JP2000150780A - 半導体装置、その製造方法、およびその半導体装置を用いた光伝送装置ならびに移動体無線携帯機 - Google Patents

半導体装置、その製造方法、およびその半導体装置を用いた光伝送装置ならびに移動体無線携帯機

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JP2000150780A
JP2000150780A JP10324662A JP32466298A JP2000150780A JP 2000150780 A JP2000150780 A JP 2000150780A JP 10324662 A JP10324662 A JP 10324662A JP 32466298 A JP32466298 A JP 32466298A JP 2000150780 A JP2000150780 A JP 2000150780A
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polycrystalline silicon
silicon film
film
semiconductor device
forming
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Hiromi Shimamoto
裕▲巳▼ 島本
Masao Kondo
将夫 近藤
Katsuyoshi Washio
勝由 鷲尾
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Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本願発明の目的は、多結晶シリコンを用いた
抵抗素子部の利点を確保しつつ、且つ通電ストレスに対
する信頼性の高い抵抗素子部を有する半導体装置および
その製造方法を提供するものである。 【解決手段】 本願発明は、支持基体上に、高比抵抗の
第1の多結晶シリコン膜と、前記高比抵抗の第1の多結
晶シリコン膜上に、絶縁体薄膜を介して配置した第2の
多結晶シリコン膜と、前記第2の多結晶シリコン膜の少
なくとも二ヵ所から取り出された導体層とを少なくとも
有する領域を有せしめて半導体装置の抵抗素子部を構成
する。寄生容量の増加無しに多結晶シリコン抵抗で発生
した熱を基板或いは金属配線へと効率良く放熱すること
が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は従来に通電ストレ
スに対する信頼性の高い抵抗素子部を有する半導体装置
およびその製造方法に関するものである。更には、本願
発明は、前記半導体装置を用いたより高速動作なる半導
体装置ならびに半導体集積回路装置、電子回路システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の動作時間の低減には、当該
半導体装置が内臓する抵抗の寄生容量を低減が重要な要
素である。この抵抗素子部に伴う寄生容量を低減する技
術として、絶縁膜上に設けた多結晶シリコン層を抵抗素
子とする技術が知られている。この技術については、例
えば、アナリシス アンド デザイン オブ アナログ
インテグレイテッド サーキッツ(1981)第2版の
第112項から11981)Analysis and
Design of Analog Integrat
ed Circuits,pp112−119,2nd
−Edi., Gray and Meyer, 198
4,Jhon Wiley & Sons.,Inc.)
に開示されいる。この半導体装置は図1に示した断面構
造を有している。
【0003】図1に示した従来例の多結晶シリコン抵抗
は、下記の方法によって製造されていた。シリコン基板
1の上に酸化膜になる絶縁膜11を形成し、この酸化膜
11上に所望の厚さの多結晶シリコン22を堆積する。
その後、周知のイオン打ち込み技術を用いて当該多結晶
シリコン22中に不純物を注入し、更に熱処理を施す。
この多結晶シリコン22を、周知のホトエッチング技術
を用いて所望形状に加工(パターニイング)する。こう
して準備した基板表面に酸化膜15を堆積した後、酸化
膜15を周知のホトエッチング技術を用いて所望形状に
加工し、この加工された酸化膜15にコンタクト孔41
を形成していた。このコンタクト孔41を被うようにア
ルミニウム等の金属電極31を堆積し、これを所望形状
に加工し引き出し電極を形成していた。
【0004】また、抵抗素子の構造については、多結晶
シリコンの多層膜、あるいは多結晶シリコンと絶縁膜と
の積層体を用いる技術は種々のものが知られている。そ
の代表的なものを例示すれば、日本国平成4年第170
064号公開公報、あるいは日本国平成6年第2603
03号公開公報である。
【0005】前者の平成4年第170064号公開公報
は複数の多結晶シリコン層および複数のシリコン酸化膜
を交互に積層した構造の高抵抗素子である。この例は高
抵抗で微細化が可能であり、しかも特性の均一性に優れ
たものである。これは複数の多結晶シリコン層と複数の
シリコン酸化膜の交互に積層によって、当該多結晶シリ
コンの粒径を小さくすることによる。
【0006】一方、後者の平成6年第260303号公
開公報は抵抗値のばらつきが小さく、任意の抵抗値に対
して温度依存性の小さな多結晶シリコン抵抗素子に係わ
るものである。この技術は大粒径の第1の多結晶シリコ
ン層と小粒径の第2の多結晶シリコンの2層構造を用い
るものである。この2層に対して互いに抵抗温度特性が
逆の特性の層を用いて、全体としての抵抗温度特性を補
償するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、多結晶シリコ
ンの抵抗は、半導体製造プロセスとの融合性が良いとい
う大きな利点があるが、この外に次のような利点を有す
る。即ち、絶縁膜上の多結晶シリコン層を抵抗素子とす
るため、(1)単結晶シリコンの抵抗に比べレイアウト
の自由度が高い、(2)寄生容量が極端に少ない、
(3)α線によるソフトエラーや基板バイアス効果がほ
とんど生じない、等の特長を有する。
【0008】しかし、一方、多結晶シリコンの抵抗は、
通電による温度上昇により結晶中の不純物の活性率が変
化し、抵抗値が変動する欠点を有している。この事が、
高速な動作が要求される回路における高速動作の妨げと
なっていた。即ち、高速動作の為、半導体装置には大電
力を印加する。これに対応して、通電による発熱を抑え
るために、当該半導体装置の抵抗の占有面積を増加する
必要がある。これが半導体装置の微細化の妨げとなる。
更に、この抵抗の占有面積の増大は、この抵抗素子部に
伴う寄生容量を増加させ、その結果、回路の高速動作の
妨げとなっていた。
【0009】また、上述のような抵抗素子の問題は、通
電による特性変動を起こし、回路およびシステムの信頼
性を確保する上で問題となる。
【0010】これらの諸点は、特に、大型計算機システ
ム、光通信システム、移動無線用の携帯端末機器等の回
路・システムで改善が強く望まれていた。大型計算機シ
ステム並びに光通信システムでは高速動作の要求が強い
ことは言うまでもない。移動無線用の携帯端末機器は高
