JP2539607Y2 - 可変抵抗器 - Google Patents
可変抵抗器Info
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- JP2539607Y2 JP2539607Y2 JP1988169604U JP16960488U JP2539607Y2 JP 2539607 Y2 JP2539607 Y2 JP 2539607Y2 JP 1988169604 U JP1988169604 U JP 1988169604U JP 16960488 U JP16960488 U JP 16960488U JP 2539607 Y2 JP2539607 Y2 JP 2539607Y2
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- insulating substrate
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、可変抵抗器、特に抵抗皮膜上を摺動する接
触片を有する可変抵抗器に関する。
触片を有する可変抵抗器に関する。
可変抵抗器は、抵抗皮膜を有する絶縁基板と、この抵
抗皮膜上を摺動する接触片を有する摺動子とを備えてい
る。可変抵抗器では摺動子が回動してその接触片が抵抗
皮膜上を弧を描いて摺動するようにする必要があり、さ
らに、可変抵抗器はプリント回路基板上に搭載されるた
め、可変抵抗器から所定抵抗値を導出する端子は基板の
裏面にまで延出するよう形成する必要がある。すなわ
ち、抵抗皮膜と接続する抵抗皮膜用端子は、絶縁基板の
一端部に表面、側面を介して裏面にまで形成される。ま
た、摺動子と接続する摺動子用端子は、絶縁基板の略中
央部に形成された円孔を介して絶縁基板の裏面に導出さ
れ、絶縁基板の他端部に延出される。
抗皮膜上を摺動する接触片を有する摺動子とを備えてい
る。可変抵抗器では摺動子が回動してその接触片が抵抗
皮膜上を弧を描いて摺動するようにする必要があり、さ
らに、可変抵抗器はプリント回路基板上に搭載されるた
め、可変抵抗器から所定抵抗値を導出する端子は基板の
裏面にまで延出するよう形成する必要がある。すなわ
ち、抵抗皮膜と接続する抵抗皮膜用端子は、絶縁基板の
一端部に表面、側面を介して裏面にまで形成される。ま
た、摺動子と接続する摺動子用端子は、絶縁基板の略中
央部に形成された円孔を介して絶縁基板の裏面に導出さ
れ、絶縁基板の他端部に延出される。
摺動子の絶縁基板に対する回動可能な構造、及び摺動
子と摺動子用端子との電気的な接続構造は例えば次のよ
うになっていた。摺動子の回動中心となる部分を円筒状
とする。また、絶縁基板の円孔及び摺動子の円筒部を挿
通する円筒状のかしめピンを用いて、このかしめピンで
絶縁基板及び摺動子を挟持するように、円孔及び円筒部
から突出するかしめピン先端部分をかしめ処理してい
た。これにより、摺動子は絶縁基板上で、抵抗体皮膜上
を摺動するように回動可能に保持される。さらに、この
かしめピンを介して摺動子と摺動子用端子とが電気的に
接続される。すなわち、このかしめピンが摺動子と摺動
子用端子とを電気的に接続するための摺動子用接続部材
となるのである。
子と摺動子用端子との電気的な接続構造は例えば次のよ
うになっていた。摺動子の回動中心となる部分を円筒状
とする。また、絶縁基板の円孔及び摺動子の円筒部を挿
通する円筒状のかしめピンを用いて、このかしめピンで
絶縁基板及び摺動子を挟持するように、円孔及び円筒部
から突出するかしめピン先端部分をかしめ処理してい
た。これにより、摺動子は絶縁基板上で、抵抗体皮膜上
を摺動するように回動可能に保持される。さらに、この
かしめピンを介して摺動子と摺動子用端子とが電気的に
接続される。すなわち、このかしめピンが摺動子と摺動
子用端子とを電気的に接続するための摺動子用接続部材
となるのである。
前述の可変抵抗器では、摺動子を回動させることによ
り、摺動子と抵抗皮膜との接触位置が変化して、その抵
抗値を所望の値に調整して、抵抗皮膜用端子と摺動子用
端子との間で導出することができる。
り、摺動子と抵抗皮膜との接触位置が変化して、その抵
抗値を所望の値に調整して、抵抗皮膜用端子と摺動子用
端子との間で導出することができる。
前述の可変抵抗器では、摺動子用端子を構成する摺動
子用接続部材と抵抗皮膜端子とは、絶縁基板の裏面側で
接近することになる。
子用接続部材と抵抗皮膜端子とは、絶縁基板の裏面側で
接近することになる。
可変抵抗器は、プリント回路基板上に搭載される際に
は、プリント回路基板の配線パターンと各抵抗皮膜用端
子、摺動子用端子がはんだ接合される。
は、プリント回路基板の配線パターンと各抵抗皮膜用端
子、摺動子用端子がはんだ接合される。
従来の可変抵抗器では、抵抗皮膜用端子と摺動子用端
子とが近接しているため、はんだ付け作業時に両端子の
間にはんだが架橋し易やすく、そのため、両端子が短絡
してしまうという問題点が発生する。
子とが近接しているため、はんだ付け作業時に両端子の
間にはんだが架橋し易やすく、そのため、両端子が短絡
してしまうという問題点が発生する。
また、かしめピン部の形状は、かしめ処理を可能とす
るよう円筒形状となっているため、絶縁基板の円孔部分
に、基板表面側から裏面側に向けて貫通した孔が発生す
ることになり、プリント回路基板上に可変抵抗器を真空
チャックで吸着して所定位置に配置しようとしても、絶
縁基板の円孔部分の孔から空気が漏れてしまい、安定し
て真空チャックができないという問題点があった。
るよう円筒形状となっているため、絶縁基板の円孔部分
に、基板表面側から裏面側に向けて貫通した孔が発生す
ることになり、プリント回路基板上に可変抵抗器を真空
チャックで吸着して所定位置に配置しようとしても、絶
縁基板の円孔部分の孔から空気が漏れてしまい、安定し
て真空チャックができないという問題点があった。
本考案の目的は、上述の問題に鑑みて案出されたもの
であり、その目的は、はんだ付け作業時における、抵抗
皮膜用端子と摺動子用端子との絶縁性を改善し、さら
に、真空チャックによる吸着信頼性を向上して、プリン
ト配線基板の所定位置に安定して搭載することができる
可変抵抗器を提供することにある。
であり、その目的は、はんだ付け作業時における、抵抗
皮膜用端子と摺動子用端子との絶縁性を改善し、さら
に、真空チャックによる吸着信頼性を向上して、プリン
ト配線基板の所定位置に安定して搭載することができる
可変抵抗器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案は、 概略中央部に表裏に貫通する円孔、前記円孔の表面開
口の周囲に円弧状の抵抗皮膜、一端部に前記抵抗皮膜と
接続された抵抗皮膜用端子を夫々有する絶縁基板と、 概略中央部に貫通孔、外周部に前記抵抗皮膜と接触す
る接触片を夫々有する摺動子と、 摺動子用端子、ピン部及び平板部からなる摺動子用接
続部材と、 から成り、 前記絶縁基板の表面に摺動子を配置し、前記絶縁基板
の裏面側に前記摺動子用接続部材を配置するとともに、
該摺動子用接続部材のピン部を前記絶縁基板の裏面側か
ら該基板の円孔、摺動子の貫通孔に挿通し、前記ピン部
の先端と摺動子とをかしめ処理して、絶縁基板の表面の
摺動子を回動自在に保持して成る可変抵抗器であって、 前記絶縁基板の裏面に、前記ピン部及び基板を貫通す
る円孔の裏面開口を隠蔽し、且つ摺動子用接続部材と抵
抗皮膜用端子との間にまで位置するように、絶縁皮膜部
材を配した、 ことを特徴とする可変抵抗器である。
口の周囲に円弧状の抵抗皮膜、一端部に前記抵抗皮膜と
接続された抵抗皮膜用端子を夫々有する絶縁基板と、 概略中央部に貫通孔、外周部に前記抵抗皮膜と接触す
る接触片を夫々有する摺動子と、 摺動子用端子、ピン部及び平板部からなる摺動子用接
続部材と、 から成り、 前記絶縁基板の表面に摺動子を配置し、前記絶縁基板
の裏面側に前記摺動子用接続部材を配置するとともに、
該摺動子用接続部材のピン部を前記絶縁基板の裏面側か
ら該基板の円孔、摺動子の貫通孔に挿通し、前記ピン部
の先端と摺動子とをかしめ処理して、絶縁基板の表面の
摺動子を回動自在に保持して成る可変抵抗器であって、 前記絶縁基板の裏面に、前記ピン部及び基板を貫通す
る円孔の裏面開口を隠蔽し、且つ摺動子用接続部材と抵
抗皮膜用端子との間にまで位置するように、絶縁皮膜部
材を配した、 ことを特徴とする可変抵抗器である。
前記構成の可変抵抗器は、絶縁基板の裏面側には、摺
動子の回動によっては影響を受けない不動の構造物であ
る摺動子用接続部材が配置され、この摺動子用接続部材
上に絶縁皮膜部材が形成されている。即ち、絶縁皮膜
は、前記ピン部及び基板の円孔の裏面開口を隠蔽し、且
つ摺動子用接続部材と抵抗皮膜用端子との間にまで位置
するように形成されている。
動子の回動によっては影響を受けない不動の構造物であ
る摺動子用接続部材が配置され、この摺動子用接続部材
上に絶縁皮膜部材が形成されている。即ち、絶縁皮膜
は、前記ピン部及び基板の円孔の裏面開口を隠蔽し、且
つ摺動子用接続部材と抵抗皮膜用端子との間にまで位置
するように形成されている。
プリント回路基板に可変抵抗器が搭載される際には、
抵抗皮膜用端子と摺動子用端子とがプリント回路基板上
の配線パターンにはんだ付けされるが、前述のように、
摺動子用端子でもある摺動子用接続部材と抵抗皮膜用端
子との間にまで位置するように絶縁皮膜部材が配置され
ているため、端子に付着する溶融はんだが両端子間に架
橋しにくくなり、両端子の短絡が防止される。
抵抗皮膜用端子と摺動子用端子とがプリント回路基板上
の配線パターンにはんだ付けされるが、前述のように、
摺動子用端子でもある摺動子用接続部材と抵抗皮膜用端
子との間にまで位置するように絶縁皮膜部材が配置され
ているため、端子に付着する溶融はんだが両端子間に架
橋しにくくなり、両端子の短絡が防止される。
前記絶縁皮膜部材はまた、摺動子用接続部材に形成さ
れたピン部及び絶縁基板を貫通する円孔の裏面開口を隠
蔽しているため、絶縁基板の表面側と裏面側とを完全に
遮断することができる。従って、摺動子を真空チャック
で吸着したときでも、絶縁基板の裏面側に空気が漏れる
ことが一切ないので、真空チャックでの吸着信頼性が向
上し、可変抵抗器をプリント回路基板の所定位置に安定
して搭載することができる。
れたピン部及び絶縁基板を貫通する円孔の裏面開口を隠
蔽しているため、絶縁基板の表面側と裏面側とを完全に
遮断することができる。従って、摺動子を真空チャック
で吸着したときでも、絶縁基板の裏面側に空気が漏れる
ことが一切ないので、真空チャックでの吸着信頼性が向
上し、可変抵抗器をプリント回路基板の所定位置に安定
して搭載することができる。
第1図は、本考案に係る可変抵抗器を示している。可
変抵抗器1は、絶縁基板2と摺動子3と摺動子用接続部
材であるかしめピン10とから主に構成されている。
変抵抗器1は、絶縁基板2と摺動子3と摺動子用接続部
材であるかしめピン10とから主に構成されている。
絶縁基板2は、第2図に示すように、概ね正方形状の
部材である。絶縁基板2の一方の側縁には、突部2A、2A
が形成されている。絶縁基板2のほぼ中央部には、絶縁
基板2の表面と裏面とを貫通する円孔2Bが設けられてい
る。また、絶縁基板2の他方の側縁には、凹部2Cが形成
されている。突部2A、2Aには、端子5A、5Bが形成されて
いる。端子5A、5Bは、突部2Aの表面から側面に延び、第
3図に示すように突部2Aの裏面まで形成されている。
尚、端子5A、5Bは、例えば、銀、銀−パラジウム合金等
の金属材料からなり、薄膜手法、厚膜手法等の周知の方
法によって形成される。円孔2Bの周りには、円弧状の抵
抗皮膜4が形成されている。抵抗皮膜4は、酸化ルテニ
ウム等の金属酸化物からなり、薄膜手法、厚膜手法等の
周知の方法によって形成される。尚、抵抗皮膜4の一端
は、端子5Aに連結している。
部材である。絶縁基板2の一方の側縁には、突部2A、2A
が形成されている。絶縁基板2のほぼ中央部には、絶縁
基板2の表面と裏面とを貫通する円孔2Bが設けられてい
る。また、絶縁基板2の他方の側縁には、凹部2Cが形成
されている。突部2A、2Aには、端子5A、5Bが形成されて
いる。端子5A、5Bは、突部2Aの表面から側面に延び、第
3図に示すように突部2Aの裏面まで形成されている。
尚、端子5A、5Bは、例えば、銀、銀−パラジウム合金等
の金属材料からなり、薄膜手法、厚膜手法等の周知の方
法によって形成される。円孔2Bの周りには、円弧状の抵
抗皮膜4が形成されている。抵抗皮膜4は、酸化ルテニ
ウム等の金属酸化物からなり、薄膜手法、厚膜手法等の
周知の方法によって形成される。尚、抵抗皮膜4の一端
は、端子5Aに連結している。
摺動子3は、第4図に示すように、概ね円板状の部材
であり、摺動子3の中央部には、下方に延びる円筒部6
が設けられている。円筒部6の下端は、内方に屈曲形成
されたフランジ部6Aを有している。即ち、円筒部6のフ
ランジ部6Aで形成される面には後述するかしめピン10の
一部が挿通される貫通孔が形成されることになる。ま
た、摺動子3の表面には、1対の回動操作部7、7が形
成されている。摺動子3の外周上の一部には、切欠き部
8が形成されている。摺動子3の切欠き部8の反対側
は、若干下方に傾斜している(第4B図)。この傾斜部に
は2つの接触片9、9が設けられている。接触片9は、
第4C図に示すように、摺動子3の外周部の一部を下方に
湾曲させることにより形成されている。尚、摺動子3
は、ステンレス、アルミニウム、鉄ニッケル合金などの
金属からなり、プレス成形等の周知の方法によって形成
されている。
であり、摺動子3の中央部には、下方に延びる円筒部6
が設けられている。円筒部6の下端は、内方に屈曲形成
されたフランジ部6Aを有している。即ち、円筒部6のフ
ランジ部6Aで形成される面には後述するかしめピン10の
一部が挿通される貫通孔が形成されることになる。ま
た、摺動子3の表面には、1対の回動操作部7、7が形
成されている。摺動子3の外周上の一部には、切欠き部
8が形成されている。摺動子3の切欠き部8の反対側
は、若干下方に傾斜している(第4B図)。この傾斜部に
は2つの接触片9、9が設けられている。接触片9は、
第4C図に示すように、摺動子3の外周部の一部を下方に
湾曲させることにより形成されている。尚、摺動子3
は、ステンレス、アルミニウム、鉄ニッケル合金などの
金属からなり、プレス成形等の周知の方法によって形成
されている。
摺動子3は、絶縁基板2に対してかしめピン10によっ
て取付けされている。かしめピン10は、第5A図、第5B図
に示すように、平板部10Aと、この平板部10Aの一端縁の
略中央に立設された端子10Bと、端子10Bの反対側の端縁
近傍に立設されたピン部10Cとから構成されている。
て取付けされている。かしめピン10は、第5A図、第5B図
に示すように、平板部10Aと、この平板部10Aの一端縁の
略中央に立設された端子10Bと、端子10Bの反対側の端縁
近傍に立設されたピン部10Cとから構成されている。
ピン部10Cは、絶縁基板2の円孔2Bに嵌入可能な円筒
形状である。尚、かしめピン10んは、ステンレス、アル
ミニウム、鉄ニッケル合金等の金属から形成されてい
る。かしめピン10がステンレスまたはアルミニウムで形
成されているときは、端子10Bに銀−パラジウムメッキ
が施されている。
形状である。尚、かしめピン10んは、ステンレス、アル
ミニウム、鉄ニッケル合金等の金属から形成されてい
る。かしめピン10がステンレスまたはアルミニウムで形
成されているときは、端子10Bに銀−パラジウムメッキ
が施されている。
かしめピン10は、第1図に示すように、ピン部10Cを
絶縁基板2の裏面側から円孔2Bに挿通することにより、
絶縁基板2の裏面に取りつけられ、かしめピン10の摺動
子用端子10Bは、絶縁基板2の凹部2Cに配置される。
絶縁基板2の裏面側から円孔2Bに挿通することにより、
絶縁基板2の裏面に取りつけられ、かしめピン10の摺動
子用端子10Bは、絶縁基板2の凹部2Cに配置される。
また、円孔2Bに挿入されたピン部10Cは、摺動子3の
円筒部6内に挿通され、そして、ピン部10Cの先端部が
摺動子3の円筒部6表面で外側に開くようにかしめら
れ、円筒部6のフランジ部6Aに接合する。このかしめ処
理によって、摺動子3は絶縁基板2とピン部10Cとで挟
持される。従って、摺動子3は絶縁基板2に対して回動
可能に取り付けられることになる。
円筒部6内に挿通され、そして、ピン部10Cの先端部が
摺動子3の円筒部6表面で外側に開くようにかしめら
れ、円筒部6のフランジ部6Aに接合する。このかしめ処
理によって、摺動子3は絶縁基板2とピン部10Cとで挟
持される。従って、摺動子3は絶縁基板2に対して回動
可能に取り付けられることになる。
さらに、絶縁基板2の抵抗皮膜4に接触する摺動子3
の接触片9、9は、摺動子3とかしめ処理されたピン部
10C、平板部10Aを介して摺動子用端子10Bに電気的に接
続されている。すなわち、かしめピン10の平板部10A、
ピン部10C、端子10Bは、摺動子3と電気的に接続する摺
動子用接続部材となる。
の接触片9、9は、摺動子3とかしめ処理されたピン部
10C、平板部10Aを介して摺動子用端子10Bに電気的に接
続されている。すなわち、かしめピン10の平板部10A、
ピン部10C、端子10Bは、摺動子3と電気的に接続する摺
動子用接続部材となる。
このように絶縁基板1の裏面側に配置されたかしめピ
ン10は、第3図に示すように、絶縁皮膜部材11によって
被覆されている。絶縁皮膜部材11は、ピン部10C及び基
板2の円孔2Bの裏面開口を隠蔽し、さらに、摺動子用接
続部材であるかしめピン10と抵抗皮膜用端子5Aとの間に
まで位置するように形成されている。
ン10は、第3図に示すように、絶縁皮膜部材11によって
被覆されている。絶縁皮膜部材11は、ピン部10C及び基
板2の円孔2Bの裏面開口を隠蔽し、さらに、摺動子用接
続部材であるかしめピン10と抵抗皮膜用端子5Aとの間に
まで位置するように形成されている。
この絶縁皮膜部材11としては、エポキシ樹脂、シリコ
ン系樹脂、紫外線硬化性樹脂などの耐熱性樹脂が用いら
れる。前記耐熱性樹脂には、所望によりセラミックなど
の非導電性材料の粒状や棒状などの粉末が混入されても
よい。
ン系樹脂、紫外線硬化性樹脂などの耐熱性樹脂が用いら
れる。前記耐熱性樹脂には、所望によりセラミックなど
の非導電性材料の粒状や棒状などの粉末が混入されても
よい。
前記可変抵抗器1の等価回路を第6図に示す。この可
変抵抗器1では、摺動子3を回動させることによって、
端子5Aと端子10Bとの間に所望の抵抗値を得ることがで
きる。
変抵抗器1では、摺動子3を回動させることによって、
端子5Aと端子10Bとの間に所望の抵抗値を得ることがで
きる。
このような可変抵抗器1のプリント回路基板の実装
は、プリント回路基板上の所定位置に、摺動子3の表面
部分に真空チャックのノズルを当てて、吸着して搭載
し、そして、プリント回路基板を溶融はんだに浸漬する
などして、端子5A、5B、端子10Bとプリント回路基板の
配線パターン間をはんだ接合して達成される。
は、プリント回路基板上の所定位置に、摺動子3の表面
部分に真空チャックのノズルを当てて、吸着して搭載
し、そして、プリント回路基板を溶融はんだに浸漬する
などして、端子5A、5B、端子10Bとプリント回路基板の
配線パターン間をはんだ接合して達成される。
上述の一連の実装過程において、かしめピン10の裏
面、かしめピン10の特に平板部10Aと端子5A、5Bとの間
にまで位置するように絶縁皮膜部材11が形成されている
ため、その間ではんだが架橋しない。したがって、端子
5Aと端子10Bとの短絡が防止される。
面、かしめピン10の特に平板部10Aと端子5A、5Bとの間
にまで位置するように絶縁皮膜部材11が形成されている
ため、その間ではんだが架橋しない。したがって、端子
5Aと端子10Bとの短絡が防止される。
また、絶縁皮膜部材11がかしめピン10のピン部10C及
び絶縁基板1の円孔2Bの開口を隠蔽するように形成され
ているため、絶縁基板1の表面と裏面とを完全に遮断し
ている。このため、真空チャックを用いて可変抵抗器1
をプリント回路基板に搭載するにあたり、絶縁基板1の
表面側から裏面側に空気漏れが発生ぜず、安定且つ容易
に真空チャックを行うことができる。
び絶縁基板1の円孔2Bの開口を隠蔽するように形成され
ているため、絶縁基板1の表面と裏面とを完全に遮断し
ている。このため、真空チャックを用いて可変抵抗器1
をプリント回路基板に搭載するにあたり、絶縁基板1の
表面側から裏面側に空気漏れが発生ぜず、安定且つ容易
に真空チャックを行うことができる。
さらに、絶縁基板1と表面と裏面とを遮断することに
より、絶縁基板1の裏面側から侵入するはんだやフラッ
クスなどを絶縁基板の表面側に流入することも防止で
き、摺動子の安定した回動が可能となる。
より、絶縁基板1の裏面側から侵入するはんだやフラッ
クスなどを絶縁基板の表面側に流入することも防止で
き、摺動子の安定した回動が可能となる。
尚、絶縁皮膜部材11にセラミックなどの粉末を添加し
ておくと、可変抵抗器1の重量がます。これによって、
可変抵抗器1をプリント回路基板に載置して溶融はんだ
に浸漬した場合に、可変抵抗器1が浮き上がるのを防止
することができる。
ておくと、可変抵抗器1の重量がます。これによって、
可変抵抗器1をプリント回路基板に載置して溶融はんだ
に浸漬した場合に、可変抵抗器1が浮き上がるのを防止
することができる。
前記実施例に代えて、第7図示すように、抵抗皮膜4
の両端を端子5A、5Bに接続してもよい。この場合、可変
抵抗器は、第8図に示すように、端子5A、5Bと端子10B
との3端子構造となる。
の両端を端子5A、5Bに接続してもよい。この場合、可変
抵抗器は、第8図に示すように、端子5A、5Bと端子10B
との3端子構造となる。
本考案の可変抵抗器では、絶縁基板の裏面に配置した
摺動子用接続部材であるピン部及絶縁基板の円孔の裏面
開口を隠蔽し、且つ摺動子用接続部材と抵抗皮膜用端子
との間にまで位置するように、絶縁皮膜部材が配されて
いるため、可変抵抗器をプリント回路基板にはんだ接合
した際に、摺動子用接続部材と抵抗皮膜用端子との間の
はんだ架橋を防止することができ、抵抗皮膜用端子と摺
動子用端子との短絡が防止される。
摺動子用接続部材であるピン部及絶縁基板の円孔の裏面
開口を隠蔽し、且つ摺動子用接続部材と抵抗皮膜用端子
との間にまで位置するように、絶縁皮膜部材が配されて
いるため、可変抵抗器をプリント回路基板にはんだ接合
した際に、摺動子用接続部材と抵抗皮膜用端子との間の
はんだ架橋を防止することができ、抵抗皮膜用端子と摺
動子用端子との短絡が防止される。
また、円筒形状のピン部及び絶縁基板の円孔が絶縁皮
膜部材によって隠蔽されているため、絶縁基板の表面と
裏面とを完全に遮断することができ、摺動子を表面側か
ら真空チャックで吸着したときでも空気漏れが発生せ
ず、吸着信頼性が向上し、可変抵抗器をプリント回路基
板に搭載する作業が極めて簡単となる。
膜部材によって隠蔽されているため、絶縁基板の表面と
裏面とを完全に遮断することができ、摺動子を表面側か
ら真空チャックで吸着したときでも空気漏れが発生せ
ず、吸着信頼性が向上し、可変抵抗器をプリント回路基
板に搭載する作業が極めて簡単となる。
第1図は本考案に係る可変抵抗器を示す側断面図、第2
図は絶縁基板の平面図、第3図は可変抵抗器の裏面図、
第4A図は摺動子の平面図、第4B図は摺動子の側面図、第
4C図は摺動子の正面図、第5A図はかしめピンの側面図、
第5B図はかしめピンの平面図、第6図は可変抵抗器の等
価回路図、第7図は他の実施例の第2図に相当する図、
第8図はその等価回路図である。 2……絶縁基板 3……摺動子 4……抵抗皮膜 5A……抵抗皮膜用端子 10……かしめピン部 10B……摺動子用端子 11……絶縁皮膜部材。
図は絶縁基板の平面図、第3図は可変抵抗器の裏面図、
第4A図は摺動子の平面図、第4B図は摺動子の側面図、第
4C図は摺動子の正面図、第5A図はかしめピンの側面図、
第5B図はかしめピンの平面図、第6図は可変抵抗器の等
価回路図、第7図は他の実施例の第2図に相当する図、
第8図はその等価回路図である。 2……絶縁基板 3……摺動子 4……抵抗皮膜 5A……抵抗皮膜用端子 10……かしめピン部 10B……摺動子用端子 11……絶縁皮膜部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−25105(JP,U) 実開 昭63−105303(JP,U) 実開 昭62−104406(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】概略中央部に表裏に貫通する円孔、前記円
孔の表面開口の周囲に円弧状の抵抗皮膜、一端部に前記
抵抗皮膜と接続された抵抗皮膜用端子を夫々有する絶縁
基板と、 概略中央部に貫通孔、外周部に前記抵抗皮膜と接触する
接触片を夫々有する摺動子と、 摺動子用端子、円筒形状のピン部及び平板部からなる摺
動子用接続部材と、から成り、 前記絶縁基板の表面に摺動子を配置し、前記絶縁基板の
裏面側に前記摺動子用接続部材を配置するとともに、該
摺動子用接続部材のピン部を前記絶縁基板の裏面側から
該基板の円孔、摺動子の貫通孔に挿通し、前記ピン部の
先端と摺動子とをかしめ処理して、絶縁基板の表面の摺
動子を回動自在に保持して成る可変抵抗器であって、 前記絶縁基板の裏面に、前記ピン部及び基板を貫通する
円孔の裏面開口を隠蔽し、且つ摺動子用接続部材と抵抗
皮膜用端子との間にまで位置するように、絶縁皮膜部材
を配した、 ことを特徴とする可変抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988169604U JP2539607Y2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 可変抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988169604U JP2539607Y2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 可変抵抗器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0288204U JPH0288204U (ja) | 1990-07-12 |
JP2539607Y2 true JP2539607Y2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=31459816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988169604U Expired - Lifetime JP2539607Y2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 可変抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539607Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2523201Y2 (ja) * | 1990-11-30 | 1997-01-22 | 京セラ株式会社 | 可変抵抗器 |
JP2764701B2 (ja) * | 1995-02-06 | 1998-06-11 | ローム株式会社 | 可変式電子部品 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6025105U (ja) * | 1983-07-25 | 1985-02-20 | 株式会社村田製作所 | 可変抵抗器の基板 |
-
1988
- 1988-12-27 JP JP1988169604U patent/JP2539607Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0288204U (ja) | 1990-07-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |