JPH08186010A - 半固定抵抗器 - Google Patents

半固定抵抗器

Info

Publication number
JPH08186010A
JPH08186010A JP32644294A JP32644294A JPH08186010A JP H08186010 A JPH08186010 A JP H08186010A JP 32644294 A JP32644294 A JP 32644294A JP 32644294 A JP32644294 A JP 32644294A JP H08186010 A JPH08186010 A JP H08186010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
resistor
contact
resistor film
semi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32644294A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Shino
信治 篠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP32644294A priority Critical patent/JPH08186010A/ja
Publication of JPH08186010A publication Critical patent/JPH08186010A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustable Resistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント配線基板上に半田接合しても、非常
に安定した抵抗値特性が得られ、且つ摺動子の加工が非
常簡単な半固定抵抗器を提供する。 【構成】 馬蹄形状の抵抗体膜2が形成された絶縁基板
1上に、前記抵抗体膜2に接触する接点部を有する概略
円形皿状の摺動子4を回動自在に配置した半固定抵抗器
において、前記摺動子4に一端が自由端とした帯状導体
4aを設けるとともに、帯状導体の自由端を前記抵抗体
膜2に接触する接点部とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半固定抵抗器に関するも
のであり、特性の安定化が図れる半固定抵抗器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半固定抵抗器は、図6、図7、図
8に示すように、絶縁基板51と、該絶縁基板51上に
馬蹄形状の抵抗体膜52と、該抵抗体膜52上を摺動す
る接点部54a有する摺動子54と、該摺動子54と電
気的に接続される端子52bと一体成型された加締め部
材55とから構成されている。
【0003】絶縁基板51は、アルミナなどのセラミッ
ク基板であり、その中央部分に貫通穴が形成されてお
り、絶縁基板51上には馬蹄形状の酸化ルテニウムなど
から成る抵抗体膜52が形成され、さらに、その抵抗体
膜52の両端から延出して絶縁基板51の一方端部に導
出するAg系導体などから成る2つの端子電極53a、
53bが形成されている。
【0004】また、摺動子54は中央に貫通穴が形成さ
れた概略円形皿状となっており、その外周部の一部は抵
抗体膜52側にV字状陥没しており、この先端部分が抵
抗体膜52と接触する接点部54aとなっている。
【0005】この摺動子54は、基板51の貫通穴及び
摺動子54の貫通穴に挿通された加締部材55によっ
て、基板51上で回動可能に配設されている。尚、加締
部材55と一体的に形成された端子部52bは、絶縁基
板51の他方端部に位置されている。
【0006】また、摺動子54の上面には、外部の回動
付与力を受けるドライバー溝54cが形成されている。
【0007】このような構造により、前記ドライバー溝
54cにドライバーなどを挿入して、所定量回動させる
ことにより、抵抗体膜52上を摺動する接点部54aの
接点位置が変化して、抵抗体膜52の一端側の端子53
aと接点部54aと導通する端子52bとの間で、ま
た、抵抗体膜52の他端側の端子53bと端子52bと
の間で所定抵抗値が得られることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような半固定抵抗
器はプリント配線基板の所定配線位置に半田接合されて
使用されるが、この半田接合には噴流半田やクリーム半
田などによって行われる。そして半田接合に際して、半
田の濡れ性を確保するためにフラックスが用いられる。
例えば、噴流半田による接合時においては、半固定抵抗
器の全体にフラックスが付着してしまう。また、その他
の半田接合方法においても、すなくとも、基板51や抵
抗体膜52の表面にもフラックスが飛散して、付着する
ことが非常に多い。
【0009】そしうて、プリント配線基板上に半固定抵
抗器を実装した後、摺動子54を所定量回動操作して所
定抵抗値を得ようとした時に、接点部54aと抵抗体膜
52の接触部分にフラックスが介在されてしまい、所定
の抵抗値が得られなかったり、また、特性が非常に不安
定となる。
【0010】これは、接点部54aが、概略円形皿状の
摺動子54の外周の一部をV字状の上パンチ金型でもっ
てプレス加工で形成するが、上パンチ金型のエッヂを鋭
くしても、接点部54aの抵抗体膜52と摺動する面の
先端部分がR面となってしまい、接点部54aと抵抗体
膜52の接触部分にフラックスが介在されてしまうため
である。
【0011】これを防止するためには、回動操作時にド
ライバーなどで強く押しながら回動させて、接点部54
aでフラックスを押し退けて摺動・接触させていた。
【0012】しかしこれでは、その押しつける力によっ
て接点部54aと抵抗体膜52との接触状態が不安定と
なってしまい、その結果、調整時の抵抗値と回動操作後
の抵抗値に差が生じてしまう。
【0013】また、接点部54aがプレス成型され、接
点部54aに金属延展が発生していることから、接点部
54aの変形、破損などが発生することもあった。
【0014】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、摺動子の接点部と抵抗体膜と
の接触を安定させることができ、安定した抵抗値の特性
が維持でき、しかも摺動子の接点部の加工が非常に簡単
で、且つ剛性の高い摺動子を有する半固定抵抗器を提供
することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、馬蹄形状の抵
抗体膜が形成された絶縁基板上に、前記抵抗体膜に接触
する接点部を有する摺動子を回動自在に配置した半固定
抵抗器において、前記摺動子に一端が自由端とした帯状
導体を設けるとともに、帯状導体の自由端を前記抵抗体
膜に接触する接点部とした半固定抵抗器である。
【0016】
【作用】以上の構成により、摺動子に、一端が自由端と
した帯状導体を設けられている。即ち、摺動子の表面か
ら下方向に折曲加工された帯状導体の自由端である先端
の端面が、接点部として抵抗体膜に接触する。実際に
は、抵抗体膜と接触する部分は帯状導体の先端の端面部
分または端面の稜線部分となり、非常に鋭いエッヂ状態
となる。
【0017】従って、帯状導体の先端の端面部分または
端面の稜線部分で、抵抗体膜上に付着しフラックスを引
き剥がして押し退けることができ、フラックスが有効に
除去される。これにより、抵抗体膜と帯状導体との接点
が確実となり、抵抗値の特性やノイズ特性などが非常に
安定する。
【0018】また、帯状導体が、従来のV字状のプレス
成型することなく、簡単な折曲加工によって形成するこ
とができ、しかも、帯状導体の厚みを摺動子の表面部分
の厚みと実質的に同じとなるため、接点部分の剛性が向
上し、回動操作時の接点部分の変形を有効に抑え、耐久
性が向上し、長寿命化する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の半固定抵抗器を図面に基いて
詳説する。図1は半固定抵抗器の上面図、図2はその断
面図である。図3は摺動子の正面図である。
【0020】半固定抵抗器は、図1、図2に示すよう
に、絶縁基板1と、該絶縁基板1上に形成された馬蹄形
状の抵抗体膜2と、該抵抗体膜2の端部から延出する端
子電極3a、3bと、前記抵抗体膜2上を接触して且つ
摺動する帯状導体(以下、帯状接点導体という)4aを
備えた摺動子4と、絶縁基板1上に該摺動子4を摺動可
能に保持する加締め部材5とから構成されている。
【0021】絶縁基板1は、アルミナセラミックなどか
らなり、その中央には加締め部材5のピン部5aが貫通
する貫通穴1aが形成されている。また、絶縁基板1の
表面には、貫通穴1aを中心として所定幅の馬蹄形状の
抵抗体膜2が被着形成されている。さらに、絶縁基板1
の端部には、馬蹄形状の抵抗体膜2の両端と接続する端
子電極3a、3bが被着形成されている。
【0022】また、馬蹄形状の抵抗体膜2は、酸化ルテ
ニウムを主成分とする抵抗体ペーストを用いて、端子電
極3a、3bは銀系(Ag、又はAg−Pd)を主成分
とする導電性ペーストを用いて、夫々所定形状に印刷し
て、焼きつけにより形成される。
【0023】摺動子4はステンレススチールなどをから
成り、概略円形皿状の形状となっている。摺動子4の中
心には、加締め部材5のピン部5aが貫通する穴4bが
形成されている。また、摺動子4には、その表面から下
方向に延び、且つ抵抗体膜2に接触・摺動する帯状接点
導体4aが形成されている。
【0024】この帯状接点導体4aは、摺動子4の表面
に形成した平面視L字状溝4dによって囲まれた表面の
一部を、その根元(図中点線)部分から下方向に折曲加
工によって形成されるものであり、その先端が自由端と
なっている。この帯状接点導体4aの自由端である先端
の端面または端面の稜線部分が抵抗体膜2に接触するよ
うに加工されている。即ち、先端の端面と抵抗体膜2と
の成す角が略90°の場合、帯状接点導体4の先端の端
面と抵抗体膜2とが面接触することになり、また、それ
以外の角度の場合には、帯状接点導体4の先端の端面稜
線部分と抵抗体膜2とが線接触することになるか、何れ
の場合においても、帯状接点導体4の先端の端面稜線部
分が抵抗体膜2に接触することになる。
【0025】また、摺動子4の表面には、ドライバーな
どが挿入されるドライバー溝4cが形成されている。
【0026】加締め部材5はステンレスなどからなり、
ピン部5aと、該ピン部5aの下端部から延出する端子
部5bとから構成されている。ピン部5aは、絶縁基板
1上に摺動子4を回動自在に保持するものであり、基板
1の裏面側から絶縁基板1の貫通穴1a、摺動子4の貫
通穴4bに貫挿され、摺動子4の皿状の内部で加締め処
理される。また、端子部5bは、基板1裏面に沿って、
端子電極3a、3bと対向する端部側に延出されてい
る。
【0027】上述の加締め処理された加締部材5によっ
て、絶縁基板1上に摺動子4が回動自在に保持されるこ
とになり、馬蹄形状の抵抗体膜2上に帯状接点導体4a
の先端の端面部分が接触する。また、摺動子4は、加締
部材5のピン部5aを夫々介して端子部5bと導通され
ている。
【0028】このような構造の半固定抵抗器において、
摺動子4のドライバー溝4cに、ドライバーなどの回動
力付与部材を挿入して、所定量回動させることにより、
抵抗体膜2上に接触している帯状接点導体4aの接点位
置が変動し、例えば、抵抗体膜2の一端側の端子電極3
aと摺動子4と導通する端子部5bとの間で、また抵抗
体膜2の他端側の端子電極3bと端子部5bとの間で、
夫々抵抗体膜2と接点部4aの接点位置の変化に対応す
る抵抗値が得られることになる。
【0029】以上、半固定抵抗器において、摺動子4に
は、摺動子4の表面から抵抗体膜2に接触するように折
曲加工された帯状接点導体4aが形成しているため、こ
のような半固定抵抗器をプリント配線基板上に半田接合
した後、例えば、端子電極3aと5bとの間に導出され
る抵抗値を調整した場合、以下のような作用を奏する。
【0030】摺動子4を回動して抵抗値を調整した時、
抵抗体膜2上に付着するフラックスを、帯状接点導体4
aの先端の端面の鋭い稜線部分で引き剥がして確実に除
去することができる。これにより、抵抗体膜2と帯状接
点導体4aとの接触状態が非常に安定し、抵抗値の特性
が安定する。
【0031】特に、帯状接点導体4aの先端の端面の稜
線部分は、帯状接点導体4aを得るために形成した溝加
工の端面がそのまま、帯状接点導体4aの先端の端面と
なるため、その端面の稜線部分が鋭い状態となってお
り、フラックス除去効果が飛躍的に向上する。
【0032】また、帯状接点導体4aは、摺動子4の表
面の一部を下向きに折曲加工して形成しているため、従
来のようにV字状のパンチによるプレス成型に比較し
て、帯状接点導体4aの根元部分を折曲加工という非常
に簡単な加工で形成できる。
【0033】さらに、帯状接点導体4aは金属延展を伴
うプレス成型を行っていないため、その厚みを摺動子4
の表面の厚みと実質的に同一とすることができ、機械的
な剛性が充分に維持されるとともに、これにより、帯状
接点導体4aの長寿命化が達成できる。
【0034】尚、上述の実施例では、摺動子4の表面の
外周の一部に、帯状接点導体4aを形成しているが、図
4(a)(b)に示すように、折曲加工の安定性を確保
するために、外周よりも若干内部に入り込んだ部位に、
平面視コ字状の溝4eを形成して、帯状接点導体4aを
形成しても構わない。
【0035】また、接点部分は馬蹄形状の抵抗体膜2に
左右両回転方向で回動される。このため、帯状接点導体
4aを摺動子4の表面の外周の両側から折曲加工して形
成しても構わない。この場合、図5(a)(b)に示す
ように、摺動子4の表面の外周の両側から折曲加工され
た2つの帯状接点導体4a、4aの先端の端面を並設さ
せるように形成してもよい。
【0036】上述の実施例においては、3端子型の半固
定抵抗器で説明したが、端子の数は3つに限定されるこ
となく、例えば2端子型の半固定抵抗器であっても構わ
ない。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、プリント配線基板上に
半固定抵抗器を半田接合した際に、抵抗体膜の表面にフ
ラックスが付着しても、摺動子の表面の一部を折曲加工
によって形成された帯状接点導体の自由端である先端の
端面部分が抵抗体膜上を摺動する時に、その先端端面の
稜線部分でフラックスを有効に除去することができる。
【0038】従って、抵抗体膜と接点との接触状態を非
常に安定化し、これにより、安定した特性を得ることが
できる。
【0039】また、帯状接点導体が摺動子の表面の一部
を折曲加工するだけで形成できるので、その加工が非常
に簡単に行え、しかも、帯状接点導体の厚みを充分に維
持できるため、帯状接点導体の耐久性が向上して、長寿
命化することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半固定抵抗器の平面図である。
【図2】図1中A−A線断面構造図である。
【図3】本発明の半固定抵抗器に用いる摺動子の正面図
である。
【図4】本発明の他の半固定抵抗器に用いる摺動子であ
り、(a)はその平面図、(b)はその正面図である。
【図5】本発明の別の半固定抵抗器に用いる摺動子であ
り、(a)はその平面図、(b)はその正面図である。
【図6】従来の半固定抵抗器の平面図である。
【図7】従来の半固定抵抗器の断面構造図である。
【図8】従来の半固定抵抗器に用いる摺動子の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 ・・・・・ 絶縁基板 2 ・・・・・ 抵抗体膜 3a、3b・・ 端子電極 4 ・・・・・ 摺動子 4a・・・・・ 帯状接点導体 5 ・・・・・ 加締部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 馬蹄形状の抵抗体膜が形成された絶縁基
    板上に、前記抵抗体膜に接触する接点部を有する摺動子
    を回動自在に配置した半固定抵抗器において、 前記摺動子に一端が自由端とした帯状導体を設けるとと
    もに、帯状導体の自由端を前記抵抗体膜に接触する接点
    部としたことを特徴とする半固定抵抗器。
JP32644294A 1994-12-27 1994-12-27 半固定抵抗器 Pending JPH08186010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32644294A JPH08186010A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 半固定抵抗器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32644294A JPH08186010A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 半固定抵抗器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08186010A true JPH08186010A (ja) 1996-07-16

Family

ID=18187854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32644294A Pending JPH08186010A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 半固定抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08186010A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5920252A (en) High-voltage variable resistor
JPH08186010A (ja) 半固定抵抗器
US4785990A (en) Electronic component with lead terminals and method of manufacturing said electronic component
JPH08102408A (ja) 半固定抵抗器
JP3338394B2 (ja) チップ型可変抵抗器
JP3850811B2 (ja) チップ型可変抵抗器
JPH11126727A (ja) 電子部品
JP3474083B2 (ja) 可変抵抗器
JP3602748B2 (ja) チップ型可変抵抗器
JP3768355B2 (ja) チップ型可変抵抗器
JP3565581B2 (ja) チップ状可変抵抗器
JPH0770376B2 (ja) 可変抵抗器用抵抗基体の製造方法
JPS6246048B2 (ja)
JP2003273487A (ja) プリント基板
JP2572660Y2 (ja) 裏面調整用半固定抵抗器
JP3602749B2 (ja) チップ型可変抵抗器
JPS6394602A (ja) 可変抵抗器
JP2582757Y2 (ja) 電子部品の端子構造
JP3586932B2 (ja) 絶縁基板用端子
JP2800968B2 (ja) チップ型可変抵抗器の構造
JP2542573Y2 (ja) チップ型可変抵抗器
JP2003273485A (ja) プリント基板
JP2004281759A (ja) 可変抵抗器
JP2000124016A (ja) チップ型可変抵抗器の製造方法
JPH0945394A (ja) 基板の配線に於けるハンダ付省略の圧接端子