JP2000249880A - 光ファイバケーブルの構造 - Google Patents

光ファイバケーブルの構造

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JP2000249880A
JP2000249880A JP11049807A JP4980799A JP2000249880A JP 2000249880 A JP2000249880 A JP 2000249880A JP 11049807 A JP11049807 A JP 11049807A JP 4980799 A JP4980799 A JP 4980799A JP 2000249880 A JP2000249880 A JP 2000249880A
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JP
Japan
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sheath
optical fiber
tape
cable
laminate
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Pending
Application number
JP11049807A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Shin Saito
伸 斎藤
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Masao Tachikura
正男 立蔵
Shigenori Uruno
重則 宇留野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テープ心線による少心の光ファイバケーブルに
ついて、シースに抗張力体を埋設することなく必要な抗
張力及び耐収縮力を確保することができ、またケーブル
外径を可及的に小さくできるようその構造を工夫するこ
とを課題とする。 【解決手段】テープ心線12による少心の光ファイバケ
ーブルであって、光ファイバテープ心線12とテープ状
抗張力体13を一括して積層し、この積層体を捻回させ
た状態でシース14で被覆してケーブル化した光ファイ
バケーブルの構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、200心程度、或は
それ以下の少心の光ファイバケーブルの構造に関するも
のであり、テープ心線を用いた少心の光ファイバケーブ
ルについて、ジェリーレス構造にしてその取扱性を向上
させ、また細径化を図り、かつ低コスト化を図ることが
できるものである。
【0002】
【従来の技術】屋内配線用等に用いられる200心程
度、或はそれ以下の少心の光ファイバケーブルについて
は低コスト化、細径化が求められており、中でもテープ
心線を用いた光ファイバケーブルについては作業性向上
の観点からも上記の要求が強い。上記の要求に応えるた
めの単純な工夫の一つとして、図2に示すように、チュ
ーブ1の中心にテープ心線2を収めておいて当該チュー
ブ1にジェリー3を充填してから、上記チューブ1を抗
張力体(FRP、鋼線等)4と共にシース5で被覆する
ことが考えられる。しかし、この構造による場合は、チ
ューブ1の中心にテープ心線2を収めておいて当該チュ
ーブ1にジェリー3を充填する工程、すなわち、チュー
ブ化工程と、抗張力体4をシース5に埋設した状態でシ
ース5で上記チューブ1を被覆する工程、すなわち、ケ
ーブル化工程との2工程によって光ファイバケーブルを
製作することになるので、工程の単純化、簡略化の方向
に逆行し、また、ジェリーを充填しているものであるか
ら、製造、光ファイバケーブルの分岐作業においてその
取扱性に劣る。また、図3に示すように、テープ心線2
にケプラー等の抗張力繊維6を縦添えしてこれをシース
5で被覆してケーブル化することも考えられる。しか
し、この構造は骨となる部分がないため、シースの収縮
に対する抵抗力がなく、シースの収縮力(製造時の冷却
に伴う収縮、または低温による収縮等による締め付け
力)による伝送損失増を招く恐れがあるので、このシー
スの収縮力による伝送損失増を回避するためにシースチ
ューブの内径を十分に大きくとらざるを得ず、そのため
光ファイバケーブルの外径が大きくなることが避けられ
ない。さらに、図4に示すように、テープ心線2を積層
し、シース化時にシース5内に抗張力体4を埋設しなが
ら被覆してケーブル化する構造も考えられる。この構造
は、シース5の収縮力による光ファイバへの影響を抑制
することができるので、損失特性は安定するが、シース
に抗張力体4を埋設するには製造技術上のやや高度の技
術を要するばかりでなく、シースの厚さを比較的厚くせ
ざるを得ず、このことが光ファイバの小径化を阻害する
ことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、テープ心
線による少心の光ファイバケーブルについて、シースに
抗張力体を埋設することなく必要な抗張力及び耐収縮力
を確保することができ、またケーブル外径を可及的に小
さくできるようにその構造を工夫することを課題とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために講
じた手段は、光ファイバテープ心線とテープ状抗張力体
を一括して積層し、この積層体を捻回させた状態でシー
スで被覆してケーブル化したことである。
【0005】
【作用】光ファイバテープ心線とテープ状抗張力体とが
一括して積層され、捻回された状態でシース内に被覆さ
