JP3303479B2 - 薄膜トランジスタ - Google Patents
薄膜トランジスタInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタに係
り、特に、絶縁体上にICを構成するための薄膜トラン
ジスタに関する。
り、特に、絶縁体上にICを構成するための薄膜トラン
ジスタに関する。
【0002】薄膜トランジスタは、例えばガラス板など
の絶縁体上に形成できるものであり、近年は液晶表示装
置の画素に付帯させるものとして賞用されているが、I
Cの回路を構成すればその回路は積層が容易である特徴
を有するので、3次元IC用のトランジスタとして期待
されている。一方、ICの電源電圧は、5Vから3Vレ
ベルに移行するといった具合に変化してきている。
の絶縁体上に形成できるものであり、近年は液晶表示装
置の画素に付帯させるものとして賞用されているが、I
Cの回路を構成すればその回路は積層が容易である特徴
を有するので、3次元IC用のトランジスタとして期待
されている。一方、ICの電源電圧は、5Vから3Vレ
ベルに移行するといった具合に変化してきている。
【0003】このような事情から、本発明は、短チャネ
ル化が容易であり、しきい値電圧(Vth)の制御可能範
囲が大きく、高集積化に適しており、メモリの構成にも
好都合である薄膜トランジスタを提供しようとするもの
である。
ル化が容易であり、しきい値電圧(Vth)の制御可能範
囲が大きく、高集積化に適しており、メモリの構成にも
好都合である薄膜トランジスタを提供しようとするもの
である。
【0004】
【従来の技術】図10は薄膜トランジスタの従来例の側
面図である。図10において、1は下地の絶縁体、2は
一方のソース・ドレイン領域となる第1半導体膜、3は
他方のソースドレイン領域となる第2半導体膜、4はチ
ャネル領域となる第3半導体膜、5はゲート絶縁膜、6
はゲート電極、7は絶縁体膜、8,9,10はそれぞれ
第1半導体膜2,第2半導体膜3,ゲート電極6に接続
する配線、である。
面図である。図10において、1は下地の絶縁体、2は
一方のソース・ドレイン領域となる第1半導体膜、3は
他方のソースドレイン領域となる第2半導体膜、4はチ
ャネル領域となる第3半導体膜、5はゲート絶縁膜、6
はゲート電極、7は絶縁体膜、8,9,10はそれぞれ
第1半導体膜2,第2半導体膜3,ゲート電極6に接続
する配線、である。
【0005】第1半導体膜2と第2半導体膜3と第3半
導体膜4は、一体の多結晶またはアモルファスの半導体
膜であり、第1半導体膜2と第2半導体膜3は、上記一
体の半導体膜上にゲート絶縁膜5とゲート電極6を形成
した後にp型またはn型の不純物をイオン注入して、熱
処理により活性化してある。
導体膜4は、一体の多結晶またはアモルファスの半導体
膜であり、第1半導体膜2と第2半導体膜3は、上記一
体の半導体膜上にゲート絶縁膜5とゲート電極6を形成
した後にp型またはn型の不純物をイオン注入して、熱
処理により活性化してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
の薄膜トランジスタは、ICの構成用として見た際に、
上記活性化熱処理の際に半導体膜2,3内の不純物が
第3半導体膜4に大きく拡散するので、チャネル長が不
安定となり短チャネル化が難しい、ゲート電極5の材
質を変えることによりVthを制御することができるが、
その制御可能範囲が小さい、半導体膜2,3,4が平
面的に並ぶので占有面積が大きくなり高集積化に不利で
ある、メモリの構成に必ずしも好都合とはいい難い、
といった問題がある。
の薄膜トランジスタは、ICの構成用として見た際に、
上記活性化熱処理の際に半導体膜2,3内の不純物が
第3半導体膜4に大きく拡散するので、チャネル長が不
安定となり短チャネル化が難しい、ゲート電極5の材
質を変えることによりVthを制御することができるが、
その制御可能範囲が小さい、半導体膜2,3,4が平
面的に並ぶので占有面積が大きくなり高集積化に不利で
ある、メモリの構成に必ずしも好都合とはいい難い、
といった問題がある。
【0007】そこで本発明は、絶縁体上にICを構成す
るための薄膜トランジスタに関し、短チャネル化が容易
であり、Vthの制御可能範囲が大きく、高集積化に適し
ており、メモリの構成にも好都合である薄膜トランジス
タの提供を目的とする。
るための薄膜トランジスタに関し、短チャネル化が容易
であり、Vthの制御可能範囲が大きく、高集積化に適し
ており、メモリの構成にも好都合である薄膜トランジス
タの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明による薄膜
トランジスタの要部説明図であり、(a)〜(d)は要
部の各種形態を個別に示す。
トランジスタの要部説明図であり、(a)〜(d)は要
部の各種形態を個別に示す。
【0009】図1を参照して、上記目的を達成するため
に、本発明による薄膜トランジスタは、絶縁体11上に
設けられて一方のソース・ドレイン領域となる第1半導
体膜12と、第1半導体膜12上に積層された介在膜2
1と、介在膜21上に積層されて一端が介在膜21の一
端と共に1面を形成し、且つ介在膜21により第1半導
体膜12から絶縁離隔されて他方のソース・ドレイン領
域となる第2半導体膜13と、介在膜21の上記一端上
を覆い第1半導体膜12および第2半導体膜13に接し
てチャネル領域となる第3半導体膜14と、第3半導体
膜14を覆うゲート絶縁膜15と、介在膜21の上記一
端と対向する部位を含んでゲート絶縁膜15上に設けら
れたゲート電極16とを有して、介在膜21は、
(a),(b)のように、上下の絶縁体層21c,21
aとそれに挟まれた導電性の中間層21bを有する多層
構造であることを特徴としている。そして、介在膜21
の中間層21bは、(a)のように、一端が第3半導体
膜14に近接して電気的に浮遊しているか、または、
(b)のように、一端が第3半導体膜14に接して他端
が電気的に絶縁されていることが望ましい。
に、本発明による薄膜トランジスタは、絶縁体11上に
設けられて一方のソース・ドレイン領域となる第1半導
体膜12と、第1半導体膜12上に積層された介在膜2
1と、介在膜21上に積層されて一端が介在膜21の一
端と共に1面を形成し、且つ介在膜21により第1半導
体膜12から絶縁離隔されて他方のソース・ドレイン領
域となる第2半導体膜13と、介在膜21の上記一端上
を覆い第1半導体膜12および第2半導体膜13に接し
てチャネル領域となる第3半導体膜14と、第3半導体
膜14を覆うゲート絶縁膜15と、介在膜21の上記一
端と対向する部位を含んでゲート絶縁膜15上に設けら
れたゲート電極16とを有して、介在膜21は、
(a),(b)のように、上下の絶縁体層21c,21
aとそれに挟まれた導電性の中間層21bを有する多層
構造であることを特徴としている。そして、介在膜21
の中間層21bは、(a)のように、一端が第3半導体
膜14に近接して電気的に浮遊しているか、または、
(b)のように、一端が第3半導体膜14に接して他端
が電気的に絶縁されていることが望ましい。
【0010】また、上記薄膜トランジスタにおいて、介
在膜21は、上述した多層構造に代えて、(c)のよう
に、絶縁体層21dと高誘電体層21eを有する多層構
造であるか、または、(d)のように、高誘電体(高誘
電体層21e)による単層構造であることを特徴として
いる。
在膜21は、上述した多層構造に代えて、(c)のよう
に、絶縁体層21dと高誘電体層21eを有する多層構
造であるか、または、(d)のように、高誘電体(高誘
電体層21e)による単層構造であることを特徴として
いる。
【0011】また、上述した薄膜トランジスタの重複を
含む任意の二つが、第1半導体膜12およびゲート電極
16をそれぞれ共用して、ゲート電極16を中心に対向
