JP3664254B2 - 光ファイバテープ心線及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバテープ心線及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数本の光ファイバをテープ状に並べて一体化した光ファイバテープ心線としては、例えば以下に挙げるようなものがある(例えば、特許文献1〜3参照。)。
図12に示すように、特許文献1に示される光ファイバテープ心線100において、101は被覆光ファイバで、内部のガラスファイバ101aとその外周に施した一次被覆層(緩衝層)101bとからなり、この心線101の複数本がテープ状に並べられ、その長さ方向には一定間隔ごとに樹脂接着部102が設けられている。この樹脂接着部102は、例えばエポキシアクリレート樹脂、ポリブタジェンアクリレート樹脂、シリコーンアクリレート樹脂等の紫外線硬化型樹脂で形成される。
【0003】
また、図13に示すように、特許文献2に示される光ファイバテープ心線110は、ガラスファイバ111の外側に一次被覆112と二次被覆113からなる2層被覆を設けて光ファイバ114とし、この光ファイバ114を複数本集線し、一旦硬化した二次被覆113を溶剤で溶かして共通被覆とし、相互に溶着させて形成されている。
【0004】
また、図14に示すように、特許文献3に示される光ファイバテープ心線120は、ガラスファイバ121の外側に被覆122を設けて光ファイバ123とし、補強用ガラス繊維124としてローピングを用いて光ファイバ123の両側に縦添えしてある。そして、これらを縦糸とし、ガラス繊維125を横糸として織成し、得られたテープ状織成体126に熱硬化性樹脂127を含浸させ半硬化状態としたものである。この場合、光ファイバ123の両側に添わせた補強用ガラス繊維124は、横糸のガラス繊維125により締め付けられて、光ファイバ123を包含するようになる。
【0005】
【特許文献1】
特開昭63−13008号公報
【特許文献2】
USP4,147,407号公報
【特許文献3】
特公昭63−2085号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
光ファイバテープ心線では、複数本の各光ファイバを1本の光ファイバテープ心線として一体化すると同時に、この光ファイバテープ心線から、各光ファイバを分岐することがあり、分岐作業が容易におこなえることが望まれている。そして、すでに敷設してあってその一部の光ファイバが伝送路として使用されている光ファイバテープ心線の中間部分から伝送路として使用されていない光ファイバを分岐させること(以下、これを活線分岐という)の需要が高まってきている。
【0007】
本発明の目的は、複数本の光ファイバを確実に一体化して光ファイバテープ心線とすると同時に、光ファイバの分岐作業時には容易に分岐することができ、かつ、活線分岐時には光ファイバの伝送損失の増大を抑制することのできる光ファイバテープ心線及び光ファイバテープ心線の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバを複数本並列し、これらの複数本の光ファイバの周囲を外被により一体化している光ファイバテープ心線であって、前記外被が前記光ファイバテープ心線の全長にわたって設けられると共に、隣り合う前記光ファイバの間の窪みに応じて前記外被に凹部が形成され、前記光ファイバテープ心線の厚さの最大値をT(μm)とし、前記光ファイバの外径をd(μm)としたとき、T≦d+40(μm)であり、前記外被の凹部における光ファイバテープ心線の厚さをg(μm)としたとき、g≦1.0d(μm)であり、前記光ファイバテープ心線を挟む分岐工具に立設された可撓性線材でこすって前記光ファイバを活線分岐するときの損失増加が1.0(dB)以下で分岐可能である。
【0009】
このように構成された光ファイバテープ心線によれば、例えば、光ファイバケーブルの製造時や配線作業時に外被に亀裂が発生することがなく確実に一体化でき、光ファイバが分離しない。また、光ファイバテープ心線から光ファイバを分岐する必要がある時は、外被の凹部から容易に外被を剥離して分岐できる。更に、活線分岐時には、光ファイバの伝送損失の増大を抑制することができる。
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバを分岐するときの損失増加が1.0(dB)以下であることが望ましい。
【0010】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバテープ心線の厚さの最大値Tは、T≦d+30(μm)であることが望ましい。
【0011】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、凹部の深さをY(μm)としたとき、(T−d)/2Y≦4.0であることが望ましい。
【0012】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバが互いに接触していることが望ましい。
【0013】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバは互いに接触しておらず、かつ、光ファイバどうしの間隔が10(μm)以下であることが望ましい。
【0014】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファバの外径をd(μm)としたとき、光ファイバテープ心線の厚さの最大値Tは、T≧d+1(μm)であることが望ましい。
【0015】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、外被の凹部が隣り合う光ファイバの共通接線を越えないことが望ましい。
【0016】
このように構成された光ファイバテープ心線によれば、光ファイバ間の窪みを覆う外被の凹部が光ファイバの共通接線を越えていないため、外被の凹部が光ファイバ間の窪みの形状に応じて深くなっている。この凹部の外被は、厚みを薄くできることから、光ファイバを分岐するときに、容易に外被を剥がして分岐することができる。
【0017】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、外被の凹部における光ファイバテープ心線の厚さをgとしたとき、g≦0.8d(μm)であることが望ましい。
【0018】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、外被の凹部における光ファイバテープ心線の厚さgは、g≦200(μm)以下であることが望ましい。
【0019】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、隣り合う光ファイバの共通接線よりも外側の外被の厚さの最大値が20(μm)以下であることが望ましい。
