JPH09181262A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH09181262A
JPH09181262A JP34035595A JP34035595A JPH09181262A JP H09181262 A JPH09181262 A JP H09181262A JP 34035595 A JP34035595 A JP 34035595A JP 34035595 A JP34035595 A JP 34035595A JP H09181262 A JPH09181262 A JP H09181262A
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single crystal
crystal silicon
silicon layer
insulating film
groove
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JP34035595A
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English (en)
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Hiromi Shimamoto
裕巳 島本
Katsuyoshi Washio
勝由 鷲尾
Yukihiro Onouchi
享裕 尾内
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、微細で寄生容量が少なく高性能な単
結晶シリコン抵抗素子を提供することにある。 【解決手段】断面が複数の溝を有し、この単結晶シリコ
ン層の溝方向を電流が流れる方向となるように、且つ一
対の表面と溝底部の拡散層が電気的に並列に接続される
様に、単結晶シリコン層の両端から引き出し電極を取り
す構造で達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来に比べ微細で
抵抗値ばらつきが小さい単結晶シリコン抵抗を用いた半
導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】単結晶シリコンを用いた抵抗に関する従
来の技術については、例えば、アイ・イ−・イ−・イ−
・トランザクションズ オン エレクトロン デバイシ
ス、イ−ディ−28、ナンバ−7(1981)第818
頁から830頁(IEEE Trans.Electron Devices, ED-2
8, No.7(1981) pp818-830)に、半導体基板内に設けた
不純物拡散層を抵抗素子とする構成が開示されており、
図9に示した断面構造と図10に示した平面構造が示さ
れている。ここで図9において、A−A断面,B−B断
面は、図10中にそれぞれA−A並びにB−Bの記号で
示した断面構造の模式図である。尚、図9以外の図にお
いても、A−A断面,B−B断面はそれぞれこれと同じ
位置関係及び方向で切断した場合の断面構造を示す。但
し、図10の平面図は、マスクパタ−ンのレイアウト模
式図として示してある。
【0003】図9に示した従来の抵抗は、下記の方法に
よって製造されていた。初めに、周知のイオン打ち込み
技術を用いて、シリコン基板1と反対導電形の不純物を
注入し不純物拡散層5を形成する。続いて、この不純物
拡散層5によって基板とPN接合分離されるように不純
物拡散層5と反対導電形の不純物を注入し、熱処理を施
し不純物拡散層3を形成する。その後、基板表面に酸化
膜13を堆積した後、周知のホトエッチング技術を用い
て酸化膜13をパタ−ンニングしコンタクト孔42を形
成していた。更に、このコンタクト孔を覆うようにアル
ミニウム等の金属電極31を堆積し、これをパタ−ニン
グし引き出し電極を形成していた。
【0004】更に、前記した従来の抵抗の寄生容量を低
減することで、半導体回路の動作時間を低減できる技術
として、絶縁膜上に設けた多結晶シリコン層を抵抗素子
とする技術が知られており、例えば、アナリシス アン
ド デザイン オブ インテグレイティッド サ−キッ
ツ(1981)第2版の第112頁から119頁(Analy
sis and Design of Analog Integrated Circuits,PP112
-119,2nd-Edi.,Gray and Meyer,1984,John Wiley & Son
s.,Inc.)に開示されており、図11に示した断面構造と
図12に示した平面構造を有している。
【0005】図11に示した従来の多結晶シリコン抵抗
は、下記の方法によって製造されていた。始めに、シリ
コン基板1の上に絶縁膜15を形成し、酸化膜15上に
所望の厚さの多結晶シリコン22を堆積する。この後、
周知のイオン打ち込み技術を用いて単結晶シリコン22
中に不純物を注入し、更に熱処理を施す。次に、周知の
ホトエッチング技術を用いて多結晶シリコン22をパタ
−ンニングする。その後、基板表面に酸化膜13を堆積
した後、周知のホトエッチング技術を用いて酸化膜13
をパタ−ンニングしコンタクト孔42を形成していた。
更に、このコンタクト孔を覆うようにアルミニウム等の
金属電極31を堆積し、これをパタ−ニングし引き出し
電極を形成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、単結晶シリコ
ン抵抗は、LSIプロセスとの融合性が良く抵抗値の制
御が容易であること、特性ばらつきが少なく信頼性が高
いなどの特長を有する。しかし、抵抗層間の電気的絶縁
を図るために、これを覆うようにアイソレ−ション層と
呼ばれる反対導電形の不純物層を設ける必要がある。こ
のため、アイソレ−ション層と抵抗層の間にPN接合が
形成されるため、微細化が困難であり、寄生容量が大き
く、α線によるソフトエラ−に弱いこと、アイソレ−シ
ョン層や基板の電位によって抵抗値が変動する基板バイ
アス効果が生じてしまう等の欠点を有する。
【0007】一方、多結晶シリコン抵抗は、絶縁膜上の
多結晶シリコン層を抵抗素子とするため、単結晶シリコ
ン抵抗に比べレイアウトの自由度が高く、寄生容量が極
端に少なく、α線によるソフトエラ−や基板バイアス効
果がほとんど生じない等の特長を有する。しかし、多結
晶シリコンには粒界が存在するため、これに含まれる不
純物の濃度,存在状態,結晶構造によって電気的特性が
著しく変化する。このため安定した特性を得るために
は、多結晶シリコンの堆積条件や膜厚、不純物の添加方
法や不純物濃度、熱処理や熱履歴などを正確に管理する
必要があり、実際には、多結晶シリコン抵抗は単結晶シ
リコン抵抗に比べ特性ばらつきが大きい欠点があった。
更に、多結晶シリコンは、通電による温度上昇により結
晶中の不純物の活性状態が変化し、抵抗値が変動する特
徴を持っている。このため、高速な動作が要求される回
路では抵抗に大電力が印加されるので、通電による発熱
を抑えるために抵抗の占有面積を増加する必要があり、
これが微細化の妨げとなっていた。その結果、寄生容量
が増加し回路の高速動作に妨げとなっていた。
【0008】また、両者いずれの抵抗も実質的な抵抗値
の制御は、抵抗の平面形状を変化することで成されてい
る。従って、高抵抗を得るために抵抗長を増加すると抵
抗の占有面積が増加し、抵抗幅を減少すると加工ばらつ
きの増加を招いてしまう。このため、高精度な抵抗を得
ようとすると、抵抗の占有面積が増大する欠点を有して
いた。
【0009】また、上述したような抵抗素子の問題は、
かかる抵抗素子を用いた各種半導体集積回路ひいてはそ
れを用いたシステムの性能向上の妨げとなる。抵抗素子
の寄生容量の問題は回路及びシステムの高速化を妨げ、
抵抗の有する温度依存性の問題は信頼性の高い回路及び
システムを設計するうえで問題となる。これら問題点
は、特に、高速動作の要求の強い数十Gbpsクラスの
光通信システムや高速かつ小型化の要求が強い移動無線
用の携帯端末機器等の回路・システムを構成する上でも
寄生容量が少なく微細かつ高精度な抵抗素子の実現が望
まれるものである。
【0010】従って、本発明の目的は、上述した従来技
術の問題点を解決することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、寄生容量が少
なく微細で且つ高精度な抵抗素子及びその製造方法を提
供することにある。
