JP2542573Y2 - チップ型可変抵抗器 - Google Patents
チップ型可変抵抗器Info
- Publication number
- JP2542573Y2 JP2542573Y2 JP1989147893U JP14789389U JP2542573Y2 JP 2542573 Y2 JP2542573 Y2 JP 2542573Y2 JP 1989147893 U JP1989147893 U JP 1989147893U JP 14789389 U JP14789389 U JP 14789389U JP 2542573 Y2 JP2542573 Y2 JP 2542573Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistive film
- variable resistor
- type variable
- terminal piece
- contact surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Adjustable Resistors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、抵抗値を任意に調節できるようにしたチッ
プ型の可変抵抗器の改良に関するものである。
プ型の可変抵抗器の改良に関するものである。
一般に、この種のチップ型可変抵抗器は、例えば、実
開昭58−44805号公報等に記載されているように、上面
に抵抗膜を円弧状に形成した基板の上面に、金属体製の
ロータ部材を回転自在に枢着して、このロータ部材に前
記抵抗膜に接触する摺動端子片を設けて、この摺動端子
片を、前記ロータ部材を回転することによって前記抵抗
膜に沿って移動することにより、抵抗値を調節するよう
に構成していることは周知の通りである。
開昭58−44805号公報等に記載されているように、上面
に抵抗膜を円弧状に形成した基板の上面に、金属体製の
ロータ部材を回転自在に枢着して、このロータ部材に前
記抵抗膜に接触する摺動端子片を設けて、この摺動端子
片を、前記ロータ部材を回転することによって前記抵抗
膜に沿って移動することにより、抵抗値を調節するよう
に構成していることは周知の通りである。
そして、従来におけるチップ型可変抵抗器において
は、前記摺動端子片の抵抗膜に対する摺動抵抗を小さく
する目的で、前記摺動端子片における抵抗膜に対する接
触面を、滑らかな円弧面に形成して、この円弧面におけ
る一箇所において抵抗膜に接触するように構成してい
る。
は、前記摺動端子片の抵抗膜に対する摺動抵抗を小さく
する目的で、前記摺動端子片における抵抗膜に対する接
触面を、滑らかな円弧面に形成して、この円弧面におけ
る一箇所において抵抗膜に接触するように構成してい
る。
しかし、この種のチップ型可変抵抗器は、電気機器に
おけるプリント基板に対して半田付けによって取付ける
もので、この半田付けに際して、基板における抵抗膜の
表面には、半田付けに際してのフラックスが、膜状に固
まった状態で付着することになるから、前記摺動端子片
における抵抗膜に対する接触面が、前記従来のように、
滑らかな円弧面であると、当該摺動端子片が、半田付け
に際して抵抗膜の表面に付着したフラックス膜に乗り上
げて、接触が不完全になり、抵抗値の調節に際して雑音
が発生したり、抵抗値が増大したり、或いは、極端な場
合には、通電が完全が遮断されたりすると云う問題が発
生するのであった。
おけるプリント基板に対して半田付けによって取付ける
もので、この半田付けに際して、基板における抵抗膜の
表面には、半田付けに際してのフラックスが、膜状に固
まった状態で付着することになるから、前記摺動端子片
における抵抗膜に対する接触面が、前記従来のように、
滑らかな円弧面であると、当該摺動端子片が、半田付け
に際して抵抗膜の表面に付着したフラックス膜に乗り上
げて、接触が不完全になり、抵抗値の調節に際して雑音
が発生したり、抵抗値が増大したり、或いは、極端な場
合には、通電が完全が遮断されたりすると云う問題が発
生するのであった。
本考案は、このような問題が発生することがないよう
にしたチップ型可変抵抗器を提供することを目的とする
ものである。
にしたチップ型可変抵抗器を提供することを目的とする
ものである。
この目的を達成するため本考案は、 「上面に抵抗膜を円弧状に形成した基板の上面に、前
記抵抗膜に接触する摺動端子片を備えたロータ部材を、
回転自在に枢着して成るチップ型可変抵抗器において、
前記摺動端子片における前記抵抗膜に対する接触面を、
複数の凹凸に有する粗雑面に形成すると共に、この接触
面におけるロータ部材の回転方向に沿った左右両端部
に、抵抗膜に接触するエッジ部を設ける。」 と言う構成にした。
記抵抗膜に接触する摺動端子片を備えたロータ部材を、
回転自在に枢着して成るチップ型可変抵抗器において、
前記摺動端子片における前記抵抗膜に対する接触面を、
複数の凹凸に有する粗雑面に形成すると共に、この接触
面におけるロータ部材の回転方向に沿った左右両端部
に、抵抗膜に接触するエッジ部を設ける。」 と言う構成にした。
このように、摺動端子片における抵抗膜に対する接触
面を、複数の凹凸を有する粗雑面に形成すると共に、こ
の接触面におけるロータ部材の回転方向に沿った左右両
端部に、抵抗膜に接触するエッジ部を設けることによ
り、チップ型可変抵抗器をプリント基板に対して半田付
けした場合に抵抗膜の表面に硬く膜状に付着したフラッ