速かつ小型化の要求が強い。こうした背景に、寄生容量
が少なく微細かつ信頼性の高い抵抗素子の実現が強く望
まれるものである。
【0011】本願発明の目的は、上述の多結晶シリコン
を用いた抵抗素子部の利点を確保しつつ、且つ通電スト
レスに対する信頼性の高い抵抗素子部を有する半導体装
置およびその製造方法を提供するものである。
【0012】本願発明の他の目的は、上述の多結晶シリ
コンを用いた抵抗素子部の利点を確保しつつ、且つ通電
ストレスに対する信頼性の高い抵抗素子部を有する半導
体回路装置および電子システムを提供するものである。
【0013】本願発明の他の目的は、微細構造を確保し
つつ、信頼性の高い抵抗素子部を有する半導体装置およ
びその製造方法を提供することにある。
【0014】本願発明の他の目的は、微細構造を確保し
つつ、信頼性の高い抵抗素子部を有する半導体回路装置
および電子システムを提供するものである。
【0015】本発明の更なる他の目的は、本願の明細書
および図面から明らかになるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成は次
の通りである。即ち、それは、支持基体上に、高比抵抗
の第1の多結晶シリコン膜と、前記高比抵抗の第1の多
結晶シリコン膜上に、絶縁体薄膜を介して配置した第2
の多結晶シリコン膜と、前記第2の多結晶シリコン膜の
少なくとも二ヵ所から取り出された導体層とを少なくと
も有する領域を有することを特徴とする半導体装置であ
る。
【0017】前記支持基体は半導体基板上の所望領域に
絶縁膜が形成され、この上部に、例えば本例では前記高
比抵抗の第1の多結晶シリコン膜が形成される。この絶
縁膜は通例二酸化シリコン膜が多用される。本願明細書
では、以下に述べる諸形態も含め、当該抵抗素子部を搭
載すべく準備された基板を支持基体と称する。
【0018】半導体装置の具体的構成によって、前記第
1の多結晶シリコン膜、第1の絶縁膜、及び第2の多結
晶シリコン膜の積層が、半導体基板に対して前記の順序
に積層する場合と、あるいは逆の順序に積層される場合
とがある。しかし、その各部材の役割は変わりない。
【0019】即ち、別な形態は、支持基体上に、第2の
多結晶シリコン膜と、前記第2の多結晶シリコン膜上
に、絶縁体薄膜を介して配置した高比抵抗の第1の多結
晶シリコン膜と、前記第2の多結晶シリコン膜の少なく
とも二ヵ所から取り出された導体層とを少なくとも有す
る領域を有することを特徴とする半導体装置である。
【0020】こうして、本願発明は、半導体装置の発熱
に対して、所定の熱伝導性を確保しつつ、十分な抵抗値
を確保することが出来る。
【0021】前記高比抵抗の第1の多結晶シリコン膜
は、通例不純物濃度が極めて低い。この不純物濃度は、
概ね1×1016atoms/cm3より1×1018at
oms/cm3程度より選択される。また、この第1の
多結晶シリコン膜の厚さは、概ね0.1μmより4μm
程度より設定される。勿論、具体的値は、要求される素
子特性、当該第1の多結晶シリコン膜の厚さの要求など
によって設定される。
【0022】この高比抵抗の第1の多結晶シリコン膜
は、いわゆる絶縁の役割をはたすと共に多結晶シリコン
膜であるので熱伝導率は、一般的な絶縁層に比較して高
くすることが出来る。従って、(1)所定基板との絶縁
を確保しつつ、(2)放熱効果を十分取ることが出来
る。更に加えて、(3)抵抗部を構成する第1の多結晶
シリコン膜が支持基体との間に形成する寄生容量の増大
を抑えることが出来る。勿論、この効果を十分生かす
為、高比抵抗の第1の多結晶シリコン膜と第2の多結晶
シリコン膜との間の挿入される絶縁体薄膜を薄くしてお
くことが必要である。
【0023】この絶縁体薄膜は通例、二酸化シリコンを
用いる。この第2の絶縁膜は、上部の第2の多結晶シリ
コン膜22の加工時、ドライエッチでオーバエッチされ
ても残存する膜厚が十分に確保できる範囲で膜厚が極力
薄ければ好適である。この絶縁体薄膜の厚さは、概ね
0.005μmより0.02μm程度より設定される。
【0024】前記抵抗を構成する第2の多結晶シリコン
膜は、不純物は、ボロン、リン、砒素などが用いられ、
その濃度は、概ね1×1018atoms/cm3より1
×1021atoms/cm3程度より選択される。ま
た、この第2の多結晶シリコン膜の厚さは、概ね0.0
5μmより0.5μm程度より設定される。勿論、具体
的値は、要求される素子特性、当該第2の多結晶シリコ
ン膜の厚さの要求などによって設定される。
【0025】上述の第1の多結晶シリコン膜、第2の多
結晶シリコン膜、あるいは絶縁体薄膜などの各部材は以
下の本願発明の諸形態において同様に適用される。
【0026】以下に本願発明の主な形態を列挙する。
【0027】尚、上述の本願発明の基本構成の説明、な
らびに以下の各説明でも当該抵抗部は一つのものが例示
されるが、単一の基板にこれらを複数個設けること、ま
たこれらをいわゆる半導体集積回路装置に適用すること
が可能なことは言うまでもない。
【0028】(1)本願発明の第1の形態は、前述の基
本形態である。即ち、所望基体の上部に、高比抵抗の第
1の多結晶シリコン膜、第2の絶縁膜、第2の多結晶シ
リコン膜が順次積層され、この第2の多結晶シリコン膜
が当該半導体装置の抵抗部を構成するものである。
【0029】多くの場合、半導体基板上には絶縁膜が形
成され、この上部に前記高比抵抗の第1の多結晶シリコ
ン膜が形成される。通例、前記第1の絶縁膜は二酸化シ
リコン膜が多用される。この第1の絶縁膜は、上部の第
1の多結晶シリコン膜の加工時、ドライエッチでオーバ
エッチされても残存する膜厚が十分に確保でき、且つ前
記第1の多結晶シリコン膜から支持基板への不純物拡散
を防止できる範囲で膜厚が極力薄くする。
【0030】前記第1の多結晶シリコン膜は、ごく薄い
絶縁薄膜を介して半導体基板に接しており、この半導体
基板に熱放散の役割を果たす。この実施の形態は図2に
示される。
【0031】(2)本願発明の第2の形態は、支持基板
1上部に、第2の多結晶シリコン膜を有し、この多結晶
シリコン膜の一部の上部に絶縁体薄膜を介して配置した
高比抵抗の第2の多結晶シリコン膜を有し、第1の多結
晶シリコン膜が当該半導体装置の抵抗を構成している半
導体装置である。更に、前記第2の多結晶シリコン膜か
ら取り出された放熱用の手段、例えば引き出し電極を設
けることが極めて好ましい。この第2の実施の形態は、
例えば図2に示される。
【0032】(3)本願発明の第3の形態は、前記第2
の形態における高比抵抗の第2の多結晶シリコン膜が前
記第1の多結晶シリコン膜の一部ではなく、これより幅
広の領域を覆って形成されている半導体装置である。各
部材の積層順序は第2の形態を同様である。勿論、前記
第2の多結晶シリコン膜が前記第1の多結晶シリコン膜
の外部に存在する場合、前記第2の多結晶シリコン膜と
半導体基板あるいは他の半導体装置の諸部材等との間
が、必要に応じて適切に絶縁などが施されていることは
いうまでもない。本実施の形態の半導体装置は、図4に
示される。
【0033】次に、本願発明の主な製造方法について列
挙する。
【0034】(4)本願発明の第4の形態は、次の工程
を有する半導体装置の製造方法である。
【0035】即ち、本願発明の製造方法の一つは、
(a)準備された支持基体上に高比抵抗の第1の多結晶
シリコン膜を所望形状に形成する工程と、(b)絶縁体
薄膜を形成する工程と、(c)第2の多結晶シリコン膜
を形成する工程と、(d)前記第2の多結晶シリコン膜
に不純物を添加する工程と、(e)絶縁膜を形成する工
程と、(g)前記絶縁膜を介して前記第2の多結晶シリ
コン膜に電極を形成する工程とを少なくとも有するもの
である。前記第2の多結晶シリコン膜が当該半導体装置
の抵抗部を構成するものである。前記第1の多結晶シリ
コン膜が絶縁と共に熱放散の効果を奏する。
【0036】尚、前記支持基体は通例、半導体基板に第
1の絶縁膜を堆積して準備される。この絶縁膜は通例二
酸化シリコン膜である。
【0037】本実施の形態たる半導体装置の製造方法
は、図7より図10を持って後述される。
【0038】(5)本願発明の第5の形態は、次の工程
を有する半導体装置の製造方法である。
【0039】即ち、本願発明の製造方法の他の形態は、
(a)準備された基板表面に第2の多結晶シリコン膜を
形成する工程、(b)前記第2の多結晶シリコン膜に不
純物を添加する工程、(c)絶縁体薄膜を形成する工
程、(d)所望形状の第1の多結晶シリコン膜を形成す
る工程、(e)絶縁膜を形成する工程、(f)前記絶縁
膜を介して少なくとも前記第2の多結晶シリコン膜に電
極を形成する工程とを少なくとも有するものである。
【0040】前記第2の多結晶シリコン膜が当該半導体
装置の抵抗部を構成するものである。前記第1の多結晶
シリコン膜が絶縁と共に熱放散の効果を奏せしめる。従
って、前記第1の多結晶シリコン膜にも放熱用の手段、
例えば、引き出し電極を形成することが極めて有用であ
る。この場合、前記第1の多結晶シリコン膜と前記第2
の多結晶シリコン膜の双方に同時に導体を形成すること
が出来る。
【0041】尚、前記支持基体は通例、半導体基板に第
1の絶縁膜を堆積して準備される。この絶縁膜は通例二
酸化シリコン膜である。
【0042】本実施の形態たる半導体装置の製造方法
は、図11より図14を持って後述される。
【0043】(6)本願発明の第6の形態は、次の工程
を有する半導体装置の製造方法である。
【0044】即ち、本願発明の製造方法の他の形態は、
(a)準備された基板表面に第2の多結晶シリコン膜を
形成する工程、(b)前記第2の多結晶シリコン膜に不
純物を添加する工程、(c)絶縁体薄膜を形成する工
程、(d)所望形状の第1の多結晶シリコン膜を形成す
る工程、(e)絶縁膜を形成する工程と、(f)前記絶
縁膜を介して少なくとも前記第2の多結晶シリコン膜に
電極を形成する工程とを少なくとも有するものである。
【0045】前記第2の多結晶シリコン膜が当該半導体
装置の抵抗部を構成するものである。前記第1の多結晶
シリコン膜が絶縁と共に熱放散の効果を奏せしめる。従
って、前記第1の多結晶シリコン膜にも放熱用の手段、
例えば、引き出し電極を形成することが極めて有用であ
る。この場合、前記第1の多結晶シリコン膜と前記第2
の多結晶シリコン膜の双方に同時に導体を形成すること
が出来る。
【0046】尚、前記支持基体は通例、半導体基板に第
1の絶縁膜を堆積して準備される。この絶縁膜は通例二
酸化シリコン膜である。
【0047】本実施の形態たる半導体装置の製造方法
は、図15より図18を持って後述される。
【0048】上述した本願発明の諸半導体装置によれ
ば、抵抗となる多結晶シリコン膜は多結晶シリコンの抵
抗で発生した熱を基板或いは金属配線へと効率良く伝え
ることができる。それは、前記抵抗となる多結晶シリコ
ン膜が、高比抵抗で熱伝導率が高く且つ膜厚の厚い多結
晶シリコン膜と、膜厚の薄い酸化膜を介して接している
ため、寄生容量の増加無しに多結晶シリコン抵抗で発生
した熱を基板或いは金属配線へと効率良く伝えることが
できる為である。このため、回路の動作電流の増加や微
細化により抵抗の電流密度が増加しても、抵抗の温度上
昇を抑制することができる。そのため、従来の多結晶シ
リコン抵抗に比べ、微細で抵抗値の経時変動が少ない高
精度な抵抗を実現できる。
【0049】本願発明の多結晶シリコン膜の形成に対す
る基本思想を、図5および図6を用いて説明する。図5
は不純物にボロンを用いた従来の多結晶シリコン抵抗の
抵抗値の経時変動の一例を示したものである。縦軸は抵
抗値の変動率、横軸はストレス時間(sec)を示して
いる。この例から時間とともに抵抗値が増加する傾向を
示していることが理解される。この現象は、主に多結晶
シリコン膜中の水素が、シリコンの結合間またはシリコ
ンーボロン結合間に入り込み、ボロンを不活性化するた
めに生ずるものである。このことは、抵抗の温度が高い
ほどその現象が顕著となる。
【0050】従って、回路の動作電流の増加や抵抗の微
細化により抵抗の電流密度が増加すると、ジュール熱に
よる自己発熱により前記の抵抗値変動が増加する問題が
生ずる。図5で矢印で「抵抗温度の増加」と記して示し
た特性は、この温度変化に伴う特性変化を示している。
【0051】一般に抵抗の自己発熱は、抵抗の形状や印
加電力、抵抗を被う材料の熱伝導率、並びに抵抗の占有
面積等で決まる。そのため、微細化による電流密度の増
加に対応して抵抗の温度上昇を抑えるには、抵抗を被う
絶縁膜を熱伝導率の高い材料に代えることが有効であ
る。しかし、現状では LSIプロセスとの性合成が良
く、且つ熱伝導率の高い絶縁膜材料は存在しないため、
抵抗に近接する絶縁膜にはシリコン酸化膜を用いるのが
一般的である。
【0052】図6は従来構造の多結晶シリコン抵抗の電
流線密度と自己発熱による温度上昇の関係の一例を示し
たものである。縦軸は自己発熱による温度上昇を、横軸
は電流線密度を示す。尚、図6のグラフ上部に当該特性
を測定した素子の断面構造を示した。図6にtoxとし
て示したのは、半導体基板上の絶縁膜の厚さを示す。
【0053】従来構造では、支持基板上に厚さtoxの
酸化膜を有し、その酸化膜上に多結晶シリコン抵抗を設
けている。従って、抵抗で生じたジュール熱は主に酸化
膜を介して基板に放出される。しかし、酸化膜は熱伝導
率が低いため抵抗の温度上昇を招いてしまう。一方で、
例えば酸化膜の厚さを0.4μmから0.04μmと1
/10にすれば、電流密度を凡そ3倍に増加できること
が分かる。図6に「薄膜化」として矢印で示した特性変
化である。酸化膜の薄膜化に伴って確保される電流線密
度の増加は、図6に「電流線密度増加」と矢印で示した
通りである。
【0054】一方、酸化膜の薄膜化に伴って電流線密度
が確保されるものの、酸化膜の膜厚の低減において生ず
る最も重要な問題は、抵抗に対する寄生容量の増加にあ
る。従って、その酸化膜の大部分をノンドープの高比抵
抗の多結晶シリコン膜に置き換え、この酸化膜の上部に
配され抵抗となる多結晶シリコン膜が、薄い酸化膜を介
して熱伝導率の高い多結晶シリコン膜と接する構造を実
現すれば、寄生容量の増加無しに当該多結晶シリコン抵
抗で発生した熱を基板或いは金属配線へと効率良く伝え
ることができる。これが、本願発明の基本思想である。
こうして、回路の動作電流の増加や微細化により抵抗の
電流密度が増加しても、抵抗の温度上昇を抑制すること
ができる。従って、従来の多結晶シリコンの抵抗に比べ
微細で抵抗値の経時変動が少ない高精度な抵抗を実現で
