JP2008270654A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低容量及び低抵抗で大きな容量変化比の半導体装置を提供する。
【解決手段】第1導電型の半導体基板主面にエピタキシャル層を形成し、このエピタキシャル層を素子分離領域により第1領域と第2領域とに区画する。上記第1領域の上記エピタキシャル層の表面に第2導電型の半導体層を有して可変容量素子を構成するPN接合部を設ける。上記第2領域の上記エピタキシャル層の表面に上記可変容量のPN接合を構成する第2導電型の半導体層よりもその低部が上記半導体基板に近接して形成された第2導電型の半導体層を有して固定容量としてのPN接合部を設ける。上記半導体基板裏面を制御電圧端子に接続し、上記可変容量のPN接合を構成する第2導電型の半導体層を第1信号端子に接続し、上記固定容量のPN接合を構成する第2導電型の半導体層を第2信号端子に接続し、可変フィルタ回路を構成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、半導体装置に関し、例えば、アンテナ回路等に用いられるバリキャップダイオード(Variable Capacitance Diode)に適用して有効な技術に関するものである。
携帯電話帯及びデジタルTV(テレビジョン)帯に対応した携帯無線機、移動無線機に用いられる復号アンテナの例として、特開2006−319477号公報がある。同公報では、2つの可変容量ダイオードを逆極性で直列に接続することにより、低い電圧で大きな容量変化を得るようにすることが開示されている。
特開2006−319477号公報
バリキャップダイオードでは、印加する逆電圧によって端子間容量Cが変化するが、ある特定電圧での容量を規格化している。通常、低電圧側、高電圧側の複数の印加電圧での容量値を規格化し、低電圧側での容量値を高電圧側での容量値で割算したものを、容量変化比と呼ぶ。この容量変化比を維持したまま、そのまま低容量にした場合のシミュレーション結果を図8と図9に示す。ここで、等価直列抵抗Rs は、次の近似的式(1)で表現され、今回のシミュレーションについては、S(接合面積)を半分とした場合、図8のように容量値Cは1/4となるが、図9のように等価直列抵抗Rs は4倍以上となる
Rs =ρepi(depi/S)+ρsub(dsub/S)+Rc ………(1)
ここで、ρepi,ρsub は、epi 層及び基板の比抵抗であり、dsubは基板の厚さであり、depiは、実行的なepi 層の厚さ(epi 層の厚さからp領域の厚さ、空乏層の厚さを除いたもの)であり、Rcは、AL( アルミニュウム) 電極および金電極とシリコンの接触抵抗であり、S は、pn接合の面積である。
デジタルTVチューナ用バリキャップダイオードは、電圧をかけることにより容量が変化する特性を利用し、受信したい電波(各チャンネルに割り当てられた周波数)にあわせる際に使用される。2006年4月より移動体端末向け地上波デジタル放送(いわゆるワンセグ放送)が開始され、携帯電話機や車載テレビなどのモバイル機器で、ワンセグ放送の番組が視聴できるようになっている。これら、携帯機器での視聴が可能なワンセグ放送に対応したTVチューナ用製品には、消費電力(視聴時間)の関係から、低電圧(3V以下)での範囲における対応が要求される。現在、携帯電話メーカーより第1世代モデルが発売されているが、すべて本体から引伸ばして使用する棒状のアンテナが採用されている。しかし、モバイル機器のデザイン性からアンテナ内蔵化が主流であり、ワンセグ放送においても内蔵アンテナの要求も強く求められている。
上記のようなアンテナの内蔵化により、ワンセグ放送の広範囲の周波数帯域を効率良く受信させるため、共振波長を変更することに対応したチューナブルアンテナ用バリキャップダイオードには、低電圧(0〜3V程度)の範囲における高容量変化比が要求されると推察される。一方で、同調回路の選択度を高めることや利得の低下を防ぐことのために、高いQ値(選択度)をもつことが要求され、このQ値は、次の近似的式(2)で与えられ、式(2)から明らかなようにQ値は、周波数fによって変化するが、等価直列抵抗Rs で表現する場合には、周波数fに無関係な量として表すことができる。