クスを、抵抗膜の調節に際してロータ部材を回転した場
合において、前記接触面における粗雑面と、その両端部
のエッジ部とによって削り取ることになる。
面を、複数の凹凸を有する粗雑面に形成すると共に、こ
の接触面におけるロータ部材の回転方向に沿った左右両
端部に、抵抗膜に接触するエッジ部を設けることによ
り、チップ型可変抵抗器をプリント基板に対して半田付
けした場合に抵抗膜の表面に硬く膜状に付着したフラッ
クスを、抵抗膜の調節に際してロータ部材を回転した場
合において、前記接触面における粗雑面と、その両端部
のエッジ部とによって削り取ることになる。
そして、このフラックスの削り取りは、先づ、摺動端
子片の接触面における両端のエッジ部によって、フラッ
クスの削り取り屑を接触面の外側に順次排出するよう
に、換言すると、フラックスの削り取り屑が接触面と抵
抗膜との間に入り込まないようにして行われ、次いで、
前記エッジ部によって削り取れなかった残りのフラック
スを接触面における粗雑面によって削り取ると言うよう
にして行われるものであるから、前記抵抗膜にフラック
スが厚く付着している場合であっても、前記摺動端子片
の接触面を、抵抗膜に対して確実に接触させることがで
きるのである。
子片の接触面における両端のエッジ部によって、フラッ
クスの削り取り屑を接触面の外側に順次排出するよう
に、換言すると、フラックスの削り取り屑が接触面と抵
抗膜との間に入り込まないようにして行われ、次いで、
前記エッジ部によって削り取れなかった残りのフラック
スを接触面における粗雑面によって削り取ると言うよう
にして行われるものであるから、前記抵抗膜にフラック
スが厚く付着している場合であっても、前記摺動端子片
の接触面を、抵抗膜に対して確実に接触させることがで
きるのである。
従って、本考案によると、チップ型可変抵抗器のプリ
ント基板に対する半田付け後において、当該チップ型可
変抵抗器における摺動端子片と抵抗膜との間に接触不良
が発生することを確実に防止できると言う効果を有す
る。
ント基板に対する半田付け後において、当該チップ型可
変抵抗器における摺動端子片と抵抗膜との間に接触不良
が発生することを確実に防止できると言う効果を有す
る。
以下、本考案の実施例を図面について説明するに、図
において符号1は、略中心に貫通孔2を備えた絶縁体製
の基板を示し、該基板1の上面には、抵抗膜3が前記貫
通孔2を中心とする円弧状に形成され、また、前記基板
1の一側面には、前記抵抗膜3の両端に対する端子電極
膜4,5が形成されている。
において符号1は、略中心に貫通孔2を備えた絶縁体製
の基板を示し、該基板1の上面には、抵抗膜3が前記貫
通孔2を中心とする円弧状に形成され、また、前記基板
1の一側面には、前記抵抗膜3の両端に対する端子電極
膜4,5が形成されている。
符号6は、前記基板1の下面に配設した金属板製の中
心端子板を示し、該中心端子板6には、前記貫通孔2内
に嵌まる中空軸7が一体的に造形されている。
心端子板を示し、該中心端子板6には、前記貫通孔2内
に嵌まる中空軸7が一体的に造形されている。
符号8は、金属板にて椀型に形成し、且つ、該椀型8a
の周囲にフランジ部8bを一体的に造形して成るロータ部
材を示し、そのフランジ部8bには、ドライバー工具(図
示せず)を挿入係合するための左右一対の溝孔8cが穿設
され、更に、このロータ部材8は、これを、前記中空軸
7の先端に被嵌したのち、中空軸7の先端をかしめ広げ
る(このかしめ広げ部を、符号9で示す)ことによっ
て、中空軸7に対して回転自在に取付けられている。
の周囲にフランジ部8bを一体的に造形して成るロータ部
材を示し、そのフランジ部8bには、ドライバー工具(図
示せず)を挿入係合するための左右一対の溝孔8cが穿設
され、更に、このロータ部材8は、これを、前記中空軸
7の先端に被嵌したのち、中空軸7の先端をかしめ広げ
る(このかしめ広げ部を、符号9で示す)ことによっ
て、中空軸7に対して回転自在に取付けられている。
また、このロータ部材8には、椀型部8aとフランジ部
8bとの連接部には、円弧状のスリット溝10を略半円周に
わたる部分に刻設して、フランジ部8bのうち前記スリッ
ト溝10より外側の半円形リング部11に、円弧状に延びる
切線12を刻設すると共に、当該半円形リング部11を、前
記基板1の表面に向って曲げることにより、前記抵抗膜
3に接触する摺動端子片13を形成する。
8bとの連接部には、円弧状のスリット溝10を略半円周に
わたる部分に刻設して、フランジ部8bのうち前記スリッ
ト溝10より外側の半円形リング部11に、円弧状に延びる
切線12を刻設すると共に、当該半円形リング部11を、前
記基板1の表面に向って曲げることにより、前記抵抗膜
3に接触する摺動端子片13を形成する。
そして、前記摺動端子片13における前記抵抗膜3に対
する接触面を、複数の凹凸を備えた粗雑面13aに形成す
る一方、この接触面におけるロータ部材8の回転方向に
沿った左右両端部に、抵抗膜3に接触するエッジ部13b,
13cを設けると言う構成にする。
する接触面を、複数の凹凸を備えた粗雑面13aに形成す
る一方、この接触面におけるロータ部材8の回転方向に
沿った左右両端部に、抵抗膜3に接触するエッジ部13b,
13cを設けると言う構成にする。
このように、摺動端子片13における抵抗膜3に対する
接触面を、複数の凹凸を有する粗雑面13aに形成すると
共に、この接触面におけるロータ部材の回転方向に沿っ
た左右両端部に、抵抗膜3に接触するエッジ部13b,13c
を設けることにより、チップ型可変抵抗器をプリント基
板に対して半田付けした場合に抵抗膜3の表面に膜状に
付着したフラックスを、抵抗値の調節に際してロータ部
材8を回転した場合において、先づ、摺動端子片13の接
触面における両端のエッジ部13b,13cによって、フラッ
クスを接触面から外側に順次排出するように削り取り、
次いで、前記接触面における粗雑面13aによって、残り
を削り取ることができるから、前記摺動端子片13の接触
面を、抵抗膜3に対して確実に接触させることができ
て、抵抗膜3との間に接触不良が発生することを確実に
防止できるのである。
接触面を、複数の凹凸を有する粗雑面13aに形成すると
共に、この接触面におけるロータ部材の回転方向に沿っ
た左右両端部に、抵抗膜3に接触するエッジ部13b,13c
を設けることにより、チップ型可変抵抗器をプリント基
板に対して半田付けした場合に抵抗膜3の表面に膜状に
付着したフラックスを、抵抗値の調節に際してロータ部
材8を回転した場合において、先づ、摺動端子片13の接
触面における両端のエッジ部13b,13cによって、フラッ
クスを接触面から外側に順次排出するように削り取り、
次いで、前記接触面における粗雑面13aによって、残り
を削り取ることができるから、前記摺動端子片13の接触
面を、抵抗膜3に対して確実に接触させることができ
て、抵抗膜3との間に接触不良が発生することを確実に
防止できるのである。
図面は本考案の実施例を示し、第1図はチップ型可変抵
抗器の縦断正面図、第2図は平面図、第3図は第1図の
III−III視側面図、第4図は分解した状態を示す図、第
5図は第4図のV−V視拡大断面図である。 1……基板、2……貫通孔、3……抵抗膜、4,5……端
子電極膜、6……中心端子板、7……中空軸、8……ロ
ータ部材、8a……椀型部、8b……フランジ部、10……ス
リット溝、11……半円形リング部、12……切線、13……
摺動端子片、13a……粗雑面、13b,13c……エッジ部。
抗器の縦断正面図、第2図は平面図、第3図は第1図の
III−III視側面図、第4図は分解した状態を示す図、第
5図は第4図のV−V視拡大断面図である。 1……基板、2……貫通孔、3……抵抗膜、4,5……端
子電極膜、6……中心端子板、7……中空軸、8……ロ
ータ部材、8a……椀型部、8b……フランジ部、10……ス
リット溝、11……半円形リング部、12……切線、13……
摺動端子片、13a……粗雑面、13b,13c……エッジ部。
Claims (1)
- 【請求項1】上面に抵抗膜を円弧状に形成した基板の上
面に、前記抵抗膜に接触する摺動端子片を備えたロータ
部材を、回転自在に枢着して成るチップ型可変抵抗器に
おいて、前記摺動端子片における前記抵抗膜に対する接
触面を、複数の凹凸を有する粗雑面に形成すると共に、
この接触面におけるロータ部材の回転方向に沿った左右
両端部に、抵抗膜に接触するエッジ部を設けたことを特
徴とするチップ型可変抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989147893U JP2542573Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | チップ型可変抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989147893U JP2542573Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | チップ型可変抵抗器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0385605U JPH0385605U (ja) | 1991-08-29 |
JP2542573Y2 true JP2542573Y2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=31694364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989147893U Expired - Lifetime JP2542573Y2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | チップ型可変抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542573Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5838570Y2 (ja) * | 1979-03-27 | 1983-09-01 | アルプス電気株式会社 | 小型可変抵抗器 |
JPS55154014A (en) * | 1979-04-15 | 1980-12-01 | Matsushita Electric Works Ltd | Switch |
JPS6468901A (en) * | 1987-09-09 | 1989-03-15 | Murata Manufacturing Co | Variable resistor |
-
1989
- 1989-12-22 JP JP1989147893U patent/JP2542573Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0385605U (ja) | 1991-08-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |