JP2541397B2 - 単心分離型光ファイバユニット - Google Patents
単心分離型光ファイバユニットInfo
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- JP2541397B2 JP2541397B2 JP3184438A JP18443891A JP2541397B2 JP 2541397 B2 JP2541397 B2 JP 2541397B2 JP 3184438 A JP3184438 A JP 3184438A JP 18443891 A JP18443891 A JP 18443891A JP 2541397 B2 JP2541397 B2 JP 2541397B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- layer
- fiber unit
- curable resin
- separation type
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数心の紫外線硬化型
樹脂被覆光ファイバ（以下、ＵＶ被覆光ファイバとい
う）を集合し、２層の紫外線硬化型樹脂により一括被覆
した単心分離型光ファイバユニットに関するものであ
る。
樹脂被覆光ファイバ（以下、ＵＶ被覆光ファイバとい
う）を集合し、２層の紫外線硬化型樹脂により一括被覆
した単心分離型光ファイバユニットに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より、図２に示すような単心分離型
光ファイバユニットがよく知られている。これは、光フ
ァイバ１の外周にシリコーンの緩衝層２を設けて成る光
ファイバ心線３を集合し、その上に再びシリコーンで保
護層４を一体的に被覆したものである。
光ファイバユニットがよく知られている。これは、光フ
ァイバ１の外周にシリコーンの緩衝層２を設けて成る光
ファイバ心線３を集合し、その上に再びシリコーンで保
護層４を一体的に被覆したものである。
【０００３】しかし上記使用材料は、製造時のシリコー
ンの硬化速度が遅く、製造線速が上がらず、コストが高
いという問題があった。この様な問題に対し、種々の材
料の検討がなされ、その結果、緩衝層２及び保護層３に
紫外線硬化型樹脂を適用する提案がなされている。この
ように硬化速度が速い紫外線硬化型樹脂を用いることに
より、生産性の向上，そしてコスト低減を図ることがで
きる。
ンの硬化速度が遅く、製造線速が上がらず、コストが高
いという問題があった。この様な問題に対し、種々の材
料の検討がなされ、その結果、緩衝層２及び保護層３に
紫外線硬化型樹脂を適用する提案がなされている。この
ように硬化速度が速い紫外線硬化型樹脂を用いることに
より、生産性の向上，そしてコスト低減を図ることがで
きる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た材料で製造した光ファイバユニットは、円形断面状に
一括被覆を施す構造であることから、耐側圧性を持たせ
るためヤング率の高い、例えば２０kg／mm2 以上の紫外
線硬化型樹脂を適用しており、また少なくとも２心以上
の多心のＵＶ光ファイバを一括被覆しているので、端末
処理を行うとき１心づつの分離が困難で、取り扱いが繁
雑となり、作業性が悪いという問題がある。また、低温
下での紫外線硬化型樹脂の収縮が大きく、光損失の増加
が生じやすかった。更に、各光ファイバユニット自身の
色別のため、保護層４にカラーインクを混入させていた
が、保護層４の被覆厚さが薄いため、白色と灰色が区別
できないという問題もあった。従って、紫外線硬化型樹
脂からなる単心分離光ファイバユニットは、接続作業
性，温度特性，色別特性の面で実用化が難しかった。
た材料で製造した光ファイバユニットは、円形断面状に
一括被覆を施す構造であることから、耐側圧性を持たせ
るためヤング率の高い、例えば２０kg／mm2 以上の紫外
線硬化型樹脂を適用しており、また少なくとも２心以上
の多心のＵＶ光ファイバを一括被覆しているので、端末
処理を行うとき１心づつの分離が困難で、取り扱いが繁
雑となり、作業性が悪いという問題がある。また、低温
下での紫外線硬化型樹脂の収縮が大きく、光損失の増加
が生じやすかった。更に、各光ファイバユニット自身の
色別のため、保護層４にカラーインクを混入させていた
が、保護層４の被覆厚さが薄いため、白色と灰色が区別
できないという問題もあった。従って、紫外線硬化型樹
脂からなる単心分離光ファイバユニットは、接続作業
性，温度特性，色別特性の面で実用化が難しかった。
【０００５】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、接続作業性，温度特性及び色別特性に優れ且つ低価
格の単心分離型光ファイバユニットを提供することにあ
る。
し、接続作業性，温度特性及び色別特性に優れ且つ低価
格の単心分離型光ファイバユニットを提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数心の紫外線硬化型樹脂被覆光ファイバ
を集合し、２層の紫外線硬化型樹脂により一括被覆した
単心分離型光ファイバユニットにおいて、前記被覆層の
第１層目は当該１層目の重量の１％以下の白インクを混
入させた０．３kg／mm2 以下のヤング率を有し、第２層
目は光ファイバユニット自身の色別のためのインクを混
入させた２０kg／mm2 以下のヤング率を有し、この２層
の紫外線硬化型樹脂により前記光ファイバを円形断面状
にあるいはテープ状に集合し一括被覆を施した構造を備
えたものである。
に本発明は、複数心の紫外線硬化型樹脂被覆光ファイバ
を集合し、２層の紫外線硬化型樹脂により一括被覆した
単心分離型光ファイバユニットにおいて、前記被覆層の
第１層目は当該１層目の重量の１％以下の白インクを混
入させた０．３kg／mm2 以下のヤング率を有し、第２層
目は光ファイバユニット自身の色別のためのインクを混
入させた２０kg／mm2 以下のヤング率を有し、この２層
の紫外線硬化型樹脂により前記光ファイバを円形断面状
にあるいはテープ状に集合し一括被覆を施した構造を備
えたものである。
【０００７】
【作用】第１層目の内側被覆層は０．３kg/ mm2 以下の
低ヤング率であることから、ケーブル布設時のＵＶ被覆
光ファイバの分岐に際し、一括被覆の紫外線硬化型樹脂
の除去及び分離が容易になる。また内側被覆層のヤング
率が０．３kg／mm2 以下の場合、温度を−７０℃まで冷
却しても光損失は増加しない。更に、内側被覆層に白イ
ンクを第１層目の重量割合で１％添加することにより、
下地が白色となり、各光ファイバユニットを色別できる
ようになる。
低ヤング率であることから、ケーブル布設時のＵＶ被覆
光ファイバの分岐に際し、一括被覆の紫外線硬化型樹脂
の除去及び分離が容易になる。また内側被覆層のヤング
率が０．３kg／mm2 以下の場合、温度を−７０℃まで冷
却しても光損失は増加しない。更に、内側被覆層に白イ
ンクを第１層目の重量割合で１％添加することにより、
下地が白色となり、各光ファイバユニットを色別できる
ようになる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
【０００９】図１は、本単心分離光ファイバユニットの
一実施例を示す説明図であり、光ファイバ１の周りに紫
外線硬化型樹脂の緩衝層５を施した６本の光ファイバ心
線３を集合し、その上に再びに紫外線硬化型樹脂からな
る２層の被覆層、即ち内側被覆層６、外側被覆層７を一
体的に被覆した構造になっている。この光ファイバユニ
ットにおいて、第１層目の内側被覆層６には、１層目の
重量の１％以下の白インクを混入させた０．３kg／mm2
以下のヤング率を有する紫外線硬化型樹脂が、また第２
層目の外側被覆層７には、２０kg／mm2 以下のヤング率
を有する紫外線硬化型樹脂が用いられ、この２層の被覆
層６，７により上記６本の光ファイバ心線３が円形断面
状に一括被覆されている。
一実施例を示す説明図であり、光ファイバ１の周りに紫
外線硬化型樹脂の緩衝層５を施した６本の光ファイバ心
線３を集合し、その上に再びに紫外線硬化型樹脂からな
る２層の被覆層、即ち内側被覆層６、外側被覆層７を一
体的に被覆した構造になっている。この光ファイバユニ
ットにおいて、第１層目の内側被覆層６には、１層目の
重量の１％以下の白インクを混入させた０．３kg／mm2
以下のヤング率を有する紫外線硬化型樹脂が、また第２
層目の外側被覆層７には、２０kg／mm2 以下のヤング率
を有する紫外線硬化型樹脂が用いられ、この２層の被覆
層６，７により上記６本の光ファイバ心線３が円形断面
状に一括被覆されている。
【００１０】第１層目の内側被覆層６は０．３kg／mm2
以下の低ヤング率であることから、ケーブル布設時のＵ
Ｖ被覆光ファイバの分岐に際し、一括被覆の紫外線硬化
型樹脂の除去及び分離、例えば径０．４mmＵＶ被覆光フ
ァイバ相互の分離を、容易にかつ安定・確実に行うこと
ができる。
以下の低ヤング率であることから、ケーブル布設時のＵ
Ｖ被覆光ファイバの分岐に際し、一括被覆の紫外線硬化
型樹脂の除去及び分離、例えば径０．４mmＵＶ被覆光フ
ァイバ相互の分離を、容易にかつ安定・確実に行うこと
ができる。
【００１１】また本光ファイバユニットは、温度を−７
０℃まで下げても光損失の増加が生じない。その理由
は、内側被覆層６のヤング率を０．３kg／mm2 以下と規
定したからである。ヤング率を０．３kg／mm2 以下とし
た理由は、ヤング率０．１kg／mm2 ，０．３kg／mm2 ，
５kg／mm2 ，２３kg／mm2 ，４４kg／mm2 の材料を用
い低温試験を行ったところ、５kg／mm2 以上のものは樹
脂の収縮が大きく−３０℃から−４０℃で単一モード光
ファイバの１．５５μm 波長における光損失の増加が約
０．１０dB／Kmと明らかに光損失の増加が認められたの
に対し、０．３kg／mm2 以下の樹脂は恒温槽の最低冷却
温度−７０℃まで光損失の増加が認められなかったため
である。
０℃まで下げても光損失の増加が生じない。その理由
は、内側被覆層６のヤング率を０．３kg／mm2 以下と規
定したからである。ヤング率を０．３kg／mm2 以下とし
た理由は、ヤング率０．１kg／mm2 ，０．３kg／mm2 ，
５kg／mm2 ，２３kg／mm2 ，４４kg／mm2 の材料を用
い低温試験を行ったところ、５kg／mm2 以上のものは樹
脂の収縮が大きく−３０℃から−４０℃で単一モード光
ファイバの１．５５μm 波長における光損失の増加が約
０．１０dB／Kmと明らかに光損失の増加が認められたの
に対し、０．３kg／mm2 以下の樹脂は恒温槽の最低冷却
温度−７０℃まで光損失の増加が認められなかったため
である。