【0012】また、本発明の更なる他の目的は、寄生容
量が少なく微細で且つ高精度な抵抗素子を有する半導体
集積回路及びその製造方法を提供することにある。
【0013】また、本発明の更なる他の目的は、高速・
高精度な動作が可能な、抵抗素子を有する回路及びシス
テムを提供することにある。
【0014】なお、本発明の更なる他の目的は、本願の
明細書及び図面から明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の代表的な実施形態に係る半導体装置は、図
1及び図2に示すように、支持基板すなわちシリコン基
板1上の第1の絶縁膜である二酸化シリコン膜(以下、
単に酸化膜と称する)11と第2の酸化膜12とで電気
的に分離された、断面に少なくとも一対の凹凸が形成さ
れるように溝を設けた単結晶シリコン層2を有し、この
単結晶シリコン層の支持基板と水平な表面に高濃度の不
純物拡散層3を有し、単結晶シリコン層の溝方向を電流
が流れる方向となる様に、単結晶シリコン層の両端から
取り出された引き出し電極とから構成されていることを
特徴とするものである。そして、前記半導体装置におい
て、単結晶シリコン層2の一対の表面(凸部)及び溝底部
(凹部)拡散層3が、並列となるように電気的に接続され
ていればより好適である。更に、前記半導体装置におい
て、単結晶シリコン層2が空乏化しやすいように、単結
晶シリコン層2の不純物濃度が低ければより好適であ
る。更に、前記半導体装置の引出電極には低抵抗の多結
晶シリコンを用いればより好適である。
【0016】或いは、本発明の代表的な実施形態に係る
半導体装置は、図3及び図4に示すように、支持基板す
なわちシリコン基板1上の第1の酸化膜11と第2の酸
化膜12とで電気的に分離された、断面に少なくとも一
対の凹凸が形成されるように溝を設けた単結晶シリコン
層2を有し、この単結晶シリコン層の支持基板と水平な
表面に高濃度の不純物拡散層3を有し、この溝側壁に酸
化膜とは異なる絶縁膜例えば窒化シリコン膜を有し、単
結晶シリコン層の溝方向を電流が流れる方向となる様
に、単結晶シリコン層の両端から取り出された引き出し
電極とから構成されていることを特徴とするものであ
る。そして、前記半導体装置において、単結晶シリコン
層2の一対の表面(凸部)及び溝底部(凹部)拡散層3が、
並列となるように電気的に接続されていればより好適で
ある。更に、前記半導体装置において、単結晶シリコン
層2が空乏化しやすいように、単結晶シリコン層2の不
純物濃度が低ければより好適である。更に、前記半導体
装置の引出電極には低抵抗の多結晶シリコンを用いれば
より好適である。
【0017】或いは、本発明の代表的な実施形態に係る
半導体装置は、図5及び図6に示すように、支持基板す
なわちシリコン基板1上の第1の酸化膜11と第2の酸
化膜12とで電気的に分離された、断面に少なくとも一
対の凹凸が形成されるように溝を設けた単結晶シリコン
層2を有し、この単結晶シリコン層の一対の凹凸の支持
基板と水平な表面のみに高濃度の不純物拡散層3及び6
を有し、単結晶シリコン層の溝方向を電流が流れる方向
となる様に、単結晶シリコン層の両端から取り出された
引き出し電極とから構成されていることを特徴とするも
のである。そして、前記半導体装置において、単結晶シ
リコン層2の一対の表面(凸部)及び溝底部(凹部)拡散層
3及び6が、並列となるように電気的に接続されていれ
ばより好適である。更に、前記半導体装置において、単
結晶シリコン層2が空乏化しやすいように、単結晶シリ
コン層2の不純物濃度が低ければより好適である。更
に、前記半導体装置の引出電極には低抵抗の多結晶シリ
コンを用いればより好適である。
【0018】或いは、本発明の代表的な実施形態に係る
半導体装置は、図7及び図8に示すように、支持基板す
なわちシリコン基板1上の第1の酸化膜11と第2の酸
化膜12とで電気的に分離された、低不純物濃度の単結
晶シリコン層2を有し、この単結晶シリコン層の表面に
高濃度の不純物拡散層3を有し、単結晶シリコン層の両
端から取り出された引き出し電極とから構成されている
ことを特徴とするものである。そして、前記半導体装置
において、単結晶シリコン層2が空乏化しやすいよう
に、単結晶シリコン層2の不純物濃度が低ければより好
適である。更に、前記半導体装置の引出電極には低抵抗
の多結晶シリコンを用いればより好適である。
【0019】また、本発明の代表的な実施形態に係る半
導体装置の製造方法は、支持基板上に第1の絶縁膜、低
不純物濃度の第1の半導体層を順次堆体した状態にする
工程と、すなわち図14で言えば、シリコン基板上に酸
化膜11、単結晶シリコン層2を備えた積層基板を形成
する工程と、この単結晶シリコン層をパタ−ニングして
酸化膜11に達する第1の溝40を形成し、単結晶シリ
コン層2を周囲と分離する工程と、図15に示すよう
に、基板表面に第2の酸化膜を堆積し、これをエッチバ
ックして溝40に酸化膜12を埋め込む工程と、周知の
ホトエッチング技術を用いて、単結晶シリコン層2の一
部を異方性エッチングし、第2の浅い溝41を形成する
工程と、図16に示すように、周知のイオン打ち込み技
術を用いて、単結晶シリコン層2の一部の支持基板と水
平な表面に、第1の浅い拡散層3を形成する工程と、図
17に示すように、第3の酸化膜13を堆積し、この一
部をエッチングしてコンタクト孔42を形成する工程
と、この後、このコンタクト孔42を覆うように引き出
し電極を形成する工程とから成る。
【0020】また、本発明の代表的な実施形態に係る半
導体装置の別の製造方法は、支持基板上に第1の絶縁
膜、低不純物濃度の第1の半導体層を順次堆体した状態
にする工程と、すなわち図18で言えば、シリコン基板
上に酸化膜11、単結晶シリコン層2を備えた積層基板
を形成する工程と、この単結晶シリコン層をパタ−ニン
グして酸化膜11に達する第1の溝40を形成し、単結
晶シリコン層2を周囲と分離する工程と、図19に示す
ように、基板表面に第2の酸化膜を堆積し、これをエッ
チバックして溝40に酸化膜12を埋め込む工程と、周
知のホトエッチング技術を用いて、単結晶シリコン層2
の一部を異方性エッチングし、第2の浅い溝41を形成
する工程と、図20に示すように、基板表面に窒化シリ
コン14を堆積し、これを異方性エッチングし溝41の
側壁にの超す工程と、周知のイオン打ち込み技術、或い
は気相拡散等の不純物拡散技術を用いて、単結晶シリコ
ン層2の一部の支持基板と水平な表面に、第1の浅い拡
散層3を形成する工程と、図21に示すように、第3の
酸化膜13を堆積し、この一部をエッチングしてコンタ
クト孔42を形成する工程と、この後、このコンタクト
孔42を覆うように引き出し電極を形成する工程とから
成るものである。
【0021】更に、本発明の代表的な実施形態に係る半
導体装置の別の製造方法は、支持基板上に第1の絶縁
膜、低不純物濃度の第1の半導体層を順次堆体した状態
にする工程と、すなわち図22で言えば、シリコン基板
上に酸化膜11、単結晶シリコン層2を備えた積層基板
を形成する工程と、この単結晶シリコン層をパタ−ニン
グして酸化膜11に達する第1の溝40を形成し、単結
晶シリコン層2を周囲と分離する工程と、図23に示す
ように、基板表面に第2の酸化膜を堆積し、これをエッ
チバックして溝40に酸化膜12を埋め込む工程と、周
知のイオン打ち込み技術を用いて、単結晶シリコン層2
の一部表面に、第1の浅い拡散層3を形成する工程と、
図24に示すように、基板表面に第1の窒化膜を堆積す
る工程と、図25に示すように、周知のホトエッチング
技術を用いて、第1の窒化膜と単結晶シリコン層2の一
部を異方性エッチングし、第2の浅い溝41を形成する
工程と、図26に示すように、周知のイオン打ち込み技
術を用いて、単結晶シリコン層2の溝41の底面に、第
2の浅い拡散層6を形成する工程と、図27に示すよう
に、第1の窒化膜を除去した後に第3の酸化膜13を堆
積し、この一部をエッチングしてコンタクト孔42を形
成する工程と、この後、このコンタクト孔42を覆うよ
うに引き出し電極を形成する工程とから成ることを特徴
とするものである。
【0022】そして、本発明の代表的な実施形態に係る
半導体装置の別の製造方法は、支持基板上に第1の絶縁
膜、低不純物濃度の第1の半導体層と第2の絶縁膜を順
次堆体した状態にする工程と、すなわち図28で言え
ば、シリコン基板上に第1の酸化膜11、単結晶シリコ
ン層2、更に窒化シリコン膜17を備えた積層基板を形
成する工程と、図29に示すように、周知のホトエッチ
ング技術を用いて、窒化シリコン膜17をパタ−ニング
して単結晶シリコン層2の一部表面を露出する工程と、
レジストパタ−ン51と窒化シリコン膜17をマスクに
して、単結晶シリコン層2をパタ−ニングして酸化膜1
1に達する第1の溝40を形成し、単結晶シリコン層2
を分離する工程と、図30に示すように、基板表面に第
2の酸化膜を堆積し、これをエッチバックして溝40と
窒化シリコン膜17の段差に酸化膜16を埋め込む工程
と、図31に示すように、レジストパタ−ン52と酸化
膜16をマスクにして、窒化シリコン膜17と単結晶シ
リコン層2の一部を異方性エッチングし、酸化膜11に
達する第2の溝43を形成する工程と、図32に示すよ
うに、窒化シリコン膜17を選択除去する工程と、基板
表面に第3の酸化膜を堆積し、これをエッチバックして
溝43に酸化膜12を埋め込む工程と、周知のイオン打
ち込み技術を用いて、単結晶シリコン層2の一部表面
に、第1の浅い拡散層3を形成する工程と、図33に示
すように、第4の酸化膜13を堆積し、この一部をエッ
チングしてコンタクト孔42を形成する工程と、この
後、このコンタクト孔42を覆うように引き出し電極を
形成する工程とから成ることを特徴とするものである。
【0023】このような本発明の代表的な実施形態にか
かる半導体装置によれば、酸化膜により電気的に絶縁さ
れた低不純物濃度の単結晶シリコン層中に、高不純物濃
度の拡散層を設ける構造とするため、単結晶シリコン抵
抗に特有の、LSIプロセスとの融合性が良く抵抗値の
制御が容易であること、特性ばらつきが少なく信頼性が
高いなどの特長を有する。更に、PN接合が形成されな
いことと、低不純物濃度の単結晶シリコン層が空乏化す
ることで、従来の多結晶シリコン抵抗より寄生容量を低
減できる。更に,単結晶シリコン層全体を抵抗層としな
いため,単結晶シリコン層の膜厚ばらつきによる抵抗値
ばらつきの増加を排除できる。また、単結晶シリコン層
に溝を設け、このシリコン層の表面(凸部)及び溝底部
(凹部)を抵抗層とし、この一対の拡散層が並列となるよ
うに電気的に接続されているため、或は、別の方法を用
いてパタ−ンのピッチを抵抗の幅とする構造を用いてい
るため、ホトエッチング時の加工ばらつきを排除でき、
従来に比べ微細で高精度な抵抗を実現できる。
【0024】この関係を図13を用いて説明する。図1
3は、異方性のホトエッチング時に、露光量やエッチン
グ条件の変動などにより、ホトマスクに対し仕上りの寸
法がばらついた場合を模式的に示したものであり、a)
はホトマスク通りの寸法で溝が形成された場合を、b)
はホトマスクに対して溝の幅が大きくなった場合を示し
ている。また、イオン打ち込みによる拡散層の形成等
も、図13と同様の原因で寸法ばらつきが生じ、これら
が微細化を妨げる主な要因となっていた。しかし、溝の
繰り返し間隔について着目すると、この値は常にホトマ
スクと一致することが分かる。従って、単結晶シリコン
層の一対の凹凸が抵抗の幅となるように、凸部と凹部の
拡散層を並列に接続することで、加工ばらつきの問題を
排除できる。このため、同一抵抗値で比較すると、従来
の単結晶シリコンに比べ高精度であり、更に従来の多結
晶シリコン抵抗と比べても微細で且つ寄生容量が少ない
抵抗を実現できる。従って、この抵抗を高性能な集積回
路に用いれば、回路性能を飛躍的に向上できる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る半導体装置及
びその製造方法の実施形態につき、添付図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。尚、添付図面において、理解
を容易にするために要部は他の部分よりも拡大されて示
されている。また、各部の材質、導電形、及び製造条件
等は、本実施例の記載に限定されるものではないことは
言うまでもない。
【0026】<発明の実施の形態1>第1の実施形態に
ついて図1及び図2を用いて説明する。図1は本発明に
係る半導体装置の一実施例を示す抵抗の要部断面構造図
であり、図2はその平面構造を模式的に示したレイアウ
トパタ−ン図である。ここで図1において、A−A断
面,B−B断面は、図2中にそれぞれA−A並びにB−
Bの記号で示した断面構造の模式図である。尚、図1以
外の図においても、A−A断面,B−B断面はそれぞれ
これと同じ位置関係及び方向で切断した場合の断面構造
を示す。
【0027】図1に示すように本発明に半導体装置は、
支持基板すなわちシリコン基板1上の第1の絶縁膜であ
る二酸化シリコン膜11を介して配置した、酸化膜12
によって分離された、断面に少なくと一対の凹凸が形成
されるように浅い溝41を設けた低不純物濃度の単結晶
シリコン層2を有し(本実施例の場合、溝の数は2)、
この単結晶シリコンの表面(凸部)と溝底部(凹部)を高不
純物濃度の拡散層3とする構造となっている。また、こ
の単結晶シリコン層の溝方向を電流が流れる方向となる
ように、且つ一対の表面と溝底部の拡散層が電気的に並
列に接続される様に、単結晶シリコン層の両端から低抵
抗の多結晶シリコンを用い引き出し電極を取りだしてい
る。
【0028】このため、単結晶シリコン抵抗特有の、L
SIプロセスとの融合性が良く抵抗値の制御が容易であ
ること、特性ばらつきが少なく信頼性が高いなどの特長
を有する。更に、絶縁膜で覆われた領域に単結晶抵抗を
形成するため、PN接合が形成されないことと、低不純
物濃度の単結晶シリコン層が空乏化することで、従来の
多結晶シリコン抵抗より寄生容量を低減できること、一
対の拡散層が並列となるように電気的に接続されている
ため、ホトエッチング時の加工ばらつきを排除でき、従
来に比べ微細で寄生容量が少なく、高精度な抵抗を実現
できる。図34は従来のバイポ−ラ集積回路に本実施例
の抵抗を適用した例であり、抵抗の寄生容量が少なく精
度が高いため、従来に比べ高性能な集積回路を実現でき
る。
【0029】以下、図1に示した本発明に係る半導体装
置の製造方法の一例を図14〜図17を用いて、それぞ
れ下記の(1)〜(4)において順に説明する。ここで、図
14〜図17は、本実施例による半導体装置の製造工程
を順に示した断面構造であり、図1の断面構造となる前
までの構造を示している。
【0030】(1)図14を参照して;始めに周知のS
OI技術を用いて、シリコン基板1上に絶縁膜である二
酸化シリコン11とこの上に単結晶シリコン2を備えた
SOI基板を形成する。即ち、支持基板となるシリコン
基板1及び素子側基板となる単結晶シリコン基板の2枚
の基板上にそれぞれ酸化膜を熱酸化或いはCVDを用い
て形成し、それぞれ或いは何れか一方の酸化膜表面を研
削・研磨して平坦にした後、表面を清浄にして酸化膜同
士を対抗させ、熱圧着することにより酸化膜同士が一体
化して酸化膜11となり、シリコン基板1と素子側基板
が酸化膜11を介して接着する。その後、素子側基板を
研削・研磨して所要厚さの単結晶シリコン層2とするこ
とにより、SOI基板が形成される。次に、SOI基板
上にホトレジストのパタ−ンを形成した後、このホトレ
ジストパタ−ンをマスクに単結晶シリコン層2を異方性
ドライエッチングし、このレジストを除去して酸化膜1
1に達する第1の溝40を形成する。
【0031】(2)図15を参照して;次に、基板表面
に第2の絶縁膜である酸化膜12を堆積し、これをエッ
チバックして溝40に酸化膜12を埋め込む。その後、
基板上にホトレジストのパタ−ンを形成し、このホトレ
ジストパタ−ンをマスクに単結晶シリコン層2を異方性
ドライエッチングし、第2の溝41を形成する。この
時、第2の溝は第1の溝より浅く形成する。更に、単結
晶シリコン層2の表面に、少なくとも一対以上の凹凸が
形成されるように、第2の溝を少なくとも2本以上並行
にレイアウトする。この後、ホトレジストの除去を行
う。この後、エッチングによる基板表面のダメ−ジを回
復するために、例えば1000〜1100℃,60分程
度の熱処理を施しても、或いは単結晶シリコン層2の表
面を酸化し、これを除去する工程を加えても良い。
【0032】(3)図16を参照して;次に、基板上に
ホトレジストのパタ−ンを形成し、このホトレジストパ
タ−ンをマスクに、単結晶シリコン層2中に単結晶シリ
コン層2と同一導電形の不純物をイオン打ち込みする。
この時、不純物の打ち込み角度を基板に対して垂直と
し、溝側面に不純物が注入されないようにする。この
後、熱処理を施し、単結晶シリコン層2と同一導電形で
且つ拡散深さの浅い不純物層3を形成する。
【0033】(4)図17を参照して;次に、CVD法
を用いて基板表面に酸化膜13を設ける。その後、周知
のホトエッチング技術を用いて所要箇所にコンタクト孔
を形成する。次に、基板表面に第1の拡散層と同一導電
形の10 /cm 以上の高濃度の不純物を有する多結晶
シリコン膜21を、CVD法により図17に示すように
単結晶シリコン層2の溝が埋まる程度の厚さ、すなわち
少なくとも溝開口部の寸法の1/2の厚さになるように
堆積する。ここで、高濃度の不純物を含む多結晶シリコ
ン21の堆積の換わりに、低不純物濃度の多結晶シリコ
ンの堆積とイオン打ち込みによる不純物注入とを組み合
わせても、或いはタングステン等の金属材料を用いても
良い。
【0034】以上の工程の(1)〜(4)で説明した製
造工程を経た後、アルミニウム膜31を堆積し、このコ
ンタクト孔42を覆うようにアルミニウム電極並びに多
結晶シリコン電極を加工すれば、図1に示す高性能な単
結晶シリコン抵抗を実現することができる。
【0035】<発明の実施の形態2>第2の実施例につ
いて図3及び図4を用いて説明する。図3は本発明に係
る半導体装置の一実施例を示す抵抗の要部断面構造図で
あり、図4はその平面構造を模式的に示したレイアウト
パタ−ン図である。ここで図3において、A−A断面,
B−B断面は、図4中にそれぞれA−A並びにB−Bの
記号で示した断面構造の模式図である。尚、図3以外の
図においても、A−A断面,B−B断面はそれぞれこれ
と同じ位置関係及び方向で切断した場合の断面構造を示
す。
【0036】図3に示すように本発明に半導体装置は、
支持基板すなわちシリコン基板1上の第1の絶縁膜であ
る二酸化シリコン膜11を介して配置した、酸化膜12
によって分離された、断面に少なくと一対の凹凸が形成
されるように浅い溝41を設けた低不純物濃度の単結晶
シリコン層2を有し、この単結晶シリコンの表面(凸部)
と溝底部(凹部)を高不純物濃度の拡散層3とする構造と
なっている。また、単結晶シリコン層の溝41の側壁に
薄い絶縁膜を設けている。更に、この単結晶シリコン層
の溝方向を電流が流れる方向となるように、且つ一対の
表面と溝底部の拡散層が電気的に並列に接続される様
に、単結晶シリコン層の両端から低抵抗の多結晶シリコ
ンを用い引き出し電極を取りだしている。このため、単
結晶シリコン抵抗特有の、LSIプロセスとの融合性が
良く抵抗値の制御が容易であること、特性ばらつきが少
なく信頼性が高いなどの特長を有する。更に、PN接合
が形成されないことと、低不純物濃度の単結晶シリコン
層が空乏化することで、従来の多結晶シリコン抵抗より
寄生容量を低減できること、溝の側壁が垂直に加工され
なくとも溝側面に不純物拡散層が形成されないこと、一
対の拡散層が並列となるように電気的に接続されている
ことなどから、ホトエッチング時の加工ばらつきを排除
でき、従来に比べ微細で寄生容量が少なく、高精度な抵
抗を実現できる。
【0037】以下、図3に示した本発明に係る半導体装
置の製造方法の一例を図18〜図21を用いて、それぞ
れ下記の(5)〜(8)において順に説明する。ここで、図
18〜図21は、本実施例による半導体装置の製造工程
を順に示した断面構造であり、図3の断面構造となる前
までの構造を示している。
【0038】(5)図18を参照して;始めに周知のS
OI技術を用いて、シリコン基板1上に二酸化シリコン
11とこの上に単結晶シリコン2を備えたSOI基板を
形成する。即ち、支持基板となるシリコン基板1及び素
子側基板となる単結晶シリコン基板の2枚の基板上にそ
れぞれ酸化膜を熱酸化或いはCVDを用いて形成し、そ
れぞれ或いは何れか一方の酸化膜表面を研削・研磨して
平坦にした後、表面を清浄にして酸化膜同士を対抗さ
せ、熱圧着することにより酸化膜同士が一体化して酸化
膜11となり、シリコン基板1と素子側基板が酸化膜1
1を介して接着する。その後、素子側基板を研削・研磨
して所要厚さの単結晶シリコン層2とすることにより、
SOI基板が形成される。次に、SOI基板上にホトレ
ジストのパタ−ンを形成した後、このホトレジストパタ
−ンをマスクに単結晶シリコン層2を異方性ドライエッ
チングし、このレジストを除去して酸化膜11に達する
第1の溝40を形成する。
【0039】(6)図19を参照して;次に、基板表面
に第2の酸化膜12を堆積し、これをエッチバックして
溝40に酸化膜12を埋め込む。その後、基板上にホト
レジストのパタ−ンを形成し、このホトレジストパタ−
ンをマスクに単結晶シリコン層2を異方性ドライエッチ
ングし、第2の溝41を形成する。この時、第2の溝は
第1の溝より浅く形成する。更に、単結晶シリコン層2
の島の中に、第2の溝を少なくとも2本以上並行にレイ
アウトする。この後、ホトレジストの除去を行う。この
後、エッチングによる基板表面のダメ−ジを回復するた
めに、例えば1000〜1100℃,60分程度の熱処
理を施しても、或いは単結晶シリコン層2の表面を酸化
し、これを除去する工程を加えても良い。
【0040】(7)図20を参照して;次に、基板表面
に窒化シリコン膜15を堆積する。この時、窒化シリコ
ン膜の堆積膜厚を浅い溝の幅の1/2より十分小さくす
る。この後、基板全面の窒化シリコン15を、堆積膜厚
分だけ異方性エッチングし、溝側壁のみ窒化シリコンを
残す。次に、基板上にホトレジストのパタ−ンを形成
し、このホトレジストパタ−ンをマスクに、単結晶シリ
コン層2中に単結晶シリコン層2と同一導電形の不純物
をイオン打ち込みする。この時、不純物の打ち込み角度
を基板に対して垂直とし、溝側面に不純物が注入されな
いようにする。この後、熱処理を施し、単結晶シリコン
層2と同一導電形で且つ拡散深さの浅い不純物層3を形
成する。或いは、基板表面に酸化膜を堆積した後に、基
板上にホトレジストのパタ−ンを形成し、このホトレジ
ストパタ−ンをマスクに、最上部の酸化膜を異方性エッ
チングし、レジストを除去する。その後、この酸化膜を
マスクにして、不純物拡散法を用いて単結晶シリコン層
2と同一導電形で且つ拡散深さの浅い不純物層3を形成
しても良い。
【0041】(8)図21を参照して;次に、CVD法
を用いて基板表面に酸化膜13を設ける。その後、周知
のホトエッチング技術を用いて所要箇所にコンタクト孔
を形成する。次に、基板表面に第1の拡散層と同一導電
形の10 /cm 以上の高濃度の不純物を有する多結晶
シリコン膜21を、CVD法により図21に示すように
単結晶シリコン層2の溝が埋まる程度の厚さ、すなわち
少なくとも溝開口部の寸法の1/2の厚さになるように
堆積する。ここで、高濃度の不純物を含む多結晶シリコ
ン21の堆積の換わりに、低不純物濃度の多結晶シリコ
ンの堆積とイオン打ち込みによる不純物注入とを組み合
わせても、或いはタングステン等の金属材料を用いても
良い。
【0042】以上の工程の(5)〜(8)で説明した製
造工程を経た後、アルミニウム膜31を堆積し、このコ
ンタクト孔42を覆うようにアルミニウム電極並びに多
結晶シリコン電極を加工すれば、図3に示す高性能な単
結晶シリコン抵抗を実現することができる。
【0043】<発明の実施の形態3>第3の実施例につ
いて図5及び図6を用いて説明する。図5は本発明に係
る半導体装置の一実施例を示す抵抗の要部断面構造図で
あり、図6はその平面構造を模式的に示したレイアウト
パタ−ン図である。ここで図5において、A−A断面,
B−B断面は、図6中にそれぞれA−A並びにB−Bの
記号で示した断面構造の模式図である。尚、図5以外の
図においても、A−A断面,B−B断面はそれぞれこれ
と同じ位置関係及び方向で切断した場合の断面構造を示
す。
【0044】図5に示すように本発明に半導体装置は、
支持基板すなわちシリコン基板1上の第1の絶縁膜であ
る二酸化シリコン膜11を介して配置した、酸化膜12
によって分離された、断面に少なくと一対の凹凸が形成
されるように浅い溝41を設けた低不純物濃度の単結晶
シリコン層2を有し、この単結晶シリコンの一対の凹凸
の支持基板と水平な表面のみに高不純物濃度の拡散層3
及び6を有する構造となっている。更に、この単結晶シ
リコン層の溝方向を電流が流れる方向となるように、且
つ一対の表面と溝底部の拡散層が電気的に並列に接続さ
れる様に、単結晶シリコン層の両端から低抵抗の多結晶
シリコンを用い引き出し電極を取りだしている。このた
め、単結晶シリコン抵抗特有の、LSIプロセスとの融
合性が良く抵抗値の制御が容易であること、特性ばらつ
きが少なく信頼性が高いなどの特長を有する。更に、P
N接合が形成されないことと、低不純物濃度の単結晶シ
リコン層が空乏化することで、従来の多結晶シリコン抵
抗より寄生容量を低減できること、単結晶シリコンの一
対の凹凸の支持基板と水平な表面のみに高不純物濃度の
拡散層があり、周囲に高不純物濃度の拡散層がないた
め、低不純物濃度の単結晶シリコン層の不純物濃度がば
らつきの影響を受けにくいこと、一対の拡散層が並列と
なるように電気的に接続されていることなどから、ホト
エッチング時の加工ばらつきを排除でき、従来に比べ微
細で寄生容量が少なく、高精度な抵抗を実現できる。
【0045】以下、図5に示した本発明に係る半導体装
置の製造方法の一例を図22〜図27を用いて、それぞ
れ下記の(9)〜(14)において順に説明する。ここで、
図22〜図27は、本実施例による半導体装置の製造工
程を順に示した断面構造であり、図5の断面構造となる
前までの構造を示している。
【0046】(9)図22を参照して;始めに周知のS
OI技術を用いて、シリコン基板1上に二酸化シリコン
11とこの上に単結晶シリコン2を備えたSOI基板を
形成する。即ち、支持基板となるシリコン基板1及び素
子側基板となる単結晶シリコン基板の2枚の基板上にそ
れぞれ酸化膜を熱酸化或いはCVDを用いて形成し、そ
れぞれ或いは何れか一方の酸化膜表面を研削・研磨して
平坦にした後、表面を清浄にして酸化膜同士を対抗さ
せ、熱圧着することにより酸化膜同士が一体化して酸化
膜11となり、シリコン基板1と素子側基板が酸化膜1
1を介して接着する。その後、素子側基板を研削・研磨
して所要厚さの単結晶シリコン層2とすることにより、
SOI基板が形成される。次に、SOI基板上にホトレ
ジストのパタ−ンを形成した後、このホトレジストパタ
−ンをマスクに単結晶シリコン層2を異方性ドライエッ
チングし、このレジストを除去して酸化膜11に達する
第1の溝40を形成する。
【0047】(10)図23を参照して;次に、基板表
面に第2の酸化膜12を堆積し、これをエッチバックし
て溝40に酸化膜12を埋め込む。その後、その後、基
板上にホトレジストのパタ−ンを形成し、このホトレジ
ストパタ−ン52をマスクに単結晶シリコン層2の一部
表面に、第1の浅い拡散層3を形成する。
【0048】(11)図24を参照して;その後、ホト
レジストパタ−ン52を除去した後、基板表面に窒化シ
リコン膜17を堆積する。
【0049】(12)図25を参照して;次に、基板上
にホトレジストのパタ−ンを形成し、このホトレジスト
パタ−ンをマスクに窒化シリコン膜17と単結晶シリコ
ン層2を異方性ドライエッチングし、第2の溝41を形
成する。この時、第2の溝は第1の溝より浅く形成す
る。更に、単結晶シリコン層2の島の中に、第2の溝を
少なくとも2本以上並行にレイアウトする。この後、ホ
トレジストの除去を行う。
【0050】(13)図26を参照して;その後、基板
上にホトレジストのパタ−ン53を形成し、周知のイオ
ン打ち込み技術を用いて、このホトレジストパタ−ン5
3と窒化シリコン膜17をマスクに単結晶シリコン層2
の第2の溝41の底部に、第2の浅い拡散層6を形成す
る。この時、不純物の打ち込み角度を基板に対して垂直
とし、溝側面に不純物が注入されないようにする。
【0051】(14)図27を参照して;次に、基板表
面の窒化シリコン膜17を選択除去した後に、CVD法
を用いて基板表面に酸化膜13を設ける。その後、周知
のホトエッチング技術を用いて所要箇所にコンタクト孔
を形成する。次に、基板表面に第1の拡散層と同一導電
形の10 /cm 以上の高濃度の不純物を有する多結晶
シリコン膜21を、CVD法により図21に示すように
単結晶シリコン層2の溝が埋まる程度の厚さ、すなわち
少なくとも溝開口部の寸法の1/2の厚さになるように
堆積する。ここで、高濃度の不純物を含む多結晶シリコ
ン21の堆積の換わりに、低不純物濃度の多結晶シリコ
ンの堆積とイオン打ち込みによる不純物注入とを組み合
わせても、或いはタングステン等の金属材料を用いても
良い。
【0052】以上の工程の(9)〜(14)で説明した
製造工程を経た後、アルミニウム膜31を堆積し、この
コンタクト孔42を覆うようにアルミニウム電極並びに
多結晶シリコン電極を加工すれば、図5に示す高性能な
単結晶シリコン抵抗を実現することができる。
【0053】<発明の実施の形態4>第4の実施例につ
いて図7及び図8を用いて説明する。図7は本発明に係
る半導体装置の一実施例を示す抵抗の要部断面構造図で
あり、図8はその平面構造を模式的に示したレイアウト
パタ−ン図である。ここで図7において、A−A断面,
B−B断面は、図8中にそれぞれA−A並びにB−Bの
記号で示した断面構造の模式図である。尚、図7以外の
図においても、A−A断面,B−B断面はそれぞれこれ
と同じ位置関係及び方向で切断した場合の断面構造を示
す。
【0054】図7に示すように本発明に半導体装置は、
支持基板すなわちシリコン基板1上の第1の絶縁膜であ
る二酸化シリコン膜11を介して配置した、酸化膜12
によって分離された低不純物濃度の単結晶シリコン層2
を有し、この単結晶シリコン表面に高不純物濃度の拡散
層3を有する構造となっている。更に、この単結晶シリ
コン層の溝方向を電流が流れる方向となる様に、単結晶
シリコン層の両端から低抵抗の多結晶シリコンを用い引
き出し電極を取りだしている。このため、単結晶シリコ
ン抵抗特有の、LSIプロセスとの融合性が良く抵抗値
の制御が容易であること、特性ばらつきが少なく信頼性
が高いなどの特長を有する。更に、PN接合が形成され
ないことと、低不純物濃度の単結晶シリコン層が空乏化
することで、従来の多結晶シリコン抵抗より寄生容量を
低減できること、レジストパタ−ンのピッチが単結晶シ
リコン層2の幅となるためホトエッチング時の加工ばら
つきを排除でき、従来に比べ微細で寄生容量が少なく、
高精度な抵抗を実現できる。 以下、図7に示した本発
明に係る半導体装置の製造方法の一例を図28〜図33
を用いて、それぞれ下記の(15)〜(20)において順に
説明する。ここで、図28〜図33は、本実施例による
半導体装置の製造工程を順に示した断面構造であり、図
7の断面構造となる前までの構造を示している。
【0055】(15)図28を参照して;始めに周知の
SOI技術を用いて、シリコン基板1上に二酸化シリコ
ン11とこの上に単結晶シリコン2を備えたSOI基板
を形成する。即ち、支持基板となるシリコン基板1及び
素子側基板となる単結晶シリコン基板の2枚の基板上に
それぞれ酸化膜を熱酸化或いはCVDを用いて形成し、
それぞれ或いは何れか一方の酸化膜表面を研削・研磨し
て平坦にした後、表面を清浄にして酸化膜同士を対抗さ
せ、熱圧着することにより酸化膜同士が一体化して酸化
膜11となり、シリコン基板1と素子側基板が酸化膜1
1を介して接着する。その後、素子側基板を研削・研磨
して所要厚さの単結晶シリコン層2とすることにより、
SOI基板が形成される。次に、SOI基板上に窒化シ
リコン膜17を堆積する。
【0056】(16)図29を参照して;次に、周知の
ホトエッチング技術を用いて、窒化シリコン膜17をパ
タ−ニングして単結晶シリコン層2の一部表面を露出さ
せる。その後、基板表面にホトレジストのパタ−ン51
を形成した後、このホトレジストパタ−ンと窒化シリコ
ン膜17をマスクに単結晶シリコン層2を異方性ドライ
エッチングし、酸化膜11に達する第1の溝40を形成
する。
【0057】(17)図30を参照して;その後、この
レジスト51を除去して、基板表面に第2の酸化膜を堆
積し、これをエッチバックして、溝40と窒化シリコン
膜17の段差に酸化膜16を埋め込む。
【0058】(18)図31を参照して;次に、基板表
面にレジストパタ−ン52を形成し、このレジストパタ
−ン52と酸化膜16をマスクにして、窒化シリコン膜
17と単結晶シリコン層2の一部を異方性エッチング
し、酸化膜11に達する第2の溝43を形成する。
【0059】(19)図32を参照して;その後、窒化
シリコン膜17を選択除去する工程と、基板表面に第3
の酸化膜を堆積し、これをエッチバックして溝43に酸
化膜12を埋め込む。次に、周知のイオン打ち込み技術