きる。この抵抗を高性能な集積回路に用いれば、回路性
能と信頼性を飛躍的に向上できる。
【0055】本願発明は、特に、光通信システム、移動
無線用の携帯端末機器等の回路・システム、大型計算機
に用いる回路システムに用いて極めて効果的である。
【0056】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る半導体装置及
びその製造方法の具体的な実施例につき、添付図面を参
照しながら以下詳細に説明する。尚、添付図面におい
て、理解を容易にするために要部は他の部分よりも拡大
されて示されている。また、各部の材質、導電型、及び
製造条件等は、以下の実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0057】<発明の実施の形態1>第1の発明の実施
の形態について、図2を用いて説明する。図2は本発明
に係る半導体装置の一実施例を示す多結晶シリコン抵抗
の要部断面構造図である。尚、本例は前記第1の本願発
明の形態に相応する。
【0058】本例の半導体装置は、次の形態を有する。
支持基板1上に厚さ0.01μmの絶縁膜、具体的には
酸化膜12を設ける。この酸化膜12の上に、不純物濃
度が極めて低い第1の多結晶シリコン膜21(厚さ:2
μm、不純物:リン、不純物濃度:1×1016atom
s/cm3)を形成し、この多結晶シリコン膜21上に
厚さ:0.01μmの第2の酸化膜13を介して配置し
た第一導電型の多結晶シリコン膜22(厚さ:0.1μ
m、不純物:ボロン、不純物濃度1×1020atoms
/cm3)を有する。この第2の多結晶シリコン膜22
の両端から取り出された引き出し電極31、および32
を設け、抵抗素子を形成する。
【0059】第1の多結晶シリコン膜21は膜厚が十分
に厚く、絶縁膜12は、上部の第1の多結晶シリコン膜
21の加工においてドライエッチでオーバエッチされて
も残膜厚が十分に確保できる範囲で膜厚が極力薄くす
る。絶縁体薄膜13は、上部の第2の多結晶シリコン膜
22の加工において、ドライエッチでオーバエッチされ
ても残膜厚が十分に確保でき、且つ第2の多結晶シリコ
ン膜22から第1の多結晶シリコン膜21への不純物拡
散を防止できる範囲で膜厚が極力薄くする。
【0060】このため、抵抗となる多結晶シリコン膜
が、高比抵抗で熱伝導率が高い多結晶シリコン膜と、膜
厚の薄い酸化膜を介して接しているため、寄生容量の増
加無しに多結晶シリコン抵抗で発生した熱をシリコン基
板へと効率良く伝えることができる。従って、回路の動
作電流の増加や微細化により抵抗の電流密度が増加して
も、抵抗の温度上昇を抑制することができ、従来の多結
晶シリコン抵抗に比べ微細で抵抗値の経時変動が少ない
高精度な抵抗を実現できる。従って、この抵抗を高性能
な集積回路に用いれば、回路性能と信頼性を飛躍的に向
上できる。
【0061】以下、本例の半導体装置の製造方法の一例
を図7〜図10を用いて説明する。ここで、図7〜図1
0は、本実施例による半導体装置の製造工程を順に示し
た断面構造であり、図2の断面構造となる前までの構造
を示している。
【0062】(1)図7に見られるように、シリコン基
板1上に酸化膜(二酸化シリコン膜)12を形成する。
この酸化膜はシリコン基板の酸化或いはCVD(Che
mical Vapour Deposition)法を
用いてシリコン基板に堆積する。ここで、この酸化膜1
2は、後述する多結晶シリコン膜21の加工においてド
ライエッチでオーバエッチされても残膜厚が十分に確保
できる範囲で膜厚を極力薄くする。
【0063】(2)次に、前述のように準備したシリコ
ン基板表面にCVD法を用いて不純物濃度が1016/c
3以下の多結晶シリコン膜21を形成する。その後、
基板表面にホトレジストのパターンを形成し、このホト
レジストパターンをマスクに多結晶シリコン膜21を異
方性ドライエッチングし、所望形状に加工する。そし
て、このレジストは除去される。図8はこの第1の絶縁
膜及び第1の多結晶シリコン膜が形成された状態を示し
ている。
【0064】(3)準備したシリコン基板表面にCVD
法を用いて酸化膜13と多結晶シリコン膜22を順次堆
積する。ここで、この酸化膜13は、後述する多結晶シ
リコン膜22の加工においてドライエッチでオーバエッ
チされても残膜厚が十分に確保でき、且つ第2の多結晶
シリコン膜22とシリコン基板1相互の不純物拡散を防
止できる範囲で膜厚を極力薄くする。第2の多結晶シリ
コン膜22とシリコン基板1相互の不純物拡散の防止
は、第2の多結晶シリコン膜22からシリコン基板1へ
の拡散、および逆にシリコン基板1よりへの第2の多結
晶シリコン膜22への拡散の両者を防止するこのであ
る。
【0065】その後、周知のイオン打込み技術を用い
て、第2の多結晶シリコン膜22中に不純物を注入す
る。ここで、この不純物のイオン打込みは、第2の多結
晶シリコン膜22以外の材料に不純物が注入されないよ
うに、加速エネルギーを調節する。次に、熱処理を施し
第2の多結晶シリコン膜22中の不純物を活性化する。
その後、基板上にホトレジストパターンを形成した後
に、このホトレジストパターンをマスクに第2の多結晶
シリコン膜22を異方性ドライエッチングし、所望形状
に加工する。そして、このレジストは除去される。図9
はこの第2の多結晶シリコン膜22が形成された状態を
示している。
【0066】(4)前述のように準備されたシリコン基
板表面にCVD法を用いて酸化膜13を堆積する。その
後、周知のホトエッチング技術を用いた異方性エッチン
グによって所望箇所にコンタクト孔を形成する。
【0067】以上の(1)〜(4)で説明した製造工程
を経た後、アルミニウム膜31を堆積し、コンタクト孔
41を被うようにアルミニウム電極を加工する。こうし
て、図2に示す多結晶シリコン抵抗を有する半導体装置
を実現することができる。
【0068】<発明の実施の形態2>第2の発明の実施
の形態について図3を用いて説明する。図3は本発明に
係る半導体装置の一実施例を示す多結晶シリコン抵抗の
要部断面構造図である。尚、本例は前記第2の本願発明
の形態に相応する。
【0069】本例の半導体装置は、次の形態を有する。
支持基板1上に厚さ0.01μmの酸化膜11を設け
る。この酸化膜11の上に、第一導電型の第2の多結晶
シリコン膜22(厚さ:0.1μm、不純物:ボロン、
不純物濃度:1×1020atoms/cm3)が形成さ
れ、更にこの多結晶シリコン膜22の一部上部に絶縁体
薄膜たる酸化膜14を介して配置した不純物濃度が極め
て低く、高比抵抗の第2の多結晶シリコン膜23(厚
さ:0.2μm、不純物:リン、不純物濃度:1×10
16atoms/cm3)が形成される。そして、前記第
2の多結晶シリコン膜22の両端から取り出された引き
出し電極と、前記第1の多結晶シリコン膜23から取り
出された放熱用電極とから構成されている。
【0070】また、絶縁膜14は、上部第1の多結晶シ
リコン膜23の加工においてドライエッチでオーバエッ
チされても残存する膜厚が十分に確保でき、且つ第2の
多結晶シリコン膜21から第1の多結晶シリコン膜23
への不純物拡散を防止できる範囲で膜厚が極力薄くす
る。又、前記第1の多結晶シリコン膜23は膜厚を十分