【００１２】また、内側被覆層６に紫外線によって硬化
できる最大量の白インクを１％（内側被覆層の重量割
合）を添加することによって下地が白色となり、各光フ
ァイバユニットを色別するための被覆層外側７に混入し
た各インクの色が浮かび上がり、灰色と白色がよりはっ
きりと区別することができるようになり、信頼性の高い
ものになった。
できる最大量の白インクを１％（内側被覆層の重量割
合）を添加することによって下地が白色となり、各光フ
ァイバユニットを色別するための被覆層外側７に混入し
た各インクの色が浮かび上がり、灰色と白色がよりはっ
きりと区別することができるようになり、信頼性の高い
ものになった。
【００１３】なお、光ファイバユニットは断面円形状に
限らず、複数の光ファイバ心線３を並列にならべ、その
上に２層の一括被覆を施すようにしてもよい。
限らず、複数の光ファイバ心線３を並列にならべ、その
上に２層の一括被覆を施すようにしてもよい。
【００１４】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の単心分離光
ファイバユニットは、接続作業時に光ファイバの単心分
離が容易にでき、且つ低温特性及び色別特性にも優れて
いる。更に、紫外線硬化型樹脂の硬化速度が、従来のシ
リコーン樹脂に比べ速く、製造線速がアップし、低価格
になるという効果もある。
ファイバユニットは、接続作業時に光ファイバの単心分
離が容易にでき、且つ低温特性及び色別特性にも優れて
いる。更に、紫外線硬化型樹脂の硬化速度が、従来のシ
リコーン樹脂に比べ速く、製造線速がアップし、低価格
になるという効果もある。
【図１】本発明の単心分離光ファイバユニットの一実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図２】従来の単心分離光ファイバユニットの断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 １ 光ファイバ ２ 緩衝層（ ３ 光ファイバ心線 ４ 保護層 ５ 緩衝層 ６ 内側被覆層（第１層目） ７ 外側被覆層（第２層目）
Claims (1)
- 【請求項１】複数心の紫外線硬化型樹脂被覆光ファイバ
を集合し、２層の紫外線硬化型樹脂により一括被覆した
単心分離型光ファイバユニットにおいて、前記被覆層の
第１層目は当該１層目の重量の１％以下の白インクを混
入させた０．３kg／mm2 以下のヤング率を有し、第２層
目は光ファイバユニット自身の色別のためのインクを混
入させた２０kg／mm2 以下のヤング率を有することを特
徴とする単心分離型光ファイバユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3184438A JP2541397B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 単心分離型光ファイバユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3184438A JP2541397B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 単心分離型光ファイバユニット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05107432A JPH05107432A (ja) | 1993-04-30 |
| JP2541397B2 true JP2541397B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=16153158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3184438A Expired - Lifetime JP2541397B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 単心分離型光ファイバユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2541397B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100429505B1 (ko) * | 2002-02-16 | 2004-05-03 | 삼성전자주식회사 | 광섬유 번들을 포함하는 광섬유 케이블 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60213915A (ja) * | 1984-04-09 | 1985-10-26 | Ocean Cable Co Ltd | 海底光ケ−ブル用光フアイバユニツト |
| JP2818208B2 (ja) * | 1989-08-07 | 1998-10-30 | 株式会社フジクラ | 光ファイバテープ心線 |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP3184438A patent/JP2541397B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05107432A (ja) | 1993-04-30 |
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