【0020】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、外被の厚さの最大値が10(μm)以下であることが望ましい。
【0021】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、外被の凹部は、なめらかな曲線形状であることが望ましい。
【0022】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバと外被との心線あたりの密着力が0.025(gf)〜0.25(gf)の範囲内であることが望ましい。
【0023】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、外被の降伏点応力が20(MPa)〜45(MPa)の範囲内であることが望ましい。
【0025】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバの波長1.55(μm)におけるPetermann−Iの定義によるモードフィールド径が10(μm)以下且つ光ファイバのケーブルカットオフ波長が1.26(μm)以下であることが望ましい。
【0026】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバの曲げ直径15(mm)での波長1.55(μm)における曲げ損失が0.1(dB/ターン)以下であることが望ましい。
【0027】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバがガラスファイバの周囲に保護被覆を有する光ファイバ素線であることが望ましい。
【0028】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバが光ファイバ素線の周囲に着色層を有する光ファイバテープ心線。
【0029】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバテープ心線の偏波モード分散が束状態で0.2(ps/km1/2)以下であることが望ましい。
【0030】
また、本発明にかかる光ファイバケーブルは、本発明にかかる光ファイバテープ心線を複数本集線したり、複数本積層して、光ファイバケーブルとすることができる。
【0031】
また、本発明にかかる光ファイバコードは、本発明に係る光ファイバテープ心線と、抗張力体とを用いて、光ファイバコードとすることができる。
【0032】
本発明にかかる光ファイバテープ心線の製造方法は、複数本の光ファイバの周囲に各光ファイバを一括して覆う外被を形成する光ファイバテープ心線の製造方法であって、隣り合う光ファイバの間の窪みに応じて外被の凹部を形成し、光ファイバテープ心線の厚さの最大値をT(μm)とし、光ファイバの外径をd(μm)としたとき、T≦d+40(μm)となるように全長にわたって樹脂を塗布し硬化させて外被とする。
【0033】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線の製造方法は、隣り合う光ファイバの間の窪みに応じて形成される外被の凹部が、隣り合う光ファイバの共通接線を超えないように全長にわたって樹脂を塗布し硬化させて外被とすることが望ましい。
【0034】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線の製造方法は、複数本の光ファイバを並列させてから樹脂を塗布することが望ましい。
【0035】
また、本発明にかかる光ファイバテープ心線の製造方法は、それぞれの光ファイバに樹脂を塗布した後に複数本の光ファイバを並列させることが望ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光ファイバテープ心線及びその製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0037】
図1(A)は、本発明にかかる光ファイバテープ心線の一実施形態を示す断面図であり、図1(B)は斜視図である。この光ファイバテープ心線10は、複数本(ここでは一例として4本用いている)の光ファイバ11を並列し、これら並列している光ファイバ11の外周の全体にわたり、かつ、光ファイバ11の全長にわたって外被12により一体化したものである。図1には、光ファイバどうしが接触した光ファイバテープ心線を示したが、光ファイバ同士が接触せず離れているものであってもよい。ここで接触しているとは光ファイバテープ心線に含まれる少なくとも2本の光ファイバが接触していることを言い、接触していないとは光ファイバテープ心線に含まれる少なくとも2本の光ファイバが接触していないことを言う。光ファイバテープ心線に含まれる光ファイバどうしが接触している場合と接触していない場合とを比較すると、接触している方が前記光ファイバテープ心線を分岐することが容易である。光ファイバ心線どうしが接触しない場合、光ファイバ心線の間隔が10μm以下であることが好ましい。外被を形成する樹脂が光ファイバの間に入る量が多くないので、分岐が容易である。光ファイバ11は、コア13aとクラッド13bからなるガラスファイバ13と、このガラスファイバ13の外周を保護被覆14で覆い、更に、保護被覆14の外周15を着色層により被覆した構成となっている。
本発明に適用可能なガラスファイバ13としては、コアと複数層のクラッドからなるガラスファイバ等、いかなる屈折率分布を有するガラスファイバも適用可能である。また、光ファイバ11としては、ガラスファイバ13の外周に保護被覆14により覆われた光ファイバ素線であってもよい。
【0038】
この光ファイバテープ心線10では、並列した4本の光ファイバ11の外周に外被12として紫外線硬化樹脂を用いている。紫外線硬化型樹脂以外の外被12としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等も使用することができる。
光ファイバ11を覆っている外被12において、隣り合う光ファイバ11、11の間に形成された窪みに応じて、外被の凹部16が形成されている。
【0039】
この外被12の凹部16は、光ファイバテープ心線10から外被12を剥がして光ファイバ11を分岐するときに有効となる。光ファイバ11の分岐作業時に、作業者による手作業、あるいは、分岐治具により、外被12に亀裂や剥がれを発生させて外被12を容易に剥がし始めることができる。
良好な分岐作業性及び活線分岐時の伝送損失の増大抑制を考慮すると、本発明に係る光ファイバテープ心線では、外被の厚さには一定の範囲があることが確認できた。
表1は、光ファイバの外径d、光ファイバテープ心線の最大厚さT、外被の厚さt、外被の凹部深さYとの関係を示しており、光ファイバテープ心線の分岐性、束PMD、ケーブルPMDについて表したものである。ここで外被の厚さtは光ファイバテープ心線の各光ファイバの共通接線よりも外側の外被の肉厚である。
【0040】
【表1】
