JP3617299B2 - 可変抵抗器 - Google Patents

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    • H01C10/32Adjustable resistors the contact sliding along resistive element the contact moving in an arcuate path

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は補聴器、計測器、通信機器、センサ、その他産業機器などに使用される小型の可変抵抗器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、機器の小型軽量化が定着している。なかでも補聴器はポケット式から耳掛け式、さらには補聴器本体を耳穴に装着する耳穴式(カナルタイプ)へと進んでいる。このような耳穴式補聴器の回路部品には、とりわけ小型部品が要求される。
【0003】
補聴器の内部には、例えば外径または一辺が2mm程度の超小型可変抵抗器が用いられているが、可変抵抗器は安定したばね部品、つまり摺動子が必要である。ところが、良好な接触性と摺動特性とを達成できる摺動子の構造が小型化を困難にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
小型の可変抵抗器に適用しても、十分な弾性を確保できる摺動子が特公昭61−4162号公報で提案されている。この摺動子は、中央部にベース部を有し、一方にコ字形のアームを有し、他方に長方形のアームを有しており、ベース部の両端でアームを同一方向に折り曲げ、長方形のアームをコ字形アームの隙間を介して交差させた構造のものである。
上記構造の摺動子の場合、小型であってもアーム長を長くとることができるので、弾性を確保でき、信頼性の高い可変抵抗器を得ることができる。
【0005】
ところで、上記の可変抵抗器では、長方形のアームは抵抗基板の表面中央部に形成された集電電極に接触し、コ字形アームはその集電電極の外周に同心状に形成された円弧状抵抗体を摺動するようになっている。そのため、ロータを回転させると、長方形アームの先端に設けた接点部を中心として摺動子は回転することになる。つまり、摺動子の中央部に設けたベース部がロータの偏心位置に固定されることになる。
【0006】
そのため、摺動子のばね反力によってロータに対して傾き方向のモーメントが作用し、ロータとケースとの間にガタがあると、その分だけ摺動子の接触圧、特にコ字形アームと抵抗体との接触圧が低下することになる。また、ロータの傾きのために、ロータとケースとの間の摺動抵抗が増すという不具合が発生する。
【0007】
そこで、本発明の目的は、摺動子のばね反力によるロータの傾きを少なくし、接触圧の低下や摺動性の低下を防止できる可変抵抗器を提供することにある。
他の目的は、小型・薄型化を可能とする可変抵抗器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ケースと、ケース内部に回転可能に収納されたロータと、ケース内部に収納され、表面中央部に集電電極を有し、その集電電極の外側に略同心状の円弧状抵抗体を有する抵抗基板と、中央部にロータに取り付けられるベース部を有し、一端側に略U字形の第1アーム及びその先端に第1接点部を有し、他端側に第2アーム及びその先端に第2接点部を有し、第1アームおよび第2アームを対向方向に折り返した摺動子とを備え、上記摺動子は、上記抵抗基板の円弧状抵抗体に摺接する第1接点部が第2アームの折り曲げ部よりベース部の内側に位置し、上記抵抗基板の集電電極に接触する第2接点部が第1アームの折り曲げ部よりベース部の内側に位置するように形成されていることを特徴とする。
【0009】
抵抗基板の集電電極に接触する第2接点部を支点として、摺動子の第1接点部が抵抗基板の円弧状抵抗体上を摺接する。このとき、第1,第2アームのアーム長を長くすると、摺動子の中央部に設けたベース部がロータの中心から離れた位置へ偏位することになり、回転バランスが悪くなる。そこで、本発明では、摺動子の第1接点部を第2アームの折り曲げ部よりベース部の内側に位置させ、第2接点部を第1アームの折り曲げ部よりベース部の内側に位置させることで、ベース部をできるだけロータの軸心部付近に幅広く取り付け、これによってロータの傾きを抑制し、摺動性の向上と接触圧の安定化を図っている。
【0010】
