JPH08102408A - 半固定抵抗器 - Google Patents

半固定抵抗器

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JPH08102408A
JPH08102408A JP23711194A JP23711194A JPH08102408A JP H08102408 A JPH08102408 A JP H08102408A JP 23711194 A JP23711194 A JP 23711194A JP 23711194 A JP23711194 A JP 23711194A JP H08102408 A JPH08102408 A JP H08102408A
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JP
Japan
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resistor
resistor film
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Pending
Application number
JP23711194A
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English (en)
Inventor
Yasumi Miyazawa
泰実 宮沢
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線基板上に半田接合しても、非常
に安定した抵抗値特性が得られる半固定抵抗器を提供す
る。 【構成】 馬蹄形状の抵抗体膜2が形成された絶縁基板
1上に、前記抵抗体膜2に接触する接点を有する摺動子
4を回動自在に配置した半固定抵抗器において、前記摺
動子4に切り欠け部40、40を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半固定抵抗器に関するも
のであり、特に、特性の安定化が図れる半固定抵抗器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半固定抵抗器は、図4、図5に示
すように、絶縁基板51と、該絶縁基板51上に馬蹄形
状の抵抗体膜52と、該抵抗体膜52上を摺動する接点
部54a有する摺動子54と、該摺動子54と電気的に
接続される端子52bと一体成型された加締め部材55
とから構成されている。
【0003】絶縁基板51は、図5に示すように、アル
ミナなどのセラミック基板であり、その中央部分に貫通
穴が形成されており、絶縁基板51上には、馬蹄形状の
酸化ルテニウムなどから成る抵抗体膜52が形成され、
さらに、その抵抗体膜52の両端から延出して絶縁基板
51の一方端部に導出するAg系導体などから成る2つ
の端子電極53a、53bが形成されている。
【0004】また、摺動子54は、中央に貫通穴が形成
された概略皿状となっており、その縁部の一部は、抵抗
体膜52側に楔状に陥没しており、この先端部分が抵抗
体膜52と接触する接点部54aが形成されている。
【0005】この摺動子54、基板51は、夫々の貫通
穴に挿通された加締部材55によって回動可能に配設さ
れている。尚、加締部材55と一体的に形成された端子
部52bは、絶縁基板51の他方端部に位置されてい
る。
【0006】また、摺動子54の上面には、外部の回動
付与力を受けるドライバー溝54cが形成されている。
【0007】このような構造により、前記ドライバー溝
54cにドライバーなどを挿入して、所定量回動させる
ことにより、抵抗体膜52上を摺動する接点部54aの
接点位置が変化して、抵抗体膜52の一端側の端子53
aと接点部54aと導通する端子52bとの間で、ま
た、抵抗体膜52の他端側の端子53bと端子52bと
の間で所定抵抗値が得られることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような半固定抵抗
器はプリント配線基板の所定配線位置に半田接合されて
使用されるが、この半田接合には噴流半田やクリーム半
田などによって行われる。そして半田接合に際して、半
田の濡れ性を確保するためにフラックスが用いられる。
例えば、噴流半田による接合時においては、半固定抵抗
器の全体にフラックスが付着してしまう。また、その他
の半田接合方法においても、すなくとも、基板51や抵
抗体膜52の表面にもフラックスが飛散して、付着する
ことが非常に多い。
【0009】このように、抵抗体膜52の表面にフラッ
クスが付着することにより、実際の回路を調整するため
に、チップ抵抗器の摺動子54を所定量回動操作して、
所定抵抗値を得ようとした時に、接点部54aと抵抗体
膜52の接触部分にフラックスが介在されてしまい、所
定の抵抗値が得られなかったり、また、特性が非常に不
安定となる。
【0010】これを防止するためには、回動操作時にド
