JPH0875959A - ジェリー充填型光ファイバケーブル - Google Patents

ジェリー充填型光ファイバケーブル

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JPH0875959A
JPH0875959A JP6210227A JP21022794A JPH0875959A JP H0875959 A JPH0875959 A JP H0875959A JP 6210227 A JP6210227 A JP 6210227A JP 21022794 A JP21022794 A JP 21022794A JP H0875959 A JPH0875959 A JP H0875959A
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JP
Japan
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jelly
optical fiber
fiber cable
filled
consistency
Prior art date
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Pending
Application number
JP6210227A
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English (en)
Inventor
Akira Murata
暁 村田
Keiji Ohashi
圭二 大橋
Shinji Araki
真治 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/44384Means specially adapted for strengthening or protecting the cables the means comprising water blocking or hydrophobic materials

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジェリーのちょう度を最適化することによっ
て、−50℃程度にもなる厳寒地に敷設されても光伝送
損失の増大を抑えることができるジェリー充填型光ファ
イバケーブルを提供する。 【構成】 ジェリー充填型光ファイバケーブルであっ
て、光ファイバケーブルに充填されたジェリーの−50
℃でのちょう度が200以上であり、かつ常温でのちょ
う度が440以下であることを特徴とする。 【効果】 −50℃にもなる低温度条件下でも、ジェリ
ーが硬化、収縮せず、光ファイバにマイクロベンドや断
線を生じさせることがないため、光ファイバケーブルの
敷設範囲が広がり、より長期的な使用が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に−50℃程度にも
なる厳寒地などにおいても、光伝送損失を抑えることが
できるジェリー充填型光ファイバケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバケーブルにジェリ
ーと呼ばれるグリース状のコンパウンドを充填し、この
ジェリーの中に光ファイバを浮遊させるように収納した
ジェリー充填型光ファイバケーブルが知られている。前
記ジェリーは一般に、石油系のベースオイルをゲル成分
とし、ちょう度調整用のシリカ、酸化防止剤などから調
製される。
【0003】図2は、このようなジェリー充填型光ファ
イバケーブルとして、テープスロット型の一例を示すも
ので、この光ファイバケーブルは、複数の光ファイバを
一括して被覆したテープ心線1が複数枚積層された積層
体2と、軸心にテンションメンバ3を有し、その外周部
に前記積層体2をそれぞれ収納するための複数のスロッ
ト4が形成されたスロット体5と、このスロット体5の
外周を取り巻くテープ6と、さらにその外周を被覆する
シース7とからなるものであり、各スロット4と積層体
2との間の空隙にはジェリー8が充填され、前記積層体
2は、このジェリー8中に浮遊する状態で収納されてい
る。
【0004】上記テープ心線1は、図3に示すように、
光ファイバ9がヤング率の低い一次被覆10と、ヤング
率の高い二次被覆11とで被覆されて光ファイバ素線1
2が形成され、さらにこの光ファイバ素線12が複数本
並列されて一括被覆13で固定されたものである。一次
被覆10と二次被覆11とはいずれも光硬化型または熱
硬化型のウレタンアクリレート樹脂やシリコーン樹脂な
どで形成され、一括被覆13は光硬化型ウレタンアクリ
レート樹脂またはナイロン樹脂などで形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のジェ
リー充填型光ファイバケーブルでは、充填されたジェリ
ー8が−20℃以下の低温になると硬化し、収縮して、
光ファイバ9に微小な曲がり(マイクロベンド)を生じ
させ、このマイクロベンドが光ファイバ9の光伝送損失
を増加させ、さらに悪化すると光ファイバ9の断線を引
き起こすこともあった。従って、通常のジェリー充填型
光ファイバケーブルは、−40℃以下にもなる厳寒地で
の敷設には不向きであった。また、これを回避するため
に、ジェリー8のちょう度を大きくすることが考えられ
るが、この値をあまり大きくしすぎるとジェリー8が常
温において液状になるため、ケーブルの製造を困難にし
たり、充填されたジェリー8がケーブルの末端から漏れ
てしまうといった不都合を生じることがあった。
【0006】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであって、ジェリーのちょう度を最適化することに
よって、−50℃程度にもなる厳寒地に敷設されても光
伝送損失を抑えることができるジェリー充填型光ファイ
バケーブルを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を解決するた
めに、本発明のジェリー充填型光ファイバケーブルは、
光ファイバケーブル内に、水の浸入を防ぐジェリーが充
填されたジェリー充填型光ファイバケーブルであって、
前記ジェリーの−50℃でのちょう度が200以上であ
り、かつ常温でのちょう度が440以下であるジェリー
を用いることを特徴とする。以下に、図1を用いて本発
明のジェリー充填型光ファイバケーブルを詳しく説明す
る。図1は、24心のテープスロット型のジェリー充填
型光ファイバケーブルを示したものである。また、以下
の説明においては、図2を用いて説明した従来例の構成
要素と共通するものには、同一番号を付けてその説明を
簡略化または省略する。
【0008】図1に示した24心のテープスロット型の
ジェリー充填型光ファイバケーブルは、ジェリー8がス
ロット体5の外周部に設けられた6つの各スロット4に
充填され、4本の光ファイバ素線12が一括に被覆され
たテープ心線1が、このジェリー8の中で浮遊するよう
に前記各スロット4に一枚ずつ収納されている。上記ジ
ェリー8は、−50℃におけるちょう度が200以上、
常温(25℃)におけるちょう度が440以下になるよ
うに調製されたものを用いる。このジェリーのちょう度
は、JIS K2220に規定される貯蔵ちょう度測定
法に定められたものである。
【0009】このような特性を有するジェリーが充填さ
れたジェリー充填型光ファイバケーブルにあっては、−
50℃のちょう度が200以上であるため、このような
低温度条件下でも、該ジェリーが硬化、収縮することが
なく、光ファイバにマイクロベンドや断線を生じさせる
ことがない。一方、常温における前記ジェリーのちょう
度は440以下であるため、ジェリーが液体のように流
動することがなく、常温におけるジェリー充填型光ファ
イバケーブルの製造、敷設などの作業に不都合を生じな
い。また、一般に、低温でのちょう度を大きくすると、
オイル成分が増加して樹脂に対して浸透性が高くなり、
光ファイバと一次被覆との界面を剥離する危険性が生じ
るが、この発明でのジェリーでは光ファイバテープ心線
1の一括被覆などを侵すことはない。
【0010】上に示した例は、テープスロット型のジェ
リー充填型光ファイバケーブルであるが、本発明のジェ
リー充填型光ファイバケーブルはこれに限定されるもの
ではなく、ルースチューブ型のジェリー充填型光ファイ
バケーブルなど、防水およびファイバを保護する目的で
ジェリーが充填された、いずれの型のジェリー充填型光
ファイバケーブルにも適用することが可能である。
【0011】次に、本発明を実施例と比較例を示して具
体的に説明する。 (実施例1)−50℃におけるちょう度が250である
ジェリー8を用意し、このジェリー8がスロット4とテ
ープ心線1との間にできた空隙に充填された24心のジ
ェリー充填型光ファイバケーブルを作成した。
【0012】(実施例2)−50℃におけるちょう度が
200であるジェリー8を用意し、実施例1と同様にし
て、24心のジェリー充填型光ファイバケーブルを作成
した。 (比較例1)−50℃におけるちょう度が170である
ジェリー8を用意し、実施例1と同様にして、24心の
ジェリー充填型光ファイバケーブルを作成した。 (比較例2)−50℃におけるちょう度が150である
ジェリー8を用意し、実施例1と同様にして、24心の
ジェリー充填型光ファイバケーブルを作成した。
【0013】また、上記実施例1、2および比較例1、
2のジェリー充填型光ファイバケーブルのケーブル長は
いずれも2000mで、各ケーブルに収納されたテープ
心線1は、いずれも同種のシングルモード光ファイバを
用いた。また、上述の各ジェリー8の−50℃における
ちょう度は、JIS K2220に規定される貯蔵ちょ
う度測定法に準じて測定した値である。さらに、常温
(25℃)における各ジェリー8のちょう度も、同様の
方法を用いて測定した。
【0014】これらの実施例1、2および比較例1、2
の各ジェリー充填型光ファイバケーブルに−50℃〜+
60℃のヒートサイクルを5回与えた。このヒートサイ
クル時の−50℃における波長1.55μmの光伝送損
失(dB/km)を、各ジェリー充填型光ファイバケー
ブルに収納された光ファイバ素線12の一心ずつに対し
て測定した。この光伝送損失の大きさを0.21dB/
km以下、0.21dB/km〜0.23dB/km、
0.23dB/km以上の3区分に分類し、各損失区分
に当てはまる光ファイバ素線12の心数を各ジェリー充
填型光ファイバケーブルごとに調べた。
【0015】また、各ジェリー充填型光ファイバケーブ
ルごとに、ヒートサイクル後の光ファイバ9と一次被覆
10との密着力を測定し、ヒートサイクル前の密着力、
すなわち初期値との比(密着力比)を求めた。上記の各
測定方法により測定した各ジェリー充填型光ファイバケ
ーブルのちょう度、光伝送損失、および密着力比を表1
に示す。
【表1】 上表の密着力比は、各ジェリー充填型光ファイバケーブ
ルの密着力の初期値を100とした場合の比較値であ
る。
【0016】表1の結果から、−50℃におけるジェリ
ー8のちょう度が200以上であれば、−50℃という
極低温下であっても光伝送損失を増加させないことがわ
かる。これは、光ファイバ9にマイクロベンドが生じて
いないことに起因するものである。このことから、実施
例のジェリー充填型光ファイバケーブルが、極寒地など
に敷設された場合でも、その環境の最低温度におけるジ
ェリー8のちょう度が200以上の値を保つことができ
れば、光ファイバ9にマイクロベンドを生ずることがな
く、従って光伝送特性を低下させないことが示唆され
た。
【0017】また、本実施例の各ジェリー充填型光ファ
イバケーブルの光ファイバ9と一次被覆10との密着力
が、初期値と比べて低下していないことから、本実施例
のジェリー8はいずれも光ファイバ9を被覆する樹脂層
に浸透しないことが示された。 このことから、光ファ
イバ9と一次被覆10との界面が局所的に剥離し、不均
一な側圧が光ファイバ9に加わることによって、光ファ
イバの光伝送損失を増大してしまうことがない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のジェリー
充填型光ファイバケーブルは、光ファイバケーブル内に
充填されたジェリーの−50℃でのちょう度が200以
上であり、かつ常温でのちょう度が440以下であるジ
ェリーを用いたものであるため、−50℃にもなる低温
度条件下でも、ジェリーが硬化、収縮せず、光ファイバ
にマイクロベンドや断線を生じさせることがない。一
方、常温でジェリーが液体のように流動しないため、常
温で行われるジェリー充填型光ファイバケーブルの製
造、敷設などの作業に不都合を生じない。
【0019】また、前記ジェリーのオイル成分が、光フ
ァイバと一次被覆との界面にまで浸透しないことから、
前記ジェリーを充填したことによって、この界面が剥離
されるといった心配がない。従って、−50℃にもなる
極寒の環境条件下に敷設されても、光ファイバの光伝送
損失の増加や断線が防止されるため、光ファイバケーブ
ルの敷設範囲が広がると共に、耐用寿命を高めることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジェリー充填型光ファイバケーブルの
一実施例を示す断面図である。
【図2】従来のジェリー充填型光ファイバケーブルの一
実施例を示す断面図である。
【図3】テープ心線の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…テープ心線、2…積層体、3…テンションメンバ、
4…スロット、5…スロット体、6…テープ、7…シー
ス、8…ジェリー、9…光ファイバ、10…一次被覆、
11…二次被覆、12…光ファイバ素線、13…一括被

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバケーブル内にジェリーが充填さ
    れたジェリー充填型光ファイバケーブルであって、前記
    ジェリーの−50℃でのちょう度が200以上であり、
    かつ常温でのちょう度が440以下であるジェリーを用
    いることを特徴とするジェリー充填型光ファイバケーブ
    ル。
JP6210227A 1994-09-02 1994-09-02 ジェリー充填型光ファイバケーブル Pending JPH0875959A (ja)

Priority Applications (1)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000041011A1 (en) * 1999-01-06 2000-07-13 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Dispersion compensating optical fiber
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US6650821B1 (en) 1999-01-06 2003-11-18 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical device and a making method thereof
JP2006317731A (ja) * 2005-05-13 2006-11-24 Chubu Electric Power Co Inc 自己支持形光ケーブル
JP2016103034A (ja) * 2016-01-08 2016-06-02 古河電気工業株式会社 光ファイバテープ心線および光ファイバケーブル

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