JP2917428B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents
半導体集積回路装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体集積回路装置に関し、特にコンデンサ
(キャパシタ)を有する半導体集積回路装置に関する。
(キャパシタ)を有する半導体集積回路装置に関する。
従来、この種の半導体集積回路装置は、ウェハー上に
CVD法(Chemical Vapor Deposition法)やLPCVD法(Low
Pressure Chemical Vapor Deposition法)等により、
絶縁膜,酸化膜等の薄膜(500〜1000Å)を成長させ、
それを誘電体としてMIS構造(Metal Insulator Semicon
ductor構造)やMOS構造(Metal Oxide Semiconductor構
造)を構成し、平行平板コンデンサ,トレンチ構造型コ
ンデンサ,多層配線利用のコンデンサを形成していた。
CVD法(Chemical Vapor Deposition法)やLPCVD法(Low
Pressure Chemical Vapor Deposition法)等により、
絶縁膜,酸化膜等の薄膜(500〜1000Å)を成長させ、
それを誘電体としてMIS構造(Metal Insulator Semicon
ductor構造)やMOS構造(Metal Oxide Semiconductor構
造)を構成し、平行平板コンデンサ,トレンチ構造型コ
ンデンサ,多層配線利用のコンデンサを形成していた。
上述した従来の半導体集積回路装置のコンデンサは絶
縁膜,酸化膜等を誘電体膜として使用したMIS構造,MOS
構造であるが、絶縁膜,酸化膜等の膜厚の制御性が悪い
ため、コンデンサの容量値のバラツキが設計値に対して
±30%程度で大きく、半導体集積回路装置の特性を設計
通りに発揮させることが難しいという問題がある。
縁膜,酸化膜等を誘電体膜として使用したMIS構造,MOS
構造であるが、絶縁膜,酸化膜等の膜厚の制御性が悪い
ため、コンデンサの容量値のバラツキが設計値に対して
±30%程度で大きく、半導体集積回路装置の特性を設計
通りに発揮させることが難しいという問題がある。
本発明の目的は、容量値のバラツキを低減したコンデ
ンサを備える半導体集積回路装置を提供することにあ
る。
ンサを備える半導体集積回路装置を提供することにあ
る。
本発明の半導体集積回路装置は、互いに絶縁分離され
た2つの一導電型の半導体層の一方に逆導電型の半導体
層を形成してPN接合を構成し、かつこのPN接合に逆バイ
アスを印加して構成した第1のコンデンサと、他方の一
導電型の半導体層上に形成した絶縁膜上に形成した電極
と該半導体層とで構成した第2のコンデンサとを備え、
これら第1および第2のコンデンサを直列接続した構成
としている。
た2つの一導電型の半導体層の一方に逆導電型の半導体
層を形成してPN接合を構成し、かつこのPN接合に逆バイ
アスを印加して構成した第1のコンデンサと、他方の一
導電型の半導体層上に形成した絶縁膜上に形成した電極
と該半導体層とで構成した第2のコンデンサとを備え、
これら第1および第2のコンデンサを直列接続した構成
としている。
例えば、一導電型の半導体層を素子分離絶縁膜で絶縁
分離した2つの半導体層と、一方の半導体層の内部に形
成した逆導電型の半導体層と、これらの半導体層の上面
を覆う絶縁膜と、この絶縁膜に開設した窓を通して前記
一方の半導体層に接続される電極と、同様に絶縁膜の窓
を通して前記逆導電型の半導体層および他方の半導体層
に接続される電極と、前記他方の半導体層上において前
記絶縁膜上に形成された電極とで構成される。
分離した2つの半導体層と、一方の半導体層の内部に形
成した逆導電型の半導体層と、これらの半導体層の上面
を覆う絶縁膜と、この絶縁膜に開設した窓を通して前記
一方の半導体層に接続される電極と、同様に絶縁膜の窓
を通して前記逆導電型の半導体層および他方の半導体層
に接続される電極と、前記他方の半導体層上において前
記絶縁膜上に形成された電極とで構成される。
本発明によれば、PN接合による第1のコンデンサと、
MIS(MOS)構造による第2のコンデンサを直列接続し、
第1のコンデンサに印加する逆バイアス電圧を制御する
ことで、高精度に容量値を制御することが可能となる。
MIS(MOS)構造による第2のコンデンサを直列接続し、
第1のコンデンサに印加する逆バイアス電圧を制御する
ことで、高精度に容量値を制御することが可能となる。
次に、本発明を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の半導体集積回路装置の一実施例の回
路図であり、図においてQ1〜Q8はトランジスタ、R1〜R8
は抵抗、C1〜C4はコンデンサを示している。
路図であり、図においてQ1〜Q8はトランジスタ、R1〜R8
は抵抗、C1〜C4はコンデンサを示している。
第2図は、第1図の回路において直列接続されたコン
デンサC1とC2,およびC3,C4を示す平面図であり、そのX
−X線の断面図を第3図に示している。これらの図にお
いて、1はP型半導体層であり、例えばP型半導体基板
で構成される。このP型半導体層1にはコンデンサの形
成領域にN型埋込層2を形成した上でN型半導体層,例
えばN型エピタキシャル層3を形成している。そして、
このN型エピタキシャル層3を各コンデンサ毎に絶縁分
離するように、N型エピタキシャル層3の全深さに渡っ
て分離用絶縁膜4を形成し、それぞれN型層3A,3Bを画
成している。この分離用絶縁膜4は、例えば選択熱酸化
膜で形成する。
デンサC1とC2,およびC3,C4を示す平面図であり、そのX
−X線の断面図を第3図に示している。これらの図にお
いて、1はP型半導体層であり、例えばP型半導体基板
で構成される。このP型半導体層1にはコンデンサの形
成領域にN型埋込層2を形成した上でN型半導体層,例
えばN型エピタキシャル層3を形成している。そして、
このN型エピタキシャル層3を各コンデンサ毎に絶縁分
離するように、N型エピタキシャル層3の全深さに渡っ
て分離用絶縁膜4を形成し、それぞれN型層3A,3Bを画
成している。この分離用絶縁膜4は、例えば選択熱酸化
膜で形成する。
そして、一方のN型層3AにはP型層5を形成してPN接
合を構成する。
合を構成する。
その上で、全面に絶縁膜6を形成し、前記一方のN型
層3A,P型層5および他方のN型層3Bにそれぞれ窓を開設
し、この窓を通して電極7A,7Bを形成している。なお、
電極7BによりP型層5と他方のN型層3Bとを直接電気接
続している。また、他方のN型層3B上の絶縁膜6上には
電極7Cを形成している。
層3A,P型層5および他方のN型層3Bにそれぞれ窓を開設
し、この窓を通して電極7A,7Bを形成している。なお、
電極7BによりP型層5と他方のN型層3Bとを直接電気接
続している。また、他方のN型層3B上の絶縁膜6上には
電極7Cを形成している。
この構成においては、電極7Aを第1図のA点,D点に示
す高電位側へ接続し、電極7Bを同じくC点,F点に接続し
て電極7Aと7Bの間、すなわち一方のN型層3AとP型層5
との間に逆バイアスを印加することで、PN接合面に空乏
層8を発生させ、この空乏層8を誘電体とした第1のコ
ンデンサを構成する。
す高電位側へ接続し、電極7Bを同じくC点,F点に接続し
て電極7Aと7Bの間、すなわち一方のN型層3AとP型層5
との間に逆バイアスを印加することで、PN接合面に空乏
層8を発生させ、この空乏層8を誘電体とした第1のコ
ンデンサを構成する。
この時、空乏層8を誘電体とする容量値C1を次の
(1)式に示す。
(1)式に示す。
c1=ε0εS1/d1・s1……(1) ただし、ε0は真空中の誘電率、εS1はN型層3Aの比
誘電率、d1は空乏層8の幅、s1は電極7Bの面積であ
る。(1)式より1μm2当たりの容量値は0.3fF程度で
ある。
誘電率、d1は空乏層8の幅、s1は電極7Bの面積であ
る。(1)式より1μm2当たりの容量値は0.3fF程度で
ある。
また、電極7Cを第1図のB点,E点に、電極7Bを同じく
C点,F点にそれぞれ接続することで、電極7Cと電極7Bの
間に絶縁膜6を誘電体とした第2のコンデンサを構成す
る。
C点,F点にそれぞれ接続することで、電極7Cと電極7Bの
間に絶縁膜6を誘電体とした第2のコンデンサを構成す
る。
この時、絶縁膜6を誘電体とする容量値c2を次の
(2)式に示す。
(2)式に示す。
c2=ε0εS2/d2・s2……(2) ただし、ε0は真空中の誘電率、εS2は絶縁膜6の比
誘電率、d2は絶縁膜6の厚さ、s2は電極7Cの面積であ
る。(2)式より1μm2当たりの容量値は0.2fF程度で
ある。
誘電率、d2は絶縁膜6の厚さ、s2は電極7Cの面積であ
る。(2)式より1μm2当たりの容量値は0.2fF程度で
ある。
第1図のA−B間,D−E間の容量は、(1),(2)
式より第1着よび第2のコンデンサを直列接続した容量
であり、この容量c3を次の(3)式に示す。
式より第1着よび第2のコンデンサを直列接続した容量
であり、この容量c3を次の(3)式に示す。
c3=(c1・c2)/(c1+c2)……(3) ここで、c1は電極7Bにかける電圧で可変できる。す
なわち、その電極が高ければ空乏層8の距離d1は大き
くなり、電圧が低ければ空乏層8の距離d2は小さくな
る。
なわち、その電極が高ければ空乏層8の距離d1は大き
くなり、電圧が低ければ空乏層8の距離d2は小さくな
る。
したがって、(3)式より電極7Bにかける電圧により
1μm2当たり0.1fF程度可変可能である。これにより、
第1図の半導体集積回路装置を製造・組立後に、外部か
ら電極7Bにかける電圧を+1V〜+2Vに制御すれば、設計
値に対する容量値のバラツキを±3%程度に抑制するこ
とが可能となる。
1μm2当たり0.1fF程度可変可能である。これにより、
第1図の半導体集積回路装置を製造・組立後に、外部か
ら電極7Bにかける電圧を+1V〜+2Vに制御すれば、設計
値に対する容量値のバラツキを±3%程度に抑制するこ
とが可能となる。
第4図は、本発明の他の実施例を示す断面図であり、
前記実施例の第3図に対応する図である。なお、第3図
と同一部分には同一符号を付してある。
前記実施例の第3図に対応する図である。なお、第3図
と同一部分には同一符号を付してある。
この実施例では、各コンデンサのN型層3A,3Bの下部
に絶縁層9A,9Bを形成し、各N型層3A,3BをP型半導体層
1から絶縁させている点が前記実施例とは相違してい
る。なお、N型埋込層は形成していない。
に絶縁層9A,9Bを形成し、各N型層3A,3BをP型半導体層
1から絶縁させている点が前記実施例とは相違してい
る。なお、N型埋込層は形成していない。
この絶縁層9A,9Bを形成することにより、各コンデン
サにおけるP型半導体層1に対する容量を低減すること
が可能となり、外部から電極7Bにかける電圧の制御範囲