に厚くする。
【0071】このため、抵抗となる多結晶シリコン膜
が、高比抵抗で熱伝導率が高い多結晶シリコン膜と、膜
厚の薄い酸化膜を介して接しているため、寄生容量の増
加無しに多結晶シリコン抵抗で発生した熱を金属配線へ
と効率良く伝えることができる。このため、回路の動作
電流の増加や微細化により抵抗の電流密度が増加して
も、抵抗の温度上昇を抑制することがで、従来の多結晶
シリコン抵抗に比べ微細で抵抗値の経時変動が少ない高
精度な抵抗を実現できる。従って、この抵抗を高性能な
集積回路に用いれば、回路性能と信頼性を飛躍的に向上
できる。
【0072】以下、本例の半導体装置の製造方法の一例
を図11〜図14を用いて説明する。ここで、図11〜
図14は、本実施例による半導体装置の製造工程を順に
示した断面構造であり、図3の断面構造となる前までの
構造を示している。
【0073】(1)図11に見られるように、シリコン
基板1上に酸化膜11を形成する。この酸化膜はシリコ
ン基板の酸化或いはCVD法を用いてシリコン基板に堆
積する。この酸化膜は抵抗の寄生容量を増加させぬよう
に十分に厚い膜厚とする。
【0074】(2)前述のように準備したシリコン基板
表面にCVD法を用いて多結晶シリコン膜22を形成す
る。その後、周知のイオン打込み技術を用いて、多結晶
シリコン膜22中に不純物を注入し、熱処理を施し多結
晶シリコン膜22中の不純物を活性化する。次に、基板
表面にホトレジストのパターンを形成した後、このホト
レジストパターンをマスクに多結晶シリコン膜22を異
方性ドライエッチングし、所望形状に加工する。そし
て、このレジストは除去される。図12はこの状態を示
す断面図である。
【0075】(3)次いで、基体表面にCVD法を用い
て酸化膜14と不純物濃度が1016/cm3以下の多結
晶シリコン膜23を順次堆積する。ここで、この酸化膜
14は、後述する多結晶シリコン膜23の加工において
ドライエッチでオーバエッチされても残膜厚が十分に確
保でき、且つ第2の多結晶シリコン膜21から第1の多
結晶シリコン膜23への不純物拡散を防止できる範囲で
膜厚が極力薄くする。第1の多結晶シリコン膜23は抵
抗の寄生容量を増加させぬように膜厚を十分に厚くす
る。次に、基板上にホトレジストパターンを形成した後
に、このホトレジストパターンをマスクに多結晶シリコ
ン膜23を異方性ドライエッチングし、所望形状に加工
する。そして、このレジストを除去される。図13はこ
の状態を示す断面図である。
【0076】(4)次に、基体表面にCVD法を用いて
酸化膜15を堆積する。その後、周知のホトエッチング
技術を用いて所望箇所にコンタクト孔を形成する。
【0077】以上の(1)〜(4)で説明した製造工程
を経た後、アルミニウム膜31を堆積し、コンタクト孔
41を被うようにアルミニウム電極と放熱用電極を加工
する。こうして、図3に示す多結晶シリコン抵抗を有す
る半導体装置を実現することができる。
【0078】<発明の実施の形態3>第3の発明の実施
の形態について図4を用いて説明する。図4は本発明に
係る半導体装置の一実施例を示す多結晶シリコン抵抗の
要部断面構造図である。尚、本例は前記第3の本願発明
の形態に相応する。
【0079】本例の半導体装置は、次の形態を有する。
支持基板1上に厚さ0.01μmの第1の酸化膜11を
設ける。この上に、第一導電型の第2の多結晶シリコン
膜22(厚さ:0.1μm、不純物:ボロン、不純物濃
度:1×1020atoms/cm3)を形成し、この多
結晶シリコン膜22を被うように厚さ0.01μmの第
2の酸化膜14を介して配置した不純物濃度が極めて低
く、高比抵抗の第1の多結晶シリコン膜23(厚さ:
0.2μm、不純物:リン、不純物濃度:1×1016
toms/cm3)を有する。この第2の多結晶シリコ
ン膜22の両端から取り出された引き出し電極と、第1
の多結晶シリコン膜23から取り出された放熱用電極を
設け、抵抗素子を形成する。
【0080】絶縁膜14は、上部の第1の多結晶シリコ
ン膜23の加工においてドライエッチでオーバエッチさ
れても残膜厚が十分に確保でき、且つ第2の多結晶シリ
コン膜21から第1の多結晶シリコン膜23への不純物
拡散を防止できる範囲で膜厚が極力薄くする。前記第1
の多結晶シリコン膜23は膜厚が十分厚くする。
【0081】このため、抵抗となる多結晶シリコン膜
が、高比抵抗で熱伝導率が高い多結晶シリコン膜と、膜
厚の薄い酸化膜を介して接しているため、寄生容量の増
加無しに多結晶シリコン抵抗で発生した熱を金属配線並
びに電極配線へと効率良く伝えることができる。このた
め、回路の動作電流の増加や微細化により抵抗の電流密
度が増加しても、抵抗の温度上昇を抑制することがで
き、従来の多結晶シリコン抵抗に比べ微細で抵抗値の経
時変動が少ない高精度な抵抗を実現できる。従って、こ
の抵抗を高性能な集積回路に用いれば、回路性能と信頼
性を飛躍的に向上できる。
【0082】以下、本例に係る半導体装置の製造方法の
一例を図15〜図18を用いて説明する。ここで、図1
5〜図18は、本実施例による半導体装置の製造工程を
順に示した断面構造であり、図4の断面構造となる前ま
での構造を示している。
【0083】(1)図15に示すように、シリコン基板
1上に酸化膜を酸化或いはCVD法を用いて酸化膜(二
酸化シリコン膜)11を形成する。ここで、この酸化膜
は抵抗の寄生容量を増加させぬように十分に厚い膜厚と
する。
【0084】(2)こうして準備したシリコン基板表面
にCVD法を用いて多結晶シリコン膜22を形成する。
その後、周知のイオン打込み技術を用いて、多結晶シリ
コン膜22中に不純物を注入し、熱処理を施し多結晶シ
リコン膜22中の不純物を活性化する。次に、基板表面
にホトレジストのパターンを形成した後、このホトレジ
ストパターンをマスクに多結晶シリコン膜22を異方性
ドライエッチングによって所望形状に加工する。そし
て、このレジストを除去される。図16はこの状態を示
している。
【0085】(3)次いで、基体表面にCVD法を用い
て酸化膜14と不純物濃度が1016/cm3以下の多結
晶シリコン膜23を順次堆積する。ここで、この酸化膜
14は、第2の多結晶シリコン膜21から第1の多結晶
シリコン膜23への不純物拡散を防止できる範囲で膜厚
が極力薄く、第1の多結晶シリコン膜23は抵抗の寄生
容量を増加させぬように膜厚が十分厚いものとする。図
17はこの状態を示している。
【0086】(4)次に、基板表面にCVD法を用いて
酸化膜15を堆積する。その後、周知のホトエッチング
技術を用いて、酸化膜15を異方性エッチングし多結晶
シリコン膜23の一部を露出し所望箇所にコンタクト孔
42を形成する。次に、周知のホトエッチング技術を用
いて、一部のコンタクト孔42の底面に露出した多結晶
シリコン膜23とその直下の酸化膜14を異方性エッチ
ングし、所望箇所にコンタクト孔41を形成する。
【0087】以上の(1)〜(4)で説明した製造工程
を経た後、アルミニウム膜31を堆積し、コンタクト孔
41及び42を被うようにアルミニウム電極と放熱用電
極を加工すれば、図3に示す多結晶シリコン抵抗を実現
することができる。
【0088】本発明による抵抗素子は、、従来の多結晶
シリコン抵抗に比べ微細で抵抗値の経時変動が少ない高
精度な抵抗を実現でき、かかる抵抗を用いることにより
高速かつ高性能な回路およびシステムを構成することが
できる。また、本発明の微細かつ高精度で信頼性の高い
抵抗素子を用いることにより、回路及びシステムの占有
面積の縮小することが可能となる。
【0089】以下の実施の形態4および5に、本願発明
の半導体装置を具体的な回路装置に適用した例を示す。
勿論、本願発明の適用がこれらの適用例に限られること
がないことは言うまでもない。
【0090】<発明の実施の形態4>本例は光伝送シス
テムに用いる前置増幅回路を例示するものである。光伝
送システムでは、数十Gbpsの高速伝送が必要であ
る。従って、特に、その前置増幅回路は高速動作が要求
される。この増幅回路を構成するトランジスタに本願発
明に係わる抵抗素子部を適用することが有用である。こ
うして増幅回路全体での性能を向上することが出来る。
尚、本例では抵抗素子部の具体的構成については、これ
まで述べてきた実施の形態を用いれば良いので、その詳
細は省略する。
【0091】図19はこの回路図を示す。図19におい
て、300は単一の半導体基板上に形成された前置増幅
回路を構成する半導体集積回路である。PDは光伝送ケ
ーブルを通じて送信されてくる光信号を受けるフォトダ
イオード、303は容量である。この容量は電源ライン
と接地ラインとの間に接続された交流成分をショートす
る為のディカップリング容量である。通例この容量は半
導体回路300の外部に外付されている。Q1およびQ
2は当該増幅回路を構成するバイポーラトランジスタで
ある。D1はダイオードでレベルシフト用である。これ
はバイポーラトランジスタを利用して、そのベース・コ
レクタ間を短絡して適用することも可能であり、又、必
要に応じて複数個のダイオードを直列接続して適用する
ことも可能である。 OUTは出力端子である。必要に
応じて、この出力端子トランジスタQ2のエミッタとの
間に出力用バッファ回路が挿入される。
【0092】図19において、R1、R2、R3はそれ
ぞれ抵抗であり、この部分に本願発明が直接適用され
る。この抵抗R1、R2、R3の構成以外は従来の技術
を用いて十分である。
【0093】尚、この例の動作は次の通りである。即
ち、光伝送ケーブルを伝送した光信号が、フォトダイオ
ードPDにより電気信号に変換され、その電気信号が半
導体回路300の入力端子INを介して増幅用トランジ
スタQ1、Q2により増幅されて出力端子OUTから出
力される。
【0094】次に、本願発明の適用例として、更に上位
の装置およびシステムの例を説明する。この例は光伝送
システムのフロントエンドモジュールおよび光伝送シス
テムの全体構成である。本願発明はこれらの装置、シス
テムの特性改善に極めて有用なものである。以下に例示
する回路構成のトランジスタ部に本願発明の抵抗素子部
を適用することによって、これらの装置、システムの特
性を改善することが出来る。以下、図に従ってそれらの
動作を略述する。
【0095】図20は図19に示したフォトダイオード
PD及び前置増幅回路300が集積された光伝送システ
ムのフロントエンドモジュールを示す。図中401は光
ファイバー、402はレンズ、403はフォトダイオー
ド、404は前置増幅器が形成された半導体集積回路装
置である。407はフォトダイオード及び前置増幅器4
04が実装された基板である。前置増幅器404は配線
405を介して出力端子406に接続されている。ま
た、408は金属ケースなどの機密封止パッケージであ
る。尚、図示していないが、基板407上には第19図
に示したコンデンサー303も実装される。このよう
に、フロントエンドを構成するフォトダイオード及び前
置増幅器を同一のモジュールに構成することにより、信
号経路を短くすることができ、ノイズの乗りにくい寄生
のL成分(コンダクタンス成分)やC成分(容量成分)
も小さく抑えることが出来る。
【0096】この実施の形態は前述の方法により製造し
た抵抗素子部を有する前置増幅器を用い、これを集積回
路装置としてチップとしたものである。そして、このチ
ップを用いてフロントエンドモジュールが構成される。
【0097】光ファイバー401から入力した光信号は
レンズ402により集光されフォトダイオードIC40
3で電気信号に変換される。電気信号は基板407上の
配線405を通して前置増幅器IC404で増幅され、
出力端子406から出力される。
【0098】次に、前述のフロントエンドモジュルある
いは前置増幅器が具体的全体システムにいかに用いられ
るかを説明する。図21および図22は各々、光伝送シ
ステムの送信側システム、および受信側システムの概要
を示すブロック図である。
【0099】図21は、いわゆる外部変調型の送信モジ
ュールの例である。図に見られるように、送信側システ
ム500は光ファイバー504に接続されている。伝送
すべき電気信号501はマルチプレクサMUXに入力さ
れ、例えば、4:1に多重化される。その出力信号がド
ライバ502に伝達される。半導体レーザ装置LDは常
時一定の強度の光を出力している。ドライバ502によ
り駆動される外部変調器503がドライバ502の出力
に応じて光を吸収あるいは非吸収して、所望光信号が光
ファイバー504に伝送するように構成されている。
【0100】送信モジュールの例として、直接変調型を
採用することも当然可能である。一般には、外部変調型
での伝送のほうが、チャープによるスペクトル発振の広
がりがなく、高速、長距離の伝送に適している。
【0101】図22は、光受信型モジュールの例を示す
ブロック図である。図22において、520はフロント
エンドモジュールであり、これまで説明してきた本願発
明に係わる抵抗素子部を適用するモジュールである。
【0102】フロントエンドモジュール520の内臓さ
れるプリアンプ522により増幅された電気信号は、メ
インアンプ部530に入力され増幅される。メインアン
プ部530は、そのメインアンプ532の出力が帰還さ
れる自動利得調整器531に入力される。これは、光伝
送の距離や、当該アンプ部の特性の製造偏差による、伝
送特性のバラツキを避け、メインアンプ部の出力を一定
に保つ為である。尚、メインアンプ部は利得を調整する
構成の外、出力振幅を制限するリミットアンプを採用す
ることも出来る。識別器540は所定のクロックに同期
して1ビットのアナログーディジタル変換を行うように
構成されている。メインアンプ部の出力をディジタル化
し、分離器DMUXにより例えば1:4に分離された後
段のディジタル信号処理回路560に入力される。
【0103】クロック抽出部550は、識別器540及
び分離器DMUX570の動作タイミングを制御するた
めのクロックを変換した電気信号から形成する為のもの
である。メインアンプ部530の出力を全波整流器55
1により整流し、帯域の狭いフィルタ552によってフ
ィルタリングしてクロック信号の位相となる信号を抽出
する。フィルタ552の出力はフィルタ出力とアナログ
信号の位相を合わせるための位相器である。それは、予
め定められた遅延量に基づきフィルタ出力を遅延させる
ものである。
【0104】<発明の実施の形態5>第5の実施の形態
は、本願発明の移動体無線端末への適用例を示すもので
ある。図23はこの移動体無線端末の構成のブロック図
を示すものである。図24は移動体無線端末のPLLの
プリスケーラに用いるフリップ・フロップの具体的回路
図である。これらの回路の抵抗素子部に本願発明を用い
るものである。図23の例に即して述べれば、低雑音増
幅器603、シンセサイザー606、PLL(Phas
e Locked Loop:フェーズ・ロックド・ルー
プ)611等の回路構成に本願発明の抵抗素子部を用い
ることが出来る。尚、本例では抵抗素子部の具体的構成
については、これまで述べてきた実施の形態を用いれば
良いので、その詳細は省略する。
【0105】図23を用いて全体の動作を説明し、次い
で図24を用いてフリップ・フロップの回路の構成を説
明する。
【0106】アンテナ601からの入力を低雑音増幅器
603で増幅する。シンセサイザ606から発した周波
数を発振器605から発振させ、低雑音増幅器からの信
号を発振器605から発振した信号を用いて、ダウンミ
キサ604でより低い周波数へダウンコンバージョンす
る。更に、PLL611から発した周波数を発振器61
0から発振させ、ダウンミキサ604からの信号を発振
器610から発振した信号を用いて、復調器609で復
調し、より低周波数を扱うベースバンドユニット613
で信号処理を行う。また、ベースバンドユニット613
から制御信号を受けその送信、受信が制御される。ま
た、ベースバンドユニット613にはスピーカやマイク
等が接続され、音声信号の入出力が可能となる。尚、前
記ベースバンドユニット613から制御信号およびスピ
ーカ、マイク等は図示されていない。
【0107】前述した通り低雑音増幅器603、シンセ
サイザー606、PLL611等の回路構成に本願発明
の抵抗素子部を用いることが出来る。本願発明によるト
ランジスタはベース抵抗、ベース/コレクタ容量の低減
が可能である。従って、上記各回路、即ち低雑音増幅器
603、シンセサイザー606、PLL611におい
て、低雑音化、低消費電力化を図ることが出来る。結果
として、当該システム全体として低雑音化、低消費電力
化を図ることが出来る。こうして低雑音、且つ長時間使
用可能な移動体無線携帯機を実現することが出来る。
【0108】図24は前述の移動体無線携帯機のPLL
のプリスケーラに用いるフリップ・フロップの回路例で
ある。同回路において、抵抗素子部713より716に
本願発明を具体的に適用する。
【0109】同回路の動作を簡潔に説明する。入力信号
とクロック信号及び出力信号は低電位の2状態のみを有
する。入力信号と反転入力信号をそれぞれ端子719と
端子720に、またクロック信号と反転クロック信号を
それぞれ端子721と端子722に入力する。一方、出
力信号と反転出力信号は端子723と端子724より得
る。電流源717と718とを流れる電流経路は、クロ
ック信号によりそれぞれトランジスタ709から71
0.711か712のいずれかに切り替わる。更に、ト
ランジスタ701から706のオンオフは入力信号とク
ロック信号及び抵抗713と714を流れる電流によっ
て生ずる抵抗下端の電位より決定される。本回路におい
ては出力信号は、クロック信号が低電位から高電位に変
化した場合に入力値を出力し、それ以外の場合、前入力
値を保持する。
【0110】本願発明による抵抗素子は、その抵抗値の
ばらつきと寄生容量を低減できる為、例えば、移動体無
線携帯機のPLLの低消費電力化を図ることが出来る。
【0111】また、本願発明の微細かつ高精度に形成出
来る抵抗素子を用いることは、回路およびシステムの占
有面積を縮小することも可能となる。
【0112】
【発明の効果】本願発明によれば、多結晶シリコンを用
いた抵抗部の利点を確保しつつ、且つ通電ストレスに対
する信頼性の高い抵抗素子部を有する半導体装置および
その製造方法を提供する事が出来る。
【0113】加えて、本願発明によれば、これまでの半
導体装置の加工になる微細構造を確保しつつ、信頼性の
高い抵抗素子部を有する半導体装置およびその製造方法
を提供する事が出来る。
【0114】本願発明によれば、多結晶シリコンを用い
た抵抗部の利点を確保しつつ、且つ通電ストレスに対す
る信頼性の高い抵抗素子部を有する半導体回路装置およ
び電子システムを提供する事が出来る。
【0115】加えて、本願発明によれば、これまでの半
導体装置の加工になる微細構造を確保しつつ、信頼性の
高い抵抗素子部を有する半導体回路装置および電子シス
テムを提供する事が出来る。
【0116】わけても、本願発明によれば、高速動作、
高信頼性の光伝送装置を提供する事が出来る。
【0117】更には、本願発明によれば、小型にして、
高速動作、高信頼性の移動無線携帯機を提供する事が出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来の多結晶シリコン抵抗部を示す断面
図である。
【図2】図2は本発明の半導体装置の一実施例を示す断
面図である。
【図3】図3は本発明の半導体装置の別の実施例を示す
断面図である。
【図4】図4は本発明の半導体装置の別の実施例を示す
断面図である。
【図5】図5は多結晶シリコン抵抗における通電ストレ
スと抵抗値変動率の関係を示す説明図である。
【図6】図6は多結晶シリコン抵抗における電流線密度
と自己発熱による温度上昇の関係を示す説明図である。
【図7】図7は図2の半導体装置の製造工程における断
面図である。
【図8】図8は図2の半導体装置の製造工程における断
面図である。
【図9】図9は図2の半導体装置の製造工程における断
面図である。
【図10】図10は図2の半導体装置の製造工程におけ
る断面図である。
【図11】図11は図3の半導体装置の製造工程におけ
る断面図である。
【図12】図12は図3の半導体装置の製造工程におけ
る断面図である。
【図13】図13は図3の半導体装置の製造工程におけ
る断面図である。
【図14】図14は図3の半導体装置の製造工程におけ
る断面図である。
【図15】図15は図4の半導体装置の製造工程におけ
る断面図である。
【図16】図15は図4の半導体装置の製造工程におけ
る断面図である。
【図17】図17は図4の半導体装置の製造工程におけ
る断面図である。
【図18】図18は図4の半導体装置の製造工程におけ
る断面図である。
【図19】図19は光伝送システムに用いる増幅器の例
を示す回路図である。
【図20】図20は光伝送システムのフロントエンド・
モジュールの例を示す概略説明図である。
【図21】図21は光伝送システムに用いる送信モジュ
ールの例を示す概略説明図である。
【図22】図22は光受信型モジュールの例を示すブロ
ック図である。
【図23】図23は移動体無線携帯機の構成例を示すブ
ロック図である。
【図24】図24は移動体無線携帯機のPLLのプリス
ケーラに用いるフリップ・ッフロップの例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1…基板、11,12,15…絶縁膜、13、14…絶
縁体薄膜、21、23…高比抵抗の第1の多結晶シリコ
ン、22…第2の多結晶シリコン、31、32…導体
層、41,42…コンタクト孔、300…半導体集積回
路装置、303…容量、401…光ファイバー、402
…レンズ、403…フォトダイオード、404…前置増
幅器、405…配線、406…出力端子、407…基
板、408…金属ケース、500…送信システム、50
1…電気信号、502…ドライバ、503…変調器、5
04…光ファイバー、520…フロントエンド・モジュ
ール、521…受光器、522…プリアンプ、530…
メインアンプ部、531…・自動利得調整器、532…
メインアンプ、540…識別器、550…クロック抽出
部、551…全波整流器、522…フィルタ、553…
位相器、554…リミットアンプ、560…ディジタル
信号処理部、570…分離器、580…DC/DC変換
器、601…アンテナ、602…スイッチ、603…低
雑音増幅器、604…ダウンミキサ、605…発振器、
506…シンセサイザ、607…電力増幅器、608…
ダウンミキサ、609…復調器、610…発振器、61
1…PLL、612…変調器、613…ベースバンド・
ユニット、701、702、703、704、705、
706、707、708、709、710、711、7
12…トランジスタ、713、714、715、716
…抵抗、717、718…電流源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 将夫 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 鷲尾 勝由 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5F038 AR09 AR16 AR21 AR28 DF01 EZ01 EZ13 EZ14 EZ15 EZ20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基体上に、高比抵抗の第1の多結晶
    シリコン膜と、前記高比抵抗の第1の多結晶シリコン膜
    上に、絶縁体薄膜を介して配置した第2の多結晶シリコ
    ン膜と、前記第2の多結晶シリコン膜の少なくとも二ヵ
    所から取り出された導体層とを少なくとも有する領域を
    有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 支持基体上に、第2の多結晶シリコン膜
    と、前記第2の多結晶シリコン膜上に、絶縁体薄膜を介
    して配置した高比抵抗の第1の多結晶シリコン膜と、前
    記第2の多結晶シリコン膜の少なくとも二ヵ所から取り
    出された導体層とを少なくとも有する領域を有すること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 支持基体上に、第2の多結晶シリコン膜
    と、前記第2の多結晶シリコン膜上に、絶縁体薄膜を介
    して配置した高比抵抗の第1の多結晶シリコン膜と、前
    記第2の多結晶シリコン膜の少なくとも二ヵ所から取り
    出された導体層とを少なくとも有する領域を有し、且つ
    前記第2の多結晶シリコン膜から取り出される導体層は
    前記絶縁体薄膜と前記高比抵抗の第1の多結晶シリコン
    膜とを介して取り出されていることを特徴とする半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の多結晶シリコン膜の少なくと
    も一部が放熱性導体に接続されていることを特徴とする
    請求項2または請求項3のいずれかに記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記支持基体は半導体基板の上部に少な
    くとも絶縁膜を有してなることを特徴とする請求項1、
    2、または3のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記支持基体は半導体基板の上部に少な
    くとも絶縁膜を有してなることを特徴とする請求項4に
    記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 支持基体上に高比抵抗の第1の多結晶シ
    リコン膜を形成する工程、前記高比抵抗の第1の多結晶
    シリコン膜を所望形状に加工する工程と、前記第1の多
    結晶シリコン膜を被うように絶縁体薄膜を形成する工
    程、当該絶縁体薄膜上に第2の多結晶シリコン膜を形成
    する工程、前記第2の多結晶シリコン膜中に不純物を導
    入する工程と、前記第2の多結晶シリコン膜を所望形状
    に加工する工程、こうして準備した当該支持基体上に少
    なくとも前記第2の多結晶シリコン膜を被って絶縁膜を
    形成する工程、前記第2の多結晶シリコン膜上の前記絶
    縁膜を所定形状に加工し前記第2の多結晶シリコン膜を
    露出する工程、当該第2の多結晶シリコン膜より引き出
    された導体層形成する工程を有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 支持基体上に第2の多結晶シリコン膜を
    形成する工程、前記第2の多結晶シリコン膜を所望形状
    に加工する工程、前記第2の多結晶シリコン膜中に不純
    物を導入する工程、前記第2の多結晶シリコン膜を被う
    ように絶縁体薄膜を形成する工程、当該絶縁体薄膜上に
    高比抵抗の第1の多結晶シリコン膜を形成する工程、前
    記第1の多結晶シリコン膜を所望形状に加工する工程、
    こうして準備した当該支持基体上に少なくとも前記高比
    抵抗の第1の多結晶シリコン膜を被って絶縁膜を形成す
    る工程、前記高比抵抗の第1の多結晶シリコン膜上の前
    記絶縁膜を所定形状に加工し前記第2の多結晶シリコン
    膜を露出する工程、当該第2の多結晶シリコン膜より引
    き出された導体層形成する工程を有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項1より請求項6のいずれかに
    記載の半導体装置を少なくとも有する光伝送装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項1より請求項6のいずれか
    に記載の半導体装置を少なくとも有する移動体無線携帯
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010177506A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Nec Corp 配線基板及びその製造方法
JP2012191091A (ja) * 2011-03-13 2012-10-04 Seiko Instruments Inc 抵抗回路を有する半導体装置
US8298904B2 (en) 2011-01-18 2012-10-30 International Business Machines Corporation Compact thermally controlled thin film resistors utilizing substrate contacts and methods of manufacture
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