲン、メルカプト、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキルメルカプト、又はアミノ基であってC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシ−C2−C6アルキル及び/もしくはC3−C6シクロアルキルにより一もしくは二置換されていることのある基、アリール、ヘトアリール、アラルキル又はヘトアリールアルキル基(任意的にアリール又はヘトアリール残基において、1又は複数個のメルカプト、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシもしくはC1−C6アルキル基又はハロゲンにより置換されている);又はモノ−もしくはジ−アルキルもしくはアルコキシ基により任意的に置換されたC2−C6アルケニルであってよく;
ただしR3又はR5残基のうちの少なくとも一方が水素であることを条件にする)
その互変異性体、並びに無機酸及び有機酸及び/又は塩基のその生理学的に許容される塩、更にはその製造方法、並びに前記化合物を含む薬剤に関する。
これら一般式Iの化合物は不斉炭素原子を含むため、本発明は同様に前記化合物の全ての光学活性形態及びラセミ混合物に関する。
J.Biol.Chem.265,6112(1990)及びEP 0,350,287号には抗ウィルス剤としてのリポヌクレオチドの調製及び利用が記載されている。しかしながら、それにおいて一般的なヌクレオシド、例えばAZT(アジドチミジン)及びddc(2′,3′−ジデオキシシチジン)に結合したジミリストイルホスファチジル及びジパルミトイルホスファチジル残基のみが、その脂肪酸エステル構造を含み、研究及び合成されている。
J.Med,Chem.33,1380(1990)には抗腫瘍活性を有し、且つ腫瘍学において有用でありうるチオエーテル脂質とシチジン二リン酸塩とのヌクレオシドコンジュゲートが記載されている。Chem.Pharm.Bull.36,209(1988)には、抗白血病活性を有する5′−(3−sn−ホスファチジル)ヌクレオシド、並びにトランスフェラーゼ活性をもつホスホリパーゼDの存在下での対応のヌクレオシド及びホスホコリンからのその酵素的合成が記載されている。同様に、J.Med.Chem.34,1408(1991)には抗HIV-1活性を有するヌクレオシドコンジュゲートが記載され、それは脂質部分のsn-2位においてメトキシ又はエトキシにより置換されている。特許出願WO 92/03462号には抗ウィルス活性を有す、特にHIV感染症の処置のためのチオエーテル脂質コンジュゲートが記載されている。
本発明の化合物は有用な薬理特性を有する。特に、これらは悪性腫瘍、例えば悪性疾患、新生物、癌腫、肉腫又は腫瘍治療中の白血病の治療及び予防において適切である。更に、本化合物は免疫抑制活性を示し、それ故これらはリウマチ様関節炎、全身エリテマトーデス、慢性移植−宿主病、多発性硬化症等の如き器官特異的もしくは全身系の自己免疫疾患の治療、又は同種異系もしくは半同種異系移植拒絶例えば腎臓、肝臓、肺、心臓等のそれを阻止するうえで採用されうる。更に、この化合物は抗ウィルス、抗レトロウィルス又は抗腫瘍活性を有し、それ故ウィルス及び癌遺伝子誘導型/原因型疾患(例えばAIDS等)の予防及び治療にも適する。悪性腫瘍の処置において今までに採用されている化合物と比べ、本発明に係る化合物は強い効能又は低い毒性を有し、それ故幅広い治療域をもつ。このため、これらの化合物を含む薬剤の投与を長期間にわたり連続的に行うことができる点でこれらは有利であり、そして製剤の撤退又は投与の中止(これは腫瘍治療において今までに採用されている細胞障害剤に関して日常的であるか、又はその所望されない副作用に基づき不可欠である)を回避できる。
本発明に係る化合物はこれらの欠点に悩まされることがない。その作用は免疫抑制的又は抗腫瘍的であり、薬理学的に関連する用量において非特異的な細胞障害作用がない。
同様に、本発明の化合物及びその薬理製剤は上記の病気の処置及び予防用のその他の薬剤と組合せて利用できうる。このような他の薬剤の例には例えば有糸分裂阻害剤、例えばコルシチン、ミトポドジド、ビンブラスチン、アルキル化性細胞増殖抑制剤、例えばシクロホスファミド、メルファラン、ミレラン又はシスプラチン、抗代謝剤、例えば葉酸拮抗剤(メトキトレキセート)、並びにプリン及びピリミジン塩基の拮抗剤(メルカプトプリン、5−フルオロウリジン、シタラビン)、細胞増殖抑制活性抗生物質、例えばアントラサイクリン(例えばドキソルビシン、ダウノルビシン)、ホルモン、例えばフォスフェストロール、タモキシフェン、その他の細胞増殖抑制/細胞障害活性化学治療剤及びその他の免疫抑制薬(例えばシクロスポリン、FK506、ラパミシン、デソキシスペルグアリン等)が含まれる。