を用いて、単結晶シリコン層2の一部表面に、第1の浅
い拡散層3を形成する。
【0060】(20)図33を参照して;次に、基板表
面の窒化シリコン膜17を選択除去した後に、CVD法
を用いて基板表面に酸化膜13を設ける。その後、周知
のホトエッチング技術を用いて所要箇所にコンタクト孔
を形成する。次に、基板表面に第1の拡散層と同一導電
形の10 /cm 以上の高濃度の不純物を有する多結晶
シリコン膜21を、CVD法により図33に示すように
単結晶シリコン層2の溝が埋まる程度の厚さ、すなわち
少なくとも溝開口部の寸法の1/2の厚さになるように
堆積する。ここで、高濃度の不純物を含む多結晶シリコ
ン21の堆積の換わりに、低不純物濃度の多結晶シリコ
ンの堆積とイオン打ち込みによる不純物注入とを組み合
わせても、或いはタングステン等の金属材料を用いても
良い。
【0061】以上の工程の(15)〜(20)で説明し
た製造工程を経た後、アルミニウム膜31を堆積し、こ
のコンタクト孔42を覆うようにアルミニウム電極並び
に多結晶シリコン電極を加工すれば、図7に示す高性能
な単結晶シリコン抵抗を実現することができる。
【0062】<発明の実施の形態5>図35には、上述
した本発明の抵抗素子を用いて形成される回路及びシス
テムに関する第5の実施形態を示す。
【0063】図35に示された回路は光伝送システムに
用いられる前置増幅回路を示す回路図である。周知のと
おり、光伝送システムは、数十Gbpsの高速伝送が必
要であり、その前置増幅回路は特に高速動作が要求され
るものである。従って、この増幅回路を構成する抵抗素
子として上述した各実施形態による抵抗素子を採用する
ことにより、増幅回路全体での性能を著しく向上するこ
とができるものである。
【0064】図35において、300は単一の半導体基
板上に形成された前置増幅回路を構成する半導体集積回
路である。PDは光伝送ケーブルを通して送信されてく
る光信号を受ける受光素子であるフォトダイオード、3
03は電源ラインと接地ラインとの間に接続され交流成
分をショートするためのディカップリング容量であり、
半導体回路300の外部に外づけされている。バイポー
ラトランジスタQ1及びQ2は増幅回路を構成するバイ
ポーラトランジスタである。ダイオードD1はレベルシ
フト用ダイオードであり、バイポーラトランジスタを利
用し、そのベース・コレクタ間を短絡して形成すること
も可能であり、また、必要に応じて複数個のダイオード
を直列接続して適用することも可能である。また、R
1、R2、R3はそれぞれ抵抗素子であり、本発明の抵
抗素子が適用される。また、OUTは出力端子であり、
必要にトランジスタQ2のエミッタとの間に出力用バッ
ファ回路が挿入される。
【0065】この実施形態では、光伝送ケーブルを伝送
した光信号がフォトダイオードPDにより電気信号に変
換され、その信号が半導体回路300の入力端子INを
介し、増幅用トランジスタQ1及びQ2により増幅され
て出力端子OUTから出力されるよう動作するものであ
る。
【0066】図36には、図35に示したフォトダイオ
ードPD及び前置増幅回路300が集積された光伝送シ
ステムのフロントエンドモジュールを示す。図中401
は光ファイバー、402はレンズ、403はフォトダイ
オード、404は前置増幅器が形成された半導体集積回
路である。407はフォトダイオード及び前置増幅器4
04が実装された基板であり、ダイオード及び増幅器等
を接続する配線406を介して出力端子406に接続さ
れている。また、408は金属ケースなどの気密封止パ
ッケージである。図示していないが、基板407条には
図35に示すコンデンサ303も実装されているもので
ある。このように、フロントエンドを構成するフォトダ
イオード及び前置増幅器を同一のモジュールに構成する
ことにより、信号経路を短くすることができノイズの乗
りにくく寄生のL成分やC成分も小さく抑えることがで
きる。
【0067】この実施形態は前述の方法により製造した
抵抗素子を、前置増幅回路に用い、これを集積回路チッ
プとし、フロントエンドモジュールに適用した例であ
る。光ファイバー401から入力した光信号はレンズ4
02により集光されフォトダイオ−ドIC403で電気
信号に変換される。電気信号は基板407上の配線40
5を通して前置増幅器IC404で増幅され出力端子4
06から出力される。
【0068】図37及び図38には、図35及び図36
に示す前置増幅器及びフロントエンドモジュールを利用
した光伝送システムのシステム構成図を示す。
【0069】図37には、光伝送システムの送信側シス
テム500を示している。伝送すべき電気信号501は
マルチプレクサMUXに入力され例えば4:1などに多
重化され、その出力信号がドライバ502に伝達され
る。半導体レーザーLDは常時一定の強度の光を出力し
ており、ドライバ502により駆動される外部変調器5
03がドライバ502の出力に応じて光を吸収あるいは
非吸収して光ファイバー504に伝送するよう構成され
ている。図37に示す送信モジュールはいわゆる外部変
調型とよばれるものである。本実施例ではこれに変え
て、半導体レーザーの発光を直接制御する直接変調型を
採用することも可能であるが、一般的に外部変調型での
送信のほうがチャープによるスペクトル発振の広がりが
なく、高速、長距離の伝送に適する。
【0070】図38には、本実施例による光伝送システ
ムの光受信型モジュール510を示している。
【0071】本図において、520はフロントエンドモ
ジュールであり、図35及び図36に示した本発明の実
施例を適用できるものである。フロントエンドモジュー
ルに520のプリアンプ522により増幅された電気信
号は、メインアンプ部530に入力され増幅される。メ
インアンプ部530は、光伝送の距離や製造偏差による
バラツキを避け、出力を一定に保つため、メインアンプ
532の出力が帰還される自動利得調整器531に入力
されるよう構成されている。なお、メインアンプ部は利
得を調整する構成の他、出力振幅を制限するリミットア
ンプを採用することもできる。識別器540は所定のク
ロックに同期して1ビットのアナログ‐ディジタル変換
を行うよう構成され、メインアンプ部の出力をディジタ
ル化し、分離器DMUXにより例えば1:4に分離され
後段のディジタル信号処理回路560に入力され、所定
の処理が行われる。
【0072】クロック抽出部550は、識別器540及
び分離器DMUXの動作タイミングを制御するためのク
ロックを変換した電気信号から形成するためのものであ
り、メインアンプ部530の出力を全波整流器551に
より整流し、帯域の狭いフィルタ552によりフィルタ
リングしてクロック信号となる信号を抽出する。フィル
タ552の出力はフィルタ出力とアナログ信号の位相を
あわせるための位相器であり、予め定められた遅延量に
基づきフィルタ出力を遅延させるものである。
【0073】本実施例による光通信システムにおいて
は、その各所に先に述べた構成のトランジスタ素子を用
いて回路を構成することができる。また、同様にメイン
アンプ532を構成する回路も図35に示した回路によ
り構成することが可能である。
【0074】<発明の実施の形態6>図39は本発明の
第6の実施形態を示すものであり、本発明による抵抗素
子を適用した移動体無線端末の構成を示すものである。
本実施形態では上述した本発明の抵抗素子を用いて、低
雑音増幅器603、シンセサイザー606、PLL(P
hase Locked Loop:フェーズ・ロック
ド・ループ)611等の移動体無線携帯機の各ブロック
を構成する回路を形成することができるものである。
【0075】この実施形態ではアンテナからの入力を低
雑音増幅器603で増幅し、シンセサイザ606から発
した周波数を発振器605から発振させ、低雑音増幅器
603からの信号を発振器605から発振した信号を用
いて、ダウンミキサ604でより低い周波数へダウンコ
ンバージョンする。さらに、PLL611から発した周
波数を発振器610から発振させ、ダウンミキサ604
からの信号を発振器610から発振した信号を用いて、
復調器609で復調し、より低周波を扱うベースバンド
ユニット613で信号処理を行なう。また、ベースバン
ドユニット613から発せられた信号は変調器612
で、PLL611からの信号を用いて変調され、さら
に、アップミキサ608においてシンセサイザ606か
らの信号を基に高周波へアップコンバートされ、電力増
幅器607において増幅されアンテナ601より送信さ
れる。また、602は信号の送信・受信を切り換えるス
イッチであり、ベースバンドユニット613から図示し
ない制御信号を受けその送信・受信が制御される。ま
た、ベースバンドユニット613には図示しないスピー
カ、マイク等が接続され音声信号の入出力が可能とされ
ている。
【0076】上述の製造方法に従って製造した抵抗素子
及び半導体装置は、本実施例の各ブロック、特に低雑音
増幅器603、シンセサイザー606、PLL611に
適用してそれぞれの回路を構成することができる。本発
明による抵抗素子は寄生容量を減少することが可能であ
るため、低雑音増幅器603、シンセサイザ606、P
LL611において、低雑音化、低消費電力化が図れ
る。これにより、システム全体として低雑音かつ長時間
使用可能な移動体無線携帯機を実現することができる。
【0077】図40は、移動体無線携帯機のPLLのプ
リスケーラに用いるDフリップフロップの回路図であ
り、その抵抗素子713乃至716として本発明の抵抗
素子を用いたものである。
【0078】入力信号とクロック信号及び出力信号は高
電位と低電位の2状態のみを有する。入力信号と反転入
力信号をそれぞれ端子719と端子720に、また、ク
ロック信号と反転クロック信号をそれぞれ端子721と
端子722に入力し、端子723と端子724より出力
信号と反転出力信号を得る。電流源718と719を流
れる電流経路は、クロック信号によりそれぞれトランジ
スタ709か710、711か712のいずれかに切り
替わる。さらに、トランジスタ701から706のオン
オフは入力信号とクロック信号及び抵抗713と714
を流れる電流によって生じる抵抗下端の電位により決定
される。本回路においては出力信号は、クロック信号が
低電位から高電位に変化した場合に入力値を出力し、そ
れ以外の場合、前入力値を保持する。
【0079】本発明による抵抗素子はその寄生容量を低
減できるため、移動体無線携帯機のPLLの低消費電力
化が図れる。
【0080】本発明の抵抗素子によれば寄生容量の小さ
い抵抗を得ることができ、かかる抵抗を用いることによ
り高速かつ低消費電力な回路及びシステムを構成するこ
とができる。また、本発明では抵抗素子として単結晶シ
リコンを用いてるため、LSIプロセスとの整合性がよ
く、信頼性の高い回路及びシステムを構成することが可
能となる。また、本発明の微細かつ高精度に形成できる
抵抗素子を用いることにより、回路及びシステムの専有
面積を縮小することが可能となる。
【0081】
【発明の効果】前記した実施例から明らかなように、本
発明の代表的な実施形態によれば、酸化膜により電気的
に絶縁された低不純物濃度の単結晶シリコン層中に、高
不純物濃度の拡散層を設ける構造とするため、LSIプ
ロセスとの融合性が良く、抵抗値の制御が容易であるこ
と、特性ばらつきが少なく信頼性が高いなどの特長を有
する。更に、高濃度層と低濃度層を同一導電形とすれば
PN接合が形成されず、また、単結晶シリコン層は低不
純物濃度であるため空乏化しやすいことから、従来の多
結晶シリコン抵抗に比べ寄生容量を低減できる。また、
単結晶シリコン層に溝を設け、この単結晶シリコン層の
表面(凸部)及び溝底部(凹部)を抵抗層とし、この一対の
拡散層が並列となるように電気的に接続されているた
め、或いは抵抗層となる単結晶シリコン層の寸法がレジ
ストパタ−ンのピッチで決まるため、ホトエッチング時
の加工ばらつきを排除でき、従来に比べ微細で高精度な
抵抗を実現できる。従って、この抵抗を高性能な集積回
路に用いれば、回路性能を飛躍的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の一実施例を示す断面
構造である
【図2】図1に示した本発明に係る半導体装置の平面構
造の概略を示すレイアウトパタ−ン図である。
【図3】本発明に係る半導体装置の別の実施例を示す断
面構造である
【図4】図3に示した本発明に係る半導体装置の平面構
造の概略を示すレイアウトパタ−ン図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の別の実施例を示す断
面構造である
【図6】図5に示した本発明に係る半導体装置の平面構
造の概略を示すレイアウトパタ−ン図である。
【図7】本発明に係る半導体装置の別の実施例を示す断
面構造である
【図8】図7に示した本発明に係る半導体装置の平面構
造の概略を示すレイアウトパタ−ン図である。
【図9】従来の単結晶シリコン抵抗を示す断面構造図で
ある。
【図10】図9に示した従来の半導体装置の平面構造の
概略を示すレイアウトパタ−ン図である。
【図11】従来の多結晶シリコン抵抗断面構造図であ
る。
【図12】図11に示した従来の半導体装置の平面構造
の概略を示すレイアウトパタ−ン図である。
【図13】本発明に係る半導体装置における加工ばらつ
きと仕上り寸法の関係を示す図である。
【図14】図1に示した半導体装置の製造方法を説明す
るための途中工程における断面構造図である。
【図15】図14に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図16】図15に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図17】図16に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図18】図3に示した半導体装置の製造方法を説明す
るための途中工程における断面構造図である。
【図19】図18に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図20】図19に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図21】図20に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図22】図5に示した半導体装置の製造方法を説明す
るための途中工程における断面構造図である。
【図23】図22に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図24】図23に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図25】図24に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図26】図25に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図27】図26に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図28】図7に示した半導体装置の製造方法を説明す
るための途中工程における断面構造図である。
【図29】図28に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図30】図29に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図31】図30に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図32】図31に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図33】図32に示した次の製造工程における断面構
造図である。
【図34】従来のバイポ−ラ集積回路に図1に示した半
導体装置を適用した場合の断面構造図である。
【図35】本発明の第5の実施形態を示す光伝送システ
ムの前置増幅回路図。
【図36】本発明の第5の実施形態を示す光伝送システ
ムのフロントエンドモジュールの構成図。
【図37】本発明の第5の実施形態を示す光伝送システ
ムの構成図。
【図38】本発明の第5の実施形態を示す光伝送システ
ムの構成図。
【図39】本発明の第6の実施形態を示す移動体無線の
携帯機の構成図。
【図40】本発明の第6の実施形態を示すDフリップフ
ロップの回路図。
【符号の説明】
1…支持基板、2…単結晶シリコン、3,6…不純物拡
散層(抵抗領域)、47,9,10…N型不純物拡散
層、5,8-a,8-b…P型不純物拡散層、11,1
2,13,15,16…二酸化シリコン(絶縁膜)、1
4,17,18…窒化シリコン、21,22…N型多結
晶シリコン、31…アルミ電極、40,41…溝、42
…コンタクト孔、51,52…レジスト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾内 享裕 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持基板上の第1の絶縁膜を介して配置し
    た低不純物濃度の第1の単結晶シリコン層を有し、第1
    の単結晶シリコン層は第1の絶縁膜並びに第1の絶縁膜
    と接する第2の絶縁膜によって電気的に絶縁されてお
    り、第1の単結晶シリコン層表面には複数の平行な溝を
    有し、第1の単結晶シリコン層の支持基板と水平な表面
    の少なくとも一部に第1の高不純物濃度層を有し、溝筋
    の方向を電流が流れる方向となる様に、第1の単結晶シ
    リコン層の一方の表面から取り出された引き出し電極
    と、他方の表面から取り出された引き出し電極とから構
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1の単結晶シリコン層の、少なくと
    も一対の表面(凸部)拡散層と溝底部(凹部)拡散層が、電
    気的に並列に接続されていることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】第1の単結晶シリコン層が低濃度の不純物
    層であり、第1の高濃度不純物層と同一導電形であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】第1の高濃度不純物層の引き出し電極に、
    多結晶シリコンを用いることを特徴とする請求項1から
    請求項3の何れか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】第1の単結晶シリコン層の溝側面と溝底面
    の一部のみに接するに絶縁膜を有することを特徴とする
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1の単結晶シリコン層の、一対の凹
    凸の支持基盤と水平な表面のみに、第1の高不純物濃度
    層を有することを特徴とする請求項1から請求項5の何
    れか1項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】支持基板上の第1の絶縁膜を介して配置し
    た第1の単結晶シリコン層を有し、第1の単結晶シリコ
    ン層は第1の絶縁膜並びに第1の絶縁膜と接する第2の
    絶縁膜によって電気的に絶縁されており、第1の単結晶
    シリコン層が低濃度の不純物層であり、第1の単結晶シ
    リコン層の表面に第1の高不純物濃度層を有し、第1の
    高不純物濃度層の一方の表面から取り出された引き出し
    電極と、他方の表面から取り出された引き出し電極とか
    ら構成されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】第1の高濃度不純物層の引き出し電極に、
    多結晶シリコンを用いることを特徴とする請求項7に記
    載の半導体装置。
  9. 【請求項9】支持基板上に第1の絶縁膜と低不純物濃度
    の第1の単結晶シリコン層を順次堆体した状態にする工
    程と、第1の単結晶シリコン層の一部を異方性エッチン
    グし第1の絶縁膜に達する第1の溝を形成する工程と、
    この第1の溝に第2の絶縁膜を埋め込み第1の単結晶シ
    リコン層の一部を周囲と電気的に絶縁する工程と、この
    単結晶シリコン層の一部を異方性エッチングして第1の
    溝より浅い第2の溝を形成する工程と、支持基板に垂直
    に不純物をイオン打ち込みし第1の高濃度不純物層を形
    成する工程と、基板表面に第3の絶縁膜を堆積した後
    に、これを所望形状にパタ−ンニングして引き出し電極
    を形成する工程とから成ることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】前記第1の単結晶シリコン層を異方性エ
    ッチングして第2の溝を形成した後に、基板表面に第4
    の絶縁膜を堆積し、これを異方性エッチングし溝側面に
    第4の絶縁膜を残す工程を付加して成る請求項9に記載
    の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】支持基板上に第1の絶縁膜と低不純物濃
    度の第1の単結晶シリコン層を順次堆体した状態にする
    工程と、第1の単結晶シリコン層の一部を異方性エッチ
    ングし第1の絶縁膜に達する第1の溝を形成する工程
    と、この第1の溝に第2の絶縁膜を埋め込み第1の単結
    晶シリコン層の一部を周囲と電気的に絶縁する工程と、
    第1の単結晶シリコン層の一部表面に第1の高濃度不純
    物層を形成する工程と、基板表面に第3の絶縁膜を堆積
    する工程と、この第1の高濃度不純物層の一部周辺を除
    去するように第3の絶縁膜と第1の単結晶シリコン層の
    一部を異方性エッチングして第1の溝より浅い第2の溝
    を形成する工程と、支持基板に垂直に不純物をイオン打
    ち込みし第2の溝底部に第2の高濃度不純物層を形成す
    る工程と、基板表面に第4の絶縁膜を堆積した後に、こ
    れを所望形状にパタ−ンニングして引き出し電極を形成
    する工程とから成ることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  12. 【請求項12】支持基板上に第1の絶縁膜と低不純物濃
    度の第1の単結晶シリコン層と第2の絶縁膜とを順次堆
    体した状態にする工程と、第2の絶縁膜の一部を異方性
    エッチングして第1の単結晶シリコン層の一部を露出す
    る工程と、レジストパタ−ンと第2の絶縁膜をマスクに
    第1の単結晶シリコン層の一部を異方性エッチングして
    第1の絶縁膜に達する第1の溝を形成する工程と、この
    第1の溝及び第2の絶縁膜の段差に第3の絶縁膜を埋め
    込む工程と、レジストパタ−ンと第3の絶縁膜をマスク
    に第2の絶縁膜と第1の単結晶シリコン層の一部を異方
    性エッチングして第1の絶縁膜に達する第2の溝を形成
    する工程と、この第2の溝に第4の絶縁膜を埋め込む工
    程と、支持基板に垂直に不純物をイオン打ち込みし第1
    の高濃度不純物層を形成する工程と、基板表面に第5の
    絶縁膜を堆積した後に、これを所望形状にパタ−ンニン
    グして引き出し電極を形成する工程とから成ることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】基板表面に第3の絶縁膜を堆積した後
    に、これを所望形状にパタ−ンニングした後に、第1の
    高濃度不純物層と同一導電形の高不純物濃度の多結晶シ
    リコンを堆積する工程と、この多結晶シリコンを所望形
    状にパタ−ニングする工程を付加して成る請求項9から
    請求項12の何れか1項に記載の半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】上記請求項1から請求項8の半導体装置
    並びに上記項9から請求項13の製造方法を用いた半導
    体装置の、少なくとも何れかを備えることを特徴とする
    大規模集積回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1100126A2 (en) * 1999-11-12 2001-05-16 Sharp Kabushiki Kaisha SOI semiconductor device and fabrication process thereof
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CN114323301A (zh) * 2021-12-09 2022-04-12 兰州空间技术物理研究所 一种星载单晶硅式定标热源

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