第2接点部は抵抗基板の中心部、すなわちロータの軸心部に位置しているので、第2アームの折り曲げ部が半径方向外方へ突出することになる。ロータをこの折り曲げ部を包含する直径とすると、ロータが大型化するし、この折り曲げ部をロータより外方へ突出させると、十分な接触圧が得られなくなるうえに、ケースの内面のストッパ部と当接して不必要な回転制限を受ける。そこで、請求項2に記載のように、第2アームの折り曲げ部をロータのストッパ部に配置すれば、折り曲げ部の背後をストッパ部で支えることができ、十分な接触圧を得るとともに、ロータの大型化を防止することができる。
【0011】
超小型の可変抵抗器の場合、薄型化を伴うことが多く、摺動子も超小型であり、動作寸法も低背が要求される。このように摺動子を動作高さが小さい薄型にした場合、第1,第2アームが相互干渉し、良好なばね特性が得られない場合がある。そこで、請求項3に記載のように、第2接点部を第1アームの間に挿通し、かつ第1アームより抵抗基板側に突出するよう第2アームに対して曲げ起こすようにすれば、第1,第2アームの相互干渉を防止することができる。
【0012】
また、その信頼性をさらに向上させるために、請求項4のように、摺動子の第2アームの折り曲げ部の曲率半径を、第1アームの折り曲げ部の曲率半径より小さくするのが望ましい。つまり、第2アームの折り曲げ部が厚み方向に大きく膨らまないので、第1アーム(第1接点部)との干渉を防止できる。例えば、第2アームの折り曲げ部を密着曲げとすれば、第1アームとの干渉をより確実に防止できる。
【0013】
さらに、請求項5に記載のように、摺動子の第1アームの先端部に、抵抗基板側へ円弧状に湾曲する第1接点部を形成し、第2アームを第1接点部の湾曲する内側に位置させるのが望ましい。この場合も、第2アームが第1アームの第1接点部と干渉するのを防止できる。
【0014】
摺動子の第2アームが撓んだ状態において、その接点部がロータの軸心と一致するように、摺動子をロータに対して正確に取り付ける必要がある。そのため、請求項6に記載のように、摺動子のベース部の両側部にアームと直角方向に突出する凸部を形成し、ロータにベース部が係合する第1の凹溝と、凸部が係合する第2の凹溝とを直交方向に形成するのが望ましい。この場合には、摺動子がロータの直交する2つの凹溝に係合することにより、安定かつ確実に取り付けることができる。
【0015】
例えば耳穴式の補聴器の場合、装着状態での湿度が高く、また汗などが浸入して故障の原因となる恐れがあるため、内部部品である可変抵抗器も防水構造が望まれる。そこで、請求項7のように、外部操作用のシャフトとケースとの間でOリングを圧接保持することにより、シールする構造が望ましい。この場合、ロータから一体に軸部を突設し、この軸部に外部操作用シャフトを結合してもよいが、これではシールすべき箇所が2箇所(シャフトとロータとの間およびシャフトとケースとの間)となり、シール性が低下しやすい。これに対し、シャフトの軸部をロータの挿入穴に挿入する構造であれば、シールすべき箇所が1箇所(シャフトとケースとの間)のみとなり、シール性が向上する。
【0016】
請求項8では、ケースの下面に開口部が設けられ、この開口部が抵抗基板で閉じられ、かつケースの開口部と抵抗基板との隙間が樹脂で封止されており、抵抗基板には、集電電極と導通する第1の端子と、円弧状抵抗体と導通する第2の端子および/または第3の端子とが固定され、これら端子が抵抗基板の下面側に露出するように形成されており、全体として表面実装型チップ部品として構成されたものを提供する。この場合には、ケースの下面側がシールされるとともに、表面実装用チップ部品として構成されるので、回路基板に対してリフロー半田付けを行なうことができる。
【0017】
さらに、請求項9では、回路基板に請求項8に記載の可変抵抗器を所定数組み込み、上記回路基板が所定の電子回路を構成するようにした回路モジュールを提供している。すなわち、個々の可変抵抗器が小型・薄型のチップ部品として構成され、かつ各可変抵抗器がシール構造を有するので、回路モジュールの小型・薄型化が容易になることは勿論、可変抵抗器の半田付け後にフラックスを除去するための洗浄が可能となる。さらに、回路モジュールとしての耐湿性,耐候性が向上し、補聴器などの小型機器にも容易に搭載できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1〜図8は本発明にかかる可変抵抗器の一例を示す。
本可変抵抗器は、図1に示すように、大略、ケース1、抵抗基板2、ロータ3、摺動子4、外部操作用のシャフト5などで構成されている。
【0019】