Q= 1/(2π・f・Ct ・Rs ) ……(2)
ここで、fは周波数であり、Ct は、容量値であり、Rs は、等価直列抵抗である。このように、Q値を高くするためには低容量且つ、Rs を小さくする必要があるが容量変化比とはトレードオフの関係にある。前記特許文献1の技術では、前記のように低い電圧で大きな容量変化を得ることができるという条件は満たすが、以下のような問題を有する。第1に可変容量素子を2個用いることが必要であり部品点数が増大する。第2に2つの可変容量素子を直列形態に接続しているので、容量値は1/2に小さくすることができるが、反面等価直列抵抗Rs は2倍に増大してしまうので上記Q値を低下させる。このことは、前記図8、図9で示したように前記容量値Cを小さくするために、接合面積Sを小さくした場合と同様の問題を含んでいる。そこで、低Ct 、低Rs でありながら、大きな容量変化比を維持できる半導体素子を得るために本発明に至った。
本発明の目的は、低容量及び低抵抗でありながら大きな容量変化比を実現した半導体素子を提供することにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願における実施例の1つは下記の通りである。半導体基板上に上記半導体基板より低い不純物濃度を有する第1導電型の第1半導体層を形成する。記第1半導体層の主面の第1領域に上記第1半導体層より高い不純物濃度を有する第1導電型の第2半導体層を形成する。上記第2半導体層の表面に上記第1導電型と反対の第2導電型を有する第3半導体層を形成する。第1電極を上記第3半導体層上に形成し、上記第3半導体層と電気的に接続する。上記第1領域と異なる上記第1半導体層の主面の第2領域に第2導電型を有する第4半導体層を形成する。上記第4半導体層上に、上記第4半導体層と電気的に接続された第2電極を形成する。上記半導体基板の裏面に前記半導体基板と電気的に接続された第3電極を形成する。上記第2半導体層と上記第3半導体層とにより形成されたPN接合を含むダイオード素子が構成される。上記第2領域の第1半導体層と上記半導体基板及び上記第4半導体層含む容量素子が形成される。上記第3電極を制御電圧端子に接続し、上記第1及び第2電極を第1信号端子と第2信号端子にそれぞれ接続し、上記制御電圧端子に印加される電圧によって、前記ダイオード素子の容量が制御される可変フィルタ回路を構成する。また、上記第4半導体層の底部を上記第3半導体層の低部より上記半導体基板に近い位置に形成する。
1つの半導体基板上に可変容量部と実質的に固定容量として作用する容量部を設け、半導体基板を共通にした直列回路により容量値を小さくできる。しかも容量部において上記第4半導体層の底部を上記第3半導体層の低部より上記半導体基板に近い位置に形成することによって、低濃度の第1半導体層(エピタキシャル層)での抵抗成分を小さくすることにより、直列回路でのRs の増加を防止することができる。
図1には、この発明に係る可変フィルタ回路を構成する半導体チップの一実施例の構成図が示されている。ここで、半導体チップとは、単結晶シリコンから構成される半導体基板、上記半導体基板上にエピタキシャル成長された単結晶シリコンから構成される半導体層、上記半導体層中に不純物を導入することによって形成された半導体層、上記半導体層に接続された金属電極、上記半導体層表面を保護するための酸化シリコン膜等の絶縁膜等を含む半導体装置を意味する。
図1(A)は断面部が示され、図1(B)は、上面部が示されている。図1(A)において、バリキャップダイオードVCのカソード側を構成するN型の半導体基板(N−SUB)1の主面には、上記半導体基板より低不純物濃度のエピタキシャル層(epi(N−−):第1半導体層)2が形成される。このエピタキシャル層(epi(N−−))2は、トレンチ構造の素子分離領域6によってバリキャップダイオードVC(C1)に対応した第1領域と、実質的に固定容量として動作させる容量SW(C2)に対応した第2領域とに区画される。上記素子分離領域6は、主に上記バリキャップダイオードVCに付加される寄生容量や動作時の空乏層の横方向の広がりを抑制する目的で形成される。
図1(B)に示すように、上記バリキャップダイオードVC(C1)に対応した第1領域は、特に制限されないが、平面視で正方形とされた半導体チップの中央部に円形に形成される。この円形の第1領域を取り込むようにリング状にされた上記素子分離領域6が形成される。そして、正方形とされた半導体チップの上記リング状の素子分離領域6の外側が上記実質的な固定容量としての容量SW(C2)に対応した第2領域とされる。
上記第2領域のエピタキシャル層(epi(N−−))2には、上記容量SW(C2)の一方の電極側を構成するP++型の半導体領域3(第4半導体層)が形成される。この半導体領域3は、深く形成されて上記半導体基板(N−SUB)1の主面との間の距離が短くされる。言い換えるならば、半導体領域(P++)3と半導体基板(N−SUB)との間に介在する上記エピタキシャル層(epi(N−−))2の厚さが実質的に薄く形成されるように、上記P++型の半導体領域3(第4半導体層)の底部を後に説明するP++型の半導体領域5(第3半導体層)の低部より上記半導体基板に近い位置に形成する。
上記第1領域のエピタキシャル層(epi(N−−))2には、特に制限されないが、N型半導体領域4(第2半導体層)が形成される。この半導体領域4には、バリキャップダイオードVC(C1)のアノード側を構成するP++型の半導体領域5(第3半導体層)が形成される。したがって、バリキャップダイオードVCは、上記P++型の半導体領域5をアノード側とし、上記N型半導体領域4、エピタキシャル層(epi(N−−))2、半導体基板(N−SUB)により構成されるN型半導体領域をカソード側とするPN接合ダイオードとなっている。
バリキャップダイオードVC(C1)におけるエピタキシャル層(epi(N−−))2の厚さは、前記容量SW(C2)におけるエピタキシャル層(epi(N−−))2の厚さよりも厚くされ、制御電圧により変化する空乏層の広がりが大きくして大きな容量変化を持つようにされる。上記N型半導体領域4は、制御電圧が小さいときの空乏層の広がりを小さくして大きな容量値を得るようにするとともに、大きな制御電圧が印加されたときの空乏層の広がりをエピタキシャル層(epi(N−−))2の垂直方向に導くように作用する。つまり、N型半導体領域4により空乏層の横方向の広がりを低減させて制御電圧に対する容量値を小さくして容量変化を大きくさせる。
7は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜の積層膜から形成された保護膜であり、上記バリキャップダイオードVC(C1)及び容量SW(C2)のアノード電極及び一方の電極を夫々構成する電極8a(第1電極)及び8b(第2電極)を除いた表面部に設けられる。上記電極8a及び8bは、アルミニュウム等の金属膜で構成されて、図1(B)のようにボンディングワイヤを接続するためのボンディング部とされ、可変容量素子(可変フィルタ回路)としての第1信号端子及び第2信号端子に接続される。半導体基板(N−SUB)1の裏面側には、金(Au)層9(第3電極)が形成されて、上記バリキャップダイオードVC(C1)及び容量SW(C2)の共通接続されたカソード電極2(第3電極)を構成する。そして、かかる半導体チップを板状のリードフレーム等で構成された金属リードにダイボンディングすることにより、可変容量素子の電圧制御端子としてのリードに接続される。
特に制限されないが、上記半導体基板1は、砒素(As)濃度が1×E19〜1×E20程度にされる。上記エピタキシャル層(epi(N−−))2は、燐(P)濃度が1×E15〜1×E16程度にされる。上記N型半導体領域4は、燐(P)濃度が1×E17〜1×E18程度にされる。上記P++型の半導体領域5は、ホウ素(B)濃度が1×E19〜1×E20程度にされる。そして、上記P++型の半導体領域3は、ホウ素(B)濃度が1×E19〜1×E20程度にされる。
図2には、この発明に係る半導体装置(樹脂封止型半導体パッケージ)の構成図が示されている。同図には、2種類のタイプの半導体装置の断面形態及び平面形態が示されている。半導体チップICは、その裏面電極(第3電極)がリードLD3の表面側に接触するようにダイボンディングされる。半導体チップの中央部とリードLD1が金等のボンディングワイヤW1により接続され、半導体チップの周辺部とリードLD2が金等のボンディングワイヤW2により接続される。上記半導体チップの中央部のボンディング部は、前記バリキャップダイオードVC(C1)のアノード電極である。上記半導体チップの周辺部のボンディング部は、前記容量SW(C2)の一方の電極である。上記半導体チップIC、ボンディングワイヤW1,W2は、例えば、エポキシ樹脂等の樹脂封止体MDにより封止される。そして、上記リードLD1〜LD3の裏面側は露出されており、面実装用の外部電極として用いられる。
図2(A)は、0805と呼称されるタイプであり、約0.8mm×0.5mmの平面寸法とされ、厚さが約0.3mmにされる。図2(B)は、0603と呼称されるタイプであり、約0.6mm×0.3mmの平面寸法とされ、厚さは前記同様に約0.3mmにされる。
図3には、この発明に係る半導体装置の裏面図が示されている。半導体装置の裏面側は、前記リードLD1に対応した第1端子Aと、上記第2リードLD2に対応した第2端子C及び上記第3リードLD3に対応した第3端子Bを有する。同図に点線で示したように、半導体装置の内部では、前記のような半導体チップICと、ボンディングワイヤW1とW2が設けられて、上記リードLD1,LD2と電気的に接続されている。そして、半導体チップICが上記第3リードLD3にダイボンディングされることにより、上記半導体チップの半導体基板及び裏面で共通化されたカソード電極がリードLD3と接続されるものである。
図4には、この発明に係る半導体装置を用いた共振回路(可変フィルタ回路)の一実施例の回路図が示されている。上記半導体装置の端子A,Cと回路の接地電位点との間には、共振回路を構成するインダクタンスL1,L2がそれぞれ接続される。上記端子Aには、前記半導体チップに形成されたバリキャップダイオードVC(C1)のアノード電極が接続される。上記端子Cには、前記半導体チップに形成された容量W(C2)の一方の電極側が接続される。そして、上記バリキャップダイオードVC(C1)と容量SW(C2)の共通接続されたカソード電極(容量SWの他方側の電極)である制御電圧端子としての端子Bには、インダクタンスL3を介して制御電圧VRが供給される。このインダクタンスL3は、共振周波数に対して高インピーダンスを持つようにされる。つまり、直流的に上記バリキャップダイオードVC(C1)に制御電圧VRを供給し、交流的にはハイインピーダンスとされる。したがって、上記インダクタンスL3は、高抵抗素子に置き換えることができる。
この実施例の半導体装置は、バリキャップダイオードVCと容量SWとの直列回路で構成されるから、それぞれの容量値をC1とC2とすると、合成容量Cは、1/C1+1/C2のように小さくすることができる。そして、前記のように容量SWは、上記容量の一方の電極側としてのP++層を深く形成し、PN接合を構成するエピタキシャル層(epi(N−−))2の厚みを実質的に小さくすれば、前記式(1)のdepiをバリキャップダイオードVCのdepiに比べて大幅に小さくすることができる。これにより、容量値は上記直列回路で低減させつつ、等価抵抗値はほぼ1つのバリキャップダイオードVCの等価抵抗値のままとすることができるから低Ct と低Rs を実現することができる。
上記容量SWもPN接合容量であるので、厳密にいうと上記バリキャップダイオードVCと同様に上記制御電圧VRに対応してPN接合部での容量値が微小変化する。しかしながら、容量SWの微小変化量は、上記バリキャップダイオードVCの容量変化量に比べて非常に小さいので、固定容量とみなすことができる。つまり、上記合成容量C(1/C1+1/C2)でみると、その容量変化を支配するのは上記バリキャップダイオードVCの容量C1の容量変化部分であるので、上記容量SWの容量C2を実質的に固定容量とすることができる。
図5には、この発明に係る半導体チップの一実施例の製造工程断面図が示されている。本実施例は、図面を見やすくするため単に一つの半導体チップを例示しているが、実際は、周知の半導体ウエハ上に同様な半導体チップが複数形成され、最終工程で、ダイシング当により個々の半導体チップに分割されることになる。図5(a)において、N−型半導体基板1にN−−型2となるエピタキシャル層epiを成長させる。エピタキシャル層epiの前記容量SWに対応した表面に、ホトレジスト膜を形成してボロン(ホウ素)をインプラして熱拡散させて、エピタキシャル層epiにB(ホウ素)を注入し、窒素雰囲気中にて熱処理を加えてアニールを行ない、深い深さとされたP++型半導体層3形成する。また、バリキャップダイオードVCに対応した表面にホトレジスト膜を形成してリンをインプラして熱拡散させてN型半導体層4を形成する。この後に、同図のようにホトレジスト膜10aを形成して、上記ボロン(ホウ素)をインプラして熱拡散させて、P++型半導体層5を形成する。上記各ホトレジスト膜は、全面にホトレジスト膜を形成し、選択的なエッチッグを行うことにより前記のような各半導体領域を形成するためにパターニングされる。
図5(b)において、半導体基板主面の全面に、高温低圧CVDにより酸化シリコン膜を堆積させ、酸化シリコン膜上にホトレジストを全面に形成する。このホトレジストを露光現像させて、所定のトレンチ6形成領域の中央部分に環状の開口を設けたレジストマスクにパターニングし、このレジストマスクを用いたドライエッチングによって酸化シリコン膜を除去してエピタキシャル層epiを露出させる。上記レジストマスク及び酸化シリコン膜10bをマスクとして用いた異方性のドライエッチングによりエピタキシャル層epiに中間溝6’を形成する。
図5(c)において、オゾンを用いたアッシングを行なった後に洗浄処理してレジストマスク10bを除去し、ホトレジストを全面に形成する。このホトレジストを露光現像させて、所定のトレンチ6形成領域に環状の開口を設けたレジストマスクにパターニングし、このレジストマスクを用いたウェットエッチングによって酸化シリコン膜を除去してエピタキシャル層epi及び中間溝6’を露出させる。ウェットエッチングに用いるレジストマスクの開口領域は、前記ドライエッチングに用いるレジストマスク10bよりも開口領域が大きい。レジストマスク及び酸化シリコン膜10cをマスクとして、等方性ガスを用いたドライエッチングにより、エピタキシャル層epi及びN−型半導体基体1の一部を、中間溝6’の底面から中間溝6’よりも深くエッチングする。この等方性エッチングでは、レジストマスク10cから露出する半導体基板1主面、中間溝6’の側面及び底面から、夫々エッチングが進行するため、トレンチ6の断面形状が、半導体基板主面から連続する表層部と、表層部と連続する中間部と、中間部から連続する深層部とからなり、表層部、中間部及び深層部の側壁は、上部が下部に比べて幅の広い順テーパー形状に夫々形成される。
トレンチ6では、ドライエッチング時のエッチングガスの流量およびエッチング時間を調節して、溝の断面形状が下部が上部に比べて細い順テーパー形状とする。図示しないが、オゾンを用いたアッシングを行なってレジストマスク10cを除去し、ウェットエッチングによって酸化シリコン膜を除去する。続いて、トレンチ6内部を含む半導体基板主面の全面に、保護絶縁膜となる例えば熱酸化による酸化シリコン膜にCVDによるPSG(Phospho Silicate Glass)膜、プラズマ窒化シリコン膜等を積層した積層膜からなる保護膜7を形成する。この保護膜7に、電極8a,8bの接続領域を開口させたレジストマスクをホトリソグラフィにより形成し、このレジストマスクを用いたドライエッチングによって選択的に除去して保護絶縁膜7のパターニングを行ない、前記接続領域となる半導体基板主面のP++半導体層3及び5を露出させる。上記開口用のレジストマスクを除去した後に、半導体基板主面の全面にスパッタ等によりシリコンを含有させたアルミニュウムを用いた金属膜を堆積させ、電極8a,8bの形成領域を覆うレジストマスクをホトリソグラフィにより形成し、このレジストマスクを用いたドライエッチングによって、前記金属膜を選択的に除去してパターニングを行ない、電極8a,8bを形成する。
