JP2580341Y2 - 半固定可変抵抗器 - Google Patents

半固定可変抵抗器

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JP2580341Y2
JP2580341Y2 JP6763092U JP6763092U JP2580341Y2 JP 2580341 Y2 JP2580341 Y2 JP 2580341Y2 JP 6763092 U JP6763092 U JP 6763092U JP 6763092 U JP6763092 U JP 6763092U JP 2580341 Y2 JP2580341 Y2 JP 2580341Y2
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▲しげる▼ 小堀
郁夫 長友
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帝国通信工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は半固定可変抵抗器に関
し、特にチップ型の半固定可変抵抗器に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来、基板上に金属製の摺動子とつまみを
載置し、これらを回動自在に軸支した構造の半固定可変
抵抗器が使用されている。図4は特開平3−21470
8号公報に開示されたこの種の半固定可変抵抗器80を
示す側断面図である。
【0003】同図に示すようにこの半固定可変抵抗器8
0は、基板81上に金属製の摺動子83と金属製のつま
み85を載置し、基板81を貫通させた中央端子87の
鳩目部88によって該摺動子83とつまみ85を回動自
在に固定して構成されている。なお摺動子83とつまみ
85の固定は、つまみ85に設けた突起86を摺動子8
3に設けた穴84に挿入し、その先端をかしめて潰すこ
とによって行なわれる。
【0004】ところで、摺動子83は薄くて弾性のある
金属板をプレス加工することによって製作される。一方
つまみ85は厚くて軟らかい金属板をプレス加工するこ
とによって製作される。ここで図5はつまみ85を厚い
金属板90から打ち抜いた状態を示す図である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらプレス加
工によって厚い金属板90からつまみ85を打ち抜く際
に、該つまみ85に細くて長い突起86を加工すること
は実際上困難であり、また軟らかいとは言えこの突起8
6は金属なのでこれをかしめて潰すことも困難であっ
た。
【0006】一方、摺動子83とつまみ85間の固定
は、突起86のかしめによる1点のみで行なわれるの
で、両者の固定は確実ではなく、両者間にガタやズレが
生じてしまう恐れもあった。
【0007】本考案は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、摺動子とつまみの固定が容易且つ確
実に行なえ、しかも各部品の製作も容易な半固定可変抵
抗器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本考案は、連結部で連結された2つの弾性金属板を具
備し、一方の板には第1の舌片と第2の舌片を設け、他
方の板にはすり鉢状の支持台を形成するとともにその外
周に摺動接点を形成し、前記2つの弾性金属板を前記連
結部で折り返して重ね合わせるとともに、一方の板に設
けた第1の舌片を他方の板の外周を抱え込むように折り
曲げることによって両板を一体化した摺動子と、その表
面に抵抗体パターンを形成するとともにその所定位置に
貫通穴を形成した基板と、筒状の鳩目部を有する金属製
の集電板と、金属板の中央に穴を設け該穴の周囲にドラ
イバ係合溝を設け、さらにその所定位置に前記摺動子の
第2の舌片を係合する係合部を設けたつまみを具備し、
前記摺動子の上に前記つまみを載置して該摺動子に設け
た第2の舌片をつまみの係合部に係合して両者を一体と
し、前記基板の貫通穴に挿通した集電板の鳩目部の先端
を前記摺動子の支持台中央に貫通させてその先端をカシ
メて前記摺動子を前記基板上に回動自在に支持して半固
定可変抵抗器を構成した。
【0009】
【作用】上述のように本考案においては、摺動子の側に
舌片(第2の舌片)を設け、該舌片によって摺動子とつ
まみ間を固定した。ここで舌片を摺動子に加工すること
は容易であり、また舌片をつまみに設けた係合部に折り
曲げて係合せしめる作業も容易に行なえる。また摺動子
とつまみ間の固定を複数の舌片によって複数箇所で行な
えば、両者間の固定はより確実となる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の1実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本考案の1実施例にかかる半固定
可変抵抗器1を示す図であり、同図(a)は平面図、同
図(b)は同図(a)のA−A断面図、同図(c)は同
図(a)のB−B断面図、同図(d)は裏面図である。
【0011】同図に示すようにこの半固定可変抵抗器1
は、基板10の上に摺動子20とつまみ60を載置し、
基板10の下に集電板50を配置し、摺動子20とつま
み60を一体に固定するとともに、集電板50の鳩目部
51によって摺動子20を基板10上に回動自在に固定
して構成されている。以下各構成部品について説明す
る。
【0012】図2は摺動子20を示す図であり、同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のC−C断面
図、同図(c)は同図(a)のD−D断面図、同図
(d)は摺動子20の展開平面図、同図(e)は同図
(d)のE−E断面図である。
【0013】同図(d),(e)に示すように、この摺
動子20は弾性金属板からなり、2個の円21,31の
外周の一部を連結部30によって連結した形状である。
そして第1の円21の中央部にはすり鉢状の支持台23
が設けられ、該支持台23の中央の底の部分には円形の
嵌挿穴25が設けられている。また該第1の円21の前
記連結部30と反対側の部分には、約180°にわたる
円弧状のスリット26を設けることによってバネ部27
が形成されている。なおこのバネ部27の中央には凸状
の摺動接点28が設けられ、また割れ目29によって2
つに分割されている。
【0014】一方第2の円31の中央部には円形の穴3
3が設けられている。また第2の円31の外周から半径
方向外側に向かっては2本の第1の舌片35,35が突
出され、第2の円31の穴33の内周から半径方向内側
に向かっても2本の第2の舌片37,37が突出されて
いる。
【0015】そしてこの摺動子20を組み立てるには、
まず同図(d)に示す状態から2本の第2の舌片37,
37を上側に垂直に折り曲げ、またバネ部27を上側に
若干折り曲げておく。そして第1の円21を第2の円3
1の下側に、連結部30を中心にして折り曲げる。そし
て次に同図(c)に示すように第1の舌片35,35を
第1の円21の外周を抱え込むように下側に折り曲げれ
ば、第1の円21と第2の円31は一体となり、この摺
動子20は完成する。
【0016】この重ね合わせられる第1の円21と第2
の円31は連結部30と第1の舌片35,35によって
3点で固定されるので、両者間の固定は確実となる。
【0017】次に図3はつまみ60を示す図であり、同
図(a)は平面図、同図(b)は裏面図、同図(c)は
同図(a)のF−F断面図である。同図に示すようにつ
まみ60は、厚みの厚い円形金属板で構成され、その中
央には円形の穴61が設けられ、また該穴61の周囲に
は、プラスドライバ係合用の十字状のドライバ係合溝6
3が設けられている。また該ドライバ係合溝63の下部
には段状の係合部65が設けられている。このつまみ6
0は厚い金属板をプレス加工することによって作製され
る。
【0018】次に基板10は、図1に示すように、ほぼ
四角形状に形成されており、その上面にはほぼ馬蹄形状
の抵抗体パターン(図示せず)が形成され、またその両
端部には導電パターンからなる端子部11−1,11−
2が形成され、さらにその両先端には半田13−1,1
3−2が盛られている。また基板10のほぼ中央には円
形の貫通穴15が形成されており、また基板10の下面
には下記する集電板50を収納する凹部17が形成され
ている。
【0019】次に集電板50は金属板で構成され、図1
に示すように、その所定位置には筒状の鳩目部51が形
成され、またその一端には集電端子53が設けられてい
る。
【0020】次にこの半固定可変抵抗器1の組み立て方
を説明する。まず図2(a)乃至(c)に示す摺動子2
0の上に図3に示すつまみ60を載置する。このとき摺
動子20に設けた2本の第2の舌片37,37を、つま
み60に設けたドライバ係合溝63(図3に示すc,c
の部分)に係合させ、該第2の舌片37,37の先端を
外側に折り曲げて該ドライバ係合溝63の係合部65に
係合させる。これによって図1に示すように、摺動子2
0とつまみ60は確実に一体化される。なおこの実施例
においては、つまみ60に設けた4つの係合部65の
内、対向する2つの係合部65のみを用いた。
【0021】次に図1に示すように、基板10の凹部1
7内に集電板50を収納する。このとき集電板50に設
けた鳩目部51は基板10の貫通穴15に挿通される。
【0022】次に前記つまみ60を取り付けた摺動子2
0を基板10上に載置し、前記鳩目部51を摺動子20
の嵌挿穴25に挿入し、その先端をかしめる。これによ
って摺動子20は基板10上に回動自在に軸支され、ま
た摺動子20の摺動接点28は基板10上に設けた抵抗
体パターン上に摺接する。なお図1(b)に示す71は
リング状のスペーサであり、73は鳩目部51を塞ぐ円
板である。
【0023】そしてこの半固定可変抵抗器1のつまみ6
0のドライバ係合溝63にドライバを挿入して回転すれ
ば、これと一体に固定された摺動子20が回転し、これ
によって摺動接点28が抵抗体パターン上を摺接し、端
子部11−1,11−2と集電板50間の抵抗値が変化
するのである。
【0024】上記実施例のように、摺動子20の第2の
円31に設けた2本の第2の舌片37,37によってつ
まみ60を固定すれば、その固定箇所が2か所となるば
かりか、第2の舌片37,37を折り曲げることは容易
であり、これらの理由から両者間の固定は確実となる。
【0025】一方つまみ60を固定した第2の円31と
その下に位置する第1の円21とは、2つの第1の舌片
35,35と連結部30によって3か所で固定されてお
り、こちらの固定も確実となっている。
【0026】また例えば、つまみ60に外力(特に下か
らつまみ60を持ち上げるような外力)が加わった場
合、第1の舌片35,35がないとすると、連結部30
の1か所にのみ第1の円21を集電板50の鳩目部51
から引き離す力が加わり、容易に第1の円21と集電板
50の鳩目部51の間にガタが生じてしまう。これに対
して本実施例においては、前記外力が加わった場合で
も、第1の舌片35,35と連結部30の3か所にほぼ
均等に力が加わるので、力が分散し、前記ガタが生じに
くい。
【0027】以上のようにつまみ60をドライバで回転
させても、該つまみ60と第2の円31の間、及び第2
の円31と第1の円21の間、及び第1の円21と集電
板50の間にズレやガタが生じることはない。
【0028】上記実施例においては、つまみ60と第2
の円31の間、及び第2の円31と第1の円21の間を
固定するのに、それぞれ2本ずつの第1と第2の舌片3
5,35,37,35を用いたが、該舌片の本数は3本
以上でもよい。
【0029】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案にか
かる半固定可変抵抗器によれば、以下のような優れた効
果を有する。 摺動子に設けた舌片(第2の舌片)をつまみに設けた
係合部に折り曲げて係合せしめるだけで両者間が固定さ
れるので、その固定作業が容易且つ確実となる。
【0030】厚い金属板からなるつまみになんら突起
のようなものを設けず、薄い金属板からなる摺動子の方
に舌片(第2の舌片)を設けることだけで両者間が固定
できるので、半固定可変抵抗器の各構成部品の加工が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例にかかる半固定可変抵抗器1
を示す図である。
【図2】摺動子20を示す図である。
【図3】つまみ60を示す図である。
【図4】従来の半固定可変抵抗器80を示す側断面図で
ある。
【図5】つまみ85を厚い金属板90から打つ抜いた状
態を示す図である。
【符号の説明】
1 半固定可変抵抗器 10 基板 15 貫通穴 20 摺動子 21 第1の円 23 支持台 28 摺動接点 31 第2の円 35,35 第1の舌片 37,37 第2の舌片 50 集電板 51 鳩目部 60 つまみ 61 穴 63 ドライバ係合溝 65 係合部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結部で連結された2つの弾性金属板を
    具備し、一方の板には第1の舌片と第2の舌片を設け、
    他方の板にはすり鉢状の支持台を形成するとともにその
    外周に摺動接点を形成し、前記2つの弾性金属板を前記
    連結部で折り返して重ね合わせるとともに、一方の板に
    設けた第1の舌片を他方の板の外周を抱え込むように折
    り曲げることによって両板を一体化した摺動子と、 その表面に抵抗体パターンを形成するとともにその所定
    位置に貫通穴を形成した基板と、 筒状の鳩目部を有する金属製の集電板と、 金属板の中央に穴を設け該穴の周囲にドライバ係合溝を
    設け、さらにその所定位置に前記摺動子の第2の舌片を
    係合する係合部を設けたつまみを具備し、 前記摺動子の上に前記つまみを載置して該摺動子に設け
    た第2の舌片をつまみの係合部に係合して両者を一体と
    し、前記基板の貫通穴に挿通した集電板の鳩目部の先端
    を前記摺動子の支持台中央に貫通させてその先端をカシ
    メて前記摺動子を前記基板上に回動自在に支持したこと
    を特徴とする半固定可変抵抗器。
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