ケース1は、半田付けの熱に耐え、高温雰囲気で安定動作を可能にするため、耐熱性熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などで角筒形状に一体成形されたものである。ケース1の上面には図5,図6に示すように、円形の開口穴11と、その外周にOリング6を配置すべき円環状の凹部12とが形成され、さらに凹部12の外周にはシャフト5の一部が嵌合する円環状の凹部13が形成されている。ケース1の内部には、ロータ3および摺動子4を収納する円筒状の内部空間14が形成されており、この空間14の一部に扇形のストッパ部15が突設されている。また、ケース1の下端開口部16は角形に形成されており、内部空間14と下端開口部16との境界部には段差面17が形成されている。下端開口部16を取り囲む周壁18には、後述する端子21〜23が嵌合する3個の切欠19a〜19cが形成されている。
【0020】
抵抗基板2は、図1に示すようにケース1の下端開口部16に嵌合する角板形状をなしており、ケース1と同様な材料で一体成形されている。抵抗基板2と下端開口部16との隙間や、抵抗基板2の底面の穴にはシール樹脂20(図3,図4参照)が注入され、ケース1の下端開口部16がシールされる。抵抗基板2には、一側方から1本の端子21が中央部に向かって挿入され、他側方から2本の端子22,23が中央部に向かって挿入された状態でインサート成形されている。抵抗基板2の表面中央部に露出した端子21の一端部は集電電極25を構成している。また、端子22,23の一端部22a,23aも抵抗基板2の表面に露出しており、この露出電極22a,23a上には円弧状抵抗体24が形成されている。抵抗体24は集電電極25の外周に同心状に形成されている。なお、図3,図4では端子21〜23を抵抗基板2の裏面側に折り返した表面実装型の例を示したが、これに限るものではなく、図1に示すように外方へ突出した状態の面実装型や、ケース1の中心軸と平行になるように90°折り曲げてリードタイプとした構造にすると、面実装タイプとリードタイプのいずれにも対応可能であり、市場の多様な要求にマッチした商品設計ができる。
【0021】
ロータ3もケース1と同様な材料で一体成形されたものであり、その上部中心にはケース1の開口穴11に回転自在に挿通されるスリーブ31が突設され、スリーブ31の中心部に挿入穴32が上下に貫通するように形成されている。スリーブ31の上端には、直径方向に切欠溝33が形成されている。ロータ3の下部には円盤状のフランジ部34が形成され、このフランジ部34から半径方向にストッパ部35が突設されている。このストッパ部35の両側面がケース1のストッパ部15の両側面に当接することにより、ロータ3の回転角度が制限されている。ロータ3の下面、特にフランジ部34とストッパ部35の底面には、図7に示すように摺動子4を嵌合保持するための第1〜第3の凹溝36〜38が形成されている。
【0022】
摺動子4は銅合金,不錆鋼,貴金属系合金などのばね性を有する導電性金属板で形成され、適宜に貴金属の表面処理が施されている。摺動子4は、図8のように中央部にロータ3に取り付けられるベース部41を有し、ベース部41の一端側に略U字形の第1アーム42を有し、他端側にに第2アーム43を有しており、これらアーム42,43をそれぞれ折り曲げ部42b,43bで対向方向に折り返したものである。第1アーム42の先端には円弧状抵抗体24と摺接する第1接点部42aが抵抗基板2側(反ベース部41側)へ湾曲形成され、第2アーム43の先端部には集電電極25に接触する半球面状の第2接点部43aが一体に形成されている。特に、第2接点部43aは抵抗基板2側(反ベース部41側)へ曲げ起こされており、そのため、第2接点部43aが側面方向から見て第1アーム42に対して交差している。
【0023】
図7に示すように、ベース部41はロータ3の底面に形成された第1の凹溝36に係合している。また、ベース部41の両側にはアーム42,43と直角方向に突出する凸部44が形成され、これら凸部44はロータ3の底面に形成された第2の凹溝37に係合している。第1の凹溝36と第2の凹溝37はロータ3の軸心部を通りかつ互いに直交しているため、摺動子4をこれら直交する2つの凹溝36,37に係合することで、摺動子4のベース部41はその中心O1 (図8の(e)参照)がロータ3の軸心と合致するように、確実に位置決め保持される。
【0024】