電極形成のレジストマスクを除去した後に、半導体基板主面とは反対側の裏面を研磨処理して半導体基板の厚さを薄くして、この裏面の半導体基板1に蒸着等により、例えばAu(金)を積層した金属膜を堆積させ、金属膜をウェットエッチングして前記図1の制御電圧端子としてのカソード電極9を形成する。
本実施の形態では、トレンチ6の表層部、中間部及び深層部の側壁が、上部が下部に比べて幅の広い順テーパー形状にすることにより、トレンチ6の側壁および底面に、保護絶縁膜7を安定して堆積させることができる。したがって、トレンチ6の内部に形成する保護絶縁膜7を充分な膜厚に形成することが可能となるため、保護絶縁膜7の膜厚不足を抑制することができる。
図6は、この発明に係る半導体チップの他の一実施例の断面図が示されている。この実施例では、素子分離領域としての溝に保護膜7が埋め込まて、保護膜が素子分離領域を構成するものとされる。このため、上記保護膜が埋め込まれる溝は、上記エピタキシャル層epi2を貫通して半導体基板1の主面部まで到達させられる。他の構成は、前記図1の実施例と同様である。
図7には、前記図6に示した半導体チップの一実施例の製造工程断面図が示されている。図7(a)及び図7(b)までは、前記図5(a)及び図5(c)と同様である。ただし、図7(b)では、前記図5のマスク10bに相当する前記レジストマスク10b’と酸化シリコン膜10b”を用いた異方性のドライエッチしてN−−型(又はI型半導体層)2に達する中間溝6’を形成することが示されている。
図 7(c)では、上記ホトレジスト膜10b’を除去して上記酸化シリコン膜10b”をマスクとして2回目のエッチングが行われる。この2回目のエッチングは、エピタキシャル層epi(I型半導体層)2を貫通して半導体基板1に至るような深さの溝6”とされる。この後は、上記溝6”を含めて保護絶縁膜となる例えば熱酸化による酸化シリコン膜にCVDによるPSG(Phospho Silicate Glass)膜、プラズマ窒化シリコン膜等を積層した積層膜が形成されて溝6”に埋め込まれる。この後には、前記説明したような電極8a,8b及び9が形成される。
以上本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、例えば、は半導体基板を、N+型とするように各半導体層の不純物濃度は種々の実施形態を採ることができる。また、導電型を逆にしてバリキャップダイオードと実質的な固定容量の電極を共通化して直列形態とするものであってもよい。バリキャップダイオードVC部のN型半導体層4を省略したり、上記トレンチ側壁がPN接合に接するようにしたりするものであってもよい。上記素子分離領域は、前記のように2つの領域に区画することができるものであれば何であってもよい。この発明は、低容量、低抵抗のバリキャップダイオードとして広く利用することができる。
この発明に係るバリキャップダイオードを構成する半導体チップの一実施例を示す構成図である。 この発明に係る半導体素子の一実施例を示す構成図である。 この発明に係る半導体素子の一実施例の裏面図である。 この発明に係る半導体素子を用いた共振回路の一実施例を示す回路図である。 この発明に係る半導体チップの一実施例を示す製造工程断面図である。 この発明に係る半導体チップの他の一実施例を示す断面図である。 図6に示した半導体チップの一実施例を示す製造工程断面図である。 この発明に先立って検討されたバリキャップダイオードにおける容量値のシミュレーション結果の特性図である。 この発明に先立って検討されたバリキャップダイオードにおける抵抗値のシミュレーション結果の特性図である。
符号の説明
1…半導体基板、2…epi(N型エピタキシャル層)、3,6…P++型半導体層、6’,6”…溝、4…N型半導体層、6…素子分離領域、7…保護膜、8a,8b…電極、9…電極。10a〜10c…マスク、10b’…ホトレジスト膜、10b”…酸化シリコン膜、LD1〜LD3…リード、A〜C…端子、L1〜L3…インダクタンス、VC(C1)…バリキャップダイオード、SW(C2)…容量。

Claims (9)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    上記半導体基板上に形成され、上記半導体基板より低い不純物濃度を有する第1導電型の第1半導体層と、
    上記第1半導体層の主面の第1領域に形成され、上記第1半導体層より高い不純物濃度を有する第1導電型の第2半導体層と、
    上記第2半導体層の表面に形成され、上記第1導電型と反対の第2導電型を有する第3半導体層と、
    上記第3半導体層上に形成され、上記第3半導体層と電気的に接続された第1電極と、 上記第1領域と異なる上記第1半導体層の主面の第2領域に形成された第2導電型を有する第4半導体層と、
    上記第4半導体層上に形成され、上記第4半導体層と電気的に接続された第2電極と、 上記半導体基板の裏面に形成され、前記半導体基板と電気的に接続された第3電極とを有し、
    上記第2半導体層と上記第3半導体層とにより形成されたPN接合を含むダイオード素子が形成され、
    上記第2領域の第1半導体層と上記半導体基板及び上記第4半導体層含む容量素子が形成され、
    上記第3電極を制御電圧端子に接続し、
    上記第1及び第2電極を第1信号端子と第2信号端子にそれぞれ接続し、
    上記制御電圧端子に印加される電圧によって、前記ダイオード素子の容量が制御され、可変フィルタ回路を構成するための半導体装置。
  2. 請求項1において、
    上記半導体基板及び上記第1半導体層は、平面視で方形とされ、
    上記第1領域は、上記第1半導体層の中央部に設けられ、
    上記第2領域は、上記第1半導体層中に形成され、かつ、上記第1及び第2領域を企画する素子分離領域を挟んで上記第1領域を取り囲むよう上記第1半導体層の周辺側に設けられる半導体装置。
  3. 請求項2において、
    上記第1領域は、円形とされた半導体装置。
  4. 請求項3において、
    上記素子分離領域は、トレンチ構造とされる半導体装置。
  5. 請求項3において、
    上記素子分離領域は、上記第1半導体層を貫通して上記半導体基板主面に至る溝と、その溝に埋め込まれた絶縁体から構成される半導体装置。
  6. 請求項4又は5において、
    上記第4半導体層の底部は、上記第3半導体層の低部より上記半導体基板に近い位置に形成されている半導体装置。
  7. 請求項6において、
    更に、板状のリードフレームで構成された第1リード、第2リード及び第3リードと、上記第1、第2及び第3リードのそれぞれ一部と、上記半導体基板及び上記第1半導体層とを含む半導体チップとを封止する樹脂封止体を有し、
    上記第1電極と上記第1リードが第1ボンディングワイヤにより接続され、
    上記第2電極と上記第2リードが第2ボンディングワイヤにより接続され、
    上記半導体チップは、上記第3リードの主面にダイボンディングされている半導体装置。
  8. 請求項1において、上記ダイオード素子は、可変容量ダイオードである半導体装置。
  9. 請求項8において、上記容量素子は、上記半導体基板を介して上記可変容量ダイオードに接続され、上記第1及び第2信号端子を経由する信号経路において、直列接続されている半導体装置。
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