JP3586932B2 - 絶縁基板用端子 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は表面に導電性被膜を有する絶縁基板または絶縁基板を加工して形成される電子部品に配線のための絶縁基板用端子を固定すると共に電気的に接続する際に使用される絶縁基板用端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を図5および図6により説明する。
【0003】
図5は、カシメ接続される絶縁基板1および絶縁基板用端子(以下、端子という)2の接続前の状態を示す斜視図、図6はカシメ接続後の斜視図およびカシメ部分の要部断面図である。
【0004】
図5において、1は絶縁基板をU字形に打抜き加工して形成された抵抗基板であり(以下、絶縁基板という)、表面全体に抵抗層3を有すると共に、U字の両先端部1A,1Bの表面には銀インキが塗装焼付けされた導電性被膜4A,4Bを有している。
【0005】
また、端子2は二個(2A,2B)を一組として金属薄板で形成され、各々の端部2C,2Dの両側に長短の脚部5,6および7,8が直角に設けられてコの字形を形成している。そして、絶縁基板1の先端部1A,1Bを各端子2A,2Bの端部2C,2Dの脚部5,6と7,8の間にはめ込んで、組合わせ、長寸の脚部5,7を内側に折り曲げカシメることにより、絶縁基板1の先端部1A,1Bを端子の先端2C,2Dと長短の脚部5,6および7,8で挟み込むと共に、導電性被膜4A,4Bと長寸の脚部5,7を接触させていた。
【0006】
この後、端子2を図6(A)に示す切断部2E,2Fで切断することにより、各々独立した端子2A,2Bとして絶縁基板1に固定されると共に、導電性被膜4A,4Bを介して抵抗層3と電気的に導通していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の絶縁基板用端子及びその接続方法では、端子2A,2Bの脚部5,7と絶縁基板1の導電性被膜4A,4Bとの接続は平面どうしの接触であるため、局部的には接触圧力が小さく、しかも金属薄板製の端子2A,2Bのスプリングバックによって抑え部となる長寸の脚部5,7の先端は浮上り気味で不安定なため、折り曲げ根元部付近が主たる接触部となるものであった。
【0008】
そしてこの端子2A,2Bを結合した絶縁基板1をプリント配線基板等に取付けるために上記端子2A,2Bをプリント配線基板の銅箔パターンに半田付けをすると、半田付け時の熱によって絶縁基板1が収縮して薄くなり、端子2A,2Bの先端2C,2Dと脚部5,7との間の挟持力が弱くなり、端子2A,2Bの脚部5,7と導電性被膜4A,4Bとの接触が不安定になるという課題があった。
【0009】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、絶縁基板の寸法収縮が発生しても安定した接触を保つことができる絶縁基板用端子を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、絶縁基板を抱持し、その表面の導電性被膜と接触する端子の当接面に、端子の折り曲げ線と交差する帯状凹凸部を上記絶縁基板としての紙基材フェノール樹脂積層板が熱収縮する厚み寸法の2.4〜5.6倍の深さ寸法で設ける構成としたものである。
【0011】
【作用】
したがって本発明によれば、端子に設けた帯状凹凸部の深さ寸法を絶縁基板が熱収縮する厚み寸法の2.4〜5.6倍の深さ寸法としたので、上記端子を折り曲げる際に、上記帯状凹凸部が絶縁基板のコーナー部に喰い込むことによって、この部分の接触圧力が局部的に大きくなると共に、喰い込みの深さを絶縁基板の熱による収縮量よりも大きくしたことによって半田付けに対しても導電性被膜との安定した接触を保つことができるようになるものである。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の一実施例による絶縁基板用端子及びその接続方法を図1〜図3を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、カシメ接続される絶縁基板製の抵抗基板(以下、絶縁基板という)1および端子11A,11Bの接続前の状態を示す斜視図、図2(A),(B)はカシメ接続後の要部斜視図およびカシメ部分を示した要部断面図、図3は端子の要部斜視図である。
【0014】
本実施例において、絶縁基板1の部分は、前述の従来例で説明した構成と同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0015】
同図に示すように、本実施例の端子は、各端子11A,11Bの結合部となる端部12A,12Bの両側の長短の脚部14,15および16,17のうち長寸の脚部14,16の内側の面の巾全域に亘り、上下方向すなわち長寸の脚部14,16を折り曲げる際の折り曲げ線18Aと交差する方向に、折り曲げ線18Aよりも根元側の位置から先端部にかけて、複数本の帯状凹凸部19A,19B,……を設けた構成としたものである。
【0016】
そして、絶縁基板1の先端部1A,1Bを各端子11A,11Bの脚部12A,12Bの脚部14,15および16,17の間にはめ込んで長寸の脚部14,16を内側に折り曲げカシメる際に、その内側に設けられた複数本の帯状凹凸部19A,19B,……を、凹凸部の窪み寸法分だけコーナー部1C,1D付近で絶縁基板1に喰い込ませるようにしたものである(図2(B)参照)。
【0017】
この時、各端子11A,11Bの長寸の脚部14,16の折り曲げ線18Aから先の抑え部20Aの先端は、絶縁基板先端部1A,1B表面の導電性被膜4A,4Bに喰い込まないように少し浮かせておくものとする(図2(A)および(B)参照)。
【0018】
これによって、端子11A,11Bの長寸の脚部14,16の帯状凹凸部19A,19B,……の凸部が喰い込んで接触している部分の導電性被膜が周囲の導電性被膜4A,4Bから切り離されてしまうことを防ぐものである。
【0019】
そして、上記絶縁基板1に端子11A,11Bを喰い込ませるために、絶縁基板1を抱持する端子11A,11Bの長寸の脚部14,16の内側に設ける帯状凹凸部19の断面形状は、三角形、矩形、台形、円形等考えられるが、端子11A,11Bを接続する相手である絶縁基板1の材質やその表面の導電性皮膜4A,4Bの種類や硬さ等によって、最適の形状を決める必要がある。
【0020】
また、上記帯状凹凸部19の深さについても絶縁基板1や導電性皮膜4A,4Bの種類によって決める必要があるが、端子11A,11Bの長寸の脚部14,16を折り曲げカシメることにより、ほぼ帯状凹凸部19の窪み寸法分dだけ導電性被膜4A,4Bに食い込むようになる。
【0021】
そこで、電子部品の絶縁基板1として最もよく使用される厚さ0.5mmの紙基材フェノール樹脂積層板に対し、図3に示す矩形の帯状凹凸部19の深さ寸法dを変えて、端子11A,11Bのカシメ固定の状態の確認、および端子11A,11Bを取り付けた状態の電子部品の端子部を、実際の使用状態よりも更に厳しい300℃の半田槽に10秒の浸漬を二度続けて行い、接触不良の発生状況およびこの時の熱による絶縁基板1の収縮量を調査した。
【0022】
その結果、半田槽の熱による絶縁基板1の厚さの収縮量Sは最大5%(0.025mm)であり、帯状凹凸部19の窪み寸法dが0.14mm以上のものは端子11A,11Bのカシメ固定時に絶縁基板1のヒビ割れを生じるものがあり、更に、帯状凹凸部19の窪み寸法dが0.06mm未満のものは半田槽の熱で接触不安定となるものがあった。
【0023】
これらの関係を(表1)に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
この実験の場合、矩形の帯状凹凸部19の深さ寸法dは0.10mmが最適であり、絶縁基板1の熱による収縮量Sに対する深さ寸法Dの割合は4.0となる。
【0026】
また、帯状凹凸部19の窪みの巾については、端子11A,11Bの長寸脚部14,16の巾によって決められる要素もあるが、絶縁基板1の部分的なヒビ割れの発生や、端子11A,11Bの長寸脚部14,16に凹凸部を加工する金型の寿命等の見地から、上記の深さ寸法dと同等以上であることが望ましいと考えられる。
【0027】
そして、帯状凹凸部19の数も複数で多い方がよいことは勿論である。
更に、上記の実施例では、表面に導電性被膜4A,4Bを有する絶縁基板1の先端部を抱持する端子11A,11Bの長寸脚部14,16の折り曲げが片方である場合を説明したが、製品の大きさに余裕があれば、図4に示すように、両側から折り曲げる方式とする方が有利であることも勿論である。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、上記実施例より明らかなように、絶縁基板抱持用の端子脚部の内側に、絶縁基板としての紙基材フェノール樹脂積層板が加熱収縮する厚み寸法の2.4〜5.6倍の深さ寸法で帯状凹凸部を設けたので、折り曲げによるスプリングバックの影響が最も少なく接触圧力が安定した折り曲げの根元部で、上記帯状凹凸部が導電性被膜を有する絶縁基板のコーナー部に喰い込んで、接触状態のバラツキが少なく安定しており、半田による取り付け時の熱によって絶縁基板が収縮しても接触不安定とならない絶縁基板用端子が実現できるものであり、実施が容易で小形電子部品に適しており、実用価値の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による絶縁基板用端子及びその接続方法を示すカシメ接続前の斜視図
【図2】(A)同カシメ接続後の要部斜視図
(B)同カシメ接続後の要部断面図
【図3】同端子の帯状凹凸部を示す要部斜視図
【図4】同第二の実施例の要部斜視図
【図5】従来の絶縁基板用端子及びその接続方法を示すカシメ接続前の斜視図
【図6】(A)同カシメ接続後の斜視図
(B)同カシメ接続後の要部断面図
【符号の説明】
1 絶縁基板
1C,1D コーナー部
4A,4B 導電性被膜
11(11A,11B) 端子
14,16 脚部
18A 折り曲げ線
19(19A,19B) 帯状凹凸部
Claims (1)
- 上面に導電性被膜を有する絶縁基板としての紙基材フェノール樹脂積層板の下面に当接してその下面側から上面側に折り曲げカシメされる脚部を備えた結合部ならびに外部との接続部を一体で備え、かつ上記脚部に折り曲げ線と交差する複数の帯状凹凸部が形成されており、その帯状凹凸部の山谷となる深さ寸法が、上記紙基材フェノール樹脂積層板を所定の環境下で加熱した際に収縮する厚み寸法の2.4〜5.6倍の寸法とした絶縁基板用端子。
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