摺動子4の第1アーム42と第2アーム43のアーム長(折り曲げ端から接点部までの距離)はほぼ同等であり、そのため両アーム42,43のばね性もほぼ等しく設定されている。第1アーム42および第2アーム43は、自由状態においては図8(a)に二点鎖線で示すように抵抗基板2側へ突出しており、抵抗基板2の表面に圧接することにより、実線位置へ撓められる。そして、撓められた状態において、第2接点部43aはベース部41の中心O1 とほぼ一致する。第1接点部42aは第2アーム43の折り曲げ端43bよりベース部41の内側に位置し、第2アーム43の接点部43aは第1アーム42の折り曲げ端42bよりベース部41の内側に位置するよう形成されている。換言すれば、折り曲げ端42b,43bは接点部42a,43aより外側に突出している。そのため、第2アーム43の折り曲げ部43bはロータ3の半径方向外方へ突出することになるが、この折り曲げ部43bはロータ3のストッパ部35の底面に形成された第3の凹溝38に係合しているので、折り曲げ部43bがロータ3の外方へ突出することがない。
【0025】
上記のように第1接点部42aが第2アーム43の折り曲げ端43bより内側で終端となっているため、第1アーム42の隙間に挿入された第2アーム43が接点部42aと干渉する恐れがある。すなわち、図9のように第2接点部43aが第2アーム43から曲げ起こされていない場合には、第2接点部43aを第1アーム42より抵抗基板2側へ突出させようとすると、第2アーム43が第1接点部42aと近づくことになるが、図8(a)または(d)のように、第2接点部43aを第2アーム43からさらに抵抗基板2側に曲げ起こした形状とすれば、第2アーム43を高く持ち上げなくても第2接点部43aの高さを確保でき、第1アーム42と第2アーム43の相互干渉を防止することができる。
【0026】
また、第1アーム42と第2アーム43の相互干渉をより確実に防止するため、第2アーム43の折り曲げ部43bの曲率半径を、第1アーム42の折り曲げ部42bの曲率半径より小さくしてあり、これによって第2アーム43の折り曲げ部43b付近が第1接点部42aに近づくのを防止している。さらに、図8の(c)から明らかなように、第1アーム42の第1接点部42aを抵抗基板2側へ円弧状に湾曲して形成している。そのため、湾曲した第1接点部42aの内側に第2アーム43が配置されることになり、第1アーム42が押し撓められた時でも、第2アーム43が第1アーム42と干渉する恐れがない。
なお、同様の目的で、第2アーム43の折り曲げ部43bを図10に示すように密着曲げとすれば、第2アーム43と第1接点部42aとの距離をかせぐことができ、干渉を一層効果的に防止できる。
【0027】
シャフト5もケース1と同様な材料で形成されているが、金属で形成してもよい。シャフト5は一端側に大径な操作部51を有しており、この操作部51の表面には直径方向に工具係合溝52が形成されている。シャフト5の他端側には、ロータ3の挿入穴32へ挿入自在な小径な軸部53が突設されており、この軸部53の側面にはロータ3の切欠溝33に係合する2個の突起部54が対称位置に形成されている。
【0028】
上記ケース1へのシャフト5の組付は次のように行なう。すなわち、ケース1の凹部12にOリング6を配置した状態で、ケース1の内側に収納されたロータ3の挿入穴32にシャフト5の軸部53を挿入すると、軸部53の突起部54がロータ3の切欠溝33に嵌合して、シャフト5とロータ3との相対回転が阻止される。そして、ロータ3の下面側へ突出した軸部53の先端をカシメ55(図3参照)することで、ロータ3とシャフト5とが一体化される。この状態で、Oリング6がシャフト5の操作部51の内面と凹部12の底面との間で圧接保持されるので、シャフト5とケース1との間がシールされる。特に、上記のようにシャフト5の軸部53をロータ3の挿入穴32に挿入固定する方法を用いれば、シールする箇所が1箇所(ケース1とシャフト5との間)のみとなり、1個のOリング6で確実にシールすることができる。
【0029】
なお、シャフト5とロータ3との結合手段としては、実施例のようにシャフト5の軸部53の先端をカシメする方法に代えて、例えば軸部53に爪部を形成し、軸部53をロータ3の挿入穴32に挿入した際に爪部が挿入穴32の裏側に係止されて抜け止めするようにしてもよい。
【0030】
また、ケース1に抵抗基板2を嵌合した際、摺動子4の反発力により抵抗基板2が外方へ押されることになるが、この反発力に抗して抵抗基板2を安定に保持するため、ケース1の下端開口部16を取り囲む周壁18に爪部を設け、抵抗基板2を抱き込み保持するようにしてもよい。
【0031】
上記実施例では、Oリング6を配置するためにケース1の上面に円環状の凹部12を設けたが、これに代えて、図11のようにシャフト5の操作部51の裏面に円環状の収納溝56を形成してもよい。この場合には、ケース1の上面(支持面)と収納溝56との間でOリング6が圧接保持され、ケース1とシャフト5との間がシールされる。
【0032】
この場合には、シャフト5が例えば金属で形成され、その軸部53の先端を円筒形状としてあり、軸部53先端をロータ3に挿入後カシメることにより、簡単に結合できるようになっている。なお、シャフト5に用いられる金属としては、塑性加工が容易な銅,銅合金または丹銅等が好ましい。また、その金属の表面には防錆のためにめっきが施される。メッキの種類としては、装飾性と金属アレルギー防止を兼ねて、金,銀またはパラジウムが好ましい。
【0033】
図12は本発明にかかる可変抵抗器Cを回路基板7上に搭載した回路モジュールの例を示す。
可変抵抗器Cは図3に示すように表面実装型チップ部品として構成されており、端子21〜23が抵抗基板2の下面側に折り返されている。回路基板7上には回路パターン71,72が形成され、可変抵抗器Cの端子21〜23(図12では端子22が図示されていない)が回路パターン71,72に対してリフロー半田付け等によって半田付け73,74されている。
【0034】
このように、可変抵抗器Cが表面実装型チップ部品として構成されているので、回路モジュールの小型化・薄型化が容易になるとともに、可変抵抗器Cの上面側がOリング12で、下面側が樹脂20で確実にシールされるので、可変抵抗器Cという可動部品が搭載されているにもかかわらず、可変抵抗器Cの搭載後に回路基板7からフラックスなどを除去するための洗浄が可能になる。また、回路モジュールの耐湿性,耐候性が向上するので、耳穴式の補聴器のように装着状態での湿度が高く、汗などが浸入しやすい環境での使用に耐えることができる。
【0035】
上記実施例では、ケース1の下端側をシールするため、抵抗基板2とケース1との隙間に樹脂20を注入・封止するようにしたが、これに限るものではなく、ケース1の下端開口部全面に樹脂を注入してシールしてもよいし、Oリングなどのシール部材を用いてシールしてもよい。
また、ケース1の上側をシールするため、シャフトとケースとの間でOリングを圧接保持したが、これに限るものではなく、ロータとケースとの間でシールしてもよい。
さらに、ケース1の外形は角筒状に限らず、円筒状であってもよい。この場合、抵抗基板2の外形も角板状ではなく、略円板形状が好ましい。
上記実施例では、摺動子の接点部をアームの先端部に一体に形成した例を示したが、別体の接点部材をアームの先端に固定してもよいことは勿論である。
本発明において、摺動子の第1アームを略U字形としたが、略U字形とは厳密なU字形だけでなく、コ字形やその類似形状を含む概念であり、両端がベース部に連結された閉ループ状であればよい。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、摺動子の第1接点部を第2アームの折り曲げ端より内側に位置させ、第2接点部を第1アームの折り曲げ端より内側に位置させることで、第1,第2アームのアーム長をできるだけ長くしながら、ベース部をロータの軸心部付近に取り付けるようにしたので、ロータの傾きを抑制でき、摺動性の向上と接触圧の安定化を図ることができる。
また、請求項2では、外方へ突出する第2アームの折り曲げ部をロータのストッパ部に配置することで、折り曲げ部の背後をストッパ部で支えるようにしたので、十分な接触圧を得るとともに、ロータの大型化を防止できる。
さらに、請求項3のように、第2アームの第2接点部を第1アームより抵抗基板側に突出するよう曲げ起こせば、第1,第2アームの相互干渉のない良好なばね特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる可変抵抗器の分解斜視図である。
【図2】図1の可変抵抗器の平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図1の可変抵抗器の底面図である。
【図5】ケースの断面図である。
【図6】ケースの底面図である。
【図7】ロータと摺動子の裏側からみた斜視図である。
【図8】本発明にかかる摺動子の一例を示し、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は右側面図、(d)はB−B断面図、(e)は平面図である。
【図9】本発明にかかる摺動子の他の実施例の断面である。