ライバーなどで強く押しながら回動させて、接点部54
aでフラックスを押し退けて摺動・接触させていた。し
かし、これでは、その押しつける力によって抵抗値が不
安定となり、また、摺動子54の材料、加工状態によっ
ても押しつける力に限界がある。
【0011】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、摺動子の接点部と抵抗体膜と
の接触を安定させることができ、安定した抵抗値の特性
が維持できる半固定抵抗器を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、馬蹄形状の抵
抗体膜が形成された絶縁基板上に、前記抵抗体膜と導通
する接点部を有する摺動子を回動自在に配置した半固定
抵抗器において、前記摺動子の接点部に切り欠け部を形
成した半固定抵抗器である。
【0013】
【作用】以上の構成により、摺動子の接点部の先端であ
る接点が抵抗体膜に接触するが、この時、接点部に切り
欠け部が形成されているために、この切り欠け部の端面
で抵抗体膜上に付着したフラックスを押し退け、この押
し退けられたフラックスを切り欠け部を介して、実質的
に抵抗体膜と接触する接点部の接点側と反対側に除去す
ることができる。
【0014】従って、抵抗体膜と摺動子の接点部の接点
とが接触するにあたり、抵抗体膜上に付着したフラック
スが有効に除去されており、安定した抵抗体膜と接点部
との接触が可能となり、抵抗値の特性が非常に安定す
る。
【0015】また、回動操作時の強い押しつけ力が不要
となるため、摺動子の材料、加工形状に選択の自由度が
増し、さらに、摺動子の寿命を短くなることはない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の半固定抵抗器を図面に基いて
詳説する。図1は、半固定抵抗器の上面図、図2はその
断面図である。図3はその正面図である。
【0017】半固定抵抗器は、図1、図2に示すよう
に、絶縁基板1と、該絶縁基板1上に形成された馬蹄形
状の抵抗体膜2と、該抵抗体膜2の端部から延出する端
子電極3a、3bと、前記抵抗体膜2上を接触して且つ
摺動する接点部4aを有する摺動子4と、絶縁基板1上
に該摺動子4を摺動可能に保持する加締め部材5とから
構成されている。
【0018】絶縁基板1は、アルミナセラミックなどか
らなり、その中央には加締め部材5のピン部5aが貫通
する穴1aが形成されている。また、絶縁基板1の表面
には、穴1aを中心として所定幅の馬蹄形状の抵抗体膜
2が被着形成されている。さらに、絶縁基板1の端部に
は、馬蹄形状の抵抗体膜2の両端と接続する端子電極3
a、3bが被着形成されている。
【0019】また、馬蹄形状の抵抗体膜2は、酸化ルテ
ニウムを主成分とする抵抗体ペーストを用いて、端子電
極3a、3bは銀系(Ag、又はAg−Pd)を主成分
とする導電性ペーストを用いて、夫々所定形状に印刷し
て、焼きつけにより形成される。
【0020】摺動子4はステンレススチールなどをから
成り、概略皿状にプレス加工され、摺動子4の中心に
は、加締め部材5のピン部5aが貫通する穴4bが形成
されされている。また、摺動子4の縁部の一部には、少
なくとも抵抗体膜2に接触・摺動するようにプレス加工
によって楔状に陥没する接点部4aが形成され、その先
端が実質的に抵抗体膜2と接触する接点となっている。
また、摺動子4の表面には、ドライバーなどが挿入され
るドライバー溝4cが形成されている。尚、摺動子4の
接点部4aと抵抗体膜2との接触信頼性を向上させるた
めに、図のように接点部4aを半径方向に2つ並設して
も構わない。
【0021】加締め部材5はステンレスなどからなり、
ピン部5aと、該ピン部5aの下端部から延出する端子
部5bとから構成されている。ピン部5aは、絶縁基板
1上に摺動子4を回動自在に保持するものであり、基板
1の裏面側から、絶縁基板1の穴1a、摺動子4の穴4
bに貫挿され、摺動子4の皿状の内部で加締め処理され
る。また、端子部5bは、基板1裏面に沿って、端子電
極3a、3bと対向する端部側に延出されている。
【0022】上述の加締め処理された加締部材5によっ
て、絶縁基板1上に摺動子4が回動自在に保持されるこ
とになり、馬蹄形状の抵抗体膜2上を接点部4aの接点
が接触可能な状態となる。また、電気的には、摺動子4
は、加締部材5のピン部5aを夫々介して端子部5bと
導通されることになる。
【0023】このような構造の半固定抵抗器において、
摺動子4のドライバー溝4cに、ドライバーなどの回動
力付与部材を挿入して、所定量回動させることにより、
抵抗体膜2上に接触している接点部4aの接点位置が変
動し、例えば、抵抗体膜2の一端側の端子電極3aと摺
動子4と導通する端子部5bとの間で、また抵抗体膜2
の他端側の端子電極3bと端子部5bとの間で、夫々抵
抗体膜2と接点部4aの接点位置の変化に対応する抵抗
値が得られることになる。
【0024】ここで、本発明の特徴的なことは、摺動子
4の縁部に形成された接点部4aにおいて、抵抗体膜2
と接触する接点を挟むように摺動方向に、切り欠け部4
0、40を形成したことである。
【0025】この切り欠け部40、40の形状は、図の
ように接点部4aに形成した窓状であったり、また、接
点部4aの幅を狭くするような切り込みであっても構わ
ない。特に、重要なことは、側面側からみた時に、切り
欠け部40、40の下端と抵抗体膜2との間隔を非常に
小さくすることである。
【0026】また、接点部4aの接点を含むように、円
形状、矩形状の切り欠け部(開口部)を形成しても構わ
ない。
【0027】従って、このような半固定抵抗器をプリン
ト配線基板上に半田接合した時に、抵抗体膜2上に付着
するフラックスは、抵抗値調整のために摺動子4が抵抗
体膜2上を摺動する際に、接点部4aに形成された切り
欠け部40、40の下端面で引き剥がすることができ
る。そして、この引き剥がしたフラックスは、切り欠け
部40、40を介して、接点部4aの裏側に除去するこ
とができる。
【0028】このため、抵抗体膜2と接点部4aの接点
とが接触する際には、抵抗体膜2上のフラックスが有効
に除去されており、これにより、抵抗体膜2と接点部4
aの接点との接触状態が非常に安定し、抵抗値の特性が
安定することになる。
【0029】また、接点部4aの一部に切り欠け部4
0、40を形成したことにより、若干の接点部4aの機
械的強度は低下するものの、従来のように、フラックス
除去のために、強い押しつけ力でおって、摺動子4を回
動させることが一切ないため、特に、この機械的強度の
低下は悪影響を与えない。むしろ、接点部4aに、弾性
的な作用が一層発生することになり、抵抗体膜2と接点
との接触状態が安定することになる。
【0030】上述の実施例においては、3端子型の半固
定抵抗器で説明したが、端子の数にかかわらず、馬蹄形
状の抵抗体膜を有する全ての半固定抵抗器に適用でき
る。従って、絶縁基板の外形寸法、摺動子の構造などの
種々の変更しても構わない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、プリント配線基板上に
半固定抵抗器を半田接合した際に、抵抗体膜の表面にフ
ラックスが付着しても、摺動子の接点部が摺動する時
に、フラックスを有効に除去することができる。
【0032】従って、抵抗体膜と接点との接触状態を非
常に安定化することができ、これにより、安定した特性
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半固定抵抗器の平面図である。
【図2】本発明の半固定抵抗器の断面構造図である。
【図3】本発明の半固定抵抗器の正面図である。
【図4】従来の半固定抵抗器の平面図である。
【図5】従来の半固定抵抗器の断面構造図である。
【符号の説明】
1 ・・・・・ 絶縁基板 2 ・・・・・ 抵抗体膜 3a、3b・・ 端子電極 4 ・・・・・ 摺動子 4a・・・・・ 接点部 40、40・・・切り欠け部 5 ・・・・・ 加締部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 馬蹄形状の抵抗体膜が形成された絶縁基
    板上に、前記抵抗体膜に接触する接点部を有する摺動子
    を回動自在に配置した半固定抵抗器において、 前記摺動子の接点部に切り欠け部を形成したことを特徴
    する半固定抵抗器。
JP23711194A 1994-09-30 1994-09-30 半固定抵抗器 Pending JPH08102408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23711194A JPH08102408A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 半固定抵抗器

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JP23711194A JPH08102408A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 半固定抵抗器

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JPH08102408A true JPH08102408A (ja) 1996-04-16

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ID=17010582

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JP23711194A Pending JPH08102408A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 半固定抵抗器

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