とりわけ、考えられる一般式Iの化合物の塩はリン酸基のアルカリ、アルカリ土類及びアンモニウム塩である。アルカリ塩として好ましいのはリチウム、ナトリウム及びカリウム塩である。アルカリ土類塩として考えられるのは特にマグネシウム及びカルシウムである。本発明に従うと、アンモニウム塩は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル残基及び/又はアラルキル残基により4個まで置換されていることのあるアンモニウムイオンを含むものと理解される。ここで、これらの置換基は同一でも異なるものでもよい。
一般式Iの化合物は塩基性基、特にアミノ基を含んでよく、それは適当な無機又は有機酸により酸付加塩へと変換されうる。従って、可能な酸は特に塩酸、臭酸、硫酸、リン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、マレイン酸又はメタンスルホン酸である。
一般式Iにおいて、R1は好ましくは直鎖状のC8−C15アルキル基を表わし、それは更にC1−C6アルコキシ又はC1−C6アルキルメルカプト基により置換されていてよい。より詳しくは、R1はノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル又はテトラデシル基を表わす。好ましくは、R1のC1−C6アルコキシ置換基としてメトキシ、エトキシ、ブトキシ及びヘキシルオキシ基が考えられる。R1がC1−C6アルキルメルカプト残基により置換されている場合、それは特にメチルメルカプト、エチルメルカプト、プロピルメルカプト、ブチルメルカプト及びヘキシルメルカプト残基と解される。
好ましくは、R2は直鎖状のC8−C15アルキル基を表わし、これは更にC1−C6アルコキシ又はC1−C6アルキルメルカプト基により置換されていてよい。より詳しくは、R2はオクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル又はテトラデシル基を表わす。好ましくは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ及びヘキシルオキシ基がR2のC1−C6アルコキシ置換基として好適である。R2がC1−C6アルキルメルカプト残基により置換されている場合、それは特にメチルメルカプト、エチルメルカプト、ブチルメルカプト及びヘキシルメルカプト残基と解される。
好ましくは、Xは硫黄、スルフィニル又はスルホニルであり、そしてYは酸素である。
同様に、X及びYが結合を表わし、R2が水素であり、そしてR1がC1−C6アルコキシ又はC1−C6アルキルメルカプトにより任意的に置換されたC1−C20アルキル鎖を表わしている化合物が好ましい。
好ましくは、R5は水素、アジド、シアノ又はハロゲン、例えばフッ素、塩素もしくは臭素を表わす。
好ましくは、R3及びR4はそれぞれヒドロキシ又はシアノもしくはアジド基を表わすか、又はハロゲン原子、例えばフッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素を表わし、ここでそれらの残基は同一でも異なるものであってもよい。
特に好ましいのはR5が水素原子であり、そしてR3及びR4がヒドロキシ、シアノ、アジド又はフッ素である化合物である。
一般式(III)の塩基において、残基R6及びR7は水素原子、メチル、トリフルオロメチル、エチル、プロピルもしくはブチル残基を表わすか、又はハロゲン原子、例えばフッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素、並びにハロゲンにより置換されていることのあるアルケニル及び/又はアルキニル基を表わす。
6及びR7について特に好ましいのは水素原子、メチル、トリフルオロメチル又はエチル残基、及びフッ素、塩素又は臭素原子、及び/又はハロゲンにより任置換的に置換されたビニル、プロペニル、エチニル又はプロピニル残基である。
好ましくは、残基R8は水素原子、メチル、エチル、プロピル又はブチル残基、アミノ基、又はハロゲン原子、例えばフッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素、好ましくは塩素又はヨウ素である。
好ましくはR10は水素、フッ素、塩素もしくは臭素原子、C1−C6アルコキシ基、より詳しくはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシもしくはヘキシルオキシ基、メルカプト残基、C1−C6アルキルメルカプト基、より詳しくはメチルメルカプト、エチルメルカプト、ブチルメルカプトもしくはヘキシルメルカプト基であるか、又はアミノ基(これはC1−C6アルキル基、例えばメチル、エチル、ブチルもしくはヘキシル基により、ヒドロキシC2−C6アルキル基、例えばヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチルもしくはヒドロキシエチル基により、C3−C6シクロアルキル残基、例えばシクロプロピル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシル残基により、アリール、好ましくはフェニルにより、アラルキル残基、例えば特に1もしくは複数個のヒドロキシもしくはメトキシ基によって任意的に置換されたベンジルにより、C1−C6アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチルもしくはヘキシル基により、又はハロゲン原子、例えばフッ素、塩素もしくは臭素により一又は二置換されていることがある)を表わす。同様に、そのアミノ基はヘトアリールアルキル又はヘテアリール残基、例えば特にチエニル、フリル又はピリジル残基により置換されていることがある。好ましくは、ヘトアリール残基はチエニルメチル、フリルメチル又はピリジルメチル残基と解される。
好ましくは、以下のヌクレオシドが式(I)の脂質−ヌクレオチドコンジュゲートを調製するためのカップリング成分として適当である。
6−メルカプト−9−β−D−リボフラノシド
5−フルオロウリジン
イノシン
5−メチルウリジン
2′,3′−ジデスオキシ−2′,3′−ジフルオロチミジン
5−クロロウリジン
5−トリフルオロメチルウリジン
5−エチニルウリジン
5−エチニルシチジン
5−プロペ−1−エニルウリジン
5−プロペ−2−エニルウリジン
アデノシン
グアノシン
2,6−ジアミノプリン−9−β−D−リボフラノシド
2−アミノ−6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド
2−アミノ−6−メルカプトメチルプリン−9−β−D−リボフラノシド
2−アミノ−6−クロロプリン−9−β−D−リボフラノシド
2′−デスオキシ−2′−アミノアデノシン
2′−デスオキシ−2′−アジドアデノシン
2′−デスオキシ−2′−アジドシチジン
2′−デスオキシ−5−フルオロウリジン
2−クロロアデノシン
2−ブロモアデノシン
3′−デスオキシ−3′−フルオロアデノシン
6−メチルメルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド
2−フルオロアデノシン
2−フルオロ−2′−デスオキシアデノシン
一般式(I)の化合物は次のようにして調製されうる:
1.一般式Vの化合物
Figure 0003802057
(式中、R1,R2,X及びYは上記の意味を有する)を一般式VIの化合物
Figure 0003802057
(式中、R3,R4,R5及びBは上記の意味を有するか、又は当業者に公知の酸素保護基により保護されたヒドロキシ基を表わす)と、
活性化性酸クロリド、例えば2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホン酸クロリド及び第三窒素塩基、例えばピリジン又はルチジンの存在下で、不活性溶媒、例えばトルエンの中で、又は直接無水ピリジンの中で反応させ、そして任意的に加水分解にかけ、ヌクレオシド化学において慣用の手順に従って酸素保護基を外す;又は
2.一般式VIIの化合物
Figure 0003802057
(式中、R1,R2,X及びYは上記の意味を有する)を一般式VIの化合物(式中、R3,R4,R5及びBは上記の意味を有する)と、ストレプトマイセス(Streptomyces)由来のホスホリパーゼDの存在下で、不活性溶媒、例えばクロロホルムの中で、適当な緩衝剤の存在下で反応させ、そして任意的に反応にかけ、ヌクレオシド化学において慣用の手順に従って酸素保護基を外す。
一般式V及びVIIの化合物の調製はLipids 22,947(1987)及びJ.Med.Chem.34,1377(1991)に類似して実施される。
一般式VIの化合物の調製は、例えばEP-A-0,286,028号及びWO 90/08147号に記載されている。記載のヌクレオシドの一部は商業的に入手できる化合物である。
式Iに類似の化合物がEP-A-0,350,287号に記載されている。その中で、グリセロールの対応の1,2−ジエステルが記載されている。
ウィルス感染症の処置のための式Iの化合物を含む薬剤は腸内又は非経口ルートにより液体又は固体形態で服用されうる。ここで、一般的な服用形態、例えば錠剤、カプセル、コート化錠剤、シロップ、溶液又は懸濁物が考えられる。好ましくは、水が注射媒体として用いられ、注射溶液に一般的な安定化剤、溶解剤及び緩衝剤の如き添加剤を含む。かかる添加剤は例えば酒石酸塩及びクエン酸塩、エタノール、錯形成剤、例えばエチレンジアミン四酢酸及びその無毒な塩、粘度調節用高分子量ポリマー、例えば液体ポリエチレンオキシドである。注射溶液のための液体ビヒクルは無菌である必要があり、そして好ましくはアンプルの中に充填する。固体担体、例えばデンプン、ラクトース、マンニトール、メチルセルロース、タルク、高分散型珪酸、高分子量脂肪酸、例えばステアリン酸、ゼラチン、アガー・アガー、リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、動物性及び植物性脂肪、固体高分子量ポリマー、例えばポリエチレングリコール等である。所望するなら、経口服用に適する製剤は風味料又は甘味料を含みうる。
用量は様々な要因、例えば服用の態様、種、年齢又は個体の症状に依存しうる。好都合には、本発明に係る化合物は1日当り及び体重kg当り0.1〜100mg、好ましくは0.2〜80mgの量で服用される。一日の用量を2〜5回の服用に分けることが好ましくは、各服用につき0.5〜500mgの活性成分含有量を有する錠剤を投与する。同様に、この錠剤は徐放性を有してよく、服用の回数は1日当り1〜3回に減る。徐放錠剤の活性成分含有量は2〜1000mgであってよい。この活性成分は連続点滴により投与してもよく、この場合1日当り5〜1000mgの量が通常十分である。
実施例に記載の化合物に加えて、以下の式Iの化合物が本発明の意義において可能である:
1.(5−クロロウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
2.(5−トリフルオロメチルウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
3.(6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
4.(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
5.(5−プロペ−1−エニルウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
6.(5−エチニルシチジン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
7.(2−アミノ−6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
8.(2,6−ジアミノプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
9.(5−プロペ−2−エニルウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
10.(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルスルホニル−2−デシルオキシ)プロピルエステル
11.(5−クロロウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルスルホニル−2−デシルオキシ)プロピルエステル
12.(6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルスルホニル−2−デシルオキシ)プロピルエステル
13.(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルオキシ−2−デシルオキシ)プロピルエステル
14.(6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルオキシ−2−デシルオキシ)プロピルエステル
15.(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルメルカプト)プロピルエステル
16.(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−ウンデシルメルカプト−2−ウンデシルオキシ)プロピルエステル
17.(5−トリフルオロメチルウリジン)−5′−リン酸(3−ウンデシルメルカプト−2−ウンデシルオキシ)プロピルエステル
18.(6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ウンデシルメルカプト−2−ウンデシルオキシ)プロピルエステル
19.(5−トリフルオロメチルウリジン)−5′−リン酸(3−デシルメルカプト−2−ドデシルオキシ)プロピルエステル
20.(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−ウンデシルメルカプト−2−ドデシルオキシ)プロピルエステル
21.(5−トリフルオロメチルウリジン)−5′−リン酸(3−ウンデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
22.(6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−テトラデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
23.(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−トリデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
24.(2−フルオロアデノシン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
25.(2−デスオキシ−2−フルオロアデノシン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
26.(6−メルカプトプリン)−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸ドデシルエステル
27.(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸ヘキサデシルエステル
28.(5−トリフルオロメチルウリジン)−5′−リン酸エイソコシルエステル
29.(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸ドデシルエステル
30.(6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸ドデシルエステル
実施例1
(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
3.6g(6.1mmole)のリン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステルを30mlの無水ピリジンで2回処理し、そしてエバポレーションにより濃縮した。その残査を30mlの無水ピリジンに溶かし、2.76g(9.1mmole)の2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホン酸クロリドで窒素下で処理し、そして室温で30分撹拌した。次いで1.60g(6.1mmole)の5−フルオロウリジン(Fluka)を加え、そしてその装填物をN2下で24時間放置した。
加水分解を15mlの水を利用して行い、その混合物を更に室温で2時間撹拌し、真空のもとで溶媒を除去し、そして少量のトルエンを用いて2回ストリッピングにかけた。その残査をLiChroprep(登録商標)RP-18でのクロマトグラフィーにより溶出剤として7/1のメタノール/水からメタノールに至る線形勾配を用いて精製した。その収量は3.1g(理論量の69%)である;油状。Rf=0.24(CH2Cl2/MeOH 8/2);Rf=0.55(CH2Cl2/MeOH/H2O 6.5/2.5/0.4);Merck 5715 TLCプレート、シリカゲル60F。
リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステルをWO 92/03462に記載の通りにして調製した。
実施例2
(6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル
6.2g(12.5mmole)のリン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステルを実施例1に記載の通り5.7g(18.75mmole)の2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホン酸クロリド、次いで3.55g(11.25mmole)の6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシドで処理し、そして24時間後、これを水で加水分解した。
次いで、15mlの水中の2.85gの酢酸カルシウムをその中に滴下し、コンジュゲートの粗カルシウム塩を沈殿させた。沈澱物をアセトンと共に(1/10)長時間撹拌後、6gのアモルファス粗生成物が得られ、HPLCに従い72面積%を有していた。
カルシウム塩を350mlのメタノールの中に懸濁し、Na+形態の150gのAmberlite IR 120で処理し、そして2日間撹拌した。
その後、イオン交換体を除去し、濾液をエバポレーションし、そしてその残査をLiChroprep(登録商標)RP-18での5/1から9/1に至るメタノール/水の線形勾配によるカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空エバポレーションし、そしてその残査をアセトンと共に撹拌し、そして乾かした。収量:3.52g(理論量の41%)。
DC:Rf=0.45(イソプロパノール/酢酸ブチル/濃アンモニア/水 50/30/5/15)。
実施例3
(6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステルナトリウム塩