れるので、テープ状の抗張力体が光ファイバテープ心線
と同軸の螺旋を形成している。したがって、このテープ
状の抗張力体がシースの収縮力に対する抵抗体としても
機能し、これによってテープ心線をシースの収縮力から
防護することになる。また、光ファイバテープ心線はテ
ープ状の抗張力体と一括して積層された状態で捻回され
ているので、光ファイバテープ心線はテープ状の抗張力
体によって補強される。したがって、マイクロベンドが
発生しにくく、マイクロベンドによる伝送損失を生じる
ことはない。
【0006】
【実施例】次いで図1を参照しつつ実施例を説明する。
図1に示す実施例1は、厚さ0.3mm、幅2.2mm
の8心テープ心線12を3枚づつ、厚さ1mm、幅2.
2mmのFRP製のテープ状ロッド13の上下に積層
し、すなわち、上記テープ状ロッド13を中央に配置
し、これを3枚づつの上記テープ心線12で挾んだ状態
で積層し、ピッチ500mmで捻回しながらポリエチレ
ン樹脂製シース14で被覆してケーブル化して、48心
(8心テープ6枚)の光ファイバケーブルを構成したも
のである。このもののシース14の内径は5mm、外径
は9mmである。シース内面とテープ心線12とテープ
ロッド13との積層体との間に詰め物を入れてもよい
が、本実施例では詰め物を入れていない。実施例1の光
ファイバケーブルについてケーブル化後損失試験、損失
温度特性試験(摂氏−30度〜60度)、引張試験を行
った。その結果、ケーブル化後損失、損失温度特性は共
にその損失増は0.1dB/Km以下(波長1.5μ
m)であり、また引張力50Kgでの引張試験結果はケ
ーブルの伸び率が0.5%で、損失増は0.00dB/
Kmであった。この程度の抵抗力があれば構内配線のた
めの光ファイバケーブルとしては十分である。もし、さ
らに高い抗張力を必要とする場合は、テープ状ロッド1
3を太径化するか、複数枚入れるとよい。
【0007】
【比較例】この比較例は実施例1と同様の心線数、寸法
のケーブルについて、FRPロッドを用いないで、代わ
りに抗張力部材としてアラミドヤーンを充填したもので
あり、図3の従来例と同じ断面構造のものである。この
ものについての試験結果は、ケーブル化後損失、抗張力
は実施例1と格別の違いはないが、損失温度特性試験は
摂氏−30度において0.3dB/Km程度の損失が見
られた。この比較例との関係で言えば、実施例1は損失
温度特性において優れていることが明らかである。
【0008】
【効果】以上のとおり、本発明は、テープ心線による少
心の光ファイバケーブルについて、シースに抗張力体を
埋設することなく必要な抗張力及び耐収縮力を確保する
ことができ、またケーブル外径を可及的に小さくできる
から、シースによる被覆が単純、容易であると共にシー
スの厚さを必要最小限度にすることができる。したがっ
て、シース材料を節減でき、シース厚さを小さくできる
分だけケーブル径を小さくすることができ、さらに、シ
ース内にジェリー、繊維等を充填する必要がないので、
その分だけシース内径を小さくすることができると共
に、光ファイバケーブルの分岐作業における取扱性に優
れ、分岐作業を能率的に行うことができる。また、光フ
ァイバテープ心線はテープ状の抗張力体と一括して積層
された状態で捻回されているので、光ファイバテープ心
線はテープ状の抗張力体によって補強されるから、マイ
クロベンドが発生しにくく、したがって、該ベンドによ
る伝送損失を生じることはない。さらに、テープ心線は
螺旋状に捻回されているから、曲げの方向に関わりな
く、全てのテープ心線に係る引張応力は均等で、引張側
と圧縮側とが交互になるから、引張応力と圧縮応力とが
相殺し合って内部応力が低減され、したがって、当該応
力による伝送損失が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図である。
【図2】ジェリーを充填した従来例の断面図である。
【図3】抗張力繊維を充填した従来例の断面図である。
【図4】抗張力材をシース内部に設けた従来例の断面図
である。
【符号の説明】
1・・・チューブ 2、12・・・テープ心線 3・・・ジェリー 4・・・抗張力材 5・・・シース 6・・・抗張力繊維 13・・・テープ状ロッド 14・・・シース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 伸 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 立蔵 正男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 宇留野 重則 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H001 BB01 BB16 DD03 KK08 KK17 MM05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ心線による少心の光ファイバケーブ
    ルであって、光ファイバテープ心線とテープ状抗張力体
    を一括して積層し、この積層体を捻回させた状態でシー
    スで被覆してケーブル化した光ファイバケーブルの構
    造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のテープ状抗張力体をFRP
    製のテープ状ロッドとした光ファイバケーブルの構造。
JP11049807A 1999-02-26 1999-02-26 光ファイバケーブルの構造 Pending JP2000249880A (ja)

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