JP2602419Y2 - 半固定可変抵抗器 - Google Patents

半固定可変抵抗器

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JP2602419Y2
JP2602419Y2 JP1991088437U JP8843791U JP2602419Y2 JP 2602419 Y2 JP2602419 Y2 JP 2602419Y2 JP 1991088437 U JP1991088437 U JP 1991088437U JP 8843791 U JP8843791 U JP 8843791U JP 2602419 Y2 JP2602419 Y2 JP 2602419Y2
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば電気回路の組立
時や組立後に抵抗値の調整を行うことができる半固定可
変抵抗器に係り、特にその摺動子の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】半固定可変抵抗器に用いられる摺動子
は、洋白等の弾性を有する金属薄板をプレス抜きして絞
り加工や曲げ加工を施すことにより形成され、調整用工
具を係合させるための係合孔や、かしめ部材の先端部を
挿通するためのかしめ孔や、抵抗体に摺接させるための
摺動接点等を有している。
【0003】図3は従来広く用いられている摺動子の平
面図、図4は該摺動子の断面図であって、これらの図に
示す摺動子1は、所定形状の金属薄板を3つ折りしてな
るもので、すり鉢状の絞り部2aを横切る十文字形状の
係合孔2bを設けた上面板2と、筒状部3aの底部にか
しめ孔3bを設けた中間起立板3と、上記筒状部3aを
挿通せしめる環状に形成されて摺動接点4aを設けた下
面板4とに区別でき、上面板2と下面板4は中間起立板
3を介して連結されている。
【0004】かかる摺動子1は、抵抗体がパターニング
されているセラミック基板等の抵抗基板上に、通常はス
ペーサを介して、中間起立板3の筒状部3aを搭載し、
該抵抗基板の貫通孔に裏側から挿通したかしめ部材の先
端部をかしめ孔3bに挿通してかしめつけることによ
り、該かしめ部材に拘持された摺動子1が、その摺動接
点4aを抵抗体に弾接させつつ抵抗基板上で回動可能に
支持されるようになっている。したがって、半固定可変
抵抗器を実装した後、係合孔2bにドライバ等の調整用
工具を係合させて摺動子1を回動操作すれば、抵抗体上
における摺動接点4aの接触位置が変化するので抵抗値
を調整することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半固定可変抵抗器に用いられている上記摺動子1は、調
整用工具を係合孔2bに係合させて回動操作する際に、
上面板2の外周平坦部2cで係合孔2bに隣接する個所
が変形をきたし、抵抗値調整が困難になるという事故が
起こりやすかった。つまり、小型化された半固定可変抵
抗器では摺動子1の上面板2に幅広な外周平坦部2cを
確保することができず、必然的に該外周平坦部2cの機
械的強度が弱まっているので、係合孔2bに切り欠かれ
た外周平坦部2cに回動操作に伴う捩りモーメントが直
接作用すると、変形をきたしやすくなる。
【0006】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、摺動子の上面板が回動操作時に変
形しにくい高信頼性の半固定可変抵抗器を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、貫通孔を有し表面に抵抗体が設けられた
抵抗基板と、摺動接点および係合孔が設けられた金属薄
板製の摺動子と、前記貫通孔に挿通されて前記摺動子を
前記抵抗基板に回動可能に支持するかしめ部材とを備
え、前記係合孔に調整用工具を係合させて前記摺動子を
回動操作することにより、前記摺動接点と前記抵抗体の
接触位置を調整する半固定可変抵抗器において、前記摺
動子が、前記かしめ部材に支持される筒状部を有する下
側部材と、この下側部材の上側に折り重ねられて一体化
された上面板とを備え、この上面板に略リング状の外周
平坦部と該外周平坦部の内周縁から中央部へ向かうすり
鉢状の絞り部を形成し、該絞り部内に前記係合孔を形成
すると共に、この絞り部と前記筒状部との間に前記調整
用工具の挿入を許容するスペースを画成したことを特徴
とする。
【0008】
【作用】上記の如く構成された摺動子によれば、ドライ
バ等の調整用工具と係合する係合孔が上面板の絞り部内
に形成されており、該絞り部は絞り加工によって機械的
強度が高められているため、摺動子を回動操作する時の
捩りモーメントで絞り部が変形する虞はなく、しかも、
絞り部の周りに形成された略リング状の外周平坦部は係
合孔から離間しており、上記捩りモーメントが直接作用
しないため、小型化に伴って上面板の外周平坦部を幅狭
にしても変形の虞はない。また、前記絞り部の内底面は
下側部材の筒状部から離間しており、両者の間に調整用
工具の先端を収納するスペースが画成されているため、
調整用工具の先端を係合孔と確実に当接させることがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は本考案の一実施例に係る摺動子の平
面図、図2は該摺動子を用いた半固定可変抵抗器の断面
図である。
【0011】これらの図に示す摺動子5は所定形状の金
属薄板を3つ折りしてなるもので、すり鉢状の絞り部6
a内に十文字形状の係合孔6bを設けて略リング状の
周平坦部6cを幅狭に形成した上面板6と、筒状部7a
の円椀状底部にかしめ孔7bを設けた中間起立板7と、
上記筒状部7aを挿通せしめる環状に形成されて摺動接
点8aを設けた下面板8とに区別できる。中間起立板7
と下面板8は下側部材をなすもので、上面板6は中間起
立板7の上側に折り重ねられており、上面板6の絞り部
6aと中間起立板7の筒状部7aとの間には広めのスペ
ースが画成されている。この摺動子5は、前記した従来
の摺動子(図3,4参照)と外形寸法は同等であるが、
上面板6の外周平坦部6cを幅狭にすることで該平坦部
6cを係合孔6bから離間させた点と、中間起立板7の
筒状部7aの底部を円椀状に形成した点が、該従来例と
大きく異なっている。
【0012】そして、この摺動子5を組み込んだ半固定
可変抵抗器は、図2に示す如く、表面に抵抗体がパター
ニングされているセラミック基板(抵抗基板)9上に摺
動子5の筒状部7aを搭載し、このセラミック基板9の
貫通孔9aに裏側から挿通した金属板製の止め板10の
かしめ片10aを、摺動子5のかしめ孔7bに挿通して
かしめつけることにより、止め板10に拘持された摺動
子5が、その摺動接点8aを上記抵抗体に弾接させつつ
セラミック基板9上で回動可能に支持されるようになっ
ている。なお、セラミック基板9の裏面と止め板10と
の間に挟持されているのは金属板製のリード板11で、
このリード板11からは図示省略せる端子が延出されて
おり、また、上記抵抗体の両端部にも図示省略せる端子
が接続されている。
【0013】上記の如くに構成された半固定可変抵抗器
は、実装後、ドライバ等の調整用工具を係合孔6bに係
合させて摺動子5を回動操作することにより、抵抗体上
における摺動接点8aの接触位置が変化して抵抗値を調
整することができるが、この回動操作に伴う捩りモーメ
ントが直接作用するのは上面板6の絞り部6aであっ
て、係合孔6bから離間している外周平坦部6cには捩
りモーメントが直接作用しないので、機械的強度が弱い
該平坦部6cが回動操作時に変形をきたす虞はない。な
お、絞り部6aは、絞り加工による加工硬化で機械的強
度が高まっているので、調整用工具から捩りモーメント
を受けても変形することはない。換言するなら、上面板
6のうち外周平坦部6cに隣接する絞り部6aの外周縁
部が補強リブとして機能するため、該平坦部6cの変形
が防止されている。また、上面板6の絞り部6aと中間
起立板7の筒状部7aとの間に広めのスペースが画成さ
れているので、このスペースを利用して調整用工具の先
端を係合孔6bの内部まで挿入することができ、したが
って、調整用工具を係合孔6bに確実に当接させた状態
で摺動子5を回動操作することができる。
【0014】また、上記実施例に用いた摺動子5は、中
間起立板7の筒状部7aの底部が上面板6側へ円椀状に
膨出させてあるので、該筒状部7aがセラミック基板9
上に直接搭載してあっても、かしめ孔7bに挿通した止
め板10のかしめ片10aをかしめつける際に該基板9
に過大な応力集中が起こらず、基板割れを回避すること
ができる。つまり、従来構造では摺動子5の筒状部7a
とセラミック基板9との間にスペーサを介在させること
が一般的であったが、上記実施例ではかかるスペーサが
不要となっており、その分、部品点数が削減できる。
【0015】なお、摺動子は、その上面板の絞り部内に
係合孔が設けてありさえすれば他の形状でも良く、ま
た、半固定可変抵抗器の構成も上記実施例に限定される
ものではない。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、摺
動子の下側部材の上側に折り重ねられた上面板に外周平
坦部と絞り部を形成し、該絞り部内にドライバ等の調整
用工具を係合させる係合孔を形成したので、回動操作時
の捩りモーメントで絞り部や外周平坦部が変形する虞は
なく、また、上面板の絞り部と下側部材の筒状部との間
に調整用工具の挿入を許容するスペースが画成されてい
るので、調整用工具の先端を係合孔に確実に当接させた
状態で摺動子を回動操作することができ、小型化に好適
半固定可変抵抗器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る摺動子の平面図であ
る。
【図2】図1に示す摺動子を用いた半固定可変抵抗器の
断面図である。
【図3】従来広く用いられている摺動子の平面図であ
る。
【図4】図3に示す摺動子の断面図である。
【符号の説明】
5 摺動子 6 上面板 6a 絞り部 6b 係合孔 6c 外周平坦部 7 中間起立板 8 下面板 8a 摺動接点 9 セラミック基板(抵抗基板) 9a 貫通孔 10 止め板(かしめ部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有し表面に抵抗体が設けられた
    抵抗基板と、摺動接点および係合孔が設けられた金属薄
    板製の摺動子と、前記貫通孔に挿通されて前記摺動子を
    前記抵抗基板に回動可能に支持するかしめ部材とを備
    え、前記係合孔に調整用工具を係合させて前記摺動子を
    回動操作することにより、前記摺動接点と前記抵抗体の
    接触位置を調整する半固定可変抵抗器において、前記摺動子が、前記かしめ部材に支持される筒状部を有
    する下側部材と、この下側部材の上側に折り重ねられて
    一体化された上面板とを備え、この上面板に略リング状
    の外周平坦部と該外周平坦部の内周縁から中央部へ向か
    うすり鉢状の絞り部を形成し、該絞り部内に前記係合孔
    を形成すると共に、この絞り部と前記筒状部との間に前
    記調整用工具の挿入を許容するスペースを画成した こと
    を特徴とする半固定可変抵抗器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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