実施例2に類似して、400mlの無水ピリジン中の41.4gのリン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステルを42.9gの2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホン酸クロリド、次いで23.7gの6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシドと反応させた。加水分解及び160mlの水の中での25gの酢酸カルシウムによる沈殿の後に吸引濾過した粗カルシウム塩を500mlのMTBと250mlの2NのHCl間で分配させ、そして有機相の中で完全に溶解するまで撹拌した。その有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗い、そしてロータリーエバポレーターで濃縮した。その残査を80gのLiChroprep RP-18に載せ(粗生成物のMTB溶液をRP-18で処理し、エバポレーションして乾かす)、そしてRP-18上のプレカラムで少しずつ分離させた。各時、3.7lのメタノール、400mlの水、3mlの氷酢酸及び2gの酢酸ナトリウムの混合物が溶出剤を担った。生成物を含む画分を合わせ、所望の化合物を100mlの水の中に20gの酢酸カルシウムを添加することにより沈殿させ、そして吸引濾過した。収量:32g(理論量の43%)。
カルシウム塩を250mlのMTBの中に懸濁し、振盪することにより80mlの2NのHClで抽出し、そしてその有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗った。溶媒の除去後、その残査を200mlのトルエンに溶かし、そして30%のナトリウムメチレート溶液を有するFriscolyt電極に対してpH7に調整した。ナトリウム塩を200mlのアセトンの中に撹拌することにより沈殿させ、吸引濾過し、そして真空ドライオーブンの中で乾かした。収量:29g(理論量の37%)。
f値:0.18(シリカゲル;溶出剤;イソプロパノール/酢酸ブチル/水/濃アンモニア 50/30/15/5)。
実施例4
(6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステルナトリウム塩
実施例3に類似して、粗コンジュゲートを40gの6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシドから調製した。この粗生成物をDIOL相を有するカラム(直径4cm;長さ25cm)(254nmで検出;溶出剤:メタノール/MTB 10/4)で8gづつ用いることによりカラムクロマトグラフィーにより精製した。適用したサンプルは溶出剤の中で完全に溶けた。種々の分離物の生成物含有画分を合わせ、エバポレーションし、そして実施例3に記載のトルエン及びアセトンからのナトリウム塩と同様に沈殿させた。収量:64.5g(理論量の51%)。
f値:0.85(DIOL相;溶出剤:メタノール。
実施例5
(6−メチルメルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステルナトリウム塩
実施例1に類似して、14.9gの6−メチルメルカプトプリン9−β−D−リボフラノシド(50mmole)を、250mlの無水ピリジン中の27.3gのリン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル及び25gの2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホン酸クロリドから調製した混合無水物を反応させ、加水分解し、そしてエバポレーションにより濃縮した。実施例3に類似して、粗生成物(HPLC:67面積%)をRP-18でのクロマトグラフィーにより精製し、カルシウム塩として沈殿させ、そして二ナトリウム塩に変換させた。収量:15.2g(理論量の38%)。
f値:0.22(シリカゲル;溶出剤:イソプロパノール/酢酸ブチル/水/濃アンモニア 50/30/15/5)。
実施例6
(5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステルナトリウム塩
実施例1に類似して、50gの5−フルオロウリジンを粗コンジュゲートに変換させ、実施例3に記載の通りにしてカルシウム塩として沈殿させ、次いで遊離酸に変換させ、実施例4に類似しての溶出剤として10/4のメタノール/MTBを用いるDIOL相でのクロマトグラフィーにより粗生成物として精製した。実施例3に記載の通りにして、調製したナトリウム塩は90%の収率で単離された。
f値:0.35(DIOLプレート;溶出剤:メタノール/MTB 10/4)。
実施例7
CFU-E及びCFU-GMアッセイでのアザチオプリン、6−メルカプトプリン(6-MP)、6−メルカプトプリンリボシド、BM 92.0729及びドキソルビシンについてのIC50値(μg/ml)
この表は、コロニー形成単位/赤血球(CFU-E)及びコロニー形成単位/顆粒球−マクロファージ(CFU-GM)を含むマウス骨髄乾細胞に対するインビトロ細胞障害能に関する6−メルカプトプリンリボシド エーテル脂質コンジュゲートBM92.0729と対比させたアザチオプリン、6−メルカプトプリン(6-MP)及び6−メルカプトプリンリボシドに関するIC50値(mg/ml)を示す。細胞増殖抑制/細胞障害性化合物ドキソルビシンも対照物質として含ませた。化合物は全て3−6通りの濃度依存式実験で試験し、試験した濃度につき少なくとも二重又は三重インキュベーションを行った。
その結果からわかる通り、BM 92.0700は試験した他の全ての化合物、特に6−メルカプトプリンリボシドと比べ、骨髄幹細胞によって非常に良く寛容された。
CFU-E及びCFU-GMアッセイでのアザチオプリン、6−メルカプトプリン(6-MP)、6−メルカプトプリンリボシド、BM 92.0729及びドキソルビンについてのIC50値(μg/ml)a
Figure 0003802057
実施例8
雌のバルブ/cマウスにおけるBM 92.0729、アザチオプリン、6−メルカプトプリン及び6−メルカプトプリンリボシドの骨髄障害性:日+4(Exp.930740)
Exp.930740は4日間連続して(0日目〜3日目)一日回p.o.処理した雌のバルブ/cマウスにおけるインビボでのBM 92.0729、アザチオプリン、6−メルカプトプリン及び6−メルカプトプリンリボシドの骨髄障害性を示す。動物を4日目に殺し、そして骨髄細胞充実性(細胞数/大腿骨)を決定した。この結果は、6−メルカプトプリンリボシドエーテル脂質コンジュゲートBM 92.0729に関しては試験した最大用量、即ち100mg・kg-1・日-1(これはモルベースで30mg・kg-1・日-1の6−メルカプトプリンリボシドに相当する)まで骨髄障害がないことを示した。この化合物は、エーテル脂質コンジュゲートBM 92.0729と異なり、ある骨髄充実性において明確な用量−依存性低下を示した。同一の発見がアザチオプリン及び6−メルカプトプリンを含むその他の物質に関して得られた。
雌のバルブ/cマウスにおけるBM 92.0729、アザチオプリン、6−メルカプトプリン及び6−メルカプトプリンリボシドの骨髄障害性:日+4(Exp.930740)
Figure 0003802057
実施例9
雌のバルブ/cマウスにおけるBM 92.0729、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、6−メルカプトプリンリボシド及びシクロスポリンAの骨髄障害性:日+4(Exp.940026)。
Exp.940026はExp.930740(実施例8)で得られた結果を再現することを狙いとする実験である。この実験において、シクロスポリンAも対照化合物として含ませた。Exp.940026の結果はインビボでExp.930740で得られた結果を確証した。
雌のバルブ/cマウスにおけるBM 92.0729、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、6−メルカプトプリンリボシド及びシクロスポリンAの骨髄障害性:日+4(Exp.940026)
Figure 0003802057
実施例10
CFU-E及びCFU-GMアッセイにおけるBM 92.0700及び5-FUの骨髄障害性(μM)
添付書類4に示している表はCFU-E及びCFU-GMアッセイにおけるインビトロでの骨髄障害についての5−フルオロウリジン(5-FU)及び5FU-エーテル脂質コンジュゲートBM 92.0700に関する平均IC50値である。アッセイ条件については、添付書類1の詳細を参照されたい。
このデーターは、5−フルオロウリジンBM92.0700が、5-FU自体と比べ、赤血球及び顆粒球/マクロファージ骨髄幹細胞に対してそれぞれ610分の1及び238分の1弱い毒性であることを示す。
CFU-E及びCFU-GMアッセイにおけるBM 92.0700及び5-FUの骨髄障害性(μM)
Figure 0003802057
実施例11
インビボでのL1210白血病に対するBM 92.0700(図1)及び5-U(図2)の影響:生存期間。
0日目にマウスにL1210白血病細胞を接種し(n=10匹の動物/グループ)、そして0日目(+1h)〜41日目(6週間)、図1及び2にそれぞれ示している週サイクルで1日1回処理した。
添付書類6に示すコントロール及び処置グループの生存曲線から、5-FUは、論文に報告されている通り、非常に狭い有効用量プロフィールをもつことが明らかである。即ち、用量を高めると、例えば2×10/5×0.1mg・kg-1・日-1から2×10/5×0.3mg・kg-1・日-1又はそれより高い用量に高めると、低い生存率を招いてしまう。
反対に、5-FUエーテル脂質コンジュゲートBM 92.0700ではコントロールIおよびIIと比べ(図1)生存期間の明確な用量・依存性増大が得られ、BM 92.0700のその当モル用量は標準化合物と比べてこの白血病モデルにおいて一層明らかに有効であることを示唆した。
BM 92.0700が一層有効であり(図1及び2)、且つ骨髄細胞に対してはるかに毒性が弱いことを考慮すると、BM 92.0700は標準細胞増殖抑制5-FUと比べてはるかに高い治療指数/比を有すると考えられうる。

Claims (6)

  1. 次式(I)のヌクレオシド一リン酸誘導体
    Figure 0003802057
    (式中、
    1は1〜20個の炭素原子を有する直鎖状又は枝分れした飽和又は不飽和アルキル鎖であり、任意的にハロゲン、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキルメルカプト、C1−C6アルコキシカルボニル、C1−C6アルキルスルフィニル又はC1−C6アルキルスルホニル基により一又は多置換されており;
    2は水素であるか、又はハロゲン、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルキルメルカプト、C1−C6アルコキシカルボニルもしくはC1−C6アルキルスルホニル基により任意的に一もしくは多置換された1〜20個の炭素原子を有する直鎖状もしくは枝分れした飽和もしくは不飽和アルキル鎖であり;
    Xは硫黄、スルフィニル又はスルホニル基を表わし;
    Yは酸素原子を表わし;そして
    ヌクレオシド部分が以下の群:
    6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド、5−フルオロウリジン、イノシン、5−メチルウリジン、2′,3′−ジデスオキシ−2′,3′−ジフルオロチミジン、5−クロロウリジン、5−トリフルオロメチルウリジン、5−エチニルウリジン、5−エチニルシチジン、5−プロペ−1−エニルウリジン、5−プロペ−2−エニルウリジン、アデノシン、グアノシン、2,6−ジアミノプリン−9−β−D−リボフラノシド、2−アミノ−6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド、2−アミノ−6−メチルメルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド、2−アミノ−6−クロロプリン−9−β−D−リボフラノシド、2′−デスオキシ−2′−アミノアデノシン、2′−デスオキシ−2′−アジドアデノシン、2′−デスオキシ−2′−アジドシチジン、2−クロロアデノシン、2−フルオロアデノシン、3′−デスオキシ−5−フルオロアデノシン、6−メチルメルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド、2−ブロモアデノシン、2−フルオロ−2′−デスオキシアデノシン;
    より選ばれる)
    その互変異性体、その光学活性体又はラセミ体、又はその無機酸もしくは有機酸又は塩基の生理学的に許容される塩。
  2. 1がC1−C6アルコキシ又はC1−C6アルキルメルカプト基により置換されていることのある直鎖状のC8−C15アルキル基を表わすことを特徴とする、請求項1記載の式Iのヌクレオシド一リン酸誘導体。
  3. 2がC1−C6アルコキシ又はC1−C6アルキルメルカプト基により更に置換されていることのある直鎖状のC8−C15アルキル基を表わすことを特徴とする、請求項1又は2記載の式Iのヌクレオシド一リン酸誘導体。
  4. 1が直鎖状のC9−C13アルキル基を表わし、それは任意的にメトキシ、エトキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、プロピルメルカプト、ブチルメルカプトもしくはヘキシルメルカプト残基により更に置換されており;
    2が直鎖状のC8−C14アルキル基を表わし、それは任意的にメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、メチルメルカプト、エチルメルカプト、ブチルメルカプトもしくはヘキシルメルカプト残基により更に置換されている;
    請求項1〜3のいずれか1項記載の式Iのヌクレオシド一リン酸誘導体。
  5. (5−フルオロウリジン)−5′−リン酸(3−ドデシルルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル;
    (6−メルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル;
    (6−メチルメルカプトプリン−9−β−D−リボフラノシド)−5′−リン酸(3−ドデシルメルカプト−2−デシルオキシ)プロピルエステル;
    並びにそれらのナトリウム塩から選ばれる、請求項1〜4のいずれか1項記載の式Iのヌクレオシド一リン酸誘導体。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の式Iの化合物少なくとも一種、及び薬理補助剤又はビヒクルを含む腫瘍の処置のための薬剤。
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