Figure 0003664254
【0041】
表1において、ファイバ径とは図1に示すように、光ファイバ11の外径dであり、テープ厚は光ファイバテープ心線10の最大厚さTである。また、表1の外被厚さは、外被12の共通接線S1と光ファイバ11の共通接線S2間の長さtであり、t=(T−d)/2で求めることができ、外被の凹部深さは外被12の共通接線S1と外被の凹部16の底部17間の長さYである。表1の光ファイバテープ心線の光ファイバの外径は250μmである。
表1に示す分岐性とは、光ファイバテープ心線の中間部分を各光ファイバに分岐するときに、伝送損失の増加が1.0dB以下として分岐することの容易さを示している。◎は2分以内に分岐できることを示し、○は2分を超え3分以内に分岐できることを示し、△は3分を超え5分以内に分岐できることを示す。分岐時の伝送損失の増加が1.0dB以下ということは活線分岐できるということである。
【0042】
表1に示す光ファイバテープ心線は、T≦d+40(μm)であり、いずれも分岐性が△より良いものであり、分岐時の伝送損失の増加を1.0dB以下として5分間以内に中間分岐可能である。つまり、5分以内に活線分岐可能である。従来の光テープ心線は分岐時の伝送損失の増加分が1.0dBを超えるか、分岐できたとしても5分を超える所用時間を必要とするものであり、現実的に活線分岐できなかった。
【0043】
上述の活分岐について、分岐方法の一例を説明する。図2(A)に示すように、光ファイバテープ心線10を、分岐工具60の上ベース61および下ベース62で挟み、これらの上下ベース61、62に立設した線材63を光ファイバテープ心線10の外被12に近づけていく。図2(B)はそのとき断面図を示している。さらに、分岐工具60を光ファイバテープ心線10に押し付けると、図2(C)に示すように、線材63は撓み、この撓んだ線材63の先端の角が光ファイバテープ心線10の外被12と強く接触する。
【0044】
分岐工具60を押し付けた状態で、分岐工具60を光ファイバテープ心線10の長手方向(図2(C)でみて左右方向)へ相対的に移動させ、つまり、分岐治具60で光ファイバテープ心線10をこすると、線材63の先端で外被12に傷を付けたり剥いだりして光ファイバ11を分岐する。分岐工具60、光ファイバテープ心線10のいずれか、或いは、両方を移動させてもよい。線材63は、可撓性であるから、光ファイバテープ心線10の外被12に押し当てたときに、線材63が反って、線材63の先端の角が外被12にあたる。この状態で、分岐工具60または光ファイバテープ心線10を動かすと線材63(可撓性部材)が外被12に傷を与えたり、あるいは、外被12を剥がしたりする。分岐工具60で光ファイバテープ心線10をこすることを繰り返していくと、光ファイバ11の着色層15と外被12との界面に剥離が発生する。更に繰り返すと、光ファイバ11の中心軸の上部あるいは下部の外被12が削れ、亀裂が発生し、その後、応力集中により外被12の凹部16に亀裂が進展して、外被12が剥がれる。こうして光ファイバテープ心線10の外被12が破壊され、各光ファイバに分岐される。
可撓性部材63を光ファイバテープ心線に押し付ける力を調整すれば、分岐時の光信号の伝送損失変動量が1.0以下、分岐作業の仕方によっては0.5dB以下となり、活線を含む光ファイバテープ心線であっても、当該活線を瞬断させることなく分岐することができる。
【0045】
表1に示す光ファイバテープ心線の分岐性を検討してみると、外被厚さが薄いほど、外被の凹部深さが浅くても分岐性が良好である。すなわち、外被厚さtが20μmの場合、分岐性の評価が◎印になったのは、外被の凹部深さYが20μmの場合であるが、tが15μmの場合、◎印はYが5μm以上の場合である。このことより、外被の厚さtが15μm以下であれば、外被の凹部深さは浅くても、分岐性は極めて良好である。言い換えると、光ファイバテープ心線の最大厚さT≦d+30の場合、浅い凹部が存在していれば、分岐性が極めて良好である。
テープ厚が290μmの場合、外被厚さ(T−d)/2と外被の凹部深さYとの比(T−d)/2Yの値が4以下であれば、分岐性の評価が◎印や〇印となり、分岐性が良好である。
【0046】
同様に、束PMD及びケーブルPMDの評価について見てみる。束PMDとは、光ファイバテープ心線を環状に束ねた状態での偏波モード分散であり、ケーブルPMDとは光ファイバテープ心線をケーブル化したときの偏波モード分散である。束PMD及びケーブルPMDの評価において、◎印は偏波モード分散(PMD)が0.05(ps/km1/2)以下であり、〇印は0.05<PMD≦0.1(ps/km1/2)であり、△印は0.1<PMD≦0.2(ps/km1/2)である場合を示している。束PMDは、外被厚さと外被の凹部深さの比(T−d)/2Yが4以下であれば、評価が◎印や〇印と良好である。逆に、(T−d)/2Yが4より大きい場合は、テープ厚が290μmのときには評価が△印である。ケーブルPMDでは、テープ厚と光ファイバ径との差が30μm以上の場合は、(T−d)/2Yが1以下であれば評価が〇印となり、1より大きいと△印となり、テープ厚と光ファイバ径との差が20μm以下の場合は、〇印となる。
【0047】
なお、表1には示されていないが、テープ厚が290μmをこえるもの、すなわち、d+40(μm)を超えると、光ファイバが光ファイバテープ心線として一体性を保つことについては良好であるものの、分岐作業時に長い時間を要するため、光ファイバテープ心線の最大厚さとしては、d+40μm以下が望ましい。この場合、外被の厚さtが20μm以下であることが好ましい。これは図1において、光ファイバより上の外被の厚さtと下の外被tの厚さがほぼ等しいことが好ましいことを意味する。この場合、光ファイバ11のコア13aが光ファイバテープ心線の厚さ方向のほぼ中央に位置するので、光ファイバテープ心線同士を接続する場合に両者のコアの位置がほぼ一致して、接続損失が小さい。
【0048】
次に、光ファイバテープ心線のテープ厚が280(μm)、270(μm)、260(μm)の場合について、分岐性の評価をみてみる。テープ厚が280(μm)、270(μm)、260(μm)のいずれの場合においても、外被厚さと外被の凹部深さの比(T−d)/2Yが4以下であれば、〇印や◎印となっており、分岐性が良好である。
【0049】
【表2】
Figure 0003664254
【0050】
表2は、外径125μmの光ファイバを用いた光ファイバテープ心線の光ファイバの外径d、光ファイバテープ心線の最大厚さT、外被の厚さt、外被の凹部深さYとの関係を示している。外被厚さ、外被の凹部深さ、光ファイバテープ心線の分岐性、束PMD、ケーブルPMDの説明、及び、評価の◎印、〇印、△印の説明は、表1と同様であり、ここでは省略する。
テープ厚が165μmの場合、T≦d+40μmであり、分岐性は△より良い。すなわち活線分岐できることを示している。
表2には示されていないが、テープ厚が165μmを超えるもの、すなわち、ファイバ径d+40μm以上の光ファイバテープ心線は、光ファイバの損失を増加させないで分岐作業を行うのに要する時間が長くなる(例えば、5分以上かかってしまう)ため、テープ厚Tはファイバ径d+40μm以下であることが望ましい。表1の場合と同様に、外被の厚さtが20μm以下であることが好ましい。
【0051】
表2に示す光ファイバテープ心線の分岐性について、外被厚さtと外被の凹部深さYとを検討してみると、外被厚さtが薄いものほど、外被の凹部深さYを浅くしても分岐性が極めて良好である。分岐性の評価が◎印となるのは、tが20μmの場合はYは20μmの場合、tが15μmの場合Yが5μm以上の場合である。このことより、外被厚さtが15μm以下、すなわち、T≦ファイバ外径d+30μm以下であれば、外被の凹部が浅くても、分岐作業が極めて短時間で行うことができる。
【0052】
表2では、外被厚さtが15mm以下の場合、比率(T−d)/2Yが4以下であれば、分岐性の評価が◎印となっており、分岐作業が極めて短時間で行うことができることが分かる。
【0053】
図3は、本発明にかかる光ファイバテープ心線の別な実施形態を示しており、(A)は断面図、(B)は斜視図である。光ファイバテープ心線10Aの基本的な構成は図1に示した光ファイバテープ心線10と同様であり、共通する構成については説明を省略する。
光ファイバ11Aの外周を覆っている外被12Aでは、隣り合う光ファイバ11A、11Aにより形成される窪みに応じて、凹部形状となっている。この外被の凹部16Aは、図1の場合よりも凹部形状が深くなっている。
【0054】
複数の光ファイバを並べ、外被により一体化し光ファイバテープ心線として製造する際の光ファイバのばらけの防止や、光ファイバテープ心線の敷設作業時の外被の剥離防止(光ファイバのばらけの原因となる)あるいは良好な分岐作業、活線分岐時の伝送損失の増減等について検討してみた。その結果、凹部16Aは、隣り合う光ファイバ11A、11Aにより形成される共通接線S2Aを超えないように、言い換えると共通接線S2Aよりも内側に入り込んで形成されるのが好ましいことがわかった。
【0055】
【表3】
Figure 0003664254
【0056】
表3には、図3に示すファイバ径d、テープ厚T、外被厚さt、外被の凹部深さY、凹部でのテープ厚gの関係を示しており、光ファイバテープ心線の分岐性、束PMD、ケーブルPMDについて表したものである。表3の分岐性、束PMD、ケーブルPMDの評価の◎印、〇印は表1の評価で用いたものと同様であり、その説明はここでは省略する。
【0057】
隣り合う光ファイバ11A、11Aの共通接線S2A、S2A間の距離は光ファイバの外径dとすることができ、表3に示す比率g/dが1.0以下であれば、外被12Aの凹部16Aは、光ファイバの共通接線S2Aを超えないこととなる。図2の断面図で見た場合、光ファイバ11Aの共通接線S2A、S2Aの内側(光ファイバの中心軸方向)に位置している。
表3に示す光ファイバテープ心線は、比率g/d≦1.0であり、光ファイバの共通接線を超えておらず、分岐性の評価を見てみると、いずれの光ファイバテープ心線も評価が◎印となっている。この場合、外被12Aの凹部16Aが光ファイバ11A、11Aどうしの窪みに沿って深く形成されるので、外被12Aの凹部16Aの厚さを薄くでき、より分岐しやすくなる。
【0058】
束PMDの評価について見てみると、いずれの光ファイバテープ心線においても、◎印となっており、束PMDは極めて良好である。これらの光ファイバは、凹部16Aでの外被が共通接線を超えないように薄くしてあるので、長さ方向に曲がり易くなっていたり、凹部が深くなっているので、図4に示すように、幅方向に撓み易くなっており、光ファイバテープ心線10Aを束状態にした時に、光ファイバテープ心線に無理な力がかからず、その束PMDが改善できるものと考えられる。また、光ファイバテープ心線10Aの外被12Aが光ファイバ11Aの外周に沿って円形状に近づくため、光ファイバテープ心線を製造する際の外被の硬化収縮応力の異方性が小さくなり、光ファイバテープ心線の束状態でのPMDを改善できるものと考えられる。
ケーブル化PMDの評価を見てみると、比率g/dが0.8以下のものは、ケーブルPMDが0.05(ps/km1/2)以下となり極めて良好なケーブルPMD特性が得られた。比率g/dが0.8以下となると、光ファイバテープ心線10Aの外被12Aの凹部16Aの外被を極めて薄くできるので、光ファイバテープ心線10Aがスロットの溝形状に沿って長手方向および幅方向により曲がり易くなる。したがって、前記テープ心線をケーブル化するときに撚っても、前記テープ心線が曲がって撚りの応力を逃がすことができるのでケーブルPMDが改善されるものと考えられる。
【0059】
【表4】
Figure 0003664254
【0060】
表4は、外径125μmの光ファイバを用いた光ファイバテープ心線のファイバ径d、テープ厚T、外被厚さt、外被の凹部深さY、凹部でのテープ厚gとの関係を示している。外被厚さ、外被の凹部深さ、光ファイバテープ心線の分岐性、束PMD、ケーブルPMDの説明、及び、評価の◎印、〇印、△印の説明は、表1と同様であり、ここでは省略する。
【0061】
外被厚さが20(μm)、15(μm)、10(μm)、5(μm)のいずれの光ファイバテープ心線においても、比率g/dが1.0以下であれば、分岐性、束PMDの評価が◎印となり、比率g/dが0.8以下であれば、ケーブルPMDの評価も◎となる。この原因は表3の場合と同様と考えられる。
【0062】
表4には示されていないが、テープ厚が165μmを超えるもの、すなわち、ファイバ径d+40μm以上の光ファイバテープ心線は、光ファイバの損失を増加させないで分岐作業を行うのに要する時間が長くなる(例えば、5分以上かかってしまう)ため、テープ厚Tはファイバ径d+40μm以下であることが望ましい。
【0063】
【表5】
Figure 0003664254
【0064】
表5には、図3に示すような光ファイバテープ心線であって、光ファイバの外径dが250μmの場合の凹部16Aにおける光ファイバテープ心線の厚さgと、分岐性及びケーブル化(一体性)との関係を示す表が示されている。表に示すケーブル化○とは、光ファイバ心線を集線してケーブル化するときに、前記光ファイバテープ心線が撚られるが、その撚りの応力で光ファイバテープ心線が各光ファイバに分かれてしまわないことを意味する。分岐性の評価は表1〜4の場合と同様である。表に示すように、凹部16Aにおける光ファイバテープ心線の厚さgが80μm〜200μmの場合には分岐性及びテープ化共に良好である。なお、テープ化の観点からは、凹部16Aにおける光ファイバテープ心線の厚さgとして40μm以上を確保するのが望ましい。
【0065】
図1や図3に示すような、本発明に係る光ファイバテープ心線において、外被の凹部は、なめらかな曲線形状Rであることが望ましい。例えば、12Aの凹部16Aが光ファイバ心線の形状にそって凹部の先端がとがった形状であると応力が前記凹部の先端に集中して、割れや亀裂等が発生しやすくなるからである。
【0066】
また、本発明に係る光ファイバテープ心線においては、光ファイバと外被との密着力は、活線分岐時の伝送損失の増大や分岐作業効率に影響を及ぼすときがある。光ファイバ11、11Aと外被12、12Aとの密着力は、伝送損失の増大防止や分岐作業性を考慮すると、光ファイバ1本あたりの密着力が0.025(gf)〜0.25(gf)の範囲内であることが望ましい。前記密着力が前記範囲よりも小さいとケーブル化時に外被12、12Aが破壊されて光ファイバ11、11Aがばらばらになることがある。前記密着力が前記範囲より大きいと分岐性が悪くなる。
【0067】
光ファイバと外被との密着力は以下の方法で測定することができる。図5に示すように光ファイバテープ心線10、10Aにカッターナイフの刃Cを当ててガラスまで切り込む。刃を長さ方向にテープ心線の端部へ移動させてテープ心線の片面の樹脂を剥ぎ取る。光ファイバテープ心線10の端部の外被12を約30mm手で剥いで折り返す。図6に示すように、外被12が剥がれた光ファイバ11を下チャック50Lで掴み、折り返した外被12の先端を上チャック50Uで掴む。上下チャック50L、50U間の距離は約40mmとする。上チャック50Uと下チャック50Lを相対的に180度をなす方向に200mm/分の速度で約50mm移動させ、外被12を剥離させる。
測定値の極大値および極小値をそれぞれ最大値と次点の値、最小値の次点の値、合計4点取り、その平均値を求め、さらに光ファイバテープ心線に含まれる光ファイバの心数で割った値を心線あたりの密着力とする。
【0068】
本発明に係る光ファイバテープ心線10、10Aでは、光ファイバ11、11Aがばらけないで一体性を維持することを主たる目的とした場合は、外被12、12Aの厚みは0.5μm以上が好ましく、この場合の光ファイバテープ心線10、10Aの最大厚さTは、T≧光ファイバの外径d+1(μm)となる。
【0069】
光ファイバテープ心線10、10Aの外被12、12Aの物性によっても、活線分岐時の伝送損失の増大や分岐作業効率に影響を及ぼすときがある。外被の材料の特性として、降伏点応力が20MPa〜45MPaの範囲内が望ましく、容易に分岐作業を行うことができたり、活線分岐時の伝送損失を抑制することができる。降伏点応力はJIS K7113に従い、2号試験片について引っ張り速度を50mm/分として測定する。降伏点応力が20MPa未満であると光ファイバテープ心線を集合してケーブル化する工程で加わる外力によって各光ファイバが分離してしまい、ケーブル化できないことがある。降伏点応力が45MPaを超えると、外被が破壊されにくく光ファイバテープ心線の中間分岐がしづらい。
【0070】
本発明にかかる光ファイバテープ心線の分岐性及び一体化は、外被の物性とも関係する。例えば、ヤング率が大きな外被12、12Aでは凹部16、16Aにおける光ファイバテープ心線10、10Aの厚さgまたは外被の厚さtが小さくても一体化させる拘束力は足りる。分岐性の観点からは、ヤング率が大きい場合には、凹部16、16Aでの光ファイバテープ心線10、10Aの厚さgまたは外被の厚さtを小さくするのが好ましい。
【0071】
ヤング率Eの測定は以下のようにして行う。まず、外被12、12Aを形成する樹脂を用いてシートを作製し、JIS K7113に規定されるJIS2号ダンベルに成形された試験片を用いて、標線間距離25mm、引張速度1mm/minの条件で引っ張る。このとき2.5%伸び時における引っ張り強さから引張割線弾性率を算出する。
【0072】
実験によると、外被12、12Aのヤング率が1000MPaを越えると、凹部16、16Aでの光ファイバテープ心線10、10Aの厚さgが40μm以上では外被12、12Aが硬すぎて光ファイバ11、11Aの分岐性が悪くなる。一方、外被12、12Aのヤング率が100MPa以下になると、凹部16、16Aでの光ファイバテープ心線の厚さgを200μm以上にしなければ柔らかすぎて次工程のケーブル製造時に割れてしまい、一体化の状態を保持できなくなることが分かった。これより、外被12、12Aのヤング率は1000MPa以下とするが、100Mpa以上であることが望ましい。
【0073】
また、分岐性及び一体化は、外被12、12Aを形成する樹脂の破断伸びにも関係する。伸びが60%以下の場合には、光ファイバ11、11Aを容易に分岐することができるが、伸びが10%以下になると、次工程のケーブル製造時に割れてしまい、一体化の状態を保持できなくなる。このことから、破断伸びが60%以下10%以上であることが望ましい。
なお、引っ張り破断伸びの測定は、以下のようにして行う。まず、外被12を形成する樹脂を用いてシートを作製し、JIS K7113に規定されるJIS2号ダンベルに成形された試験片を、引張速度50mm/minの条件で引張り破断させたときの伸び率(%)から求める。
【0074】
前述したようなヤング率を有する紫外線硬化型樹脂の配合を処方する際には、オリゴマーの分子量を小さくするか、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート等の2官能モノマーの添加量を増やすことで、ヤング率を大きくすることができる。
また、前述したような破断伸びを有するように樹脂の配合を行う際には、PTMG等のオリゴマー分子中のジオールの分子量を大きくするか、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート等の2官能モノマーの添加量を下げることにより、破断伸びを大きくすることができる。
【0075】
以上の条件を満たしても、光ファイバ11、11A分岐時の伝送損失が大きいと製品として適さない。すなわち、分岐時の伝送損失の増加が1.0dBより大きくなると、通信が遮断されるおそれがある。これより、分岐時の伝送損失の増加が1.0dB以下である光ファイバテープ心線が活線分岐できる光ファイバテープ心線であり、好ましい。0.5dB以下であるとさらに好ましい。
なお、光ファイバ11、11Aの分岐時における伝送損失の測定は、例えば以下のようにして行う。光ファイバテープ心線10の一方の端面を光源に接続し、他方の端面を受光器に接続する。そして、光源から波長1.55μmの光を光ファイバ11、11Aに入射し、受光器により受光されたパワー(例えば、電圧に変換された波形)をモニターする。分岐により生じた外乱によって損失が生じると前記パワーが減衰するのでこの減衰量から伝送損失を算出する。
【0076】
この光ファイバ11、11Aの波長1.55μmにおけるPetermann−Iの定義によるモードフィールド径は10μm以下であるのが好ましい。同時に、この光ファイバ11、11Aのガラスファイバ13、13Aのケーブルカットオフ波長は1.26μm以下であるのが好ましい。ケーブルカットオフ波長は、22m長でのLP11モードのカットオフ波長であり、2mカットオフ波長より小さい値である。
また、光ファイバ11、11Aのガラスファイバ13、13Aは、波長1.55μmにおける曲げ直径15mmでの曲げ損失が0.1dB/ターン以下とする。曲げ損失は金属棒などに光ファイバを数十回巻き付ける前後の伝送損失差を巻き付けた回数で割って求める。
【0077】
以上説明したように、本発明の光ファイバテープ心線10、10Aは、束状態にしたときの偏波モード分散(PMD)が、0.2ps/km1 /2以下となる利点がある。前記光ファイバテープ心線を構成する光ファイバのPMDが、前記光ファイバテープ心線をケーブル化した後には、0.2ps/km1 /2以下となる利点がある。光ファイバ11、11Aを覆っている外被12、12Aが薄いため、光ファイバテープ心線が曲がり易い。凹部16,16Aがあるため、光ファイバテープ心線が幅方向に曲がり易く、外被の硬化収縮応力の異方性も小さい。従って、光ファイバテープ心線を束状態にしたときでも、無理な外力がかからす、PMDを小さくできる。PMDは長距離伝送に影響するのでPMDが小さい光ファイバテープ心線は長距離伝送が可能である。
【0078】
一方、従来のテープ心線構造では外被厚さ20〜40μmの被覆で光ファイバがすべてコーティングされる。この被覆の硬化時に硬化収縮による応力等で発生する歪がファイバに残留し、偏波モード分散が大きくなると考えられる。
なお、ケーブル化後の偏波モード分散(PMD)の測定方法としては、基準試験法(RTM)と代替試験法(ATM)がある。RTMとしては、ジョーンズマトリックス(JME)法、ポアンカレ球(PS)法がある。また、ATMとしては、偏光状態(SOP)法、干渉法、固定アナライザ(FA)法等がある。束状態で、光ファイバテープ心線の光ファイバの偏波モード分散を上記方法で測定し、その最大値が0.2ps/km1/2以下であるのが好ましい。
【0079】
本発明にかかる光ファイバテープ心線を複数本集線して光ファイバケーブルを製造することができる。光ファイバケーブルの具体例には、スロットと呼ばれる溝付きの線条体の前記溝に複数本の光ファイバテープ心線を集積して収納しその周囲にシースを被覆したスロット型光ファイバケーブルや複数本の光ファイバテープ心線をシースとなる樹脂の管に入れ前記光ファイバテープ心線の周囲にジェリーを充填したルース型光ファイバケーブルを例示できる。
本発明に係る光ファイバテープ心線と、抗張力体とを用いれば、光ファイバコードを製造することができる。例えば、光ファイバテープ心線の周囲に抗張力体を添わし、その周囲にコード用シースを押し出して被覆した光ファイバコードがある。
前記の光ファイバケーブルや光ファイバコードは、屋内配線をするときは、それぞれのシースを剥いで本発明に係る光ファイバテープ心線を取り出して更に、光ファイバテープ心線から光ファイバを分岐して装置等に接続することができる。
【0080】
次に、本発明にかかる光ファイバテープ心線の製造方法について説明する。
図7は光ファイバテープ心線10、10Aの製造方法を示す説明図である。サプライ装置100内に、リール21a〜21d、ダンサローラ22a〜22d及びガイドローラ23が設けられている。リール21a、21b、21c、21dには光ファイバ11a、11b、11c、11dがそれぞれ巻かれている。この光ファイバは、図1や図3の光ファイバテープ心線で説明した光ファイバ11、11Aに相当する。ここでは、4本の光ファイバを用いて光ファイバテープ心線を製造する例を説明するが、光ファイバの本数は4本に限定されない。
【0081】
光ファイバ11a、11b、11c、11dは、リール21a、21b、21c、21dからそれぞれ繰り出されて、ダンサローラ22a、22b、22c、22dによりそれぞれ数十gfの張力が与えられ、ガイドローラ23を通過するときに一つの配列面上に並べられる。更に、直上ガイドローラ24で更に集線されて、塗布装置26へ送られる。塗布装置26には、ニップル25と、ダイス27が装着されている。塗布装置26へ送通された光ファイバ11a〜11dは、ニップル25でガイドされ、所望の配列となる。
【0082】
図8に示すように、ニップル25は、長円形の出線穴25aを有している。出線穴25aの寸法は、光ファイバ11、11Aの本数をN本(ここでは4本)としたときに、幅Wn、厚さTnは、それぞれ以下の式で与えられるものが望ましい。
Wn=光ファイバ外径×N+0.03〜0.08mm
光ファイバ同士を接触させて配列させる場合は、Wn=光ファイバ外径×N+0.03〜0.05mmとするのが好ましい。
厚さTnは、Tn=光ファイバ外径+0.005〜0.01mmとするのが好ましい。
【0083】
この塗布装置26では、図9に示すようなダイス27が設けられている。このダイス27は、4本の各光ファイバ11a、11b、11c、11dが通過する穴27aが接触して設けられている。
【0084】
ダイス27の穴27aの径Ddは、Dd=光ファイバ外径+0.005〜0.05mmが好ましい。また、幅Wdは、Wd=Dd×Nとなっている。光ファイバ同士を接触させずに少し離して配列させる場合は、その間隔だけ広くする。隣り合う光ファイバ11、11A間に形成される凸部27bは、図1(A)においては凹部16、図3では凹部16Aに対応する。この凸部27bの先端は、(T−d)/2/Y≦4.0を満足するように設定するのが好ましい。また、図3に示すものでは、隣り合う光ファイバ11Aの共通接線S2Aよりも必ず内側に位置するようになっている。具体的には、凸部27bの先端間距離Ldは、外被の凹部での光ファイバテープ心線の厚みgに相当するものである。Ldは200μm以下、1.0d以下、0.8d以下、(光ファイバ外径−0.05mm)以下等、外被の凹部における光ファイバテープ心線の厚みgの設計に応じて設定される。
【0085】
なお、ダイス27は、もっぱらワイヤー放電加工で製作されるため、Ldは少なくともワイヤー径よりは大きくなる。最小でおよそ0.05〜0.08mmと大きくなる。また、凸部27bの先端は、光ファイバ11が接触しても傷つかないように、例えばRのようななめらかな曲線形状となっている。テープ心線の内側に向かって凸形状の円弧とする場合曲率半径Rは、およそ0.02〜0.05mm程度のものが望ましい。
【0086】
4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dは、塗布装置26に達した時点では、接触して一平面上に並列配置されており、紫外線硬化型樹脂が周囲に塗布される。その紫外線硬化型樹脂は、加圧式の樹脂タンク28より供給される。そして、紫外線硬化型樹脂が塗布された4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dは、紫外線照射装置29において紫外線が照射されて、硬化される。硬化した紫外線硬化型樹脂は、外被12、12Aとなって4心の光ファイバテープ心線10、10Aが形成される。光ファイバ同士を接触させずに少し離して配列する場合は、ガイドローラ23,24での光ファイバ間隔を調整し、ダイス内で光ファイバ同士が所定の間隔離れるようにする。
【0087】
紫外線照射装置29により紫外線を照射されて硬化した光ファイバテープ心線10は、さらに、ガイドローラ30、送り出しキャプスタン31及び巻き取り張力制御ダンサローラ32を経て、巻き取り装置33へ送られる。この巻き取り装置33において、光ファイバテープ心線10、10Aは、ガイド33aを経て、リール33bに巻取られる。このときの光ファイバテープ心線全体の巻き取り張力は数十gf〜数百gfに設定される。
【0088】
以上、前述した光ファイバテープ心線の製造方法によれば、4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dを接触した状態に並列し、その外側に外被12、12Aを設けて各光ファイバを一体化する。また、光ファイバどうしを接触させない光ファイバテープ心線を製造する場合は、光ファイバの間隔を保つようにする。この場合、光ファイバの間隔は10μm以下が望ましい。隣接する光ファイバ11、11A間に凹部16、16Aを形成し、光ファイバテープ心線の厚さの最大値を光ファイバの径ないし光ファイバの径よりも40μm大きい値とするので各光ファイバ11を容易に分岐(活線分岐)させることができる。光ファイバテープ心線10、10Aが、(T−d)/2/Y≦4.0の関係式を満足するものであると分岐性がさらによい。凹部16Aが隣接する光ファイバ11の共通接線を超えないように外被12Aが設けられるとPMDがよい。
【0089】
なお、前述した光ファイバテープ心線の製造方法においては、4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dを並列し、その外側に外被12、12Aを一体的に設ける場合について説明した。この他、4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dの各々に別個に紫外線硬化型樹脂を塗布し、4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dを密着させてから外被12、12Aを硬化させることもできる。
【0090】
すなわち、図10に示すように、4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dは、塗布装置26に挿通される。塗布装置26では、図11に示すようなダイス40を使用する。このダイス40では、出線穴40aが分離して配置されており、この状態で各光ファイバ11a、11b、11c、11dに別個に紫外線硬化樹脂を塗布する。その後、紫外線照射装置29の下流側に設けられている集線用のガイドローラ41により4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dを紫外線照射装置29内で一列に密着して並列させ、紫外線を照射して一体化する。このとき、隣接する光ファイバ間の樹脂は、周囲に押し出され、光ファイバどうしが接触する。また、光ファイバどうしを接触させない光ファイバテープ心線を製造する場合は、光ファイバの間隔を保つようにする。この場合、光ファイバの間隔は10μm以下が望ましい。各光ファイバに塗布する樹脂の量を調整して、隣接する光ファイバ11、11Aに凹部16、16Aを形成して、前記樹脂を硬化する。
なお、その他の構成は、図7で説明したものと共通するので、共通する部位には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0091】
この光ファイバテープ心線の製造方法においても、前述した場合と同様に、光ファイバテープ心線10、10Aは各光ファイバ11、11Aを容易に分岐させることができるものであり、さらにはPMDが小さいものである。
【0092】
なお、本発明の光ファイバテープ心線及びその製造方法は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
【0093】
(実施例)
以下に、図2に示す構成の光ファイバテープ心線の具体的な種々の実施例を示す。光ファイバ11Aとして、外径が250μmで保護被覆14A及び着色層15Aを有するものを4本用いて、光ファイバテープ心線10Aを製造した。テープ材には紫外線硬化樹脂を用いた。この紫外線硬化樹脂としては、例えばPTMG(ポリテトラメチレングリコール)、TDI(トリレンジイソシアネート)及びHEA(ヒドロキシエチルアクリレート)が共重合したウレタンアクリレート系オリゴマーをベースとした樹脂を用いた。テープ材の樹脂の希釈モノマーとして、N−ビニルピロリドン、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート及び光開始材としてのイルガキュア184を添加した樹脂を用いた。ヤング率、伸びは、これらの配合する樹脂や処方を変えることにより変化させた。
【0094】
使用したニップル25は、幅Wn=1.04mm、厚さTn=0.260mmで加工した。ダイス27は、穴径Dd=0.260mm、幅Wd=1.04mm、間隔Ld=0.08〜0.20mm、凹部16Aにおける光ファイバテープ心線の厚さgが所定の値になるように加工した。
【0095】
表6には、前述した種々の条件を満たす第1実施例〜第11実施例の結果が示されている。ここで、第1実施例〜第10実施例の製造方法としては、表1において説明したように、4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dを密着させて並列させ、この状態で一括して樹脂を塗布して一体化させる方法とした。また、第11実施例では、図10において説明したように、4本の光ファイバ11a、11b、11c、11dに各々樹脂を塗布した後、集線して一体化する方法を採用した。
【0096】
【表6】
Figure 0003664254
【0097】
表6に示すように、いずれの場合でも、分岐性及びケーブル化時の一体化共に良好であることが分かる。
また、第1実施例について、ケーブル化後の光ファイバのPMDを測定すると、0.04ps/km 1 2であった。
なお、第1実施例〜第9実施例においては、波長1.55μmにおけるモードフィールド径が9.8μmであり、ケーブルカットオフ波長が1.2μmである光ファイバを使用した。第10実施例においては、波長1.55μmにおけるモードフィールド径が7.6μmであり、ケーブルカットオフ波長が1.2μmである光ファイバを使用した。この場合には、分岐時のロスがさらに小さくなっていることが分かる。
【0098】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明にかかる光ファイバテープ心線は、光ファイバテープ心線をケーブル化するときにばらばらにならないように保持すると共に、各光ファイバを容易に分岐させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光ファイバテープ心線を示しており、(A)は断面図、(B)は
斜視図である。
【図2】 光ファイバテープ心線の分岐方法を示す模式図である。
【図3】 本発明に係る別の光ファイバテープ心線を示しており、(A)は断面図、(B
)は斜視図である。
【図4】 本発明に係る光ファイバテープ心線が撓んでいる状態を示す断面図である。
【図5】 光ファイバと外被との密着力を測定する方法を説明した説明図である。
【図6】 光ファイバと外被との密着力を測定する方法を説明した説明図である。
【図7】 光ファイバテープ心線の製造方法を示す説明図である。
【図8】 ニップルの断面図である。
【図9】 ダイの断面図である。
【図10】 別の光ファイバテープ心線の製造方法を示す説明図である。
【図11】 ダイの断面図である。
【図12】 特許文献1に示される従来の光ファイバテープ心線を示す断面図である。
【図13】 特許文献2に示される従来の光ファイバテープ心線を示す断面図である。
【図14】 特許文献3に示される従来の光ファイバテープ心線を示す断面図である。
【符号の説明】
10、10A 光ファイバテープ心線
11、11A 光ファイバ
12、12A 外被
13、13A ガラスファイバ
14、14A 保護被覆
15、15A 着色層
16、16A 凹部
17 共通接線

Claims (21)

  1. 光ファイバを複数本並列し、これらの複数本の光ファイバの周囲を外被により一体化している光ファイバテープ心線であって、
    前記外被が前記光ファイバテープ心線の全長にわたって設けられると共に、隣り合う前記光ファイバの間の窪みに応じて前記外被に凹部が形成され、前記光ファイバテープ心線の厚さの最大値をT(μm)とし、前記光ファイバの外径をd(μm)としたとき、T≦d+40(μm)であり、前記外被の凹部における光ファイバテープ心線の厚さをg(μm)としたとき、g≦1.0d(μm)であり、前記光ファイバテープ心線を挟む分岐工具に立設された可撓性線材でこすって前記光ファイバを活線分岐するときの損失増加が1.0(dB)以下で分岐可能である分岐性を備えた光ファイバテープ心線。
  2. 請求項1に記載の光ファイバテープ心線であって、T≦d+30(μm)である光ファイバテープ心線。
  3. 請求項1又は2に記載の光ファイバテープ心線であって、前記複数本の光ファイバが互いに接触している光ファイバテープ心線。
  4. 請求項1又は2に記載の光ファイバテープ心線であって、前記複数本の光ファイバは互いに接触しておらず、かつ、前記光ファイバどうしの間隔が10(μm)以下である光ファイバテープ心線。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、T≧d+1(μm)である光ファイバテープ心線。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、前記外被の凹部における光ファイバテープ心線の厚さをgとしたとき、g≦0.8d(μm)である光ファイバテープ心線。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、g≦200(μm)以下である光ファイバテープ心線。
  8. 請求項1に記載の光ファイバテープ心線であって、隣り合う光ファイバの共通接線よりも外側の外被の厚さの最大値が20(μm)以下である光ファイバテープ心線。
  9. 請求項8に記載の光ファイバテープ心線であって、前記外被の厚さの最大値が10(μm)以下である光ファイバテープ心線。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、前記外被の凹部は、なめらかな曲線形状である光ファイバテープ心線。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバと前記外被との心線あたりの密着力が0.025(gf)〜0.25(gf)の範囲内である光ファイバテープ心線。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、前記外被の降伏点応力が20(MPa)〜45(MPa)の範囲内である光ファイバテープ心線。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバの波長1.55(μm)におけるPetermann−Iの定義によるモードフィールド径が10(μm)以下且つ光ファイバのケーブルカットオフ波長が1.26(μm)以下である光ファイバテープ心線。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバの曲げ直径15(mm)での波長1.55(μm)における曲げ損失が0.1(dB/ターン)以下である光ファイバテープ心線。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバがガラスファイバの周囲に保護被覆を有する光ファイバ素線である光ファイバテープ心線。
  16. 請求項15に記載の光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバが前記光ファイバ素線の周囲に着色層を有する光ファイバテープ心線。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバテープ心線の偏波モード分散が束状態で0.2(ps/km1/2)以下である光ファイバテープ心線。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載した光ファイバテープ心線を複数本集線した光ファイバケーブル。
  19. 請求項1〜17のいずれか1項に記載した光ファイバテープ心線を複数本積層した光ファイバケーブル。
  20. 請求項1〜17のいずれか1項に記載した光ファイバテープ心線と抗張力体とを備えている光ファイバコード。
  21. 複数本の光ファイバを、塗布装置に装着されたダイスの穴を通して前記塗布装置により前記複数本の光ファイバの周囲に樹脂を塗布し、前記樹脂を硬化させて前記複数本の光ファイバを一括して覆う外被を形成する光ファイバテープ心線の製造方法であって、前記複数本の光ファイバを並列させてから、前記ダイスの穴に通し、前記ダイスの穴には隣り合う前記光ファイバ間に凸部が形成されており、前記凸部により、隣り合う前記光ファイバの間の窪みに応じて前記外被の凹部を形成し、前記光ファイバテープ心線の厚さの最大値をT(μm)とし、前記光ファイバの外径をd(μm)としたとき、T≦d+40(μm)且つ、前記外被の凹部における光ファイバテープ心線の厚さをg(μm)としたとき、g≦1.0d(μm)となるように全長にわたって外被を形成する、前記光ファイバテープ心線を挟む分岐工具に立設された可撓性線材でこすって前記光ファイバを活線分岐するときの損失増加が1.0(dB)以下で分岐可能である分岐性を備えた光ファイバテープ心線の製造方法。
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