JPH06194549A - 光ファイバテープ心線用着色素線およびその製造方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線用着色素線およびその製造方法

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JPH06194549A
JPH06194549A JP4347337A JP34733792A JPH06194549A JP H06194549 A JPH06194549 A JP H06194549A JP 4347337 A JP4347337 A JP 4347337A JP 34733792 A JP34733792 A JP 34733792A JP H06194549 A JPH06194549 A JP H06194549A
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JP
Japan
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layer
optical fiber
wire
colored
adhesive
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JP4347337A
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English (en)
Inventor
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Katsuyoshi Ishida
克義 石田
Shinji Araki
真治 荒木
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の光ファバテープ心線用着色素線は、
原色素線5の最外被覆層4の外周面上に、接着層6を介
して着色層7が設けられたことを特徴としている。その
製造方法は、最外層に着色層7を有する光ファイバテー
プ心線用着色素線1を製造するに際し、原色素線5の最
外被覆層4の外周面に接着剤を塗布し、その後、着色層
7となるべき樹脂組成物を塗布し硬化せしめることを特
徴としている。 【効果】 着色素線1を光ファイバテープ心線17とし
て使用した場合の単心分離性が向上する。すなわち、単
心分離時に、原色素線5の最外被覆層4と着色層7との
間で剥離が生じることがなくなり、単心分離後も、各着
色素線1は良好な着色状態を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単心分離型光ファイバ
テープ心線において用いられる着色素線およびその製造
方法に係り、特に単心分離性の向上を図った光ファイバ
テープ心線用着色素線およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このような光ファイバテープ心線用着色
素線には、従来一般に、光ファイバ裸線の外周にプライ
マリ層、セカンダリ層を順に設けた原色素線の外周面上
に、着色層を形成した構造のものがある。この光ファイ
バテープ心線用着色素線を製造するに際しては、まず原
色素線を作製した後、その外周面上に、着色顔料を含有
する樹脂組成物を塗布し、硬化させて着色層を形成する
という方法が採用されている。なお、得られた着色素線
を光ファイバテープ心線として利用する場合には、各着
色素線の単心分離性を良くするために、前記着色層をな
すべき樹脂組成物中に、シリコーン系あるいはフッ素系
などの適当な剥離剤を含有させておくことが一般的に行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記着色素
線を光ファイバテープ心線として利用するに当たって
は、着色素線を複数本並設するとともに、各着色素線の
周囲をテープ形成用樹脂(UV硬化型樹脂など)で覆っ
てテープ化する。
【0004】ところが、この光ファイバテープ心線の単
心分離を試みた場合、着色層とテープ形成用樹脂との間
で剥離が生じず、着色層とその内側に隣接するセカンダ
リ層との間で剥がれてしまうことが多々あった。これ
は、着色層に含まれる離型成分(シリコーン系、フッ素
系等)が、外側のテープ形成用樹脂にばかりか、内側の
セカンダリ層にまで作用してしまうためである。この場
合には、前記着色素線は、着色層が剥がれ落ちて原色と
なってしまうために、各素線間における識別が不可能と
なる問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、光ファイバテープ心線からの単心分離
時に、着色層とその内側に隣接する被覆層との間で剥離
が生じることのない光ファイバテープ心線用着色素線の
製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の光ファイバテープ心線用着色素線は、原
色素線の最外被覆層の外周面上に、接着層を介して着色
層が設けられていることを特徴としている。また、本発
明の光ファイバテープ心線用着色素線の製造方法は、最
外層に着色層を有する光ファイバテープ心線用着色素線
を製造するに際し、原色素線の最外被覆層の外周面に接
着剤を塗布し、その後、着色層となるべき樹脂組成物を
塗布し硬化せしめる方法を採用している。特に、請求項
3では、接着剤としてホットメルトタイプの接着剤を使
用することを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明に係る光ファイバテープ心線用着色素線
およびその製造方法によれば、原色素線の外周に接着層
を介して着色層が形成されるので、原色素線の最外被覆
層と着色層との間の密着性が向上し、これらの層の間で
の剥離が生じ難くなる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明を詳しく説明
する。
【0009】図1は、光ファイバテープ心線用着色素線
の断面構造を示す図である。この着色素線1は、光ファ
イバ裸線2の外周面上にプライマリ層3、セカンダリ層
4を順に形成した原色素線5の外周に、接着層6を介し
て、着色層7が設けられて、概略構成されている。
【0010】プライマリ層3、セカンダリ層4には、と
もにウレタンアクリレート系のUV硬化型樹脂などが用
いられ、それぞれの厚さは、20〜40μm、10〜3
0μm程度とされる。
【0011】接着層6には、エポキシ系接着剤、あるい
はその他プラスチックの接着に通常使用される公知のも
のが用いられ、厚さ0.2〜0.5μm程度に塗布され
る。ここで、前記接着剤には、ホットメルトタイプのも
のを用いることが好ましい。このようにホットメルトタ
イプの接着剤を用いることにより、この接着層6の外周
に着色層7を塗布し硬化させる際に、接着層6が溶融し
て着色層7と前記セカンダリ層4との間の密着性を向上
させるからである。
【0012】着色層7には、ウレタンアクリレート系の
UV硬化型樹脂にシリコーン系、フッ素系等の剥離剤、
および所望の色調に応じた適宜の着色顔料を添加したも
のが用いられる。ここで、剥離剤の含有量は、前記UV
硬化型樹脂100重量部に対し0.1〜10重量部、着
色顔料の含有量は0.1〜10重量部程度とされるるの
が好ましい。着色層7の厚さは、2〜10μ程度とされ
る。
【0013】次に、光ファイバテープ心線用着色素線の
製造方法の一実施例を、図2を参照しながら説明する。
【0014】原色素線送り出し装置8により送り出され
た原色素線5を、ダンサー9で案内しながら接着剤塗布
装置10に送り、そこで前記ホットメルトタイプの接着
剤を前記の厚さに塗布する。
【0015】次いで、この素線を着色層用コーター11
に送り、着色層7を形成するべき前記の樹脂組成物を前
記厚さとなるように塗布する。
【0016】続いて、この素線をUVランプ12に通
し、ここでUV線を照射することで、先に塗布した着色
層7を硬化せしめる。この時、UV照射によって着色層
7が完全に硬化するとともに、前記接着層6が溶融する
程度の温度に加熱されるように、UV照射時間を約0.
1〜0.5秒程度とし、UVランプ12中を通過する際
の素線の線速を、100〜500m/分程度に調整す
る。
【0017】得られた着色素線1は、引き取り装置13
およびダンサー14で案内しながら巻き取り装置15に
送り、そこで巻き取って回収する。
【0018】このようにして得られた着色素線1は、前
述したように、セカンダリ層4の外周に接着層6を介し
て着色層7が形成されているので、セカンダリ層4と着
色層7との間の密着性に優れている。したがって、図3
に示したように、この着色素線1、1…を複数本並設
し、各着色素材1、1…の周囲をテープ形成用樹脂16
で覆って光ファイバテープ心線17とした場合に、各着
色素線1の単心分離性が向上する。すなわち、単心分離
時に、着色層7とセカンダリ層4との間で剥離が生じる
ことがなく、着色層7とテープ形成用樹脂16との間で
良好に剥がれるので、各着色素線1は、単心分離後も良
好な着色状態を維持することができ、互いに識別可能で
ある。特に請求項3に記載したように、接着層6にホッ
トメルトタイプの接着剤を用いることにより、着色層7
の硬化時に接着剤が溶融するので、着色層7と前記セカ
ンダリ層4との間の密着性をより向上させることができ
る。
【0019】次に、具体的な実施例を示し、本発明の効
果を明らかにする。
【0020】(実施例)光ファイバ裸線2として、径1
25μmのシングルモードファイバ(MFD=9.5μ
m、λc=1.20μm)を用い、その外周面上にウレ
タンアクリレート系のUV硬化型樹脂を厚さ37.5μ
m塗布し硬化せしめてプライマリ層3を形成し、さらに
その外周面上に、ウレタンアクリレート系のUV硬化型
樹脂を厚さ22.5μm塗布硬化せしめてセカンダリ層
4を形成し、原色素線5を得た。その後、セカンダリ層
4の上に、ホットメルトタイプのエポキシ系接着剤を厚
さ0.2〜0.5μm塗布して接着層6を形成した。その
後、接着層6の上に着色層7を形成するべき樹脂組成物
を、厚さ5μmとなるように塗布した。この樹脂組成物
には、ウレタンアクリレート系のUV硬化型樹脂100
重量部に対しシリコーン系の剥離剤を0.5重量部とチ
タンホワイト(白色顔料)1.0重量部を添加した樹脂
組成物を用いた。その後この素線を、UVランプ12内
に線速200m/分で通過させ、着色層7を硬化させ、
実施例の着色素線を得た。
【0021】(比較例)光ファイバ裸線の外周面上に、
プライマリ層およびセカンダリ層を順に塗布硬化せしめ
た後、その原色素線の外周面上に直接着色層を形成した
以外は、前記実施例と同様にして、比較例の着色素線を
作製した。
【0022】(光ファイバテープ心線作製)実施例およ
び比較例の着色素線1を各4本ずつ並列させ、周囲をU
V硬化型樹脂16で覆って、それぞれ幅1.1mm、厚
さ0.4mmの光ファイバテープ心線17を作製した。
【0023】(単心分離試験)実施例および比較例の光
ファイバテープ心線17から、それぞれ着色素線1を1
m単心分離させ、その時の着色素線1の着色層7の剥が
れの有無を調べた。調査回数は、それぞれ50回ずつと
した。その結果、実施例の光ファイバテープ心線17に
おいては、着色層7の剥がれが1回も認められなかっ
た。これに対して、比較例の光ファイバテープ心線で
は、50回のうち7回、着色層の剥がれが認められた。
【0024】(損失特性)実施例および比較例の光ファ
イバテープ心線17のロス増と、低温(−40℃)およ
び高温(+60℃)におけるロス増を測定した。測定時
の波長は、1.3μmおよび1.55μmとした。その結
果、実施例および比較例の光ファイバテープ心線17は
ともに、ロス増、低温および高温時のロス増が、測定波
長1.3μm、1.55μmの両方の場合において、0.
01dB/cm以内と、安定であった。
【0025】これらの結果より、原色素線5の外周に接
着層6を介して着色層7を形成した実施例の着色素線1
において、光ファイバテープ心線17として使用した際
の単心分離性が向上し、単心分離においても着色層7の
剥がれが生じないことが明らかとなった。
【0026】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、プライマリ層3、セカンダリ層4、接着層
6あるいは着色層7を形成するべき樹脂組成物や、テー
プ形成用樹脂16等の種類、またそれらの硬化方法、硬
化条件などの具体的構成要件は、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内で適宜変更可能であることはもちろんであ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光フ
ァイバテープ心線用着色素線およびその製造方法によれ
ば、得られた着色素線を光ファイバテープ心線として使
用した場合に、その単心分離性が向上する。すなわち、
単心分離時に、原色素線と着色層との間で剥離が生じる
ことがないので、各着色素線は、単心分離後も良好な着
色状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光ファイバテープ心線用着色素
線の一実施例を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る光ファイバテープ心線用着色素
線の製造方法を示す概念図である。
【図3】 光ファイバテープ心線の構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…着色素線(光ファイバテープ心線用着色素線)、4
…セカンダリ層(被覆層)、5…原色素線、6…接着
層、7…着色層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原色素線の最外被覆層の外周面上に、接
    着層を介して着色層が設けられていることを特徴とする
    光ファイバテープ心線用着色素線。
  2. 【請求項2】 最外層に着色層を有する光ファイバテー
    プ心線用着色素線を製造するに際し、 原色素線の最外被覆層の外周面に接着剤を塗布し、その
    後、着色層となるべき樹脂組成物を塗布し硬化せしめる
    ことを特徴とする光ファイバテープ心線用着色素線の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 接着剤としてホットメルトタイプの接着
    剤を使用することを特徴とする請求項2に記載の光ファ
    イバテープ心線用着色素線の製造方法。
JP4347337A 1992-12-25 1992-12-25 光ファイバテープ心線用着色素線およびその製造方法 Pending JPH06194549A (ja)

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JP2018010238A (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 住友電気工業株式会社 光ファイバテープ心線、その製造方法、及びその製造装置

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