JP3722655B2 - Soi半導体装置 - Google Patents

Soi半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3722655B2
JP3722655B2 JP32277299A JP32277299A JP3722655B2 JP 3722655 B2 JP3722655 B2 JP 3722655B2 JP 32277299 A JP32277299 A JP 32277299A JP 32277299 A JP32277299 A JP 32277299A JP 3722655 B2 JP3722655 B2 JP 3722655B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
control electrode
semiconductor device
soi
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32277299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001144254A (ja
Inventor
アルベルト.オー.アダン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP32277299A priority Critical patent/JP3722655B2/ja
Priority to US09/667,530 priority patent/US6720621B1/en
Priority to TW089119954A priority patent/TW463363B/zh
Priority to EP00309880A priority patent/EP1100126A3/en
Priority to KR10-2000-0066751A priority patent/KR100418642B1/ko
Publication of JP2001144254A publication Critical patent/JP2001144254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3722655B2 publication Critical patent/JP3722655B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/04Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/04Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body
    • H01L27/08Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body including only semiconductor components of a single kind
    • H01L27/0802Resistors only
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/86Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable only by variation of the electric current supplied, or only the electric potential applied, to one or more of the electrodes carrying the current to be rectified, amplified, oscillated or switched
    • H01L29/8605Resistors with PN junctions

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SOI半導体装置に関し、より詳細には、SOI基板上に形成される電圧制御型のSOI半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、抵抗とキャパシタとは、フィルタやRC遅延線のようなアナログ信号を取り扱う電気回路に用いられる。抵抗としては、通常、集積回路においては、半導体基板中に形成された拡散層やポリシリコンによるゲート電極等の導電層を、受動抵抗として用いる。一方、キャパシタとしては、MOSトランジスタのゲート容量と接合容量とを誘電体によって分離された2枚の導電層間の容量等が用いられる。
【0003】
例えば、図7(a)に示すように、MOSトランジスタが可変抵抗素子として使用されている。つまり、P型半導体基板33上に形成されたゲート電極30に電圧Vc、ソース/ドレイン領域となる拡散層31に電圧Vi及びVoをそれぞれ印加し、(Vo−Vi)<<(Vc−Vth)となるようにゲート電圧Vcを変化させることにより、チャネル34の抵抗値を変化させることができる。なお、このように可変抵抗素子としてMOSトランジスタを用いた場合には、MOSトランジスタは、ゲート電極30と半導体基板33との間に挟持されたゲート酸化膜32により、キャパシタとしても使用することができる。よって、抵抗と容量とを結合させて、RC回路を構成させることができる。
【0004】
また、特開平9−232522号公報には、図8に示すように、可変抵抗素子として、バルク半導体基板に形成された接合型FET(JFET)40を利用することが提案されている。つまり、JFET40のソース/ドレイン端子41,42間に抵抗素子43を接続することにより、JFETのソース/ドレイン領域間のバイアス電圧に影響されずに、ゲートバイアス電圧の下で、ほぼ一定の抵抗値を示す可変抵抗素子として使用可能であることが記載されている。
【0005】
しかし、上記従来の抵抗やキャパシタは、その抵抗値や容量値を電気的に調整することはできない。つまり、MOSトランジスタにおけるチャネルを用いた抵抗の値は、抵抗の表面や界面の欠陥によって影響を受ける反転層の移動度に依存し、また、これら抵抗及びキャパシタは、用いられる材料や回路の設計における物理的性質によって決定されるものであり、ある意味では受動的である。
さらに、MOSトランジスタのチャネルを抵抗として用いる場合、(Vo−Vi)<<(Vc−Vth)のためには、図7(b)におけるMOSトランジスタの電流と拡散層31に印加する電圧(Vo−Vi)との関係及び以下の式
【0006】
【数1】
Figure 0003722655
【0007】
に示されているように、I−(Vo−Vi)曲線の線形を示す電圧の範囲は小さいために、抵抗の可変範囲が制限される。また、図8に示すJFET40においても、同様に、I−(Vo−Vi)曲線の線形領域が狭い範囲に限定されるという課題がある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、抵抗値の変化の幅を大きくとることができる可変抵抗素子、すなわち、電気的特性を制御することができる制御電極を組み込んだSOI半導体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、電気的に可変なRC遅延線として機能するSOI半導体装置であって、埋め込み絶縁膜上に表面半導体層が積層されて構成されるSOI基板の表面半導体層により形成され、絶縁膜によって絶縁分離された抵抗体と、前記抵抗体上に絶縁膜を介して前記抵抗体と容量結合した制御電極とを備え、前記抵抗体及び前記抵抗体と前記制御電極との間に形成される容量により前記RC遅延線が構成され、前記抵抗体は、前記制御電極により部分空乏化されることにより形成された中性領域において電流が流れ、伝導方向における両端に高濃度第1導電型拡散層を有し、前記抵抗体の抵抗値が、前記抵抗体を構成する前記表面半導体層に含まれる不純物濃度と前記抵抗体の大きさとによって所定の値に設定されかつ前記制御電極の印加電圧により可変し、前記SOI半導体装置の遅延時間が前記制御電極の印加電圧により可変するSOI半導体装置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のSOI半導体装置は、SOI基板に形成される、いわゆる可変抵抗素子として機能し得る装置であり、さらに、この半導体装置において形成される容量と接続されることによりRC遅延線として機能し得る。
【0012】
本発明において使用されるSOI基板は、通常支持基板上に、埋め込み絶縁膜、さらにその上に表面半導体層が形成されて構成されるものであり、例えば、結合SOI(BESOI)、SIMOX(Separation by Implantation of Oxygen)型基板等として用いられるものが挙げられる。
支持基板としては、例えば、シリコン、ゲルマニウム等の元素半導体基板、GaAs、InGaAs等の化合物半導体、サファイア、石英、ガラス、プラスチック等の絶縁性基板等、種々の基板を使用することができる。なお、この支持基板として、上記支持基板上にトランジスタやキャパシタ等の素子又は回路等が形成された基板を使用してもよい。
【0013】
埋め込み絶縁膜としては、例えばSiO2膜、SiN膜等が挙げられる。この際の膜厚は、得ようとする半導体装置の特性、得られた半導体装置を使用する際の印加電圧の高さ等を考慮して適宜調整することができるが、例えば、50〜400nm程度が挙げられる。
表面半導体層は、通常、トランジスタを形成するための活性層として機能する半導体薄膜であり、本発明においては抵抗体そのものを構成する。この表面半導体層は、シリコン、ゲルマニウム等の元素半導体、GaAs、InGaAs等の化合物半導体等による薄膜で形成することができる。なかでもシリコン薄膜が好ましい。
【0014】
本発明の第1のSOI半導体装置においては、抵抗体は、表面半導体層によって構成されており、その周辺が絶縁膜によって絶縁分離されることにより、所定の抵抗値(Ω)を得るために、所定の不純物濃度、所定の大きさに設定されている。ここで、抵抗体の大きさとは、膜厚T、幅W及び長さLaによって決定されるものであり、得ようとする抵抗値の大きさやデザインルールに応じて適宜設定することができる。例えば、80〜200nm程度の膜厚、10〜1000μm程度の幅、0.01〜10μm程度の長さが挙げられる。また、抵抗体の表面半導体層における不純物濃度は、特に限定されるものではないが、例えば、1〜5×1017cm-3程度が挙げられる。この範囲の不純物濃度に設定することにより、抵抗体の比抵抗を0.04〜0.2Ω・cm程度とすることができる。このような抵抗体の不純物濃度及び大きさに設定することにより、抵抗体の抵抗値を1〜100MΩ/μm程度に制御することができる。
【0015】
抵抗体は、その幅方向の両端に電極端子が接続されている。なお、電極端子との接続の際のコンタクト抵抗を低減するために、抵抗体の両端に、P型又はN型の不純物が高濃度に拡散した拡散層が形成されていてもよい。なお、電極端子に印加される電圧は、正又は負のいずれでもよいが、抵抗体の導電型がP型の場合には、負であることが適当である。この場合の電圧の大きさは、得ようとする抵抗値等を考慮して、適宜調整することができ、例えば、0〜5V程度が挙げられる。
【0016】
抵抗体の周辺に形成される絶縁膜は、SiO2やSiN等により形成することができる。この絶縁膜は、通常の半導体プロセスにおいて素子分離を行う方法等によって、形成することができる。
抵抗体の上には、絶縁膜を介して抵抗体と容量結合した制御電極が形成されていることが好ましい。ここでの絶縁膜の材料及び膜厚は特に限定されるものではなく、通常MOSトランジスタのゲート酸化膜として形成されるものと同様のものが挙げられる。
【0017】
制御電極の材料及び膜厚は、特に限定されるものではなく、通常MOSトランジスタのゲート電極として形成されるものと同様のもの、例えば、ポリシリコン;W、Ta、Ti、Mo等の高融点金属のシリサイド;これらシリサイドとポリシリコンとからなるポリサイド;その他の金属等、膜厚150nm〜300nm程度が挙げられる。制御電極の大きさは、特に限定されるものではなく、所望の特性を得ることができる大きさを適宜選択して決定することができる。
【0018】
制御電極には、所定の電圧Vcが印加され、この印加電圧により、抵抗体を部分的に空乏化する。なお、制御電圧Vcは正及び負のいずれでもよいが、通常、抵抗体の導電型がP型の場合には、制御電圧Vcは正の電圧、N型の場合には、負の電圧が印加される。空乏化した領域の幅(深さ)Wdは、制御電圧の印加電圧、抵抗体に含まれる不純物濃度、制御電極との容量結合の状態、ゲート酸化膜の膜厚等の種々のパラメータに依存して調整することができる。抵抗体を流れる電流は、部分空乏化により形成された中性領域を流れることとなるため、制御電極の印加電圧を調整することにより、抵抗体の抵抗値を可変させることができる。この場合の制御電極の印加電圧の大きさは、得ようとする抵抗値等を考慮して、適宜調整することができ、例えば、0〜5V程度が挙げられる。
【0019】
本発明の第1のSOI半導体装置においては、制御電極が、表面半導体層(抵抗体)との間で容量結合しているため、抵抗体と組み合わせることにより、電気的に抵抗値を変化させることができ、さらには信号の遅延のタイミングを変化させることができるRC遅延線として用いることができる。
【0020】
また、本発明の第2のSOI半導体装置においては、抵抗体は、表面半導体層中に形成される。この場合の表面半導体層の膜厚は、得ようとする抵抗体の抵抗値等を考慮して適宜設定することができる。例えば、80〜200nm程度が挙げられる。また、表面半導体層における不純物濃度は、得ようとする抵抗値を実現することができるように設定することが好ましい。例えば、1〜5×1017cm-3程度が挙げられる。この範囲の不純物濃度に設定することにより、表面半導体層の抵抗値を0.04〜0.2Ω・cm程度に設定することができる。
【0021】
抵抗体は、その幅方向(伝導方向)の両端に電極端子が接続されている。なお、電極端子との接続の際のコンタクト抵抗を低減するために、抵抗体の両端には、N型又はP型の不純物が高濃度に拡散した拡散層が形成されている。この場合の不純物濃度は、特に限定されるものではないが、例えば、1020cm-3オーダ以上が挙げられる。なお、抵抗体の導電型がN型の場合には、これらの電極端子に印加される電圧Vi、Voは正であることが好ましい。この場合の電圧の大きさは、得ようとする抵抗値等を考慮して、適宜調整することができ、例えば、0〜5V程度が挙げられる。
【0022】
また、幅方向と直交する方向における両側壁は、P型又はN型の不純物が高濃度に拡散した拡散層が形成されることにより、抵抗体が接合分離されている。この場合の不純物濃度は、特に限定されるものではないが、例えば、1020cm-3オーダ以上が挙げられる。この拡散層は、互いに接続されて、接地されていることが好ましい。
【0023】
なお、表面半導体層には、通常MOSトランジスタを素子分離するように、素子分離領域が形成されていてもよい。
抵抗体の上には、絶縁膜を介して抵抗体と容量結合した制御電極が形成される。ここでの絶縁膜及び制御電極の材料及び膜厚は上記したのと同様のものが挙げられる。この制御電極に印加される電圧により、抵抗体の抵抗値を可変させることができる。この場合の電圧の大きさは、得ようとする抵抗値等を考慮して、適宜調整することができ、例えば、0〜5V程度が挙げられる。
【0024】
本発明の第2のSOI半導体装置においては、制御電極が、表面半導体層(抵抗体)との間で容量結合しており、この容量は接合容量と並列接続されている。これらの容量と、抵抗体と組み合わせることにより、電気的に抵抗値を変化させることができ、さらには信号の遅延のタイミングを変化させることができるRC遅延線として用いることができる。
【0025】
本発明のSOI半導体装置は、一般的なMOSプロセス又はCMOSプロセス技術を通常の一連のプロセスとして、あるいは上記SOI半導体装置を実現するために適当な修正を加えて用いることにより形成することができる。また、可変する抵抗の値は、上記のようなパラメータの他、プロセスに関連するパラメータに基づいて、任意に設計することができる。
以下に、本発明のSOI半導体装置及びその製造方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
実施の形態1
この実施の形態のSOI半導体装置である抵抗/RC遅延線は、図1(a)〜(c)に示したように、シリコン基板1、埋め込み絶縁膜2及び表面シリコン層がこの順に積層されてなるSOI基板における表面シリコン層が、抵抗体4として構成されている。抵抗体4は、シリコン酸化膜2aで、その周辺が完全に絶縁分離されている。抵抗体4上には、抵抗体4とはゲート酸化膜5により絶縁され、かつ容量結合した制御電極6が配置されている。抵抗体4は、その両端に2つの端子を有しており、各端子には、それぞれ電圧Vi及びVoが印加されている。また、制御電極6には電圧Vcが印加されている。
【0027】
抵抗体4は、制御電極6により部分空乏化されており、表面シリコン層に含有される不純物濃度Naによって調整される比抵抗と、制御電極6の電圧Vcによって誘導される空乏層の幅(深さ)Wdとによって決定される抵抗値Rを有している。抵抗体4は、部分空乏化により形成された中性領域において、一方の端子から他方の端子へ電流が流れるが、抵抗体4の抵抗値は、制御電極6の印加電圧Vcを変化させることにより、制御することができる。
また、このSOI半導体装置は、制御電極6と表面シリコン層との間で分布容量Cを有しており、その結果、抵抗体4に接続された2つの端子の間で、遅延時間を電圧Vcによって制御することができる分布RC遅延線が構成されている。
【0028】
上記のSOI半導体装置の抵抗値Rbと制御電圧Vcとの関係を、図2(a)に示す。なお、このSOI半導体装置においては、抵抗体4の幅W=100μm、抵抗体4の長さLa=0.5μm、抵抗体4の不純物濃度Na=3×1017cm-3、抵抗体4の膜厚TSi=150nm、ゲート酸化膜5のTox=7nmである。抵抗値Rbは、Vcが0Vから2Vに変化した時、25kΩ〜49kΩに変化する。
また、図2(b)に示したように、RC遅延は、制御電圧Vcが0.8V以上で増加しており、制御電極Vcが0.6V以下では一定値として用いられる。
【0029】
この実施の形態におけるSOI半導体装置によれば、抵抗体4は膜厚TSiの表面シリコン層で形成され、幅Wdの空乏層を有することから、膜厚(TSi−Wd)で表される中性領域を伝導チャネルとして、電流が流れる。よって、表面半導体層の表面や界面状態の影響を受けず、安定した抵抗値を与えることができる。また、伝導は、制御電極の印加電圧によって生じる反転層に依存しない。結果として、表面反転チャネルトランジスタの場合に生じる表面トラップ効果の影響を受けることなく、ノイズの増加を抑制することができる。さらに、リーク電流の通り道となる寄生接合がないため、リーク電流を防止することができる。
【0030】
実施の形態2
この実施の形態のSOI半導体装置である抵抗/RC遅延線は、図3(a)、(b)に示したように、部分空乏化されたSOIMOSデバイスにより構成される。
抵抗体14は、N型シリコン基板11、埋め込み絶縁膜12及び表面シリコン層がこの順に積層されてなるSOI基板における表面シリコン層中に形成されてなる。抵抗体14は、その上に配置する制御電極16によって誘導される部分空乏化により形成され、チャネル長W、実効幅Laの中性領域によって構成される。
【0031】
制御電極16は、抵抗体14上においてゲート酸化膜15により抵抗体14から絶縁され、かつ容量結合している。
抵抗体14は、その両端に高濃度N型拡散層17からなる2つの端子を有しており、各端子には、それぞれ電圧Vi及びVoが印加され、この端子間において電流が流れる。また、制御電極16には電圧Vcが印加されている。さらに、抵抗体14は、表面シリコン層に形成された高濃度P型拡散層であるソース/ドレイン領域13により、その両側壁が接合分離されている。ソース/ドレイン領域13は互いに接続され、接地されている。これにより、PN接合が順方向バイアスになることを防止することができる。
また、このSOI半導体装置は、制御電極16と表面シリコン層との間の容量Cと接合容量とは並列に接続されている。その結果、抵抗体14に接続された2つの端子の間で、遅延時間を電圧Vcによって制御することができる分布RC遅延線が構成される。
【0032】
上記のSOI半導体装置をRC遅延線又は分布RCローパスフィルタを用いた場合、RC遅延は、図4に示される挙動を示す。なお、このSOI半導体装置においては、W=100μm、La=0.5μm、Na=3×1017cm-3、TSi=150nm、Tox=7nmである。RC遅延は、制御電圧Vcが1.5V以上で徐々に増加しており、制御電極Vcが1.5V以下では一定値として用いられる。なお、この場合の接合容量は、Cj=3.2×10-7F/cm2になる。
【0033】
また、上記のSOI半導体装置を、図5に示すように、パルスジェネレータ20に接続した回路に用いた場合、遅延時間Tdは、
Td=R・C・(0.38+0.69・(Rt・Ct+Rt+Ct))
(ただし、全容量はC、抵抗はR、Rt=Rs/R、Ct=CL/C、Rsはパルスジェネレータの入力インピーダンス、CLは負荷容量を示す)
で表される。
【0034】
なお、本発明におけるRC遅延線は、一般的なRC遅延線として利用することができる。その一例を図6(a)に示す。
パルスジェネレータから発生したパルスは、図6(b)に示すように、RC遅延線を通ることにより遅延し、RC遅延線を通ったパルスと排他的論理ORゲートとの接続により、デジタルパルス幅Toとして生成される。RC遅延線における抵抗の値を変化させることにより、デジタルパルス幅Toは調整可能となる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、SOI半導体装置である抵抗及びRC線は、絶縁膜又は絶縁膜と接合とにより絶縁分離されることとなるため、リーク電流や周辺回路からのクロストーク効果、ノイズ等を有効に除去することができる。
また、本発明のSOI半導体装置における抵抗体は、制御電極によって部分空乏化されることにより形成される中性領域に電流が流れる構造であるため、半導体層の表面や絶縁膜との界面の状態に影響されることがないため、より安定な抵抗値を得ることが可能となる。
しかも、本発明のSOI半導体装置は、従来から一般的に行われているMOSプロセス又はCMOSプロセスを用いて形成することができ、特別なプロセスを必要としないので、製造工程の煩雑化や製造コストの上昇を招くことなく実現することができる。
また、本発明のSOI半導体装置によれば、抵抗体と容量とを接続することができ、電圧によって制御することができるRC遅延線を構成することができるため、パルス幅等を容易に制御することができるとともに、通常のRC遅延線と同様の幅広い用途に応用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSOI半導体装置の要部を示す概略斜視図、概略断面図及び回路図である。
【図2】図1のSOI半導体装置における抵抗と制御電圧との関係を示す図、RC遅延時間と制御電圧との関係を示す図である。
【図3】本発明の別のSOI半導体装置の要部を示す概略平面図及び概略断面図である。
【図4】図3のSOI半導体装置におけるRC遅延時間と制御電圧との関係を示す図である。
【図5】図3のSOI半導体装置を用いたRC遅延回路図である。
【図6】本発明のSOI半導体装置を用いたパルスジェネレータを示す回路図及び波形図である。
【図7】従来のMOSトランジスタを示す要部の概略斜視図及び電圧−電流特性を示す図である。
【図8】従来のJEFTを可変抵抗素子として用いた場合の回路図である。
【符号の説明】
1、11 シリコン基板(支持基板)
2、12 埋め込み絶縁膜
2a シリコン酸化膜(絶縁膜)
4、14 抵抗体
5、15 ゲート酸化膜(絶縁膜)
6、16 制御電極
13 ソース/ドレイン領域(第2導電型拡散層)
17 高濃度N型拡散層(高濃度第1導電型拡散層)
20 パルスジェネレータ

Claims (3)

  1. 電気的に可変なRC遅延線として機能するSOI半導体装置であって、埋め込み絶縁膜上に表面半導体層が積層されて構成されるSOI基板の表面半導体層により形成され、絶縁膜によって絶縁分離された抵抗体と、前記抵抗体上に絶縁膜を介して前記抵抗体と容量結合した制御電極とを備え、前記抵抗体及び前記抵抗体と前記制御電極との間に形成される容量により前記RC遅延線が構成され、前記抵抗体は、前記制御電極により部分空乏化されることにより形成された中性領域において電流が流れ、伝導方向における両端に高濃度第1導電型拡散層を有し、前記抵抗体の抵抗値が、前記抵抗体を構成する前記表面半導体層に含まれる不純物濃度と前記抵抗体の大きさとによって所定の値に設定されかつ前記制御電極の印加電圧により可変し、前記SOI半導体装置の遅延時間が前記制御電極の印加電圧により可変するSOI半導体装置。
  2. 前記抵抗体の伝導方向に対する両側壁が高濃度第2導電型拡散層により接合分離されてなる請求項1に記載の装置。
  3. 前記高濃度第2導電型拡散層が互いに接続され、該接続された高濃度第2導電型拡散層が接地されてなり、前記高濃度第2導電型拡散層がP型である請求項2に記載の装置。
JP32277299A 1999-11-12 1999-11-12 Soi半導体装置 Expired - Fee Related JP3722655B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32277299A JP3722655B2 (ja) 1999-11-12 1999-11-12 Soi半導体装置
US09/667,530 US6720621B1 (en) 1999-11-12 2000-09-22 SOI semiconductor device with resistor body
TW089119954A TW463363B (en) 1999-11-12 2000-09-27 SOI semiconductor device and fabrication process thereof
EP00309880A EP1100126A3 (en) 1999-11-12 2000-11-07 SOI semiconductor device and fabrication process thereof
KR10-2000-0066751A KR100418642B1 (ko) 1999-11-12 2000-11-10 Soi 반도체장치 및 그 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32277299A JP3722655B2 (ja) 1999-11-12 1999-11-12 Soi半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001144254A JP2001144254A (ja) 2001-05-25
JP3722655B2 true JP3722655B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=18147479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32277299A Expired - Fee Related JP3722655B2 (ja) 1999-11-12 1999-11-12 Soi半導体装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6720621B1 (ja)
EP (1) EP1100126A3 (ja)
JP (1) JP3722655B2 (ja)
KR (1) KR100418642B1 (ja)
TW (1) TW463363B (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030048999A (ko) * 2001-12-13 2003-06-25 삼성전자주식회사 반도체 소자의 저항 및 그 형성 방법
JP4162515B2 (ja) * 2002-03-25 2008-10-08 セイコーインスツル株式会社 半導体装置およびその製造方法
JP2004071927A (ja) * 2002-08-08 2004-03-04 Renesas Technology Corp 半導体装置
US7375000B2 (en) * 2005-08-22 2008-05-20 International Business Machines Corporation Discrete on-chip SOI resistors
WO2007026782A1 (ja) * 2005-08-30 2007-03-08 Yamaha Corporation コンデンサマイクロホン及びコンデンサマイクロホンの製造方法
JP2007242660A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Renesas Technology Corp 半導体装置
JP5186634B2 (ja) * 2010-06-29 2013-04-17 シャープ株式会社 不揮発性半導体記憶装置
US8432210B2 (en) * 2010-11-02 2013-04-30 Lsi Corporation Fine-grained clock skew tuning in an integrated circuit
US8956938B2 (en) 2012-05-16 2015-02-17 International Business Machines Corporation Epitaxial semiconductor resistor with semiconductor structures on same substrate
KR20140131671A (ko) * 2013-05-06 2014-11-14 에스케이하이닉스 주식회사 병렬 구조의 가변 저항 소자
JP6257554B2 (ja) * 2015-05-08 2018-01-10 三菱電機株式会社 半導体装置
FR3063415A1 (fr) * 2017-02-28 2018-08-31 Stmicroelectronics (Crolles 2) Sas Circuit integre avec region resistive amelioree

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3683491A (en) 1970-11-12 1972-08-15 Carroll E Nelson Method for fabricating pinched resistor semiconductor structure
FR2430092A1 (fr) 1978-06-29 1980-01-25 Ibm France Procede de correction du coefficient en tension de resistances semi-conductrices, diffusees ou implantees et resistances ainsi obtenues
JPS58103169A (ja) 1981-12-15 1983-06-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体可変抵抗素子
JPH0815254B2 (ja) 1985-02-28 1996-02-14 富士通株式会社 遅延回路
JPH0239563A (ja) 1988-07-29 1990-02-08 Sony Corp 可変抵抗素子
JPH0467666A (ja) 1990-07-09 1992-03-03 Fujitsu Ltd 半導体装置
JP2942602B2 (ja) 1990-08-07 1999-08-30 富士機械製造株式会社 自動工具研削装置
JPH05114699A (ja) 1991-07-24 1993-05-07 Fujitsu Ltd 半導体抵抗装置とその抵抗値設定方法
US5930638A (en) 1993-07-12 1999-07-27 Peregrine Semiconductor Corp. Method of making a low parasitic resistor on ultrathin silicon on insulator
JPH0758291A (ja) 1993-08-17 1995-03-03 Fujitsu Ten Ltd 集積回路
JPH0964320A (ja) 1995-08-29 1997-03-07 Hitachi Ltd Soi基板並びにそれを用いた半導体装置およびその製造方法
JPH09181262A (ja) 1995-12-27 1997-07-11 Hitachi Ltd 半導体装置及びその製造方法
JPH09232522A (ja) 1996-02-22 1997-09-05 Sony Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH09289323A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Matsushita Electric Works Ltd 半導体装置の製造方法
US5872381A (en) 1996-05-23 1999-02-16 Sony Corporation Semiconductor device and its manufacturing method
US5767757A (en) 1996-07-29 1998-06-16 Harris Corporation Electrically variable R/C network and method
US6287900B1 (en) 1996-08-13 2001-09-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd Semiconductor device with catalyst addition and removal
JPH1174531A (ja) 1997-08-28 1999-03-16 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路装置
US6180984B1 (en) * 1998-12-23 2001-01-30 Honeywell Inc. Integrated circuit impedance device and method of manufacture therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001144254A (ja) 2001-05-25
KR100418642B1 (ko) 2004-02-11
EP1100126A3 (en) 2003-07-30
EP1100126A2 (en) 2001-05-16
TW463363B (en) 2001-11-11
US6720621B1 (en) 2004-04-13
KR20010060296A (ko) 2001-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6524897B1 (en) Semiconductor-on-insulator resistor-capacitor circuit
JP3722655B2 (ja) Soi半導体装置
EP1040521B1 (en) Method of operating a silicon oxide insulator (soi) semiconductor having selectively linked body
JP3586638B2 (ja) 半導体容量装置
JP3900542B2 (ja) 半導体容量装置及びそれを用いた半導体装置
JPS6124824B2 (ja)
JP2609619B2 (ja) 半導体装置
JP2004288978A (ja) 半導体集積装置
JP2576433B2 (ja) 半導体装置用保護回路
EP0814508A1 (en) Semiconductor device having element with high breakdown voltage
US3978431A (en) Temperature compensated oscillator
EP2266132A1 (en) Poly-resistor, and linear amplifier
JPH01268049A (ja) 拡散抵抗素子
JPH01268050A (ja) 拡散抵抗素子
JP2713409B2 (ja) 相補soi型横方向絶縁ゲート整流器
JPS59143358A (ja) 半導体薄膜抵抗素子
JPS5853864A (ja) 半導体可変容量素子
JPS58197760A (ja) 半導体装置
JPH01225349A (ja) 電子素子形成用材料
JP2917428B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPS6210031B2 (ja)
JPS5913361A (ja) 半導体集積回路装置
JPH0456462B2 (ja)
JPH0294660A (ja) 可変容量型の半導体装置
JPH027554A (ja) 半導体装置の入力回路

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees