JP2572660Y2 - 裏面調整用半固定抵抗器 - Google Patents
裏面調整用半固定抵抗器Info
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- JP2572660Y2 JP2572660Y2 JP1993022688U JP2268893U JP2572660Y2 JP 2572660 Y2 JP2572660 Y2 JP 2572660Y2 JP 1993022688 U JP1993022688 U JP 1993022688U JP 2268893 U JP2268893 U JP 2268893U JP 2572660 Y2 JP2572660 Y2 JP 2572660Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はプリント配線基板に実装
した後の抵抗値調整をプリント配線基板の裏面側から行
う裏面調整用半固定抵抗器に関するものである。
した後の抵抗値調整をプリント配線基板の裏面側から行
う裏面調整用半固定抵抗器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の裏面調整可能な半固定抵抗器は、
実公平4−45205に開示されているように、ケース
内に抵抗体を有する抵抗基板、該抵抗体と摺動する接点
を有する摺動子、表面側の調整つまみ部を夫々配置し、
さらに、ケースの底面側から、裏面側調整つまみ部を有
する頭部とカシメピン部となる調整ピンを挿通して、カ
シメピン部の先端を表面側の調整つまみ部内で加締め処
理していた。
実公平4−45205に開示されているように、ケース
内に抵抗体を有する抵抗基板、該抵抗体と摺動する接点
を有する摺動子、表面側の調整つまみ部を夫々配置し、
さらに、ケースの底面側から、裏面側調整つまみ部を有
する頭部とカシメピン部となる調整ピンを挿通して、カ
シメピン部の先端を表面側の調整つまみ部内で加締め処
理していた。
【0003】これにより、表面側の調整つまみと裏面側
つまみ及び摺動子は、一体的に回動して、ケース内に固
定された抵抗基板上を摺動することになる。従って、表
面側からも、また裏面側からもドライバーなどを用い
て、所定抵抗値の調整可能なものとなる。
つまみ及び摺動子は、一体的に回動して、ケース内に固
定された抵抗基板上を摺動することになる。従って、表
面側からも、また裏面側からもドライバーなどを用い
て、所定抵抗値の調整可能なものとなる。
【0004】尚、所定抵抗値を外部に導出するリード端
子の一方は、ケースからケースの裏面側に突出し、ま
た、リード端子の他方は、調整ピンと電気的に導通し
て、ケースの裏面側から外方に突出している。
子の一方は、ケースからケースの裏面側に突出し、ま
た、リード端子の他方は、調整ピンと電気的に導通し
て、ケースの裏面側から外方に突出している。
【0005】このような裏面調整可能な半固定抵抗器
は、裏面側の調整ピンの頭部に対応する開口と、2つの
リード端子が挿入され、半田接合されるためのリード孔
を有するプリント配線基板上に実装されることになる。
は、裏面側の調整ピンの頭部に対応する開口と、2つの
リード端子が挿入され、半田接合されるためのリード孔
を有するプリント配線基板上に実装されることになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述の半固定
抵抗器によれば、ケースの裏面と裏面側の調整ピンとの
間でリード端子の他方を挟持しているているため、この
調整ピンは導電性を有する金属材料でなけれはならず、
このため、プリント配線基板に形成した調整ピンの頭部
に対応する開口の開口径やその周囲の配線パターンなど
によって、また、プリント配線基板の材料(例えば金属
製の基板)によっては、開口から露出する調整ピンの頭
部と配線パターンやプリント配線基板との間でリード付
けのための半田が流れこみ、意に反して、他の配線パタ
ーンや鉄製基板と調整ピンの頭部とが導通したり、ま
た、プリント配線基板に回動すべき調整ピンの頭部が固
定されたりしてしまい、導通信頼性や回動調整の信頼性
を大きく低下していた。
抵抗器によれば、ケースの裏面と裏面側の調整ピンとの
間でリード端子の他方を挟持しているているため、この
調整ピンは導電性を有する金属材料でなけれはならず、
このため、プリント配線基板に形成した調整ピンの頭部
に対応する開口の開口径やその周囲の配線パターンなど
によって、また、プリント配線基板の材料(例えば金属
製の基板)によっては、開口から露出する調整ピンの頭
部と配線パターンやプリント配線基板との間でリード付
けのための半田が流れこみ、意に反して、他の配線パタ
ーンや鉄製基板と調整ピンの頭部とが導通したり、ま
た、プリント配線基板に回動すべき調整ピンの頭部が固
定されたりしてしまい、導通信頼性や回動調整の信頼性
を大きく低下していた。
【0007】本考案は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、裏面側に配置した調整ピンの
頭部とプリント配線基板の配線パターンとの短絡を防止
し、さらに、調整ピンの頭部がプリント配線基板に固着
することなく、安定に回動調整可能な裏面調整用半固定
抵抗器を提供することにある。
ものであり、その目的は、裏面側に配置した調整ピンの
頭部とプリント配線基板の配線パターンとの短絡を防止
し、さらに、調整ピンの頭部がプリント配線基板に固着
することなく、安定に回動調整可能な裏面調整用半固定
抵抗器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願考案は、貫通孔を有
する絶縁基板の表面に、馬蹄形状の抵抗体膜、該貫通孔
の周囲に摺動子接続用導体膜を、該絶縁基板の端面に前
記抵抗体膜及び摺動子接続用導体膜と接続する端子電極
を夫々被着形成するとともに、前記絶縁基板上に前記抵
抗体膜上を摺動する接点を有し、且つ中央に貫通孔を有
する皿状の摺動子を配置し、調整溝を有する頭部、該頭
部から延出するピン部とからなる調整ピンを、前記絶縁
基板の裏面側から絶縁基板の貫通穴及び摺動子の貫通穴
に挿通して、ピン部の先端部を前記摺動子の表面で加締
め処理して、前記調整ピンと摺動子とを一体的に回動せ
しめるようにした裏面調整用半固定抵抗器において、前
記調整ピンの少なくとも頭部が絶縁部材で覆われている
ことを特徴とする裏面調整用半固定抵抗器である。
する絶縁基板の表面に、馬蹄形状の抵抗体膜、該貫通孔
の周囲に摺動子接続用導体膜を、該絶縁基板の端面に前
記抵抗体膜及び摺動子接続用導体膜と接続する端子電極
を夫々被着形成するとともに、前記絶縁基板上に前記抵
抗体膜上を摺動する接点を有し、且つ中央に貫通孔を有
する皿状の摺動子を配置し、調整溝を有する頭部、該頭
部から延出するピン部とからなる調整ピンを、前記絶縁
基板の裏面側から絶縁基板の貫通穴及び摺動子の貫通穴
に挿通して、ピン部の先端部を前記摺動子の表面で加締
め処理して、前記調整ピンと摺動子とを一体的に回動せ
しめるようにした裏面調整用半固定抵抗器において、前
記調整ピンの少なくとも頭部が絶縁部材で覆われている
ことを特徴とする裏面調整用半固定抵抗器である。
【0009】
【作用】以上のように、基板の裏面側に配置される調整
ピンの頭部が少なくとも絶縁処理、即ち、調整ピン自体
が絶縁製材料で構成、また、その全体表面又は頭部が絶
縁物で被覆されている、または頭部のみが絶縁製樹脂キ
ャップ体などの冠着されているため、調整ピンの頭部に
対応する貫通孔が形成されたプリント配線基板などの実
装する際に、プリント配線基板上の配線パターンが貫通
孔の近接した周囲に形成されていても、また、プリント
配線基板自体が金属製材料で構成されていても、半田接
合時、溶融した半田が、貫通孔の周囲と該貫通孔内の頭
部との間隙に流れることがなく、頭部とプリント配線基
板の配線パターンとの短絡が防止でき、さらに、調整ピ
ンの頭部がプリント配線基板に固着することがなくな
る。
ピンの頭部が少なくとも絶縁処理、即ち、調整ピン自体
が絶縁製材料で構成、また、その全体表面又は頭部が絶
縁物で被覆されている、または頭部のみが絶縁製樹脂キ
ャップ体などの冠着されているため、調整ピンの頭部に
対応する貫通孔が形成されたプリント配線基板などの実
装する際に、プリント配線基板上の配線パターンが貫通
孔の近接した周囲に形成されていても、また、プリント
配線基板自体が金属製材料で構成されていても、半田接
合時、溶融した半田が、貫通孔の周囲と該貫通孔内の頭
部との間隙に流れることがなく、頭部とプリント配線基
板の配線パターンとの短絡が防止でき、さらに、調整ピ
ンの頭部がプリント配線基板に固着することがなくな
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の裏面調整用半固定抵抗器を図
面に基いて詳説する。図1は裏面調整用半固定抵抗器の
平面図であり、図2はその断面図である。尚、図には、
3端子型の裏面調整用半固定抵抗器について説明する。
面に基いて詳説する。図1は裏面調整用半固定抵抗器の
平面図であり、図2はその断面図である。尚、図には、
3端子型の裏面調整用半固定抵抗器について説明する。
【0011】図において、1は絶縁基板、2は該絶縁基
板1上に形成された抵抗体膜、3a、3bは該抵抗体膜
2から延出する端子電極、4は抵抗体膜2上で回動し、
接点4aを有する摺動子、5は摺動子と導通する端子電
極、6は該摺動子4を基板1上に回動自在に固定する調
整ピンである。尚、調整ピン6は、調整溝6cが形成さ
れた頭部6aと先端が加締め処理されるピン部6bとか
らなっており、この調整ピン6のピン部6bは基板1の
裏面側から基板1の表面側に挿通され、基板1の表面側
で加締め処理されるものである。
板1上に形成された抵抗体膜、3a、3bは該抵抗体膜
2から延出する端子電極、4は抵抗体膜2上で回動し、
接点4aを有する摺動子、5は摺動子と導通する端子電
極、6は該摺動子4を基板1上に回動自在に固定する調
整ピンである。尚、調整ピン6は、調整溝6cが形成さ
れた頭部6aと先端が加締め処理されるピン部6bとか
らなっており、この調整ピン6のピン部6bは基板1の
裏面側から基板1の表面側に挿通され、基板1の表面側
で加締め処理されるものである。
【0012】絶縁体基板1はアルミナセラミックなどか
らなり、その中央には調整ピン6のピン部6bが挿通す
る貫通穴11が形成されている。
らなり、その中央には調整ピン6のピン部6bが挿通す
る貫通穴11が形成されている。
【0013】また、絶縁基板1上には、貫通穴11を中
心とする馬蹄形状の抵抗体膜2が形成され、該抵抗体膜
2の両端には基板端部にまで延出する端子電極3a、3
bが形成されている。また、貫通穴11の周囲には前記
摺動子4と導通される導体膜5aが形成され、この導体
膜5aから基板端部にまで延出する端子電極5が形成さ
れている。
心とする馬蹄形状の抵抗体膜2が形成され、該抵抗体膜
2の両端には基板端部にまで延出する端子電極3a、3
bが形成されている。また、貫通穴11の周囲には前記
摺動子4と導通される導体膜5aが形成され、この導体
膜5aから基板端部にまで延出する端子電極5が形成さ
れている。
【0014】上述の馬蹄形状の抵抗体膜2は酸化ルテニ
ウムなどの抵抗体ペーストを印刷・乾燥・焼成すること
により形成され、また、導体膜5a、端子電極3a、3
b、5は、Ag、又はAg−Pdの主成分とする導電性
ペーストを印刷・乾燥・焼成することにより形成され
る。
ウムなどの抵抗体ペーストを印刷・乾燥・焼成すること
により形成され、また、導体膜5a、端子電極3a、3
b、5は、Ag、又はAg−Pdの主成分とする導電性
ペーストを印刷・乾燥・焼成することにより形成され
る。
【0015】摺動子4はステンレススチールなどをプレ
ス成型にで打ち抜き、所定形状、例えば概略皿状に形成
される。その摺動体4の縁部の一部は少なくとも前記抵
抗体膜2上を摺動する接点4aを有している。また、摺
動子4の中央部には調整ピン6のピン部6bが挿通する
貫通穴41が形成されている。
ス成型にで打ち抜き、所定形状、例えば概略皿状に形成
される。その摺動体4の縁部の一部は少なくとも前記抵
抗体膜2上を摺動する接点4aを有している。また、摺
動子4の中央部には調整ピン6のピン部6bが挿通する
貫通穴41が形成されている。
【0016】調整ピン6はクロムメッキが施された洋白
などの金属材料を所定形状、即ち頭部6a、ピン部6b
を有し、さらに頭部6aに調整溝6cを有するように加
工した後、その調整ピン6の全表面に絶縁性材料、例え
ば、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂、金属酸化物など
の絶縁層7が被覆されている。尚、この絶縁層7の形成
方法としては、絶縁性材料に浸漬して形成する。この層
7の厚みとしては、5μm〜0.1mm程度が望まし
い。
などの金属材料を所定形状、即ち頭部6a、ピン部6b
を有し、さらに頭部6aに調整溝6cを有するように加
工した後、その調整ピン6の全表面に絶縁性材料、例え
ば、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂、金属酸化物など
の絶縁層7が被覆されている。尚、この絶縁層7の形成
方法としては、絶縁性材料に浸漬して形成する。この層
7の厚みとしては、5μm〜0.1mm程度が望まし
い。
【0017】尚、基板1の底面には、調整ピン6の頭部
が全部又は一部が収納できる凹部12が形成されてい
る。これにより、以下の組み立て作業において、調整ピ
ン6の位置合わせが容易となり、また、部品全体を低背
化することができる。
が全部又は一部が収納できる凹部12が形成されてい
る。これにより、以下の組み立て作業において、調整ピ
ン6の位置合わせが容易となり、また、部品全体を低背
化することができる。
【0018】上述の構成部品は、以下の組み立て工程を
経て裏面調整用半固定抵抗器となる。まず、基板1上
に、摺動子4を位置合わせを行い、基板1の裏面側に調
整ピン6の頭部6aが配置されるように、基板1の裏面
側から表面側に向けて、ピン部6bを基板1の貫通孔1
1及び摺動子4の貫通孔41に挿通する。
経て裏面調整用半固定抵抗器となる。まず、基板1上
に、摺動子4を位置合わせを行い、基板1の裏面側に調
整ピン6の頭部6aが配置されるように、基板1の裏面
側から表面側に向けて、ピン部6bを基板1の貫通孔1
1及び摺動子4の貫通孔41に挿通する。
【0019】次に、摺動子4の皿状となった内部で、ピ
ン部6bの先端を加締め処理を行う。
ン部6bの先端を加締め処理を行う。
【0020】これによって、摺動子4の底面は、基板1
の貫通孔11の周囲に形成した導体膜5aに接触導通
し、同時に、基板1の抵抗体膜2上に摺動子4の接点4
a部分が接触する。即ち、抵抗体膜2に接触する接点4
aは、摺動子4、導体膜5a、を介して端子電極5と電
気的に接続されることになる。
の貫通孔11の周囲に形成した導体膜5aに接触導通
し、同時に、基板1の抵抗体膜2上に摺動子4の接点4
a部分が接触する。即ち、抵抗体膜2に接触する接点4
aは、摺動子4、導体膜5a、を介して端子電極5と電
気的に接続されることになる。
【0021】従って、例えば端子電極3aと端子電極5
との間で、端子電極3aと接点4aまでの抵抗体膜2に
相当する所定抵抗値が導出され、端子電極3bと端子電
極5との間で、端子電極3bと接点4aまでの抵抗体膜
2に相当する所定抵抗値が導出されることになる。そし
て、基板1の裏面側に配置された調整ピン6の頭部6a
の調整溝6cにドライバーなどの嵌合して、調整ピン6
を所定量回動すると、摺動子4が連動し、抵抗体膜2上
の接点位置が変化して、端子電極3a、3bと端子電極
5との間で任意の抵抗値が得ることができる。
との間で、端子電極3aと接点4aまでの抵抗体膜2に
相当する所定抵抗値が導出され、端子電極3bと端子電
極5との間で、端子電極3bと接点4aまでの抵抗体膜
2に相当する所定抵抗値が導出されることになる。そし
て、基板1の裏面側に配置された調整ピン6の頭部6a
の調整溝6cにドライバーなどの嵌合して、調整ピン6
を所定量回動すると、摺動子4が連動し、抵抗体膜2上
の接点位置が変化して、端子電極3a、3bと端子電極
5との間で任意の抵抗値が得ることができる。
【0022】このような裏面調整用半固定抵抗器は、図
3に示すうよに、プリント配線基板30上に実装され
る。プリント配線基板30には、調整ピン6の頭部6a
に対応する位置に少なくとも頭部6aをドライバーで調
整可能な径を有する開口31が形成されているととも
に、また、プリント配線基板30の表面に、端子電極3
a、3b、5などが半田接合されるパッドを有する配線
パターン32が形成されている。このプリント配線基板
30の配線パターン32と端子電極3a、3b、5との
半田接合は、半田噴流方法やクリーム半田を用いたリフ
ロー接合方法などによって接合される。
3に示すうよに、プリント配線基板30上に実装され
る。プリント配線基板30には、調整ピン6の頭部6a
に対応する位置に少なくとも頭部6aをドライバーで調
整可能な径を有する開口31が形成されているととも
に、また、プリント配線基板30の表面に、端子電極3
a、3b、5などが半田接合されるパッドを有する配線
パターン32が形成されている。このプリント配線基板
30の配線パターン32と端子電極3a、3b、5との
半田接合は、半田噴流方法やクリーム半田を用いたリフ
ロー接合方法などによって接合される。
【0023】本考案では、調整ピン6の表面が絶縁層7
によって絶縁被覆されているので、プリント配線基板3
0の開口31の周囲に配線パターン32を近接して配置
されても、溶融した半田による配線パターン32と調整
ピン6との電気的な短絡を抑えることができるため、特
性的に安定した裏面調整用半固定抵抗器が達成される。
によって絶縁被覆されているので、プリント配線基板3
0の開口31の周囲に配線パターン32を近接して配置
されても、溶融した半田による配線パターン32と調整
ピン6との電気的な短絡を抑えることができるため、特
性的に安定した裏面調整用半固定抵抗器が達成される。
【0024】また、プリント配線基板30自体が鉄など
の金属材料であっても、調整ピン6とプリント配線基板
30との接触が起こっても特性的に変化することがな
く、また溶融した半田が付着することがないため、頭部
6aを安定な回動が可能となる。
の金属材料であっても、調整ピン6とプリント配線基板
30との接触が起こっても特性的に変化することがな
く、また溶融した半田が付着することがないため、頭部
6aを安定な回動が可能となる。
【0025】さらに、調整溝6cに金属性のドライバー
を挿入・回動しても、ドライバーの誘導ノイズなどを拾
うことなく、信頼性の高い調整が可能となる。
を挿入・回動しても、ドライバーの誘導ノイズなどを拾
うことなく、信頼性の高い調整が可能となる。
【0026】上述の実施例においては、裏面のみの調整
を行う半固定抵抗器について説明したが、例えば摺動子
4の縁部分に従来のように調整溝を形成したり、摺動子
4の表面に折り畳み部を付加し、この折り畳部に調整溝
を形成したりすれば、表面側からも、また裏面側からも
調整が可能な半固定抵抗器とすることができる。
を行う半固定抵抗器について説明したが、例えば摺動子
4の縁部分に従来のように調整溝を形成したり、摺動子
4の表面に折り畳み部を付加し、この折り畳部に調整溝
を形成したりすれば、表面側からも、また裏面側からも
調整が可能な半固定抵抗器とすることができる。
【0027】図4は、本考案の他の実施例であり、この
実施例では、端子電極が基板の対向する端部に夫々延出
されている。尚、上述の図1、図2と同一部分は同一符
号を付す。
実施例では、端子電極が基板の対向する端部に夫々延出
されている。尚、上述の図1、図2と同一部分は同一符
号を付す。
【0028】この実施例では、抵抗体膜2から延出され
る端子電極3aは、基板1の一端部に配置されている。
また、この基板1の一端部と対向する他端部には、接点
4aと導通する端子電極8が形成されている。
る端子電極3aは、基板1の一端部に配置されている。
また、この基板1の一端部と対向する他端部には、接点
4aと導通する端子電極8が形成されている。
【0029】この時、基板1の表面に抵抗体膜2が形成
されているため、端子電極8(配線金具)は基板1の裏
面に沿うように形成する必要があり、基板1の表面側か
ら接点4aから基板裏面の端子電極8にまで導通させる
手段として、調整ピン6のピン部6bを用いられる。
されているため、端子電極8(配線金具)は基板1の裏
面に沿うように形成する必要があり、基板1の表面側か
ら接点4aから基板裏面の端子電極8にまで導通させる
手段として、調整ピン6のピン部6bを用いられる。
【0030】このため、本実施例では、調整ピン6の全
表面を絶縁層7によって被覆したのでは、調整ピン6と
端子電極8との導通を達成することができないので、調
整ピンの頭部6aの基板1の底面と対向する面以外を絶
縁処理する必要がある。これを達成するためには、例え
ば、調整ピン6の頭部6aを冠着する絶縁性キャップ体
9や図示していないが、頭部6aのみをディップ処理に
より絶縁層を形成することによって行われる。尚、キャ
ップ体9の厚みとしては、充分な絶縁特性が得られる程
度の厚み、例えば0.5mm程度である。
表面を絶縁層7によって被覆したのでは、調整ピン6と
端子電極8との導通を達成することができないので、調
整ピンの頭部6aの基板1の底面と対向する面以外を絶
縁処理する必要がある。これを達成するためには、例え
ば、調整ピン6の頭部6aを冠着する絶縁性キャップ体
9や図示していないが、頭部6aのみをディップ処理に
より絶縁層を形成することによって行われる。尚、キャ
ップ体9の厚みとしては、充分な絶縁特性が得られる程
度の厚み、例えば0.5mm程度である。
【0031】このようにすれば、基板1の裏面側にも、
端子電極8を含む配線金具などを配置することができ、
さらに、プリント配線基板30に実装した後において
も、配線パターン32と調整ピン6の頭部6aとの短絡
が防止でき、安定な回動調整を行うこができる。
端子電極8を含む配線金具などを配置することができ、
さらに、プリント配線基板30に実装した後において
も、配線パターン32と調整ピン6の頭部6aとの短絡
が防止でき、安定な回動調整を行うこができる。
【0032】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、基板の
裏面側に配置された調整ピンの少なくとも頭部の表面を
絶縁処理したため、プリント配線基板に実装した場合、
プリント配線基板上の配線パターンと調整ピンとの短絡
が防止でき、さらに、プリント配線基板と頭部とが溶融
した半田なとで固着されることがないので、安定した回
動調整が達成できる裏面調整用半固定抵抗器となる。
裏面側に配置された調整ピンの少なくとも頭部の表面を
絶縁処理したため、プリント配線基板に実装した場合、
プリント配線基板上の配線パターンと調整ピンとの短絡
が防止でき、さらに、プリント配線基板と頭部とが溶融
した半田なとで固着されることがないので、安定した回
動調整が達成できる裏面調整用半固定抵抗器となる。
【図1】本考案の裏面調整用半固定抵抗器の平面図であ
る。
る。
【図2】本考案の裏面調整用半固定抵抗器の断面図であ
る。
る。
【図3】本考案の裏面調整用半固定抵抗器をプリント配
線基板に実装した状態の断面図である。
線基板に実装した状態の断面図である。
【図4】本考案の他の裏面調整用半固定抵抗器の断面図
である。
である。
1 ・・・・・ 絶縁基板 2 ・・・・・ 抵抗体膜 3a、3b・・ 端子電極 4 ・・・・・ 摺動子 5 ・・・・・ 端子電極 6 ・・・・・ 調整ピン 6a・・・・・ 頭部 6b・・・・・ ピン部
Claims (1)
- 【請求項1】 貫通孔を有する絶縁基板の表面に、馬蹄
形状の抵抗体膜、該貫通孔の周囲に摺動子接続用導体膜
を、該絶縁基板の端面に前記抵抗体膜及び摺動子接続用
導体膜と接続する端子電極を夫々被着形成するととも
に、 前記絶縁基板上に前記抵抗体膜上を摺動する接点を有
し、且つ中央に貫通孔を有する皿状の摺動子を配置し、 調整溝を有する頭部、該頭部から延出するピン部とから
なる調整ピンを、前記絶縁基板の裏面側から絶縁基板の
貫通穴及び摺動子の貫通穴に挿通して、ピン部の先端部
を前記摺動子の表面で加締め処理して、前記調整ピンと
摺動子とを一体的に回動せしめるようにした裏面調整用
半固定抵抗器 において、 前記調整ピンの少なくとも頭部が絶縁部材で覆われてい
ることを特徴とする裏面調整用半固定抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022688U JP2572660Y2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 裏面調整用半固定抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022688U JP2572660Y2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 裏面調整用半固定抵抗器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682806U JPH0682806U (ja) | 1994-11-25 |
JP2572660Y2 true JP2572660Y2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=12089820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993022688U Expired - Lifetime JP2572660Y2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 裏面調整用半固定抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2572660Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62104405U (ja) * | 1985-12-23 | 1987-07-03 | ||
JPH0245606U (ja) * | 1988-09-22 | 1990-03-29 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP1993022688U patent/JP2572660Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0682806U (ja) | 1994-11-25 |
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