【図10】本発明にかかる摺動子のさらに他の実施例の断面である。
【図11】本発明にかかる可変抵抗器の他の実施例の断面である。
【図12】本発明にかかる可変抵抗器を回路基板上に搭載した回路モジュールの側面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 抵抗基板
3 ロータ
4 摺動子
5 シャフト
6 Oリング
11 開口穴
12 凹部
15 ストッパ部
21〜23 端子
24 円弧状抵抗体
25 集電電極
32 挿入穴
35 ストッパ部
41 ベース部
42 第1アーム
43 第2アーム
42a,43a 接点部
42b,43b 折り曲げ部
51 操作部
53 軸部

Claims (9)

  1. ケースと、
    ケース内部に回転可能に収納されたロータと、
    ケース内部に収納され、表面中央部に集電電極を有し、その集電電極の外側に略同心状の円弧状抵抗体を有する抵抗基板と、
    中央部にロータに取り付けられるベース部を有し、一端側に略U字形の第1アーム及びその先端に第1接点部を有し、他端側に第2アーム及びその先端に第2接点部を有し、第1アームおよび第2アームを対向方向に折り返した摺動子とを備え、
    上記摺動子は、上記抵抗基板の円弧状抵抗体に摺接する第1接点部が第2アームの折り曲げ部よりベース部の内側に位置し、上記抵抗基板の集電電極に接触する第2接点部が第1アームの折り曲げ部よりベース部の内側に位置するように形成されていることを特徴とする可変抵抗器。
  2. 上記ロータの外周部に半径方向外方へ突出するストッパ部が形成され、
    上記ケースの内面には、上記ストッパ部と当接してロータの回転角度を制限するストッパ部が形成され、
    上記ロータのストッパ部に摺動子の第2アームの折り曲げ部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の可変抵抗器。
  3. 上記第2接点部は第1アームの間に挿通され、かつ第1アームより抵抗基板側に突出するよう第2アームに対して曲げ起こされていることを特徴とする請求項1または2に記載の可変抵抗器。
  4. 上記摺動子の第2アームの折り曲げ部の曲率半径は、第1アームの折り曲げ部の曲率半径より小さいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の可変抵抗器。
  5. 上記摺動子の第1アームの先端部には、抵抗基板側へ円弧状に湾曲する第1接点部が形成され、第2アームは第1接点部の湾曲する内側に位置していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の可変抵抗器。
  6. 上記摺動子のベース部の両側部には、上記アームと直角方向に突出する凸部が形成され、ロータにはベース部が係合する第1の凹溝と、凸部が係合する第2の凹溝とが直交方向に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の可変抵抗器。
  7. 一端部に大径な操作部を有し、他端部に小径な軸部を有するシャフトを備え、
    上記ロータには上記軸部が一体回転可能に挿入される挿入穴が形成され、
    ケースの上面にはシャフトの軸部を挿通自在な開口穴が形成され、
    ケースの開口穴の周囲にはOリングが載置される支持面が形成され、
    上記支持面にOリングを配置し、ケースの内部に収納されたロータの挿入穴にシャフトの軸部を挿入しかつ抜け止めすることにより、シャフトとケースとの間でOリングを圧接保持したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の可変抵抗器。
  8. 上記ケースの下面に開口部が設けられ、この開口部が上記抵抗基板で閉じられ、かつケースの開口部と抵抗基板との隙間が樹脂で封止されており、上記抵抗基板には、集電電極と導通する第1の端子と、円弧状抵抗体と導通する第2の端子および/または第3の端子とが固定され、これら端子が抵抗基板の下面側に露出するように形成されており、
    全体として表面実装型チップ部品として構成されたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の可変抵抗器。
  9. 回路基板に請求項8に記載の可変抵抗器が所定数組み込まれ、上記回路基板が所定の電子回路を構成することを特徴とする回路モジュール。
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