が+1V〜+1.5Vでも設計値に対するバラツキを±3%程
度になるように構成できる。
サにおけるP型半導体層1に対する容量を低減すること
が可能となり、外部から電極7Bにかける電圧の制御範囲
が+1V〜+1.5Vでも設計値に対するバラツキを±3%程
度になるように構成できる。
以上説明したように本発明は、PN接合による第1のコ
ンデンサと、MIS(MOS)構造による第2のコンデンサを
直列接続し、かつ第1のコンデンサに印加する逆バイア
ス電圧を制御する構成としているので、この逆バイアス
電圧を制御することで、直列接続されたコンデンサ全体
の容量値を高精度に制御することができ、設計値に準じ
た特性の半導体集積回路装置を得ることができる。
ンデンサと、MIS(MOS)構造による第2のコンデンサを
直列接続し、かつ第1のコンデンサに印加する逆バイア
ス電圧を制御する構成としているので、この逆バイアス
電圧を制御することで、直列接続されたコンデンサ全体
の容量値を高精度に制御することができ、設計値に準じ
た特性の半導体集積回路装置を得ることができる。
第1図は本発明の半導体集積回路装置の一例の回路図、
第2図は第1図の回路で用いられるコンデンサの一実施
例の平面レイアウト図、第3図は第2図のX−X線に沿
う断面図、第4図は本発明の他の実施例の第3図と同様
の断面図である。 1……P型半導体層、2……N型埋込層、3……N型エ
ピタキシャル層、3A,3B……N型層、4……分離用絶縁
膜、5……P型層、6……絶縁膜、7A,7B,7C……電極、
8……空乏層、9A,9B……絶縁層。
第2図は第1図の回路で用いられるコンデンサの一実施
例の平面レイアウト図、第3図は第2図のX−X線に沿
う断面図、第4図は本発明の他の実施例の第3図と同様
の断面図である。 1……P型半導体層、2……N型埋込層、3……N型エ
ピタキシャル層、3A,3B……N型層、4……分離用絶縁
膜、5……P型層、6……絶縁膜、7A,7B,7C……電極、
8……空乏層、9A,9B……絶縁層。
Claims (2)
- 【請求項1】互いに絶縁分離された2つの一導電型の半
導体層の一方に逆導電型の半導体層を形成してPN接合を
構成し、かつこのPN接合に逆バイアスを印加して構成し
た第1のコンデンサと、前記他方の一導電型の半導体層
上に形成した絶縁膜上に形成した電極と該半導体層とで
構成した第2のコンデンサとを備え、これら第1および
第2のコンデンサを直列接続したことを特徴とする半導
体集積回路装置。 - 【請求項2】一導電型の半導体層を素子分離絶縁膜で絶
縁分離した2つの半導体層と、これら2つの半導体層の
うち一方の半導体層の内部に形成した逆導電型の半導体
層と、前記2つの半導体層の上面を覆う絶縁膜と、前記
絶縁膜に開設した窓を通して前記一方の半導体層に接続
される第1の電極と、前記絶縁膜の他の箇所に開設した
窓を通して前記逆導電型の半導体層および前記他方の半
導体層に接続される第2の電極と、前記他方の半導体層
上において前記絶縁膜上に形成された第3の電極とを備
え、前記第1の電極と第2の電極には前記一方の半導体
層と前記逆導電型の半導体層に対して逆バイアスを印加
することを特徴とする半導体集積回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15824490A JP2917428B2 (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 半導体集積回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15824490A JP2917428B2 (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 半導体集積回路装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0453159A JPH0453159A (ja) | 1992-02-20 |
JP2917428B2 true JP2917428B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=15667408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15824490A Expired - Fee Related JP2917428B2 (ja) | 1990-06-16 | 1990-06-16 | 半導体集積回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2917428B2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-16 JP JP15824490A patent/JP2917428B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0453159A (ja) | 1992-02-20 |
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Legal Events
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R250 | Receipt of annual fees |
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