JPH07107881B2 - 密封形可変抵抗器 - Google Patents

密封形可変抵抗器

Info

Publication number
JPH07107881B2
JPH07107881B2 JP29142091A JP29142091A JPH07107881B2 JP H07107881 B2 JPH07107881 B2 JP H07107881B2 JP 29142091 A JP29142091 A JP 29142091A JP 29142091 A JP29142091 A JP 29142091A JP H07107881 B2 JPH07107881 B2 JP H07107881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
rotating body
cover
shaft hole
curved portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29142091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH053108A (ja
Inventor
光浩 山田
政次 松浪
Original Assignee
東京コスモス電機 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東京コスモス電機 株式会社 filed Critical 東京コスモス電機 株式会社
Priority to JP29142091A priority Critical patent/JPH07107881B2/ja
Publication of JPH053108A publication Critical patent/JPH053108A/ja
Publication of JPH07107881B2 publication Critical patent/JPH07107881B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustable Resistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子回路等の抵抗調
整器として適し、内部を外部に対して気密にした密封形
可変抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の可変抵抗器は図6に示すよう
に、カバー11の上板11a中央に軸孔12が形成さ
れ、合成樹脂からなる回転体13がカバー11内に配さ
れ、その軸孔12より外部に臨んだ軸部31に操作用溝
14が形成され、内端面には導電性材料からなるばね性
を有する摺動子15が取付けられている。前記カバー上
板11aの内面と、回転体13の周面つば部16との間
にゴムからなるOリング17を介在させる。回転体13
の内端面と対向して抵抗基板18が配され、例えばアル
ミナの抵抗基板18上に、中央部に集電体19,その外
周部に抵抗体21が配され、これらは摺動子15と摺動
接触することができる。抵抗基板18の周縁部および底
面外側を囲んで絶縁性合成樹脂材からなるケース22が
モールドにより一体に形成されている。ケース22に埋
め込まれた端子23が外部に導出されている。ケース2
2の内周面に抵抗基板18上に周面に沿ってリング状段
部24が一体に形成され、段部24上につば部16がシ
リコンゴムなどの弾性絶縁樹脂材のOリング17で弾性
的に押さえられる。ケース22の底板22aに形成した
凹部内にカバー11の爪25が折り曲げ挿入されてケー
ス22とカバー11とが機械的に接合される。
【0003】回転体13は回動可能に支持され、カバー
11と回転体13とでOリング17が圧縮されて内部が
密封構造とされている。なお、カバー11は、摺動子
15が抵抗体21と強過ぎることなく弱過ぎることな
く、回転体13のどの回動位置でも良好に接触するよう
にし、回転体13を回動するためのトルクをどの回動
位置でも一様とし、かつ調整し易い大きさとし、その
設定調整位置が振動や衝撃でずれないように、Oリング
17を介して回転体13を回動自在に押さえるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の小形の密封
形可変抵抗器を、プリント基板に半田付けで実装する際
に半田の熱により加熱され、密封構造であるため、ケー
ス22内の気圧が高まり、回転体13やカバー11が変
形することがあった。特に自動半田付けのために半田槽
内でプリント基板に面実装すると約260℃の熱が可変
抵抗器本体に伝熱され、ケース22内の気圧が約1.9気
圧と高くなるため、合成樹脂の回転体13が金属カバー
11に強く押しつけられる。
【0005】このためカバー11は軸部31の突出方向
にふくらみ変形する。また、場合によってはカバー11
が変形しないで回転体13が押しつぶされて軸方向寸法
が小さくなる。この結果、回転体13の回転トルクが実
装前に比し、実装後は著しく軽くなる欠点があった。こ
の発明の目的は、プリント基板に半田付け実装後におい
ても安定した回転トルクが得られるようにした小形の密
封形可変抵抗器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、Oリ
ングはケースと回転体との間に弾性的に接触して設けら
れる。カバーは弾性金属板よりなり、湾曲部とその湾曲
部から折り曲げられた対向する一対の取付脚部とから構
成され、湾曲部は回転体の軸部が通される軸孔が形成さ
れ、かつケースの開口側端面と対向し、その端面側に凸
に円筒面状に湾曲されている。取付脚部は湾曲部の円筒
面状の軸とほぼ平行な両端縁から折り曲げられており、
ケースと係合してケース内に保持されている回転体の軸
心と平行な方向における位置決めがなされる。湾曲部
ケースから離され、回転体を直接弾圧して抵抗基板側に
付勢し、軸孔の周縁部が回転体にほぼ面接触されてい
る。
【0007】
【実施例】以下この発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1ないし図5は、それぞれこの発
明の実施例を示したものであり、図6と対応する部分に
は同一符号を付けてある。この発明では、カバー11は
弾性金属板のプレス加工により構成され、ケース22の
開口側端面と対向する湾曲部11aと、湾曲部11aの
両端縁より折り曲げ延長された対向する一対の取付脚部
11bとよりなり、湾曲部11aは軸部31が通される
軸孔12が形成され、かつケース22の開口側端面に対
し凸に円筒面状に湾曲されている。この円筒面状の湾曲
の軸心は、取付脚部11bが折り曲げ形成された湾曲部
11aの両端縁とほゞ平行している。取付脚部11bが
ケース22の側面と係合されて回転体13の軸心と平行
な方向における位置決めがなされ、湾曲部11aに
り、回転体13の上面が直接弾性的に押さえられ、回転
体13は抵抗基板18側に弾性的に偏倚される。この
際、湾曲部11aはケース22から離されており、湾曲
部11aの軸孔12の周縁部が回転体13にほぼ面接触
させられている。偏倚された回転体13はそのつば部1
6がケース22の段部24で受けられている。なお回転
体13の軸孔12に挿入された軸部31の突出によりそ
の軸部31の基部周縁にカバー11の軸孔周縁部と弾性
的に接する受け面32が形成されている。
【0008】ケース22の対向する側面にはそれぞれそ
の両側部に、上下方向で底面側が高くなる段部34,3
5が形成されている。カバー11は弾性を有する金属板
がコ字状に折り曲げ加工されて作られており、図4に示
すように湾曲部11aは、角周面が四角筒状をしたケー
ス22の開口を被うように方形をしており、中央部に軸
孔12が形成され、その湾曲部11aは内側、つまりケ
ース22側が凸となるようにゆるく円筒面状に湾曲され
ている。湾曲部11aの両端の取付脚部11bの下部は
湾曲部11aより幅狭とされ、その上部の幅広部の下縁
36,37が段部34,35とそれぞれ係合され、下端
の爪25をケース22の底面凹部に折り曲げると、この
爪25の底面との係合と、前記段部34,35および下
縁36,37の係合とによりカバー11はケース22に
回転体13の軸心と平行な方向が位置決めされて固定さ
れる。また湾曲部11aの軸孔12の周縁部が回転体1
3の受け面32と弾性的に接触する。図6に示した従来
のものにおいては、カバーの軸孔12の内周縁部は回転
体13と接触してないことに注意すべきである。
【0009】Oリング17は、回転体13の周面とケー
ス22の内周面との間に弾性的に介在されて、可変抵抗
器内部と外部との気密性が保持される。このとき、カバ
ー11の湾曲部11aとOリング17とが弾性的に接触
しているため、回転体13を回転し停止させたとき、前
記弾性的接触に基因したいわゆるバックラッシュが生じ
ようとするが、カバー11の湾曲部11aとケースの段
部24とにより回転体13が弾性的に強く挟持されてい
るため、バックラッシュは生じない。
【0010】なお、必要に応じて回転体13の外面に弗
素系潤滑処理剤塗布乾燥て、回転体13とカバー1
1の接触を互いに滑らかにし、回転体13を回転したと
きのトルクむらや、キシミ音の発生を防止できるように
することが好ましい。組立てはケース22の開口内側
回転体13を、導電性材の摺動子15の先端が抵抗体2
1および集電体19を摺動し回転可能に挿入、Oリン
グ17を回転体13とケース22とで形成される凹部に
挿入し、カバー11の軸孔12に軸部31を挿通して、
カバー11の両肩、つまり下縁36,37をケース22
の段部34,35に押圧しながら、ケース22の下面側
で、カバー11の爪25を内側に折り曲げて固着するこ
とにより行われる。組立後のカバー11の湾曲部11a
は回転体13の受け面32と接合して図5の一点鎖線の
状態からほゞ平らとなる。
【0011】以上のように構成されたこの発明の一実施
例の可変抵抗器は、ドライバー等を操作用溝14に嵌合
させて回動すれば、共回りする摺動子15が抵抗体21
上を摺動して、端子23間で所望の抵抗値が得られる。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によればカ
バー11が弾性金属板で構成され、湾曲部11aで回転
体13を弾性的に押さえているため、プリント基板に半
田付け実装する際に全体が加熱され、密封構造のために
ケース22内の気圧が高くなっても、湾曲部11aが弾
性変形して、これが永久変形するおそれがなく、かつ回
転体13が押しつぶされるおそれもない。従って、その
実装後においても回転体13に対するトルクは実装前と
同一であり、安定した回転トルクが得られる。
【0013】従来のカバーでは半田付け性試験等で26
0℃,10秒間以上半田槽中に浸漬した場合、内圧の上
昇により、カバーの中心部が持ち上がって、回転トルク
が減少する場合が生じることもあったが、この発明の可
変抵抗器では回転トルクの減少は全くなかった。なお、
回転体13はカバー11の湾曲部11aとケース22の
段部24とにより弾性的に挟持されているから、Oリン
グ17によるバックラッシュもほとんどない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図2の側断面図。
【図4】カバー11の斜視図。
【図5】カバー内周縁部と回転体とOリングとの関係の
一部を示す拡大断面図。
【図6】従来の可変抵抗器を示す側断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−216407(JP,A) 実開 昭61−7004(JP,U) 実公 昭45−5560(JP,Y1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端面に開口が設けられたケースと、前記ケースの開口を被うように取付けられ、軸孔が形成
    されているカバーと、 前記ケース内に固着された抵抗基板と、 前記抵抗基板に形成された集電体および抵抗体と、 前記ケース内に回動自在に保持され、前記軸孔に通され
    た軸部と前記集電体および抵抗体と摺動接触する摺動子
    を備えた回転体と、内部を密封する Oリングと、 を具備する密封形可変抵抗器において、前記Oリングは前記ケースと前記回転体との間に弾性的
    に接触して設けられ、 前記カバーは弾性金属板からなり、前記軸孔を有し、前
    記ケースの開口側端面と対向し、その端面側に凸に円筒
    面状に湾曲された湾曲部と、その湾曲部のその円筒面状
    の軸とほぼ平行な両端縁から折り曲げられた対向する一
    対の取付脚部とを備え、 前記取付脚部が前記ケースと係合して前記回転体の軸心
    と平行な方向における位置決めがなされ、前記湾曲部
    前記ケースから離され、前記回転体を直接弾圧して前記
    抵抗基板側に付勢し、前記軸孔の周縁部が前記回転体に
    ほぼ面接触させられていることを特徴とする密封形可変
    抵抗器。
JP29142091A 1991-11-07 1991-11-07 密封形可変抵抗器 Expired - Fee Related JPH07107881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29142091A JPH07107881B2 (ja) 1991-11-07 1991-11-07 密封形可変抵抗器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29142091A JPH07107881B2 (ja) 1991-11-07 1991-11-07 密封形可変抵抗器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH053108A JPH053108A (ja) 1993-01-08
JPH07107881B2 true JPH07107881B2 (ja) 1995-11-15

Family

ID=17768650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29142091A Expired - Fee Related JPH07107881B2 (ja) 1991-11-07 1991-11-07 密封形可変抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07107881B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3968401B2 (ja) 1999-07-28 2007-08-29 カヤバ工業株式会社 電動式パワーステアリング装置
JP3458779B2 (ja) * 1999-07-30 2003-10-20 株式会社村田製作所 可変抵抗器
JP3557978B2 (ja) * 2000-01-04 2004-08-25 株式会社村田製作所 可変抵抗器
JP4945848B2 (ja) * 2001-04-02 2012-06-06 株式会社村田製作所 可変抵抗器
US6744347B2 (en) 2001-01-04 2004-06-01 Murata Manufacturing Co., Ltd. Variable resistor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH053108A (ja) 1993-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3601743A (en) Miniaturized single turn potentiometer with hermetically sealed rotor and substrate
KR100371079B1 (ko) 가변저항기
JP3111916B2 (ja) 可変コンデンサ
JPH07107881B2 (ja) 密封形可変抵抗器
KR100287482B1 (ko) 가변저항기
US4785278A (en) Variable resistor
JP3055476B2 (ja) 可変抵抗器
JP2003262538A (ja) 回転型センサ
JP3092518B2 (ja) 可変コンデンサおよびそれを用いたlc複合部品
JP3003706U (ja) 焦電型赤外線検出器
JP4945848B2 (ja) 可変抵抗器
JPH11251117A (ja) 可変抵抗器
US6744347B2 (en) Variable resistor
JP3035467U (ja) 小型モータ
JPH0630290B2 (ja) 可変抵抗器
JP3458779B2 (ja) 可変抵抗器
JP3503547B2 (ja) 可変抵抗器
JPH0756844B2 (ja) 可変抵抗器
JPS603526Y2 (ja) 可変抵抗器
JP3565164B2 (ja) 可変式電子部品
JPH0739226Y2 (ja) 可変コンデンサ
JPH0756845B2 (ja) 可変抵抗器
JP3764802B2 (ja) 可変抵抗器
JP3209414B2 (ja) 半固定可変抵抗器
JPH09120742A (ja) プッシュスイッチ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees