JP2800968B2 - チップ型可変抵抗器の構造 - Google Patents

チップ型可変抵抗器の構造

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JP2800968B2
JP2800968B2 JP7007259A JP725995A JP2800968B2 JP 2800968 B2 JP2800968 B2 JP 2800968B2 JP 7007259 A JP7007259 A JP 7007259A JP 725995 A JP725995 A JP 725995A JP 2800968 B2 JP2800968 B2 JP 2800968B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗値を任意に調節で
きるようにしたチップ型の可変抵抗器の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチップ型可変抵抗器は、
例えば、実開昭58−44805号公報等に記載されて
いるように、上面に抵抗膜を円弧状に形成した絶縁基板
の上面に、金属板にて略椀型に形成したロータ部材を回
転自在に枢着し、このロータ部材の外周におけるフラン
ジ部に、略半円形状の端子アームを造形し、この端子ア
ームの先端に前記抵抗膜に接触する摺動端子接点を設け
る一方、当該ロータ部材を回すためにドライバー工具が
嵌まるドライバー溝を打ち抜き穿設すると言う構成であ
ったから、前記端子アームの長さが短くて、当該端子ア
ームにおける弾力性が低くてばね定数が大きいことによ
り、その先端における摺動端子接点の抵抗膜に対する接
触圧のバラツキが大きくなって、不良品の発生率が高
く、また、チップ型可変抵抗器を真空吸着コレットで吸
着してプリント基板等に装着する場合に、各ドライバー
溝から空気を吸い込むことで、真空吸着コレットによる
吸着ミスが多発とするのであった。
【0003】そこで、本発明者は、実開平3−8560
4号公報(実公平6−21207号公報)において、金
属板にて略椀型に形成したロータ部材の外周におけるフ
ランジ部に、略完全なリング状に形成した端子アームを
一体的に連接して、このリング状端子アームを、前記フ
ランジ部の下面側に折り返し状に折り曲げて、その先端
に抵抗膜に接触する摺動端子接点を設ける一方、前記ロ
ータ部材におけるドライバー溝を、フランジ部に凹み形
成することによって、当該ドライバー溝からの空気の吸
い込みを少なくすることを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
のチップ型可変抵抗器においては、端子アームの長さ
が、ロータ部材における最大直径と略同じにまで長くな
って、その弾力性を大幅に増大できるから、接触圧のバ
ラツキを低減できるが、その反面、前記端子アームにお
けるばね定数が可成り減少することにより、当該端子ア
ームの先端における摺動端子接点の抵抗膜に対する接触
圧が低くなるから、集中接触抵抗が低下するばかりか、
摺動雑音が増大することになる。
【0005】従って、前記先行技術のチップ型可変抵抗
器において、その端子アームにおけるばね定数を大きく
するためには、この端子アームを備えたロータ部材を形
成する金属板の板厚さを厚くするか、或いは、金属板の
材質を硬くするようにしなければならないが、金属板の
板厚さを厚くしたり、材質を硬くしたりすると、端子ア
ーム付きロータ部材を素材金属板からの打ち抜き成形す
ることの加工、及び当該ロータ部材にドライバー溝を凹
み形成することの加工、並びに当該ロータ部材と一体の
端子アームを折り返し状に折り曲げるときの加工等のよ
うな各種加工の困難性が増大することに加えて、材料費
が嵩むことになるから、コストの大幅なアップを招来す
るのであった。
【0006】本発明は、前記した先行技術のチップ型可
変抵抗器において、集中接触抵抗が低下すること、及び
摺動雑音が増大することを、コストのアップを招来する
ことなく、確実に防止できるようにすることを技術的課
題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的的課題を達成
するため本発明は、「抵抗膜を円弧状に形成した絶縁基
板の上面に、金属板にて略椀型に形成したロータ部材を
回転自在に枢着し、このロータ部材の外周におけるフラ
ンジ部に、略完全なリング状に形成した端子アームを一
体的に連接して、このリング状端子アームを、前記フラ
ンジ部の下面側に折り返し状に折り曲げて、その先端に
前記抵抗膜に接触する摺動端子接点を設ける一方、前記
ロータ部材に、そのフランジ部の上面に開口するように
凹み形成した少なくとも左右一対のドライバー溝を、当
該ドライバー溝を凹み形成するためにできる突起部が前
記フランジ部の下面に突出するように設けて成るチップ
型可変抵抗器において、前記リング状端子アームの中程
部を、前記フランジ部の下面における各突起部に対して
常時接当する構成にした。」ことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作 用】このように、ロータ部材におけるフランジ
部の下面に、ドライバー溝を形成するための突起部を
なくとも左右一対設けて、この各突起部に対してリング
状端子アームの中程部を常時接当するように構成するこ
とにより、前記リング状端子アームは、その中程部がロ
ータ部材における突起部によって支持された状態で、そ
の先端における摺動端子接点が絶縁基板における抵抗膜
に対して押圧接触することになるから、当該端子アーム
における弾力性をさほど低くすることなく、換言する
と、端子アームに適度の弾力性を確保した状態で、その
先端における摺動端子接点の抵抗膜に対する接触圧を大
幅に増大することができるのである。
【0009】
【発明の効果】従って、本発明によると、ロータ部材を
形成する金属板の板厚さを厚くしたり、金属板の材質を
硬くしたりすることを必要としないから、コストのアッ
プを招来することなく、集中接触抵抗の確実な向上と、
摺動雑音の確実な低減とを達成できる効果を有する。
【0010】しかも、前記したように、端子アームの中
程部を、従来において公知のように、ロータ部材におけ
るフランジ部にドライバー溝を凹み形成したことのため
に当該フランジ部の下面から突出する突起部に対して常
時接当する構成にしたことにより、ロータ部材における
フランジ部に設けるドライバー溝を、真空吸着コレット
による吸着ミスの発生を防止するために凹み形成するこ
とを利用して、前記した効果を達成でき、換言すると、
真空吸着コレットによる吸着ミスの発生低減と、集中接
触抵抗の確実な向上と、摺動雑音の確実な低減とを同時
に達成できる効果を有する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面について説明
する。図1〜図7は、第1の実施例を示す。この図にお
いて、符号1は、略中心に貫通孔2を備えたセラミック
等の絶縁体製の絶縁基板を示し、この絶縁基板1の上面
には、抵抗膜3が前記貫通孔2を中心とする円弧状に形
成され、また、この絶縁基板1の一側面には、前記抵抗
膜3の両端に対する端子電極膜4,5が形成されてい
る。
【0012】符号6は、前記絶縁基板1の下面に配設し
た金属板製の中心端子板を示し、この中心端子板6に
は、前記貫通孔2内に嵌まる中空軸7が一体的に造形さ
れている。符号8は、金属板にて略椀型に形成し、この
椀型部8aの周囲にフランジ部8bを一体的に造形して
成るロータ部材を示し、そのフランジ部8bには、プラ
ス型ドライバー工具(図示せず)を挿入係合するための
四つのドライバー溝9が凹み形成されている。従って、
前記フランジ部8bの下面には、その上面に各ドライバ
ー溝9を凹み形成したことにより突起部10が突出して
いる。
【0013】また、このロータ部材8は、これを前記中
空軸7の先端に被嵌したのち、中空軸7の先端をかしめ
広げることによって、前記絶縁基板1に対して回転自在
に取付けられている。前記ロータ部材8におけるフラン
ジ部8bの外周縁に、表面板11を、折り曲げ線12a
を有する連接部12を介して一体的に連接し、この表面
板11を、前記連接部12の折り曲げ線12aに沿って
前記ロータ部材8の上面に向かって折り返し状に折り曲
げして、この表面板11に、プラス型ドライバー工具
(図示せず)を挿入係合するため十字孔13を穿設す
る。
【0014】更に、前記表面板11における外周縁のう
ち前記フランジ部8bに対する連接部12とは反対側の
部位に、略完全なリング状に形成した端子アーム14
を、折り曲げ線15aを有する連接部15を介して一体
的に連接し、このリング状端子アーム14を、前記連接
部15の折り曲げ線15aに沿って前記フランジ部8b
の下面側に向かって、当該リング状端子アーム14がロ
ータ部材8における椀型部8aに被嵌するように折り返
し状に折り曲げし、このリング状端子アーム14の先
端、つまり、当該リング状端子アーム14のうち前記表
面板11に対する連接部15とは反対側の部分に、前記
絶縁基板1の上面における抵抗膜3に対して接触する摺
動端子接点16を設ける。
【0015】そして、前記ロータ部材8を、絶縁基板1
に対して取付けた状態において、前記リング状端子アー
ム14における中程部が、フランジ部8bの下面から突
出する突起部10に対して接当するように構成するので
ある。このように、リング状端子アーム14の中程部
を、フランジ部8bの下面から突出する突起部10に対
して接当するように構成したことにより、前記リング状
端子アーム14は、その中程部がロータ部材8における
突起部10によって支持された状態で、その先端におけ
る摺動端子接点16が絶縁基板1における抵抗膜3に対
して押圧接触することになるから、当該端子アーム14
における弾力性をさほど低くすることなく、換言する
と、端子アーム14に適度の弾力性を確保した状態で、
その先端における摺動端子接点16の抵抗膜3に対する
接触圧を確実に増大できるのである。
【0016】なお、この第1の実施例の場合には、リン
グ状端子アーム14に対して接当する突起部10を、図
8の示すように、当該リング状端子アーム14の先端に
おける摺動端子接点16に近付けるように構成すること
により、摺動端子接点16の抵抗膜3に対する接触圧を
更に増大できるのである。また、図9〜図12は、第2
の実施例を示す。
【0017】この第2の実施例は、金属板製のロータ部
材8′におけるフランジ部8b′に、先端に摺動端子接
点16′を備えたリング状端子アーム14′を、直接に
連接部17′を介して一体的に連接し、このリング状端
子アーム14′を、フランジ部8b′の下面側に向かっ
て、当該リング状端子アーム14′がロータ部材8′に
おける椀型部8a′に被嵌するように折り返し状に折り
曲げることによって、前記第1実施例における表面板1
1を廃止したものである。すなわち、この出願の特許請
求の範囲において「フランジ部に、略完全なリング状に
形成した端子アームを一体的に連接して、」とは、リン
グ状端子アームを前記第1の実施例のように表面板14
を介してフランジ部に一体的に連接する場合と、リング
状端子アームを前記第2の実施例のようにフランジ部に
直接的に一体的に連接する場合との両方を含むのであ
る。
【0018】そして、この第2の実施例の場合において
も、前記リング状端子アーム14′の中程部に、前記フ
ランジ部8b′の下面から突出する突起部10′を接当
するように構成することにより、前記第1の実施例と同
様に、端子アーム14′に適度の弾力性を確保した状態
で、その先端における摺動端子接点16′の抵抗膜3に
対する接触圧を確実に増大できるのである。
【0019】また、前記第1の実施例及び第2の実施例
のいずれの場合においても、リング状端子アーム14,
14′を、図示したように、予め、その先端部が斜め下
向きに傾斜するようにへ字状の屈曲しておくことによ
り、その先端の摺動端子接点16,16′の抵抗膜3に
対する接触圧を更に増大できるのである。更にまた、前
記第1の実施例及び第2の実施例のいずれの場合におい
ても、リング状端子アーム14,14′の中程部に対し
て接当する突起部10,10′は、ドライバー溝9,
9′を凹み形成する場合にできる突起部と別体に構成し
ても良いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるチップ型可変抵抗
器の平面図である。
【図2】前記第1の実施例によるチップ型可変抵抗器の
正面図である。
【図3】図1のIII −III 視断面図である。
【図4】図1のIV−IV視断面図である。
【図5】前記第1の実施例によるチップ型可変抵抗器の
分解した状態を示す正面図である。
【図6】前記第1の実施例に使用するロータ部材の展開
図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】前記第1の実施例によるチップ型可変抵抗器の
変形例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例によるチップ型可変抵抗
器の平面図である。
【図10】前記第2の実施例によるチップ型可変抵抗器
の正面図である。
【図11】図9のXI−XI視断面図である。
【図12】図9のXII −XII 視断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 3 抵抗膜 8 ロータ部材 8a ロータ部材の椀型部 8b ロータ部材のフランジ部 9 ドライバー溝 10 突起部 14,14′ リング端子アーム 16,16′ 摺動端子接点

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抵抗膜を円弧状に形成した絶縁基板の上面
    に、金属板にて略椀型に形成したロータ部材を回転自在
    に枢着し、このロータ部材の外周におけるフランジ部
    に、略完全なリング状に形成した端子アームを一体的に
    連接して、このリング状端子アームを、前記フランジ部
    の下面側に折り返し状に折り曲げて、その先端に前記抵
    抗膜に接触する摺動端子接点を設ける一方、前記ロータ
    部材に、そのフランジ部の上面に開口するように凹み形
    成した少なくとも左右一対のドライバー溝を、当該ドラ
    イバー溝を凹み形成するためにできる突起部が前記フラ
    ンジ部の下面に突出するように設けて成るチップ型可変
    抵抗器において、前記リング状端子アームの中程部を、前記フランジ部の
    下面における各突起部に対して常時接当する構成にした
    ことを特徴とするチップ型可変抵抗器の構造。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、前記リング状端子
    アームを、側面視でその先端部が斜め下向きに傾斜する
    ようにへ字状に屈曲したことを特徴とするチップ型可変
    抵抗器の構造。
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JPS5516402A (en) * 1978-07-21 1980-02-05 Pioneer Electronic Corp Variable resistor
JPH0595006U (ja) * 1992-06-01 1993-12-24 コーア株式会社 チツプ型半固定抵抗器

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