JP4442296B2 - 光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブル - Google Patents

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本発明は光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブルに関し、特に、太径化した光ファイバ心線を複数本一体化した光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブルに関するものである。
近年、FTTH(Fiber To The Home)すなわち各家庭やオフィスなどに超高速、大容量の通信ができる光ファイバケーブルが導入されている。
この種の光ファイバケーブルとしては、図7に示す構造の光ファイバケーブルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。本ケーブルは、外径が約0.25mmの光ファイバ着色素線を光ファイバ着色素線外径のピッチで4本並列に配置し紫外線硬化型樹脂で一括被覆してテープ型光ファイバ心線9とし、本テープ型光ファイバ心線9を複数枚集合(テープ積層)して、これを一方向に一定のピッチで撚り合せ集合し集合体をプラスチックテープ22で包み、その上にシース20を施してケーブル部18を構成している。なおシース20内には上下両側に鋼線からなる2本の抗張力体23が縦添えされている。
他方、支持線部19は1本の鋼線の廻りに6本の鋼線を撚り合わせた抗張力体の外周にシース25を施したものである。そして支持線部19に対するケーブル部18の弛み率が0.2%以上になるように、ケーブル部18と支持線部19との間に、一定間隔でスリットを有する首部24を形成している。なお通常はケーブル部18のシース20、支持線部19のシース25及び首部24は一括して例えば熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレンシースを押し出し被覆することにより同時に形成している。
特開2001−343571号
図7に記載の従来型光ファイバケーブルを布設し、後に、中間部からシース20を剥取り、任意の光ファイバ着色素線を取出す場合(中間後分岐処理)、光ファイバ着色素線は約0.25mmと大変細いため、テープ型光ファイバ心線9から光ファイバ着色素線への分離作業には専用工具が必要であり、かつ作業性は悪く、作業中に光ファイバ損失増加が発生することがあった。また、最悪の場合断線してしまうこともあった。また、光ファイバ着色素線へ分離後においても、光ファイバ着色素線が大変細いため、ファイバ取扱い時に、光ファイバの識別がしにくいだけでなく、誤って光ファイバを切断してしまうという問題があった。
本発明の目的は、テープ型光ファイバ心線から1心ずつ単心への分離作業が手作業で容易に行え、単心分離時及び分離後においても、光ファイバの識別がし易く、切断事故を極力防げることができる取扱い性の良い光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、光ファイバ、一次被覆層および二次被覆層からなる光ファイバ素線の外周にオーバーコート層を設けて外径を0.4mm以上とした光ファイバ心線を複数本並列に配置し連結部材で連結した光ファイバテープユニットであって、前記オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、前記連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たし、前記光ファイバ心線を複数本並列に並べた断面略長方形の長辺の両面に前記連結部材を設けて連結したことを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する
また、本発明は、光ファイバ、一次被覆層および二次被覆層からなる光ファイバ素線の外周にオーバーコート層を設けて外径を0.4mm以上とした光ファイバ心線を複数本並列に配置し連結部材で連結した光ファイバテープユニットであって、前記オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、前記連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たし、前記光ファイバ心線を複数本並列に並べた断面略長方形の長辺の片面に前記連結部材を設けて連結したことを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する。
また、本発明は、光ファイバ、一次被覆層および二次被覆層からなる光ファイバ素線の外周にオーバーコート層を設けて外径を0.4mm以上とした光ファイバ心線を複数本並列に配置し連結部材で連結した光ファイバテープユニットであって、前記オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、前記連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たし、前記光ファイバ心線を複数本並列に並べた断面略長方形の長辺の両面において、前記光ファイバ心線間の凹部にのみ前記連結部材を設けて連結したことを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する。
また、本発明は、光ファイバ、一次被覆層および二次被覆層からなる光ファイバ素線の外周にオーバーコート層を設けて外径を0.4mm以上とした光ファイバ心線を複数本並列に配置し連結部材で連結した光ファイバテープユニットであって、
前記オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、前記連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たし、
前記光ファイバ心線を複数本並列に並べた断面略長方形の長辺の片面において、前記光ファイバ心線間の凹部にのみ前記連結部材を設けて連結したこと
を特徴とする光ファイバテープユニットを提供する。
また、本発明は、前記光ファイバ素線は前記二次被覆層外周に着色層を備えることを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する
また、本発明は、前記オーバーコート層の材料および前記連結部材は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂であることを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する。
また、本発明は、前記オーバーコート層の材料が透明であることを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する。
また、本発明は、前記オーバーコート層の材料に着色材を混入して着色していることを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する。
また、本発明は、前記連結部材が透明であることを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する。
また、本発明は、前記連結部材に着色材を混入して着色していることを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する。
また、本発明は、前記連結部材にストライプ状の色帯が設けられていることを特徴とする光ファイバテープユニットを提供する。
また、本発明は、前記光ファイバテープユニットを1枚以上集合してケーブル化したことを特徴とする光ファイバケーブルを提供する
本発明の光ファイバテープユニットは、オーバーコート層を設けて外径を0.4mm以上とした光ファイバ心線を用い、該光ファイバ心線を複数本並列に配置し、オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たすような連結部材で連結して形成していることにより、光ファイバテープユニットから光ファイバ心線への単心分離を手作業でもって容易に行うことができ、また該分離作業時に光ファイバ心線のオーバーコート層を破壊することのない良好な分離特性が得られる。
また、光ファイバ心線のオーバーコート層のヤング率E1よりも大きいヤング率E2を有する連結部材を用いることにより、光ファイバテープユニットをケーブル化する際に、連結部材が柔らかいことにより発生する外傷を抑制することができる。
また、オーバーコート層の材料に透明なものを用いたことにより、光ファイバ心線の識別が容易になる。
また、オーバーコート層の材料に着色剤を混入して着色したことにより光ファイバ心線の識別が容易になる。
また、連結部材にストライプ状の色帯を設けたことにより光ファイバ心線の識別又は光ファイバテープユニットの識別が容易になる。
また、連結部材に透明な材料を用いたことにより、光ファイバテープユニット内の光ファイバ心線の識別が容易になる。
また、連結部材に着色剤を混入して着色したことにより、光ファイバ心線の識別又は光ファイバテープユニットの識別が容易になる。
本発明の光ファイバケーブルは、本発明の光ファイバテープユニットを用いることにより、分岐時の取扱いが容易になる。
以下、本発明の光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブルの好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本明細書中に記載するヤング率は常温(23℃)における値である。
図1は本発明の光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブルに使用する光ファイバ心線の概略図である。
図1に示すように本発明に使用する光ファイバ心線10は、コア及びクラッドからなる光ファイバ17と、一次被覆層16と、二次被覆層15と、着色層14と、オーバーコート層13とからなり、その外径を0.4mm以上としたものである。なお、着色層を設けず、二次被覆層に着色剤を混入して着色しても良い。
図2は本発明の光ファイバテープユニットの第1の実施形態の概略図である。
図2に示すように、本実施形態の光ファイバテープユニット12は光ファイバ心線10を複数本並列に配列し、その外周に連結部材11を設けて連結したものである。オーバーコート層及び連結部材は紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂などを用いて形成する。このとき、オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、連結部材のヤング率をE2、断面積をA2とすると、
E1≦E2かつE1A1≧E2A2
の関係を満たす。
図3は本発明の光ファイバテープユニットの第2の実施形態の概略図である。
図3に示すように、本実施形態の光ファイバテープユニット12は光ファイバ心線10を複数本並列に並べ、その外周の光ファイバ心線間の凹部のみに連結部材11を設けて連結したものである。
図4は本発明の光ファイバテープユニットの第3の実施形態の概略図である。
図4に示すように、本実施形態の光ファイバテープユニット12は光ファイバ心線10を複数本並列に並べ、その外周に厚さを略等しくして連結部材11を設け、連結したものである。
図5は本発明の光ファイバテープユニットの第4の実施形態の概略図である。
図5に示すように、本実施形態の光ファイバテープユニット12は光ファイバ心線10を複数本並列に並べ、その外周片面の光ファイバ心線間の凹部のみに連結部材11を設けて連結したものである。
なお、本発明の光ファイバテープユニットは上記実施形態に限られるものではなく、オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たすものであれば良い。
図6は本発明の光ファイバケーブルの実施形態の概略図である。
図6に示すように、本実施形態の光ファイバケーブルは、本発明の光ファイバテープユニット12を複数枚集合(テープ積層)し、介在26と共に撚り合せ、上下両側に2本の抗張力体23を縦添えしたうえで、シース20を施して構成したケーブル部18と、1本の鋼線の周りに6本の鋼線を撚り合わせた抗張力体の外周にシース25を施した構成の支持線部19と、ケーブル部18と支持線部19との間の支持線部19に対するケーブル部18の弛み率が0.2%以上になるように一定間隔でスリットを設けた首部24とからなるものである。
本発明の光ファイバケーブルは上記実施形態に限られるものではなく、本発明の光ファイバテープユニットを用いたものであれば良い。
4心の光ファイバテープユニットを複数種試作し、ケーブリング(ケーブル化)結果を調べた。表1にその結果を示す。ケーブリング結果「×」は、光ファイバテープユニットに外傷などが発生したことを示す。
Figure 0004442296
表1より、光ファイバ心線のオーバーコート層のヤング率E1と、光ファイバテープユニットの連結部材のヤング率E2の関係は、E1≦E2とすることで、ケーブリングを行った際の、光ファイバテープユニットへの外傷などの発生を抑制できることがわかる。
4心の光ファイバテープユニットを複数種試作し、各光ファイバテープユニットを工具を使用せず手作業でもって単心分割作業を行ってその単心分離評価を行った。その結果を表2に示す。単心分離評価「×」は、単心分離時に、光ファイバ心線のオーバーコート層の一部または全部が破壊したことを示す。
Figure 0004442296
表2より、光ファイバ心線のオーバーコート層のヤング率E1、断面積A1と、連結部材のヤング率E2、断面積A2との関係が、E1≦E2としたとき、E1A1≧E2A2とすることで、オーバーコート層を破壊することなく手作業で単心分離することがわかる。
試作した光ファイバ心線の被覆除去力について検討を行った。被覆除去試験方法を図8に示す。外径0.4mm及び0.5mmの光ファイバ心線10を用い、光ファイバ心線端末部から100mmのところに、被覆除去用の刃28を、光ファイバ素線に傷をつけないように、オーバーコート層13の円周方向に切込み、さらに、光ファイバ心線10と水平になる方向に移動させオーバーコート層13を除去した。そして、その時の最大除去力を張力測定機で測定した。その結果を表3、表4に示す。
Figure 0004442296
Figure 0004442296
表3、表4より、光ファイバ心線の被覆除去力を、1本当り9.8N/100mm以下にすることで光ファイバ素線への外傷を防ぐことができることがわかる。
光ファイバ心線を各種作成し、心線識別性を検討した。心線識別試験は、同一心線径の心線を40本(50cm)束ね、両端を固定したものを20歳〜50歳までの任意の15人に数えてもらい、その数の正解率(識別正解率)と、要した時間(識別時間)とを測定した。なお、心線径0.25mmは、オーバーコート層無しのものである。その結果を表5、表6に示す。
Figure 0004442296
Figure 0004442296
表5、表6より、光ファイバ心線の外径が0.4mm以上であると心線識別性が良好であることが分かる。また、オーバーコート層を透明にした場合での結果から、オーバーコート層が透明なことによるレンズ効果の影響により、光ファイバ心線10の外径が0.4mm以上0.7mm以下であると心線識別性が良好であることが分かる。
ケーブリング時の光ファイバテープユニットの識別性を良好にするために、連結部材を透明にして光ファイバ着色素線色別にて識別することが可能であり、また、光ファイバ心線の色が全て同じである場合には、連結部材自体に着色剤を混入して着色して心線識別を可能とすることができる。また、連結部材にストライプ状の色帯を設けても良い。
実施例として試作した光ファイバテープユニットに使用した光ファイバ心線を図1に基づいて説明する。
外径約0.125mmの光ファイバ17に紫外線硬化性樹脂により一次被覆層16及び二次被覆層15を形成して外径を約0.245mmにした。さらに、識別用として最外層に着色層14を設け外径約0.255mmの光ファイバ素線を形成した。
次に、光ファイバ素線上に紫外線硬化性樹脂によるオーバーコート層13を設け、外径約0.50mmの光ファイバ心線10を形成した。オーバーコート層13はヤング率約230MPaのものを用い、その断面積は約0.145mmであった。
なお、単心分離時の心線識別性を良好にするため以下の2つの手段を用いることができる。
(1)光ファイバ素線上に、透明のオーバーコート層を円筒状に被覆し、そのレンズ効果により識別性を良好にする。このレンズ効果は特に、光ファイバ心線の外径が0.7mm以下の場合に有効である(着色外径/オーバーコート層外径≧37%)。
(2)光ファイバ素線上に、着色剤が混入して着色したオーバーコート層を円筒状に被覆し、識別性を良好にする。
実施例として試作した光ファイバテープユニットを図2に基づいて説明する。
光ファイバテープユニット12の全体寸法を、長径約2.05mm、短径約0.52mmとし、光ファイバ心線10を4本紫外線硬化型樹脂で連結した。このときの連結部材11のヤング率を約320MPaとし、断面積は約0.411mmとした。オーバーコート層13のヤング率E1、断面積A1と、光ファイバテープユニットの連結部材11のヤング率E2、断面積A2との関係は、E1A1−E2A2=2.11>0であり、またE2−E1=90>0である。
この光ファイバテープユニット12を、手を用いて光ファイバ心線10の4本(単心)に分離した結果、光ファイバ心線10のオーバーコート層を破壊することのない良好な分離特性が得られた。さらに、分離作業中に光ファイバ損失増加が発生することもなかった。また、光ファイバ心線は0.5mmと太いため、ファイバ取扱い時に、光ファイバの識別が容易であった。
なお、光ファイバテープユニット12の製造方法として、以下4つの手段を用いることが可能である。
(1)光ファイバ心線10を複数本並列に並べ、断面略長方形の長辺の片面または両面に、紫外線硬化型樹脂または熱硬化型樹脂を塗布、硬化する(例えば、図2、図3、図4、図5)。
(2)光ファイバ心線10を複数本並列に並べ、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂または熱可塑性樹脂を加圧ダイスにより被覆、硬化させ連結する(例えば、図2、図4)。
(3)光ファイバ心線10を複数本並列に並べ、断面略長方形の長辺の片面または両面に接着性樹脂を塗布、硬化する(例えば、図3、図5)
(4)光ファイバ心線10を複数本並列に並べ、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、熱可塑性樹脂紫外線硬化型樹脂または接着性樹脂で間欠的に連結する。
実施例として試作した光ファイバケーブルを図6に基づいて説明する。
上述した光ファイバテープユニット12を中心6枚、その両側に2枚づつ配列し、ポリプロピレン系繊維(介在26)と共に集合、撚合せし、綿製糸で粗巻きを施しシース20を被覆し、ケーブル部18とした。ケーブル部18は外被厚さ2.0mm、外径が9.5mmとなった。抗張力体23には直径0.7mmの鋼線、シース引裂き紐21には直径1.0mmのポリエステル系繊維の紐を用いた。また、支持線部19には直径1.4mmの鋼線を7本撚りあわせた亜鉛めっき鋼撚線を使用し、その外周にシース25を施した。そして支持線部19に対するケーブル部18の弛み率が0.2%以上になるように、ケーブル部18と支持線部19との間に、一定間隔でスリットを有する首部24を形成した。なお、ケーブル部18のシース20、支持線部19のシース25及び首部24は、一括して熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレンシースを押し出し被覆することにより同時に形成した。この光ファイバケーブルの全体寸法は全体の高さが17mmとなった。
他の実施例として試作した光ファイバケーブル(光ドロップケーブルとも言う)を図9に基づいて説明する。
ケーブル部18には上述した光ファイバテープユニット12を中心に2枚配列し、抗張力体23には直径0.7mmの鋼線を用い、支持線19は直径2.3mmの鋼線を用い、それらを一括して熱可塑性樹脂である低密度ポリエチレンシースを押出し被覆した。さらにケーブル部18のシース20から光ファイバテープユニットを容易に取出せられるようにケーブルの長さ方向に幅1.2mm、深さ0.9mmのノッチ30を成形した。この光ドロップケーブルのケーブル部18の幅は5.1mm、厚さは3.5mm、全体のケーブル高さは8.6mmとなった。
本発明の光ファイバテープユニットに使用する光ファイバ心線の一実施形態の断面図である。 本発明の光ファイバテープユニットの一実施形態の断面図である。 本発明の光ファイバテープユニットの他の実施形態の断面図である。 本発明の光ファイバテープユニットの他の実施形態の断面図である。 本発明の光ファイバテープユニットの他の実施形態の断面図である。 本発明の光ファイバケーブルの実施形態の断面図である。 従来の光ファイバケーブルの断面図である。 本発明の光ファイバ心線の被覆除去試験方法を示す概略図である。 本発明の光ファイバケーブルの一実施例の断面図である。
符号の説明
9 従来の光ファイバテープ心線
10 光ファイバ心線
11 連結部材
12 本発明の光ファイバテープユニット
13 オーバーコート層
14 着色層
15 光ファイバ素線の二次被覆層
16 光ファイバ素線の一次被覆層
17 光ファイバ
18 ケーブル部
19 支持線部
20 ケーブル部シース
21 引裂き紐
22 プラスチックテープ
23 抗張力体
24 首部
25 支持線部シース
26 介在
27 光ファイバ素線
28 被覆除去用の刃
29 シース突起部

Claims (12)

  1. 光ファイバ、一次被覆層および二次被覆層からなる光ファイバ素線の外周にオーバーコート層を設けて外径を0.4mm以上とした光ファイバ心線を複数本並列に配置し連結部材で連結した光ファイバテープユニットであって、
    前記オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、前記連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たし、
    前記光ファイバ心線を複数本並列に並べた断面略長方形の長辺の両面に前記連結部材を設けて連結したこと
    を特徴とする光ファイバテープユニット。
  2. 光ファイバ、一次被覆層および二次被覆層からなる光ファイバ素線の外周にオーバーコート層を設けて外径を0.4mm以上とした光ファイバ心線を複数本並列に配置し連結部材で連結した光ファイバテープユニットであって、
    前記オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、前記連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たし、
    前記光ファイバ心線を複数本並列に並べた断面略長方形の長辺の片面に前記連結部材を設けて連結したこと
    を特徴とする光ファイバテープユニット。
  3. 光ファイバ、一次被覆層および二次被覆層からなる光ファイバ素線の外周にオーバーコート層を設けて外径を0.4mm以上とした光ファイバ心線を複数本並列に配置し連結部材で連結した光ファイバテープユニットであって、
    前記オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、前記連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たし、
    前記光ファイバ心線を複数本並列に並べた断面略長方形の長辺の両面において、前記光ファイバ心線間の凹部にのみ前記連結部材を設けて連結したこと
    を特徴とする光ファイバテープユニット。
  4. 光ファイバ、一次被覆層および二次被覆層からなる光ファイバ素線の外周にオーバーコート層を設けて外径を0.4mm以上とした光ファイバ心線を複数本並列に配置し連結部材で連結した光ファイバテープユニットであって、
    前記オーバーコート層の材料のヤング率をE1、断面積をA1、前記連結部材のヤング率をE2、断面積をA2としたとき、E1≦E2かつE1A1≧E2A2の関係を満たし、
    前記光ファイバ心線を複数本並列に並べた断面略長方形の長辺の片面において、前記光ファイバ心線間の凹部にのみ前記連結部材を設けて連結したこと
    を特徴とする光ファイバテープユニット。
  5. 前記光ファイバ素線は前記二次被覆層外周に着色層を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバテープユニット。
  6. 前記オーバーコート層の材料および前記連結部材は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバテープユニット。
  7. 前記オーバーコート層の材料が透明であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバテープユニット。
  8. 前記オーバーコート層の材料に着色材を混入して着色していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバテープユニット。
  9. 前記連結部材が透明であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光ファイバテープユニット。
  10. 前記連結部材に着色材を混入して着色していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光ファイバテープユニット。
  11. 前記連結部材にストライプ状の色帯が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光ファイバテープユニット。
  12. 請求項1〜11に記載の光ファイバテープユニットを1枚以上集合してケーブル化したことを特徴とする光ファイバケーブル。
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