配置されていることを特徴としている。
含む任意の二つが、第1半導体膜12およびゲート電極
16をそれぞれ共用して、ゲート電極16を中心に対向
配置されていることを特徴としている。
【0012】また、上述した各薄膜トランジスタにおい
て、第1半導体膜12に接続する配線が当該薄膜トラン
ジスタの下側に導出されて、第1半導体膜12のゲート
電極16と反対側の端が、第2半導体膜13の同じく端
の近傍であるかまたは該端より内側であることを特徴と
している。
て、第1半導体膜12に接続する配線が当該薄膜トラン
ジスタの下側に導出されて、第1半導体膜12のゲート
電極16と反対側の端が、第2半導体膜13の同じく端
の近傍であるかまたは該端より内側であることを特徴と
している。
【0013】
【作用】上述した各薄膜トランジスタは、チャネル領域
とする第3半導体膜14がソース・ドレイン領域とする
第1半導体膜12および第2半導体膜13と別になって
おり、然も後述するように、第1半導体膜12および第
2半導体膜13を形成してから第3半導体膜14を形成
するので、第1半導体膜12または第2半導体膜13内
の不純物の第3半導体膜14への拡散が極めて小さい。
このことからチャネル長は介在膜21の厚さによって規
制されるので、短チャネル化が容易である。
とする第3半導体膜14がソース・ドレイン領域とする
第1半導体膜12および第2半導体膜13と別になって
おり、然も後述するように、第1半導体膜12および第
2半導体膜13を形成してから第3半導体膜14を形成
するので、第1半導体膜12または第2半導体膜13内
の不純物の第3半導体膜14への拡散が極めて小さい。
このことからチャネル長は介在膜21の厚さによって規
制されるので、短チャネル化が容易である。
【0014】そして、(a),(b)のように介在膜2
1が導電性の中間層21bを有する場合は、中間層21
bの材質を変えることによりVthを変化させることがで
きるので、ゲート電極16の材質を変えることとの組合
せによりVthの制御可能範囲が大きくなる。特に、
(a)のように中間層21bが電気的に浮遊している場
合は、外部からの電荷注入により中間層21bに電荷を
蓄積することができるので、EPROMとして使用する
ことができる。
1が導電性の中間層21bを有する場合は、中間層21
bの材質を変えることによりVthを変化させることがで
きるので、ゲート電極16の材質を変えることとの組合
せによりVthの制御可能範囲が大きくなる。特に、
(a)のように中間層21bが電気的に浮遊している場
合は、外部からの電荷注入により中間層21bに電荷を
蓄積することができるので、EPROMとして使用する
ことができる。
【0015】また、(c),(d)のように介在層21
が高誘電体層21eを有する場合は、ソースとドレイン
の間にキャパシタを挿入した状態となるので、後述する
図6の回路による1キャパシタ/2トランジスタのDR
AMセルを構成することができる。
が高誘電体層21eを有する場合は、ソースとドレイン
の間にキャパシタを挿入した状態となるので、後述する
図6の回路による1キャパシタ/2トランジスタのDR
AMセルを構成することができる。
【0016】また、二つのトランジスタを上記のように
対向させた場合は、使用する回路が限定されるが、個別
の場合より占有面積が小さくなり高集積化に都合が良
い。また、第1半導体膜12のゲート電極16と反対側
の端を上記のようにした場合は、トランジスタ自体の占
有面積が小さくなると共に配線がトランジスタの上下に
分配されるので、高集積化に好都合である。
対向させた場合は、使用する回路が限定されるが、個別
の場合より占有面積が小さくなり高集積化に都合が良
い。また、第1半導体膜12のゲート電極16と反対側
の端を上記のようにした場合は、トランジスタ自体の占
有面積が小さくなると共に配線がトランジスタの上下に
分配されるので、高集積化に好都合である。
【0017】
【実施例】以下本発明による薄膜トランジスタの実施例
について図2〜図9を用いて説明する。図2は実施例1
とその製造工程を示す側面図、図3は実施例1の変形例
の側面図、図4は実施例2とその製造工程を示す側面
図、図5は実施例3とその製造工程を示す側面図、図6
は実施例3を用いて構成したDRAMの回路図、図7は
実施例3の変形例1の側面図、図8は実施例3の変形例
2の側面図、図9は実施例4とその製造工程を示す側面
図、であり、全図を通し同一符号は同一対象物を示す。
について図2〜図9を用いて説明する。図2は実施例1
とその製造工程を示す側面図、図3は実施例1の変形例
の側面図、図4は実施例2とその製造工程を示す側面
図、図5は実施例3とその製造工程を示す側面図、図6
は実施例3を用いて構成したDRAMの回路図、図7は
実施例3の変形例1の側面図、図8は実施例3の変形例
2の側面図、図9は実施例4とその製造工程を示す側面
図、であり、全図を通し同一符号は同一対象物を示す。
【0018】図2において、この実施例1は、先に述べ
た介在膜が導電性の中間層を有してその中間層が電気的
に浮遊している場合であり、(f)に示す構造をなす。
(a)〜(e)は後述する製造工程を示す。
た介在膜が導電性の中間層を有してその中間層が電気的
に浮遊している場合であり、(f)に示す構造をなす。
(a)〜(e)は後述する製造工程を示す。
【0019】11は下地の絶縁体、12は一方のソース
・ドレイン領域となる第1半導体膜、13は他方のソー
スドレイン領域となる第2半導体膜、14はチャネル領
域となる第3半導体膜、15はゲート絶縁膜、16はゲ
ート電極、17は絶縁体膜、18,19,20はそれぞ
れ第1半導体膜12,第2半導体膜13,ゲート電極1
6に接続する配線、である。
・ドレイン領域となる第1半導体膜、13は他方のソー
スドレイン領域となる第2半導体膜、14はチャネル領
域となる第3半導体膜、15はゲート絶縁膜、16はゲ
ート電極、17は絶縁体膜、18,19,20はそれぞ
れ第1半導体膜12,第2半導体膜13,ゲート電極1
6に接続する配線、である。
【0020】また、21は第2絶縁体膜13を第1絶縁
体膜12から絶縁離隔させる介在膜、21a,21b,
21cはそれぞれ介在膜21における下絶縁体層,導電
性の中間層,上絶縁体層、22は中間層21bを第3半
導体層14から絶縁して電気的に浮遊させている中間層
浮遊用絶縁体膜、である。
体膜12から絶縁離隔させる介在膜、21a,21b,
21cはそれぞれ介在膜21における下絶縁体層,導電
性の中間層,上絶縁体層、22は中間層21bを第3半
導体層14から絶縁して電気的に浮遊させている中間層
浮遊用絶縁体膜、である。
【0021】この実施例1の形態では、チャネル長が介
在膜21の厚さと第2半導体膜13の厚さと中間層浮遊
用絶縁体膜22の厚さの和でもって安定に決まるので、
短チャネル化が容易である。
在膜21の厚さと第2半導体膜13の厚さと中間層浮遊
用絶縁体膜22の厚さの和でもって安定に決まるので、
短チャネル化が容易である。
【0022】また、ゲート電極16の材質の相違により
Vthが変化するのと同様に、中間層21bの材質の相違
によってもVthが変化するので、両者を適宜に組み合わ
せることによりVthを広範囲に制御できる。例えば、 p型半導体のゲート電極16とn型半導体の中間層2
1b、 n型半導体のゲート電極16とp型半導体の中間層2
1b、 導体のゲート電極16と導体の中間層21b、 導体のゲート電極16とp型半導体の中間層21b
(Pチャネル型)、 導体のゲート電極16とn型半導体の中間層21b
(Nチャネル型)、 といった組合せにより、中間層21bがない場合よりV
thを低くするすることができる。
Vthが変化するのと同様に、中間層21bの材質の相違
によってもVthが変化するので、両者を適宜に組み合わ
せることによりVthを広範囲に制御できる。例えば、 p型半導体のゲート電極16とn型半導体の中間層2
1b、 n型半導体のゲート電極16とp型半導体の中間層2
1b、 導体のゲート電極16と導体の中間層21b、 導体のゲート電極16とp型半導体の中間層21b
(Pチャネル型)、 導体のゲート電極16とn型半導体の中間層21b
(Nチャネル型)、 といった組合せにより、中間層21bがない場合よりV
thを低くするすることができる。
【0023】また、中間層21bが電気的に浮遊してフ
ローティングゲートとして機能するので、第1半導体膜
12と第2半導体膜13の間に電圧を印加するなどによ
り中間層21bに電荷を注入できることを利用して、E
PROMとして使用することができる。
ローティングゲートとして機能するので、第1半導体膜
12と第2半導体膜13の間に電圧を印加するなどによ
り中間層21bに電荷を注入できることを利用して、E
PROMとして使用することができる。
【0024】そして、絶縁体11は、IC回路を形成し
た半導体基板上に設けた絶縁体膜であっても良い。そう
すれば、3次元ICを構成することになる。以上に述べ
た実施例1は、次のようにして製造することができる。
pチャネル型であり、ゲート電極16と中間層21bの
組合せが上記でゲート電極16をW(タングステン)
にした場合である。
た半導体基板上に設けた絶縁体膜であっても良い。そう
すれば、3次元ICを構成することになる。以上に述べ
た実施例1は、次のようにして製造することができる。
pチャネル型であり、ゲート電極16と中間層21bの
組合せが上記でゲート電極16をW(タングステン)
にした場合である。
【0025】先ず(a)を参照して、IC回路を形成し
表面を平坦化したた半導体基板上に、CVD法によりS
iO2 を厚さ200nmに堆積して絶縁体11を形成す
る。その上に、CVD法によりa−Siを厚さ100n
mに堆積し、マスクを用いたエッチングによりパターニ
ングして第1半導体膜12を形成する。その後、第1半
導体膜12にB(硼素)をイオン注入する。注入条件
は、エネルギーを30keV、ドーズ量を3×1015/
cm2 とする。
表面を平坦化したた半導体基板上に、CVD法によりS
iO2 を厚さ200nmに堆積して絶縁体11を形成す
る。その上に、CVD法によりa−Siを厚さ100n
mに堆積し、マスクを用いたエッチングによりパターニ
ングして第1半導体膜12を形成する。その後、第1半
導体膜12にB(硼素)をイオン注入する。注入条件
は、エネルギーを30keV、ドーズ量を3×1015/
cm2 とする。
【0026】次いで(b)を参照して、CVD法により
SiO2 を厚さ20nmに堆積して下絶縁体層形成用膜
21aAを形成し、その上に、CVD法によりa−Si
を厚さ100nmに堆積し、P(燐)をイオン注入して
中間層形成用膜21bAを形成する。注入条件は、エネ
ルギーを30keV、ドーズ量を5×1014/cm2と
する。その後、CVD法によりSiO2 を厚さ20nm
に堆積して上絶縁体層形成用膜21cAを形成する。
SiO2 を厚さ20nmに堆積して下絶縁体層形成用膜
21aAを形成し、その上に、CVD法によりa−Si
を厚さ100nmに堆積し、P(燐)をイオン注入して
中間層形成用膜21bAを形成する。注入条件は、エネ
ルギーを30keV、ドーズ量を5×1014/cm2と
する。その後、CVD法によりSiO2 を厚さ20nm
に堆積して上絶縁体層形成用膜21cAを形成する。
【0027】次いで(c)を参照して、CVD法により
a−Siを厚さ100nmに堆積し、Bをイオン注入し
て第2半導体膜形成用膜13Aを形成する。注入条件
は、エネルギーを30keV、ドーズ量を3×1015/
cm2 とする。その後、熱処理により、第1半導体層1
2,中間層形成用膜21bAおよび第2半導体膜形成用
膜13Aを活性化させる。
a−Siを厚さ100nmに堆積し、Bをイオン注入し
て第2半導体膜形成用膜13Aを形成する。注入条件
は、エネルギーを30keV、ドーズ量を3×1015/
cm2 とする。その後、熱処理により、第1半導体層1
2,中間層形成用膜21bAおよび第2半導体膜形成用
膜13Aを活性化させる。
【0028】次いで(d)を参照して、マスクを用いた
エッチングにより、第2半導体膜形成用膜13A,上絶
縁体層形成用膜21cA,中間層形成用膜21bAおよ
び下絶縁体層形成用膜21aAをパターニングして、下
絶縁体層21aと中間層21bと上絶縁体層21cから
なる介在膜21と、第2半導体膜13を形成する。その
後、熱酸化法により厚さ20nmのSiO2 からなる中
間層浮遊用絶縁体膜形成用膜22Aを形成し、マスクを
用いたRIE法により、図のように第1半導体膜12と
第2半導体膜13の一部を露出させながら中間層浮遊用
絶縁体膜22を形成する。
エッチングにより、第2半導体膜形成用膜13A,上絶
縁体層形成用膜21cA,中間層形成用膜21bAおよ
び下絶縁体層形成用膜21aAをパターニングして、下
絶縁体層21aと中間層21bと上絶縁体層21cから
なる介在膜21と、第2半導体膜13を形成する。その
後、熱酸化法により厚さ20nmのSiO2 からなる中
間層浮遊用絶縁体膜形成用膜22Aを形成し、マスクを
用いたRIE法により、図のように第1半導体膜12と
第2半導体膜13の一部を露出させながら中間層浮遊用
絶縁体膜22を形成する。
【0029】次いで(e)を参照して、CVD法により
a−Siを厚さ20nmに堆積して第3半導体膜形成用
膜14Aを形成し、熱酸化法により厚さ5nmのゲート
絶縁膜形成用膜15Aを形成し、その上に、CVD法に
よりWを厚さ200nmに堆積してゲート電極形成用膜
16Aを形成する。
a−Siを厚さ20nmに堆積して第3半導体膜形成用
膜14Aを形成し、熱酸化法により厚さ5nmのゲート
絶縁膜形成用膜15Aを形成し、その上に、CVD法に
よりWを厚さ200nmに堆積してゲート電極形成用膜
16Aを形成する。
【0030】次いで(f)を参照して、マスクを用いた
エッチングにより、ゲート電極形成用膜16A,ゲート
絶縁膜形成用膜15Aおよび第3半導体膜形成用膜14
Aをパターニングして、第3半導体膜14,ゲート絶縁
膜15およびゲート電極16を形成する。その後、CV
D法によりSiO2 を厚さ200nmに堆積して絶縁体
膜17を形成し、更に、配線18,19および20を形
成して完成する。
エッチングにより、ゲート電極形成用膜16A,ゲート
絶縁膜形成用膜15Aおよび第3半導体膜形成用膜14
Aをパターニングして、第3半導体膜14,ゲート絶縁
膜15およびゲート電極16を形成する。その後、CV
D法によりSiO2 を厚さ200nmに堆積して絶縁体
膜17を形成し、更に、配線18,19および20を形
成して完成する。
【0031】上述の工程において、チャネル領域となる
第3半導体膜は、ソース・ドレイン領域となる第1半導
体膜12および第2半導体膜13とは別に後から形成さ
れて高温に曝されることがないので、第1半導体膜12
および第2半導体膜13からの不純物拡散が極めて小さ
い。これにより、チャネル長は安定し、上述の場合はほ
ぼ260nmとなる。
第3半導体膜は、ソース・ドレイン領域となる第1半導
体膜12および第2半導体膜13とは別に後から形成さ
れて高温に曝されることがないので、第1半導体膜12
および第2半導体膜13からの不純物拡散が極めて小さ
い。これにより、チャネル長は安定し、上述の場合はほ
ぼ260nmとなる。
【0032】なお、(d)で形成する中間層浮遊用絶縁
体膜形成用膜22Aは、SiO2 の代わりに、CVD法
により厚さ20nmに堆積したSiNにしても良い。誘
電率が大きくなる分だけ中間槽21bのVth制御効果が
大きくなる。
体膜形成用膜22Aは、SiO2 の代わりに、CVD法
により厚さ20nmに堆積したSiNにしても良い。誘
電率が大きくなる分だけ中間槽21bのVth制御効果が
大きくなる。
【0033】また、第1半導体膜12,第2半導体膜1
3および第3半導体膜14の材料は、ポリSiであって
も良い。その他の各部の材料も、上記に限定されること
なく適宜に選択することができる。その幾つかの例は、
後述する実施例2〜4に示してある。
3および第3半導体膜14の材料は、ポリSiであって
も良い。その他の各部の材料も、上記に限定されること
なく適宜に選択することができる。その幾つかの例は、
後述する実施例2〜4に示してある。
【0034】ところで、上述した実施例1は、3個ある
配線18,19および20の全てをトランジスタの上側
に導出しているので、占有面積が先に述べた従来例とさ
ほど変わらない。この点に着目して占有面積を小さくし
たのが、図2に示す実施例1の変形例である。
配線18,19および20の全てをトランジスタの上側
に導出しているので、占有面積が先に述べた従来例とさ
ほど変わらない。この点に着目して占有面積を小さくし
たのが、図2に示す実施例1の変形例である。
【0035】図3において、この実施例1の変形例は、
図2(f)に示す第1半導体膜12の右端を短くして、
第1半導体膜12に接続する配線18をトランジスタの
下側に導出している。第1半導体膜12の右端の位置
は、第2半導体膜13の右端位置の近傍かまたはそれよ
り左側にするのが良い。また、配線18の下側への導出
は、絶縁体11を多層構成にすることにより容易に可能
である。これにより、この変形例は占有面積が先の実施
例1より20%〜30%程度低減している。その結果、
配線18,19および20がトランジスタの上下に分配
されることと相まって、高集積化に好都合なものとな
る。
図2(f)に示す第1半導体膜12の右端を短くして、
第1半導体膜12に接続する配線18をトランジスタの
下側に導出している。第1半導体膜12の右端の位置
は、第2半導体膜13の右端位置の近傍かまたはそれよ
り左側にするのが良い。また、配線18の下側への導出
は、絶縁体11を多層構成にすることにより容易に可能
である。これにより、この変形例は占有面積が先の実施
例1より20%〜30%程度低減している。その結果、
配線18,19および20がトランジスタの上下に分配
されることと相まって、高集積化に好都合なものとな
る。
【0036】図4において、この実施例2は、先に述べ
た介在膜が導電性の中間層を有してその中間層が第3半
導体膜に接する場合であり、(e)に示す構造をなす。
(a)〜(d)は後述する製造工程を示す。実施例1と
比較すると、中間層浮遊用絶縁体膜22が外されて、中
間層21bの一端が第3半導体膜14に接している。そ
して、適宜に選択できる事項として、ゲート電極16は
実施例1と同じくWにしてあるが、実施例1では半導体
であった中間層21bは導体のTiNにし、また、Si
O2 であったゲート絶縁膜15は高誘電体のBaMgF
4 にしてある。実施例1になかった第2半導体膜13上
の23は絶縁体膜である。
た介在膜が導電性の中間層を有してその中間層が第3半
導体膜に接する場合であり、(e)に示す構造をなす。
(a)〜(d)は後述する製造工程を示す。実施例1と
比較すると、中間層浮遊用絶縁体膜22が外されて、中
間層21bの一端が第3半導体膜14に接している。そ
して、適宜に選択できる事項として、ゲート電極16は
実施例1と同じくWにしてあるが、実施例1では半導体
であった中間層21bは導体のTiNにし、また、Si
O2 であったゲート絶縁膜15は高誘電体のBaMgF
4 にしてある。実施例1になかった第2半導体膜13上
の23は絶縁体膜である。
【0037】この実施例2の形態では、チャネル長が介
在膜21の厚さでもって安定に決まるので、短チャネル
化が容易である。また、ゲート電極16の材質と中間層
21bの材質との組合せによりVthを広範囲に制御でき
ることは、先に実施例1で述べたのと同様であり、ここ
での組合せは先に述べたに該当する。然も、中間層2
1bが第3半導体膜14に接することは、実施例1で述
べたEPROMになり得なくなるが、中間層21bによ
るVth制御をより効果的にさせ、また、ゲート絶縁膜1
5が高誘電体であることも、ゲート電極16によるVth
制御をより効果的にさせる。
在膜21の厚さでもって安定に決まるので、短チャネル
化が容易である。また、ゲート電極16の材質と中間層
21bの材質との組合せによりVthを広範囲に制御でき
ることは、先に実施例1で述べたのと同様であり、ここ
での組合せは先に述べたに該当する。然も、中間層2
1bが第3半導体膜14に接することは、実施例1で述
べたEPROMになり得なくなるが、中間層21bによ
るVth制御をより効果的にさせ、また、ゲート絶縁膜1
5が高誘電体であることも、ゲート電極16によるVth
制御をより効果的にさせる。
【0038】そして上記実施例2は、次のようにして製
造することができる。nチャネル型の場合を例にとって
ある。先ず(a)を参照して、先の図2(a)と同じに
してSiO2 の絶縁体11とa−Siの第1半導体膜1
2(厚さ100nm)を形成する。その後、第1半導体
膜12にPをイオン注入する。注入条件は、エネルギー
を30keV、ドーズ量を3×1015/cm2 とする。
造することができる。nチャネル型の場合を例にとって
ある。先ず(a)を参照して、先の図2(a)と同じに
してSiO2 の絶縁体11とa−Siの第1半導体膜1
2(厚さ100nm)を形成する。その後、第1半導体
膜12にPをイオン注入する。注入条件は、エネルギー
を30keV、ドーズ量を3×1015/cm2 とする。
【0039】次いで(b)を参照して、SiO2 を厚さ
20nmに堆積して下絶縁体層形成用膜21aAを形成
し、その上に、スパッタ法によりTiNを厚さ100n
mに堆積して中間層形成用膜21bAを形成し、その上
に、SiO2 を厚さ20nmに堆積して上絶縁体層形成
用膜21cAを形成する。更にその上に、a−Siを厚
さ100nmに堆積し、Pをイオン注入して第2半導体
膜形成用膜13Aを形成する。注入条件は、エネルギー
を30keV、ドーズ量を3×1015/cm2とする。
その後、熱処理により、第1半導体層12および第2半
導体膜形成用膜13Aを活性化させる。
20nmに堆積して下絶縁体層形成用膜21aAを形成
し、その上に、スパッタ法によりTiNを厚さ100n
mに堆積して中間層形成用膜21bAを形成し、その上
に、SiO2 を厚さ20nmに堆積して上絶縁体層形成
用膜21cAを形成する。更にその上に、a−Siを厚
さ100nmに堆積し、Pをイオン注入して第2半導体
膜形成用膜13Aを形成する。注入条件は、エネルギー
を30keV、ドーズ量を3×1015/cm2とする。
その後、熱処理により、第1半導体層12および第2半
導体膜形成用膜13Aを活性化させる。
【0040】次いで(c)を参照して、第2半導体膜形
成用膜13A,上絶縁体層形成用膜21cA,中間層形
成用膜21bAおよび下絶縁体層形成用膜21aAを図
のようにパターニングした後、CVD法によりSiNを
厚さ100nmに堆積して絶縁体膜23を形成する。
成用膜13A,上絶縁体層形成用膜21cA,中間層形
成用膜21bAおよび下絶縁体層形成用膜21aAを図
のようにパターニングした後、CVD法によりSiNを
厚さ100nmに堆積して絶縁体膜23を形成する。
【0041】次いで(d)を参照して、マスクを用いた
エッチングにより絶縁体膜23,第2半導体膜形成用膜
13A,上絶縁体層形成用膜21cA,中間層形成用膜
21bAおよび下絶縁体層形成用膜21aAの一部を図
のように除去して、下絶縁体層21aと中間層21bと
上絶縁体層21cからなる介在膜21と、第2半導体膜
13を形成すると共に、第1半導体膜12の一部を露出
させる。その後、CVD法によりa−Siを厚さ20n
mに堆積して第3半導体膜形成用膜15Aを形成し、連
続して蒸着法によりBaMgF4 を厚さ20nmに堆積
してゲート絶縁膜形成用膜15Aを形成する。その上
に、Wを厚さ200nmに堆積してゲート電極形成用膜
16Aを形成する。
エッチングにより絶縁体膜23,第2半導体膜形成用膜
13A,上絶縁体層形成用膜21cA,中間層形成用膜
21bAおよび下絶縁体層形成用膜21aAの一部を図
のように除去して、下絶縁体層21aと中間層21bと
上絶縁体層21cからなる介在膜21と、第2半導体膜
13を形成すると共に、第1半導体膜12の一部を露出
させる。その後、CVD法によりa−Siを厚さ20n
mに堆積して第3半導体膜形成用膜15Aを形成し、連
続して蒸着法によりBaMgF4 を厚さ20nmに堆積
してゲート絶縁膜形成用膜15Aを形成する。その上
に、Wを厚さ200nmに堆積してゲート電極形成用膜
16Aを形成する。
【0042】次いで(e)を参照して、ゲート電極形成
用膜16A,ゲート絶縁膜形成用膜15Aおよび第3半
導体膜形成用膜14Aをパターニングして、第3半導体
膜14,ゲート絶縁膜15およびゲート電極16を形成
する。その後、SiO2 を厚さ200nmに堆積して絶
縁体膜17を形成し、更に、配線18,19および20
を形成して完成する。
用膜16A,ゲート絶縁膜形成用膜15Aおよび第3半
導体膜形成用膜14Aをパターニングして、第3半導体
膜14,ゲート絶縁膜15およびゲート電極16を形成
する。その後、SiO2 を厚さ200nmに堆積して絶
縁体膜17を形成し、更に、配線18,19および20
を形成して完成する。
【0043】上述の工程において、実施例1の製造の場
合と同様に第3半導体膜14が高温に曝されることがな
いので、チャネル長は安定し、上述の場合はほぼ140
nmとなる。
合と同様に第3半導体膜14が高温に曝されることがな
いので、チャネル長は安定し、上述の場合はほぼ140
nmとなる。
【0044】なお、上述した実施例2は、第1半導体膜
12の配置が図2で説明した実施例1と同様なので、実
施例1の変形例を説明した図3のようにすることによ
り、高集積化に好都合なものとなる。
12の配置が図2で説明した実施例1と同様なので、実
施例1の変形例を説明した図3のようにすることによ
り、高集積化に好都合なものとなる。
【0045】図5において、この実施例3は、先に述べ
た介在膜が高誘電体層を有する場合であり、(e)に示
す構造をなす。(a)〜(d)は後述する製造工程を示
す。実施例2と比較すると、実施例2では下絶縁体層2
1aと中間層21bと上絶縁体層21cで構成した介在
膜21を、絶縁体層21dと高誘電体層21eで構成し
てある。高誘電体層21eの高誘電体には、ここではT
a2 O5 を用いている。また、適宜に選択できる事項と
して、ゲート絶縁膜15は実施例1と同様にSiO2 に
してあり、絶縁体膜23はSiO2 にしてある。
た介在膜が高誘電体層を有する場合であり、(e)に示
す構造をなす。(a)〜(d)は後述する製造工程を示
す。実施例2と比較すると、実施例2では下絶縁体層2
1aと中間層21bと上絶縁体層21cで構成した介在
膜21を、絶縁体層21dと高誘電体層21eで構成し
てある。高誘電体層21eの高誘電体には、ここではT
a2 O5 を用いている。また、適宜に選択できる事項と
して、ゲート絶縁膜15は実施例1と同様にSiO2 に
してあり、絶縁体膜23はSiO2 にしてある。
【0046】この実施例3の形態では、チャネル長が実
施例2の形態と同じく介在膜21の厚さでもって安定に
決まるので、短チャネル化が容易である。また、高誘電
体層21eが第1半導体膜12と第2半導体膜13の間
に介在して、第1半導体膜12および第2半導体膜13
を対向電極にしたキャパシタを構成するので、ソースと
ドレインの間に通常の寄生容量とは異なる大容量のキャ
パシタを接続しているトランジスタとなる。
施例2の形態と同じく介在膜21の厚さでもって安定に
決まるので、短チャネル化が容易である。また、高誘電
体層21eが第1半導体膜12と第2半導体膜13の間
に介在して、第1半導体膜12および第2半導体膜13
を対向電極にしたキャパシタを構成するので、ソースと
ドレインの間に通常の寄生容量とは異なる大容量のキャ
パシタを接続しているトランジスタとなる。
【0047】そして、このトランジスタは、図6に示す
回路によって1キャパシタ/2トランジスタのDRAM
セルを構成することができる。このDRAMセルは、一
般に用いられる1キャパシタ/1トランジスタのDRA
Mセルと比較して、書き込みまたは消去(アクセス)が
速いといった特徴を持つ。
回路によって1キャパシタ/2トランジスタのDRAM
セルを構成することができる。このDRAMセルは、一
般に用いられる1キャパシタ/1トランジスタのDRA
Mセルと比較して、書き込みまたは消去(アクセス)が
速いといった特徴を持つ。
【0048】然も実施例3では、上記キャパシタがトラ
ンジスタの領域内に収まっているので、1キャパシタ/
2トランジスタのDRAMセルを構成しても、所要面積
を通常の1キャパシタ/1トランジスタのDRAMセル
とはさほど変わらないように小さくすることができる。
ンジスタの領域内に収まっているので、1キャパシタ/
2トランジスタのDRAMセルを構成しても、所要面積
を通常の1キャパシタ/1トランジスタのDRAMセル
とはさほど変わらないように小さくすることができる。
【0049】上記実施例3は、図5(a)〜に従い次の
ようにして製造することができる。nチャネル型の場合
を例にとってある。先ず(a)を参照して、先の図2
(a)と同じにしてSiO2 の絶縁体11とa−Siの
第1半導体膜12(厚さ100nm)を形成する。その
後、第1半導体膜12にPをイオン注入する。注入条件
は、エネルギーを30keV、ドーズ量を3×1015/
cm2 とする。
ようにして製造することができる。nチャネル型の場合
を例にとってある。先ず(a)を参照して、先の図2
(a)と同じにしてSiO2 の絶縁体11とa−Siの
第1半導体膜12(厚さ100nm)を形成する。その
後、第1半導体膜12にPをイオン注入する。注入条件
は、エネルギーを30keV、ドーズ量を3×1015/
cm2 とする。
【0050】次いで(b)を参照して、CVD法により
SiO2 を厚さ100nmに堆積し、パターニングして
絶縁体層形成用膜21dAを形成し、その上に、CVD
法によりTa2 O5 を厚さ20nmに堆積して高誘電体
層形成用膜21eAを形成し、更にその上に、a−Si
を厚さ100nmに堆積し、Pをイオン注入して第2半
導体膜形成用膜13Aを形成する。注入条件は、エネル
ギーを30keV、ドーズ量を3×1015/cm2 とす
る。その後、熱処理により第1半導体層12および第2
半導体膜形成用膜13Aを活性化させる。そして、第2
半導体膜形成用膜13Aおよび高誘電体層形成用膜21
eAを図のようにパターニングする。
SiO2 を厚さ100nmに堆積し、パターニングして
絶縁体層形成用膜21dAを形成し、その上に、CVD
法によりTa2 O5 を厚さ20nmに堆積して高誘電体
層形成用膜21eAを形成し、更にその上に、a−Si
を厚さ100nmに堆積し、Pをイオン注入して第2半
導体膜形成用膜13Aを形成する。注入条件は、エネル
ギーを30keV、ドーズ量を3×1015/cm2 とす
る。その後、熱処理により第1半導体層12および第2
半導体膜形成用膜13Aを活性化させる。そして、第2
半導体膜形成用膜13Aおよび高誘電体層形成用膜21
eAを図のようにパターニングする。
【0051】次いで(c)を参照して、CVD法により
SiO2 を厚さ100nmに堆積して絶縁体膜23を形
成し、その後、マスクを用いたエッチングにより絶縁体
膜23,第2半導体膜形成用膜13A,高誘電体層形成
用膜21eAおよび絶縁体層形成用膜21dAの一部を
図のように除去して、絶縁体層21dと高誘電体層21
eからなる介在層21と、第2半導体層13を形成する
と共に、第1半導体膜12の一部を露出させる。
SiO2 を厚さ100nmに堆積して絶縁体膜23を形
成し、その後、マスクを用いたエッチングにより絶縁体
膜23,第2半導体膜形成用膜13A,高誘電体層形成
用膜21eAおよび絶縁体層形成用膜21dAの一部を
図のように除去して、絶縁体層21dと高誘電体層21
eからなる介在層21と、第2半導体層13を形成する
と共に、第1半導体膜12の一部を露出させる。
【0052】次いで(d)を参照して、a−Siを厚さ
20nmに堆積して第3半導体膜形成用膜14Aを形成
し、熱酸化法により厚さ5nmのゲート絶縁膜形成用膜
15Aを形成し、その上にWを厚さ200nmに堆積し
てゲート電極形成用膜16Aを形成する。
20nmに堆積して第3半導体膜形成用膜14Aを形成
し、熱酸化法により厚さ5nmのゲート絶縁膜形成用膜
15Aを形成し、その上にWを厚さ200nmに堆積し
てゲート電極形成用膜16Aを形成する。
【0053】次いで(e)を参照して、ゲート電極形成
用膜16A,ゲート絶縁膜形成用膜15Aおよび第3半
導体膜形成用膜14Aをパターニングして、第3半導体
膜14,ゲート絶縁膜15およびゲート電極16を形成
する。その後、SiO2 を厚さ200nmに堆積して絶
縁体膜17を形成し、更に、配線18,19および20
を形成して完成する。
用膜16A,ゲート絶縁膜形成用膜15Aおよび第3半
導体膜形成用膜14Aをパターニングして、第3半導体
膜14,ゲート絶縁膜15およびゲート電極16を形成
する。その後、SiO2 を厚さ200nmに堆積して絶
縁体膜17を形成し、更に、配線18,19および20
を形成して完成する。
【0054】上述の工程において、実施例1の製造の場
合と同様に第3半導体膜14が高温に曝されることがな
いので、チャネル長は安定し、上述の場合はほぼ120
nmとなる。
合と同様に第3半導体膜14が高温に曝されることがな
いので、チャネル長は安定し、上述の場合はほぼ120
nmとなる。
【0055】図7において、この実施例3の変形例1
は、実施例3の介在膜21を高誘電体層21eのみで構
成した場合の1例である。ここの高誘電体層21eは、
実施例3と同じくTa2 O5 からなり、実施例3で絶縁
体層21dと重なっていた部分の厚さが200nmであ
り、その他の部分の厚さが50nmである。そして、こ
の変形例1の用途は実施例3に準ずる。
は、実施例3の介在膜21を高誘電体層21eのみで構
成した場合の1例である。ここの高誘電体層21eは、
実施例3と同じくTa2 O5 からなり、実施例3で絶縁
体層21dと重なっていた部分の厚さが200nmであ
り、その他の部分の厚さが50nmである。そして、こ
の変形例1の用途は実施例3に準ずる。
【0056】上記変形例1は、先に図5で説明した実施
例3の製造に準じて製造することができ、図5(b)の
工程において、絶縁体層形成用膜21dAの形成を削除
し、Ta2 O5 を厚さ200nmに堆積してから、厚さ
50nmにする部分をマスク使用のRIE法により薄膜
化して高誘電体層形成用膜21eAを形成すれば良い。
チャネル長はほぼ200nmとなる。
例3の製造に準じて製造することができ、図5(b)の
工程において、絶縁体層形成用膜21dAの形成を削除
し、Ta2 O5 を厚さ200nmに堆積してから、厚さ
50nmにする部分をマスク使用のRIE法により薄膜
化して高誘電体層形成用膜21eAを形成すれば良い。
チャネル長はほぼ200nmとなる。
【0057】図8において、この実施例3の変形例2
は、実施例3の介在膜21を高誘電体層21eのみで構
成した場合の他の1例である。ここの高誘電体層21e
は、実施例3と同じくTa2 O5 からなり、全域に渡り
厚さが50nmである。そして、この変形例2の用途も
実施例3に準ずる。
は、実施例3の介在膜21を高誘電体層21eのみで構
成した場合の他の1例である。ここの高誘電体層21e
は、実施例3と同じくTa2 O5 からなり、全域に渡り
厚さが50nmである。そして、この変形例2の用途も
実施例3に準ずる。
【0058】上記変形例2は、先の変形例1と同様に先
に図5で説明した実施例3の製造に準じて製造すること
ができ、図5(b)の工程において、絶縁体層形成用膜
21dAの形成を削除し、Ta2 O5 を厚さ50nmに
堆積して高誘電体層形成用膜21eAを形成すれば良
い。チャネル長はほぼ50nmとなる。
に図5で説明した実施例3の製造に準じて製造すること
ができ、図5(b)の工程において、絶縁体層形成用膜
21dAの形成を削除し、Ta2 O5 を厚さ50nmに
堆積して高誘電体層形成用膜21eAを形成すれば良
い。チャネル長はほぼ50nmとなる。
【0059】なお、上述した実施例3およびその変形例
1,2は、第1半導体膜12の配置が図2で説明した実
施例1と同様なので、実施例1の変形例を説明した図3
のようにすることにより、高集積化に好都合なものとな
る。また、実施例3およびその変形例1,2の説明から
理解されるように、実施例3で述べたキャパシタは、そ
の容量を介在膜21の構成により適宜に増減することが
できる。
1,2は、第1半導体膜12の配置が図2で説明した実
施例1と同様なので、実施例1の変形例を説明した図3
のようにすることにより、高集積化に好都合なものとな
る。また、実施例3およびその変形例1,2の説明から
理解されるように、実施例3で述べたキャパシタは、そ
の容量を介在膜21の構成により適宜に増減することが
できる。
【0060】図9において、この実施例4は、第1半導
体膜及びゲート電極をそれぞれ共用して二つのトランジ
スタを対向させた場合である。対向させるトランジスタ
は、先に述べた実施例1〜3の形態のトランジスタの重
複を含む任意の二つにするこどができるが、ここでは実
施例2の形態のpチャネル型トランジスタとnチャネル
型トランジスタを対向させてあり、(f)に示す構造を
なす。(a)〜(e)は後述する製造工程を示す。そし
て、適宜に選択できる事項として、ゲート絶縁膜15は
実施例2で用いたBaMgF4 にし、ゲート電極16は
Wにし、介在膜21の中間層21bは実施例1で用いた
半導体にしてある。
体膜及びゲート電極をそれぞれ共用して二つのトランジ
スタを対向させた場合である。対向させるトランジスタ
は、先に述べた実施例1〜3の形態のトランジスタの重
複を含む任意の二つにするこどができるが、ここでは実
施例2の形態のpチャネル型トランジスタとnチャネル
型トランジスタを対向させてあり、(f)に示す構造を
なす。(a)〜(e)は後述する製造工程を示す。そし
て、適宜に選択できる事項として、ゲート絶縁膜15は
実施例2で用いたBaMgF4 にし、ゲート電極16は
Wにし、介在膜21の中間層21bは実施例1で用いた
半導体にしてある。
【0061】このように対向させた構造は、インバータ
回路やメモリなどに使用することができ、二つのトラン
ジスタを個別に配置するより占有面積が小さくなって高
集積化に好都合である。また、対向する個々のトランジ
スタの特性上の特徴は実施例1〜3の説明により理解さ
れよう。
回路やメモリなどに使用することができ、二つのトラン
ジスタを個別に配置するより占有面積が小さくなって高
集積化に好都合である。また、対向する個々のトランジ
スタの特性上の特徴は実施例1〜3の説明により理解さ
れよう。
【0062】そして上記実施例4は次のようにして製造
することができる。先ず(a)を参照して、先の図2と
同じにSiO2 の絶縁体11を形成し、その上に、スパ
ッタ法によりW膜(厚さ100nm),TiN膜(厚さ
20nm)およびTi膜(厚さ10nm)を順次堆積
し、パターニングして、W膜による配線18および19
と、TiN膜およびTi膜によるコンタクト18aおよ
び19aを形成する。その後、SiO2 を堆積し加工し
てコンタクト18aおよび19aを露出させてそれと同
一面になる絶縁体11aを形成する。
することができる。先ず(a)を参照して、先の図2と
同じにSiO2 の絶縁体11を形成し、その上に、スパ
ッタ法によりW膜(厚さ100nm),TiN膜(厚さ
20nm)およびTi膜(厚さ10nm)を順次堆積
し、パターニングして、W膜による配線18および19
と、TiN膜およびTi膜によるコンタクト18aおよ
び19aを形成する。その後、SiO2 を堆積し加工し
てコンタクト18aおよび19aを露出させてそれと同
一面になる絶縁体11aを形成する。
【0063】次いで(b)を参照して、Ti膜(厚さ2
0nm)とa−Si膜(厚さ100nm)をその順に堆
積しパターニングして、コンタクト18aに接している
第1半導体膜12と、コンタクト19aに接している第
2半導体膜接続部13aを形成する。その後、第1半導
体膜12の中心を境にして右側にはPをまた左側にはB
をイオン注入する。注入条件は、何れも、エネルギーを
30keV、ドーズ量を3×1015/cm2 とする。
0nm)とa−Si膜(厚さ100nm)をその順に堆
積しパターニングして、コンタクト18aに接している
第1半導体膜12と、コンタクト19aに接している第
2半導体膜接続部13aを形成する。その後、第1半導
体膜12の中心を境にして右側にはPをまた左側にはB
をイオン注入する。注入条件は、何れも、エネルギーを
30keV、ドーズ量を3×1015/cm2 とする。
【0064】次いで(c)を参照して、SiO2 を厚さ
20nmに堆積し、第1半導体膜12の上面および側面
のみを覆うようにパターニングして、下絶縁体層形成用
膜21aAを形成する。その上に、a−Siを厚さ10
0nmに堆積して中間層形成用膜21bAを形成し、第
1半導体膜12の中心を境にして右側にはBをまた左側
にはPをイオン注入する。注入条件は、何れも、エネル
ギーを30keV、ドーズ量を3×1013/cm2 とす
る。そして、下絶縁体層形成用膜21aAの上面および
側部のみを覆うように中間層形成用膜21bAをパター
ニングする。その後、SiO2 を厚さ20nmに堆積し
て上絶縁体層形成用膜21cAを形成し、中間層形成用
膜21bAの上面および側部のみを覆うようにパターニ
ングする。
20nmに堆積し、第1半導体膜12の上面および側面
のみを覆うようにパターニングして、下絶縁体層形成用
膜21aAを形成する。その上に、a−Siを厚さ10
0nmに堆積して中間層形成用膜21bAを形成し、第
1半導体膜12の中心を境にして右側にはBをまた左側
にはPをイオン注入する。注入条件は、何れも、エネル
ギーを30keV、ドーズ量を3×1013/cm2 とす
る。そして、下絶縁体層形成用膜21aAの上面および
側部のみを覆うように中間層形成用膜21bAをパター
ニングする。その後、SiO2 を厚さ20nmに堆積し
て上絶縁体層形成用膜21cAを形成し、中間層形成用
膜21bAの上面および側部のみを覆うようにパターニ
ングする。
【0065】次いで(d)を参照して、a−Siを厚さ
100nmに堆積し、第1半導体膜12の中心を境にし
て右側にはPをまた左側にはBをイオン注入して、第2
半導体膜形成用膜13Aを形成する。注入条件は、何れ
も、エネルギーを30keV、ドーズ量を3×1015/
cm2 とする。第2半導体膜形成用膜13Aは左右の箇
所で第2半導体膜接続部13aに接している。その後、
熱処理により、第1半導体層12,中間層形成用膜21
bA,第2半導体膜形成用膜13Aおよび第2半導体膜
接続部13aを活性化させる。
100nmに堆積し、第1半導体膜12の中心を境にし
て右側にはPをまた左側にはBをイオン注入して、第2
半導体膜形成用膜13Aを形成する。注入条件は、何れ
も、エネルギーを30keV、ドーズ量を3×1015/
cm2 とする。第2半導体膜形成用膜13Aは左右の箇
所で第2半導体膜接続部13aに接している。その後、
熱処理により、第1半導体層12,中間層形成用膜21
bA,第2半導体膜形成用膜13Aおよび第2半導体膜
接続部13aを活性化させる。
【0066】次いで(e)を参照して、第2半導体膜形
成用膜13Aをパターニングし、SiO2 を厚さ100
nmに堆積して絶縁体膜23を形成した後、エッチング
により絶縁体膜23,第2半導体膜形成用膜13A,上
絶縁体層形成用膜21cA,中間層形成用膜21bAお
よび下絶縁体層形成用膜21aAの中央部を図のように
除去して、左右のそれぞれに、下絶縁体層21aと中間
層21bと上絶縁体層21cからなる介在膜21と、第
2半導体膜13を形成すると共に、第1半導体膜12の
中央部を露出させる。
成用膜13Aをパターニングし、SiO2 を厚さ100
nmに堆積して絶縁体膜23を形成した後、エッチング
により絶縁体膜23,第2半導体膜形成用膜13A,上
絶縁体層形成用膜21cA,中間層形成用膜21bAお
よび下絶縁体層形成用膜21aAの中央部を図のように
除去して、左右のそれぞれに、下絶縁体層21aと中間
層21bと上絶縁体層21cからなる介在膜21と、第
2半導体膜13を形成すると共に、第1半導体膜12の
中央部を露出させる。
【0067】次いで(f)を参照して、CVD法により
a−Siを厚さ20nmに堆積して第3半導体膜形成用
膜(実施例2の14A)を形成し、連続して蒸着法によ
りBaMgF4 を厚さ20nmに堆積してゲート絶縁膜
形成用膜(実施例2の15A)を形成し、その上に、W
を厚さ200nmに堆積して中央の凹部を十分に埋めた
ゲート電極形成用膜(実施例2の16A)を形成する。
そして、これらの膜をパターニングして、第3半導体膜
14,ゲート絶縁膜15およびゲート電極16を形成す
る。その後、SiO2 (厚さ200nm)の絶縁体膜1
7を形成し、更に、ゲート電極16に接続する配線20
を上側に形成して完成する。ソース・ドレイン領域とな
る第1半導体膜12および第2半導体膜13に接続する
配線18および19は、既に下側に形成されている。そ
して、対向する二つのトランジスタの左側がpチャネル
型であり右側がnチャネル型である。
a−Siを厚さ20nmに堆積して第3半導体膜形成用
膜(実施例2の14A)を形成し、連続して蒸着法によ
りBaMgF4 を厚さ20nmに堆積してゲート絶縁膜
形成用膜(実施例2の15A)を形成し、その上に、W
を厚さ200nmに堆積して中央の凹部を十分に埋めた
ゲート電極形成用膜(実施例2の16A)を形成する。
そして、これらの膜をパターニングして、第3半導体膜
14,ゲート絶縁膜15およびゲート電極16を形成す
る。その後、SiO2 (厚さ200nm)の絶縁体膜1
7を形成し、更に、ゲート電極16に接続する配線20
を上側に形成して完成する。ソース・ドレイン領域とな
る第1半導体膜12および第2半導体膜13に接続する
配線18および19は、既に下側に形成されている。そ
して、対向する二つのトランジスタの左側がpチャネル
型であり右側がnチャネル型である。
【0068】なお、上述の実施例4において、配線19
を上側に導出できること、更に、対向する二つのトラン
ジスタの少なくとも一方を図4に準ずる構造にすること
により、配線18も上側に導出できることは、容易に理
解されよう。
を上側に導出できること、更に、対向する二つのトラン
ジスタの少なくとも一方を図4に準ずる構造にすること
により、配線18も上側に導出できることは、容易に理
解されよう。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、絶
縁体上にICを構成するための薄膜トランジスタに関
し、短チャネル化が容易であり、Vthの制御可能範囲が
大きく、高集積化に適しており、メモリの構成にも好都
合である薄膜トランジスタが提供されて、薄膜トランジ
スタによるICの高集積化を容易にさせ、更には、高集
積化された3次元ICの構成を容易にさせる効果があ
り、半導体装置の小型化に寄与するところが大である。
縁体上にICを構成するための薄膜トランジスタに関
し、短チャネル化が容易であり、Vthの制御可能範囲が
大きく、高集積化に適しており、メモリの構成にも好都
合である薄膜トランジスタが提供されて、薄膜トランジ
スタによるICの高集積化を容易にさせ、更には、高集
積化された3次元ICの構成を容易にさせる効果があ
り、半導体装置の小型化に寄与するところが大である。
【図1】 本発明による薄膜トランジスタの要部説明図
【図2】 実施例1とその製造工程を示す側面図
【図3】 実施例1の変形例の側面図
【図4】 実施例2とその製造工程を示す側面図
【図5】 実施例3とその製造工程を示す側面図
【図6】 実施例3を用いて構成したDRAMの回路図
【図7】 実施例3の変形例1の側面図
【図8】 実施例3の変形例2の側面図
【図9】 実施例4とその製造工程を示す側面図
【図10】 従来例の側面図
1,11,11a 絶縁体 2,12 一方のソース・ドレイン領域となる第1半導
体膜 3,13 他方のソース・ドレイン領域となる第2半導
体膜 4,14 チャネル領域となる第3半導体膜 5,15 ゲート絶縁膜 6,16 ゲート電極 7,17,23 絶縁体膜 8〜10,18〜20 トランジスタから導出する配線 21 介在膜 21a 介在膜における下絶縁体層 21b 介在膜における導電性の中間層 21c 介在膜における上絶縁体層 21d 介在膜における絶縁体層 21e 介在膜における高誘電体層 22 中間層浮遊用絶縁体膜
体膜 3,13 他方のソース・ドレイン領域となる第2半導
体膜 4,14 チャネル領域となる第3半導体膜 5,15 ゲート絶縁膜 6,16 ゲート電極 7,17,23 絶縁体膜 8〜10,18〜20 トランジスタから導出する配線 21 介在膜 21a 介在膜における下絶縁体層 21b 介在膜における導電性の中間層 21c 介在膜における上絶縁体層 21d 介在膜における絶縁体層 21e 介在膜における高誘電体層 22 中間層浮遊用絶縁体膜
Claims (6)
- 【請求項1】 絶縁体(11)上に設けられて一方のソ
ース・ドレイン領域となる第1半導体膜(12)と、 第1半導体膜(12)上に積層された介在膜(21)
と、 介在膜(21)上に積層されて一端が介在膜(21)の
一端と共に1面を形成し、且つ介在膜(21)により第
1半導体膜(12)から絶縁離隔されて他方のソース・
ドレイン領域となる第2半導体膜(13)と、 介在膜(21)の上記一端上を覆い第1半導体膜(1
2)および第2半導体膜(13)に接してチャネル領域
となる第3半導体膜(14)と、 第3半導体膜(14)を覆うゲート絶縁膜(15)と、 介在膜(21)の上記一端と対向する部位を含んでゲー
ト絶縁膜(15)上に設けられたゲート電極(16)
と、を有して、 上記介在膜(21)は、上下の絶縁体層(21c,21
a)とそれに挟まれた導電性の中間層(21b)を有す
る多層構造であることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項2】 請求項1記載の薄膜トランジスタにおい
て、 上記介在膜(21)の中間層(21b)は、一端が第3
半導体膜(14)に近接して電気的に浮遊していること
を特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項3】 請求項1記載の薄膜トランジスタにおい
て、 上記介在膜(21)の中間層(21b)は、一端が第3
半導体膜(14)に接して他端が電気的に絶縁されてい
ることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項4】 請求項1記載の薄膜トランジスタにおい
て、 上記介在膜(21)は、請求項1記載の多層構造に代え
て、絶縁体層(21d)と高誘電体層(21e)を有す
る多層構造であるか、または、高誘電体による単層構造
であることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項5】 請求項1から4に記載された薄膜トラン
ジスタの重複を含む任意の二つが、第1半導体膜(1
2)およびゲート電極(16)をそれぞれ共用して、ゲ
ート電極(16)を中心に対向配置されていることを特
徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項6】 請求項1または2または3または4また
は5記載の薄膜トランジスタにおいて、 第1半導体膜(12)に接続する配線が当該薄膜トラン
ジスタの下側に導出されて、 第1半導体膜(12)のゲート電極(14)と反対側の
端が、第2半導体膜(14)の同じく端の近傍であるか
または該端より内側であることを特徴とする薄膜トラン
ジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29877293A JP3303479B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 薄膜トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29877293A JP3303479B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 薄膜トランジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07153955A JPH07153955A (ja) | 1995-06-16 |
JP3303479B2 true JP3303479B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=17864020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29877293A Expired - Fee Related JP3303479B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 薄膜トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3303479B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000070686A1 (fr) * | 1999-05-14 | 2000-11-23 | Hitachi, Ltd. | Dispositif semi-conducteur, dispositif d'affichage d'image, et leur procede et appareil de fabrication |
JP2004507096A (ja) * | 2000-08-18 | 2004-03-04 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 有機電界効果トランジスタ(ofet),該有機電界効果トランジスタの製造方法、前記有機電界効果トランジスタから形成される集積回路、及び該集積回路の使用 |
JP5248819B2 (ja) * | 2006-08-07 | 2013-07-31 | 三星電子株式会社 | トランジスタ及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP29877293A patent/JP3303479B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07153955A (ja) | 1995-06-16 |
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